トヨタ ブラジルGPフリー走行ニュース
F1第17戦ブラジルGP公式練習 初日はウェットで幕開け
徐々に乾く路面でR.シューマッハーとJ.トゥルーリがセットアップとデータ収集
F1第17戦ブラジルGPの公式練習第1回目と第2回目が、ブラジル・サンパウロ市近郊のインテルラゴス・サーキットで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは2007年シーズンの最終戦へ向けた準備を開始し、忙しい一日を過ごした。
今週末でラルフ・シューマッハーとフランク・モンタニーがチームと別れを告げることとなるが、彼らのチームへの貢献に応えるべく、強力な結果で送り出す決意を固めている。
昨夜降り続いた雨のために、午前10時から行われた公式練習第1回目は、路面はウェット、気温18度、路面温度23度、湿度93%というコンディション。
更にセッション中にも降雨に見舞われる中で、ラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリが9番手につけた。
公式練習2回目が開始された午後2時には雨も止み、気温19度、路面温度26度、湿度89%のコンディションの下、徐々に路面が乾いて行く中で、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは忙しく周回を重ね、それぞれ11番手と16番手で公式練習初日を終えた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは既に今週、あるスポーツコンテストに参加していた。
年に一度行われるペトロブラス・フットボール・トーナメントでチームのメカニックはライバルであるマクラーレンを6対3で破り、3位を獲得した。
そしてエンジニアは今日の着実なスタートを基に、シーズン最終戦を好結果で締め括り、ラルフ・シューマッハーとフランク・モンタニーに可能な限り、最高のはなむけにしたいと願っている。
Toyota Garage (C)Panasonic Toyota Racing
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ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
公式練習1回目:6番手 1分21秒243(トップと1.663秒差)22周
公式練習2回目:11番手 1分13秒829(トップと1.062秒差)29周
「今日の公式練習は、ウェットコンディションでスタートし、最後はドライコンディションという、全ての種類のコースコンディションを経験することとなり、エキサイティングな一日だった。
しかし、全ては順調に進み、今日の結果には満足している。
主催者は新しい舗装路面を施すという、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。
路面は非常にスムーズで凹凸は無くなった。
ブラジルGPは私にとってトヨタでの最後のレースであり、私自身とチームのために良い結果が得られるよう、できる限り攻めて行く。
前戦中国GPでわれわれの競争力は高く、完走はできなかったものの、レースを楽しむことができた。
それだけに、ここブラジルではそれ以上に良い状態で戦いたい。
そして、良い気分でシーズンを締め括ることが目標だ」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー12 シャシー:TF107/04
公式練習1回目:9番手 1分22秒104(トップと2.524秒差)26周
公式練習2回目:16番手 1分14秒179(トップと1.412秒差)25周
「公式練習第1回目の開始時から私の“TF107”は望み通りとならず、困難な一日であった。
それはわれわれが何らかの問題を抱えているためと考えられ、原因を調査しなければならない。
バランスの問題ではないが、それ以上にタイヤを適切に機能させることができなかったことが問題だった。
そのため、あまり良い一日ではなかった。
新しい舗装路面は非常に良く、関係者は素晴らしい仕事を成し遂げた。
これまでインテルラゴスで常に悩まされて来た路面の凹凸は除去されたことは大きな改善だ。私が最後に好結果を得てから長い時間が経ってしまった。
それだけに日曜日には満足して帰途に着くべく決意を強めており、そのためにはポイントを獲得することが必要だ」
ディーター・ガス:レース&テスト チーフエンジニア
「天候のためにかなり困難な金曜日となった。
新しい舗装路面は、2回のセッション共にドライコンディションで、タイヤの挙動を評価することができれば歓迎できたはずだった。
しかし、ドライコンディションでの走行は午後のセッションの一部に限られ、最後の1時間で評価の全てをこなそうと試みたが、不可能だった。
われわれはできる限り多くの情報を収集すべく、2台を異なったプログラムで走行させた。
これからデータを分析し、明日何を行うべきなのか決める必要がある。
新しい路面は明らかに凹凸が減ったが、これからの週末でタイヤの挙動がどのように変化して行くのかを語るのは難しい。
明日以降はドライコンディションを予想しており、今は全力で予選と決勝へ向けて作業を続けて行かなければならない」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「天気予報通り、午前中はウェットコンディションとなったが。
明日以降は回復するとのことなので、雨の様子を見ながらの走行となった。
午後は、雨は止んだが、気温が上がらず、走行ラインがドライになるまで待機してから、本格的な走行を行った。
ラルフ・シューマッハーのセッティングは順調に進んだが、ヤルノ・トゥルーリはリアが安定せず、思うように“TF107”を仕上げられなかった。
2人のデータを比較し、ヤルノ・トゥルーリの“TF107”のセッティングも修正した上で、明日に臨みたい」
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