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2007年8月

2007/08/31

トヨタ モンツァ合同テストニュース(8/30)

F1モンツァ合同テスト3日目 降雨に見舞われ1日延長を決定
R.シューマッハーが、天候回復後43周を走破。明日もテストを継続

パナソニック・トヨタ・レーシングは、イタリアのモンツァ・サーキットで行われているF1合同テスト3日目を迎えた。
鉛色の空に覆われ、激しい雷雨の中、朝を迎えたが、降雨のためにサーキットは洗い流され、ウェットコンディションでのセッション開始となった。
チームは天候回復への期待と共に初期チェック走行を完了したが、作業効率を考慮し、早めに変更された昼食休憩の後まで、テストは見送られることとなった。

この悪コンディションにも関わらず、ラルフ・シューマッハーは43周を消化し、ブレーキと空力セットアップ作業に取り組んだ。
チームは明日、テスト予備日を活用し、4日目を行い、テストプログラムを継続することを決定した。
明日の最終日もラルフ・シューマッハーがテストを担当する。

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ルノーはモンツァ・テスト延長せず

悪天候にたたられたためほとんどのチームはモンツァ・テストの一日延長を決めているが、トップチームでは唯一ルノー・チームだけが予定通り30日(木)で今回のテストを打ち上げる意向を表明している。
Wet Test Image (C)Super Aguri F1
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その他では当初から2日間だけの参加としていたスパイカーF1も不参加。
すでにドライバーも決まっているのはフェラーリ(マッサ)、レッドブル(クルサード)、そしてBMWザウバー(クビサ)の3チーム。
他のマクラーレン、ホンダ、トヨタ、ウィリアムズ、トロ・ロッソ、そしてスーパー・アグリらはテスト延長の方向であるもののまだ誰がテストを行なうか明らかにされていない。

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ブリヂストン、タイヤ事故ハミルトンに謝罪

先のトルコGPで起きたタイヤトラブルについて、現在合同テストが行われているモンツァ・サーキットで、ブリヂストンがルイス・ハミルトンに謝罪したことがわかった。

Tyre Image (C)Redbull Racing
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これは29日(水)同モータースポーツのキース・ファン・デ・グリント/オペレーション・マネージャーがマクラーレン・チームのピットを訪れて行ったもの。
当該タイヤはレース後日本のファクトリーに持ち帰って原因究明が行われていたが、同氏によればこれは『チャンキング』と呼ばれるタイヤゴムの剥離する現象によるもので、石かあるいは縁石のエッジ等による衝撃がきっかけになったと推察されているという。

こうしたチャンキングについて、F1ではこれまでミシュランタイヤではしばしば報告されたケースがあるが、ブリヂストンのタイヤに起きたのは珍しいとみられる。
このレース、フロントロウからスタートしたハミルトンだったが、このトラブルもあり結局5位でのフィニッシュとなった。

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ホンダ、日本GPで新エアロダイナミックス投入

今シーズン、ここまでわずか1ポイントと苦戦が続くホンダ・チームだが、日本GP(9月30日決勝)には、新しいエアロダイナミックス・パッケージを投入する考えを明らかにした。

これは同チームのジャッキー・エッケラート/エンジニアリング・ディレクターが英誌に語ったもので、それによればこのアップグレードは先に同チームへ新加入を果たした空力担当のロイク・ビゴワ氏(前ウィリアムズ)とジョン・オーエン氏(前BMWザウバー)らの初仕事ということになるようだ。
F1 Data Image (C)Honda Racing
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エッケラート氏は「この改良は2008年のマシン開発にもつながるもので、非常に重要なものだ。
これによりパフォーマンスがアップされるものとわれわれは大いに期待している』と、語っている。

これまでの鈴鹿サーキットから今年トヨタ系列の富士スピードウェイへと開催場所を移した日本GPだが、ホンダが母国グランプリにみせる意欲は変わらないようだ。

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デビッドソン(スーパー・アグリ)はスタート練習

30日(木)スーパー・アグリによるモンツァ合同テスト第3日目は、アンソニー・デビッドソンの手により引き続き『SA07-05』を使って行われた。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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しかしながらこの日のモンツァは前夜からの強い雨のため、午前のセッションはただ2回のインストレーションラップをこなしたのみに留まった。

午後1時から再開されたセッションでは、幸い路面コンディションも回復していき、他チームのマシンと共に周回を重ねた。
デビッドソンは前日と同じくイタリアGPに向けたエアロダイナミックスを試すと共に、レーススタートのためのスタート・シミュレーション・プログラムを行い、この日トータル47ラップを周回、特にアタックラップを行わなかったデビッドソンのタイムは1'35.106で11台中の11番目となった。

スーパー・アグリももう1日残留してテストを継続させる予定ということだ。

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山本左近、期待の『Bスペック車』初体験

山本左近が、期待の『Bスペック車』に、出会った。
本来ならトルコGPの時点で手にしていた筈の『恋人』だが、クラッシュテストの不手際などがあり、今回やっと巡り会えたもの。

前日のスーティルの後を引き継いだモンツァ合同テスト第3日目、スパイカーF1にとっては2日目となった30日(木)のテストに期待を込めて山本左近は現れたが、しかしまず彼を歓迎したのは巨大なイタリアの雷雨だった。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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「すごい一日だったね。
とにかく朝がたは猛烈な雷と強雨で、とても走れる状態じゃなかったんだ。
なんとかお昼過ぎにはコースに出られるようになったけど、1ラップでも多く周回を重ねたい時期だったから、この天候はちょっと残念だったね。
それでも与えられた条件の中では頑張ったと思っているよ」

「マシンの感触を聞かれても、イスタンブールはハイダウンフォース仕様だったし、一方のモンツァはローダウンフォースで条件が大きく違うから比較するのは難しいな。
でも新しいマシンのドライビングはかなり容易な感じがしたから素性はいいんじゃないかな」

途中ストップする場面もみられたが、この日72ラップと全11台中最多の周回を重ねた山本のベストタイムは1'26.384というもので10番手だった。
なお、スパイカーF1は残念ながらテストを延長する予定はないということだ。

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モンツァテスト3日目もアロンソ最速!(8/30)

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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30日(木)、第3日目そして最終日を迎えたモンツァ合同テストだったが、前夜からの雨がお昼頃まで残り、ドライで走れたのは午後のセッションになってからだったため、多くのチームは予定を変更してもう1日テストを延長するものとみられる。

そんな中トップタイムを記録したのはまたしてもマクラーレンのアロンソだった。
これで3日連続シルバーアローがモンツァを最速で走り抜けたことになる。
2番手には進境著しいBMWザウバーのクビサがつけて注目された。

フェラーリのマッサは4番手、さらにこの日終盤にはマシントラブルかガレージ先のピットロードでストップして嫌なムード。
スパイカーF1では山本左近が登場、初めて『Bスペック車』を走らせたが2度赤旗中断の原因となった。
またデビッドソンのスーパー・アグリは最下位タイムに留まった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'23.490 49 MP4-22
2 R.クビサ POL BMW Sauber 1'24.413 48 F1.07
3 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'24.453 52 RB3
4 F.マッサ BRA Ferrari 1'24.525 49 F2007
5 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Ferrari 1'24.768 40 STR2
6 J.バトン GBR Honda 1'24.918 61 RA107
7 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'24.983 45 FW29
8 G.フィジケーラ ITA Renault 1'25.059 71 R27
9 R.シューマッハ GER Toyota 1'26.175 72 TF107
10 山本 左近 JPN Spyker Ferrari 1'26.384 72 F8-VII
11 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'35.106 47 SA07

   * 2007 Test Time : 1'21.098 F.Massa/Ferrari 248F1 (8/31)
   * 2006 Test Time : 1'23.155 F.Alonso/McLaren Mercedes MP4-22 (8/29)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2007/08/30

トヨタ モンツァ合同テストニュース(8/29)

F1モンツァ合同テスト2日目 空力とブレーキで確かな手応え
J.トゥルーリが好感触でテストを終了。明日はR.シューマッハーがテストを担当

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1モンツア合同テスト2日目を迎えた。
昨日に引き続き、2日目もヤルノ・トゥルーリがテストを担当。
低ダウンフォースで戦われるイタリアGPへ向けた空力パッケージの開発を継続した。

降雨のために、チームは若干の時間を失うこととなったが、実際のところ、降雨に見舞われたのは昼食時間帯であり、この間にギアボックスのチェックも行う予定であったため、影響はなかった。
ヤルノ・トゥルーリは2日間のテストを成功裏に終え、セットアップ面で良い進歩を成し遂げた。
テストは明日も続行され、ラルフ・シューマッハーが最終日を担当する予定。

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トゥルーリも「改良シケイン」にお墨付き

初日は「試す機会」がなかったと語ったトヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリだが、モンツァ合同テスト2日目となった29日(水)、ついに改良された第2シケインを自ら体験したことがわかった。
Jarno Trullin (C)Panasonic Toyota Racing
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このイタリア人は「今日はちゃんと第2シケインでコースアウトしたよ。
コースから外れて真っ直ぐに行っちゃったけれど、ダメージもなくそのまままたコースに復帰することができた。
想定した通りの出来映えだね。
このサーキットは全体が公園だからできることに限りがあるけれど、僕はもう何年も前からずっとこうするべきと思っていたんだ。
モンツァのような高速コースだからこそ、シケインのこうした対策は有効なんだよ」と、英『オートスポーツ』誌に語っている。

自らGPDAを通じて働き掛けたこの改修だが、初日に「試す」ことができたのはウィリアムズの中嶋一貴だけだった。

なおイタリアGPにおけるトゥルーリの成績はしかし2002年まだルノー時代の4位というのが最高のもので、その後ははかばかしくない。

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佐藤琢磨のテストはハイドロリック・トラブル

29日(水)、ジェームス・ロシターの後を受けてモンツァ合同テストに登場した『スーパー・アグリ・F1』の佐藤琢磨だったが、ハイドロリック系のトラブルにより2度に渡ってテストは災いされた。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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それでも『SA07-05』号車によりイタリアGPに向けたエアロダイナミックスのテストとタイヤ評価を行なった佐藤は、「いいテストができた」と、満足げな表情をみせていた。

佐藤はこの日トータル80ラップを周回してベストタイム1'24.976をマーク。
これはこの日走行した12台中の11番手になるものだった。

明日のテスト最終日はアンソニー・デビッドソンが行う予定になっている。

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マクラーレン、アロンソでも金 ハミルトンでも金

第2日目を迎えたモンツァ合同テストで、唯一マクラーレン・チームだけが両セッションでドライバーを変更。
午前はハミルトン、午後からはアロンソが搭乗、しかもそれぞれ異なるプログラムでテストをしたにもかかわらず、いずれのセッションにおいてもトップタイムを記録するという圧巻ぶりをみせた。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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まずハミルトンはエアロダイナミックスの評価を行いながら、ブリヂストンタイヤの比較テストを行い、前日より0.658秒短縮したこの日のベストタイム1'23.454はもちろんこの時点でのトップタイム。

さらに午後からステアリングを担当したアロンソは、途中軽い雨に見舞われるハプニングはあったが、マシンのセットアップとメカニカルワークに傾注、エアロダイナミックスを確認してさらに速いベストタイム1'23.155を記録。
これは今回のモンツァ合同テストでの堂々通算ベストタイムとなるものとなった。

明日のテスト最終日はアロンソが担当する予定。

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フランク・ダーニー氏、トヨタ・チーム入り

昨年終盤ウィリアムズ・チームを離れたベテラン・エンジニアであるフランク・ダーニー氏(イギリス)が、このほどトヨタ・チームに加入したことがわかった。
Frank Dernir (C)Williams F1
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元々ウィリアムズのスタッフだったダーニー氏だが、その後ロータスやベネトン、アロウズ等でテクニカル・ディレクターとして活躍。
2003年にウィリアムズに戻ってからはファン・モントーヤを担当してそのタイトル争いを支えた。
モントーヤが去ってからも同チームで特別プロジェクト・エンジニアとして留まっていたが、チーム構造の変革により昨年離脱していたもの。

とりわけエアロダイナミックスのエキスパートとして知られる同氏だが、シニア・アドバイザーとして加入するトヨタではさらにシャシー・デザインについても貢献が見込まれるというものの、これまでのようにレースの現場に姿をみせる予定はないということだ。

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スパイカー、『Bスペック車』お披露目

初日の28日には顔を見せなかった『スパイカーF1』チームだが、2日目となった29日(水)、エイドリアン・スーティルの手により待望の『Bスペック車』をデビューさせた。

これは当初トルコGPで実戦投入させる予定だったものの、事前のFIAによるクラッシュテストに不合格となったことからデビューが遅れていたもの。
Adrian Sutil (C)Spyker F1
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ギヤボックス関連のトラブルに見舞われるシーンはあったが、この日スーティルはトータル76ラップを周回、ベストタイムは1'25.278とこの日の中では最下位。
それでもライバルと目されるスーパー・アグリの佐藤琢磨からは、初日にしてわずか0.302秒差と素性の良さを暗示させた。

マシンを降りたスーティルは「小さなトラブルはあったけれど、初日にこれだけ多くの周回を重ねられたことは良かった。
共通ECU(エンジン・コントロール・ユニット)はまずマシンの基本的なセットアップを進めると共に、低いダウンフォースのもとでどのような動きをするのかの確認と、タイヤによる比較を行った。
いい出だしだったと思うよ」との感想を語った。

テスト最終日となる30日は、山本左近がステアリングを握る予定になっている。

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モンツァテスト2日目もマクラーレン席巻(8/29)

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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モンツァ合同テスト2日目はスパイカーF1も登場、これで全11チームが顔を揃えた。
その中でマクラーレンだけは午前はハミルトン、そして午後からはアロンソに交代する変則スケジュールを組み、それぞれいずれもトップタイムを記録するという圧巻ぶりをみせた。

この日も午後に雨が降ったものの軽いもので、特にテストに支障となることはなかった。
赤旗中断は計3回。
まず朝がたにレッドブルのウェバーが、お昼時にはスーパー・アグリの佐藤琢磨が、そして午後2時頃にはウィリアムズのブルツがそれぞれストップしたためだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'23.155 49 MP4-22
2 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'23.454 49 MP4-22
3 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'23.725 84 F1.07
4 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'23.759 61 TF107
5 K.ライコネン FIN Ferrari 1'23.773 59 F2007
6 H.コバライネン FIN Renault 1'23.773 59 R27
7 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'24.266 101 STR2
8 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'24.356 70 FW29
9 C.クリエン AUT Honda 1'24.595 92 RA107
10 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'24.701 83 RB3
11 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'24.976 80 SA07
12 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'25.278 76 F8-VII

   * 2007 Test Time : 1'21.098 F.Massa/Ferrari 248F1 (8/31)
   * 2006 Test Time : 1'24.112 L.Hamilton/McLaren Mercedes MP4-22 (8/28)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2007/08/29

ロシター(スーパー・アグリ)のテストは空力評価から

28日(火)イタリアのモンツァ・サーキットで始められた合同テストに、『スーパー・アグリ・F1』はテストドライバーであるジェームス・ロシターの手により参加した。
James Rossiter (C)Super Aguri F1
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いつもの『SA07-05』のコクピットに収まったロシターは、まず午前のセッションでは次戦イタリアGPに向けたエアロダイナミックス・パッケージの評価を行った。
続いて午後2時からの午後のセッションではマシンの基本的なセットアップを進めると共に、レーススタートのシミュレーションを繰り返し行った。
その後降り出した雨のために、テストは予定より早く切り上げられた。

ロシターはこの日トータル69ラップを周回してベストタイム1'25.548を記録。
これはこの日走行した10台中の10番目。
トップのハミルトンからは1.436秒遅れるものだった。

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トヨタ モンツァ合同テストニュース(8/28)

第13戦イタリアGPへ向けF1モンツァ合同テストに参加
初日は地元J.トゥルーリが低ダウンフォース超高速の“モンツァ”で準備開始

パナソニック・トヨタ・レーシングは、第13戦イタリアGPの準備のために、F1カレンダーの中で最速のサーキットであるモンツァ・サーキットで行われているF1合同テストに参加している。

3日間に渡るテストの初日は、地元イタリア出身のヤルノ・トゥルーリが担当。
蒸し暑く、終盤は雲が空を覆う天候の中、テストが行われ、開始直後に見舞われた若干の電気系の問題も解決し、モンツァ・サーキットで力を発揮するために極めて重要な、低ダウンフォースのパッケージにおける基盤を確立することに全力を注いだ。

アクセル全開率の高いモンツァ・サーキットでは、コースに点在する3つのシケインにおけるブレーキングの性能及び感触はドライバーにとって鍵となる要素である。
通常の空力ダウンフォースレベルを追い求めることなく、信頼できるセットアップを確立することが重要だ。効率を最適化するために車高を下げ、固めのセッティングの中で、モンツァの高い縁石を上手く乗り越えるために、妥協点を見出す必要がある。
ヤルノ・トゥルーリは低ダウンフォースパッケージの調整作業を続けるべく、明日も
テストを担当する。

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ピケ・ジュニア、2008年仕様車でテスト

28日(火)スタートしたモンツァ合同テストで、ルノー・チームはいち早く2008年を見据えた先行テストを敢行。
テストドライバーのピケ・ジュニアが2008年レギュレーションに合致させた『R27』を駆り、この日2番目に多い94ラップを周回した。
Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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マシン仕様の詳細は明らかでないが、搭載されたエンジンには共通ECU(エンジン・コントロール・ユニット)が装着された他、レギュレーションに基づきTRC(トラクション・コントロール・システム)やギヤボックスなども変更されているとみられる。

マシンを降りたピケは「予想されたようにマシンのコントロールにはかなり気を遣うしドライブは容易ではないけれど、でも大きく異なるというものではないよ。
路面のグリップが増すにつれてかなり速く走ることもできたしね。
たくさんの周回を重ねたことにより、チームは多くの貴重なデータを収集できたと思うよ」と、語っている。

明日のテストはコバライネンが担当する予定で、再びイタリアGPを想定した2007年仕様車で行われることになっている。

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アロンソ、「マクラーレンはスタート改善必要」

これまでスタートでジャンプアップするケースが多かったフェルナンド・アロンソだが、4番手からスタートした今回のトルコGPではフェラーリとBMWザウバー勢に取り囲まれて6番手までドロップ。
その後なんとか3番手まで挽回したものの、昨年のようなシーンはみられなかった。
Turkey GP Image (C)BMW Sauber F1
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これについてアロンソは「マクラーレンはスタートの改善が必要」と、レース後語っている。

「マクラーレンのスタートは、およそ最高のモノとは言い難いね。
シーズン当初、われわれはなんとかフェラーリには追い付いたと思ったんだけど、今は再び引き離されている。
われわれだって良くはなっていると思うけれど、さらにBMWザウバーが大きく進化しているので結果的にこうして苦戦を免れていないのが実状だよ。
シーズンの大詰めに向けて、もっとスタートの改善を図らなくては……」

かつてアロンソは、日本人エンジニアが開発したとされるルノーのランチ・コントロール・システムにより無敵のロケットスタートを誇っていた。

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ブリアトーレ氏、「アロンソ戻るなら歓迎する」

もしもフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)がマクラーレン・チームを離脱した場合、その移籍先の有力候補として挙げられているルノー・チームでは、フラビオ・ブリアトーレ代表が「歓迎する」と、前向きな姿勢を窺わせている。

これはスペインの『マルカ』紙に語ったもので、その中でこのイタリア人は次のように語っている。
F.Alonso & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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「アロンソにはもちろん実力もあるし、また彼はたとえトルコのようなところに行ったって超・有名人、たいしたものじゃないか。
だからもしもアロンソがルノーに戻るというのなら、私は大歓迎するよ。
ただ彼にはマクラーレンとの間に厳然たる契約があるのだからね。
こればかりはいくら私にもどうにもならんよ」

ルノーでは来季ヘイキ・コバライネンの残留が見込まれる一方、すでに現テストドライバーであるピケ・ジュニアのレースドライバー昇格が確実視されていて、フィジケーラの放出はもちろんのこと、アロンソのルノー復帰には実際問題かなりの障害が避けられそうもない。

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中嶋一貴、いち早くモンツァ改修の確認済ます

28日(火)から始められたモンツァ合同テストにおける焦点の一つが、今回新たに改修が施された第2シケインのランオフエリアの状況だった。

ここはこれまで砂利によるグラベルベッドだったものをGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)からの安全面からの要望で新たにアスファルトによる舗装が施されたもの。
サーキットによれば減速が確実にできること、そしてコース復帰が容易にできるのがポイントということだ。

当初からサーキット側と共にこの改修について意見を交換したとされるトヨタのトゥルーリはしかし「まだコースアウトしてないから聞かれてもわからないよ」と、つれない回答。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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一方、この日唯一この新グラベルベッドを『体験』したのがウィリアムズのテストドライバー、中嶋一貴だった。
「コースオフしてもすぐに減速できたしコースに復帰するのも容易だった」と、期待通りの感想。
ただし「僕は改修前の路面を知らないから比較はできないけどね」と、こちらも肝心のところは煙に巻いている。

この日の中嶋一貴のタイムはトップのハミルトンから0.94秒遅れの10台中5番手というものだった。

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モンツァ合同テスト初日はハミルトン最速(8/28)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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来週行われるイタリアGPを前に、初日の28日(火)その舞台となるモンツァ・サーキットで合同テストが始められた。
当初全11チームが参加予定だったものの、『Bスペック車』をテスト予定だったスパイカーF1の姿はみられなかった。
(破産申請が出されたとの報道もあり)

トルコGPが終了したばかりにもかかわらず、テストドライバーを参加させたのはルノー(ピケ・ジュニア)、ウィリアムズ(中嶋一貴)、そしてスーパー・アグリ(ロシター)の3チームだけで、他のトップチームはいずれもレースドライバー自らステアリングを握っている。

初日まずトップタイムを記録したのはマクラーレンのハミルトンだったが、昨年のテストタイムに比べるとまだ丸3秒以上遅いもの。
セッションは午後になってから雨に見舞われたが、それまではドライ・コンディションで走れている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'24.112 23 MP4-22
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'24.258 60 F2007
3 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'24.277 76 F1.07
4 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'24.523 61 TF107
5 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'25.052 98 FW29
6 S.ベッテル GER Toro Rosso Ferrari 1'25.106 63 STR2
7 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'25.427 60 RB3
8 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'25.429 94 R27
9 R.バリチェッロ BRA Honda 1'25.472 83 RA107
10 J.ロシター GBR Super Aguri Honda 1'25.548 64 SA07

   * 2006 Test Time : 1'21.098 F.Massa/Ferrari 248F1 (8/31)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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デニス氏、「プロドライブ計画進行してる」

マクラーレン・メルセデスとの提携でスタートするとみられたプロドライブ社による2008年新規F1参戦計画だが、今回のトルコGPにおいても結局何の発表も行われずに終わった。
しかしこれについてマクラーレン・チームのロン・デニス代表は、「プロドライブによるF1参戦計画は、ゆっくりだがしかし着実に前進している」ことを、英『ロイター』で示唆した。
「ただまだそれは発表する段階ではないということだ。
かりにそうであったとしても、それはわれわれがやることではないがね」
Mercedes V8 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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しかしその一方で、すでにマクラーレンとの提携話は破談、現在プロドライブはルノー・チームとの提携を密かに進めているとの憶測もささやかれ始めている。
ただし、ルノーは現在レッドブル・レーシングへエンジン供給していることから、実現させるにはこちらとの関係も再構築する必要がありそうだ。
(来季3チーム以上へのエンジン供給は認められていない)

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2007/08/28

今日からモンツァ合同テスト

トルコGP前は夏休みということで一切公式テストが行われなかったF1だが、解禁された今週はさっそくモンツァ・サーキットで今日28日(火)から合同テストが行われる。

テストは30日(木)まで3日間の予定で、いまのところ全11チームすべてが参加予定。
タイムスケジュールは午前のセッションが9時から12時半までの3時間半。
午後のセッションは午後2時から6時までのそれぞれ4時間となっている。

また入場料は大人一人・20ユーロ(約3,160円)で、すべてのスタンドで観戦OK。
11歳以下の子供と駐車料金はすべて無料となっている。

Monza Image (C)Panasonic Toyota Racing
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哲学者ハミルトン、「ついてなかっただけ」

トルコGP決勝レース中、チャンピオンシップをリードするルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)を襲ったタイヤトラブルについて、ロン・デニス代表が「タイトル争いで大きな損失」と声高に話す一方で、当のハミルトンは「ついてなかっただけ」と、この若者はまるで年長者のような冷静さを保っている。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「タイヤトラブルに見舞われたのは残念なことだったけれど、ピットまで戻れたのはラッキーだった。
チームのみんなは一生懸命やってくれているのだし、僕が少々ついてなかっただけさ。
まだチャンピオンシップは5ポイントリードしているのだし、最悪というほどでもないよ」

また初の黒人系F1ドライバーとされるハミルトンは、父親のアンソニー氏と共にイギリスの『活躍する黒人番付』で8位にランクされているということだ。

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マクラーレン代表、タイヤ事故『製品トラブル』

トルコGP後のマクラーレン・チームの公式リリースでは、レース中ハミルトンのマシンを襲ったタイヤトラブルの原因はまだ不明とされているが、同チームのロン・デニス代表はドイツのテレビで「タイヤそのものの欠陥」と、決め付ける発言を行った。

「ハミルトンに起きたタイヤトラブルは製品自体に欠陥があったものだろう。
フォーミュラワンにとってこれは重大な問題だが、しかし現実にはしばしばこういうことは起こり得るものなのだ。
結局、不完全なタイヤだったということだよ」

レース中ほとんどの周回を3位で走行していたハミルトンだが、このトラブルにより最終的に5位でフィニッシュ。
もし今季タイトル獲得を逃がすようなことがあれば、このレースはおそらく象徴的なものになるだろう。
なお、タイヤを供給するブリヂストン・モータースポーツでは、事故原因について「現在究明中である」としている。

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ルノー、2008年仕様ECUでテストへ

2008年シーズンから、各F1チームはすべてFIAから供給される『共通ECU』(エンジン・コントロール・ユニット)を使用することになっているが、ルノー・チームは今週今日から行われるモンツァ合同テストでいち早くこれをテストする方向だ。
Renault『RS26』V8 Engine (C)Renault F1 UK
拡大します
これは『マイクロソフトMES社』(McLaren Electronic Systems)が落札したものだが、これが名前の通りマクラーレン系の技術であることが判明している。
すでにフェラーリがこのECUをテストしたとされるが、しかし現代の最新技術からはかなり低レベルであったと酷評されたとも言われている。

モンツァ合同テストではテストドライバーのネルソン・アンジェロ・ピケがこれを試す予定だが、果たしてその結果がどのようなものになるか注目される。

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「フェラーリ勢、追い付かない」と、ロズベルグ氏

トルコGPでみごとな1-2勝利を飾ってライバル・マクラーレンとのギャップを縮めたフェラーリ勢だが、ケケ・ロズベルグ氏(58歳:フィンランド)はそれでも「マクラーレンには追い付けない」と、悲観的な見方を示した。
K.Rosberg/1983 Monaco GP (C)Williams F1
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これはゲストとして解説に当たったドイツのF1放送の際に語ったもので、「ここイスタンブールでみせたフェラーリの速さは印象的なものだったが、しかしそれでもまだハミルトンとは15ものポイント差がある。
今シーズン残りのレースが5つということを考えると、フェラーリの2台がライバルに追い付くのは難しいことなのではないか」と、この元F1チャンピオンは語っている。

また同氏はトルコGPで印象に残ったドライバーとして、4強の一角を崩して4位に入ったハイドフェルド(BMWザウバー)の名前を挙げた。
「彼はタイトル争いから外れているので話題にならないが、実に称賛されるべきレースを戦ったよ」と、讃えた。

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「ドライバー今後も完全にイコール」と、フェラーリ

目下マクラーレンと激しいタイトル争いを演じるフェラーリ・チームでは、今回の1-2勝利でドライバーのランキングが逆転。
これまで1ポイント差でマッサをリードしていたライコネンは逆にチームメイトから1ポイントの差をつけられることとなった。

これについて同チームのジャン・トッド代表は今後も二人のドライバーを対等に扱うことを確約している。
Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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「今シーズン、タイトル争いは2つのチーム4人のドライバーで争われているね。
しかしこれについて、われわれはどちらかのドライバーを優先させるような戦略を採ることはないとあらためてここで明言する。
マッサにしてもライコネンにしても、共に勝つことを望んでいるし、それに対しチームは同一のチャンス、同一のサポートを与えるよう全力を尽くしている。
それは今後も絶対に変わることはないんだよ」

トッド氏は「かつてのミハエル・シューマッハ時代と今はまったく異なる」と、付け加

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モンツァ、イタリアGPを前にシケイン改修へ

英『オートスポーツ』誌が伝えることによれば、次戦イタリアGPの開催地であるモンツァ・サーキットは、コースの一部(第2シケイン)を改修するということだ。
2005 Italia GP Start Scene (C)Ferrari S.p.A
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変更の詳細は明らかでないが、これまで砂利で構成されていたランオフエリアをアスファルトで舗装するなどの改修が行われることになるようだ。

これはGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の要求によるもので、安全面の見地からサーキット側に要望したものという。
長くGPDAの幹部を務めるデビッド・クルサードによれば、砂利のグラベルベッドはコースアウトしたマシンのスピードを落とすものとしてこれまで各サーキットで多用されてきたが、現代の理論では舗装路面のほうが急速な減速ができるということで確立されているということだ。

そのモンツァでは、明日28日(火)からF1合同テストが行われる予定になっている。

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スパイカーF1、チーフ・デザイナー処分

どうやら『スパイカーF1』のチーフ・デザイナーであるジョン・マクリアム氏に処分が下された模様だ。
処分の内容は当分の間の停職であるとみられる。
Spyker F1 Garage (C)Spyker F1
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マクリアム氏はチームがまだジョーダン・チーム時代からの生え抜きで、ミッドランドF1時代にはテクニカル・ディレクターに、また現在のスパイカーF1になってからはチーフ・デザイナーとしてマシン開発に当たっていた。

これについてチームはコメントすることを拒否しているが、今回のトルコGPに投入予定だった『Bスペック車』がFIAのクラッシュテストに不合格になったことが影響したものと推測されている。

こうしたことを受け、元ルノーで現レッドブル・レーシングのテクニカル・ディレクターであるマーク・スミス氏のスパイカーF1移籍という噂が再びくすぶり始めているようだ。

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R.ブラウン氏のフェラーリ復帰、依然未定

トルコGPをみごとな1-2フィニッシュで飾ったフェラーリ・チームだが、ジャン・トッド代表はロス・ブラウン前テクニカル・ディレクターの復帰について「依然として結論は出ていない」ことを明らかにした。
これまで噂されていたのは、来季トッド氏がフェラーリ社のCEO職に専念、兼務していたF1フェラーリ・チーム代表のポジションにブラウン氏が就くというものだ。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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しかしこれについてトッド氏は「私はまだまだレースの現場を離れるつもりはない。
このスポーツは成功すれば非常に幸福に感じるし、そうでなければ不幸ではあるがまたやる気が盛り上がるというものだ。
エクレストン氏は私より15歳も年上だが、まだまだ現場で大活躍している。
申し訳ないが、私もまだ数年はこの仕事をやれると思っているよ」と、語っている。

これまでこの夏にはブラウン氏の去就が明らかになるものと期待されていた。
また同氏は、もしブラウン氏がフェラーリを離れることになったとしても両者の友好関係が失われることがないことを強調した。

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2007/08/27

アロンソ、「納得のいくF1通算100戦目」

前戦ハンガリーGPではポールポジションを取り消されるなど不満の残るレースとなったが、F1通算100戦目の節目となった今回のトルコGPは、納得のいくものになったようだ。
F.Alonso (C)McLaren Group
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「もしも僕が2ラップ目の段階で表彰台に乗ると言ったなら、きっと誰も信じてくれなかっただろうね。
なにしろあの時は6番手に埋もれていたんだから。
それを考えれば今日こうして3位でレースを終えたというのはとてもハッピーな結末じゃないか。
記念すべき100戦目のグランプリを表彰台で飾れたんだもの、もちろんご機嫌さ。
ああ誰にでもサインしてあげるよ。
ただ、少なくとも昨日の時点ではほぼマクラーレンと同じペースだった筈のフェラーリが、今日は間違いなく僕らよりも速かったというのは『良くないこと』の一つだけどね」

アロンソ自身は触れなかったが、ハミルトン(5位)よりも前でゴールしたということがアロンソにとって一番重要なことだった筈だ。
このレースの結果、前戦7にまで拡大した両者のポイント差は、再び5にまで縮まっている。

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2位ライコネン、「昨日の予選でもう決まってた」

ポールTOウィンを飾った僚友フェリッペ・マッサに続き、3番手スタートから2位でチェッカーフラッグを受けたキミ・ライコネンだが「昨日の予選結果がすべてだった」と、語っている。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「もちろん僕自身優勝したかったし、そのつもりでレースは戦ったけれど、でもたぶんこの結果は昨日の予選で僕がマッサに負けたことで決まっていたね。
58周を戦ったけれど、相手がチームメイトというのではお互いに未知の要素はないし、何かが起きることは期待できないからね。
ただ今日のレース結果で大事なことは、僕ら二人がライバルよりも前でフィニッシュしたということだよ」

またレース終盤にわざわざ前車との間隔を開けてファステストラップを記録したことについて「自分がどのくらい早く走れるか試してみたくなったのさ。
ずっと他のクルマ(マッサ)の後ろに付いて走っているのに少々飽きていたしね」と、笑った。

ライコネンが記録した1'27.295というレース中のファステストラップは、昨年ミハエル・シューマッハが記録したものをさらに0.71秒短縮するものとなった。

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ブリヂストン トルコGP決勝レースニュース

Turkey GP Scene (C)Redbull Racing
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2007年 F1世界選手権 トルコGP 決勝

暑く、過酷なコンディションとなったトルコGP 決勝レースは、ブリヂストン・ポテンザタイヤのハードとミディアム・コンパウンドで圧倒的な強さを見せたフィリペ・マッサ(フェラーリ)が、今シーズン3回目、F1通算5回目の優勝を果たした。

マッサはミディアム.ミディアム.ハードのタイヤ戦略で、トルコGPでの2回目優勝を手に入れた。
マッサの初グランプリ優勝は2006年のトルコGP だったが、これはブリヂストン・タイヤの勝利でもあった。
2位でフィニッシュラインを越えたのは、マッサのフェラーリのチームメイトのキミ・ライコネンだった。
マッサと同じタイヤ戦略で戦ったライコネンは、マッサに2.2 秒遅れでゴールした。
ハード.ハード.ミディアムの戦略を使ったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)が3位だった。

今年のトルコGP の最速ラップタイムは、どちらのコンパウンドとも、2006年にミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がブリヂストン・タイヤで記録した最速ラップタイムを上回るもので、ブリヂストン・ポテンザタイヤの優れた性能を良く表している。
マッサはミディアムで18周目に1分27秒922の最速ラップタイムを記録している。ハードで最速ラップタイムを記録したのはライコネンで、レースの最終ラップの前の周に1 分27秒295を記録している。

今回のレースでは様々な戦略が使われていたが、フェラーリの両ドライバーは他の大部分のドライバーとは異なるミディアムでスタートを切り、このタイヤでの2スティントを選択した。
一方、アロンソはハードでの2スティントを選択した。
1ストップ戦略を選択したクルマが2台あったが、今日は2ストップ戦略がマジョリティーであった。

44周目にルイス・ハミルトンの右フロントタイヤにトラブルが発生したが、この件に関しては、現在、マクラーレン・メルセデスとブリヂストンが調査を行っている。
5位で完走したハミルトンは、84ポイントでドライバーズ・チャンピオンシップをリードし続けている。
それを追うのは、79ポイントのアロンソ。マッサは69ポイントで3位、4位のライコネンとの差はわずか1ポイントだ。
コンストラクターズ・チャンピオンシップをリードするのは148ポイントのマクラーレン・メルセデス。2位は137ポイントのフェラーリだ。

次のF1グランプリは、9月7日-9日にモンツァのグランプレミオ・ディ・イタリアで開催されるイタリアGP。
ブリヂストン・ポテンザのミディアムとソフト・コンパウンドが使われる予定だ。
レースに先立って、8月28日から30日までモンツァで開催されるテストで全チームがこの2種類のコンパウンドのテストを行う。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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S・アグリ トルコGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoIstanbul Park Circuit
2007/08/26

2007年トルコGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
18位 走行周回数:57周 最速ラップタイム:1分29秒916(56周目)

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
14位 走行周回数:57周 最速ラップタイム:1分29秒658(38周目)

T-Car SA07-04

天気:晴天 (湿度24.0% - 44.4%)
気温:最低34.2°C 最高 36.8°C
コース路面温度:最低 44.1°C 最高 55.9°C

今日のイスタンブールは本当に暑かった。
トルコGP1周目の第1コーナーでのアクシデントは、SUPER AGURI F1 TEAMのふたりのドライバーに影響を与えた。
トゥルーリのトヨタがアンソニー・デビッドソンと佐藤琢磨の目前でスピンし、ふたりはすぐにアクシデントを避けるためのアクションをとったが、それぞれポジションを落とすことになった。
アンソニーはマシンにダメージに負い、レースの最後までラップタイムに影響が出ることになった。
一方、琢磨はSA07のペースを引き出せずに苦しんだ1日だった。

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ホンダ トルコGP決勝レースニュース

honda_f1_logo第12戦 トルコGP 決勝レース

「バトン13位、バリチェロ17位」

8月26日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:34~36度

第12戦トルコGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは13位、ルーベンス・バリチェロは17位だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
通常より1時間遅い、午後3時のレーススタート。
気温はすでに、36度まで上がっている。2台ともに予選後のエンジン交換を余儀なくされ、バトン21番手、バリチェロ22番手と最終列からレースを戦うことになった。

スタート直後、9番グリッドのJ・トゥルーリ(トヨタ)がスピンを喫し、その影響で後方集団は渋滞状態に陥る。
しかし、バリチェロはそこをうまく切り抜け、16番手に。
バトンも、3周目には、17番手まで順位を上げる。

バトンは22周目の1回目のピットイン直前には12番手まで順位を上げ、大きくジャンプアップを図る。
一方、最後尾スタートのバリチェロも23周目の1回目のピットイン直前には14番手まで順位を上げる。

レース折り返し点の29周目。既に1回目のタイヤ交換を終えたバトンとバリチェロは、14、17番手を走行する。
さらに後半35周目にバトンが、2度目のピットインを終え、17番手でコースに復帰。
続いてバリチェロも36周目ピットインを行い、バトンのすぐ後ろで復帰し、37周目には、16番手、17番手を走行する。
バトンは、前を走るドライバーたちのピットインにより、さらに順位を上げ、最終的には13位でフィニシュ。
バリチェロは17位と、7月上旬の第9戦イギリスGP以来となる2台完走を果たした。

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トヨタ トルコGP決勝レースニュース

F1第12戦トルコGP決勝 R.シューマッハーが12位
9番手スタートのJ.トゥルーリは16位に留まる

F1第12戦トルコGPの決勝レースがトルコ・イスタンブールのイスタンブール・パーク・サーキットで行われた。

好天に恵まれ、気温36度、路面温度52度、湿度27%という相変わらずの猛暑の中で、午後3時に58周に渡る熱戦のスタートが切られた。
9番手グリッドからスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、スタート直後の第1コーナーで他車に追突され、スピン。最後尾へと後退を余儀なくされてしまった。
その後、果敢に追い上げたものの、上位進出は叶わず、16位でチェッカーを受けた。一方、昨日の予選で不本意な18番手となったラルフ・シューマッハーは、他車のグリッド降格により16番手から決勝レースをスタート。
1回給油作戦を採り、上位進出を狙ったが、12位に終わった。
トルコGPは厳しい結果に終わったが、パナソニック・トヨタ・レーシングは次戦イタリアGPで雪辱を果たすべく、8月28日(火)から30日(木)まで、イタリアGPが開催されるイタリアのモンツァ・サーキットで行われるF1合同テストに参加する。

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2年連続優勝のマッサ、「特別な場所になった」

昨年のトルコGPはフェリッペ・マッサ(フェラーリ)にとって初ポールポジション、そして初優勝を飾った忘れられない場所。
しかし今年さらに2年連続のポールTOウィンを果たしたことにより、その思いがさらに強くなったことは間違いない。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「驚きだよ。信じられない。
これでここイスタンブール・サーキットが僕にとって特別な場所になったことは間違いないね。
レースがスタートしてからチェッカーフラッグを受けるまで、ずっとレースをコントロールすべく集中力を欠かさないようにしていた。
難しいレースだったけど、マシンの調子は終始パーフェクトだったから、自分のミスだけが心配だったんだ。
実際、第2スティントの終盤7コーナーで小さなミスをしてライコネンに迫られてしまう場面もあったからね。
シーズンは残り少ないけれど、チームの調子がこうして上向いているのはとても心強いことだよ」

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佐藤琢磨、「ジャンプアップするつもりが……」

これまでオープニングラップで大きく順位を上げることが多かったスーパー・アグリの佐藤琢磨だったが、今回は他車のスピンによる混乱でそれもならなかった。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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「スタートはあまり良くなかったけれど、ポジション(17番手)はキープして第1コーナーに飛び込むことができたんだ。
でもそこでジャンプアップするつもりがトヨタの1台(トゥルーリ)が真ん中でスピンしていて、僕はクラッシュを避けるために減速を余儀なくされ大きくコースを変えなければならくなった。
これでほとんど最後尾まで順位を落としてしまったんだよ。
マシンはこの週末ずっとそうだったようにグリップ不足に悩まされていて、その後もとても長くて厳しいレースだったね」

それでも鈴木亜久里代表はやはりトラブルに見舞われたデビッドソンと合わせ、両ドライバーが良く完走したとその労を讃えていた。

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初完走の山本左近、「チームのみんなに感謝」

スパイカーF1に加入後、初めての完走を果たした山本左近は「チームのみんなに感謝したい」と喜びの表情をみせた。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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「まずレースを完走するというのが僕の最初の目標だったから、今日の結果はとてもうれしい。
これはチームのみんなのおかげだと思うので心から感謝しているよ。
ピットストップの際、燃圧が低下してエンジンストールしてしまう場面もあって実は結構大変だったんだ。
来週はいよいよ『Bスペック車』のテストが予定されているし、モンツァでは実戦に投入できる見通しなのでとても楽しみだよ」

一方のスーティルのマシンにはメカニカルトラブルが発生したこともあり、初めて山本左近がチームメイトを上回った。
また今回リヤ部分のクラッシュテストに不合格で改良型車投入がならなかったスパイカーF1だが、次戦は戦力アップが期待されている。

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2007/08/26

マッサがポールTOウィン 今季3勝目飾る

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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トルコGP決勝レース。
1周目、スタート直後の1コーナーで後方集団が混乱。
9番手スタートのトゥルーリ(トヨタは)最後尾まで後退、スーパー・アグリの佐藤琢磨もこのとばっちりで大きく後れを取った。

9周目、レッドブルのウェバーはマシントラブル(ハイドロリック系?)でピットイン、そのままガレージにマシンを入れてリタイヤとなった。

42周目、マッサ&ライコネンに続き3位走行中だったハミルトンのマクラーレンの右フロントタイヤがトレッド剥離によりコースオフ、緊急ピットインを余儀なくされた。。
これでハミルトンはアロンソ&ハイドフェルドに抜かれて5位へと後退する羽目に。

一部空力パーツを痛めた模様のハミルトンは終盤後続のコバライネン(ルノー)からプッシュを受けたが最後まで凌いでみせた。

優勝はポールポジションからスタートしたフェラーリのマッサで今季3勝目、通算5勝目。
トルコGPは昨年に続いて2年連続のポールTOウィンということになる。
2位はスタートから最後まで2位を走り続けたチームメイトのライコネンで、フェラーリの1-2制覇は今季フランスGP以来2度目ということになった。

3位マクラーレンのアロンソ、4位BMWザウバーのハイドフェルド、5位マクラーレンのハミルトン、6位ルノーのコバライネン、7位ウィリアムズのロズベルグ、8位BMWザウバーのクビサでここまでが入賞。

トヨタはラルフが12位、マシンを痛めた模様のトゥルーリは16位。
ホンダはバトンが13位、バリチェッロ17位。
スーパー・アグリはデビッドソン14位、佐藤琢磨18位。
スパイカーの山本左近は20位でチームメイトのスーティルより前でゴールした。

トルコGP決勝レースの結果はこちら

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ホンダ・デュオ、揃ってエンジン交換で最後尾に

Honda Team Duo (C)Honda Racing
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ホンダ・チームのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェッロは、揃って公式予選後にエンジン交換。
これにより二人はいずれもグリッド10番降格ペナルティを受け、バトンが21番手、バリチェッロが22番手からのスタートとなった。

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ブリヂストン トルコGP公式予選ニュース

Bridgestone Tyre (C)Super Aguri F1
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2007 年 F1 世界選手権 トルコGP 予選

ブリヂストンのミディアム・コンパウンドで予選を戦ったフィリペ・マッサ(フェラーリ)が、昨年、ブリヂストン・タイヤで初めてのポールポジションを達成したトルコGPで、再びポールポジションを獲得した。
1分27秒329のマッサにわずか0.05 秒差で2位につけたルイス・ハミルトンが、明日の決勝レースをマッサと共にフロントローからスタートする。

今日は、ドライバーズ・チャンピオンシップの上位4人のドライバーが、それぞれのセッションで最速ラップタイムを記録している。
ハミルトンは午前中のフリー走行で、キミ・ライコネン(フェラーリ)は予選第1 セッションで、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)は予選第2セッションで最速ラップタイムを記録した。

予選第2セッションのアロンソのタイムが今日の最速ラップタイムで、1 分26秒8
41だった。
アロンソがミディアムで記録したこのタイムは、昨年のトルコGP の最速ラップタイムを上回るものだ。
コースコンディションは昨日よりは改善されたが、気温は今日も高く、コース路面温度は49℃、気温は36℃を記録した。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「チャンピオンシップ上位の4人のドライバーが今日は力を発揮し、それぞれがセッションごとの最速ラップタイムを記録していますが、重要な場面で最速ラップタイムを記録したのはフィリペ・マッサでした。
これからも分かるように、チャンピオンシップ争いの行方はまだわかりませんし、非常に予測が難しいところです。
予選は、最終ラップまで誰がポールポジションになるか分からないという、エキサイティングなセッションでした。
タイヤはこの気温にも上手く対応したので、今日のタイヤの全体的なパフォーマンスには満足しています。

3回目のフリー走行を見ての通り、2種類のコンパウンドにほとんど差はありませんでしたが、予選では、全員のドライバーがミディアムで最速ラップタイムを記録しています。
昨日、我々はミディアムの方がグリップが高く、ラップタイムも10分の数秒速いと予測しましたが、それが正しかったことになります。
しかし、今日は少ない燃料搭載量での1周のラップタイムが重要でした。
明日の決勝レースでは、性能維持と耐熱性が重要な要素となりますので、全く異なる展開となるかも知れません」

【参考データ(午前中フリー走行及び予選)】
合計走行周回数:696周
1台あたりの平均周回数:32周
最多走行周回数:45周(ヤルノ・トゥルーリ)
最速ラップタイム:1分26秒841(予選第2セッション、アロンソ)
コンパウンド:ハード/ミディアム

2006年トルコGP
フィリペ・マッサ(フェラーリ)がスタートからトップも守り抜き、F1世界選手権初の優勝を果たした。
フェルナンド・アロンソ(ルノー)が、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)との素晴らしい戦いの末、2位でフィニッシュした。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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S・アグリ トルコGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoIstanbul Park Circuit
2007/08/25

2007年トルコGP フリー走行/予選
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
フリー走行3回目 20位 最速ラップタイム 1分29秒436
予選結果 19番手 ラップタイム 1分28秒953(第1セッション)

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
フリー走行3回目 17位 最速ラップタイム 1分28秒755
予選結果 11番手 ラップタイム 1分28秒304(第1セッション)、1分28秒002(第2セッション)

T-Car SA07-04

天気:晴天(湿度22.8%-36.3%)
気温:最低33.3℃ 最高 35.1℃
コース路面温度:最低 39.0℃ 最高46.6℃

SUPER AGURI F1 TEAM のアンソニー・デビッドソンが驚異的な走りで今日の予選の第2セッションに進出した。
最終のトップ10にもう少しで手が届くタイムを記録したアンソニーは、明日の決勝レースを11番手グリッドからスタートする。
琢磨は午前中の走行でのマシンのバランスには満足していたが、予選ではグリップ不足に苦しみ、SA07のペースを上げることができず、チームメイトと共に予選第2セッションに進出することはできなかった。

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ホンダ トルコGP公式予選ニュース

honda_f1_logo第12戦 トルコGP 2日目・予選

「バリチェロ、予選14番手」

8月25日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:34~35度

第12戦トルコGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは14番手、ジェンソン・バトンは15番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
今日も快晴。朝から暑い。
午前11時からのフリー走行は、気温33度、路面温度42度というコンディションで始まった。
バトンはトップ10前後のポジションを維持するも、最後に行ったアタックで、タイムが伸びず、1分28秒台に14台がひしめく大接戦の中、15番手に留まった。
バリチェロはこのセッション、16番手だった。

午後になって、気温35度、路面温度は50度まで上がった。
湿度は26%しかなく、カラカラに乾いた状態だ。
予選第1セッションはバトン13番手、バリチェロ16番手で、第8戦フランスGP以来、二人揃って次のセッションへと進む。

第2セッションの最初のアタックでは、バトン11番手、バリチェロ13番手と、わずかにトップ10に届かない。
終了間際の再度のアタックで、バリチェロはコンマ2秒タイムを縮めたものの14番手に終わる。
一方のバトンはわずかにタイムを更新できず、15番手。
明日の決勝に向け、エンジン交換を予定しており、これによりさらに後方グリッドからスタートする。

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トヨタ トルコGP公式予選ニュース

R.シューマッハーは惜しくも予選第1セッション敗退。18番手から追い上げを目指す

F1第12戦トルコGPの公式練習第3回目に続き、予選が行われた。
雲一つない快晴に恵まれ、午前11時から行われた公式練習第3回目の開始時には、気温33度、路面温度40度、湿度34%というコンディション。

パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、それぞれ20周、21周を走行し、予選へと最後の準備を行った。

予選は、午後2時に気温は35度、路面温度も50度に達する暑さの中で開始され、やや風の強いコンディションの下でノックアウト方式のタイムアタックが繰り広げられた。
ヤルノ・トゥルーリは、他車に阻まれることもなく好タイムを刻み、11番手で第1セッションをクリア。
しかし、ラルフ・シューマッハーは前走車に阻まれ、タイムをのばせず、セッション終了直前の2度目のアタックでタイムは更新したものの、僅か百分の2秒至らず第2セッション進出を逃すこととなってしまった。

ヤルノ・トゥルーリは、予選第2セッションでも、9番手タイムを刻み、7戦連続となる予選第3セッション進出を果たし、9番手グリッドを確保。
18番手グリッドから追い上げることとなったラルフ・シューマッハーと共に、チームのF1参戦100戦目を好結果で祝うべく全力で臨む。

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失速アロンソ、「タイヤ選択間違ってない」

2強4人のうち最後の最後にタイムアタック。
いつもならこれで大逆転のポールタイム記録の筈だったマクラーレンのフェルナンド・アロンソだが、今回は失速、結局4番グリッドに終わった。
この原因はアロンソが最後のアタック時に選んだのがハードタイヤだったためと指摘されているが、本人は次のように反論した。
Fernando Alonso (C)McLaren Group
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「今日の予選の走りには満足しているよ。
最後のアタックではブリヂストンのハードタイヤを選んだんだけど、この選択は決して間違っていなかったと確信している。
問題だったのは、アタックがあまりにセッション終了時間にギリギリになったのでトラフィックにはまってしまったためだよ。
タイム更新ができなかつたのはその渋滞のためで、決してタイヤがマッチしていなかった訳じゃないんだ。
4番手スタートだけど、ここはオーバーテイクも可能だし、マシンは戦闘力があるので明日はスタートからガンガン行くさ」

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2年連続PPのマッサ、「決勝レースでも再現」

白熱の予選バトルを制し、みごとここトルコで2年連続となるポールポジションを獲得したフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)は、「日曜日でも昨年のシーンを再現する」と決勝レースへの強い意気込みを示した。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「前回のハンガリーでは悪夢の予選(14位)だっただけに、今日のポール獲得はとてもうれしいよ。
今日もバトルは終始1000分の1秒単位の争いだったからね。
『Q1』『Q2』では完璧な走りではなかったけれど、最終ピリオドではマシンのバランスも良く最高の走りができたんだ。
ロングランでのバランスもいいしマシンは十分コンペティティブだと思うので明日の決勝レースには自信があるな。
いいスタートを切って、ぜひとも去年のレースの再現を果たしたいと思っている」

昨年のトルコGPは、言うまでもなくマッサが自身初ポールポジション、そして初優勝を飾った想い出の地だ。

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デビッドソン、「予選ラップずっと忘れない」

今季開幕戦のオーストラリアGP以来となる予選11番手を獲得した『スーパー・アグリ・F1』チームのアンソニー・デビッドソン(28歳:イギリス)は、その感想を次のように語った。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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「今日は最初からとてもいいスタートが切れたね。
午前に行われたフリー走行でも快調で、これなら午後の予選では『Q2』に進めるくらい調子がいいと感じていたんだ。
実際の予選ではそこまで行けるか不安があったけれど、チームのみんなが頑張ってくれたおかげでほんとうに『Q2』まで行くことができたよ。
それどころかあとホンのわずかのところで最終ピリオドまで届きそうだったんだからね。
オーストラリアの時よりもうれしい気持ちだ。
今日の予選ラップはずっと忘れないよ」

なお、スーパー・アグリの今季予選最高位は佐藤琢磨の10番グリッド(同じくオーストラリアGP)というものだ。

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2007/08/25

ポールポジションは2年連続マッサの手に

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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トルコGPのポールポジションは昨年に続いてフェラーリのフェリッペ・マッサが獲得した。自身通算8回目、今シーズン5回目となるポール奪取だ。

2番手はマクラーレンのハミルトン、3番手フェラーリのライコネン、マクラーレンのアロンソは4番手だった。
以下、BMWザウバーのクビサ&ハイドフェルド、ルノーのコバライネン、ウィリアムズのロズベルグ、トヨタのトゥルーリ、ルノーのフィジケーラというトップ10になった。

昨年のマッサはここイスタンブールでみごとなポールTOウィンを飾った想い出の場所。
そしてうれしいF1初優勝の地でもあり、明日の決勝レースに期待が掛かる。

トルコGP公式予選の結果はこちら

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予選『Q2』、デビッドソン惜しくも11番手

3戦連続で『Q2』進出を果たしたスーパー・アグリのデビッドソンはさらにタイム短縮したものの、惜しくも11番手で最終ピリオドへの進出は逃がした。
それでも11番グリッドは開幕戦オーストラリア以来の自身ベストポジション・タイということになる。

このセッションで最速だったのはマクラーレンのアロンソ、これにフェラーリのライコネンが続き、以下マクラーレンのハミルトン、フェラーリのマッサ、BMWザウバーのクビサ&ハイドフェルド、ウィリアムズのロズベルグ、ルノーのコバライネン、トヨタのトゥルーリ、ルノーのフィジケーラとここまでが『Q3』への進出を決めた。

ここで脱落したのは上記デビッドソン、レッドブルのウェバー&クルサード、ホンダのバリチェッロ&バトン、そしてウィリアムズのブルツの6台という結果となった。
スーパー・アグリは今回も本家ホンダを凌駕したことになる。

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予選『Q1』はライコネントップ

トルコGP予選『Q1』最速だったのはフェラーリのライコネンだった。
2番手マクラーレンのアロンソ、3番手フェラーリのマッサ、4番手マクラーレンのハミルトンと2チーム4強が上位4位を占める結果に。

これにBMWザウバーのクビサ&ハイドフェルド、ルノーのコバライネン、ウィリアムズのロズベルグ、そしてスーパー・アグリのデビッドソンが好走9番手、10番手はルノーのフィジケーラの順。

ホンダのバトンとバリチェッロはそれぞれ13-16番手で通過したが、ここのところ好調だったトヨタのラルフがなんとここで脱落。(トゥルーリは11番手)
『Q1』で涙を飲んだのはトロ・ロッソのリウッツィ、ラルフ、スーパー・アグリの佐藤琢磨、トロ・ロッソのベッテル、そしてスパイカーのスーティルと山本左近の6台。
これでイギリスGP以来4戦連続で佐藤琢磨はチームメイトに予選で後れを取る結果に。
またスーティルと途中スピンする場面もみられた左近とのタイム差は1.618秒というものだった。

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フリー走行3回目もハミルトン最速

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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トルコGPフリー走行3回目が終了、こでも最速タイムを記録したのはマクラーレンのルイス・ハミルトンだった。

2-3番手にはライバル・フェラーリ勢のマッサ&ライコネンが続き、ハミルトンの僚友アロンソが4番手につけた。
また5番手は今回好調のロズベルグ(ウィリアムズ)、6番手BMWザウバーのハイドフェルド、以下BMWザウバーのクビサ、ルノーのフィジケーラ、レッドブルのウェバー、ルノーのコバライネンと続いた。

トヨタは今回ラレフが13番手、トゥルーリが14番手。
ホンダはバトンが15番手、バリチェッロ16番手。
スーパー・アグリはデビッドソンが17番手につけたものの佐藤琢磨はセッション残り約10分のところでコースアウトしてグラベルにストップ。最後のタイムアタックを行うことなくセッションを終えた。
またスパイカーの山本左近は22番手、今回チームメイトとのタイム差は0.668秒というものだった。

注目の公式予選はいつものヨーロッパ・ラウンドより1時間早く、この日本時間午後8時から行われる。

トルコGPフリー走行3回目の結果はこちら

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山本左近(スパイカー)、「とてもいい仕事できた」

トルコGPフリー走行初日、順位こそ最下位だったもののチームにもマシンにもいっそう慣れた装いをみせたスパイカーF1の山本左近は、次のようにその手応えを語っている。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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「今日はチームが予定したプログラムをすべて順調に終えることができたので満足だね。
今回はタイヤもそれぞれ異なった仕様のものに慣れることができたし、マシンにもいっそう親しむことができたのでハッピーだよ。
思い燃料を搭載してのロングランを続けてそうした場合のマシンの挙動もつかむことができたので、これは決勝レースに向けて希望が持てるものだと思う。
明日はもっと一生懸命に働き続けるよ」

前戦フリー走行1日目では2.634秒もの差があったチームメイト・スーティルとのタイム差は、今回はわずかに0.022秒の僅差だった。

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最速ハミルトン、「コンディション考えれば満足」

トルコGPフリー走行で最速タイムを記録したマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは、「コンディションを考えれば今日の出来には満足している」と感想を語った。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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「今日のコンディションは決して理想的とは言えるものではなかったから、それを考えれば満足しているよ。
予定されたプログラムはだいたい進めることができたけど、でも肝心な時に赤旗中断で邪魔されたりしたのは残念なことだったね」

当然のことながら、チーム内のゴタゴタについてはまったく触れることはなかった。

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マレーシアGP、2015年まで契約延長の報

24日(金)、マレーシアのモータースポーツ委員会は同国で行われているF1マレーシアGPの開催契約が2015年まで延長されたことを発表した。
しかしこれについて現在マレーシアGPを開催しているSIC(セパン国際サーキット)のダトゥク・マハティール代表は同サーキットが一切関知していなかったとしており、今回の契約更新が極めて政治的な思惑のもとに行われたことを示唆させている。

マハティール氏はまた課題のナイトレースについて「9月にポールリカール・サーキットでFIAが試行をする」と発言、こうしたアジアでのF1開催がナイトレースを条件として別の視点から進められていることを窺わせた。
2006 Malaysia GP (C)Honda Racing
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1999年からマハティール前首相の肝いりでスタートしたマレーシアGPは依然として観客数不振に悩まされているにもかかわらず、2008年からはさらに隣国シンガポールで新たにシンガポールGPの開催が決定したことから、今回のマレーシアGPの長期延長が明らかにされたことには関係者から驚きを以って迎えられているのが実状のようだ。

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ホンダ トルコGPフリー走行ニュース

honda_f1_logo第12戦 トルコGP 初日フリー走行

「初日午後、バトン14番手、バリチェロ15番手」

8月24日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:30~36度

第12戦トルコGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは14番手、ルーベンス・バリチェロは15番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
3週間の夏休みを終え、全11チームが再びサーキットに集結した。
ここから10月の最終戦ブラジルGPまでは、二つの2連戦をはさんで9週間で6戦を戦うという、過酷なスケジュールとなる。

夏休み後、初戦となるトルコGPは、初日から青空が広がった。
1回目フリー走行の始まった午前10時の時点で、気温はすでに30度を超えている。
風は吹いているものの、日差しは相当に強い。
このセッションは、バトン14番手、バリチェロ15番手だった。

昼過ぎには暑さもいっそう増し、午後2時には気温35度、路面温度も50度に達した。
そんな猛暑の中、ホンダの二人は、ロングラン走行を行う。
セッション前半、バリチェロ8番手、バトン10番手と、二人揃って10番手に入る速さを見せた。
しかしその後ライバルたちが1分28秒台に次々と突入する中、今ひとつペースが伸びない。
結局午後も、バトン14番手、バリチェロ15番手に終わった。

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トヨタ トルコGPフリー走行ニュース

F1第12戦トルコGP 公式練習初日から順調な仕上がり
R.シューマッハーが3番手、J.トゥルーリが4番手タイムを刻み、確かな手応え

8月24日(金)トルコ・イスタンブールのイスタンブール・パーク・サーキットで、F1第12戦トルコGPの公式練習第1回目と第2回目が行われた。
2週間に渡る夏季休暇を経て、ラルフ・シューマッハーが6位入賞を果たしたハンガリーGPから、ほぼ3週間ぶりのF1開催となる初日は、好天の下、気温30度、路面温度35度、湿度65%のコンディションで午前10時から公式練習第1回目が行われた。

パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、共に、滑りやすい路面とチャレンジングなコースに、スピンも喫したが、ダメージも無く予定通りにプログラムを進行。
それぞれ7番手、10番手につけた。

公式練習第2回目は、午後2時に開始されたが、気温35度、路面温度も50度に達する猛暑となった。
チームはセットアップ作業及び、ハードとミディアムのブリヂストンタイヤを理解するための作業を続行した。
このセッションではコース脇の排水口カバーが緩むという問題が発生し20分以上の赤旗中断となったが、セッション再開後、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは作業に戻り、トラブルフリーでセッションを、3番手、4番手という好位置で終えた。
明日の予選及び日曜日の決勝においても“TF107”の最大の能力を引き出すべく、チームは作業を続ける。

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S・アグリ トルコGPフリー走行ニュース

Superagurif1_logoIstanbul Park Circuit
2007/08/24

2007年トルコGP フリー走行
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
フリー走行1回目 17位 最速ラップタイム 1分30秒624
フリー走行2回目 16位 最速ラップタイム 1分30秒104

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
フリー走行1回目 12位 最速ラップタイム 1分30秒384
フリー走行2回目 18位 最速ラップタイム 1分30秒530

T-Car SA07-04

天気:晴天 (湿度27.4%-66.2%)
気温:最低30.0°C 最高36.2°C
コース路面温度:最低33.3°C 最高55.1°C

SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンは、それぞれ予定どおりにテストプログラムを完了し、幸先の良いトルコGPのスタートを切った。
午後のセッションの最後にターン3でバリアに接触したアンソニーは走行を中断しなければならなかったが、1日の走行を終えた両ドライバーは、それぞれのSA07のバランスにある程度満足していた。

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2007/08/24

本命ハミルトンがフリー走行初日トップタイム

トルコGPフリー走行1日目セッションは開始22分ほど経過した時点、ターン10出口でドレーンカバーが脱落したためセッションは赤旗中断に。
約30分後にセッションは再開されるハプニング。

またセッション終盤にはスーパー・アグリのデビッドソンがストップして、各車タイヤトラブル発生行おうとする中イエローコーションを演じた。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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セッションは結局前戦優勝のハミルトン(マクラーレン)がトップタイムで終了。
2番手は午前のセッションで最速だったフェラーリのライコネン。
3番手にはこのところ絶好調トヨタのラルフがつけて注目された。
トヨタはトゥルーリも4番手につけている。

5番手にフェラーリのマッサ、6番手マクラーレンのアロンソ、以下ウィリアムズのロズベルグ、ルノーのコバライネン、ウィリアムズのブルツ、そしてBMWザウバーのクビサとここまでがトップ10。

ホンダはバトン&バリチェッロが14-15番手、これにスーパー・アグリの佐藤琢磨が16番手で続いた。
最後止まってしまったデビッド・クルサードのほうは18番手。
またスパイカーF1の山本左近はさらにチームメイト・スーティルとのタイム差を短縮、今回はわずかに0.022秒の僅差まで詰めた。
(前戦フリー走行1日目は2.634秒もの差があった)

トルコGPフリー走行2回目の結果はこちら

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フリー走行1回目はフェラーリ勢最速

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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3週間のインターバルを終え、再びF1マシンの雄叫びがサーキットに響いた。
イスタンブール・サーキットで始められたトルコGPフリー走行1回目セッションは、フェラーリ勢が順調にタイムを刻み、ライコネンが1'27.968でトップ、これに僚友マッサが0.403秒差で続いた。

ランキング首位を走るマクラーレン勢はアロンソが3番手、ハミルトンは4番手。
これにルノーのコバライネンが続き、6番手はウィリアムズのロズベルグ。
さらに前戦から好調のトヨタ・ラルフ、ルノーのフィジケーラ、BMWザウバーのハイドフェルド、トヨタのトゥルーリとここまでがトップ10となった。

ホンダはバトン14番手、バリチェッロ15番手。
スーパー・アグリはデビッドソンが12番手、佐藤琢磨は17番手。
またスパイカーF1の山本左近は順位こそ最下位の22番手だったが、チームメイトであるスーティルとのタイム差はわずかに0.825秒というところまで今回詰めている。

トルコGPフリー走行2回目はこの後2時間半の休息を挟み、午後2時(日本時間午後8時)から同じく1時間半のセッションで行われる。

トルコGPフリー走行1回目の結果はこちら

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ビルニューブ、ついにNASCARデビューか

元F1チャンピオンのジャック・ビルニューブ(36歳)に、かねて噂のあった米NASCARデビューの機会がとうとう訪れたようだ。
Toyota Tundra Image (C)Toyota Racing
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伝えられるところによれば、ビルニューブは8月27日(月)、イリノイ州のカリフォルニア・スピードウェイでトラックデビューするというもの。
チームはトヨタNASCARチームの『ビル・デイビス・レーシング』で、マシンはトヨタのツンドラ・ピックアップになる。

現在ファン・モントーヤが参戦する『ネクステル・カップ』からは下位シリーズになるが、ビルニューブはインディ500を制覇するなどもともとアメリカのオーバルは経験十分だ。


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エクレストン氏、「壮絶バトル大歓迎だ」

今シーズンのF1レーシングを騒がせている大きな要素であるマクラーレン・デュオどうしのバトルについて、バーニー・エクレストン氏は「大歓迎」と、これがお気に入りの展開であることを英『サン』紙で認めている。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「人々はスポーツにおいてさらなる関心事を喜んで迎え入れるもんだ。
その意味で私はマクラーレンにおいてアロンソとハミルトンがお互いに反目し合っているのは大歓迎だね。
こうしたドライバーによる『対決』というのは、ここ数年F1レーシングに忘れられていた要素の一つじゃないか。
F1には、トラック場でお互いに火花を飛ばせることのできる二人のドライバーを常に必要としているんだよ。
そして彼らはそのシナリオを最高のものにするだけのいいマシンを持っているんだからね」

エクレストン氏は過去のそうした例として、1987年のナイジェル・マンセルvsネルソン・ピケ、また1988-1989年のアイルトン・セナvsアラン・プロストなどを例に挙げている。

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トヨタ、ファクトリーで火災事故

トヨタ・チームはトルコGP直前の22日(水)ドイツ・ケルンのF1ファクトリーで火災事故があったことを認めた。
Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
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それによれば火災はベンチテスト上で試験稼働されていたエンジンがブローして撒かれた大量のオイルに引火して発生したものということで、直ちに地元の消防局にも通知されたが、火災はトヨタ自身のシステムによりスタッフが消火したという。

スポークスマンによればこの火災による怪我人などはなく、また設備に大きな損害もなかったと説明されている。

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マクラーレン・デュオ、『和平会談』行う

緊張状態が続いているとされるマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンの二人が、再開されるグランプリを前に当地イスタンブールで『和平会談』を行ったことがわかった。
ハンガリーGPでの不幸な出来事の後、二人が口を利くのはこれが初めてのことという。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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今回二人はいずれもFIAの記者会見にはノミネートされていないため、イスタンブール・パーク・サーキットへはまだ赴かず、市内にチーム首脳が用意した場所で話し合いをしたということだ。

ハンガリーGPの件では、ドライバーに対する処分はすでに決着しているものの、チームに対する「コンストラクターズ・ポイント剥奪」の処分については控訴しているためまだ結論は出ていない。

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スパイカーにショック! Bスペック車『失格』

今週のトルコGPから期待の『Bスペック車』を投入の予定だった『スパイカーF1』チームにショックが走った。

23日(木)、同チームは最終的に『Bスペック車』のデビューが間に合わないことを発表したものだ。
それによれば、事前に行われたFIAによるクラッシュ・テストの際、リヤ部分のテストに合格しなかったためという。
Mike Gascoyne (C)Spyker F1
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これについてマシン開発にあたったマイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーは「原因は材質の問題だと思う。
この『Bスペック車』のデビューのため、ファクトリーやチームの全員が果たした努力を考えると投入を延期せざるを得ないのは非常に残念なことだ。
問題の部分については早急に対策を施し、次のイタリアGPまでには完全な準備をして臨みたい」と、説明している。

トルコGP後にはテストも予定されているため、次はぶっつけ本番でなくレースに臨めそうだ。

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山本左近、「日本でおめでとう言われた」

今週スパイカーF1に加入して2戦目を迎える山本左近(25歳)は、束の間の夏休み期間に日本に戻ってリフレッシュしたということだ。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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「わずか数日だったけど、家族に会うために日本へと戻ったんだ。
日本ではみんなからF1に復帰しておめでとうと祝福を受けたよ。
これは僕にとって大いに励みになるものだね」

「それからイギリスに戻ってからは新しいマシンにフィットするためにシルバーストーンにあるチームのファクトリーに行ったんだ。
もちろん実際にドライブすることはなかったけれど、でも期待の『Bスペック車』にお目に掛かることができたよ」

「トルコは去年スーパー・アグリに加入して3戦目のレースだったけれど、予選で初めてチームメイト(佐藤琢磨)よりも前に位置したので驚いたことを覚えてる。
もちろん今年も頑張りたいと思っているよ、目標は『Q2』進出さ!」

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2007/08/23

やっぱりミハエルの後継者だ>アロンソ

引退した元チャンピオン、ミハエル・シューマッハがサッカーを楽しんでいるのは有名な話しだが、どうやら次のチャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)はこの意味でも正当な後継者であるようだ。

この夏休み、アロンソがどう過ごしていたかはこれまで不明だったが、スイスの『24アワーズ』紙はアロンソが地元3部のサッカー・チーム『プランジンズFC』の練習に参加したと報じている。
Image (C)Renault F1 UK
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アロンソは昨年末からシューマッハと同じくスイス・ローザンヌに邸宅を持っているが、シューマッハの豪邸からわずか数キロしか離れていない場所とか。
そしてそのシューマッハもしばしば同じ3部のサッカー・チームである『FCエヒヒェンズ』でプレーをしているのは衆知のことだ。

ただ関係者によればアロンソのサッカーはシューマッハほど本格的なものではなく、トレーニング目的が一番とのことだ。

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ライコネン(フェラーリ)、「リスク冒していく」

いよいよ今週のトルコGPからシーズン終盤の戦いが繰り広げられるが、現在ランキング第3位でマクラーレンの二人を追うポジションにあるフェラーリのキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)は「これからはリスクを冒して攻める」と、意気込みを新たにしている。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「このポイント差を考えれば、タイトルを狙うのに僕にはもう失うものは何もないよ。
これからはリスクを冒して攻め続けるだけ。
ポイント上ではもちろんマクラーレンの二人にアドバンテージがあるのは事実だけど、でも精神面でいえば彼らよりも僕たちのほうが有利だと思うね。
リラックスした気持ちでレースに臨むというのはとても大切なことなのに、今の彼らはそれどころじゃないだろうからね。
あとはお互いマシンの信頼性が行方を左右することになるだろう」

とりわけ「トルコGPからテストを挟み3つのグランプリがある今後の4週間がシーズンのカギになる」と、このアイスマンは分析している。

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それでも「スーティル、スパイカー残留」と蘭誌

深刻な資金難から、ここに来てチーム売却も噂される『スパイカーF1』チームだが、それでもなおエイドリアン・スーティル(24歳:ドイツ)は来季も残留を確信しているとオランダの『フォーミュラワン・レースリポート』誌が伝えている。
Adrian Sutil (C)Spyker F1
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それによればスーティルは「チームには伝えられるような問題はないことを僕は知っている。
だからもちろん今シーズンは最後まで走り切るつもりだし、来年もまた同じくこのチームで走っていることだろうね。
スパイカーF1はまだ戦闘力に欠けているけれど、いつまでもグリッドの最後尾にいる訳ではない。
今週まず大きな改良が加えられるし、来シーズンはきっと大きくステップアップしている筈さ」

その第一歩は今週のトルコGPへの投入が期待されるいわゆる『Bスペック車』だ。

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ウィリアムズ氏、「ロズベルグ売り物じゃない」

独『スポーツビルト』紙など一部にウィリアムズ・チームがニコ・ロズベルグの契約を他チームに売却するのではないかと伝えられたことに対し、同チームはこれを強く否定した。
同じドイツの『オートモーター・ウント・スポルト』誌によれば、フランク・ウィリアムズ代表が2008年シーズンもロズベルグを起用することを明言したという。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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噂は、マクラーレン・チームからアロンソが離脱した場合に、その後任としてロズベルグを移籍させるというものだった。
(ロズベルグは2005年のGP2チャンピオン、ハミルトンは2006年の同チャンピオン)

この件についてはすでにロズベルグ自身も「自分が同意しなければ移籍はできない契約になっている」として、その実現の可能性を一笑に付している。
なにより、ロズベルグは親子2代に渡るウィリアムズ・チームのドライバーなのだ。

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トロ・ロッソの発表、ラルフにショック?

『スクーデリア・トロ・ロッソ』は2008年のドライバーとして二人のセバスチャン、ベッテル&ボーデというラインナップで行くことをいち早く発表しているが、これについて一時同チームと交渉していると噂されたラルフ・シューマッハ(32歳:ドイツ)が不満を表明しているとのことだ。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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これは独『ビルト』紙が報じたもので、それによればラルフは「トロ・ロッソはある特定の約束を守らなかった」とだけ語ったというもの。
その詳細については明確でないが、自身の契約交渉のためにトロ・ロッソ側の発表を遅らせるよう約束していたのでは、ともみられている。

ラルフは来季もトヨタとの契約を最優先させているとしているが、万一これが不調となった場合の押さえとしてトロ・ロッソの名前を挙げていたようだ。
ラルフの契約について彼のパーソナル・マネージャーであるハンス・マール氏はまだ正式決定に至っていないことを認めている。

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メルセデス首脳、「アロンソと話し合う」

夏休みを終え、今週トルコでグランプリが再開されるのに先立ち、マクラーレン・チームでは両ドライバーと話し合いの場を設ける予定であることを明らかにした。
McLaren Duo (C)McLaren Group
拡大します
これは、独『オートモーター・ウント・スポルト』誌にメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターが語ったもので「シーズンはたいへん重要な時期に差し掛かっているからね。
よく話し合って、われわれのドライバーの間には何ら問題がないことを再確認するよ」とのこと。

また先にこの夏休み期間中に株主のオジェ氏が招待した『仲直りクルーズ』をアロンソが拒否したと伝えられたことについて、「話しはしたが、もともと参加を強制した訳ではない」と、事実と異なることを強調した。

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2007/08/22

ホンダ トルコGP事前ニュース

honda_f1_logo第12戦トルコGPが、今週末イスタンブール・パークサーキットで開催し、F1レースは3週間の夏休みを終え、再開される。

Honda Racing F1 Teamの二人のドライバー、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは休暇を取る一方で、猛暑でのレースを想定し、この休暇を利用してトレーニングも行ってきた。
一方ファクトリーでは夏休みを返上し、RA107のパフォーマンス向上のため作業が続けられた。
この期間中、サーキットでの実走テストは禁じられ、開発作業に集中した。
夏休み後のレースで、ポジションアップに期待したいところだ。

中本修平 シニア・テクニカル・ディレクター:
ハンガリーGP終了後の3週間の夏休み、われわれはファクトリーでの作業に集中してきた。
このレースで明らかになった問題を分析し、継続的な開発が目的だった。
ハンガロリンクでのパフォーマンスには、チームスタッフ皆が残念に思っている。
RA107はハイダウンフォースのコースで厳しいレースを強いられたが、その状況を打破するために、われわれは全力を尽くしている。
次戦トルコGPの舞台となるイスタンブール・パークは、ハンガリーに比べ、われわれには戦いやすいサーキット。
レース中段で戦闘力発揮に期待し、さらに高いモチベーション維持と、改良に努めていきたい。

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ハイドフェルド、「チームと共に野心達成する」

ついに行われた『BMWザウバーF1』チームの体制発表により、2008年も引き続き同チームでドライブすることになったニック・ハイドフェルド(30歳:ドイツ)は、次のようにコメントしている。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
拡大します
「僕自身、来シーズンもこのチームで走ることを望んでいたし、またそれが叶えられることを疑っていなかったから今回の正式発表を受けてまずはほっとしたね。
チームはこの2年間大きく進化したけれど、僕も少なからずこれに貢献できたと思っているよ。
そしていまチームはさらにすごい勢いで前進しようとしていて、僕と共に大きな野心を持っているんだ。
その目標がお互いの努力により達成されることを疑っていないよ」

これまでハイドフェルドはウィリアムズ時代にポールポジションを獲得したことはあるものの、決勝レースでは2位(3回)が最高。
もちろん狙うのはチームと共に表彰台の最上位だ。

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トヨタ トルコGP事前ニュース

第12戦トルコGP 夏期休暇を終え、好調を維持し後半戦へ
前戦6位入賞のR.シューマッハーと、予選好走のJ.トゥルーリが更なる好結果へ

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1恒例の夏期休暇期間を終え、トルコのイスタンブール・パーク・サーキットで行われる第12戦トルコGPへと向かう。

2週間に渡るインターバルはあったものの、チームは前戦ハンガリーGPの直後から、今週末へ向けた準備のためにハードな作業を続けて来た。
トルコGPのために、“TF107”には、新しい車体下面パーツ及び、フロントウィングが用意されている。
チームは前戦ハンガリーGPにおける、ラルフ・シューマッハーの6位入賞という好結果を携え、自信と共にトルコGPへと臨む。

14のコーナーを持つ、全長5.338kmのイスタンブール・パーク・サーキットは、現在のF1カレンダーの中で最も新しく作られたサーキットであり、いくつかのコーナーと重要なアップダウンによって、最もチャレンジングで、偉大なコースのひとつといえる。
気温30度を超える猛暑も予想され、暑さと低い路面グリップのために、ブリヂストンは、ミディアム及びハードのコンパウンドを今週末のグランプリへと持ち込む。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、過去2回のトルコGPにおけるポイントを再現すべく、日曜日に行われる58周の決勝レースに挑む。

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プロドライブ、今週末にチーム体制発表か

いまだその具体像が明らかにならないプロドライブのF1体制だが、スペイン国内のメディアは今週いよいよ体制発表が行われると報じた。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
拡大します
これはスペインの『マルカ』紙が報じたもので、それによればプロドライブは今週末行われるトルコGPの会場で2008年の体制発表を行うということで、これまで伝えられた通りほぼマクラーレン・チームのものを踏襲する見通し。

つまりマクラーレンのシャシーにメルセデスのエンジンを搭載、ドライバーは元マクラーレンのテストドライバーである同国のペドロ・デ・ラ・ロサ(36歳:スペイン)とゲイリー・パフェット(26歳:イギリス)のコンビになるというものだ。

なお、これについてプロドライブ自身はまだ何もコメントしていない。

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狭められた、アロンソの選択肢

『BMWザウバーF1』チームが両ドライバーの残留を発表したことで、もし移籍する場合の有力な候補とみられていたフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)にとって、選択肢が一つ消滅したことになった。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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これにより、現実的にアロンソに残された道は古巣のルノー・チームへの復帰か、現在のマクラーレン・チームに留まるかの二者択一と言えそうだ。
しかしルノーの場合、再びフラビオ・ブリアトーレ代表のコントロール下に入ることになり、契約金の面でも現状からの大幅ダウンは必至。
さらに、今シーズンの『R27』の戦列考えると、来季チャンピオンを狙えるかどうかは不明だ。

こうしたことを洞察してか、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターはすでにアロンソのマクラーレン残留の可能性を明言している。

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BMWザウバー、ハイドフェルドの残留発表

21日(火)、『BMWザウバーF1』チームはニック・ハイドフェルド(30歳:ドイツ)の残留を正式発表した。
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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もう一方のロバート・クビサについてはすでに2008年の契約が公表されているので、これで同チームは来季も今シーズンと同じドライバー・ラインナップで臨むことが確定した。
2006年途中からビルニューブに代わって出場のクビサは3年目、ウィリアムズ・BMW時代からのドライバーであるハイドフェルドは通算4年目ということになる。

今シーズン序盤から好調な戦いをみせる同チームにあって、ハイドフェルドの残留は早くからささやかれていたもののなかなか正式発表が行われないため、アロンソのマクラーレンからの移籍など様々な憶測を生んだりしていたが、これで晴れてランキング3位奪取に打ち込めることになる。

なおセバスチャン・ベッテル移籍後空席になったままのるテストドライバーについてはまだ未定ということだ。

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2007/08/21

インドGP開催計画に「40日」のタイムリミット

開催計画が現れては消滅を繰り返してきたインドGPに、バーニー・エクレストン氏が40日のタイムリミットを示したとインド『エコノミック・タイムズ』紙が報じている。
India Image
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それによればエクレストン氏は、先に2009年の開催計画を了承したとされる首都ニューデリーでのインドGP案について、プロモーターに対し9月30日までに最終結論を出すよう手紙を書いたというもの。

これについて主催者に指名された『IOA』(インドオリンピック委員会)のスレシュ・カルマディ会長は、まだ具体的な事業計画や資金案も確立されていないことを認めながらも「プロジェクトが本格的にスタートすれば、2週間で詳細な計画をまとめることができる」と、説明している。

しかし本来同国のモータースポーツをとりまとめる立場の『FMSCI』(インドモータースポーツ・クラブ連盟)を差し置いて進められている今回の計画に、国内の関係者はいずれもその実現性に疑問の声を投げ掛けているのが実情のようだ。

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ミハエルのマネージャーがアロンソに『喝』

ウィリ・ウェバー氏(60歳:ドイツ)が、混迷を続ける現役世界チャンピオン、フェルナンド・アロンソに対して厳しいアドバイスを行っている。
F.Alonso & M.Schumacher (C)Renault F1 UK
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これは独『ビルト・サンタグ』紙に語ったもので、その中でこの元7回の世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハのパーソナル・マネージャーは「ハンガロリンクではアロンソは冷静さを失っていたようだが、彼はあそこで直ちに頭を下げ、チームとはうまくやるべきだったんだ。
ところが彼はチームとも距離を置き、あるいは離脱も辞さないようなことが伝えられている。
しかしこれは起こり得る最悪のものであって、実際彼のイメージは大きなダメージを受けることになってしまった。
とりわけ彼のマネージャーが他のチームと話しをしているなんて、そんなのとんでもないことだよ。
彼はいまF1で最速のマシンに乗っているんだ。
これを手放す理由がいったいどこにあるというんだ?」と、語っている。

またウェバー氏によれば、シューマッハはチームメイトとの間で問題が起きた場合でも、常にチームとは冷静に対処してきたという。

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「拒食症」だった、クルサード

F1通算13勝、現在もなお最年長ドライバーとして活躍を続けるデビッド・クルサード(36歳:イギリス)だが、実は以前拒食症に悩んでいたことを告白して注目されている。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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それによれば、クルサードはまだカート・ドライバーだった10代の頃から体重を気にし始め、太らないよう食べ物を選ぶことからいつの間にか拒食症とも言える状態になっていたという。
身長183cmとF1ドライバーの中では長身を誇るクルサードだが、当時の体重はわずか57kg程度しかなかったそうだ。

F1ドライバーのこうした告白について、イギリスの摂食障害のチャリティ団体である『ビート』 のスポークスウーマンは「クルサードのような世界的著名人が自身の問題を告白してくれるのはわれわれの運動に理解を深めるもの」と、これを歓迎している。

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ルノー・チーム、開発すでに2008年に焦点

昨シーズンのコンストラクターズ・チャンピオンでありながら、今季ここまで第4位と低迷を続けるルノー・チームでは、今回のトルコ、さらに続くモンツァとバージョンアップされた新パッケージを投入するものの、同チームのマシン開発の焦点はすでに2008年シーズンを見据えていることを明らかにした。
Bob Bell (C)Renault F1 UK
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これは同チームでマシン開発に責任を負うボブ・ベル/テクニカル・ディレクターが語ったもので、その中でこの北アイルランド出身の航空力学の専門家は次のように説明している。

「現在われわれはマクラーレン、フェラーリ、そしてBMWザウバーに次ぐ第4位にあるが、そのギャップは大きいものでおそらくはこのままシーズンを終えることになるだろう。
もちろんわれわれは絶え間ない開発を現在の『R27』に与えているが、チームの基本的なデザインと開発資源はすでにその焦点を2008年の『R28』に合わせている」

また同氏によれば、シーズン中の開発と翌年に向けた新たな開発とはその内容がまったく異なるものなのだという。

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ハウグ氏(メルセデス)、アロンソ残留に自信

チーム内の確執から、王者フェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)の今季限りの離脱がささやかれるマクラーレン・チームだが、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは独『フォーカス』誌で残留に自信をみせている。
Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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「問題はないよ。
なぜならアロンソとは2009年まで3年間の有効な契約があるし、ハンガロリンクでは彼がこれを完遂するつもりであると口頭で確認している。
ま、私自身が直接聞いた訳ではないがね。
憂慮されるハミルトンとの仲だが、確かにハンガリーでは好ましい状況でなかったものの、彼らだってお互いに大人だしプロフェッショナルなんだ。
互いにチームを支える仲間でもあるし、またドライバーとしてはライバルでもある。
二人の関係はすこぶる健康的なものさ」

それでもロン・デニス代表がすでにアロンソ離脱を認めたという噂も根強くささやかれ続けている。

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2007/08/20

クビサ『トラクション・コントロール』禁止惜しむ

F1は2008年シーズンからTCS(トラクション・コントロール・システム)を禁止することを決めているが、多くのドライバーがこれによってよりドライバー自身がコントロールする部分が増加すると歓迎する方向であるのに対し、BMWザウバーのロバート・クビサ(22歳:ポーランド)はこれに反対の意向を『F1レーシング』の取材に示している。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「僕はF1マシンをドライブし、レースをするのが好きだけど、それはあくまでもF1が地上で最速の乗り物であるという上でだよ。
例えばラリーなら、後輪駆動のマシンのほうがよりドライビングは楽しいと思うけれど、でも僕がドライブするなら最新のハイテク4輪駆動マシンであることを望むな。
F1だって同じこと。
でもF1はスリックタイヤから溝付きタイヤに変わったし、V10-3.0リッター・エンジンはV8-2.4リッター・ウエンジンになり、そしてさらにTCSは禁止になろうとしている。
もしも自分が900馬力を持っているとして、僕はそれを右足でシビアにコントロールするのを厭いはしないけれど、でもそれより速くする方法があるのならそのほうを選ぶということさ。
究極は、やはりスピードだよ」

今年のカナダGPでは壮絶なクラッシュ劇を演じたクビサだが、そのレーシング・スピリットはいささかも衰えていないようだ。

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ホンダ首脳、「夏休み中もハードに働いた」

今シーズン、苦戦を続けるホンダ・チームだが、束の間の夏休みを終えて迎える今週のトルコGPを前に、中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターは「ファクトリーでは夏休み中もハードに働いた」と、語っている。
中本 修平 (C)Honda Racing
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「これまでのレースで経験した問題を経て、われわれはこれを解析、そしてマシンを開発し続けるためにこの3週間の夏休み中もファクトリーでは休むことなくハードに働き続けてきた。
高いダウンフォースを必要とするハンガロリンクでは苦しんだが、今週のイスタンブールは性格上『RA107』に向いていると思われるし、より戦闘力を持つものと期待している。
少なくともグリッド中盤で戦えるよう一生懸命働かなければならない」

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ロッテルダム・デモ、ドーンボス奮闘

この週末、オランダのロッテルダムで行われた『ババリア市レーシング・イベント』に実に50万人もの熱心な観客が訪れた。
Robert Doornbos/Rotterdam

その際行われたデモンストレーション・ランには、ルノー・チームからヘイキ・コバライネンやネルソン・アンジェロ・ピケ、またスパイカーF1ではクリスチャン・アルバースらがそれぞれF1マシンを操ったが、そうした中チャンプカー・マシンをドライブしたのが元レッドブル・レーシングのロバート・ドーンボス。
マシンでは他に劣ったとはいえ、地元のドーンボスには国王並みの熱烈な声援が送られたということだ。

そのドーンボスは来シーズンについて「トヨタとウィリアムズに焦点を絞って交渉を行っている。いまのところF1以外のカテゴリーはまったく考慮にないよ」と、語っている。

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リウッツィ、ボーデの走りに「感銘せず」

来季、トロ・ロッソのシートをセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)の手に渡すこととなったビタントニオ・リウッツィ(26歳:イタリア)は、しかしそのボーデのドライビングには辛口評価だ。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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これはドイツの『ユーロスポーツ』に語ったもので、その中でリウッツィは「テストでボーデの走りは何回か見たよ。
まあ彼はかなりうまくやったとは思うけれど、別に特別な記憶はない。
ラップタイムだって、別に何も印象的なものではなかったからね」と『負け惜しみ』。

今回の交代劇が、決してリウッツィの納得のいくものではなかったことが窺われる。

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ミハエル・シューマッハ、チームオーナーに

昨季限りで現役を引退した元7回のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハ(38歳:ドイツ)が、このほどついにチームオーナーになったことが明らかとなった。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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ただし、これはレーシングドライバー・シューマッハの原点とも言えるカート・チームのこと。
これはシューマッハの古くからの友人であるペーター・カイザーが持つチーム『KSM』の共同オーナーになったもので、シューマッハ兄弟の出身地であるドイツ・ケルペンの近くに本拠を置くチームだという。

これについてチャンピオンは「僕はこれまでもカートレースへの限りない愛を失ったことはないよ。
才能ある若者の育成のため、カートはとても重要な役割を果たすものだからね」と、語っている。
シューマッハのチームオーナーとしての仕事は来年1月1日に正式スタートするとのことだ。

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2007/08/19

苦境のアロンソ、100戦目のグランプリへ

2度に渡る世界タイトルの獲得を経て今季マクラーレン・チームへと移籍したフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)は、今週末のトルコGPでF1出走100戦目を迎える。
F.Alonso (C)McLaren Group
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「別に何戦目だからといってそれでレースに変化がある訳じゃないけれど、まあ一つの節目かな。
ハンガリーGPのあとしばしの休息タイムを得たから、またリフレッシュして新たな気分でトラックに戻れるよ。
シーズンはまだ6戦を残していて、チャンピオンシップには多くのチャンスがあるのだから僕のモチベーションは何ら失われていない。
ぜひともこのトルコGPでより多くのポイントを積み重ねたいものだね」

2005年からスタートしたこのトルコGP、アロンソは2回のレースでいずれも2位となっている。

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レッドブル首脳、「ウェバーの挑戦でDC蘇った」

レッドブル・レーシングでスポーティング・ディレクターを務めるクリスチャン・ホーナー氏が「ウェバーの挑戦によりベテランのクルサードがよみがえった」との見方を示した。
C.Horner & D.Coulthard (C)RedBull Racing
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「クルサードはこのF1という世界に14年間も身を置いているが、それでもなお彼はハングリーだね。
今回彼は来シーズンも現役続行を決めたが、それでもおそらくマーク・ウェバーとのコンビネーションというのには満足していない筈だ。
なぜなら、ウェバーというのは彼にとって大きな脅威になるものだからね。
でも、もしチームメイトが非力な新人であったなら意味はない。
常に冷静さを失わないウェバーからの強力なチャレンジが、またクルサード自身のモチベーションをアップさせているんだよ。
クルサードには豊富な経験があるが、それをさらに活かしているのはこのコンビネーションなんだ」

自身もイギリスF3などで実績を残したレーシングドライバーだったホーナー氏は、チームオーナーとしても国際F3000選手権でチャンピオンを獲得(リウッツィ)するなどその力量を発揮した。

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アロンソ、ハミルトンとの和平機会拒否?

マクラーレン・チーム内で対立が続くと伝えられるフェルナンド・アロンソ&ルイス・ハミルトンの両ドライバーだが、『孤立』するアロンソの姿勢はさらに頑なになってしまっているようだ。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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アロンソの母国スペインの『マルカ』紙が報じるところによれば、現在の緊迫したチームの状況改善を図るため、マクラーレン・グループの株主の一人であるマンスール・オジェ氏がスペイン領メノルカ島に停泊した自身の豪華ヨットにロン・デニス代表と二人のドライバーを招待したものの、アロンソはこれを強く辞退、結局現れなかったというもの。

F1サーカスでただ1回の休みを利用した仲直り企画だったが、チーム内の状況は予想を上廻る深刻なものになっているようだ。

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2007/08/18

バーレーンの新空港、F1をも変える?

F1バーレーンGPを開催するBIC(バーレーン国際サーキット)のマーティン・ウィテカー/ゼネラル・マネージャーは、いま計画されている新バーレーン国際空港の建設が、F1にも大きな貢献を果たすとの見方を『ガルフ・デイリー・ニュース』で力説した。
Bahrain Circuit (C)Super Aguri F1
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「どんなサーキットにおいても、近くに優れた国際空港を持つというのは大いなるメリットになるものだ。
それは単に乗客の利便性だけでなく、貨物の輸送という意味においてもね。
その意味で今度バーレーンに建設される新空港によって、F1バーレーンGPは莫大な利益を享受できることは間違いない」
それでも同氏はさらに、「バーレーンの場合、宿泊施設を充実させることも肝要」と、付け加えた。

バーレーンGP時、周辺のホテルの宿泊価格はモナコGP並の高騰をみせてひんしゅくを買っているが、モナコGPが1930年代からレースが行われる伝統の国際リゾート地であるのに対し、砂漠の中のバーレーンGPにはまだ4年の歴史しかない。

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ダ・マッタ、S.ボーデのF1転向を支持

米チャンプカー・チャンピオンから来季F1への転向を決意したセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)の決断について、やはり元米CART(チャンプカーの前身)チャンピオンからF1へと転身を果たしたクリスチャーノ・ダ・マッタ(34歳:ブラジル)が『AP通信』でエールを贈っている。
Cristiano da Matta (C)Panasonic Toyota Racing
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「ヨーロッパ、あるいは南米で成長したドライバーにとって、フォーミュラワンというのは誰にとっても最高のものなんだよ。
だから28歳になったボーデがこのラストチャンスを活かしてF1に行きたいというのは僕にはすごく理解できるな。
来季のトロ・ロッソがチャンピオンシップを戦う力を持っているかどうかは難しい部分もあるけれど、この世界は何が起きるかわからないところだから、やってみる価値は絶対にあると思うな。
僕はボーデの今回の挑戦を心から応援したいね」

2002年のCARTチャンピオンであるダ・マッタは翌年トヨタF1チームへと移籍。
2年弱のF1参戦で、予選最高位3位、決勝レースは2003年のスペインなど3回の6位が最高だった。

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スパイカー前オーナー、「自分が引き受けたっていい」

親会社の経営難から、チーム売却の噂も出ている『スパイカーF1』チームだが、前身である『ミッドランドF1レーシング』時代のオーナーであるアレックス・シュナイダー氏はこの状況について「何も心配していない」と、楽観的な姿勢をみせている。
Alex Shnaider (C)Ex.Midland F1 Racing
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ロシア系カナダ人であるシュナイダー氏は当時のジョーダン・チームを買収して史上初のロシア国籍のF1チームとして参戦させたが、わずか1年ほどで現在のスパイカー・カーズにチームを売却している。
そのシュナイダー氏は「私はスパイカーが直面した問題をうまく解決できると信じているが、もしそうでなくとも、例えばわれわれにチーム売却の打診があるならば引き受けてもいい。
ごく短期間のうちにコマーシャル・パートナーを見出して、必要な資金投入を行う自信があるよ」と、語っている。

どうやらこの野心家は、いまもまだフォーミュラワンへの未練を断ち切れないでいるようだ。

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上海サーキット前社長、横領罪で起訴

中国の『上海新聞』が伝えたところによれば、横領罪で逮捕されていたSIC(上海国際サーキット)の前のゼネラル・マネージャー・郁知非(ユー・ジーフェイ)氏が、今週当局から正式に起訴されたということだ。
Shanghai Circuit Image (C)Honda Racing
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急速な成長を遂げる上海市では、様々な汚職・横領事件が報道されているが、郁氏の事件はサッカークラブの会長時代に105万元(約1,550万円)の公金である社会保障基金を横領し、私的財産である住宅の購入やその他不正な目的に充てたというもの。

同サーキットでは、今年も10月にF1中国GPが開催されるが、当局に寄ればイベントへの影響は皆無としている。

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『ハンガリーGP事件』国際控訴審は9月19日に

FIAは、ハンガリーGP公式予選で起きた事件によるマクラーレン・チームへの制裁について審議する国際控訴審のヒアリングを、来たる9月19日(水)にパリで行うことを明らかにした。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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これは、ハンガリーGPのスチュワード審査団の決定に対し、イギリスの『ナショナル・スポーツ・オーソリティ』が、ライセンス所有者であるマクラーレン・チームの代理として提出した控訴に対して行われるもの。

同控訴審では、13日(木)には別途『スパイ疑惑事件』でのヒアリングも行われることになっているが、今回もこちらと同様透明性を期すため報道陣に公開される予定になっている。

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2007/08/17

カーティケヤン、スピードカーをテスト

元F1ドライバー、片山右京氏の参戦で日本でも注目を集めている『スピードカーシリーズ』のマシンを、同じく元F1ドライバーで現ウィリアムズ・チームのテストドライバーであるナレイン・カーティケヤンらがテストを行った。
Narain Karthikeyan (C)Speedcar Series
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ドバイのサーキットでテストを行ったカーティケヤンは貫禄のトップタイム記録。
マシンの感触にもご機嫌な表情をみせていたようだ。

スピードカーシリーズ・テストのニュースはこちら

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トルコ2輪連盟からの告訴、サーキットは否定

2輪WGP(ワールド・グランプリ)トルコGPの開催を巡って騒動になっているイスタンブール・パーク・サーキットのスポークスウーマンは、トルコ2輪連盟からバーニー・エクレストン氏が告訴されるという噂について、これを強く否定した。
2006 F1 Turkey GP Start Scene (C)Ferrari S.p.A
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問題は、F1トルコGPの開催地でもある同サーキットが今年バーニー・エクレストン氏によって買収され、このため2008年以降の2輪のトルコGPが開催できなくなったというもの。

しかしこれについて上記スポークスウーマンは、「2008年に2輪トルコGPが開催されないのはTMF(トルコ・モーターサイクル連盟)自身の意向であって、われわれサーキットやエクレストン会長が関与したものではまったくない。
したがって告訴されることはあり得ないし、事実われわれは何も聞いていない」と、強調。

さらに「そもそもエクレストン氏はバイクレースの大ファンであって、これを閉め出す筈がない」とも付け加えた。

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レンジャーズ、ブリアトーレ氏の買収認める

バーニー・エクレストン氏のアーセナル買収と共に噂になっていたフラビオ・ブリアトーレ氏(ルノー・チーム代表)のレンジャーズ買収話だが、こちらはどうやら現実化するようだ。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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これは当のQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)のジャンニ・パラディーニ会長が英紙の取材に認めたもの。
(ただし大衆紙『サン』)

それによればブリアトーレ氏は総額1,700万ポンド(約38億4千万円)を投じて同チームの持つこれまでの負債を返済、さらに今後3年間でさらに1億ポンド(約226億円)もの巨費を投資するという壮大なもの。
F1を仕切るエクレストン氏はともかく、1チーム代表に過ぎないブリアトーレ氏の個人資産がこれだけあるとすればこれは別の意味で驚きだ。

レンジャーズは現在2部リーグだが、これにより再び1996年以来となる1部プレミアリーグへの復帰を狙っている。

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ロズベルグ、マクラーレンに移籍?

ドイツの『ビルト・サンタグ』紙が、来季ニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)のマクラーレン移籍を報じて注目されている。
紛糾のただ中にあるマクラーレン・チームでは、今季限りでフェルナンド・アロンソのチーム離脱が噂されていて、その後釜にウィリアムズのロズベルグを起用するというもの。

2005年のGP2チャンピオンであるロズベルグは現在ランキング12位、チームメイトであるブルツが9位であるのと比較すると存在感がない感じだが、その内容について玄人筋からの評価はすこぶる高いものという。
Keijo & Nico Rosberg (C)Williams F1
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ロズベルグのウィリアムズ・チームとの契約内容は明確でなく、2006年からの複数年と伝えられている一方、オブションを含めると2010年まで拘束されるとの噂もある。
もしマクラーレン・チームに契約売却となれば、ウィリアムズ・チームには数百万ドル(約数億円)もの金額が動くとされていて、あたかも2003年のジェンソン・バトン(→B.A.R・ホンダ)のケースを彷彿とさせるもののようだ。

なお1982年のF1チャンピオンでもある父ケケ・ロズベルグ氏も、ウィリアムズでの活躍のあと最後はマクラーレン・チームへと移籍した経緯を持つ。

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ミッシェル・モル氏、スパイカーF1購入に意欲

『スパイカーF1』チームの親会社である『スパイカー・カーズNV』への出資にも関わり、役職にも就く他、自らチームのマネージング・ディレクターにもなっていたミッシェル・モル氏(38歳:オランダ)だが、このほどこれらを辞していることがわかった。
Michiel Mol (C)Spyker F1
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別掲のように同チームは資金難から売却の可能性も噂されていて、モル氏は今回別の方向から新たにチームオーナーとなる方策を探っているようだ。

モル氏の父親は裕福な実業家であり、モル氏自身も『ロストボーイ』などでF1スポンサーとしてこの世界に関与、同国のヨス・フェルスタッペンやクリスチャン・アルバースなどの支援者として知られる。
財力もありかねてF1チーム運営に強い意欲をみせていることから、今後の同氏の動きに注目が集まっている。

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カンポス、S・アグリ通じF1参戦の可能性

元ミナルディのF1ドライバーであるエイドリアン・カンポス氏(スペイン)に、再びF1参戦の可能性が現れてきた。
もちろん現在43歳となるカンポス氏自身が再びドライバーになるのではなく、今度はチームオーナーとしてだ。

F1時代はマシンの戦闘力不足もありさしたる結果を残せなかったカンポス氏だが、その後ツーリングカーに転向後はスペイン選手権を獲得するなど活躍、さらに引退後は自身のチームを設立してチームを運営、マルク・ジェネ(現フェラーリ)を育てるなど実績を残した。
現在は『GP2シリーズ』に参戦中。
SAF1 Pit Image (C)Super Aguri F1
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『スーパー・アグリ・F1』の株式購入交渉中と伝えられるアレハンドロ・アギャグ氏は、カンポス氏のビジネス・パートナーで、仮に共同オーナーとなった場合にはドライバーの一人がカンポス氏の手に委ねられる可能性が出てきたものだ。

なお今季カンポス・グランプリでは元ジョーダンのF1ドライバーであるジョルジョ・パンターノがランキング5位につけている。

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2007/08/16

クルサード、ペナルティに一貫性要求

現在最年長F1ドライバーとして、ドライバーの立場を代弁する機会の多いデビッド・クルサード(36歳:イギリス)が、今度はレーススチュワードによるペナルティについての苦言を英『ITV』で呈している。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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「ハンガロリンクでマクラーレン・チームに対して下されたペナルティについて、われわれを含めたF1関係者の多くがなぜ罰を喰らったのかわからないでいるよ。
あれはマクラーレンがハミルトンに対して予選アタックの機会を与えなかったから、というものだと言うけれど、それならその前のフェラーリの場合はどうなんだい。
あの時チームはマッサに給油しそこない、そのため彼は予選の期待を失ったんだ。同じことだろう?
それなのにマクラーレンにはペナルティがあってフェラーリにはない。おかしくね?
規則というものがあってスポーツをやる以上、それに反した場合にペナルティは必要だけれど、でもその適用には一貫性がなければいけないよ。
これはフォーミュラワンにとってとても重要なことなんだ」

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トルコ2輪連盟、エクレストン氏を非難

F1トルコGPの開催地であるイスタンブール・パーク・サーキットは今年バーニー・エクレストン氏によって買収されたとされるが、これにより『被害』を被っているのが2輪WGP(ワールド・グランプリ)のトルコGPだ。
2006 F1 Turkey GP Start Scene (C)Ferrari S.p.A
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今年は4月に第3戦として開催されドゥカティのストーナー選手が優勝したイスタンブール・サーキットのトルコGPだが、2008年のカレンダーからはすでに消滅している。
これについてトルコ・モーターサイクル連盟のスレイマン・ムメノン副会長は地元トルコの『ザーマン』紙で次のように語った。
「イスタンブール・サーキットの2輪トルコGPは、エクレストンの一方的なやり方のために開催ができなくなっている。
われわれはこの不公平な行動に対し、法的な措置を採ることを決意し、すでにその手続きを進めている」

この買収によりエクレストン氏は数百万ドルもの利益を得たとイスタンブール商工会議所のムラット・ヤルジナス会頭は指摘しているが、エクレストン氏自身はこれについてコメントを避けている。

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独誌がプロドライブのドライバー報道

依然としてベールに包まれたままのプロドライブF1計画だが、独『オートモーター・ウント・スポルト』誌は、その体制について次のように報じた。

それによれば、マシンはこれまでしばしば報道されてきた通りマクラーレンのシャシーとメルセデスのエンジンを使用するとのこと。
Bruno Spengler (C)Mercedes Motorsports
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また注目のドライバーについて、かねて噂のペドロ・デ・ラ・ロサ(36歳:スペイン)&ゲイリー・パフェット(26歳:イギリス)のマクラーレン・チーム/テストドライバー・コンビに加え、現在DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)参戦中であるブルーノ・シュペングラー(23歳:カナダ)の3人が候補に挙がっているとしている。

パフェットと同じくメルセデス・ベンツAMGで参戦のシュペングラーは、第5戦のノリスリングで優勝するなど現在ランキング3位に位置する期待の若手ドライバーだ。
(ハッキネン:5位、パフェット:7位)

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バリチェッロ、「ホンダ 空力解析誤っていた」

今シーズン開幕から思わぬ不振に悩まされているホンダ・チームだが、同チームのルーベンス・バリチェッロ(35歳:ブラジル)は「風洞実験の解析に誤りがあった」と、その原因を語っている。
Wind Tunnel (C)Honda Racing
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「ホンダは問題解決のため2人の新しいスタッフを雇ったんだ。
彼らは、ホンダの風洞実験の測定が間違っていて、そのためにこれを経て開発されたもののすべてが有効に機能したとは言えなかったと説明してくれた。
チームは直ちに対策に動いているけれど、でも4解決のためにはウィンド・トンネル内部の構造部品など多くのものを変更しなければならず、おそらく1か月は掛かる見込みということだよ」

新たに加入したのはロイク・ビゴワ氏とジョン・オーエン氏で、それぞれウィリアムズとBMWザウバーからの異動ということになる。

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資金難(?)のスパイカーF1、今季参戦は明言

親会社であるスパイカー・カーズの資金難から傘下のF1チーム売却も噂される状況の『スパイカーF1』チームだが、同チームのコリン・コルズ代表は今シーズン末までの参戦をあらためて明言した
Colin Kolles (C)Spyker F1
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「スパイカー・カーズNV(親会社)が明らかにしたステートメントにより、直ちにわれわれのF1チームが閉鎖の危機状況にあるというものではない。
F1チーム売却というのは確かに親会社として選択肢の一つではあるけれども、われわれは経営者が最善の努力をしてくれるものと確信している。
また、少なくとも今シーズンはエイドリアン・スーティル&山本左近というラインナップで最後まで参戦することを約束するよ」

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ルノー、アロンソ復帰なら『テレフォニカ』?

今季限りでマクラーレンを離脱するのではないかと噂になっているフェルナンド・アロンソ(26歳:スペイン)だが、もしも古巣ルノー・チームへの復帰となった場合、カギにかるのは『テレフォニカ』かも知れない。

アロンソには個人スポンサーとしてスペインの『サンタンデル銀行』が付いているが、ルノーには今季オランダの大手金融グループ『ING』がタイトルスポンサーになっていて直接スポンサーがバッティングするのが大きな難点になっている。
Renault/Telefonica (C)Renault F1
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しかしテレフォニカが再び同チームのスポンサーとして復帰した場合、資金的な障害が取り除けると独『オートモーター・ウント・スポルト』誌が伝えているものだ。
スペインに本拠を置くテレフォニカは、南米にも大きな市場を持つグローバルな大手通信会社で、2006年までルノー・チームの主要スポンサーを務めていた。

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2007/08/15

大丈夫なのか、プロドライブF1計画

2008年シーズンからのF1参戦が決まっていながら、これまでまったくその詳細について明らかにされていないプロドライブのF1計画だが、それでも同社では「予定通り進捗している」と、変わらぬ強気の姿勢をみせている。
Prodrive Factory (C)Prodrive
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2008年からはカスタマーシャシー使用が解禁されることから、プロドライブのF1はかねてその関係が噂されるマクラーレンのシャシー、メルセデスのエンジン、さらにはドライバーまで現マクラーレン・チームのテストドライバーであるデ・ラ・ロサ&パフェットのコンビを踏襲するとまで推測されていた。
しかし当初チーム体制の発表があるとされたホームのイギリスGP(7月8日)でも行われず、またマクラーレンのロン・デニス代表がタイムリミットとして示した7月末にも結局何のアクションもみられないままに。
さらにはテクニカル・ディレクターとして有力視されていたジェフリー・ウィリス氏もすでにレッドブルへの加入が決まってしまっている。

こうしたことから2008年参戦というプロドライブのF1計画は断念、さらにその権利は翌年に先送りできないとされることから結局消滅に追い込まれるとの噂まで出ていたもの。
もっとプロドライブ自身は、「われわれはこれまで一度として自らの計画に期限を設けたことはない」と、涼しい顔だ。

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シンガポールGP『ナイトレース案』はまだ未定

来年9月28日に初開催が予定されるシンガポールGPでは、いよいよその準備がスタートしたことが伝えられたが、果たしてその決勝レースが話題のナイトレースとなるのかどうかはなお不明のままだ。
Night Race Image (C)Honda Racing
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これはシンガポール政府でF1レースを担当しているイスワラン貿易産業担当大臣が当地の『チャネル・アジア』で語ったもので、それによれば「ナイトレース実現のため安全性の確保などのテストが進行中」ということで、現在まだ最終的な結論には至っていないという。
ただし、F1初となるナイトレースの適切な準備のためには、遅くとも年内に決断が下される必要があるとも言及している。

2008年シンガポールGPは、マリーナベイ・エリアに用意される特設市街地コースで行われる予定になっている。

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リウッツィは引き続きF1でシート模策

スコット・スピードと共に来季『スクーデリア・トロ・ロッソ』のシートを失うことになるビタントニオ・リウッツィは、引き続きF1フィールドでシートを模策する方向だ。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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同選手のパーソナル・マネージャーであるピーター・コリンズ氏によれば、現在2つのチームを念頭に交渉を行っていることを明かしたが、最悪F1に残れない場合にはアメリカでの可能性を探ることも示唆している。

それでも同マネージャーはリウッツィがトロ・ロッソで高い評価を得たことに感謝すると共に、後任にセバスチャン・ボーデが決まったことに満足の意を示した。

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スーパー・アグリ、資金難発覚

一部に噂されていた『スーパー・アグリ・F1』チームの資金難問題だが、英『オートスポーツ』の取材に鈴木亜久里代表がこれを認めたことがわかった。
SAF1 Pit Image (C)Super Aguri F1
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それによれば今季メインスポンサーとなっている『SSユナイテッド』からの支払いが約束通り行われていないということで、現在資金的に困難な状況に陥っているという。

このため同チームでは一部株式の売却を考えていて、ハンガロリンクでアレハンドロ・アギャグ氏と会い、交渉をスタートさせたとのこと。
現在のところチームそのものの売却は考えていないとのことだが、いつまでもホンダの援助を当てにできない中、新スポンサーの獲得は必至だ。

なおアギャグ氏はスペインの実業家で、夫人はアロンソの支援者としても知られた前スペイン首相であるホセ・マリア・アスナール氏の娘。

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2007/08/14

F1チーム、新たな『オーバーテイク案』検討

F1において必ず俎上に上げられるテーマの一つがオーバーテイクだ。
このモータースポーツにおける大きな魅力であるオーバーテイクを増やすため、FIAが動き出した。
Image (C)RedBull Racing
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ハンガロリンクで行われたFIAのOWG(オーバーテイク作業部会)とF1チームとの会合で提案されたのは、レースにおけるオーバーテイクの機会を増やすため、マシンのディフューザーを変更しようというもの。
OWGによれば、これまで広範に渡って実施された風洞設備での実験の結果、ディフューザーの変更により、オーバーテイクする際の不安定な影響を抑えることができるという。

F1各チームも好意的にこれを受け止めていて、効果が認められれば2010年に予定されていた他の空力パーツの変更と合わせ、2009年にも導入される可能性が出てきた。

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「ハミルトン、日本GPでタイトル決定!」の見出し

インターネット書店の最大手『アマゾン』が、11月に出版を予定しているルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)の本の紹介記事が注目を集めている。

"Lewis Hamilton : the Biography"
これはフランク・ウォロール氏が著した、その名も『ルイス・ハミルトン ザ・バイオグラフィ』という本だが、その紹介の中に「ハミルトン、日本GPで2007年のタイトル獲得を決定」という部分があるというもの。

この本の出版時期は11月1日ということで、またもちろんまだ日本GP(9月30日決勝)も行われていない訳だが、なんとも印象深い『予定原稿』の紹介ではある。

ハミルトンは今季ここまで80ポイントを獲得、2位の王者アロンソに7ポイントの差をつけて2007年ドライバーズ・チャンピオンシップの首位を走り続けている。

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ブリアトーレ氏、27歳女性と結婚か

女性との浮き名が絶えないF1界随一のもて男フラビオ・ブリアトーレ氏(57歳:イタリア)がいよいよ結婚するとの報道が、イタリアの週刊誌で書き立てられて注目されている。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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それによればお相手はかねて交際中のエリザベッタ・グレゴラッチさん。
まだ27歳で、なんと両者の歳の差は30歳!

ブリアトーレ氏は、以前トップモデルのナオミ・キャンベルさんと交際していたが、今度のエリザベッタさんもモデル出身ということだ。

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スピードは米チャンプカー参戦の道か

『スクーデリア・トロ・ロッソ』でのシートをすでにセバスチャン・ベッテルに奪われたスコット・スピード(24歳:アメリカ)は、どうやらF1での就職活動を諦め、母国アメリカでレースする道を選ぶようだ。
Scott Speed (C)Scuderia Toro Rosso
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これはオーストリアの『ザルツブルガー・ナハリヒテン』紙が伝えたもので、それによればスピードのマネージャーはアメリカでレースする方向を探っていて、現在のところ可能性があるのはチャンプカーかNASCARシリーズ、すでにF1は選択の指に入っていないということだ。

最も期待されているのは、リウッツィに代わって2008年からF1に転向するセバスチャン・ボーデの後任としてチャンプカーにシートを得るというもの。
これが実現した場合、奇しくもまったく同チームでのドライバー入れ替わりということになる。

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カーティケヤン、「インドでのF1開催まだ無理」

これまでも母国インドでのF1グランプリ開催に向け多岐に渡る尽力を続けてきたナレイン・カーティケヤン(30歳)だが、「現状ではF1開催は難しい」との悲観的な見方を示した。
Narain Karthikeyan (C)Williams F1
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これは地元インドの『ヒンダスタン・タイムズ』紙に語ったもので、このインド人唯一のF1ドライバーは「近い将来にインドでF1グランプリを開催するというは正直難しいと思う。
せめとあと5年、時間的な猶予があればなんとか準備ができると思うんだけど、噂される2009年までにインド国内でF1サーキットを建設するというのはとても無理だもの。
モータースポーツ発展のために、自分の国で世界チャンピオンシップ・レースを開くというのはとても効果があることなんだけど、でもF1はあまりに高価すぎる」と、嘆いている。

F1開催を仕切るバーニー・エクレストン氏は以前、2009年に首都ニューデリーで開催する意向を示したが、インドのモータースポーツ団体はいずれも否定的だった。
またカーティケヤン自身も、現在ウィリアムズ・チームのテストドライバーとなっているもののこちらも実際には中嶋一貴の独壇場で、出番を欠いた状態が続いている。

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2007/08/13

BMWザウバー首脳、「対ルノー、まだ油断禁物」

昨シーズン、コンストラクターズ・ランキング5位だった『BMWザウバーF1』チームだが、今季はここまで昨季のチャンピオン・ルノーを差し置いてランキング3位と健闘。
そのルノーとの差も、あと6戦を残して28ポイントと大きなギャップを築いているが、それでもまだ「油断はならない」と、同チームのウィリー・ランプ/テクニカル・ディレクターは戒めている。
Willy Rampf (C)BMW Sauber F1
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「今回のハンガリーGPでわれわれが10ポイントを獲得したのに対し、ライバル(ルノー)はわずか1ポイントに留まり、その差はさらに拡大したと言える。
しかしながら、これでわれわれに余裕ができたと考えるのは大きな間違いだ。
シーズン最後のレースでチェッカーフラッグが振られるまで、われわれは絶え間ない開発とわずかずつの進歩を重ねていかなければならない。
この世界では、ただの一瞬でも立ち止まったら置いて行かれるんだからね。
そして、そうして学んで得たすべてのものが来シーズン、われわれを助けてくれることになる筈だ」

これまでBMWザウバーのドライバーは来年も今季と同じハイドフェルド&クビサのコンビネーションとみられていたが、ここに来て混迷のマクラーレンからアロンソが移籍するのではとの噂が持ち上がり、いまや注目のチームとなっている。

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怒りのアルバース、マネージャー交換か

シーズン途中でスパイカーF1のシートを山本左近に奪われた形のクリスチャン・アルバース(28歳:オランダ)が、自身のマネージャーを交換すると地元の『フォーミュラワン・レースリポート』誌が報じて注目されている。
Christijan Albers (C)Spyker F1
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今回のドライバー交代劇では、アルバース自身のパフォーマンスもさることながら、スポンサーからの持ち込み資金が途絶えたことが大きな要因になったと伝えられる。
このため、納得できないアルバースはこれまで長く連れ添ったパーソナル・マネージャー、ロデウィク・バロッシュー氏と袂を分かち、新たにディディエ・コトン氏との間で話し合いに入ったというもの。

かつてオリビエ・パニスのマネージャーとして親しまれたフランス人のコトン氏は『エース・マネージメント・グループ』の代表として、現在ウィリアムズのブルツ、またDTMで活躍する元F1チャンピオン、ハッキネンらのマネージメントを担っている。

これについてアルバースは「コトンはこの世界におけるほんとうのエキスパートで、かねて尊敬している」とだけ語っている。

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ウィリアムズ、ロズベルグを高値売却?

今季F1ルーキーのルイス・ハミルトンが活躍する一方で、その前年のGP2チャンピオンであるウィリアムズのニコ・ロズベルグ(22歳:ドイツ)についても高い評価が与えられている。
Keijo & Nico Rosberg (C)Williams F1
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2008年、そのロズベルグの契約をウィリアムズ・チームが他チームに売却するのでは、との噂が独『スポーツビルト』紙などが伝えたことについて、当のロズベルグは「あり得ないこと」と、これを一笑に付した。

「僕が評価されているというのはうれしいことだけどね。
でも、来季僕が他に移籍するというのは実に馬鹿々々しい噂話に過ぎないよ。
仮にフランク(ウィリアムズ代表)がそう考えたとしても、契約では僕が同意しなければ移籍はできないことになっているのだから、僕が望まなければあり得ない話。
僕自身の側に決定権があるんだ。
それに何より、そもそも彼はそんなことを考えてはいないよ」

またロズベルグは、「僕たちは、僕のマネージャーがケケ・ロズベルグ氏であるということを忘れてはならないね」と、付け加えた。
もちろんケケ氏はニコの父君で、元ウィリアムズのF1チャンピオンだ。(1982年)

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エクレストン氏、「アーセナル欲しい」

ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表がロンドンのサッカークラブ、クイーンズ・パーク・レンジャーズの買収に関与していると伝えられる一方で、バーニー・エクレストン氏は、同じロンドンに本拠を置くアーセナルFCに関心を持っていることを認めた。
Bernie Ecclestone (C)BMW Sauber F1
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これは英『タイムズ』紙が伝えたもので、それによれば同氏は「私がアーセナルに高い関心を持ち続けているのは事実だよ。
もしもそれが手にはいるなら、投資する準備は整っている。
しかし、残念ながら先方にはその意志がないようなんだ。
コントロールできるなら、ぜひとも獲得したいと思っているんだがね」と、語っている。

アーセナルは英プレミアリーグの名門で、リーグ優勝10回を数える強豪チームだが、資金的にはそれほど裕福でないとされる。
F1で巨額の資産を築いたエクレストン氏は、常々サッカークラブ獲得に興味を示していた。

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2007/08/12

シンガポールGP市街地コース、計画稼働へ

2008年シーズンからの新規開催が決まったシンガポールGPだが、いよいよその準備がスタートしたという。
Singapore Image
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これは同GP主催者の代表を務める林梁長氏か明らかにしたもので、それによればコースの全長は5.5キロ。
政府管理の公道が全体の75%を占めていて、そこには高速コーナーとチャレンジングなテクニカル・セクションが組み合わされ、オーバーテイク・ポイントも数多く設定されているというもの。

またコントロールタワーやガレージ、ホスピタリティ・ラウンジ、またプレスルームなどの設備を含むパドックのデザインもすでに完成しているということだ。

初のシンガポールGPは全18戦中の第15戦、9月28日(日)が決勝レース(日)となっている。

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ベルガー代表、「いつまでも後位にいられない」

これまでのリウッツィ&スピードというラインナップから、来季はベッテル&ボーデというセバスチャン・コンビに顔ぶれを一新する『スクーデリア・トロ・ロッソ』では、ゲルハルト・ベルガー/共同オーナーが次のようにその意気込みを地元チロルの『チロラー・デイリーニュース』に語った。
Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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「いつまでもわれわれはグリッドの後位に埋もれてはいられないんだ。
ごく近いうちに、トロ・ロッソは少なくとも中団のポジションにその戦力をアップさせなければならない。
それが可能でないのであるならば、例えその理由が何であれ自分にはやる気というものが湧いて来ないよ。
もしも参戦する目的がただポイント獲得というのであるならば、F1はあまりに高価なスポーツだからね」

ベルガー代表はまた今季の『STR2』が十分な戦闘力を持っていなかったことを認めながらも、ドライバーにも問題があったと指摘した。
果たして2008年はそれが改善されるのか、注目される。

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ハイドフェルド側、アロンソ加入も容認

もしも噂のようにフェルナンド・アロンソがマクラーレンを離脱した場合、その移籍候補の一つとして挙げられているのが今季進境著しい『BMWザウバーF1』チームだ。
しかし同チームのニック・ハイドフェルドは、その可能性を認めながらも怖れてはいないとの姿勢をみせている。
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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これは同選手のパーソナル・マネージャーであるワーナー・ハインツ氏がドイツ・ケルンの『エキスプレス』紙で語ったもの。
その中で同氏は「ロバート・クビサが来年もBMWザウバーにいるのかは知らない。
しかし私はハイドフェルドが契約を更新するのは間違いないものと確信しているよ。
その場合、チームメイトが世界チャンピオン(アロンソ)になることは十分に考えられるね。
ま、その可能性を除外する必要はないということだ。
別にそれを怖れてはいないよ」と、語っている。

ただし、チームはまだハイドフェルドも含め、2008年のドライバー・ラインナップについて何も明らかにしていない。

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2007/08/11

ジル・ビルニューブ博物館、通算20万人目記録

カナダにある『ジル・ビルニューブ博物館』が、このほど開設以来通算20万人目となる入場者を記録したことがわかった。

栄えある20万人目となったのはケベック州から家族と共に訪れたシャンタル・ロングロイスさんで、博物館の館長から同館会員権と記念のシャンパン、さらに数々の記念グッズを贈られたという。
Gilles Villeneuve (C)Ferrari S.p.A

毎年世界20以上の国から熱心なファンが訪れるという同博物館はモントリオールとトロワリビエールの間、ビルニューブの故郷であるベルティエヴィルに1988年建設。
この伝説のドライバーが獲得したトロフィーや記念品、生前のレースを伝えるビデオドキュメント、写真、そして実際のレースでドライブしたレーシングカーなどが展示されている。

F1では優勝6回ランキング最高位2位(1979年)
そのキャリアのほとんどをフェラーリ・チームで走り、アグレッシブなドライビング・スタイルに人気が高かった同選手だが、1982年ベルギーGP公式予選中のアクシデントで事故死した。享年32。
子息のジャック・ビルニューブがまだ11歳の時だった。

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V.ロッシに大ピンチ! 刑務所入りも?

元2輪WGP(ワールド・グランプリ)チャンピオンで、これまで数回に渡ってフェラーリ・チームでのF1テスト経験を持つバレンティーノ・ロッシ(28歳:イタリア)に大ピンチが迫っている。
Valentino Rossi (C)Ferrari S.p.A
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イタリアの『ANSA通信』が伝えるところによれば、ロッシは2000年以降の5年間でなんと約6千万ユーロ(約97億2千万円)もの所得をまったく申告していなかった疑いが持たれていて、国税当局が査察を行っているというもの。

ロッシによれば、この間はイギリスに居住地を置いていてイタリアに労働の実態はなかったと主張しているようだが、当局はこれが架空のものであるとして調査を行っているということだ。

もし有罪ということになれば、ロッシには未払い分の税金や追徴課税、延滞金などを含め総額1億ユーロ(約162億円)以上が科せられるばかりか、1年から3年の期間、刑務所に収監される可能性があるという。
稀代の2輪チャンピオンに、選手生命にとどめを刺す大きなピンチが襲っている。

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マクラーレン、異例の『F発言』否定声明

ハンガリーGPでの騒動勃発のそもそもの発端になったとされるルイス・ハミルトンへの追求がイギリス・メディアの中にも増幅されてきているが、その象徴的なものが同選手がロン代表に語ったとされる「暴言」だ。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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それによれば、自身の最終予選アタックが時間切れとなった直後、ハミルトンはデニス代表に『F』で始まる汚い「放送禁止用語」を使って文句を言ったという。
とても上司に対して使うような言葉ではなかったということて、デニス代表はこれに怒って装着していたヘッドフォンをディスプレーに投げつけたというものだ。

しかしマクラーレン・チームは今回「無線での交信を詳細にチェックした結果、噂されるような言葉をハミルトンが口にしたという事実はなかった」との声明を発表した。
単なる巷の噂に対してチームが公式に否定するというのは異例のことだが、これはハミルトン自身の強い要望によるものということだ。

当初アロンソに向けられていた非難の矛先は、その後母国のイギリスにおいてさえハミルトンに向けられつつあると言われる。

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トロ・ロッソ、2008年ボーデの起用正式発表

10日(金)『スクーデリア・トロ・ロッソ』は2008年のレースドライバーとしてセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)を起用することを正式発表した。
Sebastien Bourdais (C)Champ Car World Series
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ボーデは過去3回に渡って米チャンプカー・シリーズ・チャンピオンを獲得しており、ここ数年来F1転向を熱望、トロ・ロッソでテストを経験していた。
今季参戦している同シリーズ最終フェニックス戦(12月2日)終了後、所属するニューマン/ハース/ラニガン・レーシングチームを離れトロ・ロッソに合理有する予定。

これで同チームのビタントニオ・リウッツィがシートを失うことになるが、同選手は前日すでにこの展開を自身の口で明らかにしていた。
なおこれにより、来季のトロ・ロッソはセバスチャン・ベッテル&セバスチャン・ボーデという、二人のセバスチャン・コンビということになった。

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2007/08/10

ファウジー、スパイカーF1のテストに復帰

このところ出番の少なかったファイルーズ・ファウジー(24歳:マレーシア)が、今週行われたスパイカーF1のテストに復帰した。
Fairuz Fauzy (C)Spyker F1
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ただしいまの時期F1はテスト禁止期間に入っているので、もちろん正規のテストではなく、直線走行だけが許されているエアロダイナミックス・チェックを中心としたもの。
しかし5月のポールリカール以来となるF1マシンの感触に、ファウジーは満足気の様子だった。
「やっぱりF1マシンをドライブするというのは格別なものだね。
今日はエアロダイナミックスの開発と、システム・コントロールのチェックをやったんだけど、すべてうまくいったよ」と、マレーシア期待の若者。

今季WSR(ワールドシリーズbyルノー)に参戦のファウジーは現在ランキング15位だが、7月に行われたハンガロリンク戦では優勝者からコンマ5秒遅れの2位に入っている。
(ランキング首位はセバスチャン・ベッテル)

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片山右京、スピードカーシリーズ参戦へ

9日(木)、元F1ドライバー片山右京氏が、今年の秋に開幕する『スピードカーシリーズ』に参戦することを発表した。
片山 右京 (C)Speedcar Series
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同シリーズは、2007年11月からアジアと中東の各地を舞台に全8戦が行われる予定。
マシンは620馬力のエンジンが搭載されたワンメイクで、全24台によって戦われるが、すでにジャン・アレジやジョニー・ハーバートら元F1ドライバーの名前が挙げられている。

1991年の全日本F3000チャンピオンである片山右京は翌1992年にラルースでF1デビュー、1997年まで全94戦に出走、最高位は1994年ブラジルGP(ティレル・ヤマハ)などの5位。
引退後はダカールラリー参戦の他ヒマラヤなど本格登山家としても知られる。

片山右京、スピードカーシリーズ参戦ニュースはこちら

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アロンソ移籍説、マネージャーは完全否定

渦中の人フェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)について、今シーズン終了後マクラーレン・チームを離脱するのではないか、という見方が急速に高まっているが、同選手のマネージャーはこれを完全に否定した。
F.Alonso (C)McLaren Group
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スペインの代表紙である『エル・パイス』紙に語ったのはパーソナル・マネージャーのルイス・ガルシア・アバド氏で、「今季限りで他チームに移籍するなどということはない。
アロンソにその意志はないし、またデニス(ロン:チーム代表)は二人の契約を完全に履行しようとしているんだからね」と、主張している。

ガルシア氏はまた「いまタイトルを獲得しようと思えば、他に可能性のあるのはフェラーリしかないじゃないか」と、厳しい現実も語っている。

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2007/08/09

トロ・ロッソ、今日にもボーデ起用発表か

2008年、すでにセバスチャン・ベッテルがスコット・スピードと交代することを明らかにした『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、さらに噂のセバスチャン・ボーデ起用も発表されるかも知れない。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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これはもう一方のドライバー、ビタントニオ・リウッツィが語ったもので、それによれば今日にも発表が行われる可能性があるというもの。

「明日あたり発表があるというのは僕も聞いたよ。
ただ、それがほんとうのことかどうか、僕は知らないけどね。
いずれにせよ。そうした可能性があることはもうわかっていたんだ。
だからいまさら発表があろうとなかろうと僕には関係ないよ。
こっちはすでに他のチームとシートの交渉をしているんだから」

ただリウッツィはまだどのチームと交渉しているかは明らかにしていない。
2005年、レッドブルから中途参戦を果たしたリウッツィはこれまで2回8位に入賞している。

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フェラーリ、「もちろん夏休みも働き続ける」

ハンガリーGPを終えたF1サーカスは、3週間後のトルコGPまでの間すべてのテストも禁止、表面上は夏休み期間に入った。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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しかし目下ランキング首位のマクラーレンを追い掛けるフェラーリ・チームでは「夏休みも働き続ける」と、ジャン・トッド代表が独『ビルト』紙に語っている。

「もちろんテストは禁止されているのだから、われわれのマシンがサーキットを走ることはない。
しかしこの間もマラネロのスタッフはウィンド・トンネルで風洞実験を続けているし、ファクトリーでは様々なシミュレーションテストを繰り返している。
開発部門には決して休む時間なんてないんだよ」

ハンガリーGPでマクラーレンがノーポイントになったとはいえ、いまだ両チームの間には19ポイントもの差があり、これを挽回するのは容易なことではない。

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ハミルトン、「アロンソとの問題解決難しい」

チームメイトとの間に深刻な問題を抱えているマクラーレン・チームの二人だが、ルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は「早期の問題解決は困難」との見通しを示した。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「同じチームに二人のとてもコンペティティブなドライバーがいる場合、チームは強いプレッシャーの下に置かれる、これは当然のことだね。
そして二人にとってすべての状態を完全にイコールにするというのはとても難しいことなんだ。
ある時、僕はフロンソが優遇されていると感じるし、また別な時、彼にとってその逆のケースもあるだろう。
こうしてしばしばどちらかのドライバーが偏愛されていると思い込む結果になるんだ。
それに僕たちは元々フェラーリからもたらされた別の問題も抱えていたのだしね。
いまチームはほんとうに困難な状況に置かれているんだよ。
チームは全員が一つの目的に向かって全力を尽くそうとしているけれど、でもこうした問題はそうした気力をくじいてしまうね。
残念ながら、早い時期に問題が解決されるというのは難しいと思っているよ」

そのハミルトンのマクラーレン・チームとの契約は表面的には2007年の1年間とされているが、しかしてその実態は『終身契約』であるとも噂されていて、この部分ではアロンソが不利な立場とみられている。

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BMWザウバー首脳、「アロンソ獲得考慮にない」

マクラーレン・チーム内部の問題から急速に高まっているフェルナンド・アロンソ離脱の噂だが、その移籍先の候補として名前の挙げられている『BMWザウバーF1』ではその可能性を否定している。
F.Alonso (C)McLaren Group
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これはドイツの通信社『SID』が伝えたもので、その中で同チームのマリオ・タイセン代表は「残念ながら、そうした話題はわれわれの中にはない」と、にべもない反応。

今シーズン戦闘力を倍加させている同チームでは、タイトル獲得のためアロンソ級のドライバーは喉から手が出るほど欲しい筈だが、一方ですでに来季はハイドフェルド&クビサというドライバー・ラインナップが確実という内情もある。

現在アロンソの移籍先として噂になっているのは上記BMWザウバー、そして古巣のルノーだが、チャンピオンになれるチームというと現状マクラーレン&フェラーリの2チームしかないというのも事実だ。

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マクラーレン、ハンガリーGP制裁でFIAに抗議

FIAのスポークスマンは、ハンガリーGP時に下されたマクラーレン・チームに対するコンストラクターズ・ポイント無効の制裁について、同チームから正式に抗議が提出されたことを明らかにした。
Hungary GP Podium (C)BMW Sauber F1
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それによれば、同チームは英国の『ナショナル・スポーツ・オーソリティ』を通じ、FIAの国際控訴審に控訴の手続きが取られたという。

このレースで同チームはハミルトンが優勝(10ポイント)、アロンソが4位(5ポイント)に入り、チームとして本来ならコンストラクターズ・ポイント15点を得られる筈だった。

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2007/08/08

『スパイ疑惑事件』国際控訴審は9月13日に

ハンガリーGP公式予選での不祥事によりFIAからペナルティを喰らったばかりのマクラーレン・チームだが、まだ大きな難関が待ち受けている。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
拡大します
それはもちろんフェラーリ・チームから端を発した『スパイ疑惑事件』で、この国際控訴審ヒアリングの日程が9月13日(木)に行われることがFIAから明らかにされた。

またFIAのスポークスマンは、今回のヒアリングを公正・公明なものとするため、広く他チームからの意見聴取することに加え、メデイアに対してこの傍聴を許すという異例の判断を下した。

すでに1-4位でゴールしたハンガリーGPのコンストラクターズ・ポイントが剥奪されたマクラーレン・チームだが、最悪の場合、今季これまで積み重ねたポイントがすべて剥奪という重罪に問われる可能性もある。
(現在138ポイントでランキング首位)

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マクラーレン、チーム内の批判はハミルトンに?

今回のハンガリーGP公式予選での『事件』で、最も印象的だったのが『Q3』終了直後にロン・デニス代表がみせた『激昂シーン』だった。
ピットギャントリーにいたデニス代表が、装着していたヘッドフォンをディスプレーに投げつけたシーンが国際映像で世界に流れたもの。
McLaren Duo (C)McLaren Group
拡大します
これは一般に、ハミルトンの最後のアタックを妨害したアロンソに対して向けられたもの、と理解されていたが、関係者によるとどうやら事情は異なるらしい。
英『サンデー・タイムズ』紙等によれば、その直前に交わされた無線交信でハミルトンは激しい口ぶりでチームのやり方を非難したということだ。
そしてこれに怒ったデニス代表が、上記の行為になったというもの。

これまでで判明したきたところによれば、そもそも事の発端は『Q3』序盤にチームからハミルトンに対して指示された「アロンソとの位置を交代」という指示をハミルトンが無視したことから始まったもの。
これに反発したアロンソがピットストップ時にわざと時間稼ぎをしたことになる。

その意味でアロンソの行動もチーム内部からはある意味支持されているらしい。

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スーパー・アグリに資金難の噂

ドイツのF1サイトが『スーパー・アグリ・F1』の資金難を報じたことから、ハンガリーGPのパドック雀の間ではこれが一つの話題となっていた。
応援旗 (C)Super Aguri F1
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それによれば、同チームの主要スポンサーからの資金支払いが滞っていて、このままだと今季17戦中ここまでの11戦でスポンサーから外れる可能性があるというもの。

これについて鈴木亜久里代表は、「ウチは非常に小さなチームで誕生した時から資金難は続いているよ。
とにかくF1というのはとてつもなくお金が掛かるところなんだ」と、語る。

チーム関係者によれば、現在は新規開発どころかレースのための移動で精一杯ということで、チーム規模を縮小することになるかも知れないとのことだ。
ただ救いは、同チームは現在コンストラクターズ・ランキングで11チーム中8位にランクされていて、(カスタマーシャシー問題の行方もあるが)こちらからの収入が見込まれることか。

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デニス氏否定もアロンソのマクラーレン離脱必至?

2007年から2009年までマクラーレン・チームとの契約があるとされるフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)だが、すでに今季限りでチーム離脱は必至と各メディアがかき立てている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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一方のルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)の契約は当面2007年の1年とされるが、その後のオブションが行使されるのは確実な情勢。
ロン・デニス代表は「われわれはいつの時代も二人のドライバーを完全に対等に扱ってきた」と自信をみせているが、アロンソはハミルトンとチームメイトの場合チームのサポートが十分に受けられないと反発している模様だ。

アロンソ本人は契約について何も語っていないが、すでに契約解除と移籍についての可能性を他チームに当たっていると伝えられていて、当初名前の挙がったのは古巣のルノー・チームだったが、ここに来て『BMWザウバーF1』が関心を持っているとも報じられている。
なお同チームでは来季もハイドフェルド&クビサのラインナップが確実とみられるが、まだ正式発表は行われていない。

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上海サーキット、暴風雨で大ダメージ負う

上海新聞が伝えたところによれば、先週当地を襲った暴風雨のため、中国GPが行われる上海サーキットの観客席が大きな損害を受けたということだ。
Shanghai Circuit Image (C)Honda Racing
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関係者によれば倒壊したスタンドは延べ1万席にもなる見込みで、またこれらがさらにコース上に落下してガードレールなども損害を受けたため、修復には相当な期間が掛かる見込み。

今年の中国GPは10月7日が決勝レースで、それまでに修復は間に合わせるというが、一部観戦席の販売は断念に追い込まれるとの見たかも伝えられている。

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2007/08/07

N.マンセル氏もマクラーレンの緊張憂慮

イギリスのナイジェル・マンセル氏(53歳)が、いまマクラーレン・チームのドライバーを襲っている緊張関係について英『BBCスポーツ』で次のように語っている。
K.Rosberg & N.Mansell/1986 South African GP (C)Honda Racing
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「いまマクラーレンでアロンソとハミルトンの間の問題が盛んに報道されているが、こんなことは本来個人的なレベルのことで、メディアによって報じられるような類のものじゃないんだ。
私はかつてアラン・プロストやネルソン・ピケ、それにケケ・ロズベルグらと共に競争してきた。彼らはすべてチャンピオンになったがね。
でも、彼らと決して仲良しだったという訳じゃないよ。
どこのチームのドライバーにだっていろいろな問題はあるんだ。
しかしそれが大衆に公開されて要らぬ騒動を起こさないよう管理するのがチームの役目じゃないのかな。
でも今のマクラーレンはそれができているとは思えないし、さらにこうしたことにFIAという権力が介入していることにとても驚いているんだ」

マンセル氏は1992年のF1チャンピオン(ウィリアムズ)、そして1993年の米CARTチャンピオンでもある。

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アロンソ、マクラーレン契約解除の方策探る?

渦中の人フェルナンド・アロンソ(25歳)の地元スペインの『マルカ紙』はまた、同選手がマクラーレン・チームとの契約解除に向けて方策を探っているとも報じている。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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それによれば、アロンソはかつての上司であるルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表に、マクラーレンとの現契約解除と他チームへの移籍の可能性について相談したというもの。
ただしこれについてブリアトーレ氏は「今回の問題はマクラーレン内部の問題であって、私は何も知らないし関与するものでもない」と、にべもなく否定している。

また同紙はアロンソが、ロン・デニス代表に対しすでに「2008年シーズンにおいて自分を選ぶかハミルトンを選ぶか」の選択をするよう要求したとも報じている。

今シーズンを席巻する勢いだった名門チームに、いままさに激震が走っていることは間違いない。

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ピケ・ジュニア、すでにルノーと2008年契約の報

今季ルノー・チームのリザーブ&テストドライバーを務めるネルソン・アンジェロ・ピケ(22歳:ブラジル)の2008年シーズンについて、母国ブラジルの『ランス』紙は「すでにレースドライバーとして契約済み」と報じた。
Nelson Angelo Piquet (C)Renault F1 UK
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これについて同チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は「来季の体制を明らかにできるのは来月になってから。
まあイタリアGP(9月9日決勝)までは待っていてくれ」と、回答。

報道によれば、そのシートはジャンカルロ・フィジケーラのもので、これが事実であれば2005年から3年間、前身のベネトン時代を加えれば実に7年間に渡って在籍したこのチームとの関係も今シーズンが最後ということになる。

そのフィジケーラについて尋ねられたブリアトーレ氏は「どうなのかね。
私はこれまでの生涯で一度として賭けというものをしたことがない。
だからフィジケーラに賭けたこともないし、ね。
わからんよ」と、煙に巻いた。

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スペイン紙、ハミルトンの勝利を酷評

僚友アロンソを引きずり下ろす形でポールポジションに就き、当然のように優勝を飾ったルイス・ハミルトンに対し、スペインの『マルカ紙』は次のように酷評している。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「ハミルトンの勝利はまさに『ユダ』のような『不道徳な勝利』だった。
今回ハミルトンはFIAからの贈り物を利用したが、彼をもってすればまさに何にでも勝利することができることだろう」と、辛辣な書き口だ。

なお言うまでもなくスペインはもちろんアロンソの地元。
熱く地元のヒーロー、アロンソを讃え続けてきたのは言うまでもない。

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アルバース、スパイカーF1への告訴取り下げ

約束した資金の支払いがなかったとして『スパイカーF1』チームから放出されたクリスチャン・アルバース(28歳:オランダ)は、これを不当な物として告訴する意向を示していたが、このほど告訴を取り下げることを明らかにした。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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地元オランダの『フォーミュラワン・レースリポート』誌らが伝えるところによれば、アルバースは告訴を取り下げ、再び同チームのミッシェル・モル/マネージング・ディレクターと今後の関係について協議を行っているという。

ただアルバースのシートはすでに今シーズン最後まで日本の山本左近が務めることがすでに決まっていて、可能性としてはテストドライバーのポジションしかない。
しかしアルバースは「スパイカーではテストドライバーに走るチャンスはほとんどない」としてこれを自ら排除しているという。

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アロンソ語らず、「スチュワードはルール知らない」

マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソが行った「予選妨害行為」はF1で大きな問題になってしまったが、これについて当のアロンソはメディアに真相を語るのを拒否している。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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周辺には、「自分は何もレギュレーションに触れるようなことはしていない。
レーススチュワードはルールを知らないんだろう」と、漏らしているという。

FIAに「垂れ込んだ」のがハミルトンの父親だったということも伝えられていて、今後マクラーレンで両者の関係を修復するのは困難と、チーム関係者も嘆いている。

これについてロン・デニス代表は「チームとしてはあくまでも両者を公平に扱っている」と、チームの処遇に問題はなかったと主張している。

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マクラーレン・チーム内部、泥沼状態

アロンソのグリッド5番降格ペナルティ、そしてチームのコンストラクターズ・ポイント無効という厳しい処分を受けたマクラーレン・チームだが、その内部は想像以上に深刻な状況にあるようだ。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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その後次々と明らかにされる情報によれば、そもそもの発端は予選『Q3』で先頭でコースに出たハミルトンに対し「アロンソを先に行かせるよう」チームから指示があったにもかかわらず、ハミルトンがこれを無視。
これにアロンソサイドが憤ったことが事の発端になったということらしい。

これに加え、アロンソがハミルトンの最後のアタックを邪魔したことについて、誰もがこれをチーム内の問題と捉えていたところ、FIAのレーススチュワードに抗議に行った人物がいたことが問題となった。
なんと、それはハミルトンの父親アンソニー氏だったという。
もちろんアンソニー氏自身に抗議の資格はない筈だが、これがFIA側がこの件を問題視する要因になってしまったと推察されている。

結果的にコンストラクターズ・ノーポイントという『惨事』に発展してしまったことから、チームが受けたダメージは計り知れなく、チーム内部は現在混迷状態という。
関係者の一部には「アロンソが3年契約を全うすることはあり得ない」と、見始めているという。

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2007/08/06

スパイカー首脳、「山本左近には経験必要」

ほぼ1年ぶりのF1復帰戦となったハンガリーGPで早々にリタイヤを喫した山本左近について『スパイカーF1』チームの首脳は「経験が必要」と、これを擁護する姿勢をみせている。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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マイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーは「左近はあそこでミスをするまでこの週末はずっといい仕事をしていたから、あのリタイヤは惜しかった。
スーティルのほうがその後いいレースをしていただけに残念だよ。
ウチのクルマはレースペースに比べて予選でのパフォーマンスが不足しているから、これをぜひとも次のトルコのクルマでは改善したい」と、語っている。

またチーム代表のコリン・コルズ氏も「左近のレースは残念なものだった。
ただ彼はこのグランプリがぶっつけ本番だったからね。
これからもっとわれわれのマシンでの経験を積めば、次はきっといいレースができるものと確信しているよ」と、語っている。

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スピンアウトの山本左近、「僕のミス」

スパイカーF1でのF1復帰戦を、わずか4ラップしたところでスピンアウト。
早々にリタイヤを余儀なくされた山本左近(25歳)は、「自分のミスだった」と悔しさをにじませた。
山本 左近 (C)Spyker F1
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「スタートしたあと、僕は全力でプッシュしていたんだ。
そしたらターン11で突然リヤのグリップを失い、スピンして接触してしまったんだ。
これは僕自身のミスだし、もちろんこうした結果になったことでとても失望している。
次のレースではクルマもバージョンアップされるということだし、いまはもう次のレースに焦点を合わせているよ」

スパイカーF1では次戦トルコGPまでの3週間に『Bスペック』ともいうべきバージョンアップされたマシンを準備し、イスタンブールでデビューさせる予定になっている。

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ブリヂストン ハンガリーGP決勝レースニュース

Bridgestone Tyre (C)Super Aguri F1
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2007年 F1 世界選手権 ハンガリーGP 決勝

ソフト-ソフト-スーパーソフトの戦略で戦ったルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)が、ハンガリーGPでF1デビューシーズン3回目の優勝を勝ち取った。
ハミルトンに0.7 秒遅れてチェッカーを受けたのはキミ・ライコネン(フェラーリ)。ニック・ハイドフェルド(BMW ザウバー)が3位だった。
今日の結果で、ブリヂストン・タイヤは通算302回の表彰台を達成したことになる。

ポールポジションからチェッカーフラッグまでトップを守り続けたハミルトンに、ライコネンがレースの最後までプレッシャーをかけ続けた。
ハミルトンと同じタイヤ戦略を選択したライコネンは、スーパーソフトでこのレースの最終ラップに最速ラップタイムを記録している。
彼の1分20秒047は、ブリヂストン・ポテンザタイヤがF1 で記録した110回目の最速ラップタイムだった。

3ストップ戦略で戦ったハイドフェルドは、最終スティントでスーパーソフトを装着して3位に入った。
レース終盤では、4位に入ったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)がハイドフェルドを追い上げてプレッシャーをかけた。
アロンソは、予選でのチームメイトへの妨害行為でペナルティを課せられ、6番手グリッドからのスタートだった。

ロバート・クビサ(BMW ザウバー)は、チームメイトと同じ3ストップ戦略で5位フィニッシュ。
6位は2ストップ戦略で最終スティントをスーパーソフトで走ったラルフ・シューマッハ(トヨタ)。
7位は3ストップ戦略で、同じく最終スティントをスーパーソフトで走ったニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・トヨタ)だった。

ヘイッキ・コヴァライネン(ルノー)が8位でポイント獲得を果たしているが、彼は、2スティントをスーパーソフトで走った2人のドライバーのうちの1人だった。
コヴァライネンは、このタイヤで第1スティントを27周走っている。

FIA のスチュアードの裁定から、マクラーレンの2台は今日のレースのコンストラクターズ・ポイントが獲得できないことになったが、この決定に対してチームは抗議している。
次のレースは、8月24日.26日のペトロール・オフィシ・トルコGP で、このレースではハードとミディアムのブリヂストン・ポテンザタイヤが採用される予定だ。

気温 路面温度 天候
決勝 28C-27C 40C-39C-40C-38C 曇り

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「今週末は様々な出来事があり、今日も素晴らしいチャンピオンシップ争いの戦いを目前にしているのを忘れてしまうほどでした。
ブリヂストンも重要な役割を果たしていると自負していますが、この接戦のレースの戦いを決めるはわれわれではありません。
ブリヂストン・ポテンザのソフト・コンパウンドは週末を通して非常に高い性能を発揮しましたが、スーパーソフトはドライバーやエンジニアにとってはチャレンジとなりました。
コースや天気のコンディションのおかげで、スーパーソフトも非常に良い性能を発揮し、レースの最終ラップで今回のレースの最速ラップタイムを記録しました。
今日も、バラエティーに富んだタイヤ戦略が選択されました。
中でも一番興味深かったのは、スーパーソフトでスタートし、2スティントをこのコンパウンドで走り続けてポイントを獲得したコヴァライネンです。
金曜日と土曜日の走行を見て、スーパーソフトのパフォーマンスが少し心配でしたが、レースではとても良い性能を発揮しました。
これは、東京のエンジニアたちの予測が正しかったということでもあり、とても喜ばしいことです。
いろいろとありましたが、われわれがこのレースに適したタイヤを投入できたこと、そして、そのタイヤが良いパフォーマンスを見せたことに、とても満足しています。」

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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アロンソ、「ペナルティなければ勝ってた」

オーバーテイクが難しいとされるこのハンガロリンクでペナルティによりポールポジションから6番グリッドへと突き落とされたマクラーレンのフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)だったが、結果的に4位でフィニッシュ。
レース後は「ペナルティがなければ勝っていた」と、豪語した。
F.Alonso (C)McLaren Group
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「とても難しいレースだったけれど、6番手スタートで4位というゴールには満足しているよ。
目標は達成ではなかったけれど、でもチャンピオンシップのことを考えれば4位というのは悪くない。
ここはオーバーテイクが難しいコースだから、もちろんこんなペナルティがなければ勝てていたと思うよ。
また開いたとはいえハミルトンとのポイント差はまだ7点だ。
チャンピオンシップは最後まであきらめないよ。
レースでは常に前車に邪魔されたけれど、前が開けた時の僕のラップタイムをみてもらえばマクラーレンに戦闘力があったことはわかる筈さ。
ただ、終盤は次のレースのことも考えてエンジンを労わるようにしたけれどね」

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ハミルトン、「トラブルで最後はハラハラ」

レーススチュワードによる裁定での思わぬポールポジションからのレースだったが、マクラーレンの新人は再びミスすることなくみごとなポールTOウィンを決めてみせた。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
拡大します
しかしそれでもレース後のルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は、「最後はステアリングにトラブルがあってハラハラしながらのレースだった」と、振り返っている。

「実にいろいろなことが起きた印象深い週末だったね。
でも、結果的には素晴らしいレースで満足しているよ。
この2週間、チーム全員がいい仕事をしてマシンをさらに進化させてくれたからね。
レースでは、最初ライコネンからずいぶんとプレッシャーを掛けられたけれど、幸い徐々にギャップを拡げることができた。
ただその後のスティントで、ステアリングに軽いトラブルが発生してしまったんだ。
ちゃんとゴールできるのか心配だったけれど、チーム無線で『大丈夫』と言ってくれたので最後までプッシュすることができたんだ」

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ホンダ ハンガリーGP決勝レースニュース

honda_f1_logo第11戦 ハンガリーGP 決勝レース

「バリチェロ18位完走」

8月5日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:27~29度

第11戦ハンガリーGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは18位完走。ジェンソン・バトンは、中盤36周目にリタイアを喫した。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日は、青空が広がった。レース開始時の午後2時の時点で、気温28度、路面温度37度というコンディション。
ただし前日のような突風こそ吹いていないが、風はやや強い。
ハンガロリンクはオーバーテイクがかなり難しいサーキット。
スタートでのジャンプアップに期待がかかる。

しかし、スタート直後の1コーナーで、後方集団は渋滞状態。
ここでバトン、バリチェロともに順位を落とし、19、21番手まで後退する。
オプションタイヤでスタートしたバリチェロは、17周目にピットインし、プライムに履き替えた。
一方のバトンはかなり重い燃料を積んで、そのまま周回を重ねている。

30周目。バトンが最初のピットイン。
一方、バリチェロはロングランのタイムがかなり改善し、タイムを更新していく。
上位陣と遜色のないペースで走る。そして35周目に2度目のピットインへと向かう。

36周目。バトンが13コーナーで、センサーのトラブルで、エンジンがストップ。
残ったバリチェロも20番手と、苦しい展開だ。
その後上位陣のリタイアで、18番手まで順位を上げる。しかしこれが精いっぱい。
18位で、チェッカーを受けた。

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トヨタ ハンガリーGP決勝レースニュース

ハンガリーGP決勝 R.シューマッハーが6位入賞
今季最高位でポイント獲得 J.トゥルーリは善戦及ばず10位完走

F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガリーのハンガロリンクで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、昨日の予選でラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリが9番手の暫定グリッドを確保していたが、その後、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)にグリッド降格のペナルティが課せられたため、ラルフ・シューマッハーが5番手、ヤルノ・トゥルーリは8番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなった。

午後2時、気温27度、路面温度36度、湿度40%のコンディションで70周に渡るレースのスタートが切られた。
5番手スタートのラルフ・シューマッハーは、順当なスタートで5位をキープ。
その後、給油ピットインのタイミングで一つポジションを落としたものの、常に上位での争いを繰り広げ、今季最高位となる6位でフィニッシュ。
3ポイントを獲得した。

一方、8番手スタートのJ.トゥルーリは、スタート時の争いでポジションを落とし、12位で序盤戦へと突入。
しかし、追い越しの難しいハンガロリンクで、順位を上げることができず、10位でチェッカーを受けた。
F1世界選手権はこのハンガリーGPを終えた後、2週間の短い夏休みを迎える。
しかし、チームは8月26日(日)にトルコのイスタンブール・パーク・サーキットで行われる次戦トルコGPへ向け、懸命な作業を続ける。

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S・アグリ ハンガリーGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoHungaroring, Budapest
2007/08/05

2007年ハンガリーGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
15位 走行周回数:69周 最速ラップタイム:1分20秒980(66周目)

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
リタイア 走行周回数:41周 最速ラップタイム:1分22秒166(39周目)

T-Car SA07-04

天気:晴れ(湿度36.7% - 42.6%)
気温:最低27.7°C 最高29.9°C
コース路面温度:最低33.6°C 最高45.2°C

今週末のハンガロリンクでの経験は、SUPER AGURI F1 TEAMをさらに強いチームに成長させたに違いない。
フィジケラとのアクシデントでリヤサスペンションにダメージを受けたアンソニー・デビッドソンは41周目にリタイアすることになった。
佐藤琢磨は幸先のよいスタートを切ったが、グリップに苦しめられた。
しかし、最終ピットストップの後はペースを上げ、15位で2007年ハンガリーGPを完走した。

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2007/08/05

ハミルトンがポールTOウィン飾る

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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ポールポジションからスタートのハミルトンはその順位を守ったが、フロントロウ・イン側からスタートの2番手ハイドフェルド(BMWザウバー)は3番手フェラーリのライコネンにそのポジションを奪われた。
アロンソも少々順位を落とした一方、19番手スタートの佐藤琢磨(スーパー・アグリ)は15番手まで順位を上げた。

5ラップ目、スパイカーF1の山本左近がコースアウトしてクラッシュ。
F1復帰戦で痛い最初のリタイヤとなった。
37周目、昨年のこのレースのウィナーであるホンダのバトンがマシンを止めた。
42周目、ルノーのコバライネンと接触したスーパー・アグリのデビッドソンがスピンしてリタイヤに追い込まれた。

結局70周のレースを走りきってハミルトンが優勝。
今季カナダ、アメリカに続く3勝目を挙げた。

2位フェラーリのライコネン、3位BMWザウバーのハイドフェルド、4位にペナルティによる6番手から追い上げたマクラーレンのアロンソ、5位BMWザウバーのクビサ、6位トヨタのラルフ、7位ウィリアムズのロズベルグ、そして8位がルノーのコバライネンでここまでが入賞。(トヨタのラルフ6位は今季最高位)

トヨタのトゥルーリは10位、スーパー・アグリの佐藤琢磨は15位、ホンダのバリチェッロは18位。
今日も走りに精彩を欠いたフェラーリのマッサは13位に留まった。

ハンガリーGPレース結果はこちら

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ウィリアムズの中嶋一貴、GP2 父の前で2位表彰台

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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ハンガリーGPのサポートレースである『GP2シリーズ』に出場したウィリアムズ・チームのテストドライバー中嶋一貴(22歳)が、父親で元F1ドライバー中嶋悟氏の目の前で2位入賞を果たした。

優勝は元B.A.Rチームテストドライバーのアダム・キャロル、平手晃平は11位だった。
『GP2シリーズ』のレース結果はこちら

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マクラーレン・チームは処分を不服として控訴

マクラーレン・チームは、ハンガリーGP決勝レースにおいてコンストラクターズ・ポイントが付与されないというレーススチュワードの決定に対し、これを不服として直ちに国際控訴審に控訴した。
McLaren MP4-22 Front Wing (C)McLaren Group
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これにより、国際控訴審の裁定が下されるまで、コンストラクターズ・ランキングは暫定のものとなる。

なお、同チームのフェルナンド・アロンソに対して下されたグリッド5番降格のペナルティについてはレギュレーションで抗議できないことになっている。

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アロンソのポール剥奪 チームポイントもなしに

土曜日に行われた公式予選『Q3』で、マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソがピットに長く停滞、これが予選結果にも影響を与えたとしてハンガリーGPのレーススチュワードは次のような厳しい処分を下した。
F.Alonso (C)McLaren Group
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それによれば、アロンソが獲得したポールポジションを剥奪。
同選手にグリッド5番降格のペナルティを科した。
またマクラーレン・チームに対しても、日曜日の決勝レースで得られるコンストラクターズ・ポイントをすべて無効にするとした。

これにより、ポールポジションは同チームのルイス・ハミルトン、また決勝レースでのフロントロウには3番手だったBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが並ぶこととなる。

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ブリヂストン ハンガリーGP公式予選ニュース

Bridgestone Tyre (C)Super Aguri F1
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2007年 F1 世界選手権 ハンガリーGP 予選

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)が、ブリヂストン・ポテンザタイヤのソフト・コンパウンドでポールポジションを勝ち取った。
接戦の争いとなった予選セッションだったが、2位の予選タイムを記録したのは、スーパーソフトを装着して走ったルイス・ハミルトンだった。

アロンソは最終セッションの最後にポールポジションを手に入れたが、一方のハミルトンはわずかな差で最終走行を行う事が出来なかった。
同じボーダフォン・マクラーレン・メルセデスMP4.22で戦ったふたりであったが、それぞれ、異なるコンパウンドを選択して激しい予選争いを展開した。
ソフトで1分19秒674を記録したアロンソと、スーパーソフトで1分19秒781を記録したハミルトンのタイム差はおよそ0.1 秒だった。

今日の最速タイムは、予選2回目にスーパーソフトコンパウンドでハミルトンが記録した1分19秒301だった。
明日のグリッド2列目に並ぶのは、ソフトで予選タイムを記録したBMW ザウバーのニック・ハイドフェルトと、スーパーソフトで戦ったフェラーリのキミ・ライコネンだ。

午前中のフリー走行では、セッション終了18分前にフィリペ・マッサ(フェラーリ)がソフトで1分20秒183のこのセッションの最速ラップタイムを記録している。
午前中の1時間のフリー走行ではソフトがメインに使われており、スーパーソフトはセッションの最後に使われていた。
マッサは最終予選セッションまで残れず、明日の決勝レースを14番手グリッドからスタートすることになった。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「今年初めて、予選で様々なバリエーションのタイヤ・コンパウンド選択が行なわれました。
スーパーソフトのブリヂストン・ポテンザタイヤはここではチャンレンジングな試みになりますが、わたしの考えでは、摩耗が発生するタイミングを遅らせることができれば、1周のタイムは一番速いと思います。
そうでなければ、ソフトを選択した方が良いかもしれません。
昨日に引き続き、今日もタイヤに関しては摩耗が一番の話題になりました。
特にスーパーソフトに関してですが、クルマやドライバーによって程度は異なるようです。
昨夜は雨が降りましたが、このコースはゴムが乗ればとても早くトラックコンディションが改善されることが分かっています。
予選第3セッションの燃料消費量が多い走行でのスーパーソフトのパフォーマンスを考えると、レースでもリーズナブルなスティントの走行が可能になると確信していますが、スーパーソフトが戦略の中心として選択されることはないでしょう。」

【参考データ(午前中フリー走行及び予選)】
合計走行周回数:731周
1台あたりの平均周回数:33周
最多走行周回数:47周(ジャンカルロ・フィジケラ)
最速ラップタイム:1分19秒301(予選第2セッション、ハミルトン)
コンパウンド: ソフト/スーパーソフト

※2006年ハンガリーGP
ジェンソン・バトン(ホンダ・レーシング)が雨のハンガリーGP で優勝した。バトンに30秒以上遅れてペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)がフィニッシュ、ニック・ハイドフェルド(BMW ザウバー)が3位だった。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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S・アグリ ハンガリーGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoHungaroring, Budapest
2007/08/04

2007年ハンガリーGP フリー走行/予選
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
フリー走行3回目 15位 最速ラップタイム1分21秒839
予選 19番手 ラップタイム 1分22秒143(第1セッション)

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
フリー走行3回目 11位 最速ラップタイム1分21秒501
予選 15番手 ラップタイム 1分21秒018(第1セッション) 1分21秒127(第2セッション)

T-Car SA07-04

天気:晴天(湿度27.5%-42.2%)
気温:最低24.1°C 最高 27.0°C
コース路面温度:最低27.1°C 最高 41.1°C

ハンガロリンクで開催された今日の予選セッションでは、SUPER AGURI F1 TEAMのアンソニー・デビッドソンが再び第2セッションへの進出を果たした。
琢磨は第1セッションの重量測定で進出のチャンスを失ってしまったが、ふたりは明日のハンガリーGP決勝レースを、それぞれ15番手と19番手グリッドからスタートする。

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ホンダ ハンガリーGP公式予選ニュース

honda_f1_logo第11戦 ハンガリーGP 2日目・予選

「ハンガリーGP予選、バトン17番手、バリチェロ18番手」

8月4日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:25~27度(予選)

第11戦ハンガリーGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは17番手、ルーベンス・バリチェロは18番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目の午前中は雲が多いながらも晴れ。
午前11時からのフリー走行は、ドライ路面で始まった。
セッション後半、上位陣が次々に1分20秒台に入る中、Hondaの二人はなかなかタイムが伸びない。
20周前後の周回をこなしたものの、バトン18番手、バリチェロ20番手にとどまった。

午前中同様に、午後も風が強い。
予選開始時点の午後2時の時点で、気温26度というコンディション。

第1セッション。1回目のアタックで、バリチェロは16番手、バトンは20番手と、依然として奮わない。
2度目のアタックでトップ16への生き残りをかけ、ともにタイムを更新する。
特にバトンはコンマ8秒近い大幅なタイムアップ。
しかし、16番手にわずか1000分の7秒及ばず、17番手に終わった。バリチェロも18番手で、第2セッション進出は果たせなかった。

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トヨタ ハンガリーGP公式予選ニュース

ハンガリーGP予選 R.シューマッハーが6番手、
J.トゥルーリは9番手から明日の決勝レースへ

F1第11戦ハンガリーGPの公式練習第3回目に続き、予選が行われた。
例年猛暑に見舞われるハンガリーGPだが、今年は比較的涼しく、午前11時から公式練習第3回目が気温24度、路面温度37度、湿度40%のコンディションの下で開始された。

パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーは、好タイムで周回を重ね、それぞれ7番手、8番手と手応えを得て、午後の予選へと臨んだ。

午後2時、気温27度、路面温度39度、湿度28%ながら、かなり風の強い状況で予選を開始。
予選第1セッションは、ラルフ・シューマッハーが7番手、ヤルノ・トゥルーリが8番手で通過。
続く予選第2セッションでは、有力ドライバーが脱落する波乱の展開となったが、ヤルノ・トゥルーリは1回目のタイムアタックで好タイムをマーク。
1度のタイムアタックながらマクラーレンの2台に次ぐ3番手タイムを叩き出し、8番手に入った
ラルフ・シューマッハーと共に、盤石の態勢で最終第3セッションへの進出を決めた。

最終第3セッションでは、ラルフ・シューマッハーが好走。3列目6番手グリッドを獲得。
ヤルノ・トゥルーリも9番手グリッドに付け、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、共にトップ10グリッドから明日の決勝レースでポイント獲得へと臨む。

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マッサのトラブルは「燃料入れ忘れ」

公式予選『Q2』で、ピットアウトしたフェラーリのマッサが突然ストップ。
クルーに押し戻されたマシンは給油を受けて再スタートしたが、このトラブルはチームが燃料を補給し忘れたものということだ。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
『Q1』『Q2』においては最低限の燃料でアタックするため、補給ミスは致命的。
マッサの場合、燃料補給は受けたものの、この一連の作業でタイヤ温度が低下、結局その後のアタックでタイムが伸びずに最終ピリオド進出を逃がす結果となった。

「再びコースに出たけれど、タイヤが冷たくて全然グリップが得られなかった。
予選グリッドがとても重要なこのハンガロリンクで、明日は最悪のスタートになっちゃったよ。
この週末の状態から、フロントロウ獲得も手に届くところにあると思っていたんだけどね」と、失意のマッサ。

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アロンソ個人トレーナーの策略か

公式予選『Q3』で最も重要な最後のアタックを時間切れで奪われたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンは、その後の取材に対し慎重な言葉で表面上は冷静さを装っていたもののその表情は明らかに失望を全身で現していた。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「別に怒ってはいない。
ただ、どうしてああなったのかは知りたいと思っているよ。
少なくともモナコGP以来、チームは僕らに対しずっと公正な対応をし続けてきたよ。
いま言えるのはそれだけだ」

アロンソはロリポップマンがボードを上げてもスタートしていなかったこと、またハミルトンの最終アタックが時間切れになった際、ロン・デニス代表が激昂したのをみてもこれがチームの指示ではなかったことは明白だ。
デニス氏はその後アロンソの個人トレーナーのファブリツィオ・ボッラのところに駆けつけていたことから、同氏が最後の1周を走る時間をハミルトンに与えないように時間を計算して、アロンソを引き止めた疑いが持たれている。

いずれにせよ、今後チーム内に再び騒動の種を蒔いてしまったのは間違いないようだ。

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2007/08/04

ハンガリーGPポールポジションはアロンソ

公式予選『Q3』の結果、ハンガリーGPのポールポジションはアロンソ(マクラーレン)ということになった。

しかし最終アタックに出るピットストップの際、アロンソが止まったままスタートせず、直後で順番待ちだったハミルトンはこのために最後のアタック直前にチェッカーフラッグという不運。
それまでモニターのトップに君臨していたものの、最後にアロンソに逆転を許す結果となった。
この瞬間、ロン・デニス代表は明らかに不機嫌な表情をみせており、これが今後チーム内に遺恨を残さないか注目される。

アロンソのポールポジションは通算17回目、今シーズンはモナコGPに続く2度目ということになる。
2番手ハミルトン、3番手BMWザウバーのハイドフェルド、4番手フェラーリのライコネン、5番手ウィリアムズのロズベルグ。
ロズベルグの5番グリッドはモナコGPと同じ今季最高位。
6番手トヨタのラルフ、7番手BMWザウバーのクビサ、8番手ルノーのフィジケーラ、9番手トヨタのトゥルーリ、そして10番手がレッドブルのウェバーという結果になった。

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予選『Q2』、マッサが脱落

予選『Q2』、優勝候補の一角だったフェラーリのマッサが14番手に沈み、ここで脱落ということになった。
マッサが最終ピリオドに進出できないのは開幕戦以来のこと。

トップタイムを記録したのは再びマクラーレンのハミルトン。
2番手もマクラーレンのアロンソ、3番手トヨタのトゥルーリ、4番手フェラーリのライコネン、以下ウィリアムズのロズベルグ、BMWザウバーのハイドフェルド、レッドブルのウェバー、トヨタのラルフ、ルノーのフィジケーラ、BMWザウバーのクビサと、ここまでが『Q2』突破。

脱落したのはレッドブルのクルサード、ルノーのコバライネン、ウィリアムズのブルツ、フェラーリのマッサ、スーパー・アグリのデビッドソン、トロ・ロッソのリウッツィの6台。

なお、『Q1』の最後、山本左近のアタックをルノーのフィジケーラが邪魔したとして審議の対象になっている。

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デビッドソン『Q1』突破も佐藤琢磨は無念

ハンガリーGP公式予選『Q1』は、マクラーレンのハミルトンが最速タイムで突破。
2番手ルノーのコバライネン、3番手BMWザウバーのクビサ、4番手フェラーリのマッサ、5番手マクラーレンのアロンソ、6番手フェラーリのライコネンの順。

トヨタはラルフ&トゥルーリが7-8番手で通過したものの、ホンダのバトン&バリチェッロは17-18番手で涙を飲んだ。
スーパー・アグリはデビッドソンが12番手で突破したものの、佐藤琢磨のほうは最後のアタック最終コーナーで無念のコースオフ。
タイムをロスして惜しくも『Q1』突破はならなかった。

またスパイカーF1の山本左近は残念ながら最後尾の22番手で、僚友スーティルとのタイム差は丸1秒以上もの開きが記録された。

『Q1』で脱落したのはバトン&バリチェッロ、佐藤琢磨、トロ・ロッソのベッテル、そしてスパイカーF1のスーティルと山本左近の6台となった。

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予選前、最後のフリー走行はマッサ最速

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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4日(土)午前に行われたフリー走行2日目のセッションは、最終的にフェラーリのマッサが最速タイムを記録。
しかしこのタイムはハードタイヤで出したもので、その後セッション終盤に相次いで各車が装着したソフトタイヤでのタイムはこれを凌げず、この後の公式予選に向けてタイヤ選択の難しさを露呈した。

2-3番手タイムはライバル・マクラーレンのアロンソとハミルトン。
4番手には2強4台の中に割って入ったBMWザウバーのハイドフェルド。
5番手ライコネンで、これにウィリアムズのロズベルグ、トヨタのトゥルーリ&ラルフが続いた。

スーパー・アグリはデビッドソンが11番手、佐藤琢磨が15番手と『Q1』突破に期待を持たせたが、本家ホンダ・チームのほうはバトン18番手、バリチェッロ20番手と苦戦?

スパイカーF1の山本左近は前日の1'26.307から1'24.062へと大幅にタイムを短縮、チームメイトであるスーティルとのタイム差も前日の2.397秒から今日は0.502秒へと縮め、この後の公式予選が注目される。

ハンガリーGPフリー走行3回目の結果はこちら


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エクレストン氏、「スパイ疑惑事件、騒ぎすぎ」

ハンガロリンクに現れたF1総帥バーニー・エクレストン氏は、今マクラーレン・チームを襲っている『スパイ疑惑事件』について「メディアが騒ぎすぎ」と、不快感を示した。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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「事件の真相については私にはわからない。
それはFIA世界モータースポーツ評議会がやることであり、国際控訴審が結論を出すこと。
私の見解が影響を与えるものでもないし。
これまでこのスポーツには実にこうしたスキャンダルが付きもので、過去にも同様の事件はいくらでも繰り返されてきた。
しかし今回の事件についていえば、とにかくメディアだけが一方的に事を大きく騒いでいるからいけないんだ。
ジャーナリストはもっと報道の影響について考えなければいけないと思うよ」

今回のスキャンダルについては、当初からエクレストン氏は「冷静にすべき」と消極的な姿勢を貫いている。

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山本左近(スパイカー)、「明日はもっとやれる」

今回のハンガリーGPからスパイカーF1でF1復帰を果たした山本左近(25歳)は、初日のセッションをひたすらマシンと自身の習熟のために時間を費やした。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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「とにかく今日がスパイカーのマシンを動かす初めてのことだからね。
午前のセッションではずっとマシンとそして自分のポジションをチェックして過ごしたよ。
しかし最後のラップタイムは最悪だったけどね。
午後になってだいぶマシンには慣れたので、今度はプログラムを進めることができた。
それでもトラブルに見舞われたり、イエローフラッグが出たり、何よりソフトタイヤを試してみることができなかったのは残念だね。
でも明日はもっとやれるよ。今から楽しみにしているんだ」

初日、左近のタイムは僚友スーティルのものから2.634秒遅れるものだった。

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ハンガリーの中嶋一貴、なんと『三ツ股』状態

今回のハンガリーGPも他のヨーロッパ・ラウンド同様GP2シリーズが並催されているため、ウィリアムズ・チームのテストドライバーである中嶋一貴はF1とGP2の二股状態。

もしロズベルグかブルツのレースドライバーどちらかにアクシデントがあれば、リザーブドライバーとして緊急に代役出場する体制になっているのだが、今回はなんと『三ツ股』状態であることがわかった。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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これはトヨタ・チームで本来のリザーブドライバーであるフランク・モンタニーが直前に行われたサツカーのプレー中に転倒、足を数針縫う怪我をしてしまったため、その代役として中嶋一貴が登録されたからだ。

建前上トヨタでは他に小林可夢偉、平手晃平らがテストドライバーに登録されているのだが、チームによれば『F1マシンでの経験』から今回中嶋一貴が選ばれたという。
(3人共にTDP:トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラムのメンバー)

なお、3日(金)行われたGP2予選ではこのほどBMWザウバーのリザーブドライバーに指名されたティモ・グロックがポールポジション、中嶋一貴は8位となっている。
GP2ハンガロリンク戦予選結果はこちら

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初日最速のアロンソ、「マシンはバッチリ」

ハンガリーGPフリー走行初日セッションで、1回目4位、そして午後の2回目には最速タイムを記録したマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソは、「マシンの状態はバッチリ」と、自信を示している。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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「いい一日だったね。
マシンの状態は最初からとてもいいので、あまりやることもなかったよ。
ここはいつも走るにしたがって路面コンディションが劇的に改善されるので、本格的なセットアップは午後のセッションになってから。タイヤも温存できたよ。
僕たちには戦闘力があると思っているし、勝負はこれからだね」

ただし周囲の関心事である『スパイ疑惑事件』についてはここでもまったく触れようとしなかった。

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ホンダ ハンガリーGPフリー走行ニュース

honda_f1_logo第11戦 ハンガリーGP 初日フリー走行

「初日午後、バトン16番手、バリチェロは18番手」

8月3日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:26~31度

第11戦ハンガリーGPの初日午後のフリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは16番手。ルーベンス・バリチェロは18番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
7月中、酷暑の続いていたハンガリーだが、この週末は予想より涼しくなりそうだ。
とはいえ快晴に恵まれた初日は、午前10時の1回目フリー走行開始時点で、すでに気温は26度まで上がっている。
ふだんほとんどレースに使用されていないサーキットだけに、路面の汚れがひどく、1時間半のセッションの前半45分は、多くのマシンがガレージにこもっていた。
それでも後半からは本格的な走行が始まり、バトン、バリチェロも20周ずつを周回し、それぞれ8、9番手だった。

午後になると、上空は雲に覆われ始めた。
それでも気温は、30度に。路面にもラバーが乗り始め、各マシンは午前中のタイムを次々に更新して行く。
そんな中バトンはロングラン主体で、全22人中最多の47周を周回。
午前中と合わせるとほぼ1レース分の距離をこなして、16番手だった。
一方のバリチェロは29周を走って、18番手だった。

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トヨタ ハンガリーGPフリー走行ニュース

F1第11戦ハンガリーGP 暑さの中で公式練習開始
J.トゥルーリ9番手、R.シューマッハー11番手で順調にプログラムを消化

F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの公式練習第1回目と第2回目が行われた。

午前10時、気温26度、路面温度35度、湿度39%で好天の下、公式練習第1回目が
開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、共に初期チェック走行を終えた後、ラルフ・シューマッハーが27周、ヤルノ・トゥルーリが30周をこなし、それぞれ10番手、12番手でこのセッションを終えた。

午後2時からの公式練習第2回目の開始時には、空には雲が増えたものの、気温は31度、路面温度も43度まで上昇し、暑さの中でのセッションとなった。
セッション終盤には軽い降雨に見舞われることもあったが、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ラルフ・シューマッハーが11番手タイムを刻み、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、順調に予定されていた全てのセットアッププログラムを消化し、公式練習初日を終えた。
チームは、今日得られたデータを元に、明日の予選と日曜日の決勝レースへ向けて更なる準備を進める。

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2007/08/03

フリー走行2回目はアロンソがトップタイム

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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ハンガリーGPフリー走行2回目セッションは、前戦優勝で波に乗るマクラーレンのアロンソがトップタイムを記録して終えた。
心配された天候だが、幸いドライ・コンディションで行われている。

2番手はルノーのコバライネン、アロンソの僚友ハミルトンはセッション最後に最終コーナーでコースアウトを演じ3番手に留まった。
4番手にウィリアムズのロズベルグ、5番手BMWザウバーのハイドフェルド、続く6-7番手にやっとフェラーリ勢が続いた。

トヨタ勢はトゥルーリが9番手、ラルフが11番手と順調だったが、一方のホンダ勢はバトン16番手、バリチェッロ18番手と苦戦した。
またスーパー・アグリはデビッドソンが15番手、佐藤琢磨が17番手。
スパイカーF1で復帰の山本左近はこのセッションでも最後尾の22番手だったが、まだひたすら習熟のためということで表情は明るかった。

ハンガリーGPフリー走行2回目の結果はこちら

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フリー走行1回目はクビサ(BMWザウバー)が最速

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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ハンガリーGPフリー走行1回目は、伏兵(?)BMWザウバーのロバート・クビサがトップタイムを記録して終えた。

昨年のシーズン途中、ジャック・ビルニューブに代わって途中出場を果たしたクビサにとって、ここハンガロリンクはF1デビューの記念すべき地でもある。
クビサはそれまでトップにいたフェラーリのマッサを、最後にソフトタイヤで逆転、1周年の記念に自ら華を添えた。

2番手フェラーリのマッサ、3番手も同じくフェラーリのライコネンで、マクラーレンはアロンソが4番手、ハミルトンが5番手ということになった。
クビサの僚友ハイドフェルドは6番手、7番手はウィリアムズのロズベルグ、そして昨年のウィナーであるバトンが8番手と健闘、チームメイトのバリチェッロも9番手に続いている。

トヨタはラルフが10番手、トゥルーリ12番手。
スーパー・アグリはデビッドソンが11番手、最後アタックを中断した佐藤琢磨は19番手、今回ほぼ1年ぶりのF1復帰となったスパイカーF1の山本左近はセッション序盤から精力的に周回、最多となる30周を周回して22番手となった。

ハンガリーGPフリー走行1回目の結果はこちら

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ブリヂストン ハンガリーGP事前ニュース

Bridgestone Tyre (C)Super Aguri F1
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2007 年 F1 世界選手権 ハンガリーGP の展望

ハンガリーGPが開催されるハンガロリンク・サーキット(全長4.38km)は、コース幅が狭く曲がりくねっていて、滑りやすいため、ソフト・コンパウンドとともにスーパーソフト・コンパウンドを使用することになります。
ハンガリーGPは今年で22回目を迎え、出場する22台全マシンがブリヂストン・レーシング・ポテンザを装着します。

サーキットは、チームとドライバーに独特の課題を与えます。
幅が狭く曲がりくねったコースは高速走行を阻み、同時にマシンが壊れやすいコースとしても知られています。
どのグランプリでも気象条件は重要な要因になりますが、特に前戦ヨーロッパGPは、状況に合わせた適正なタイヤ選択を行うことの重要性が顕著に示されたレースでした。
現在ヨーロッパは一部地域が洪水に見舞われ、また別の地域には熱波が襲来しています。
最新の気象情報によると、ハンガリーでは晴天の暑い気候が予想されていますが、その気象条件も大きな関心を集めることでしょう。

路面はとても滑らかで、最もソフトなコンパウンドを使うことになりますが、暑い気候とグレーニングを誘発しやすいコース条件を考えると、週末全般の、特にレースでのタイヤの管理が非常に重要になるでしょう。
昨年のハンガリーGPでは珍しく雨が降り、J.バトン(ホンダ・レーシング)がF1で初めての優勝を飾りました。
バトンは、2位に入ったP.デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス)に30秒以上の差をつけてゴールし、3位にはN.ハイドフェルド(BMW ザウバー)が入りました。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーションマネージャーとのQ&A:

ハンガロリンク・サーキットの課題は何ですか?

「路面が滑らかであること、そしてこのコースの使用頻度があまり多くないことから、グリップの低いコースであることがわかります。
そのためわれわれは十分なグリップ力を発揮できるよう、選択肢の中で最もソフトなコンパウンドを持ち込みます。
このサーキットの性質上、主にフロントタイヤにグレーニングが発生しやすくなります。
例年ブタペストの気温はかなり上がりますので、ソフト側のコンパウンド
には過酷な条件となります。このサーキットでは予選順位が非常に重要です。
オーバーテイクが困難なので、ドライバーにとっては、ウォームアップ走行、そして序盤のラップタイムがとても重要です。
フロントローでスタートできない場合は、賢明な戦略を見つけ出さない限り、優勝の可能性はかなり少なくなります。
ここでは、予選のパフォーマンス、そしてその後のタイヤ管理がカギを握ります」

ハンガリーGP の豆知識:
ハンガロリンクに送るタイヤ本数とスペック:2,200本(ソフトとスーパーソフト・ドライタイヤ+ウェットとエクストリームウェット・タイヤ)
2006年ポールタイム:1分19秒599(K.ライコネン、マクラーレン・メルセデス)
2006年レース最速ラップタイム:1分23秒516(F.マッサ、フェラーリ)
2006年トップ3:J.バトン、P.デ・ラ・ロサ、N.ハイドフェルド

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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BMWザウバー、しかし来季体制発表は持ち越し

ハイドフェルド&クビサの残留で確定かとみられた『BMWザウバーF1』チームの2008年体制だが、ハンガロリンクに現れたマリオ・タイセン代表は「今週発表を行う予定はない」とメディアに明言している。

「われわれのドライバーとの話し合いは非常に良い雰囲気の中で行われていることは確かだ。
しかし、残念ながらまだ最終的なサインは行われていないので、ここで発表できる状況にはない。
したがって来季の体制について、ちゃんと発表できるのは早くてもトルコGP以降ということになるだろう」
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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これまで両レースドライバー共に確実な戦績を残している同チームにおける来季の不確実要素といえばただテストドライバーであるベッテルの処遇だけとみられていただけに、後はもう時間の問題とみられている。
(既報のようにベッテルはトロ・ロッソに移籍が決定)

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ハンガリーGP、今年も天候波乱?

2006年のハンガリーGPは、雨まみれの展開でジェンソン・バトン/ホンダの初優勝という波乱を呼んだが、今年も再び波乱の可能性がささやかれている。
Jenson Button (C)Honda Racing
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この夏、ヨーロッパは異常気象に見舞われていて、ここハンガリーでは例年以上の高温で死者まで出る始末となっている状況。
路面温度が高くなると、それ自体がソフトタイヤにとっては厳しいチャレンジということになるが、これに加えて今年も天候の急変が予想されているためだ。

現在のところ、フリー走行が行われる金曜日、そしてまた決勝レースが行われる日曜日にもにわか雨の可能性が報じられていて、気温もいきなり想定異常に低下することも考えられる。

果たして今年もここハンガロリンクは思わぬ優勝者を産み出すのか、注目が集まっている。

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マクラーレン・デュオ、沈黙を守る

いったんは無罪放免となった筈の『スパイ疑惑事件』で、再びペナルティの脅威にさらされることになったマクラーレン・チームの二人、フェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンは、この件についてコメントを求める取材陣に対して沈黙を守っている。
これには当然チームの意向があると思われるが、ハンガロリンクに現れた二人の表情は厳しいままだった。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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現在ここまでチャンピオンシップをリードする二人だが、そのポジションをわずかなポイント差でフェラーリ勢が窺っている状態。
そのフェラーリ・デュオ、昨年のハンガリーGPではキミ・ライコネンがポールポジション、そしてフェリッペ・マッサはレース中のファステストラップを記録するなど、ここハンガロリンクを得意としている。

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トロ・ロッソ、2008年もベッテル起用を確認

31日(火)、今シーズンの残り7戦についてセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)の起用を発表した『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、2日(木)2008年シーズンについても引き続きベッテルが同チームで走ることをチーム首脳が確認した。
Sebastian Vettel (C)Scuderia Toro Rosso
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12歳の時から早くもジュニア・ドライバーとしてレッドブルの支援を受けてきたというベッテルにとって、いよいよ本格的にレッドブル・グループでのF1参戦という舞台が整った。
すでに史上最年少ポイント獲得者としてF1の歴史に名を残したこの天才少年にとって、次の目標は表彰台、そしてさらに一番高いところに上がることだろう。

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トロ・ロッソ、リウッツィは「止むなく残留」か

両ドライバー共に無得点と不振が続いた『スクーデリア・トロ・ロッソ』では、今週のハンガリーGPからいよいよスピードに代えてベッテルを起用という荒療治に出たが、もう一方のリウッツィも安泰ではないようだ。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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同チームのフランツ・トスト/スポーティング・ディレクターは「われわれのドライバーにはいずれもパフォーマンス不足を感じている」と、独『スポーツ・ビルト』紙などで広言してはばからない。

来シーズンにおいてもベッテルがシートを確保するのが確実とみられる現在、リウッツィのシートを狙うのはこれまで数回に渡ってテストも経験しているセバスチャン・ボーデが最有力とみられる。
ただ7月一杯とされたボーデとのオブションは結局結論が出されることなくカレンダーはすでに8月となった。
現在のところリウッツィは「止むなく残留」状態とみられるが、トスト氏、そして共同オーナーであるベルガー氏の判断に注目が集まっている。

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2007/08/02

ホンダ ハンガリーGP事前ニュース

honda_f1_logoハンガリーGPプレビュー

F1グランプリは今週末、ブダペスト郊外でハンガリーGPが開催される。
前戦、ドイツ・ニュルブルクリンクでのヨーロッパGPは、涼しい天候下、ドラマチックなレースとなった。
しかし、今週末のハンガリーGPは、気温35度を超す酷暑の中での戦いとなりそうだ。
ブダペストの街はF1関係者にも非常に人気のある街であり、チームとしても、1年前に達成したチーム初優勝の感動をぜひ再現したいところだ。

中本修平 シニア・テクニカル・ディレクター:
先週のヘレステストでは、今回のレースに向けたマシンセットアップ、そして新たな空力パッケージの評価を行った。
3日間のテストでいい感触が得られたことをうれしく思う。
ハンガロリンクは高速と低速双方のコーナーで構成され、メカニカルグリップの優劣が重要となる。
ヘレスは連日非常に暑く、エンジンを限界まで試すいい機会となり、信頼性を十分に確認できた。
今年のハンガロリンクは、例年以上に暑いと聞いている。
非常に気温と路面温度の高い、厳しい戦いになると予想されるが、ヘレスで予行演習も十分行え、ポイント獲得に期待したい。

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ベッテル、トロ・ロッソとの契約金は5千万円?

独『ビルト』紙は、今週のハンガリーGPから『スクーデリア・トロ・ロッソ』でのF1参戦が決まったセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)の契約金が今季の残りシーズンで16万5千ドル(約2千万円)、さらに2008年は年間で40万ドル(4,800万円)になるとの見通しを報じた。
(2008年シーズンの契約についてはこれまでのところまだチームから正式な言及はされていない)
Sebastian Vettel (C)BMW Sauber F1
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当のベッテルはもちろん契約金について何も語っていないが、これまでリウッツィ&スピードのいずれもポイント獲得できていないマシンということで、その戦闘力について控えめな見通しを語っている。

「これは僕にとって夢の実現なんだ。
ただこのマシンにあまり戦闘力がないことは知っている。
だからこのマシンで果たしてどれくらいできるのか、まだあまり大きなことは言えないよ」

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BRDC、シルバーストーン再開発にゴーサイン

イギリスGPの開催地であるシルバーストーンの開発計画について、当地の保有者であるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)はこの計画を承認したことを明らかにした。
British GP/Silverstone (C)Renault F1
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この計画は、シルバーストーンが単にグランプリ・サーキットとして存続するに留まらず、イギリス・モーターレーシング界の『シリコンバレー』となるべくモータースポーツや最新テクノロジーの総合施設として再開発するというもの。

同クラブの代表者であるデイモン・ヒル氏は「今回のゴーサインにより、イギリスのモータースポーツにとって大きく進歩する道が拓かれたことになる。
もしわれわれがこうした優れた施設を持っていれば、例えばハミルトンのような若き逸材を将来にわたって産み出し続けることができる筈だ。
F1ドライバーにとって、ホームグランプリというのがどれほど大切なものかは私自身が身をもって知っているからね」と、この元F1チャンピオンは語っている。

これにより、少なくとも2009年まではここシルバーストーンでイギリスGPが継続開催されることが確実とみられる。

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バトン、ハンガロリンク「今年は好きなコース」

今季苦戦を続けるホンダ・チームだが、ジェンソン・バトン(27歳:イギリス)にとって今週のハンガリーGPはもちろん自身初優勝を遂げた地として思いで深いグランプリだ。
Jenson Button (C)Honda Racing
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「ハンガロリンクはとても面白いコースだと思うよ。
低速や高速コーナーの配分もいいし、リズムに乗って走れるユニークなサーキットだからね。
ただ、僕自身についていえばこはこれまであまり好きなコースとは言い難かったんだ。
でも、みんな知っているように、去年のレース以降もガラリと変わったよ。
なんたって、待ちに待っていたグランプリ初優勝の地なんだもの。
今年はもちろん僕にとって大好きなコースさ」

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疑惑の本丸はブラウン氏? 本人は完全否定

マクラーレン・チームと二人のドライバーを窮地に陥れている『スパイ疑惑事件』の中心人物であるナイジェル・ステップニー氏が、苦し紛れか今度は前テクニカル・ディレクターであるロス・ブラウン氏の名前を挙げて、周囲の注目を集めている。

それによれば、フェラーリ・チーム内には他に数人の「反体制グループ」があり、その中心人物がブラウン氏だったと名指し。
自分はその周辺にいたに過ぎないと語った。

しかしこれについてブラウン氏は直ちに次のように反論している。
Ros Brawn (C)Ferrari S.p.A
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「これまでの素晴らしい10年の年月を経て、私の中にはいまフェラーリとイタリア文化の血が流れている。
フェラーリは私そのものであって、私の未来においても唯一の存在なんだ。
したがって私がそうした技術情報を携えて他チームに移籍するなんて、まったく根も葉もない与太話に過ぎない。
あり得ないよ」

しかしながら引退したミハエル・シューマッハの去就も絡み、ブラウン氏のフェラーリにおけるポジションは依然として明確でない。
なお、一時ホンダ・チームとの関係が取り沙汰されていた時期もあった。

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ベッテル、すでに2008年も契約済み?

今週のハンガリーGPを皮切りにシーズン残り全戦トロ・ロッソからのレース出場が発表されたセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)について、声明では来年以降のことについては何ら触れられていなかったが、これについて同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏(47歳:オーストリア)は「2008年も含まれる」との解釈をドイツの通信社『SID』に対し示している。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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「ベッテルとレッドブル・グループとは、すでに12年という長い関係にある。
そしてこれは当然今後も長期に継続されるべきもので、彼が2008年、そしてさらに2009年においてもトロ・ロッソで走るということでわれわれは理解している」

元々レッドブルの育成ドライバーだったベッテルは、今季2008年のレースドライバー昇格含みでBMWザウバーにレンタルされていたと一般に解釈されていた。
またレッドブルは資金的にトロ・ロッソの実質母体ということになっている。

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「まだトロ・ロッソとの契約有効」とスピード側

ついにトロ・ロッソのシート喪失が現実のものとなってしまったスコット・スピード(24歳:アメリカ)だが、同チームとの契約は依然として有効であるとのことだ。
Scott Speed (C)RedBull Racing
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これはアメリカの『ロスアンジェルス・タイムス』が報じたもので、それによればスピードのパーソナル・マネージャーであるグレン・ヒンショー氏に確認したところ同氏は「スピードはまだ契約から解放されておらず、今もなおトロ・ロッソとの間でドライバーとしての関係は継続されている」とのこと。
おそらくはハンガリーGP後にチームから何らかの発表があるだろうとしている。

なお、スピード自身は今回のドライバー交代のアナウンス後、一切メデイアの前には姿を現しておらず、コメントも語っていない。

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2007/08/01

BMWザウバー代表、「ベッテルの好機支持したい」

急転直下、セバスチャン・ベッテル(22歳:ドイツ)の『スクーデリア・トロ・ロッソ』への移籍を承認した『BMWザウバーF1』チームでは、マリオ・タイセン代表が次のようにエールを送っている。
S.Vettel & M.Theissen (C)BMW Sauber F1
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「ベッテルはわれわれの第3ドライバー&テストドライバーとして、確かな仕事をしてチームのために貢献してくれた。
さらにクビサの代役として緊急出場したアメリカGPにおいては、素晴らしい戦いぶりで世界選手権ポイント獲得の史上最年少ドライバーとして歴史にその名を残してみせた。
われわれはこれまでずっと彼の育成に力を入れて支持してきたし、今回彼に示されたレース出場という好機を邪魔するというのはわれわれの意図するものではない。
彼を全面的に支持していきたい」

こうした背景には、BMWザウバーが来季ハイドフェルド&クビサ両ドライバー共に残留の見通しとなり、レッドブル・グループからレンタルする際の条件と推測されるレースドライバー起用の見通しが立たなくなったことがあるようだ。

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BMWザウバー、ベッテル後任はグロックに

『BMWザウバーF1』チームはこれまで第3ドライバーを務めていたセバスチャン・ベッテルが『スクーデリア・トロ・ロッソ』チームへ移ることを承認したが、これに伴い後任のテストドライバーにはれまでも同チームで第2テストドライバーを務めていたティモ・グロック(25歳:ドイツ)を指名した。
Timo Glock (C)BMW Sauber F1 Team
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グロックは今季参戦しているGP2シリーズで現在ランキング首位を走っているが、今回の決定に伴いこのシリーズの以降の参戦を断念する模様だ。

グロックは2004年に資金難に陥ったジョルジョ・パンターノの代役として当時のジョーダン・チームから日本GPなど4戦に出場。
カナダGPでは7位入賞を果たし2ポイントを獲得している。

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FIA動かしたイタリア連盟会長からの手紙

いったんは終結したかにみえたマクラーレン・チームに対する『スパイ疑惑事件』を国際控訴審へと押し上げたのは、イタリアのルイジ・マカルーソ氏からFIA会長に当てた手紙だったとされる。
  ACI-CSAI
WMSC(世界モータースポーツ評議会)のメンバーでもあるマカルーソ氏は、イタリアのASN(Autorite Sportive Nationale:FIAにより公認された各国の自動車スポーツを統轄する団体。日本のJAFにあたる)であるACI-CSAI(コミッショーネ・スポルティバ・オートモビリスティカ・イタリアーネ-オートモビル・クラブ・ド・イタリア)の会長で、もちろんフェラーリ・チームの強力なる支援者ということになる。

同氏は先のWNSCの裁定について「私はマクラーレンが有罪であることを明らかにしようとした唯一の人間だった。
私にとって間違いなく彼らは有罪であるが、ここでこれ以上話しても無駄なこと。
ユベントスがセリエBに降格になったのと、あまり変わらない」と、昨年のイタリア・サッカー界のスキャンダルを例に挙げて非難していた。

「WMSCが下した裁定がこのスポーツのために大いに不適当で、そして有害になるだろう先例を作った」と指摘した今回の同氏の手紙は、マックス・モズレー会長をついに動かしたことになる。

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スイス紙調査でハミルトンが最優秀ドライバー

スイスの『ブリック』紙が調査した結果によれば、2007年シーズン前半戦での最優秀F1ドライバーにマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(イギリス)が選出されたということだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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まだ22歳のルーキーながら今季のチャンピオンシップをリードし続けていることを考えれば至極妥当な結果か。
なお2位には僚友アロンソ、また3位にマッサ(フェラーリ)、4位ハイドフェルド(BMWザウバー)、5位ライコネン(フェラーリ)、6位ロズベルグ(ウィリアムズ)、7位クビサ(BMWザウバー)、そして8位フィジケーラ(ルノー)の順になっている。

選出には全部で28人の専門家と元ドライバーらが当たったということで、その中にはジャン・トッドやフラビオ・ブリアトーレ、ノルベルト・ハウグ氏らチーム代表、それにケケ・ロズベルグ、ジョディ・シェクター氏ら元F1ドライバーらが含まれているとのこと。
ロズベルグ氏は1982年にウィリアムズで、シェクター氏のほうは1979年にフェラーリでそれぞれF1チャンピオンに。
またロズベルグ氏の子息ニコは現ウィリアムズの上記F1ドライバー、シェクター氏の子息トーマスは元ジャガーのテストドライバーを経て現在はIRL(インディ・レーシング・リーグ)参戦中というこれまた現役レーシングドライバーだ。

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マクラーレン、FIAの控訴決定に「失望」

FIAは、マクラーレン・チームに対する『スパイ疑惑事件』裁定について、これを国際控訴院へ控訴することを決めたが、これに早速マクラーレン・チームが次のようなコメントを明らかにしている。
McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
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「今回の問題について、先のWMSC(世界モータースポーツ評議会)において全会一致で結論が下されたにもかかわらずFIAは、フェラーリとそしてイタリア連盟によるメディアに対する明らかな誤った『ミスリード』により国際控訴審に控訴するということを決めた。
これまで明らかにされたように、マクラーレン・チームはフェラーリとマクラーレンとの従業員について行われた不法な書類所持による一切の不当な利益も得ていない。
したがって今回の結論についてわれわれはたいへん失望しているといわざるを得ない。
しかし時間を掛けた結果、国際控訴審が再びマクラーレン・チームを免責とすることを確信している」

いったんは無罪安泰となった筈のマクラーレン・チームと二人のドライバーだが、これにより再び不安定なムシロに座らせられることになりそうだ。

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FIA、『スパイ疑惑事件』国際控訴院に

FIAのマックス・モズレー会長は、先にWMSC(世界モータースポーツ評議会)でマクラーレン・チームに無罪裁定が下された『スパイ疑惑事件』について、これを国際控訴院へ控訴する方針であることを明らかにした。
FIAのスポークスマンは8月末にパリで聴聞が開始される見通しを示している。
Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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この問題については先のWMSCの裁定で「マクラーレンがフェラーリの機密書類を所持し、国際スポーツ法典第151c条に違反している」と認めながらも、「その情報がF1を不正に妨げる形で使用されたという十分な証拠がない」として、ペナルティーは科さないという判決を下している。
しかしその後、イタリアの自動車連盟の会長から異論表明の手紙が届くなど周辺から不満がくすぶっていたもの。

なおこれを受け、フェラーリ・チームでは早速これを歓迎するとのコメントを発表している。

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ネルソン・ピケ、ライセンス喪失!

なんとピケがライセンスを剥奪されてしまった。
といっても、もちろんこれは現役のピケ・ジュニア(22歳:ブラジル:ルノー)のほうではなく、父君ネルソン・ピケ氏(54歳:ブラジル)のことで、またライセンスは通常の運転免許証であってスーパーライセンスのことでもない。
Nelson Piquet (C)Honda Racing
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親子の地元ブラジルの『グローボ・ニュース』によれば、元3回のF1チャンピオンであるピケ氏はこれまでスピード違反と車線違反とを繰り返し、持ち点のすべてを失ったということだ。
いったん免許を失ったピケ氏だが、しかし30日(月)ブラジリアで講習を受けた結果、再び免許証を取り戻したという。

ブラバムで2回(フォードとBMW)、ウィリアムズで1回(ホンダ)タイトルを獲得したピケ氏は23回の勝利の他、24回のポールポジション、同じく24回のファステストラップを記録するなど現役時代からスピードを誇っていた。

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大逆転! トロ・ロッソにベッテル加入

これまでスピード、ベッテルの双方共に否定していたにもかかわらず、急転直下ドライバーの交代が決まった。
これは、『スクーデリア・トロ・ロッソ』が31日(火)同チームのスコット・スピードの放出、その後任に現BMWザウバーのテストドライバーであるセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)の起用を発表したもの。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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先のヨーロッパGPでのスタート早々のリタイヤ後、スピードはチーム首脳(フランツ・トスト/スポーティング・ディレクターら)と激しい衝突があったことが目撃され、スピードは「僕がいることをチームは望んでいない」と発言するなど放出は決定的とみられていた。
しかしその後もスピードはテストに参加するなど事態は不可解な進展をみせ、スピードをバツクアップする米メデイアなども戸惑う状況が続いていた。

BMWザウバーのベッテルは契約上レッドブル・グループの傘下にあり、今回はレッドブル上層部の意向も働いてトロ・ロッソでの起用となった。
クビサの代役として出場した先のアメリカGPでは史上最年少ポイント獲得を果たしている。

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