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2007/10/21

トヨタ ブラジルGP公式予選ニュース

ブラジルGP予選 J.トゥルーリが8番手グリッド
R.シューマッハーは最終セッション進出ならず15番手 明日の最終戦へ

F1第17戦ブラジルGPの公式練習第3回目に続き、予選がブラジルのインテルラゴス・サーキットで行われた。
好天に恵まれ、夏に向かうブラジルで、午前11時に公式練習第3回目が開始され、気温26度、再舗装された路面は50度、湿度58%というコンディションで各チームが最後の仕上げを行った。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、公式練習第3回目からTカーに乗り換えたヤルノ・トゥルーリが5番手、ラルフ・シューマッハーが14番手となった。

2時間のインターバルを経た午後2時に、気温は32度、路面温度60度という暑さの下で開始された予選では、ヤルノ・トゥルーリが予選第1セッション、第2セッション共に8番手につけ、最終第3セッション進出を決め、最終の第3セッションでも8番手グリッドを獲得。
今季14度目のトップ10グリッドからのスタートとなった。

一方、パナソニック・トヨタ・レーシングでの最後の予選となったラルフ・シューマッハーは14番手で第1セッションを通過したものの、第2セッションは15番手に終わり、最終第3セッションへの進出はならなかった。
明日の決勝レースも好天が予想されており、チームは今日得られたグリッドポジションを最大限に活かし、上位進出を目指し夜を徹しての作業を続ける。

Toyota Garage (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー12 シャシー:TF107/03
公式練習3回目:5番手 1分12秒461(トップと0.651秒差)23周
予選第1セッション:8番手 1分13秒470(トップと1.167秒差)7周
予選第2セッション:8番手 1分12秒832(トップと0.671秒差)6周
予選第3セッション:8番手 1分13秒195(トップと1.264秒差)12周
グリッド:8番手(暫定)

「まず、素晴らしい仕事をしてくれたチームの全員に感謝しなければならない。
昨日の公式練習初日で満足が行かなかったために、われわれはTカーに乗り換える決断をした。
彼らが懸命な努力をしてくれただけに、そのハードワークに、今日の好結果で応えることができて良かった。
今日の“TF107”の感触はとても良く、セットアップも改善された。
私は予選の3セッション全てで8番手となり、明日もそのポジションで戦うことになるだろう。
明日はタイヤの使い方がレース結果に大きな影響を与えると予想され、興味深いレースになるだろう。
タイヤについては幸運に恵まれることが大切だ。
つまり、過大なめくれ摩耗が起こらないことを期待し、タイヤの機能を持続させる必要がある。
ベストを尽くし、勇気付けられる結果で冬期オフシーズンを迎えられるように挑みたい」

ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
公式練習3回目:14番手 1分13秒046(トップと1.236秒差)23周
予選第1セッション:14番手 1分13秒767(トップと1.464秒差)6周
予選第2セッション:15番手 1分13秒315(トップと1.154秒差)6周
グリッド:15番手(暫定)

「予選第2セッションで、私は特に問題を抱えていたわけではなかった。
コースで前走車に阻まれることもなく、“TF107”も十分に仕上がっている感じだった。
単に私が今回は良いラップタイムで走ることができなかったということで、残念だ。
しかし、時にはこういうことも起こりうる。
明日の決勝レースでは、今日得られたグリッドからできる限り最高の走りを見せたい。
決して良いグリッドポジションとは言い難いが、何ができるかを見ていて欲しい。
ここインテルラゴスは追い越しが可能なので、レース中は全てのチャンスを活かしてポジションアップを狙う。
シーズン終盤は祝うべき結果を多く得られたわけではないが、シーズンを良い一日で締め括るべく攻めて行く」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「グリッドが非常に僅差で争われている時は、戦略のために周回を1周増やす、もしくは減らすということで後悔することがつきものであるが、今日の結果は、われわれが明日予定しているタイヤ戦略を考えれば、悪くはない、というのが今週末の主なポイントである。
なぜなら、タイヤにめくれ摩耗とブリスターの両方が起こってしまうクルマがあるという特殊なコンディションだったからだ。
通常はどちらかひとつの現象が起きるが、今朝のセッションでは両方の現象が見られた。
この観点から、レースは興味深いものになるであろうし、タイヤの使用・管理についてはチームによって異なるパターンを目にすることだろう。
予選最終第3セッションでヤルノ・トゥルーリは良い走りを見せ、8番手という好グリッドを得てくれた。
ラルフ・シューマッハーはセクターのタイムをまとめるのに苦しみ、最終第3セッション進出を逃してしまった。
しかし、われわれには彼のために最良の戦略を考える時間がもう一晩ある。
彼のグリッドからでもポジションアップはできるはずであり、明日は2台共に可能な限り最良のポジションでのフィニッシュを目指して戦う」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「2台揃っての予選トップ10入りが果たせず、残念だ。
ラルフ・シューマッハーは午前からのコンディション変化によって、バランスが変わってしまった。
一方、ヤルノ・トゥルーリは、路面温度が上がったことでタイヤのグリップ感を上手く掴めた。
今シーズン最後となる明日のレースは、チーム一丸となってポイント獲得を果たしたい」

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