クビサ『トラクション・コントロール』禁止惜しむ
F1は2008年シーズンからTCS(トラクション・コントロール・システム)を禁止することを決めているが、多くのドライバーがこれによってよりドライバー自身がコントロールする部分が増加すると歓迎する方向であるのに対し、BMWザウバーのロバート・クビサ(22歳:ポーランド)はこれに反対の意向を『F1レーシング』の取材に示している。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「僕はF1マシンをドライブし、レースをするのが好きだけど、それはあくまでもF1が地上で最速の乗り物であるという上でだよ。
例えばラリーなら、後輪駆動のマシンのほうがよりドライビングは楽しいと思うけれど、でも僕がドライブするなら最新のハイテク4輪駆動マシンであることを望むな。
F1だって同じこと。
でもF1はスリックタイヤから溝付きタイヤに変わったし、V10-3.0リッター・エンジンはV8-2.4リッター・ウエンジンになり、そしてさらにTCSは禁止になろうとしている。
もしも自分が900馬力を持っているとして、僕はそれを右足でシビアにコントロールするのを厭いはしないけれど、でもそれより速くする方法があるのならそのほうを選ぶということさ。
究極は、やはりスピードだよ」
今年のカナダGPでは壮絶なクラッシュ劇を演じたクビサだが、そのレーシング・スピリットはいささかも衰えていないようだ。
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