ブリヂストン 日本GP事前ニュース
Image (C)Super Aguri F1
拡大します
2007 年 F1 世界選手権 日本GP の展望
9月28日から30日まで開催されるF1世界選手権日本GPは、30年ぶりに富士の麓に戻ってきます。
ヘルマン・ティルケが新たに設計した富士スピードウェイで、ブリヂストンのミディアム、ソフト両コンパウンドの実力が試されることになります。
日本の最高峰富士山の名をとった富士スピードウェイは、世界的に有名なこの名峰の麓に位置し、コースの全長は富士山の高さ(3776m)を約800m上回り、4.563kmに及びます。
ファンは、このコースで数々のスリリングな争いが展開される事を期待しているでしょう。
全長1.5kmの長いストレートは、コースの大きな特徴であり、マシンのダウンフォースを低く設定することが不可欠になります。
しかし、ダウンフォースを低く設定することは、同時に狭く曲がりくねったコースで、タイヤのメカニカル・グリップを必要とすることも意味します。
富士スピードウェイでF1世界選手権日本GP が開催されたのは1976年と1977年の2回で、今でも当時の面影を残しているのは長いストレートのみとなりました。
レイアウト変更と路面の再舗装が施された新しい富士スピードウェイは2005年4月にオープンしています。
このサーキットで行われた過去2回のF1世界選手権では、ブリヂストンのタイヤも使用されています。
1976年には日本人ドライバー星野一義選手がブリヂストンのタイヤを装着するティレル・フォードで参戦、レース中に最高3位まで順位を上げました。
このレースはブリヂストンのタイヤが初めて使われたF1世界選手権でしたが、星野選手は変わりやすい気象条件の下で交換するタイヤ・ホイールが不足し、その結果上位入賞は叶いませんでした。
浜島裕英ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長とのQ&A:
富士の課題は何ですか?
「富士の一番の特徴は、低速の第1コーナーに続く非常に長いストレートです。
このレイアウトにより、ドライバーにはオーバーテイクのチャンスが生まれるはずなので、私もレースをとても楽しみにしています。
高速コーナーは100Rと300Rの二つだけなので、マシンは低ダウンフォースのセットアップになると予想しています。
コンパウンドの観点から見ると、路面は比較的滑らかなので、摩耗のトラブルは起き難いと考えていますが、特に100Rコーナーでは、左フロントタイヤに若干のグレイニングが発生するかもしれません。
ただし、それほど深刻な問題にはならないと思います」
このサーキット用のタイヤ選択に自信を持っていますか?
「この数年間、富士で行われたレースからいろいろなことを学んできました。
これらの知識とシミュレーション・データなどから、ミディアムとソフトがベストであるとの結論に至りました。
いずれも十分に性能を発揮し、素晴しいレースが展開されるだろうと自信を持っています」
日本GP の豆知識:
富士に送るタイヤ本数とスペック:2,200本(ウェットとエクストリームウェット・タイヤ及びミディアムとソフト・ドライタイヤ)
1977年ポールタイム*:1分12 秒23(M.アンドレッティ、ロータス/フォード)
1977年レース最速ラップタイム*:1分14 秒30(J.シェクター、ウルフ/フォード)
1977年トップ3:J.ハント、C.ロイテマン、P.ドゥパイエ
*1976年/77年の富士スピードウェイは全長4.359kmでした。
提供:ブリヂストン・モータースポーツ
| 固定リンク
最近のコメント