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2007年7月

2007/07/31

F1チーム代表、「タイヤ間の大きな違い」要望

独『オートモーター・ウント・スポルト』誌が伝えるところによれば、いくつかのチーム代表がブリヂストンタイヤに対し、2008年はタイヤ間により大きな違いを作るよう要望しているとのことだ。
Bridgestone Tyre (C)Super Aguri F1
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現在F1では、全4種類のコンパウンドの中から各レース毎に2種類のタイヤが供給され、各マシンは決勝レース中必ずいずれのタイヤも使わなければならないよう規定されている。
しかしその2種類にあまり違いがみられないため、戦略上当初期待されたような目的を果たしていないというものだ。

しかしながらこれは当然チーム間のパフォーマンスやタイヤの製作コストにも関わることでもあり、FIAの判断と現在一手にF1タイヤを供給するブリヂストンタイヤの対応とが注目される。

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ベッテル、トロ・ロッソのシート獲得ならず

スコット・スピードとチーム首脳陣との間の確執から、ハンガリーGPにも現BMWザウバーのテストドライバーであるセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)と交代があるのでは、と噂のあった『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、結局今週のドライバー交代はない模様だ。
Sebastian Vettel (C)BMW Sauber F1
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独『ビルト・サンタグ』紙が伝えるところによれば、今週と少なくとも次戦トルコGPまではスピードがそのまま『STR2』のコクピットに納まる見通しとのこと。
理由はスピードとの契約上の問題、さらにはベッテル側との金銭的な折り合いがつかなかったためなどともいわれている。

残念ながら実戦復活がならなかったベッテルは、「サッカー選手だったら試合に出たいのと同じ、ドライバーならばレースに出たいのは当たり前」と、はやる気持ちを抑えかねている。
今月20歳になったばかりのベッテルだが、クビサの代役として出場した6月のアメリカGPではみごといきなり史上最年少ポイント獲得を果たしている。

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トヨタ ハンガリーGP事前ニュース

F1第11戦ハンガリーGP 猛暑を突いて雪辱戦へ
R.シューマッハーとJ.トゥルーリが、十分なテストと手応えで準備万端

パナソニック・トヨタ・レーシングは、この週末、夏期休暇前の最後のレースとなる、ハンガリーGPを戦うために、ハンガリー・ブダペストの、屈曲の多いハンガロリンク・サーキットへと向かう。
チームは、天候に翻弄され、波乱のレースとなった前戦ヨーロッパGPで、ホームGPにもかかわらず無念の結果を余儀なくされてしまった。
しかし、再び改善を期して雪辱戦へと挑む。

4.384kmのハンガロリンク・サーキットは、F1カレンダーの中でも独特のチャレンジを必要とし、14のきついコーナーは、高いダウンフォースのセットアップを要求する。
そして、8月のブダペストの気温は例年非常に高く、日曜日の70周に及ぶ決勝レースは、ドライバーにも、忍耐力という面で厳しい要求をもたらす。
しかし、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、この挑戦のために十分なトレーニングを積んで来た。
チームはハンガリーGPにおいて、セットアップ面での挑戦を予定している。
それはまた、この週末及び今後へ向けてアップグレードされた車体下面も含んでいる。
ブリヂストンはハンガリーGPのためにソフトタイヤと、スーパーソフトタイヤを持ち込むが、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、これらのタイヤでポイント獲得へ向けたバトルを繰り広げる前に、公式練習においてパフォーマンス評価及び“TF107”の能力を最大限に引き出すための作業に、忙しい時間を過ごすことになるだろう。

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ルノー、今度はヨハネスブルグでデモラン

これまで世界各地でデモンストレーションランを展開してきたルノー・チームだが、29日(日)今度はアフリカ最大の都市、南アフリカGPハウテン州のヨハネスブルグ市街地で行った。
Renault Johannesburg Demo (C)Renault F1 UK
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マシンは昨年仕様の『R26』で、ステアリングを握ったのはジャンカルロ・フィジケーラとネルソン・アンジェロ・ピケの二人。
1993年のキャラミ以来、F1グランプリは開催されていない南アフリカだが、常にF1への人気は高く、この日も実に10万人を超す観客が特設コースへと押し掛け、ユニークなショーを楽しんだということだ。

アフリカ大陸に足を踏み入れたのはこれが初めてというフィジケーラは「観衆の熱狂は信じられないほどのものだったね。
こんな十分にこのイベントを楽しんでくれたと思うよ。
今日は僕にとっても忘れることのできない経験になった」と、語っている。

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モントーヤ、NASCARインディ制覇はならず

アメリカ・モーターレーシングの聖地IMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)では、伝統ある『インディ500』(インディカー)、『アメリカGP』(F1)、そしてアメリカで人気のNASCARによる『ブリックヤード400』の三大レースがあるが、元F1ドライバーのファン・モントーヤ(31歳:コロンビア)がこのすべてに参戦を果たした史上初のドライバーとなった。
Juan Montoya/NASCAR (C)Chip Ganassi Racing
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1999年のCARTチャンピオンでもあったモントーヤは2000年、念願のインディ500を制覇。
F1アメリカGPでの優勝はならなかったものの、2001年から計6回に渡って出場(最高4位)、そして今回ついにNASCARシリーズの最高峰『ネクステル・カップ』への参戦を果たしたもの。
(残念ながら結果は2位、夢は来年に残した形となった)
IMSでのF1アメリカGP開催は今年で打ち切られているため、今後モントーヤに続くドライバーはもう現れないかも知れない。

NASCARインディアナポリス戦の結果はこちら

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ルノー、エンストンの施設に巨額投資

英仏連合チームであるルノーは、そのシャシー部門の本拠をイギリスのエンストンに置いているが、ルノー・スポールはこのエンストンに総額5千万ドル(約60億円)に及ぶ設備投資を行う計画を明らかにした。
Bob Bell (C)Renault F1 UK
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同チームのボブ・ベル/テクニカル・ディレクターによれば「これは現在のF1グランプリで最重要なものの一つであるCFD(計算流体力学)に投資するもので、その結果われわれの能力は現在のものの10倍に達することになる。
世界のすべての分野を見渡しても、おそらく100に入る筈だ。
これにより、今後広汎な開発が見込まれ、われわれの大きな力になることだろう」と、自信を示した。

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2007/07/30

トロ・ロッソ、ボーデのオブション延長か

3年連続米チャンプカー・チャンピオンに輝くセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)について、『スクーデリア・トロ・ロッソ』がオブションを延長したのではないか、と独『オートモーター・ウント・スポルト』誌らが報じている。

同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏が以前漏らしたところによれば、トロ・ロッソはボーデとの間で2008年の契約について7月末日まで有効のオブションを持っていたとされる。
しかしいまの時点でまだ同チームに動きはなく、この期限がさらに延長されたのではないかというものだ。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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これまですでに数回に渡ってテストを行ったボーデがF1転向を切望しているのは間違いのないところだが、トロ・ロッソでは来季現BMWザウバーのセバスチャン・ベッテルの起用も噂されていて、その場合には現行のリウッツィ&スピードのいずれもが放出の浮き目ということになる。

あるいはこうした入り組んだ各ドライバーとの契約の問題で結論が遅れているのかも知れない。
チャンプカー・サンノゼ戦の予選1回目を終え暫定ポールに立ったボーデは、しかし「いまの時点で自分の口からは何も言えない」と、慎重な姿勢を崩していない。

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ハミルトン、いまだGPDAに加入せず

スペインの『ディアリオAS』紙が伝えるところによれば、現在2007年のF1チャンピオンシップをリードするルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)はいまだにGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)に加入していないということだ。
Crash Image (C)Redbull Racing
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F1ドライバーで組織する団体であるGPDAの最近の活動は主にセーフティ問題の改善に焦点が当てられていて、サーキットの施設やテスト時の医療体制など多岐に渡ってその貢献が評価されている。
(個々のドライバーに加入義務はない)

これについてGPDAの代表の一人であるレッドブルのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)は、「いまの若いドライバーはチームの仕事に忙殺されていて、スポーツに貢献するということにまで思慮が及んでいないよ」と、ベテランらしい苦言を呈している。

一方、FIAのマックス・モズレー会長はGPDAのこうしたGPDAの啓蒙活動について「ドライバーとしての範疇を超えている」と、あまり歓迎していない様子をみせる。

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デニス代表、「F1ドライバーの半数は役立たず」

『スパイ疑惑事件』での処分を免れたばかりのロン・デニス代表(マクラーレン)が、一転強気の発言で波紋を呼んでいる。

これは、同紙が英国メディアに対して行ったもので、それによれば「F1ドライバーの半数は役に立たない低レベルなもの」という強烈なもの。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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「私は自分のチームにアロンソ&ハミルトンという最も優れた二人のドライバーを擁していることを幸せに思うよ。
なぜなら、いまグリッドに並ぶドライバーのうち、半数は役に立たないようなものだからね。
そんなドライバーにお金を費やすのはそれこそ浪費というものだ。
少なくとも私はリサイクルされたようなドライバーではなく、若くフレッシュで、そして能力のあるドライバーを発掘して使いたいと思っているんだがね」

同氏は、いまやイギリスのスターとなったハミルトンが、自ら見出し育成したドライバーであることを心から誇っているようだ。

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ハイドフェルド、BMWザウバー残留発表間近?

今季好調なシーズンを送っている『BMWザウバーF1』チームでは、ハイドフェルド&クビサ両ドライバー共に来季残留が見込まれているが、ドイツの『ミュンヘンTZ』紙は、ハイドフェルドの契約について契約はすでに合意されていると報じている。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1 Team
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それによれば、今季で満了するハイドフェルドについて新たな契約は2008年から2009年までの2年間。
これにはさらに2年間のオブションが付け加えられていて、金額は年間820万ドル(約9億8千万円)を基本に、ポイント獲得1ポイント毎に2万7千ドル(約321万円)、またもしレースに勝利した場合には1勝毎に27万5千ドル(約3,270万円)ものボーナスが支給される契約になっているという。

これまでザウバー時代のランキング7位(2000年)が最高のハイドフェルドだが、今季はここまでランキング5位、2位表彰台にも上がっていて残すは表彰台の一番高いところだけだ。

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S・アグリ ハンガリーGP事前ニュース

Superagurif1_logoLeafield, UK
2007/07/28

2007年ハンガリーGP プレビュー

インタビュー:ジェリー・ヒューズ(R&D室長)

Q:ジェリー、昨年はカーナンバー22のレースエンジニアをされていましたが、2007年のあなたの役割は、それとはかなり異なるものですね。
なぜ変わったのですか?

ジェリー・ヒューズ:100戦以上のグランプリを経験し、8シーズンもレースエンジニアを務めたのだから、そろそろ何かを変える必要があると感じたんだ。
SAF1が成長するとともに、R&D(研究開発)部門を刷新するという機会が巡ってきた。
自分自身のエンジニアとしての成長や、ファクトリーがあるリーフィールドのテクニカルセンターの研究開発部門の発展を望んでいたので、この仕事を始めることになった。

Q:R&D室長としての主な役割は?

GH:最終的には、技術者から主任分析エンジニアまでを含む大勢の社員の責任者ということだ。
われわれは、ここに素晴らしいエンジニアのグループを作ることができた。
ぼくの役割は目標を設定し、リソースを作り、他の主要な部署との話し合いを行ったりすることだが、グループ全体はそれ自体が非常に効率的に機能している。

Gerry Hughes (C)Super Aguri F1
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Q:現在、あなたの部署が取り組んでいることは?

GH:基本的には、マシンをもっと速く走らせるためなら何でもやっている。
他の有名F1チームと比較すると、われわれはとても規模が小さいので、当然、資金にも限度がある。
2007年仕様のシャシー開発も難しい挑戦だが、ぼくもグループのメンバーもそれを楽しんでいる。

Q:SUPER AGURI F1 TEAMの将来的な計画について教えてもらえますか?

GH:もちろん、ぼくは2008年シーズンやそれ以降にも期待している。
SAF1チームはスタートしたばかりだが、この1年半での成長ぶりを考えると、われわれよりもずっと大きなチームと互角に戦えるだけの潜在能力を持っていることがわかると思う。

Q:今シーズン、チャンピオンシップですでに4ポイントを獲得して喜ばれていることと思いますが、ハンガリーGP以降はどのような発展が期待できるでしょうか?

GH:誰にでも想像がつくことだと思うが、バルセロナで琢磨が獲得したSAF1チームにとって初めての1ポイントはとても特別な出来事だったね。
残念ながら、彼が3ポイントを獲得した、混戦となったカナダGPにはぼくは行っていなかった。
一度ポイントを獲得すると、さらに欲が出るもので、ポイントが獲得できなかったレースでは、自分たちの努力が報われなかったような残念な気分になる。
でも、今シーズンはグリッド全体の戦いが激しいので、まだ2シーズン目である2007年にこのようなパフォーマンスが発揮できていることに満足するべきなのかもしれないね。
今後の開発についてだが、マシンのいろいろな部分の数多くのプロジェクトに取り組んでいる最中だ。
中には革新的なアイディアのものもあるので、それが実際にコースに登場する日を楽しみにしてもらいたい。

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G.ベルガー氏、再びF1のコクピットへ

元F1ドライバーで、現在は『スクーデリア・トロ・ロッソ』の共同オーナーでもあるゲルハルト・ベルガー氏(47歳:オーストリア)が、今週ハンガリーでF1マシンのコクピットに復帰することがわかった。
Gerhard Berger (C)Honda Racing
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と言ってももちろんこれはF1ハンガリーGPのほうではなく、これに合わせて行われるレッドブル・グループのプロモーション・イベントでのもの。
マシンは1993年のマクラーレン『MP4C』で、元チャンピオンのニキ・ラウダ氏やジョン・ワトソン氏らが実際にドライブしたマシンであるとのことだ。

場所はハンガリー・ブダペストの有名な『鎖橋』を舞台にしたものになるとのことで、他にリウッツィ、そしてレッドブルのウェバー、さらにはダカールラリーのマシンらも顔を揃える予定という。

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2007/07/29

カーティケヤン陣営、「金の力で負けた」

一時クリスチャン・アルバースの後任として『スパイカーF1』のシートに名前が挙がっていたナレイン・カーティケヤン(30歳:インド)サイドは、「金の力で山本左近に負けた」と語っている。
Narain Karthikeyan (C)Williams F1
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同選手のマネージメントを行っているマーク・パーキンス氏は、地元のインドの『トラスト・オブ・インディア』紙に対し「スパイカーF1は、能力よりもむしろいくら資金を持ち込むかでドライバーを決めている。
その意味でわれわれとの交渉がうまく進捗したとは言えなかった。
結局、カーティケヤンは山本左近の用意したおよそ2,200万ドル(約26億円)という金額に負けたのだ」と、語っている。

しかしそのカーティケヤン自身も、ジョーダンからF1参戦した2005年当時「資金持ち込みドライバー」と揶揄されていた。

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豪GP主催者、「カレンダーうれしい驚き」

オーストリアGPの主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のロン・ウォーカー会長は、FIAから発表された2008年F1カレンダーを受け、次のように語っている。
2007 Australia GP (C)McLaren Group
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「正直、発表されたカレンダーを見てうれしい驚きだったね。
まさにサプライズ、しかしこれはわれわれにとって歓迎されるべき驚きだ。
このままカレンダーが確定するのであれば、われわれは喜んでこれを受け入れるよ」

2008年のオーストラリアGPは、バーニー・エクレストン氏が呈示したヨーロッパ地域視聴者のための『ナイトレース案』を受け入れなかったため、来季開幕戦から外れるとの見通しを自ら示していた。

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山本左近、F1復帰戦は『ぶっつけ本番』

次戦ハンガリーGPから『スパイカーF1』によってF1復帰が決まった山本左近だが、事前に一切テストの機会はなくいきなりぶっつけ本番ということになった。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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金曜日のフリー走行時間は去年の計2時間から今季はトータル3時間に拡大されてはいるが、究極のモータースポーツF1においては実走行のシート合わせだけもシビアなものであり、マシンの習熟等を考えると超ハードワークなフリー走行セッションということになりそうだ。

ただ、ミッキーマウスといわれるハンガロリンクのコース自体は昨年スーパー・アグリで経験していて、それだけでも左近にとっては恵まれたデビューというそうだ。

ハンガリーGPからは改良型シャシーを投入と見込まれるスパイカーF1、見据えるのはトロ・ロッソと古巣スーパー・アグリということになる。

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ルノー・チームもフェラーリの不満に理解

今回FIAの世界モータースポーツ評議会がマクラーレン・チームに対して「無罪処分」を下したことにフェラーリが強く反発の姿勢を示しているが、これにルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表も理解を示した。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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これは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に答えたもので、その中でブリアトーレ氏は「マクラーレンがフェラーリの文書を持ち出したというのは事実であるにもかかわらず、何故マクラーレンが何も処分を受けないのかわからないね。
私はこの問題についてジャン・トッドと話しをしたが、彼らはたいへん憤っていたし、またFIAに対して失望していたよ」と、語っている。

しかしすでにマクラーレン・チームに対する処分が回避されたことで、今後は文書を持ち出したとされるナイジェル・ステップニー、これを不法に所持していたとされるマイク・コフランの両氏に対しての処分に焦点は移ることになる。

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2007/07/28

スパイカー代表、「山本左近には可能性がある」

おおかたの予想を覆し、みごと『スパイカーF1』のシーズン残りのシートをゲットした山本左近(25歳)について、同チームのコリン・コルズ代表は「可能性がある」と語っている。

「長い欠如のあと、左近がわれわれのチームの戻ってきたことを歓迎しているよ。
彼は2006年シーズンに戦ったレースで、最も高い可能性を示した日本人ドライバーの一人だ。
私は彼ならスーティルと素晴らしいコンビネーションを実現し、われわれのチームを前進させてくれると確信しているんだ。
残りのレースについて彼にはすでに経験があることも心強い。
きっと大きなアドバンテージになることだろう」と、期待を示した。
山本 左近 (C)Ex.Jordan GP
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山本左近はまだ同チームがジョーダン時代の2005年、日本GPで第3ドライバーに抜擢され金曜日のフリー走行セッションを走ったが、その際にレースドライバーを凌駕する走りを披露、これがいまだにチーム首脳に強い印象を与えているようだ。

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誕生日迎えるアロンソ、「まだ誰にも賭けない」

明日29日(日)に26回目の誕生日を迎えるマクラーレン・チームの王者フェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、今シーズンのドライバーズ・チャンピオンシップの行方について次のように語っている。
F.Alonso (C)McLaren Group
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「今シーズンのチャンピオンシップはとてもタイトな戦いで、この先どうなるのかわからないね。
シーズンはまだ7戦もあるんだもの、誰がタイトルを獲得するのか僕自身にもまるで予想がつかないよ。
なにしろチャンピオンになる可能性を持ったドライバーは何人もいるんだから。
だから、少なくとも僕はまだいまの時点では誰にも賭けないよ。
だって損するのはいやだからね」

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フェラーリは「マクラーレン無罪」に猛烈反発

今回FIAの世界モータースポーツ評議会がマクラーレン・チームに対して下した『スパイ疑惑事件』についての『無罪処分』に、発端となったフェラーリ・チームが猛烈に反発している。

同チームのステートメントによれば、「フェラーリの機密情報がマクラーレン・チームに漏れているのは事実であり、スポーティング・レギュレーションに反しているにもかかわらず、明確なる証拠がないために制裁措置が何ら採られないというのは理解しがたいこと」とし、これはスポーツとしてのフォーミュラワンにおいて不正がまかり通るという前例を作った」と、抗議。
現在イタリアとイギリスの両国で行われている法的手続きを。今後もフェラーリは継続していく方針であることをあらためて強調した。
Podium Scene (C)McLaren Group
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いうまでもなく今シーズンのチャンピオンシップはマクラーレンとフェラーリとの間で戦われていて、今回マクラーレンに処分が下されるかどうかはその行方に大きな影響を及ぼすのは間違いないところだった。

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2008年暫定F1カレンダー(7/27)

27日(金)、FIAは世界モータースポーツ評議会を経て決定された2008年のF1カレンダーを発表した。
開幕戦がオーストリアGPであるなど、伝えられるところと異なる部分があるが、発表されたものは下記の通り。
アメリカが消滅する一方、新たにバレンシア、そしてシンガポールが加わるなど全18戦。
シーズンは今シーズン全32週から34週へと拡大される。

【2008年暫定F1カレンダー】(7/27)

No. 日程 グランプリ 開催地(推定)
1 03月16日 オーストラリアGP メルボルン
2 03月23日 マレーシアGP セパン
3 04月06日 バーレーンGP バーレーン
4 04月27日 スペインGP バルセロナ
5 05月11日 トルコGP イスタンブール
6 05月25日 モナコGP モンテカルロ
7 06月08日 カナダGP モントリオール *
8 06月22日 フランスGP マニクール?
9 07月06日 イギリスGP シルバーストーン
10 07月20日 ドイツGP ホッケンハイム
11 08月03日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月24日 ヨーロッパGP バレンシア **
13 09月07日 イタリアGP モンツァ
14 09月14日 ベルギーGP スパフランコルシャン
15 09月28日 シンガポールGP シンガポール **
16 10月12日 中国GP 上海
17 10月19日 日本GP 富士
18 11月02日 ブラジルGP インテルラゴス

* 暫定
** サーキットの承認が必要

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2007/07/27

トヨタ ヘレス合同テストニュース(7/26)

F1ヘレス合同テスト終了 計画通りのプログラムを完遂
最終日はJ.トゥルーリが次戦ハンガリーGPへ向けた準備作業を行い、70周を走破

パナソニック・トヨタ・レーシングは、南スペインのヘレス・サーキットで3日間に渡って行われたF1合同テストのプログラムを完了した。
テスト初日と2日目は、信頼性の高さを示したが、ヤルノ・トゥルーリがテストを担当した最終日は、オイル漏れにより、午前中のセッションで若干走行時間を失うこととなった。
テストチームは素早くエンジンを交換し、路面コンディションが最も良い時間帯に、走行再開を可能にした。
午後のセッションは更に有意義なものとなり、ヤルノ・トゥルーリは通算70周を走破。
セットアップやスタート、サスペンション、ブレーキ及び空力に関する作業をこなした。
チームは来週末、同様の暑さが予測されているハンガロリンクでの第11戦ハンガリーGPへと臨む。

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スーパー・アグリ最終日は佐藤琢磨が締める

26日(木)スーパー・アグリ・チームによるヘレス合同テスト最終日は佐藤琢磨に交代して行われた。
佐藤 琢磨/『SA07』(C)Super Aguri F1
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ロシターから『SA07-05』号車を引き継いだ佐藤琢磨は相変わらずの暑いコンディションの中、2008年エレクトロニクス系コントロールの開発をさらに進めるとともにマシンのセットアップ、タイヤの評価そして最後はレーススタートのシミュレーションを繰り返し行った。

幸いマシンは何らトラブルに見舞われることなく、佐藤はこの日2番目となる108ラップを周回、ベストタイムは1'21.186とロシターのものを上回るものを記録したが、これはこの日走行した8台の中では最下位だった。

テストを終えた佐藤は「天候は安定していたしマシンには信頼性があったのでで多くの周回ができいいテストができた。
プログラムはすべて予定した通り進められたよ。
とても暑かったけれど、これはこれで来週のハンガリーGPに向けての良い準備になったと思うので楽しみだ」と、語っている。

B.A.R・ホンダ時代の2004年、佐藤琢磨はハンガリーGPで予選3位決勝6位となっている。

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ヴィンケルホック(スパイカー)、静かにDTM復帰へ

前戦ヨーロッパGPでスパイカーF1からスポット参戦を果たしたマーカス・ヴィンケルホック(27歳:ドイツ)だが、今週再びDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に戻ることになった。
Markus Winkelhock (C)Ex.Midland F1 Racing
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「F1は終わり。
残りのシーズン、アウディで引き続きDTMに出場することになったよ。
今週はこのクルマでは難しいとされるザンドフールトだけど、運が良ければポイント獲得はできると思うな」

ヴィンケルホックは今季開幕戦の事故で負傷したトム・クリステンセンの代役としてアウディ・チームからDTMに参戦。
ミカ・ハッキネンが優勝した前戦ムジェロでは9位でフィニッシュしている。

なおスパイカーF1の残りの7戦については、昨日すでに山本左近の起用が正式発表されている。

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ハミルトン(マクラーレン)、「これで晴れて戦える」

所属するマクラーレン・チームに掛けられた『スパイ疑惑事件』について、FIAから無罪放免となったことを聞き、現在チャンピオンシップをリードするルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)はほっと胸をなで下ろしている。
Lewis Hamilton's Fans (C)McLaren Group
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「こうしてマクラーレン・チームに何もお咎めがなかったというのは、ルールが正しく機能したということだよ。
僕はまだこのチームに加わって最初のシーズンに過ぎないけれど、このチームでは全員が真剣に正しい仕事をしていることを知っている。
だから僕はこの裁定結果を聞いて心から安心したね。
満足したし、これで晴れて戦える。
残りのシーズンに向けて全力で頑張っていきたいと思っているよ」

ハミルトンはF1ルーキーながら、現在もなお今季のチャンピオンシップ・リーダーに君臨している。

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マクラーレン代表、「無罪判決」に意気軒昂

26日(木)『スパイ疑惑事件』に関し、FIAの世界モータースポーツ評議会がマクラーレン・チームに対して「無罪判決」を下したことを受け、同チームのロン・デニス代表は次のようにオフィシャル・サイトで語った。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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「この24日間というもの、われわれはたいへん困難な状況下に置かれたが、この間にわれわれのスポンサーなどパートナーや、世界中のファンから大きな支援を受けたことは大きな励ましになるものだ。
わがマクラーレン・チームはこのスポーツにおいて、これまでも、そしてこれからも常にフェアな戦いを継続していくことを確約する。
われわれは勝利するためにチャンピオンシップを戦っているのであり、今後もさらに前進していくことを約束するよ」

とはいえFIAのニュアンスは、マクラーレンは「無罪になったのであって、無実だったかは不明」というスタンスだ。

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ムジェロ・テストはマッサがさらにタイム短縮(7/26)

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ&トロ・ロッソ、共にフェラーリV8エンジンを搭載する2チームによるイタリア・ムジェロ・サーキットでのテストは26日(木)最終日を迎えた。

フェラーリはフェリッペ・マッサ、トロ・ロッソのほうは引き続き「噂のスコット・スピード」がドライブ。
前日のバドエルから引き継いだ2008年を視野にした新しいメカニカル&エアロダイナミックス・コンポーネンツの開発を行ったマッサは、1.7秒ものタイム短縮を果たしてみせた。

一方「シート喪失」の噂にもかかわらずこの日もトロ・ロッソのコクピットに納まったスピードは、背中の痛みを訴えて氷で冷やしながらもテストを敢行。
次戦ハンガリーGPのためのエアロダイナミックスをテストしたということだが「ムジェロで(低速の)ハンガロリンクのテストをしてもねえ……」と、少々ぼやき気味の体。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'20.194 68 F2007
2 S.スピード USA Toro Rosso Ferrari 1'23.590 74 STR2

   * 2006 Test Time : 1'21.362 M.Schumacher/Ferrari 248 F1 (9/20)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ヘレステスト最終日、ブルツが締めくくる(7/26)

Alexander Wurz (C)Williams F1
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26日(木)ヘレス合同テスト最終日は3日間の日程を終え最終日を迎えた。

引き続き猛暑のコンディションの中、前日のハミルトンのものには及ばなかったもののこの日はウィリアムズのアレクサンドル・ブルツがただ一人1分19秒台のタイムで最速となった。
2番手にはBMWザウバーのクビサ、3番手はマクラーレンのデ・ラ・ロサ。
またレッドブルは再び新人のセバスチャン・ブエミを起用、ブエミは一昨日より2秒以上タイムを短縮してみせた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'19.962 86 FW29
2 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.004 92 F1.07
3 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'20.220 111 MP4-22
4 R.バリチェッロ BRA Honda 1'20.250 86 RA107
5 S.ブエミ AUS RedBull Renault 1'20.318 68 RB3
6 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'20.377 70 TF107
7 H.コバライネン FIN Renault 1'20.828 64 R27
8 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'21.186 108 SA07

   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * 2007 TestTime : 1'19.670 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/22 (7/25)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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『スパイ疑惑事件』でマクラーレンに「無罪判決」

26日(木)パリで開かれたFIAの世界モータースポーツ評議会は、今回の『スパイ疑惑事件』について臨時の審議を行った結果、マクラーレン・チームに対し無罪の裁定を下し、通知した。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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それによれば、「マクラーレン・チームの関係者がスポーティング・レギュレーションに反してフェラーリの書類を不法に所持していた事実はあるものの、この情報が同チームのマシンに使用されたということは確認されなかった」というもの。

したがってチーム&ドライバーに対してポイント剥奪のようなペナルティは科さないことになったが、ルールに反した事実はあるため完全に『シロ』という判定ではない。
このためもし今後そのような事実が判明すれば、改めて処分を下す可能性も示唆した。

なお、情報をリークしたとされるフェラーリのナイジェル・ステップニー、そしてこれを不法に所持していたとされるマクラーレンのマイク・コフランの両氏については今後も審議が継続されることになる。

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2007/07/26

スパイカーF1、山本左近の起用正式発表

26日(木)『スパイカーF1』チームは2007年シーズンの残り7戦について、日本の山本左近(25歳)を起用することを正式発表した。
山本 左近/Spyker F1 (C)Spyker F1
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これを受け山本左近は、「再びF1チャンピオンシップに戻ることになってとてもうれしく思う。
幸い残り7戦で走るサーキットは、ほとんど去年スーパー・アグリで経験したコースなので良く知っている。
それにチームも2005年にテストを経験したチームなのでとても心強く感じている。
できる限り最善を尽くし、チームに貢献できるよう頑張りたい」とのコメントを語っている。

山本左近は2005年同チームの前身であるジョーダン・チーム時代、日本GPで第3ドライバーとして走った経験がある。

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山本左近のスパイカー入り、今日にも正式発表

山本左近の加入が伝えられているクリスチャン・アルバースの後任シートについて、『スパイカーF1』チームのコリン・コルズ代表は「26日(木)に正式発表する」との意向をドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』に示した。

「われわれのドライバーについて、今の時点ではまだ何もいうことが出来ない。
いろいろ噂されていることは知っているがね。
明日(26日)には正式発表できるだろう」と、コルズ氏。

いまの時点、メディアは揃って山本左近加入の可能性を報じている。
山本左近 & 佐藤琢磨 (C)Super Aguri F1
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スーパー・アグリは2日目もロシターがテスト

25日(水)第2日目を迎えたスーパー・アグリによるヘレス合同テストは、引き続きテストドライバーであるジェームス・ロシター(23歳:イギリス)の手により行われた。
James Rossiter (C)Super Aguri F1
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ロシターはこの日も『SA07-05』号車を駆り、午前のセッションでは前日と同じくセットアップを進めながらハンガリーGPを想定したクーリング、そしてブリヂストンタイヤの評価をた。
また午後のセッションではさらに2008年のレギュレーションに合わせたエレクトロニクス系コントロールの先行開発を行ったということだ。
(2008年はトラクション・コントロール・システムが禁止になる)

ロシターはこの日トータル92ラップを走行し、ベストタイム1'21.315と前日よりもタイムを短縮。
全体の順位は8台中7番手となるものだった。

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トヨタ ヘレス合同テストニュース(7/25)

F1ヘレス合同テスト2日目 次戦を見据え、酷暑にも手応え
R.シューマッハーがハンガリーGPへ向け多くのテスト項目を完遂

F1ヘレス合同テストに参加しているパナソニック・トヨタ・レーシングは、2日目を迎え、初日を担当したフランク・モンタニーに代わり、ラルフ・シューマッハーがテストを引き継いだ。
暑く、晴れ渡った天候は続き、テストに参加した全てのチームが一日をフルに利用してテストを行うことができた。
路面温度は50度を超え、同様の暑さが予想される次戦ハンガリーGPへ向けて、完璧な状態でのテストとなった。
ラルフ・シューマッハーは予定されていた73周を走行。
様々なスタートの手順を練習し、ハンガリーGPへ向けた空力やサスペンション、セットアップなどの準備作業を行った。
テストは明日も続行され、3日目となる明日はヤルノ・トゥルーリが担当する予定。

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スパイカー『Bスペック車』をテストか

F1各チームがヘレスとムジェロでテストを行なう一方で、動きをみせていなかった『スパイカーF1』だが、どうやらホームのシルバーストーン・サーキットを舞台に単独でテストを行った模様だ。
Spyker『F8-VII』(C)Spyker F1
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伝えられるところでは、これは同チームのテストドライバー、ギド・ヴァン・デル・ガルデの手によりショートコースを使って行われたもので、マシンはこれまでのものを大幅に進化させた『Bスペック車』とも言えるものということだ。

同チームでは次戦ハンガリーGPから山本左近の起用が期待されているが、戦闘力アップということになれば再びスーパー・アグリの強力なライバルになることが考えられ、日本のファンとしては痛し痒し?

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ピケ・ジュニア、「スパイカーでは評判下げる」

クリスチャン・アルバースが去った後のスパイカーのシートには前スーパー・アグリの山本左近が半年ぶりにF1復帰する可能性が有力になっているが、一時その有力な候補に名前が挙げられていたルノー・チームのテストドライバー、ネルソン・アンジェロ・ピケ(22歳:ブラジル)は、次のように独『オートモーター・ウント・スポルト』誌で語っている。
Nelson Angelo Piquet
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「そういう話しがあったことは事実だけれど、もうそれはなくなったよ。
いまのスパイカーのマシンでは、ただ負けるために出るようなもの。
ましてや(チームメイトの)スーティルはすでに十分な経験を積んでいて、新たにそこに加わってもすぐに高い評価が得られるとは思えないからね。
そしてこのゲームにおいては、みんながとても近視眼的にものを見るんだ。
つまりその結果僕の市場価格は下がってしまうだろうから、それは決して今後のためメリットが得られないということさ」

ピケのマネージメントはルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が行っていて、今回の結論には同代表の意向が働いたものと推定される。

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ムジェロ・テストにはなんとスピードが登場(7/25)

Scott Speed (C)RedBull Racing
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ヨーロッパGPでの早過ぎるコースアウト・リタイヤのあと、チーム首脳と衝突、自ら放出を示唆していたトロ・ロッソのスコット・スピードだったが、驚くことにこの日はなんと素知らぬ顔でムジェロ・テストに参加していた。

スピードのタイムは前日のリウッツィのものとほぼ同じ。
同時にテストしたルカ・バドエルの本家フェラーリに遠く及ばなかったものの、マシンにはいくつかの新コンポーネンツがトライされているということだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 L.バドエル ITA Ferrari 1'21.847 82 F2007
1 S.スピード USA Toro Rosso Ferrari 1'24.097 42 STR2

   * 2006 Test Time : 1'21.362 M.Schumacher/Ferrari 248 F1 (9/20)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ヘレステスト2日目、ハミルトン最速(7/25)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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スペイン南部で行われているヘレス合同テストは、25日(水)第2日目を迎えた。

この日もマクラーレンが最速で、ステアリングを握ったのはハミルトン。
2番手はトヨタのラルフ、そして3番手はこの日もウィリアムズの中嶋一貴がつけた。
4番手は国費から参加したBMWザウバーのクビサ。
この日のレッドブルはウェバーが担当したが、明日の最終日は再びセバスチャン・ブエミがコクピットに戻る予定になっている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'19.670 90 MP4-22
2 R.シューマッハ GER Toyota 1'20.540 73 TF107
3 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20.588 85 FW29
4 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.709 104 F1.07
5 H.コバライネン FIN Renault 1'20.881 104 R27
6 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.071 77 RB3
7 J.ロシター GBR Super Aguri Honda 1'21.315 95 SA07
8 R.バリチェッロ BRA Honda 1'21.444 80 RA107

   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * 2007 TestTime : 1'19.710 J.トゥルーリ Toyota TF107 (3/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)


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山本左近、スパイカーF1加入へ!!

クリスチャン・アルバース放出のあと、まだその後任について明らかにしていない『スパイカーF1』チームだが、英『オートスポーツ』など複数のメディアらが一斉に「山本左近を起用」と報じた。
山本 左近 (C)Super Aguri F1
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山本左近は2006年シーズン後半の7戦に『スーパー・アグリ・F1』から出場、今季は同チームのテストドライバーとして名前を残す一方でBCNチームからGP2シリーズに参戦している。

報道では今日26日(木)にもチームから正式発表されるとのことだ。

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2007/07/25

ウィリアムズは中嶋一貴が好タイム記録

24日(火)ウィリアムズ・チームによるヘレス合同テスト初日は、やはりテストドライバーである中嶋一貴の手により行われた。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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走行を阻害するような事件や悪天候に見舞われることもなく、中嶋は順調に『FW29』のセットアップを進め、この日参加した7人のドライバー中最多となる104ラップを周回、ベストタイムは1'21.424を記録した。
これはマクラーレンのデ・ラ・ロサ、トヨタのモンタニーに続くこの日全体で3番手に位置するものだった。

同チームでは明日も引き続き中嶋一貴によるテストが予定されている。

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ヘレステスト、スーパー・アグリはロシターが担当

24日(火)スーパー・アグリによるヘレス合同テストは、テストドライバーであるジェームス・ロシター(23歳:イギリス)の手により始められた。
James Rossiter (C)Super Aguri F1
拡大します
スペインの暑い天候の下『SA07-05』号車を駆ったロシターは、ハンガリーGPを想定したクーリング、そして同条件下でのブリヂストンタイヤの評価を行いながらセットアップを進めマシン・バランスの向上を図った。

この日トータル92ラップを走行したロシターのベストタイムは1'21.682というもので、これは7台中4番手となるものだった。

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トヨタ ヘレス合同テストニュース(7/24)

F1ヘレス合同テストに参加 F.モンタニーがテスト初日を担当
猛暑の中で新たな規則へ向けたデータを収集。明日はR.シューマッハーがテストを継続

ここ数週間に渡って雨に祟られて来たパナソニック・トヨタ・レーシングは今週、夏の好天を期待してスペイン・ヘレス・サーキットで行われているF1合同テストに参加した。

スペイン南部のアンダルシア地方に位置するヘレス・サーキットは、例年通りの真夏の猛暑に見舞われており、多くのチームが、天候により中断されること無く走行できるチャンスとなる今回の合同テストに参加している。
強い陽射しがアスファルトを焦がし、路面温度は50度台後半に達する猛暑の中、パナソニック・トヨタ・レーシングのサードドライバーであるフランク・モンタニーが合同テスト初日を担当し、ブレーキ、システムとスタートに関する作業に集中した。
明日はラルフ・シューマッハーが2日目のテストを引き継ぐ。

Frank Montagny (C)Panasonic Toyota Racing
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フランク・モンタニー:TF107/01
ベストラップ:1分21秒136 順位:2位 周回数:73周 走行距離:322.9km
「シェイクダウンや直線でのテストを除けば、私にとって2か月以上を経て久々に“TF107”を走行させる機会となった。
しかし、その間も、私はハードなトレーニングを続けて来ており、今日は猛暑に見舞われたが、いつもと何も変わることなく良い一日となった。
われわれは今日の大部分を、2008年からの規則に向けたトラクションコントロール無しでの走行に費やした。
そのため、非常に滑りやすかったが、私は何度か良いラップタイムをマークし、良い方向性を見出すこともできた。
また、今週のテストではスタートシステムの改良と、ブレーキ、その他のシステムに関しても作業を行っている。
今日は良い一日となり、結果には満足している。
F1カーはすでに大きな進歩を遂げており、私はそれに満足すると共に、この進化が続くことを確信している」

ゲルト・プファイファー:テスト・チーム・マネージャー
「シルバーストーンとスパで、悪天候によって中断させられるテストが続いたが、今週の
テストは暑く、良く晴れたコンディションが続くと予想されている。
今日はフランク・モンタニーが、多くの項目についてテストをこなしてくれた。
主要なものは、ブレーキテストであったが、彼はまた、トラクションコントロールの無い状態で、スタートやその他のシステムに関してもテストを行った。
有意義な一日となり、トラブルなく予定していたプログラムを遂行することができた。
明日はラルフ・シューマッハーがテストを引き継ぐ予定だ」

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BMWザウバー・デュオ、互いにチームメイト非難

マクラーレン&フェラーリに次ぐ存在とみられながら、今回のヨーロッパGPでは6-7位といまいち不本意な結果に終わったBMWザウバーでは、両ドライバーが互いに相手を非難する発言を行っている。
BMW Sauber Duo (C)BMW Sauber F1
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これはハイドフェルド4番手、クビサ5位のグリッドからスタートしたオープニングラップ、チームメイト同士互いに接触してコースアウトを喫したもの。

いずれもチームメイトに非があると主張しているが、これについて同チームのマリオ・タイセン代表は「もちろんチームメイト同士の接触などわれわれが見たいと望むシーンではない。
こんなことは決してあってはならないことだし、ましてや相手を非難するというのはいただけない。
今回の件についてわれわれはデータをきちんと分析し、ドライバーと共に起きた状況について話しをすることになるだろう。今後のために、ね」と、語っている。

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トロ・ロッソはムジェロでテスト開始(7/24)

多くのチームがスペインのヘレス・サーキットでテストを行う一方で、いま注目を浴びるチームの一つ『スクーデリア・トロ・ロッソ』はイタリアのムジェロ・サーキットでテストをスタートさせた。
(このテストにはフェラーリのルカ・バドエルも、2008年スペックのエレクトロニクス開発とみられる先行テストを行っている)

初日の24日(火)、参加したのはニュルブルクリンクでのレースを終えたばかりのビタントニオ・リウッツィで、一時マシントラブルでストップする場面はあったものの、次戦ハンガリーGPのためのエアロダイナミックス、そして重要となる新しいブレーキ素材等のテストを行い、ベストタイム1'24.203を記録した。

スコット・スピードの離脱が伝えられるトロ・ロッソでは、リウッツィ以外に誰がテストを行なうか注目されている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Ferrari 1'24.203 80 STR2
2 L.バドエル ITA Ferrari 1'24.633 50 F2007

   * 2006 Test Time : 1'21.362 M.Schumacher/Ferrari 248 F1 (9/20)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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マニクールのフランスGP、来年も存続確定

今季限りで打ちきりと伝えられたマニクール・サーキットでのフランスGPだが、急転直下2008年シーズンも存続することが明らかとなった。
フランスGPスタンド (C)Super Aguri F1
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これは、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏とフランス政府のフランソワ・フィヨン首相との間で24日(火)に行われたトップ会談で合意がみられたというもの。
同首相のスポークスマンは「2008-9年は現在のマニクール・サーキットで継続して開催、しかし2010年からは新たな開催場所にサーキットを移して行われる」英『ロイター』に語っている。

この陰にはFFSA(フランス・モータースポーツ連盟)から政府への強い働きかけがあったものと推定される。

現在のマニクール開催は1991年、当時の実力者だったジャンマリー・バレストルFISA会長の強い政治力で決まった経緯があり、当初からその環境に不満が聞かれていた。
(それまではポールリカール・サーキットだった)

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バーレーンGP主催者、来季開幕戦決定を否定

例年F1シーズンの開幕戦として定着していたオーストラリアGPが来季開幕戦から外れるとの見通しを明らかにしたことから、2008年の開幕戦はバーレーンGPになるとの報道が駆けめぐったが、不思議なことに同GPの主催者は火消しに躍起だ。

Bahrain Circuit Image (C)BIC
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BIC(バーレーン国際サーキット)のマーティン・ウィテカー/ゼネラル・マネージャーは、「われわれの大会が開幕戦になるとはまったく聞いていない。
そもそも正式カレンダーが発表されないことには、われわれのグランプリは日程すらも不明なのだから。
それまでは誰も勝手な推測をするべきではないね」と、噂を打ち消した。

こうした裏には、バーニー・エクレストン氏が開幕戦としての開催の見返りに条件をつけているのではないかという事情があるとみられている。
なおバーレーンGPは2006年に一度シーズン開幕戦となり、3日間で前年より6,000人以上多い77,000人の観客を集めた経緯がある。

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F1初テストのブエミ(レッドブル)、「首 痛っ」

24日(火)からスペインのヘレス・サーキットでスタートした合同テストに、今回が初テストというフレッシュな顔がみられた。

Sebastien Buemi (C)RedBull Racing
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これはまだ18歳のスイスの若者バスチャン・ブエミで、元々レッドブル・ジュニアチームのドライバーとして活躍。
昨年のF3ユーロシリーズでは現ウィリアムズ・テストドライバーの中嶋一貴らと競争、今年もF3の筈だったがミハエル・アメルミュラーが手首を負傷した為急きょ代役としてGP2シリーズにデビュー、再び中嶋一貴と争っている。

今回もアメルミュラーの代役としてレッドブル・レーシングのテストに起用されたものだが、この日は主にマシンの習熟とエアロダイナミックスの開発を行った。
マシンを降りたブエミの最初の言葉は「首が痛かった」というものだった。

「F1マシンには前に一度乗ったことがあるんだけれど、その時はストレートだけだったからね。
ドライのコーナリングは横Gがひどいので、さすがに今日は夕方になって首に痛みを感じたよ。
でも距離を稼ぐため明日も晴れたほうがいいけどね」

ブエミの今回のテストの一番の目的は、スーパーライセンス取得に必要な「レーシングスピードで2日間以内に300キロ以上」の走破だろう。

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マクラーレン、ヘレステストで最速(7/24)

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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ニュルブルクリンクでの熱い戦いの余韻がまだ醒めやらぬ24日(火)、スペインのヘレス・サーキットを舞台に合同テストが始められた。

参加したのはルノー、マクラーレン、ホンダ、トヨタ、レッドブル、ウィリアムズそしてスーパー・アグリの7チームで、ステアリングを握ったのはすべてがテストドライバー。
レットブルはアメルミュラーがGP2で手首を負傷しているため、後任のセバスチャン・ブエミが代役を務めた。
なお今回フェラーリ、BMWザウバー、そして参加ドライバーが注目されたトロ・ロッソ&スパイカーF1ら4チームは顔を見せなかった。

トップタイムを記録したのはマクラーレンのデ・ラ・ロサだったが、3月にトヨタがテストを行った時のタイムには及ばないものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'20.111 69 MP4-22
2 F.モンタニー FRA Toyota 1'21.136 73 TF107
2 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'21.424 103 FW29
4 J.ロシター GBR Super Aguri Honda 1'21.683 92 SA07
5 C.クリエン AUT Honda 1'22.035 70 RA107
6 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'22.537 68 R27
7 S.ブエミ AUS RedBull Renault 1'22.565 78 RB3

   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * 2007 TestTime : 1'19.710 J.トゥルーリ Toyota TF107 (3/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)


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2007/07/24

アロンソ、「まだ何だって起こり得る」

大波乱となったヨーロッパGPを終え、王者フェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、「チャンピオンシップには何でも起こり得るんだ」と、述懐している。
Europe GP Podium (C)Redbull Racing
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「まったくすごいレースだったね。
この週末、終始速かったのはフェラーリだったし、ポールポジションはライコネンのものだったけれど、レースでは彼にトラブルが起き、結局勝ったのはマクラーレンだった。
見てのとおり、F1レースでは何でも起こり得るんだ。
以前からチャンピオンシップは長いといっただろう。
こんな戦いが今シーズンはまだ7つも8つもあるんだから、まだまだどうなるかなんて誰にもわからないよ。
もちろん次のハンガリーでも僕は全力を尽くすつもりだし、できることならリーダーよりも多くのポイントを獲得したいものだね」

チームメイトでもあるルイス・ハミルトンとの間で戦前には12ポイントもの差があったアロンソだったが、今回の自身の優勝、そしてライバルの無得点という結果によって一気に2ポイント差まで詰め寄っている。

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スピード(トロ・ロッソ)の後任にベッテル有力?

次戦ハンガリーGPではスコット・スピードがシートを失うとの噂が立っている『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、その後任として現BMWザウバーのテストドライバーであるセバスチャン・ベッテル(20歳:ドイツ)の名前が早くもささやかれている。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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独『オートモーター・ウント・スポルト』誌によれば、同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏がこれを考慮しているというもの。

もともとベッテルはトロ・ロッソの母体であるレッドブルの育成ドライバーで、現在はBMWザウバーにレンタルされた形。
しかしBMWザウバーでのレースドライバー昇格の可能性が低いと言われるいま、来季はレッドブル・グループに復帰しトロ・ロッソで起用されるのではないかと噂されていて、それが今回早まることになるかも知れない。

今週ヘレス・サーキットで予定される合同テストに注目が集まっている。

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スピード(トロ・ロッソ)に再びシート喪失の危機

アメリカ人唯一のF1ドライバーとして活躍するスコット・スピード(28歳)だが、不満足な結末となったヨーロッパGPを終え、再びシート喪失の危機が伝えられている。
Europe GP Scene (C)Scuderia Toro Rosso
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これはスピードの地元アメリカの『スピードTV』が報じたもので、それによれぱこのレース、ウェット路面に足をすくわれたスピードはわずか3周で戦線離脱。
その後ピットに戻ったスピードとフランツ・トスト/スポーティング・ディレクターとの間で激しくやり合ったシーンが目撃されたというもの。
(ただし今回トロ・ロッソはリウッツィのほうも同じ周にそろってリタイヤを喫している)

スピードは自分が「チームから100%のサポートを受けている訳ではない」ことを認めていて、早ければ次戦ハンガリーGP(8月5日)にもシートを喪失するのでは、とまで噂されている。

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「苦渋の決断だった」と豪GP代表者

2008年オーストラリアGPは、バーニー・エクレストン氏が呈示した『ナイトレース案』を主催者側が断念したことにより、開幕戦から外れるとの見通しになっているが、これについてAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のロン・ウォーカー会長は「苦渋の決断だった」ことを明かしている。

「エクレストン氏は強くナイトレースという案を呈示したが、われわれはこれを最終的に却下することとした。
オーストラリアGPが開幕戦でなくなるというのは残念なことではあるが、あらゆる要素を考慮した結果、開幕戦である必然はすでに重要な事柄ではないとわれわれは判断したためだ。
F1の視聴者はヨーロッパだけにあるのではない、アメリカにも、そしてアジアにもたくさんいるのだからね。
苦渋ではあったが、それ以外の部分で得るメリットとを比較し、これが最善であるということだよ」
V8 Supercar Race (C)V8 Supercar Championship Series
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伝えられるところでは、スタート時刻を変更したことにより、オーストラリアで人気の『V8スーパーシリーズ』が復活することになり、これによって『チャンネル10』から新たなテレビ放映権料を手に出来る見込みとみられる。

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マクラーレン、「戦いの準備はできている」

ニュルブルクリンク特有の天候で大波乱となったヨーロッパGPをみごと勝利で終えたマクラーレン・チームだが、勝利の余韻を楽しむ余裕もなく、大きな困難が待ち受けている。

これは26日(木)に、『スパイ疑惑事件』についてパリでFIAの世界モータースポーツ評議会での召喚が予定されているためだ。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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これについてマクラーレン・チーム側の弁護人は「われわれはすでにFIAに対し、先週の金曜日に必要なすべての証拠書類を提出した。
われわれに戦いの準備はできている。
このF1の危機に際し、FIAは歪められた情報に左右されることなく、正しい判断を下すよう強く要望する」と、語っている。

FIAのマックス・モズレー会長はこの件について強い姿勢をみせていて、万一有罪と認定された場合には当該チーム(マクラーレン)へのコンストラクターズとしての処分以外に同チームのドライバーに対しても厳格な処分を下すとしている。
そして、現在両チャンピオンシップ共にリードしているのはマクラーレンであり、そのドライバーなのだ。

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ヴィンケルホック、ラップリードの快挙に満足

このヨーロッパGPがF1デビュー戦となった『スパイカーF1』チームのマーカス・ヴィンケルホック(27歳:ドイツ)、結果的にはハイドロリック系のトラブルにより途中リタイヤを余儀なくされたが、ルーキーながら一時レースをリードするという見せ場を作って世界の注目を集めた。
Markus Winkelhock (C)Spyker F1
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「こうしてほんとうにF1レースをすることができたことに、まず感謝したいね。
同様に、素晴らしい戦略を用意してくれたチームにお礼を言いたいよ。
スタート直前、チームはウェットコンディションを予想してウェットタイヤへの交換を決めたんだ。
新人がF1レースをリードする……
こんな信じられないシーンが実現したのはすべてこの戦略のおかげだったのは間違いないこと。
何と言ってもこれは公式記録としてずっと残るものだからね、そりゃあ最高の気分さ。
レースの結果は残念なものだったけど、僕は十分に満足しているよ」

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2008年開幕戦はバーレーンGPか

2008年シーズンの開幕戦は、これまでのオーストラリアGPに代わってバーレーンGPになる可能性が高いようだ。
Bahrain Circuit (C)Honda Racing
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これはオーストラリアGPの主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のロン・ウォーカー会長が示唆したものだが、当のバーレーンGPの主催者BIC(バーレーン国際サーキット)のスポークスマンは「まだ何も決まっていない」と、慎重な姿勢をみせている。

2008年シーズンは全18レース、そしてオーストラリアGP自体の日程は3月16日(日)が決勝レースと予定されているが、バーレーンGPの日程はまだ明らかにされていない。
1996年以来開幕戦として定着しているオーストラリアGPが外れるのは2006年に続いてこれが2度目。
この時は英連邦のビッグイベントであるコモンウェルス・メルボルン大会と重なったためだった。

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2007/07/23

豪GP、夜間レース断念で開幕戦外れ必至?

F1シーズンの開幕戦として定着しているメルボルンのオーストラリアGPだが、AGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のロン・ウォーカー会長は、種々の面から検討した結果『ナイトレース案』を断念する意向を示した。
2007 Australia GP (C)McLaren Group
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ウォーカー会長は「われわれはナイトレース案を断念することとなった。
ただし日曜日の決勝レースは、スタート時間をこれまでよりも1時間半遅らせて、午後3時半にする予定だ。
これによりヨーロッパの多くの地域でのテレビ放映は朝の4時から5時半へになる。
この新しいスタート時刻は、ヨーロッパのテレビ視聴者が朝起きて観戦できる時間になる。
あらゆる要素を慎重に考慮した結果、これが最も妥当な解決策であるとの結論に達したものだ」と、説明する。

ただし、ナイトレースというエクレストン氏の意向を受け入れなかった結果、「これは、われわれのグランプリが2008年の開幕戦から外れるということを意味することになるだろう」とも語っている。
2008年のオーストラリアGPは3月16日(日)が予定されているが、しかし開幕戦になるかどうかはまだ保証されていない。

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ブリヂストン ヨーロッパGP決勝レースニュース

Bridgestone Tyre (C)Super Aguri F1
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2007年 F1世界選手権 ドイツGP 決勝

マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソが、今季3勝目を挙げた。
様々なハプニングが起こったドイツGPでは、ブリヂストンが用意した全ての天候に対応する種類のタイヤが登場することになった。

全長5.15kmのニュルブルクリンクで戦われた60周レースが終了するまでに、ブリヂストンのドライ、ウエット、エクストリーム・ウエットの全てのタイヤが使われた。
フォーメーションラップでは全ての車両がミディアム・コンパウンドのタイヤを装着していたが、レースのスタート間際に激しい雨が降り出した。
マルクス・ヴィンケルホック(スパイカー・フェラーリ)はグリッドに着かず、ピットレーンからウエットタイヤを装着してスタートすることを選択した。

急激に悪化するコンディションの中、多くのチームがウエットとエクストリーム・ウエットの選択に迷い、多くのドライバーが滑りやすいコンディションの中でコントロールを失うことになった。
コースの水量からすぐに赤旗が提示され、コンディションの回復を待つことになった。
雨がやんだかと思うと、すでにニュルブルクリンク・サーキットには燦々と陽が降り注いでいた。
このように急激に天候が変化するのも、この地方の特徴なのだ。

セーフティカーの先導でレースが再スタートを切ると、ヴィンケルホックがトップに躍り出た。
早い段階にウエットへ、そしてエクストリーム・ウエットへとタイヤを交換していたのが幸いし、彼はF1デビュー戦でレースをリードすることが出来た。
ウエットとエクストリーム・ウエットはすでに使われていたし、コースがすぐに乾いて来たため、通常のレースのようにソフト・コンパウンドが使われることはなかった。

チェッカードフラッグまであと9周というところでまた雨が降り始めた。
これで再びウエットタイヤへの交換が必要になった。
最終スティントはアロンソに味方した。
残り5周のところで彼はマッサを捕まえてトップに躍り出て、8.1秒の差をつけてフィニッシュラインを横切った。
レッドブル・レーシングのマーク・ウエバーが3位で完走し、ブリヂストン・タイヤでの初めての表彰台を手に入れた。

今夏の優勝で、ドライバー選手権におけるアロンソとチームメイトのルイス・ハミルトンのポイント差は2ポイントにまで縮まった。
次のレースはブダペストで開催されるハンガリーGP。ハンガリーの曲がりくねってタイトなコースでは、ブリヂストンのソフトとスーパーソフト・タイヤが使われる予定。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「スタートからフィニッシュまでエキサイティングでドラマチックなレースでした。
天気が重要な要素となり、今日はソフト以外の全てのタイヤが登場しました。
ドライ走行ではミディアムが非常に安定した性能を発揮しました。
トラブルは報告されていません。最初の雨には少し驚かされましたが、あの降雨量ではウエットタイヤでは対応できません。
エクストリーム・ウエットがあのようなコンディションでは正解だったわけですが、今回はコースで我々が見たタイヤのパフォーマンスに関してコメントを出すのは難しいですね。
二度目の雨が来た最後の数周は、ウエットタイヤが正しい選択だったといえます」

気温 19C-16C-19C-18C
路面温度 30C-24C-27C-22C-24C
天候 曇り/雨/曇り/晴れ/曇り/雨/曇り

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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ノーポイントのハミルトン、「問題ない」

開幕戦以来、9戦連続で続けてきた表彰台を逸したばかりでなく、初めてノーポイントに終わったマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)だが、「ほんとうに素晴らしい週末だった」と、意に介さぬ大物ぶりをここでも示した。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
拡大します
「連続表彰台なんていうのは、いつかは途切れるものだから何も気にしていないよ。
それより今日は無事にレースができただけでとても喜んでいるんだ。
昨日のアクシデントのせいで、レース中胸に少し痛みが感じられた。
事故でぶつけたんだろう、今朝見たら痣ができていたからね」

またウェット走行時、グラベルに飛び出したことについて「マシンはすべてが新しくなっていて、いきなり乗ったからそれまでとはフィーリングが異なっていたんだ。
全然練習もなしにレースだったから、それはちょっと難しいことだったね。
結果的にあれで周回遅れになってしまったから、それがポイント獲得できなかったことにつながったと思う」と、語っている。

今回は結果的にノーポイントに終わったとはいえ、それでもこの新人はまだチャンピオンのアロンソを2ポイント上回りチャンピオンシップをリードしているのだ。

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S・アグリ ヨーロッパGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoNurburgring Circuit, Nurburg, Germany
2007/07/22

2007年ヨーロッパGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-02)
リタイア走行周回数:19 最速ラップタイム 1分37秒401

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
12位 走行周回数:59 最速ラップタイム 1分35秒282

T-Car SA07-04

天気:晴れ時々雨(湿度47.9% - 85.2%)
気温:最低15.7°C 最高20.7°C
コース路面温度:最低15.9°C 最高30.6°C

今日のヨーロッパGPでは天気が主役だった。
レッドライトが消え、レースがスタートした直後に激しく雨が降り出したのだ。
その状況から多くのリタイアが出る中、SUPER AGURI F1 TEAMのアンソニー・デビッドソンと佐藤琢磨はずぶ濡れのコースで安全な走行を続け、確実に周回を重ねていった。
しかし、激しい雨のためにレッドフラッグとなり、最初のスタートの35分後に、セーフティカーに先導されてレースは再スタートを切った。
残念ながら、油圧系のトラブルが発生した佐藤琢磨をチームは19周目にリタイアさせなければならなかったが、アンソニーは走行を続け、再び降り出した雨の中でこの過酷なレースを12位で完走した。

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ホンダ ヨーロッパGP決勝レースリリース

honda_f1_logo第10戦 ヨーロッパGP 決勝レース

「大荒れのレースで、バリチェロ11位完走」

7月22日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れのち雨 気温:15~20度

第10戦ヨーロッパGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは11位完走。ジェンソン・バトンは激しい雨の降り出した2周目にコースアウト、リタイアを喫した。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
青空が広がっているが、レース中に雨が降るという予報も出ている。
午後2時の気温は20度。メインストレートの上を、弱い向かい風が吹いている。

フォーメーションラップの最中、早くも雨粒が落ちて来た。
雨足は一気に激しくなり、10数台のマシンが次々とピットイン。
レインタイヤに履き替える。
ところが予想をはるかに超える雨の強さのため、バトンを始め、リウィッツ(トロロッソ)、ハミルトン(マクラーレン)らが、次々に1コーナーを飛び出し、グラベルにはまってしまう。このため開始後13分、レースは赤旗中断となった。

約20分後に再開されたレースはセイフティカー先導で、17台で始まった。
バリチェロは9番手。しかし乾きつつある路面コンディションでペースが伸びず、序盤は12番手まで後退する。

レース中盤30周目の時点で、バリチェロは11番手だ。
そして35周目、3番手を走っていたライコネンがリタイア。
これで9番手に上がる。
しかし39周目のピットイン後は11番手に後退。
そのままチェッカーとなった。

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トヨタ ヨーロッパGP決勝レースニュース

ヨーロッパGP決勝 大荒れのレースでJ.トゥルーリ13位
R.シューマッハーはポイント圏内へと戦い続けたが無念のリタイア

F1第10戦ヨーロッパGPの決勝レースが、ドイツのニュルブルクリンクで行われた。
午後2時、雲が重く立ち込めてはいたものの、雨は無く、気温19度、路面温度31度、湿度54%のコンディションの下、ドライ路面でスタートが切られた。
しかし、各車が1周目を走行している間に突然、激しい雨が降り始め、路面はヘビーウェットに急変。
この路面変化に、数台がコースアウトを喫し大混乱。
レースは4周を経過した時点で赤旗中断となった。

15分の中断を経てレースは再スタートが切られたが、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、それぞれ12位、15位からレースを再開、序盤戦を戦うこととなった。
その後、ラルフ・シューマッハーはポイント圏内までポジションを上げて行ったが、19周目に他車と接触を喫し、無念のリタイアとなった。
一方、ヤルノ・トゥルーリは、再スタート後の雨を予測し、深溝ウェットタイヤで序盤戦へと臨んだが、この予想は外れ、路面は見る見る回復。
ヤルノ・トゥルーリは、再度ピットインを強いられ、浅溝ウェットタイヤに交換。
大きく順位を落とすこととなってしまった。
その後も粘り強く戦い続けたヤルノ・トゥルーリであったが、ポジションアップは果たせず、大荒れのレースを13位で終えた。
パナソニック・トヨタ・レーシングは巻き返しを目指し、火曜日からスペインのヘレス・サーキットで行われるF1合同テストへと臨む。

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マッサの不満、アロンソのほうは「意に介さず」

接触事故の相手フェラーリのフェリッペ・マッサがアロンソのドライビングに対し非難していることについて、当のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)はしかし一向に意に介していない様子だ。
Europe GP Podium (C)Redbull Racing
拡大します
「確かに僕たちはコース上で2度ばかり接触する場面があったけれど、でもそれはモーターレーシングというものだ。
スポーツというのはルールに則って争われるもので、僕はそれに従って戦っただけ。
彼のほうにまだ不満があるというのなら謝るけれど、でももうレースは終わったのだから、僕はこれ以上何かを口にするつもりはないね。
いまはただこの勝利を喜びたいだけだよ」

表彰台では、もっぱら3位入賞を果たして喜ぶマーク・ウェバー(レッドブル)との2ショットが目立った。

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新たな「遺恨」勃発? アロンソvsマッサ

今回のレースを1-2位でゴールしたマクラーレンのアロンソとフェラーリのマッサだったがマシンを降りた二人の表情は厳しいものだった。
Europe GP Podium (C)Ferrari S.p.A
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とりわけレース終盤に、アロンソの無理なオーバーテイクでマシンを接触されたマッサはアロンソの行動を非難した。

「明らかにアロンソのドライビングには問題がある。
彼がわざとそれをやったと聞いてほんとうに驚いているんだ。
僕は決してそんなことはしない。
マシンを衝突させてまで順位を上げるというのでは、このスポーツは成り立たないよ」と、ましくたてた。

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佐藤琢磨のマシントラブルは油圧系

一時10位を走行するなど検討していたスーパー・アグリの佐藤琢磨は、結局20周を走ったところでマシントラブルからレースを終えた。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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これについてチームからは「油圧系のトラブルだった」と、説明されている。
大波乱となった今回のレース、下位チームにも入賞のチャンスは大きかっただけに残念な結果となった。

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2007/07/22

ヨーロッパGPはアロンソ優勝 今季3勝目!

ヨーロッパGP決勝レースはスタート直後から突然の雨に見舞われて大混乱。
最後尾スタートのヴィンケルホック(スパイカーF1)は最初からピットに戻ってタイヤ交換をしてスタートした。
とりわけ1コーナーでは次々とコースアウトが相次ぎセーフティカーが入った。

3周目、レースは赤旗中断に。
この時点ですでにトロ・ロッソのリウッツィとスピード、ウィリアムズのロズベルグ、スパイカーF1のスーティル、そしてホンダのバトンがストップ。
マクラーレンのハミルトンはレッカー車による救出の後コース復帰している。
トップはなんとこのレースがF1デビューのヴィンケルホックだ。
2位マッサ、3位アロンソ、4位ウェバー、5位クルサード、以下コバライネン、ライコネン、ブルツ、バリチェッロ、フィジケーラ、クビサ、ラルフ、佐藤琢磨、トゥルーリ、ハイドフェルド、デビッドソン、そしてハミルトンの順。

レース再開後の14周目、話題を作ったヴィンケルホックがマシントラブルでリタイヤ。
この時点のトっプはフェラーリ・チームのマッサ。
以下アロンソ、ライコネン、ウェバー、ブルツの順。
スーパー・アグリは佐藤琢磨13番手、デビッドソン14番手。

19周目、トヨタのラルフがインに入った後続のハイドフェルドと接触してリタイヤ。
20周目、スーパー・アグリの佐藤琢磨もストップ。
34周目、今度は3位走行中フェラーリのライコネンがスローダウン、ピット手前でストップ。ニュルブルクリンク初優勝、そして今季初の3連勝もならなかった。

49周目、再びコースには雨粒が落ち各車再びウェットタイヤに。
そして55周目、2位のアロンソがトップのマッサをコース上でついにオーバーテイク、首位に立った。
結局マクラーレンのアロンソが長い60周のレースを走りきって今季3勝目。
自身通算18勝目を飾った。
2位はフェラーリのマッサ、3位はレッドブルのウェバー、4位は最後までウェバーを追い込んだウィリアムズのブルツ、5位レッドブルのクルサード、6-7位にBMWザウバーのハイドフェルドとクビサ、そしてルノーのコバライネンとここまでが入賞。
マクラーレンのハミルトンは9位で惜しくもポイント獲得に届かなかった。

ヨーロッパGP決勝レース結果はこちら

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ハミルトン、決勝レース出場へ

公式予選最終ピリオドでの大クラッシュにより、決勝レースへの出場が危ぶまれたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンだが、FIAから出場の許可が降りたことがチームから発表された。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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日曜日朝、ハミルトンはFIAのF1ドクターであるゲイリー・ハートステイン博士とヨーロッパGPチーフ・メディカル・オフィサーのクラウス・ツェルビアン博士のチェックを受けた結果、身体に何ら問題のないことが確認されたもの。

これにより、目下2007年のチャンピオンシップをリードするハミルトンは規定により10番グリッドからヨーロッパGPをスタートすることになった。

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ブリヂストン ヨーロッパGP公式予選ニュース

Bridgestone Tyre (C)Renault F1 UK
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2007年 F1世界選手権 ドイツGP 予選

今日の予選セッションは中断される場面があったが、フェラーリのキミ・ライコネンがブリヂストン・ポテンザタイヤのソフトコンパウンドで明日のドイツGP決勝のポールポジションを勝ち取った。

ライコネンは、全長5.15kmのニュルブルクリンクで行われた予選最終セッションの終盤に1分31秒450を記録している。
しかし、このセッションは、現在、チャンピオンシップをリードするマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンのタイヤバリヤへのクラッシュにより一時中断となった。
マクラーレン・メルセデスもブリヂストンも、このアクシデントの原因がタイヤ関連のものでなかったことを確認している。
ハミルトンはメディカルセンターで検査を受けている。

予選走行再開後のセッション最後のアタックで、2位のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)におよそ0.3秒速いタイムでライコネンがポールラップを達成した。
明日のレースを2列目のグリッドからスタートするのは、フィリペ・マッサ(フェラーリ)とニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)だ。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「今日はエキサイティングな予選セッションでした。
何人ものドライバーがポールポジションを狙って戦いましたが、残念なことに、ルイス・ハミルトンのアクシデントで、それも影を潜めてしまいました。
アクシデントに関しては、タイヤが原因ではないことが分かっています。
現在、チームが調査中ですが、メカニカルなトラブルが原因で急激にタイヤの空気圧が下がったようです。
ルイスが明日のレースに元気に出場できる事を望んでいます。

午前中は、まだ、タイヤの摩耗が明らかでしたが、昨日よりは良かったようです。
ミディアムのブリヂストン・ポテンザタイヤの方が安定した性能を発揮していますが、より高いグリップが生かせるドライバーにとっては、ソフトの方がラップタイムの面でアドバンテージがあります。
ハミルトン以外のトップ10のドライバー全員がソフトでタイムを記録しています。
明日の戦略に関しては、これまでの様子ではかなりわかりやすいです。
しかし、明日は雨という天気予報もあるので、それが当たったら、ブリヂストン・ポテンザのウェットとエキストリーム・ウェットが登場することになるかもしれません」

《参考データ(午前中フリー走行及び予選)》
合計走行周回数:674周
1台あたりの平均周回数:31周
最多走行周回数:43周(ラルフ・シューマッハ)
最速ラップタイム:1分30秒912(予選第2セッション、マッサ)
コンパウンド:ミディアム/ソフト

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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マッサ、母国の飛行機事故で喪章

21日(土)、ヨーロッパGP公式予選に望んだフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサのヘルメット上部には、黒いテーピングのようなものがみられた。
Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A

これについてマッサは、喪章であることを明かしている。
ブラジル・サンパウロのコンゴーニャス空港では、17日当地のTAM航空のエアバスA320型機が滑走路を外れてTAM航空関連の事務所に突入・炎上、200人近くの死者を出す事故を起こした。
サンパウロはマッサの故郷ということもあり、弔意を示すため喪章を付けたということだ。

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「タイヤが事故原因ではない」、ブリヂストン

マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンを襲った事故原因について、放映されたFIAのオンボード画像から一時はタイヤにもその可能性が疑われていたが、これについてF1タイヤを一手に供給するブリヂストン・モータースポーツのキース・ファン・デ・グリント/オペレーション・マネージャーは「今回われわれが供給した2種類のタイヤについては、いずれも安全が確認されていて、もちろんハミルトンの事故の原因はタイヤに起因するものではない。
正確な原因については現在チームが調査中である」と、語っている。
Tyre Work Image (C)Redbull Racing
拡大します
一方、別掲のようにマクラーレン・チームは今回の事故原因について「右前輪の締め付け不良とみられる」と説明している。

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S・アグリ ヨーロッパGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoNurburgring Circuit, Nurburg, Germany
2007/07/21

2007年ヨーロッパGP フリー走行/予選

佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-04)
フリー走行3回目 20位 最速ラップタイム 1分33秒945
予選順位 16番手 ラップタイム 1分32秒678(第1セッション)
1分32秒838(第2セッション)

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
フリー走行3回目 19位 最速ラップタイム 1分33秒792
予選順位 15番手 ラップタイム 1分32秒793(第1セッション)
1分32秒451(第2セッション)

T-Car SA07-02

天気:晴天 (湿度38.4%-53.6%)
気温:最低19.4°C 最高23.3°C
コース路面温度:最低29.1°C 最高39.1°C

SUPER AGURI F1 TEAMのアンソニー・デビッドソンと佐藤琢磨は、今日のニュルブルクリンクの予選でふたり揃っての第2セッション進出を果たした。
今日は1日を通して、ふたりは僅差のラップタイムを記録しており、明日のヨーロッパGP決勝も15位と16位のポジションからスタートすることになった。

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ホンダ ヨーロッパGP公式予選リリース

honda_f1_logo第10戦 ヨーロッパGP 2日目・予選

「ヨーロッパGP予選、バリチェロ14番手、バトン17番手」

7月21日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:21~23度(予選)

第10戦ヨーロッパGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは14番手、ジェンソン・バトンは17番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
朝から快晴。
とはいえ午前11時のフリー走行開始時で気温19度と、7月下旬としては涼しい陽気だ。
このセッション、バトンは12番手。
ロングランに集中したバリチェロは、17番手だった。

昼過ぎからサーキット上空は雲が出始め、にわか雨の可能性もありそうだ。
気温22度、路面温度37度というコンディションで、予選セッションが始まった。
バリチェロはまずは14番手で、第2セッションへと進む。
しかしバトンは1回目からペースが伸びず、再度のアタックに賭ける。
しかしコンマ2秒弱届かず、17番手。第2セッション進出はならなかった。

次のセッション。
バリチェロの最初のアタックは、12番手タイム。
最後のアタックに賭けるが、渋滞にはまりタイム更新はならず、14番手だった。

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トヨタ ヨーロッパGP公式予選ニュース

ヨーロッパGP予選 2台共にトップ10グリッドを確保
J.トゥルーリ8番手、R.シューマッハー9番手から「ホームGP」でのポイント獲得へ

F1第10戦ヨーロッパGPの公式練習第3回目と予選がニュルブルクリンクで行われた。
午前11時から行われた公式練習第3回目は、空は晴れ渡り、気温19度、路面温度29度、湿度50%のコンディションの下、各チームが予選へ向けてセットアップ。
パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、共に20周以上をこなし、午後行われる予選と明日の決勝へと最後の準備を整えた。

2時間のインターバルを経て、予選が開始された午後2時には、空には雲がかかったものの、気温22度、路面温度35度のドライコンディションでタイムアタックがスタート。
ヤルノ・トゥルーリが10番手、ラルフ・シューマッハーが11番手で予選第1セッションをクリア。

続く予選第2セッションでは、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台が先陣を切ってタイムアタック開始。
2台共に好タイムをマーク。しかし、終盤、最後のアタックに入ったヤルノ・トゥルーリは、痛恨のスピン。
一方、ラルフ・シューマッハーも他車に阻まれ、共に更なるタイムアップは叶わなかったが、序盤にマークした好タイムが功を奏し、最終第3セッションへの進出を決めた。

最終第3セッションは、L.ハミルトン(マクラーレン)のクラッシュにより、30分以上の赤旗中断という波乱のセッションとなった。
5分余りを残して再開されたセッションでは、最後のタイムアタックが展開され、ヤルノ・トゥルーリは8番手、ラルフ・シューマッハーは9番手となった。
チームの本拠地に近い「ホームGP」で、明日の決勝レースでは2台揃ってのポイント獲得を目指す。

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スーパー・アグリ、「いいライバル関係になった」

今回の公式予選でスーパー・アグリの二人はそろって『Q2』進出。
結果はデビッドソンが15番手、佐藤琢磨は16番手ということになった。
Super Aguri Duo (C)Super Aguri F1
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これについて同チームのグラハム・テーラー/スポーティングディレクターは「今日はウチにとって実にいい予選になった。
どちらも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたからね。
二人のドライバーが共に同レベルで互いに切磋「琢磨」するというのはF1チームにとって大事なことなんだ。
シーズンも進み、全体のラップタイム争いもタイトになってきているが、ウチではチーム内の争いも激しくなっている。
こうした健全なライバル関係というのは大切なものだからね」と、語っている。

今季ここまで10回の予選でスーパー・アグリはまさに5対5という結果。
これは昨シーズンには決してなかったことだ。

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マクラーレン、「ハミルトン出走させたい」

公式予選中のアクシデントで医療隊によって救出されたマクラーレンのルイス・ハミルトンは、その後ドイツ陸軍病院へと搬送されCTスキャンなどの検査を受けた。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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同チームのスポークスマンによれば、ハミルトンは事故に遭ったことによる同様はみられるものの、身体的には骨折など一切なく問題はみられないとのこと。
意識もはっきりしていて、搬送時には手を挙げてファンに無事であることを示したほどだったが、事故直後は壊れた無線のために連絡が出来ず、チームは相当な心配をしたということだ。

チームはハミルトンを決勝レースに出走させたいとしているが、可能かどうかは日曜日になってから判定される見通しとのこと。
その場合グリッドは予選『Q3』の結果に基づき10番グリッドということになる筈だ。

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ハミルトンの事故原因は取り付け不良?

ヨーロッパGP公式予選で大きなアクシデントに見舞われたルイス・ハミルトンのマクラーレン『MP4-22』だが、チームではその原因はホイールの取り付け不良であるとの見通しを明らかにしている。
McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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それによれば、事故後再確認されたアロンソのマシンにも完全にホイールナットが締め付けられていなかったことが確認されたというもの。

これについて同チームのロン・デニス代表は「おそらくインパクトレンチのトラブルによるものだろう。
アロンソのほうにトラブルが出なかったことはラッキーだった」と、語っている。

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2007/07/21

ポールポジションはライコネンの手に

長い赤旗中断のあと残り時間5分で再開されたヨーロッパGP予選最終ピリオドは、わずか1回だけの激しいタイムアタックの結果、フェラーリのライコネンが今季開幕戦以来となるポール。
今季2回目、自身通算13回目のポールポジションを獲得した。

マクラーレンのアロンソは最速のペースで走りながら、第2セクターでタイムロス、惜しいところでポールを逸した。
3番手フェラーリのマッサ、4-5番手BMWザウバーのハイドフェルド&クビサ、6番手にレッドブルのウェバー、7番手ルノーのコバライネン、8-9番手にトヨタのトゥルーリとラルフ、そして10番手が病院に運ばれたハミルトンという結果となった。

ハミルトンの容態、また明日の決勝レースに出場可能かどうかはまだ不明だ。

ヨーロッパGP公式予選の結果はこちら

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ハミルトン、最終予選でクラッシュ!

予選最終ピリオド、残り時間も少なくなりいよいよ各車タイヤを履き替えてタイムアタックに掛かった際、ハミルトンのマクラーレンが突然のコースアウト・クラッシュ。

車載映像では、右前輪にトラブルが生じ、マシンがコントロール不能になった模様だ。
マシンは激しくタイヤバリアに突っ込んでいて、セッションは直ちに赤旗中断となった。
残り時間は5分13秒。

救出されたハミルトンは外観からは無事の模様だが、メディカルセンターへ運ばれようとしている。

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予選『Q2』はマッサがトップタイムで通過

公式予選『Q2』はフェラーリのマッサがトップタイムで通過。
マクラーレンのアロンソとハミルトンが続き、ライコネンは4番手。
これにBMWザウバーのクビサとハイドフェルドが続いた。
7番手はレッドブルのウェバー、8番手ルノーのコバライネン、9-10番手にトヨタのラルフとトゥルーリが入り、ここまでが最終ピリオドに進出を決めた。

以下、ここで脱落したのはウィリアムズ・チームのロズベルグとブルツ、ルノーのフィジケーラ、ホンダのバリチェッロ、そしてスーパー・アグリのデビッドソンと佐藤琢磨の6台。

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予選『Q1』スーパー・アグリ揃ってクリア

ヨーロッパGP公式予選の『Q1』は、マクラーレンのアロンソがトップタイム。
2-3番手はフェラーリのマッサ&ライコネン、マクラーレンのハミルトンは4番手。
これにBMWザウバーのハイドフェルドとクビサが5-6番手に続いた。

ホンダ・チームはバリチェッロが14番手で通過したものの、バトンは17番手で脱落。
一方、スーパー・アグリ勢は佐藤琢磨15番手、デビッドソンも16番手でギリギリ『Q1』突破を果たした。

『Q1』で脱落したのは他にトロ・ロッソのスピードとリウッツィ、トラブルとみられるレッドブルのクルサード、そしてスパイカーF1のスーティルとヴィンケルホックの6台となった。

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フリー走行3回目もライコネンが最速タイム

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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公式予選を前にしたフリー走行3回目、ここでも最速はフェラーリのキミ・ライコネンだった。

最後にポイント・リーダーであるマクラーレンのハミルトンが0.231秒差に迫ったものの、このセッションを終始リードし続けたフィンランド人は再び最速の存在を示した。
3番手はアロンソ、しかし4番手は4強残りの一人フェラーリのマッサではなく、BMWザウバーのクビサが飛び込んだ。
もう大クラッシュで生死も危ぶまれたことなど微塵も感じさせないパフォーマンスだ。

5番手にマッサ、6番手ウィリアムズのロズベルグ、7番手BMWザウバーのハイドフェルド、8-9番手は共にレッドブルのウェバーとクルサード、そしてトヨタのラルフがトップ10を締めくくった。
トヨタのトゥルーリは13番手だった。

特筆すべきはトロ・ロッソの速さで、リウッツィが11番手、スピードも14番手とこの後の公式予選に期待を持たせた。
ホンダ・チームはバトンが12番手、バリチェッロは17番手。
またスーパー・アグリはデビッドソン19番手、佐藤琢磨20番手。
ルノーのコバライネンは最後マシントラブルに見舞われ18番手に留まっている。

ヨーロッパGPフリー走行3回目の結果はこちら

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ヴィンケルホック、「明日はもっとやれる」

クリスチャン・アルバースの離脱により、急きょスパイカーF1のレースシートを得たマーカス・ヴィンケルホック(27歳:ドイツ)の初日は、2回目のセッションで勢い余ってコースアウトする場面はみられたものの、まずは無難なスタートと言えるものだった。
Markus Winkelhock (C)Midland F1 Racing
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「今日ここに来るまで実質1日しかドライブする機会がなかったことを考えれば、今日はまずまずの一日だったと思うよ。
ドライビングは進歩することができたし、マシンに自信を持つこともできたからね。
午後のセッションではコースアウトして時間をロスしてしまったけれど、(経験のある)スーティルに比べてもそんなに離されなかったから良かった。
タイムロスした部分もわかっているから、明日はもっとやれると思っているよ」

順位こそ最後尾となる22番手だったものの、スーティルとのタイム差はいずれのセッション共に0.7-0.8秒とまずまずのものだった。

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ホンダのドライバー残留決定に独誌『酷評』

今季成績不振に苦しむホンダ・チームだが、早々と来季も同じドライバー・ラインナップで戦うことを決定・発表した。
これについてドイツの『スポーツ・ビルト』紙がさっそく次のような見出しで噛みついている。
Honda Team Duo (C)Honda Racing
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それによれば、『Zクラス成績のホンダがB級ドライバーを保持』という辛辣なもの。
「ホンダは今季10戦を迎えてまだ二人でわずか1ポイントしか記録できていない効果的でないドライバーを、依然として当てにし続けている」と、こき下ろした。

しかしこれについてホンダ・チームのニック・フライ代表は「われわれのドライバーは与えられた条件下最大限のパフォーマンスを発揮していて、それが残留の理由」と、評価していることを強調している。

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アロンソ、「天候が大きな不安定要素」

マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、今週のヨーロッパGPについて、「天候が大きな不安定要素になる」との見通しを語っている。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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「ここニュルブルクリンクはアイフェル山地にあるという地理的特徴から、いつも不安定な天候がレースの大きな要素になるんだ。
実際、今日のフリー走行だってお昼にかなりの雨に見舞われたしね。
それでいて午後のセッションでは再びドライタイヤで走れるという有り様だもの、ほんとうに予測がつかない。
もちろん明日の予選や決勝レースでもこうしたことを想定していないといけないよ。
幸い、先のスパフランコルシャンでのテストでウチのクルマがウェットでも安定していることが確認できているので、もしもウェットレースになったとしてもパフォーマンスには自信があるけどね」

現役世界チャンピオンとして、困難なウェットレースにおいてこそその技量をみせつけて勝利したいところだ。

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ライコネン、「未勝利ジンクス吹き飛ばす」

2001年の初参戦以来これまで6年に渡るヨーロッパGPでいまだ未勝利のキミ・ライコネンだが、初日のフリー走行トップタイムに十分な手応えを感じ取っているようだ。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「ここ2戦好調に戦うことができていたけれど、今日のフリー走行の結果ここでもマシンは十分な戦闘力があることを確認できたね。
ただ全体の中でどのあたりのポジションにいるかは、まだ予選をやってみないとわからないけれど。
心配なのは天候、マシンのほうはいいのでできたら3連勝を狙いたい。
これまでここでまだ勝てていないのは事実だけれど、今年はそんなジンクスを吹き飛ばそうと思っているよ」

2001年ザウバー・チームからF1デビューを果たしたライコネンは翌年マクラーレンに移籍。
2002年には3位表彰台をゲットしている。

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ホンダ ヨーロッパGPフリー走行リリース

honda_f1_logo第10戦 ヨーロッパGP 初日フリー走行

「初日午後、バトン8番手、バリチェロは14番手」

7月20日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:20~23度

第10戦ヨーロッパGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは8番手、ルーベンス・バリチェロは14番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
アイフェル山地にあるニュルブルクリンクは、やはり天候変化が読みにくい。
朝のうち、サーキットは深い霧に覆われていた。
その後1回目フリー走行は晴天下で行われたが、昼過ぎにはあっという間に黒雲が広がり、土砂降りとなってしまう。
そして2回目セッションの始まる午後2時には、ふたたび晴れるという具合だ。

午前中は、最後に履いたソフトスペックで、バトン8番手、バリチェロ10番手のタイム。
午後のセッションは、どんどん路面が乾いて行く展開。
ホンダの二人はウェットタイヤで走行し、路面の状況を確認した。
開始後15分には、コースはほぼドライに。
バトンは終盤のソフトタイヤでの走行で、8番手。バリチェロは14番手だった。

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トヨタ ヨーロッパGPフリー走行ニュース

ヨーロッパGP公式練習開始 チームの地元で順調な仕上がり
多くの周回数をこなし、R.シューマッハー5番手、J.トゥルーリ6番手と好タイム

F1第10戦ヨーロッパGPの公式練習初日が、ドイツのニュルブルクリンクで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングの本拠地、ケルンから僅か1時間の距離に位置するニュルブルクリンクでのグランプリはチームにとって「ホームレース」とも言える。
また、ドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは共に、ニュルブルクリンクで多くの経験を重ねて来ている。

早朝コースを覆っていた霧が晴れ、午前10時の公式練習第1回目の開始時には、気温21度、路面温度26度、湿度85%のコンディション。
両ドライバー共にレースの半分以上の距離となる周回をこなし、ラルフ・シューマッハーが7番手、ヤルノ・トゥルーリが11番手のタイムを刻んだ。

公式練習第1回目が終わって間もなく、コースは雷雨に見舞われたが、公式練習第2回目が開始される午後2時までには雨は止み、路面には所々濡れた部分が残った状態でセッションがスタートした。
チームは路面コンディションが回復するのを待つ約30分間は、溝付きのウェット用タイヤで走行した。
セッションが進むに連れ路面コンディションは向上し、最終的に、ラルフ・シューマッハーが5番手、ヤルノ・トゥルーリが6番手という好タイムをマークし、公式練習初日を終えた。
チームは今日、多くの周回から得られたデータを分析し、明日の予選でも同様の好結果を得るべく努力を続ける。

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S・アグリ ヨーロッパGPフリー走行ニュース

Superagurif1_logoNurburgring Circuit, Nurburg, Germany
2007/07/20

2007年ヨーロッパGP フリー走行

佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-04)
フリー走行1回目 16位 最速ラップタイム1分34秒708
フリー走行2回目 13位 最速ラップタイム1分34秒357

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
フリー走行1回目 14位 最速ラップタイム1分34秒567
フリー走行2回目 18位 最速ラップタイム1分34秒554

T-Car SA07-02

天気:曇りのち雨(湿度69.5% - 85.3%)気温:最低20.9°C 最高23.1°C コース路面温度:最低23.8°C 最高32.4°C

ドイツのアイフェル山脈にあるニュルブルクリンクで幕を開けたヨーロッパGP初日の走行は、激しい雨と強風に見舞われ、難しいコースコンディションの中で行われたが、SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンは、それぞれ予定していたテストプログラムを完了し、幸先のよいスタートを切った。

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2007/07/20

フリー走行2回目はライコネンが最速タイム

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパGPフリー走行2回目セッションは、目下2連勝中と好調なフェラーリのキミ・ライコネンがトップタイムを記録して終えた。

にわか雨に襲われたあとのセッションはウェットコンディションでスタート。
いくつかのスピンやコースアウトはみられたものの大きな混乱はなく路面も早い時期にドライ・コンディションへと回復している。

2番手は1回目のセッションで最速だったマクラーレンのハミルトン、また3番手は僚友のマッサがつけた。
チャンピオン・マクラーレンのアロンソは4番手、そして注目はここニュルブルクリンクがホームグランプリとなるトヨタ・チームのスピードだ。
ラルフが5番手、トゥルーリが6番手と、翌日の公式予選に向けて期待を持たせるパフォーマンスをみせている。

7番手はウィリアムズのロズベルグ、8番手にはホンダのバトンがつけ、戦力復活への兆しを感じさせている。
いつも上位を占めるBMWザウバー勢だが、セッション中スピードはみせたものの最終的にはハイドフェルドが9番手、クビサが10番手に落ち着いた。

来季の残留を明らかにしたばかりホンダのバリチェッロは14番手。
スーパー・アグリは佐藤琢磨が13番手、デビッドソンが18番手だった。

ヨーロッパGPフリー走行2回目の結果はこちら

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ヨーロッパGPフリー走行1回目はハミルトン!

今年からホッケンハイムとの間で交互開催されることになったヨーロッパGPのフリー走行が、ニュルブルクリンクで始められた。

前日雨が降って心配された天候も薄曇り、路面はドライ・コンディションで行われた。
今回初めて参加したのはスパイカーF1でクリスチャン・アルバースの後任として起用されたマーカス・ヴィンケルホックだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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セッションは終始タイミングモニターのトップに名前を表示し続けたマクラーレンのルイス・ハミルトンが、最後も逆転して1'32.515のトップタイムで終えた。
2番手は0.236秒差でフェラーリのライコネン、3番手にはマクラーレンのアロンソがつけた。
以下、BMWザウバーのハイドフェルドとクビサ、トヨタのラルフ、ホンダのバトン、レッドブルのクルサード、そしてホンダのバリチェッロまでがトップ10。
ホンダが果たして復活したのか注目される。

トヨタのトゥルーリは11番手、スーパー・アグリはデビッドソンが14番手、佐藤琢磨が16番手。
これがF1デビューとなったスパイカーF1のヴィンケルホックは22番手だった。

ヨーロッパGPフリー走行1回目の結果はこちら

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アロンソら、『メルセデス・ベンツS』試乗

マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ&ルイス・ハミルトンが、『ニュルブルクリンク80周年』を記念して、当時のウィニングカーを体験試乗した。
1927 Mercedes Benz S (C)McLaren Group
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このクルマはメルセデス・ベンツSと呼ばれるマシンで、6,400CC-180馬力という強力エンジンを搭載した当時のモンスターマシン。
最高速は約160キロといわれる。

1927年7月19日に行われた最初のレースで、ルドルフ・カラッチョーラがドライブし、みごと最初にチェッカーフラッグを受けたということだ。

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バレンシア市街地コース延長へ

2008年からの新規開催が決まったスペイン・バレンシアでの第2スペインGP(正式名称はヨーロッパGP)の、最終仕様のコース概要が発表された。
Valencia Waterfront
それによれば、コースは既報のようにバレンシア市のウォーターフロント部に設けられる市街地コースだが、これまで披露されていた4.1-4.3キロの距離が大幅に延長。
右コーナーが11、左コーナーが14で計25。
全長は5.4キロと、F1でもかなり長目のものとなった。
主催者はこれにより、ラップタイム1'37秒程度、最高速は320キロ、1周の平均速度は200キロオーバーを想定しているという。
(モナコGPでは平均約159キロ)
仮設スタンド等により、最大10万人の観客を収容できるということだ。

当初のバレンシア市街地コース概要はこちら

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ハミルトン、「スキャンダル心配していない」

新人ドライバーにして目下チャンピオンシップをリードするルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)にとって、突然降り掛かったマクラーレン・チームに対する『スパイ疑惑事件』は決して他人事ではない筈。
しかし、ニュルブルクリンクの地に到着したこの若者は「スキャンダルについては何も心配していない」と、自然体であることを強調した。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「みんなから26日に行われる世界モータースポーツ評議会のことについて聞かれるけれど、僕自身は何も心配なんかしていないんだ。
モータースポーツの世界では、確かにルールの裏を潜って成功しようと目論むチームもあるけれど、マクラーレンは絶対にそんなところじゃない。
僕はロン(デニス代表)が常に誠実であって、真剣にこのスポーツに取り組んでいることを知っているからね。
だから今回の疑惑についても何も問題はないということを確信しているよ」

FIAのモズレー会長は、もしマクラーレン・チームに不正があった場合、ドライバーについても制裁を科す方針を明らかにしている。

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シューマッハ、「スパイ事件の真相知っている」

フェラーリ&マクラーレン・チームを大騒動に巻き込んでいる『スパイ疑惑事件』について、現在跳ね馬チームでスーパー・アシスタントを務めるミハエル・シューマッハが、独『ビルト』紙で興味深い見解を示している。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「不幸なことだけど、こうした大企業においてはしばしばこういう不愉快な瞬間というのは起こり得ることなんだ。
そして、僕はこれまでずっとこのチームの中にいた訳だから、この事件の背景について一般の人よりもずっと多くのことを知っていると言えるよ。
ただ申し訳ないけども、それを僕の口からいま明らかにすることはできないんだけどね」

現役時代、渦中のナイジェル・ステップニー氏はミハエル・シューマッハ担当のエンジニア等として活躍、近しい関係を持っていた。

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ホンダ 2008年ドライバー発表リリース

honda_f1_logoHonda Racing F1 Team、 2008年シーズンのドライバーラインアップを発表

ドイツ・ニュルブルクリンク
2007年7月19日(木)現地時間16時

Honda Racing F1 Teamは、2008年シーズンを、3シーズン連続、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロで挑むことを発表した。

チームは、ドライバーの継続によるさらなる結束力と、豊富な経験を備えたバトンとバリチェロがドライブすることにより、今シーズン後半以降の追い上げと来シーズンのさらなる競争力アップを期待している。

なお2008年シーズンは、バトンにとっては2003年以来6シーズン目、バリチェロは2006年以来3シーズン目となる。

Honda Team Duo (C)Honda Racing
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ジェンソン・バトン
シーズン真っ只中ではあるが、2008年もルーベンスとチームメイトとして戦えることをとてもうれしく思う。
確かに、今年前半についてはフラストレーションが残るが、ここ数戦でマシンは改善され、新たな一歩を踏み出したと言える。
まだ、戦闘力のあるマシンとは言えないが、ここ数戦での進化は優秀なスタッフの努力により成し得たと、胸を張れる唯一のチームであることは言うまでもない。
どのチームも、いい時と悪い時があるが、厳しい状況からはもう抜け出した。
今年はもちろん、来年のパフォーマンスにも期待したい。

ルーベンス・バリチェロ
2008年シーズンもHondaでドライブできることをとてもうれしく思う。
2006年からこのチームの一員になり、長いスパンでチームといい関係を築き、チームとの結束がより強くなるようにいつも努めてきた。
2007年は厳しい状況ではあるが、再びいい方向に突き進んでいると思う。
それから、新しい人材が加わることで、今後さらなる進化も期待できる。
ジェンソンと僕は、チームメイトとして、いい関係を築いてきた。僕たちの絆は、2008年をエキサイティングなシーズンにする上でキーとなるだろう。
ひとまず今は、残り8レースに集中したい。

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ウィリ・ウェバー氏、『懲役10年』の危機

ミハエル・シューマッハのパーソナル・マネージャーとして知られるウィリ・ウェバー(60歳:ドイツ)に、なんと『懲役10年』の危機が迫っている。
Willi Weber (C)Ferrari S.p.A
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これは同氏がハエル・シューマッハのオフィシャル商品を販売する会社として運営していた『ポールポジション・マーケティング社』について、破産を宣言する前に同社から不正に資金と資産とを動かして総額150万ドル(約1億8千万円)を横領したとして2001年にコブレンツの当局から告訴されているもの。

もちろん本人はこの疑いを否定しているが、もしも有罪となった場合、最高で10年の懲役刑を受ける可能性があるということだ。

なお、この件についてミハエル・シューマッハ自身は何ら関与していないとされる。

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ホンダ代表、アメリカでのF1レース熱望

2008年のドライバー体制を発表したばかりのホンダ・チームでは、アメリカでのF1グランプリ開催について熱望していることを明らかにした。
Mario Andretti/1982 US Grand Prix Long Beach
(C)Williams F1
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これに英『オートスポーツ』誌にニック・フライ代表が語ったもの。
その中で同氏は「アメリカGPは間違いなくわれわれにとって重要なもの。
自動車メーカー系チームにとって、北米は重要なマーケットだからね。
その意味でインディアナポリスでの話し合いが決裂したことを聞いてほんとうに残念に思っているんだ。
インディアナポリスに戻れないというのであれば、代替の地をできる限り早く見つけて欲しいと願っている。
昔のように東海岸と西海岸の両方で2-3戦行われても、われわれは喜んで参加する。
これはそれほどわれわれにとって重要な問題なんだから」と、語っている。

かつてアメリカでは実際に東海岸・西海岸両方でそれぞれアメリカ東GP・アメリカ西GPとして開催された経緯がある。

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ホンダ 2008年ドライバーラインナップ発表

19日(木)、ホンダ・チームはヨーロッパGPが行われる現地ニュルブルクリンクにおいて、2008年シーズンのドライバー・ラインナップを発表した。
Honda Team Duo (C)Honda Racing
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ジェンソン・バトン&ルーベンス・バリチェッロのいずれも残留で、これでバトンは2003年以来6シーズン目、バリチェロのほうも2006年以来3シーズン目ということになった。

なお、2008年のレギュラー復帰を窺っていたテストドライバーのクリスチャン・クリエンだが、これにより同チームでのレースドライバー復帰はなくなったことになる。
(先にテストを行ったスパイカーF1の来季ドライバーは未定)

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2007/07/19

N.ステップニー氏の弁護士、「疑惑は陰謀」

フェラーリ・チームから機密書類を不法に持ち出したとの疑惑を掛けられたナイジェル・ステップニー氏(47歳:イギリス)は、弁護士を通じて「疑惑はチームによる陰謀」と、主張している。
Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
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同氏の弁護を担当する弁護士のソニア・バルトリーニ女史は、「もしもコフラン(マクラーレン)がほんとうにステップニーからある特定のものを受け取ったと認めたというのであれば、両者が実際に会ったこと、そして新しいワークグループについて話しをしたということを彼自身のほうで証明しなければなりません。
なぜなら、私のクライアント(ステップニー)はいっさいそんな書類を渡した事実はないと始めから明言しているのですから。
したがって、これは明らかにフェラーリ・チームによる陰謀そのものです。
ステップニーは、今後この陰謀に関わった人たちの名前を明らかにする用意もあります」と、反転攻勢に出る姿勢をみせている。

FIAによる世界モータースポーツ評議会での審議は26日(木)が予定されている。

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ホームのラルフ(トヨタ)、「ここで運気を変えたい」

シーズンも半ばになり、やっとパフォーマンスの向上がみえてきたトヨタ・チームのラルフ・シューマッハ(32歳:ドイツ)は、今週のヨーロッパGPがホームレースということになる。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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「ヨーロッパGPはチームにとってホームというだけでなく、僕自身についてもまさにホームだからね。
だって僕が生まれたのはこのニュルブルクリンクからすぐ近くのケルペンだもの。
シーズン前半までは『TF107』がいまいち僕のスタイルに合っていなかったけれど、ここに来てやっとフィットしてきた感じがするんだ。
できればこのヨーロッパGPで一気に運気を改善したいと思っているよ」

また憶測が絶えない来季の自身のシートについては「まだ決定されたものは何もない。
だけど僕が来年もまたこのF1のフィールドで走っているというのだけは間違いがないことだよ。
いま最も重要なことは個人のことではなく、チーム全体が一丸となって成果を勝ち取ることなんだ」と、強調した。

前戦のイギリスGPでは、決勝レースこそマシントラブルでリタイヤしたものの予選では今季最高位となる6番グリッドをゲットしている。

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F1デビューのヴィンケルホック、「母親が感傷」

クリスチャン・アルバース放出の後を受け、今週のヨーロッパGPでF1デビューを果たすことになったマーカス・ヴィンケルホック(27歳:ドイツ)は、「母親が感傷的になった」と、由緒あるレーサー一家の胸の内を語った。
Markus Winkelhock (C)Ex.Midland F1 Racing
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「F1デビュー戦というのは誰にとっても忘れることのできないものだと思うけれど、僕の場合それがホームのグランプリということでさらに特別なものになったね。
2007年のカレンダーでは、これが唯一ドイツで行われるグランプリだからね。
今年のマシン『F8-VII』での経験はそれほどないけれど、ニュルブルクリンクのコースはフォーミュラ・ルノーでも走ったし、F3でも、またDTMでもレースをやっているから大丈夫だよ」

また家族の反応を尋ねられたヴィンケルホックは、「F1は僕が長い間望み続けていた夢の舞台だから、明らかに母親は喜んでくれたよ。
そして、ちょっと感傷的になっていたようだね。
ただ、とても直に見るのは耐えられないというので、おそらくはテレビで見ることになるんじゃないかな」と、語っている。

33歳の若さで逝ったヴィンケルホックの父親・故マンフレッド氏が、最後のF1レースをしたのは奇しくもここニュルブルクリンクの地だった。

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ホンダ ヨーロッパGP事前ニュース

honda_f1_logoヨーロッパGPプレビュー

2007年シーズンも、後半戦に突入した。
今週末はドイツ・アイフェル山地のニュルブルクリンクで、第10戦ヨーロッパGPが開催される。

ドイツでのグランプリが1戦だけとなったことで、今年はニュルブルクリンクがホスト、そして来年2008年はホッケンハイムでの開催と、1年ごとにサーキットが代わる方式が取られる。
ニュルブルクリンクでは一度もテストが行われず、しかも例年の5月ではなく真夏の7月開催ということで、今週末はいっそうタフなレースになりそうだ。

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A.バレス(スパイカー)、ハンガリーGPデビュー期待

注目された『スパイカーF1』チームのヨーロッパGPでのシートはマーカス・ヴィンケルホックに決まったものの、その後のドライバーは未定。
これを受け、やはり同チームのテストドライバーの一人であるエイドリアン・バレス(21歳:スペイン)は次戦ハンガリーGPでのデビューに意欲を燃やしている。
Adorian Valles (C)Spyker F1
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これは地元スペイン『AS』紙に語ったもので、その中でこの若者は「ニュルブルクリンクでは僕にチャンスがないことは知っていたよ。
でも次のハンガリーGPでは僕にも十分なチャンスがあると思っているんだ。
今年なんとかスポット参戦を実現させ、そして来年のレースシート獲得に結びつけたいというのが僕のプラン。
夢の実現に向けてなんとかチャンスをつかんでいきたいと思っている」と、語った。

昨年の経験があるヴィンケルホックは別として、スパイカーF1のテストドライバーはいずれも走行距離が短くスーパーライセンスの発給に難があるとみられる。
バレスがハンガリーGPの参戦を実現させるには、今月末に予定されるヘレスでのテストでさらなる走行が必要になりそうだ。

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スパイカー、ヨーロッパGPにヴィンケルホック起用

18日(水)『スパイカーF1』チームは先に放出したクリスチャン・アルバースの代役として、今週のヨーロッパGPに同チームのテストドライバーであるマーカス・ヴィンケルホック(27歳:ドイツ)を起用することを正式発表した。
ただ今回の決定はヨーロッパGP1戦についてのみのもので、シーズンの残りについてはまだ未定であるとした。
Markus Winkelhock (C)Ex.Midland F1 Racing
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ヴィンケルホックは「とてもうれしいね。
レーシングドライバーとして、明らかにこれは夢の実現だと言える。
とりあえず1戦限り参戦だけど、このチャンスを最大限活かしたい。
今年のクルマについてはあまり走り込んでいないんだけれど、メンタルな面では準備はできているよ」と、意欲をみせている。

2006年シーズンは前身であるミッドランドF1の第3ドライバーとして、金曜日のフリー走行に4戦出走。
なおヴィンケルホックの父マンフレッドは1980年代にATSなどで活躍したF1ドライバーで、マーカスがまだ5歳の時、カナダ・モスポートでスポーツカー・レース中、事故死。
またマンフレッドの弟ヨアヒムもF1ドライバー、こちらはルマン24時間レース優勝経験もあるというレーサー家系だ。

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2007/07/18

ウィリアムズ、スーパー・コンピュータ稼働へ

ウィリアムズ・チームのスポンサーである『レノボ』社は、かねて進めていた同チームのウィンド・トンネルで使用するスーパー・コンピュータがこのほどいよいよ稼働することを明らかにした。
Williams Team Factory (C)Williams F1
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同チームのアレックス・バーンズ/チーフ・オペレーティング・オフィサーは、「現代のF1レーシングにおいてはエアロダイナミックスが決定的な役割を演じることになるが、その解析において今回チームに導入されたスーパー・コンピュータはこれまでのものと比べ4倍もの能力を持つものだ。
これにより、今後わがチームのデザイン開発が大幅にパワーアップすることは間違いない」と、胸を張った。

『レノボ』は中国政府が筆頭株主のパソコン・メーカーで、先に米IBMからPC(パーソナル・コンピュータ)部門を買収したことで知られる。
PC世界市場における同社のシェアは、これによりデル、ヒューレット・パッカードに次ぐ3位と目される。

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FIA評議会メンバー、「マクラーレンの処分は回避」

来たる7月26日(木)、FIAの世界モータースポーツ評議会においてマクラーレン・チームに対する『スパイ疑惑事件』の審議が行われるが、これに先立ち同評議会のメンバーであるスペインの委員が「処分は回避されるだろう」との見通しを明らかにしている。
McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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スペイン『ディアリオAS』紙に語ったのはヨアキン・ベルデガイ氏で、同氏は「マクラーレン・チームがこれにより処分を受けることはないと思っている。
なぜなら、彼らがフェラーリの機密書類によって情報を得、マシンを開発したということを実証するのは非常に困難なことだからだ。
その情報がどこから来たか、など他人にはわからないことだよ。
もしもデニス自身が罪を認めるというのなら話は別だが、そんなことはあり得ないのだからね」と、その背景を説明した。

デニス氏はもちろん(フェラーリ)情報の流用を完全に否定している。

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トヨタ ヨーロッパGP事前ニュース

F1第10戦ヨーロッパGP チームの「ホームレース」へと臨む
地元ドイツ出身のR.シューマッハーと、ドイツF3出身のJ.トゥルーリが雪辱に燃える

パナソニック・トヨタ・レーシングは今週末、チームの本拠地であるドイツ・ケルンから、僅か1時間ほどに位置するドイツ・ニュルブルクリンクで、F1第10戦ヨーロッパGPに臨む。
チームは、非常に残念な結果となった第9戦イギリスGPの後、地元のファンの期待に応えるためにも、ポイント獲得の決意と共にニュルブルクリンクへと向う。

前戦イギリスGPでは、ラルフ・シューマッハーは、予選で今季最高位となる6番手に付け“TF107”のポテンシャルを示したが、チームメイトのヤルノ・トゥルーリと共に、レースではリタイアを余儀なくされた。
高速コーナーが特徴の第8戦フランスGPと第9戦イギリスGPの後で行われる第10戦ヨーロッパGPは、再び中間的なダウンフォースを特徴とする。
今シーズンの殆どのレースと同様に、イギリスGPの後、ニュルブルクリンクでのレースに向けてチームは空力における小さな改善を行った。
去る7月13日に33歳の誕生日を迎えたヤルノ・トゥルーリは、チームのファクトリーを訪れ、チームがこの今週末に望んでいるポイント獲得に向けて、技術的なアドバイスを行った。

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トロ・ロッソ、来季はボーデ&ベッテル体制か

『スクーデリア・トロ・ロッソ』の2008年ドライバー・ラインナップについて、同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏(47歳:オーストリア)は次のような見通しを独『オートモーター・ウント・スポルト』誌で示している。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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その中でこの日本でも人気の元F1ドライバーは、「もちろんわれわれはまだ来年のドライバーを決定した訳ではない。
さまざまな候補者について、まだ数レースはそのスピードと能力について見極める必要があると思っている。
ただ(テストで起用した)セバスチャン・ボーデには確かに有力な候補だ。
その一方で、もう一人のセバスチャン…… ベッテルのほうにも魅力を感じているんだ。
彼はまだ20歳に過ぎないが、この仕事に対する適切な姿勢、そして能力をすでに備えている。
そして、これらは必要なものの全体の、すでに半分を占めるものなんだよ」

もしこのラインナップが実現するならば、来季のトロ・ロッソは『二人のセバスチャン』ということになる。

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食い違うコフラン氏とマクラーレンの見解

フェラーリ・チームから端を発した『スパイ疑惑事件』は、マクラーレンのスタッフもこれに関与したのか、そしてマシンに影響があったかどうかに焦点が移っているが、これについて被疑者である前チーフ・デザイナーのマイク・コフラン氏(47歳:イギリス)とマクラーレン・チーム側との言い分が対立している。
McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームは「フェラーリの機密書類を所持していたのはコフランだけで、他のチーム・スタッフはいっさいこれを見ていない」と、断言。
もちろんマクラーレンのマシンに何らの影響も及ぼしていなかったことを強調している。

一方、当のコフラン氏は「チームのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ニールにも見せたし、他のスタッフにも見せた」と、主張。
ただし、スタッフからは「直ちに処分するよう進言された」とも語っている。

世界モータースポーツ評議会が開かれる26日、その真相にFIAのメスが入る。

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ブリヂストン ヨーロッパGP事前ニュース

Bridgestone Tyre (C)Renault F1 UK
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2007年F1世界選手権 ドイツGPの展望

今週末(7月20日~22日)開催されるドイツGP(原文通り)の舞台ニュルブルクリンク・サーキットは、全長5.15kmのコースで、ブリヂストンは、ソフト、ミディアム両コンパウンドでレースに臨みます。
高速、中速、低速コーナーが混在するニュルブルクリンクは、曲がりくねったセクションではブリヂストン・レーシング・ポテンザの高いグリップ力が生かせるように、そしてストレートではダウンフォースを低く抑えられるように、セットアップの妥協点を見つけることが必要になります。

今年ニュルブルクリンク・サーキットでのF1世界選手権開催は7月末であり、例年の5月開催と比べ遅くなっています。
現在のニュルブルクリンク周辺の気候は予想が難しく必ずしも一般論が当てはまるわけではないものの、通常よりも気温が高い中でレースが行われることになるでしょう。
いずれにせよ、今季のブリヂストン・レーシング・ポテンザの機能領域は幅広い温度に対応しています。
このサーキットでは、ここ数年2回のピットストップが一般的になっています。
昨年のレースではブリヂストン・レーシング・ポテンザを装着したミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が優勝、2位にフェルナンド・アロンソ(ルノー)、そしてフェリッペ・マッサ(フェラーリ)は3位に入り自身初のF1表彰台に登りました。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーションマネージャーとのQ&A:

ニュルブルクリンク・サーキットの課題は何ですか?

「元飛行場だったシルバーストンは平坦なコースですが、ニュルブルクリンクはアイフェル高原の地形を反映して起伏があります。
われわれはこのサーキットのことをとてもよく知っています。
タイヤのグリップ力、トラクション、そしてブレーキング性能は、その全てが、特に第1セクターと第2セクターで、非常に重要になります。
これまでこのサーキットでは春にレースが開催されていたので、一番大きな課題はソフト・コンパウンドを持っていくことを決めたことです。
われわれは、自分たちの予測が正しいかどうか、見極める必要があります。
アイフェル地方の気候は予測が難しいので、われわれにとってはちょっとした未知の領域になります。
私は、自分たちが正しい選択をしたと考えていますが、ニュルブルクリンクの場合はどうなるかわかりませんね!」
BMW/Nuerburgring (C)BMW Motorsports
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今季、ニュルブルクリンクではまったくテストを行っていません。
この影響はありますか?

「最後にニュルブルクリンクでテストをしたときの記憶はありません。
つまり、われわれが自分たちのタイヤ選択を確認できる唯一のチャンスがレースそのもの、ということです。
チームにとっても仕事の基準となるデータが少ないということです。
今季序盤にニュルブルクリンクでBMW ザウバーがテストを行いましたが、全長20.8kmの北コース(Nordschleife)でニック・ハイドフェルトが行った走行で集めたデータは、今回のレースではあまり役に立ちません。
もし、ハイドフェルトがグランプリで1周走るのに8分もかかったら、私は困ってしまいますよ!」

ドイツGP の豆知識:
ニュルブルクリンクに送るタイヤ本数とスペック:2,200本(ウェット/エクストリームウェット・タイヤ、及びソフトとミディアム・ドライタイヤ)
2006年ポールタイム:1分29秒819(F・アロンソ、ルノー)
2006年レース最速ラップタイム:1分32 秒099(M・シューマッハ、フェラーリ)
2006年トップ3:M・シューマッハ、F・アロンソ、F・マッサ
昨年まで、ドイツ国内ではホッケンハイム(ドイツGP)とニュルブルクリンク(ヨーロッパGP)の2か所でF1世界選手権が開催されておりましたが、今年はニュルブルクリンク(ドイツGP)のみの開催となります。
従い、上記の2006年のレースデータは、ヨーロッパGPのデータになります。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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G.ウィリス氏(前ホンダ)、レッドブル加入へ

2006年シーズン途中までホンダ・チームでテクニカル・ディレクターとして指揮を執っていたジェフリー・ウィリス氏(47歳:イギリス)が、このほどレッドブル・レーシングに加入、再びF1フィールドへの復帰を果たすことが明らかとなった。
Geoffrey Willis (C)Honda Racing
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期日は今週のヨーロッパGP直後の7月23日(月)からということで、同チームではテクニカル・ディレクターのポジションになる見込み。
なお現在レッドブルで同職にあるマーク・スミス氏は、チーム内で他のポジションに移動するものとみられる。

ウィリス氏についてはこれまで2008年シーズンからF1に新規参戦することが決まっているプロドライブに加入するのでは、という噂が強かったが、結局これは実現しないことになった。
(プロドライブのデビッド・リチャーズ代表とはB.A.R時代からの関係)

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2007/07/17

S・アグリ ヨーロッパGP事前ニュース

Superagurif1_logo16 July 2007
Leafield, UK

2007年ヨーロッパGPプレビュー

インタビュー:マーク・プレストン(テクニカルディレクター)

Q: マーク、2007年シーズンがスタートする時、今年の目標について話していましたが、目標は達成できましたか?

マーク・プレストン(以下:MP): もうじき全て達成できる。
シーズンがスタートする前、ぼくはチームに3つの目標を設定した。
まず第1に、予選第2セッションに進出すること、2番目は、チームの初ポイントを獲得すること、そして、最後はコンストラクターズ・チャンピオンシップ10位以内に入ることだ。

これまでに実際に起きたことは、1年半前の想像をはるかに越えるものだった。
メルボルンでは予選第2セッションに進めたばかりではなく、1台が予選最終セッションにまで残ったのだからね。
初ポイントは、バルセロナで琢磨が達成した。
思い出深い出来事だ。あれ以来、正式にF1への仲間入りが果たせたと胸を張って言えるようになったと言っていいだろう。
1ポイントを獲得できたということには様々な意味がある。
あの1ポイントのおかげで、チームの名を確実に記録に残すことができた。
Mark Preston (C)Super Aguri F1
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Q: 3番目の目標に関してですが、達成できる可能性はどれぐらいですか?

MP: 現在、4ポイントを獲得しているので、3番目の目標が達成できる可能性は高い。
しかし、フランスで経験したように、F1は驚くほど競争が激しくなっている。
2年前には107%より遅いマシンは失格になるというルールがあったが、フランスのグリッドに並んだマシンの大部分は102%だった。
それを考えても、確かに厳しい戦いになっていることがわかる。

Q: 新たな目標はありますか?

MP: 3つの目標のうち2つはすでに達成してしまっているが、最後の1つが一番むずかしい目標だと言えるだろう。
マシンのパフォーマンスを改善しながら、現在のレベルの競争力を維持する必要がある。
しかし、あえてもう一つ単純な目標を付け加えるならば、チャンピオンシップにおける現在のポジションを維持することだろうか。
そうは言っても、難しい挑戦になると思う。

Q: 達成できる可能性は?

MP: グリッドの予選第2セッションのセクション、具体的には11番手から14番手までのポジションでスタートしない限りは、ポイント獲得は難しいということが、かなりはっきりしてきた。
何かしらの偶然が介入しない限りはね。
しかし、このグリッドポジションからだったら可能だということを多くのチームが証明している。
ただ、トップチームのマシンは信頼性が高いので、ポイント獲得は確かに難しい。
この目標達成のプロセスのひとつとして、より安定した予選ポジション獲得のためにアンソニーとの作業に取り組んでいる。
彼には予選第2セッションへ進出が可能なスピードがある。
しかし、ドライバーとチーム両方のミスによって、毎回は、第2セッション進出が果たせないでいる。
これが肝心な点だ。

Q: SUPER AGURI F1 TEAMは、なぜこれほど早くステップアップすることができたのでしょう?

MP: SAF1チームの立ち上げ当初のエンジニアとマネージャーの一団は、非常に経験のある人々だった。
彼らに、学び成長していこうという意欲に溢れたチームメンバーが加わったことで、比較的、楽にステップアップすることができた。
チームの経験というのは、メンバーをスペシャリストに育てるためには欠かせないとても重要なものだ。
われわれは数多くのスペシャリストをレースチームに加え、レース用のマシンの更なる最適化を図ることができている。

Q: しかし、これほど小さなチームがモータースポーツの頂点で戦うのは大変なのでは?

MP: リソースはもちろん重要な要素の一つで、規模が小さいチームであるだけに、よく「どうやってリソースを手に入れているんだ」と尋ねられるが、その答えは実行力だ。
われわれは、テクニカル・パートナーシップにも真剣に取り組んでいるので、パートナーがただ部品を供給するだけではなく、その他の面でもいろいろと協力してくれている。
例えば、日本のホンダと緊密な仕事関係を築くことで、様々な経験や専門知識を彼らから学ぶことができる。
もしマテリアルに問題があったら、ホンダには専門家が大勢いるので彼らに質問すればいい。
そうすれば、事実上、われわれのマテリアル担当者や専門知識が増えたのと同じことだ。
もちろん、必要に応じてだが、様々な分野でこのようなことが行われている。
もう一つの例として挙げられるのは、われわれがホンダ製のギヤボックスを採用していることだ。
これによって、必要な人員数もテスト資金もかなり削減することができる。

また、規模が小さいということは、よりフレキシブルだということで、われわれの仕事のやり方やシステムはまだ進化を続けている。
簡単な例を挙げると、ドライバーとレースエンジニアリンググループとの間の無線を通したコミュニケーションがうまくいっていなかったので、バルセロナではエンジニア全員がピットウォールを離れて、トラックの中の涼しくて静かなオフィスに座ってドライバーと通信した。
すると、結果としてコミュニケーションが改善され、初のチャンピオンシップポイント獲得へと繋がったんだ。
最先端なやり方だろう!

Q: アンソニーの話が出ましたが、彼はどのような進歩を遂げていますか?

MP: もちろん、テストドライバーからレーシングドライバーへは大きなステップアップだ。
昨年、フランク・モンタニーがチームに加わった時にも、われわれは同じことを経験している。
彼はチームにも良く馴染んでいるが、われわれのほとんどはすでに1年間ともに仕事をしているので、彼がチームにとけ込むには時間がかかる。
チームとの関係をより深めるために、シミュレータープロジェクトなど、いくつか特別に彼が取り組んでいるプロジェクトがある。

Q: シミュレータープロジェクトのことを詳しく教えてください。

MP: このプロジェクトはまだ試験的なものだが、アンソニーはエンジニアとともに、シミュレーターのどの部分が役に立つのかを研究している。
われわれは、賛否両論分かれるこのようなシステムの理解をより深めようとしているんだ。

Q: 将来的にシミュレーターはどれぐらい重要になると思いますか?
MP: 将来的にはテストがさらに制限されてくるので、シミュレーターの存在はより重要になるだろう。しかし、現段階では試験的なプログラムにしか過ぎない。基本的に、アンソニーは役に立つと思われるタイプのものを試して、将来的に役立つデータになると判断した精度の高い情報だけをわれわれにフィードバックしている。今年は、シュミレーターを使って富士スピードウェイの準備をしたらおもしろいと思う。あそこでのレースの経験があるドライバーは少ないからね。

Q: 今後、どのような開発部品の投入が予定されていますか?

MP: 昨年と同じように、多くの空力デバイスを開発して、レースで戦っている他のチームの開発の速度に追いつくように努力していくつもりだ。
新しいホンダ製ギヤボックスへのアップグレードも終わり、それによってもたらされるパッケージのメリットを最大限に生かすための新しいフロアを投入することができた。
モンツァは通常のウイングパッケージを使い、ハンガリーでは少しハイダウンフォースにアップグレードする予定だ。

Q: 来週、ニュルブルクリンクで開催されるヨーロッパGPのために、何か特別な計画はありますか?

MP: すでに言っているように、予選第2セッション進出を目指す。
それがポイント獲得への一番のチャンスだし、少なくとも、直近のライバルと戦い、現在のチャンピオンシップのポジションを維持する一番の近道だ。

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M.ヴィンケルホック、ヨーロッパGP出場に意欲

クリスチャン・アルバースの放出を決めた『スパイカーF1』チームでは、まだ今週行われるヨーロッパGPの後任ドライバーについて発表していないが、同チームのテストドライバーであるマーカス・ヴィンケルホック(27歳)がレースシート獲得に意欲をみせている。
Markus Winkelhock (C)Ex.Midland F1 Racing
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「まだチームからは何も言われていないけれど、筆頭候補はやっぱりクリエンなんだろうね。彼はF1でとても経験豊富なドライバーだし。
でも僕自身も十分チャンスがあると思っているんだ。
少なくともチームには馴染んでいるし、マシンにも精通しているからね」と、ヴィンケルホックはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)が行われたムジェロ・サーキットで、独『オートモーター・ウント・スポルト』誌に語っている。

名前が上がっているのは他に、現在ウィリアムズのテストドライバーであるナレイン・カーティケヤン。
またスパイカーF1自身、他に多くのテストドライバーを抱えるが、そのほとんどはFIAによるスーパーライセンス承認が難しいとみられている。
(バレス、ギド・ガルデ、ファウジーら)

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WGPのインディアナポリス、F1とは逆回りに

2008年からの2輪WGP(ワールド・グランプリ)開催を発表したIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)では、同時にこれに使用される新しいインフィールド・コースの概要を明らかにした。
IMS WGP Image (C)Indianapolis Motor Speedway
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それによれば2輪用のコースは基本的にはF1のものを踏襲しながらも、かねて噂されていたように反時計回りに周回するというもの。
(F1は時計回りだが、元々インディ500レースは反時計回り)
そしてもう一つの大きな特徴は、IMSのようなオーバルコースの名物であるバンク部分を2輪では極力使用しないというものだ。

これらはモトGP側からの要望とみられるが、これについて同組織のカーメロ・エスペレッタCEOは、「モトGPファンには最高に楽しめるコース・レイアウトになったと自負している。
アメリカは間違いなく2輪車にとって大きなマーケットであり、2年前からのラグナセカに加え、アメリカで2つ目のWGPが開催できることは大いなる喜びだ」と、語っている。

また元世界チャンピオンのケニー・ロバーツ氏も「私はモトGP安全委員会のメンバーでもあるが、このサーキットならまったく不満はない。
かなりの高速コースになるし、オーバーテイク・ポイントも見込まれる。
必ずや最高にエキサイティングなレースが繰り広げられることだろう」と、称賛している。

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インディアナポリス、2008年WGP開催を確認

2008年F1アメリカGPの開催を断念したIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)は、かねて噂されていたように2輪WGP(ワールド・グランプリ)の開催を正式発表した。
World GP Image (C)Honda Racing
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それによれば期日は2008年9月14日(日)。
サーキットはこのレースのために新たな改修が施されるインフィールド・コースで、レッドブルがタイトル・スポンサーになる予定だ。

同スピードウェイのジョー・チトウッド/社長兼COOは、「われわれは2008年にモトGPレースを受け入れることに大きな喜びを感じている。
振り返れば、わがIMSはそもそも2輪のレースからその歩みを始めている。
今回トラック競技100周年の記念日近くに2輪モトGPレースを開催することは、まさに正当な、歴史にふさわしいものだと言える」と、胸を張った。

現在アメリカではラグナセカで2輪のアメリカGPが行われていて、これにより2008年からは1国2グランプリの開催ということになるようだ。

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米GP決裂で、エクレストン氏にメディア反発

インディアナポリスでの2008年アメリカGP契約が決裂したことで、米国メディアが一斉にエクレストン氏の金権姿勢を非難している。
2007 USA-GP Scene (C)Redbull Racing
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地元の『インディアナポリス・スター』紙は今回契約更新に際し、「IMS側に前年契約の1800万ドル(約22億円)から一気に3千万ドル(約40億円)への増額を主張した」と指摘、「エクレストン氏は金の亡者」と表現した。

また『ネバダ・アピール』紙も、「トニー(ジョージ:IMS代表)はこれまでの8年間でF1開催のために莫大な数の米ドルをつぎ込んだが、その大半はエクレストンの手に渡った筈」
と指摘。
インディアナポリスのテレビ局『WTHR』に至っては「エクレストン氏はアメリカよりもインドでの開催のほうが自身の経済的メリットに叶うと踏んだのだろう。
もしかするとインディアナポリスとインドとを混同したのかも知れない」と、さらに辛辣だ。

いずれにせよ、もともとF1への馴染みが薄かったアメリカの人々が、今回の破談でさらに距離を置いてしまったことは間違いないようだ。

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ジル・ド・フェランS/D、ホンダ・チーム離脱

今季苦戦を続けるホンダ・チームから、ついに主要メンバーの離脱が明らかとなった。
これは同チームで2005年(当時B.A.R・ホンダ)からスポーティング・ディレクターを務めていたジル・ド・フェラン氏(39歳:ブラジル)が、16日(月)辞意を表明したもの。
Gil de Ferran (C)Honda Racing
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「この決定をするのは私にとって非常につらいものだった。
そもそも私がこのチームに加入したのには、特定の役割を果たすためだったと理解している。
しかし望んでいたような果を得ることはできなかったということ。
私に対して行われた、チームのすべてのサポートに心から感謝している。
ホンダ・チームの今後の活躍を祈っているよ」

同チームのニック・フライ代表は、ド・フェランの離脱を惜しみながらも「すべてのパズルが埋め込まなければならないというF1ジグソーにおいて、彼の居場所はなくなっていたのだろう」と、語っている。

ド・フェラン氏はイギリスF3や国際F3000選手権で活躍したあと、米CARTシリーズに転向、ホンダ・パワーでチャンピオンを獲得、のちIRLとなったあともインディ500を制覇するなど活躍した。
突然F1チームのスポーティング・ディレクターに就任した際には、関係者からもその可能性に首を傾げる向きは多かった。

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メルセデス首脳、「何も怖れることはない」

F1界を襲った『スパイ疑惑事件』で、FIA(国際自動車連盟)から事情聴取のため召喚が決まったマクラーレン・チームだが、パートナーであるメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは「何も怖れることはない」と、チームを鼓舞している。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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「メルセデスはこれまで常にフェアな精神でモータースポーツを戦うことを旨としてきたし、それは現在も、そしてこれからも変わらない。
われわれとマクラーレンは、何か操作をしてまで勝とうとするチームではないんだ。
間違ったことは何もしていないのだし、FIAからのいかなる調査も怖れてはいない。
われわれは常にフェアプレーなのだから」

7月26日に行われるFIAの調査には、世界モータースポーツ評議会のすべてのメンバーが当たる予定になっている。

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2007/07/16

ハッキネン、DTM15番グリッドから今季2勝目

15日(日)行われたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)第6戦ムジェロで、メルセデス・モータースポーツから同シリーズに参戦している元F1チャンピオンのミカ・ハッキネン(38歳:フィンランド)が今季2勝目を飾った。
Mika Hakkinen (C)Mercedes Motorsport
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AMGメルセデス Cクラスを駆ってグリッド15番手からスタートしたハッキネンは「信じられない勝利だね。
僕のレース経験の中でも15番グリッドからの優勝というのはちょっと思い出せないな。
マシンの状態は完璧だったし、チームのピットストップ戦略も最高だった。
この勝利は僕自身にとってだけでなく、チームと、そしてメルセデス・ベンツのためにもハッピーなこと。
すべての人にほんとうに感謝しているよ」と、語っている。

DTMムジェロ戦のレース結果はこちら

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エクレストン氏、「ハミルトンの才能見抜いてた」

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏が、「デビュー前からハミルトンの才能を見抜いていた」と、その先見の明があったことを英『ピープル』紙で示している。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「もしロン・デニスがマクラーレンでのデビューにイエスを言わなかったら、私は別のチームにハミルトンの起用を持ち掛けるつもりでいたよ。
なぜなら彼の能力を確かに私は感じていたからだ。
ハミルトンはこれまで参戦した全てのチャンピオンシップを獲得してきているんだ。
彼がフォーミュラワンでもそれを成し遂げないという見方をすべきかい?」

「ミハエル・シューマッハが引退したら、F1人気が低迷すると言われたものだが、実際には4人ものドライバーがタイトル争いを繰り広げているじゃないか。
とりわけその中で(新人の)ハミルトンがリードしているんだ。
これでも彼をお気に入りにならない訳もないだろうね」

またエクレストン氏は、これまでに同様のケースがもう一人か二人あったと述懐している。

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ブランドル氏、トヨタ&スパイカーに疑義

元F1ドライバーで、現役引退後はF1解説者としても活躍するマーティン・ブランドル氏(48歳:イギリス)が、F1チームとしてのトヨタとスパイカーF1を名指しで非難した。
Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
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これは英『タイムズ』紙で語ったもので、その中でこのイギリスは「私にはトヨタがF1で何をしようとしているのか理解できないんだ。
あの自動車メーカーは、あれだけの巨額予算を費やしてF1に参入し、それでいったい何を目指しているのだろうか。
一方スパイカーF1についてはこれはまた逆に意味で私は理解ができないね。
これまでのオーナーはみなそれぞれに特徴を有していたと思われるのに、現在のオーナーは何のためにこうしてF1で最後尾を走っているのだろうか」と、痛烈だ。

F1で通算158戦を戦ったブランドル氏はベネトン時代の1992年イタリアGPでの2位が最高。
ただスポーツカーレースではデイトナ24時間、またルマン24時間レースでも総合優勝を果たしている。

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2007/07/15

ハイドフェルド、「今年のホームGP期待できる」

『BMWザウバーF1』チームに移って2度目のヨーロッパGPを迎えることになるニック・ハイドフェルド(30歳:ドイツ)は、「今年のホームグランプリは期待できる」と、好成績獲得に意欲をみせた。

「いまウチのマシンとチームが持つパフォーマンスの可能性は、僕にとって実に大きなモチベーションになっているんだ。
常にポイント獲得圏内で戦っているというのは、ドライバーにとってとても闘争心をかき立てられるものなんだ。
そうして迎えるホームグランプリだもの、燃えない訳がないよ」
BMW/Nuerburgring (C)BMW Motorsports
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ハイドフェルドは4月にこのニュルブルクリンクの旧コースを昨年仕様の『F1.06』で走破するという『快挙』を成し遂げている。
また2005年のヨーロッパGPでは、当時のウィリアムズ・BMWで予選1位・決勝レースで2位という成績を収めている。

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クルサード、古巣マクラーレンを擁護

FIAからの召喚が決まるなど、フェラーリから端を発した『スパイ疑惑事件』が飛び火した形のマクラーレン・チームだが、かつて9年間の長きに渡ってこの名門チームに在籍したベテランのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)が、英『ITV』でこれを擁護する発言を行っている。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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「いまマクラーレンにはずいぶんな嫌疑が掛けられているけれど、僕はかのチームを良く知る一人として絶対にそんなことはしていないと断言できるね。
彼らはとてもクレバーで、そして高いモラルを持った集団なんだ。
そんな、他チームからの図面を流用するなんてお粗末なことは決してする訳がないよ。
でも今回の問題でF1に与えた悪いイメージは間違いなく想像を超えたひどいものになってしまった。
FIAはこれを完全に調べてクリアにし、そして受けてしまったダメージを時間を掛けて回復していかなければならないよ」

現在現役最年長のドライバーとして、F1を憂える気持ちは他人より数倍高いようだ。

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スパのピットレーン騒動、今後『課題』に

コースの一部改修後、初めて行われたF1テストだったが、全体的にはほとんどのドライバーから好評価が得られたようだ。
Spa-Francorchamps Pitlane (C)RedBull Racing
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ただ一様に課題とされたのが狭くて見通しが悪く危険が予想されるというピットレーン入り口の問題。
これについて、ドライバー自身により安全問題を提起するGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、FIA(国際自動車連盟)に対し9月のベルギーGP当日までに改修の要望を出したとされる。

ところがデビッド・クルサード、マーク・ウェバーらと並んでGPDAの代表に就いているラルフ・シューマッハは「GPDAが組織として改修を要請したという事実はない。
そもそも指摘された部分は、多少狭いのは事実だけれど(FIAが設定するピットレーンの)速度自体が低いのでたいした問題ではないよ」と、一人異なる立場であることを強調した。

今後これが単に実際のレースにおいてのみならず、ドライバー間においても『課題』になりかねないようだ。

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2007/07/14

「ラスベガスF1計画」、復活か

インディアナポリスでの2008年アメリカGPが消滅したことで、再び『不毛のカジノ都市・ラスベガス』でのF1開催計画が脚光を浴びている。
Carlos Reutemann/1981 US Grand Prix Las Vegas
(C)Williams F1
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常設サーキットを持たない同市のこと、もちろん来年開催となれば市街地コースということになるが、これまでアメリカではダラスやデトロイト、フェニックス、ロングビーチなどで数多く市街地グランプリの経験があるだけでなく、当のラスベガスにおいても過去1981から1982年に掛けて2度開催の実績を持っている。

先に行われた話し合いでは合意に達しなかったとみられているが、バーニー・エクレストン氏のこと、こうした状況を踏まえあらためて逆転合意の可能性は十分考えられることだ。

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メルセデス首脳、「アメリカにF1は不可欠」

最終的にIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)でのアメリカGP開催契約が破談となってしまったことについて、北米に大きな市場を持つメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは次のようにコメントした。
2007 USA-GP Scene (C)Redbull Racing
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「われわれがここ北米でF1グランプリを戦うということはたいへん重要なことなんだ。
これまでのようにカナダと、そしてアメリカとでね。
残念なことに、確かにまだアメリカにF1が根付いているとは言い難いが、しかしわれわれはそのためにずっと努力を続けてきた。
ここでそれを途切れさせてしまうことは、とうてい許容できるものではないよ」

同様に北米市場の重要性については、フェラーリもBMWも、そして日本のホンダやトヨタも間違いなく同じ思いだ。

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マクラーレン、「FIAの決定に失望」

マクラーレン・チームは、FIA(国際自動車連盟)が決定した世界モータースポーツ評議会への同チーム代表に対する召喚について「こうした決定がされたことに深く失望する」との声明を明らかにしている。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「今回の疑惑は、あくまでもマクラーレン配下のいち個人が不法にライバル・チームの書類を所有していた、ということであって、チームの活動にはまったく関係のないものだ。
われわれはこれまで繰り返しそれを明言してきたし、あらゆる調査に全面的に協力をしてきている。
したがって今回のFIAの決定には失望しているというしかない」

いまのところその可能性は低いものの、万一マクラーレン・チーム自体に不法行為が認められた場合、フェルナンド・アロンソ3度目のタイトル、そして驚異の新人ルイス・ハミルトンによるルーキー・タイトルの夢をも打ち砕くことになるだろう。

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2007/07/13

ハミルトンが語る「他のF1ドライバーとの違い」

今シーズン、センセーショナルなデビューを果たし、ルーキードライバーながら目下チームメイトで世界チャンピオンのアロンソをも従えてリードするルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は、実力だけでなく人気もすでに超一流となっている。

今季のチャンピオンシップを興味あるものにしているだけでなく、実際に母国グランプリとなったシルバーストーンのイギリスGPでも「ハミルトン人気」で最高の観客動員を果たしてみせた。
Lewis Hamilton's Fans (C)McLaren Group
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これについて当のハミルトンは、「違うとすれば一つは思い当たることがあるよ 。
それは、僕はサインを求めるファンがいれば可能な限りそれに応じようとしていること。
過去の僕自身の経験からいって、これは他のドライバーが若い時にあまりしなかったことだよ」と、語っている。
(訳注:佐藤琢磨にも同様の定評がある)

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トヨタ スパ合同テスト・ニュース(7/12)

スパ・フランコルシャン合同テスト終了 ベルギーGPへ準備完了
最終日はJ.トゥルーリが改修されたコースでテストをこなし、着実にデータを収集

パナソニック・トヨタ・レーシングは、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われていた3日間のF1合同テストを、充実した一日で締め括った。

悪天候に苦しめられた2日目に引き続き、テスト最終日もウェットコンディションでテストはスタートすることとなった。
午前中、雨は降らなかったものの、空は雲が覆い、路面が完全に乾くまでには、長い時間を要した。
刻々と変化していく路面状況はデータの比較を難しいものとしたが、最終日のテストを担当したヤルノ・トゥルーリは、異なるコンディションにおけるタイヤのテストをこなした。

昼食後は、天候も回復し、路面もドライコンディションとなり、ヤルノ・トゥルーリは、サスペンションや空力、そしてスタートなどのテストと、第14戦ベルギーGPへ向けたセットアップ作業を含めたプログラムを完了した。
今週のテストを終え、パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週末、チームのファクトリーが位置するドイツ・ケルンから最も近いドイツ・ニュルブルクリンク・サーキットで行われる第10戦ヨーロッパGPへと向かう。

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スパイカーのクリエン、「テスト合格」?

ホンダ・チームのテストドライバーでありながら、今回のスパフランコルシャン合同テストでは1日だけレンタルの形で『スパイカーF1』のテストに参加したクリスチャン・クリエン(24歳:オーストリア)だったが、チームからは合格点が与えられたようだ。
Christian Klien/Spyker
この日のテストはタイムが目的ではなく、あくまでもマシンとエンジン&ギヤボックスの評価が優先だったと語るクリエンだが、63ラップしたベストタイムは1'49.119というもので、これはこの日最速だったライコネンのフェラーリから2.077秒の遅れになるものだった。
先のイギリスGP公式予選では、スーティルが首位から2.134秒遅れ、またアルバースが2.704秒遅れだったことを考えると初搭乗のマシンでこのタイムは上出来か。

「幸いたくさんの周回をすることができ、大いに楽しめたよ。
こりマシンには大きな可能性があると感じたね」と語るクリエンは、しかしこのチームに移籍するのかどうかについては一切触れなかった。

次戦ヨーロッパGPでの後任ドライバーについて、チームではまもなく発表するとしている。

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スーパー・アグリ、最終日は琢磨がエアロとタイヤ

『スーパー・アグリ・F1』チームによるスパフランコルシャン合同テスト最終日は、12日(木)佐藤琢磨の手により引き続き『SA07-05』号車を使って行われた。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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相変わらず安定しないスパ・ウェザーだったが、午前に一時雨があったあと午後のセッションはドライ路面で走行が可能となった。
エアロダイナミックスの開発とタイヤの評価などを行い、トータル99ラップとこの日最多の走り込みを行った佐藤はベストタイム1'48.610をマーク、これは11台中の9番手となるものだった。

「とても面白い一日だった。
天候は安定しなかったけれど、幸い午後はドライで走れたのでプログラムを進めることができたよ。
ピットレーンの入り口が狭いことを除けば、改修されたサーキットは全体にいいと思う。
バスストップ・シケインなどは新しいオーバーテイク・ポイントになるんじゃないか。
ここでレースをするのがいまから楽しみだね」と、佐藤琢磨。

2年ぶりとなる2007年のベルギーGPは9月16日が決勝日となっている。

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FIA会長、「スパイ疑惑真実なら選手権から除外も」

『スパイ疑惑』問題について、FIAは今月26日(木)にパリで臨時の世界モータースポーツ評議会を招集、ここにマクラーレン・チームの代表者を召喚することを明らかにしたが、マックス・モズレー会長は「もしスパイ疑惑が真実であるならば厳罰を科す」と言明、強い処罰で臨む姿勢を強調した。
McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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「いままさにフォーミュラワンというものの公正性・信頼性に疑惑の目が向けられている。
スポーツはすべからく公正に競技されることが大前提だ。
われわれはこの問題を非常に深刻に受け止めていて、万一今回噂されるような不正が見出されることになれば、関係者には最大の処罰が下されることになるだろう」

関係者によれば、もし今回マクラーレンのマシンに不正が証明された場合、モズレー会長はコンストラクターズ&ドライバーズのポイント剥奪どころか、今季チャンピオンシップからの除外も考えているということだ。

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インディアナポリス、2008年アメリカGP開催断念

12日(木)、アメリカGPの開催地であるIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)は、契約更新のタイムリミットと言われたその日に2008年のF1アメリカGP開催を断念したことを明らかにした。
2007 USA-GP Scene (C)Redbull Racing
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同スピードウェイのトニー・ジョージ代表は「今日までにエクレストンとの間で合意点を見出すことはできなかった。
ただわれわれはF1グランプリを開催することに誇りを持っており、将来もまだ門戸を開けたままでいることは明らかにしたい」と、語った。

またエクレストン氏側も「インディアナポリスは来年モトGPの開催にこぎつけたようだが、それ以外に世界選手権的なイベントの開催は何もないことだろう」と、英『ロイター』に吐き捨てた。
これは、あえて世界的イベント『インディ500』を無視してみせたということか。

これにより2008年のF1アメリカGPが完全に消滅してしまうのか、または噂のラスベガスなどでの公道グランプリとして急きょ開催するのかはまだ不明だ。

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FIA、スパイ疑惑でマクラーレンを召喚

目下F1界を騒がせている『スパイ疑惑』問題で、12日(木)FIA(国際自動車連盟)は今月26日(木)にパリで臨時の世界モータースポーツ評議会を招集、ここにマクラーレン・チームの代表者を召喚して事情聴取を行うことを明らかにした。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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これまでの調査で、同チームのチーフ・デザイナーであるマイク・コフラン氏(47歳:イギリス)の自宅にフェラーリ・チームの機密書類が多数見つかったことが伝えられているが、マクラーレン・チーム自身はこれに関与していないとされている。

ただ万一マクラーレンのマシンにフェラーリの技術が盗用されていることが明らかとなった場合、モズレー会長はチームのみならずドライバーに対してもポイント剥奪の可能性を示している。

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スパ合同テスト最終日もフェラーリが最速(7/12)

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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第3日目、そして最終日を迎えたスパフランコルシャン合同テスト、この日も路面コンディションはウェットでドライで走れたのは午後になってから。
再びフェラーリが最速、キミ・ライコネンがタイミングモニターのトップに位置して終えた。

ルノーのフィジケーラ、レッドブルのウェバー、そしてこの日初めてスパイカーをドライブしたクリエンらはトラブルに遭遇、それぞれ赤旗中断を誘発した。
スーパー・アグリは佐藤琢磨が登場、この日最多の99ラップを周回、また米チャンプカー・チャンピオンのセバスチャン・ボーデはこの日もトロ・ロッソのテストを行っている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 K.ライコネン FIN Ferrari 1'47.042 69 F2007
2 R.クビサ POR BMW Sauber 1'47.265 78 F1.07
3 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'47.645 75 MP4-22
4 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'47.699 44 RB3
5 G.フィジケーラ ITA Renault 1'47.724 76 R27
6 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'48.437 91 FW29
7 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'48.491 76 TF107
8 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'48.585 91 STR2
9 佐藤 琢磨 JPN Super Aguri Honda 1'48.610 99 SA07
10 R.バリチェッロ GBR Honda 1'48.704 81 RA107
11 C.クリエン AUT Spyker Ferrari 1'49.119 63 F8-VII

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * 2007 Test Time : 1'46.613 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (7/10)

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2007/07/12

不完全燃焼のボーデ(STR)、最終日もテストへ

現在スパフランコルシャン・サーキットで行われているF1合同テストに自身3度目となる参加を実現させた米チャンプカー・チャンピオンのセバスチャン・ボーデ(28歳:フランス)だが、11日のスパはその名の通りあいにくのスパ・ウェザーに翻弄されたばかりか、フェラーリ・パワーのマシンはメカニカルトラブルにも見舞われて思うように走ることができず仕舞い。
Sebastien Bourdais (C)Scuderia Toro Rosso
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トロ・ロッソでのこうしたテストは、ボーデのマネージメントを行っているニコラス・トッド氏がフェラーリ代表ジャンの子息であることから実現したものとみられているが、F1転向へ最後のチャンスと捉えるボーデにとってこれは不満足なもの。

このためトロ・ロッソでは、最終日の12日(木)も引き続きボーデをテストに起用する考えを示している。

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トヨタ スパ合同テスト・ニュース(7/11)

F1スパ・フランコルシャン合同テスト2日目は降雨に見舞われる
R.シューマッハーがテストを継続。最終日となる明日はJ.トゥルーリがテスト

パナソニック・トヨタ・レーシングは、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われているF1合同テスト2日目をラルフ・シューマッハーと共に迎えた。

昨日は、スパでは珍しい好天に恵まれたが、2日目は典型的な“スパ・ウェザー”に見舞われることとなった。
前夜降り続いた雨によって、テストの開始時にはまだ路面に所々水たまりが残っている状態となり、2007年シーズンのテストに関わる規定に則り、通算走行距離を無駄にしないために、チームはテストの開始を遅らせることとなった。

午前11時前には路面は乾き、ラルフ・シューマッハーがコースインし、エンジンや冷却系、その他のシステムに関するテストプログラムを開始した。その後、昼食の間に激しい降雨があったため、午後もテスト再開は見合わせることとなった。
そして、その後1時間ほどして、チームはウェットコンディションでのテストを行うことを決定。
しかし、路面コンディションは多岐に渡り、有意義な結論を引き出すには至らなかった。

午後4時過ぎには更なる降雨に見舞われたため、チームは数回のスタート練習を行い、この日のテストを終了した。
今週の合同テスト最終日となる明日は、ヤルノ・トゥルーリがテストを担当する予定。

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スーパー・アグリ、2日目はデビッドソン担当

『スーパー・アグリ・F1』チームによるスパフランコルシャン合同テスト第2日目は、レースドライバーのアンソニー・デビッドソンと交代、引き続き『SA07-05』号車を走らせた。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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午前は通常のプログラムで進められたものの、お昼に降った雨のせいで午後のセッションは予定通りに走ることはできなかったが、デビッドソンは前日から継続したエレクトロニクス・システムの開発、そしてシャシー・バランスの向上に務めたという。

この日トータル56ラップを周回したデビッドソンが記録した1'52.438のベストタイムは11台中9番手になるものだった。
明日のテスト最終日は佐藤琢磨が担当することになっている。

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アルバース、「ここでスパイカー離脱は無念」

シーズン半ばにしてチームから契約解除を言い渡された『スパイカーF1』のクリスチャン・アルバース(28歳:オランダ)は「ここでスパイカー離脱は無念」と、悔しい胸の内を自身のサイトで明らかにした。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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「チームとの契約ではもちろん今シーズン最後まで走ることになっていたから、この決定はほんとうに残念なことだよ。
通知は突然のことだったし、なぜいま?という気持ちさ。
とりわけ、ここまでウチは戦闘力不足のマシンに泣かされて、さあこれから後半は『Bスペック』でと期待していたのにね」

2005年ミナルディからスタートしたアルバースのF1生活は、都合46戦でいったん終止符が打たれることに。
予選最高位は13位だが、決勝レースではミシュラン勢欠場となったアメリカGPの5位が光る。

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コフラン(マクラーレン)に5万ポンドの罰金

マクラーレン・チームのマイク・コフラン氏(47歳:イギリス)に対し、ロンドンの裁判所は罰金5万ドル(約253万円)を言い渡したことがわかった。
ただし、これは家宅捜査に掛かった費用ということで、まだこれで今回の疑惑に決着がついた訳ではないとみられる。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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マクラーレンでチーフ・デザイナーを務めていたコフラン氏だが(現在停職中)、夫人が自宅にフェラーリ・チームの技術情報を違法にコピーして所持していたとされ、同チームから告発されていたもの。
ただしマクラーレン・チーム側は不正には一切関わっていないとされる。

コフラン氏は1984年にロータスに加入、1988年には同チームのチーフデザイナーに就任。
1991年からベネトンに移籍、1993年からはジョン・バーナード氏と共にフェラーリへ、そして2002年からチーフデザイナーとしてマクラーレンで働いていた。

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ホンダ、さらなる技術責任者獲得に動く

今季立ち遅れた技術部門の強化に鋭意励んでいるホンダ・チームだが、今回明らかとなったヨルグ・ザンダー氏(43歳:ドイツ)獲得はその一環に過ぎず、核となるテクニカル・ディレクターについては現在もなお獲得中であるとした。
Honda Team Garage (C)Honda Racing
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それによれば、全体の指揮監督はこれまで通り中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターが行い、ザンダー氏はこれを支えるサブ・テクニカル・ディレクターのポジションに就くとのこと。
実際に技術部門を動かす正テクニカル・ディレクターはなお募集中であるということだ。

一時は前フェラーリのロス・ブラウン氏や現ウィリアムズのサム・マイケル氏などの名前が聞かれたが、いずれも実際に獲得を果たすにはかなりの困難が待ち受けているようだ。

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クリエン(ホンダ)、スパイカーF1のテストへ

ホンダ・チームのジル・ド・フェラン/スポーティング・ディレクターは、同チームのテストドライバー、クリスチャン・クリエン(24歳:オーストリア)が現在ベルギーのスパフランコルシャン・サーキットで行われている合同テストで、『スパイカーF1』チームのマシンに乗ることを明らかにした。
Christian Klien & Takeo Fukui (C)Honda Racing
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クリエンはすでに初日、ホンダ・チームのテストで走っているが、最終日の12日(木)今度は話題のスパイカーF1のテストに加わることになる。

同チームではすでにクリスチャン・アルバースの離脱が発表されていて後任のドライバーに注目が集まっているが、これによりクリエンが有力候補に名乗りを上げたと言えそうだ。
クリエンはまだ24歳だが、旧ジャガー・チーム、そしてレッドブル・レーシングと、すでに48戦ものF1経験を持っている。

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スパ合同テスト2日目はマッサが最速(7/11)

Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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11日(水)、スパフランコルシャン・サーキットでの合同テストは第2日目を迎えた。
スタート時は曇りながらドライ・コンディションだったものの、ちょうどお昼時に雨に見舞われてしまい、午後のセッションは一部ドライ部分はあるもののウェット路面ということになった。

この日トップタイムをマークしたのはフェラーリのマッサで、ベストタイム1'46.698は昨日のハミルトンのタイムにはわずかに及ばないものだった。
また2番手にはハミルトンからテストを受け継いだマクラーレンのアロンソ。
3番手はルノーのコバライネン。
またトロ・ロッソは再び米チャンプカー王者のボーデを参加させている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'46.698 56 F2007
2 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'47.012 68 MP4-22
3 H.コバライネン FIN Renault 1'47.754 44 R27
4 R.シューマッハ GER Toyota 1'48.534 31 TF107
5 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'48.873 49 F8-VII
6 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'48.915 42 RB3
7 J.バトン GBR Honda 1'49.526 5 RA107
8 S.ボーデ FRA Toro Rosso Ferrari 1'49.732 53 STR2
9 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'50.295 54 FW29
10 A.デビッドソン GBR Super Aguri Honda 1'52.438 56 SA07
11 R.クビサ POR BMW Sauber 1'55.155 32 F1.07

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * 2007 Test Time : 1'46.613 L.ハミルトン/McLaren Mercedes (7/10)

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2007/07/11

スーパー・アグリのテストはロシターが担当

10日(火)始められたベルギーのスパフランコルシャン・サーキットでの合同テストに、スーパー・アグリはテストドライバーであるジェームス・ロシター(23歳:イギリス)を参加させた。
James Rossiter (C)Super Aguri F1
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『SA07-05』号車をドライブしたロシターは、午前のセッションでまずエレクトロニクス・コントロールの開発を行ったあと、午後のセッションでは一般的なセットアップを進めた。
なおもちろんロシターがこの伝説のサーキットを走るのは今回が初めてのことになる。

トータル65ラップを周回したロシターのベストタイムは1'48.287というもので、これはこの日トップのハミルトン(マクラーレン)から1.674秒差、この日走った11台中の7番手になるものだった。

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トヨタ スパ合同テスト・ニュース(7/10)

F1スパ・フランコルシャン合同テストに3日間の予定で参加
2年ぶりのベルギーGPへ向け、初日はR.シューマッハーが好天の下テストを遂行

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで今年初めて行われることとなったF1合同テストに参加している。
この伝説的なサーキットでの最後のグランプリが行われて2年が経つが、今年9月に、アルデンヌの森でのベルギーGPが復活する。

第14戦となるベルギーGP及び、その前に控える4戦のための準備を始める貴重な機会である、この3日間のテストには、全てのF1チームが参加した。
この地域特有の、いつも通りの気まぐれな天候が予想されていたにもかかわらず、テスト初日となったこの日は太陽の覗く好天の下でテストが行われた。

昨週末、シルバーストーンでの期待外れのレースを終えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、テストチームと共に、ラルフ・シューマッハーが作業を再開することとなった。
ラルフ・シューマッハーは、ベルギーGPの決勝レースへ向けたセットアップ及びタイヤ作業を行い、また、ダンパーの比較やその他のシステムもテストした。
明日の2日目もラルフ・シューマッハーがテストを続行する。

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マンセル氏、「F1の進歩は驚嘆すべきもの」

元F1世界チャンピオンで、ホームのイギリスGPでは3回の優勝を誇るナイジェル・マンセル氏(53歳)が、今年のイギリスGP期間中BMWザウバー・チームが設営する『ピットレーンパーク』で同チームのF1マシンをドライブした。
Nigel Mansell (C)BMW Sauber F1
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700馬力のパワーでドーナツターンを披露するなど最新のF1マシンを堪能した『大英帝国の愛すべき息子』は、「F1の進歩はまさに驚嘆すべきものだね。
この間のテクノロジーの進化はほんと目を見張るものだ。
幸い、すぐに昔の感動を取り戻すことができたけど、何回ドーナツターンをしたかって?
そんなもの数えてなんかいないよ」と、終始ご機嫌な表情だった。

この企画では他にも同チームのテストドライバーであるセバスチャン・ベッテル、そしてやはりイギリスの元F1ドライバー、ジョニー・ハーバート氏(43歳)らもドライブしている。

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クルサード(レッドブル)、不動産業でも大儲け?

レッドブル・レーシングとの契約を更新、2008年の収入を安泰としたばかりのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)だが、副業(?)の不動産業でも巨額の収入を得ることになりそうだ。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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これはクルサードがモンテカルロに共同所有する5つ星の『コロンブス・ホテル』を、このほど大手不動産会社である『クリスティ』に売却するというもの。
詳細は明らかにされていないが、全181室の豪華ホテルは総額7千万ドル(約85億円)くらいの金額になるのではと推測されている。

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ホンダに移籍はヨルグ・ザンダー氏

ホンダ・チームのニック・フライ代表は『誰もが知っている』という技術者を獲得したことを示したが、その名前については明確にしていなかった。
しかし外紙の報道により、どうやらこれが現BMWザウバーのヨルグ・ザンダー氏(43歳:ドイツ)であることがわかった。
Honda『RA107』 (C)Honda Racing
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ケルン大学出身のザンダー氏は当地のトヨタでWRCやルマン、そしてF1計画に携わったあと、B.A.R、そしてウィリアムズにも在籍、2006年からはでBMWザウバーでチーフ・デザイナーを務めていた。
今回ホンダに加入となれば、古巣に復帰ということにもなる。
(B.A.Rホンダ時代にはシームレス・シフト・ギヤボックスの開発を行ったという)

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「スパイ疑惑事実ならポイント剥奪も」とFIA会長

フェラーリから端を発した『スパイ疑惑』は、マクラーレン・チームばかりかホンダ・チームにまで飛び火してF1界を騒動に巻き込んでいるが、これについてバーニー・エクレストン氏とマックス・モズレーFIA会長との間に見解の差があることがわかった。
Max Mosley (C)Renault F1 UK
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エクレストン氏はこれまで「仮にチームに不正があったとしてもドライバー本人に悪意はないのでペナルティにはならない」との見方を示していたが、これについてモズレー会長は次のように英『タイムズ』紙で否定したもの。

「F1がスポーツであるならば、チームとドライバーとでペナルティが異なるというのは基本的にはおかしいことだ。
仮に従業員が不正を行ったとすればそれはチームとしても責任を負うわけで、そうしたマシンによりドライバーが獲得したポイントが安泰ということにはならないだろう」

マクラーレン・デュオは現在2007年のチャンピオンシップをリードしていて、万一このポイントが剥奪となればF1は大混乱になりかねない。
なお同会長は、関係するチームから提出されたすべての情報について現在解明中で、近く結論が明らかになるとの見通しを述べた。

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『スパイカーF1』、アルバースの解雇発表

噂されていたように、『スパイカーF1』チームはクリスチャン・アルバース(28歳:オランダ)の契約を解除したことを10日(火)正式発表した。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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直接の原因はアルバースが持ち込むことになっていた個人スポンサーの資金の入金が半分しかなされなかったこととされるが、かねて指摘されていたアルバース自身のパフォーマンス不足、そしてフランスGP決勝レースで給油作業中にマシンを発進されるという失態を演じてしまったことが引き金になったことは間違いないようだ。

同チームのミッシェル・モル代表はまだ後任ドライバーについて明らかにしていないが、4人も抱えるテストドライバーらはいずれもパフォーマンス不足とみられ、資金力もあるウィリアムズのナレイン・カーティケヤンが最有力とみられている。

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スパ合同テスト初日もハミルトン最速(7/10)

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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10日(火)、ベルギーGPの開催地スパフランコルシャン・サーキットを舞台に合同テストが始められた。
昨年ベルギーGPは行われておらず、ほとんどのチームにとってここを走るのは約2年ぶりということになる。
上位チームなど多くはシルバーストーンからレースドライバーがそのままテストに参加したが、ルノーはピケ・ジュニア、ホンダはクリエン、スーパー・アグリがロシター、そしてスパイカーはギド・ガルデのテストドライバーが参加している。

初日トップタイムをマークしたのはイギリスGPでもポールポジションを獲得したばかりのハミルトン(マクラーレン)だった。
改修も行われ直接比較できるタイムはないが、ただ一人ベストタイムを1分46秒台に入れた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'46.613 83 MP4-22
2 R.クビサ POR BMW Sauber 1'47.059 81 F1.07
3 F.マッサ BRA Ferrari 1'47.469 65 F2007
4 R.シューマッハ GER Toyota 1'47.878 70 TF107
5 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'47.996 52 R27
6 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'48.243 55 RB3
7 J.ロシター GBR Super Aguri Honda 1'48.287 65 SA07
8 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Ferrari 1'49.179 63 STR2
9 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'49.288 60 FW29
10 C.クリエン AUT Honda 1'49.419 63 RA107
11 G-V.デル・ガルデ HOL Spyker Ferrari 1'49.712 53 F8-VII

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2007/07/10

マクラーレン首脳、「ハミルトン遅かった訳じゃない」

イギリスGP決勝レースで、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は結局3位でゴールしたが、2位のアロンソがウィナーから2秒の差なにの対し、ハミルトンは大量40秒もの遅れでゴールした。
しかしこれについて同チームのロン・デニス代表は「決してハミルトンが遅かった訳じゃない」と、チームの指示であることを英『ITV』テレビで認めた。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「これは戦略上の結果なんだ。
今回はタイヤ戦略もうまくいってなかったし、現在のチャンピオンシップの状況を考えればここでハミルトンが無理をしてさらに上位を狙うリスクを冒す必要はなかったからね。
われわれはハミルトンに対し、終盤回転を押さえてエンジンをセーブするよう指示したんだ。
タイム差が広がったのはそのせいで、別にハミルトン自身が遅かった訳じゃない。
実際、後続(BMWザウバーのクビサ)とはさらに10秒以上の差があったじゃないか」

ここまで9戦を終え、依然として新人ハミルトンが14ポイントもの差を付けてチャンピオンシップをリードしている。

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BMWザウバー首脳、「クビサ完全復活した」

カナダGP決勝レースでの壮絶なクラッシュにより翌アメリカGPは欠場を余儀なくされたものの、復帰したその後の2戦ではいずれも4位入賞と結果を残しているロバート・クビサ(22歳:ポーランド)について、BMWザウバーのマリオ・タイセン代表は「もう完全に復活した」とのお墨付きを与えた。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「ご覧のようにクビサに事故による影響はまったくない。
それどころか、事故前よりもむしろパフォーマンスが上がったくらいじゃないか。
フランスGPの時、彼は『初めてマシンのパッケージに自信が持てた』と言っていたんだ。
そしてそれを証明するように、その後の2戦ではいずれも素晴らしい走りをみせてくれたよ。
われわれはもう彼のコンディションについて何も心配していないね」と、タイセン博士。

ポイントこそまだチームメイトであるハイドフェルドに差を付けられているものの、事故後の2戦では予選・レース共にこの先輩を凌駕してみせている。
とりわけイギリスGP終盤、ハイドフェルドが猛追するフェラーリのマッサにポジションを譲ったのに対し、クビサのほうは13周に渡りマッサを押さえ続けそのままチェッカーフラッグを受けたことにチームの評価は高いようだ。

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フェラーリのFホイールカバーに疑問の声

今回のイギリスGPに参加したF1マシンの技術的な要素で注目されたのが『ホイールフェアリング』と呼ばれる車輪部分に取り付けられたカーボン製のカバーだ。
Wheel Cover (C)Ferrari S.p.A
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高速で回転する車輪のことでもあり、これを取り付けることにより整流効果が期待できるものとされる。
これについてFIAと各チームの間での理解では、リヤホイール部分だけに装着可能とされていた。
(トヨタやルノーなどは後輪部分についてのみ装着)
なぜなら後輪は走行中単独で動くことはないが、前輪についてはステアリングを切れば動くため「あらゆる空力付加物は可動してはならない」とレギュレーションで規定されていることに触れるとみられるからだ。

しかしながら、今回のレースでフェラーリ・チームだけは前輪にも装着。
これについて他チームからは疑問の声が上がっており、今後論争の火種になるかも知れない。

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シルバーストーン、「イギリスGP大成功!」

バーニー・エクレストン氏の冷やかな視線にもかかわらず、イギリスGPの開催地であるシルバーストーン・サーキットのイアン・フィリップス/マネージング・ディレクターは「イギリスGPは大成功だった」と、胸を張った。
British GP Scene (C)Honda Racing
拡大します
それによれば今年のイギリスGPはフリー走行の金曜日が4万2千人、公式予選の土曜日は8万人、そして決勝レースの日曜日が8万5千人で3日間合わせて20万7千人の観客が入ったという。

同氏は「今年のグランプリは警備に大きく手を割かれたが、天候に恵まれたこともあり成功裡に終えることができた。
安全面や渋滞問題など、協力してくれた観客のすべてに心から感謝したい」と、月曜日に語っている。

確かに画面を通して映し出されるスタンドには多くの観客がみられたが、しかし世界最高と言われる日本GPの鈴鹿サーキットの場合、日曜日だけで15万6千人、3日間合計では公称(控えめな方の)33万人(!)と報告されている。

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今週F1はスパフランコルシャンでテストへ

連戦となったフランス&イギリス両グランプリを終えたF1サーカスは、今週ヘヘルギーのスパフランコルシャン・サーキットで合同テストを行う予定になっている。
2001 Belgium GP (C)Honda Racing
拡大します
1950年の近代F1黎明期から開催が続いたベルギーGPだが、昨年は開催が見送られた他、その間にコースの一部改修や路面舗装も行われており、今回のテストは9月に開催が予定されている復活ベルギーGPに向けて重要なものになりそうだ。

なお期日は今日10日(火)から12日(木)までの3日間。
タイムスケジュールは午前のセッションが9:00-12:00、午後のセッションが13:00-18:00までとなっている。
(日本との時差は7時間)

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アルバース(スパイカー)、シート危うし

『スパイカーF1』チームのクリスチャン・アルバース(28歳:オランダ)周辺が急速にきな臭くなってきた。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
拡大します
今シーズン、アルバースはここまでしばしばチームメイトで新人のエイドリアン・スーティル(26歳:ドイツ)の陰に隠れる低パフォーマンスである他、フランスGP決勝レースで給油作業中にマシンを発進されるという失態を演じ、すっかり評価を落としていた。

その上従来の強力なマネージング・グループと離別したこともあってか、肝心のスポンサー資金持ち込みに支障を来しているとも伝えられる。
このため、次戦ニュルブルクリンクでのヨーロッパGP(7月22日決勝)ではシートを喪失するのではないか、という噂で持ちきりだ。

今週はスパフランコルシャンでF1テストが予定されていることから、ここに参加するドライバーの顔ぶれにより騒動の行く末が見えて来るかも知れない。

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2007/07/09

ブリヂストン イギリスGP決勝レースニュース

Bridgestone Tyre (C)Renault F1 UK
拡大します
2007年 F1世界選手権 イギリスGP決勝

スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンがピットストップ戦略、タイヤ選択、そしてスティントの距離が59周のスリリングなレースのカギとなった、快晴のシルバーストーンでのイギリスGPで優勝を果たした。

それぞれが違ったタイヤ戦略を選択したライコネン、そして、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソの3人のドライバーがトップ争いを繰り返し、揃って表彰台に上ることになった。
ライコネンはミディアム・コンパウンドで走った17周目に、1分20秒638という、このレースの最速ラップタイムを記録しているが、このタイムは昨年の1分21秒599の最速ラップタイムを1秒近く上回るものだ。

フェラーリの2台はミディアムでスタートを切ったが、フィリペ・マッサがグリッドでストールしたために再度のフォーメーションラップとなり、彼はピットレーンからのスタートとなった。
マッサはミディアムミディアム-ハードの戦略で、優れたドライビングテクニックを見せながら順位を上げていったが、ロバート・クビサ(BMW ザウバー)が巧みなディフェンスでマッサから4位のポジションを守った。

母国レース初のポールポジションを獲得したハミルトンはハードでスタートを切り、ミディアムでスタートしたライコネンのプレッシャーにもかかわらず、第1スティントではトップの座を他に譲らなかった。
最初にハミルトンがピットインし、ハードでレースに戻り、その2周後にライコネンがピットインしてトップにたったが、アロンソはふたりよりも遅いピットインでハードからミディアムにタイヤを交換し、ふたりの前でレースに戻った。

2回目のピットインまでアロンソがレースをリードすることになったが、ライコネンは彼より6周長く走り続けてピットイン。
ハードに交換してレースに戻り、チェッカーフラッグまでトップの座を守り続けた。
ハードのアロンソはライコネンに2.4秒遅れてフィニッシュ。
最終スティントをミディアムで走ったハミルトンはさらに36.9秒遅れてレースを完走した。

ホンダのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロは、ミディアムでスタート。
1回のピットストップ戦略でハードに交換するという非常に変わったタイヤ戦略で、それぞれのグリッド・ポジションから、レースを通してバトンは8位、バリチェロは5位、ポジションを上げている。

ブリヂストンと全F1チームは、7月10日から12日まで行われる3日間の合同テストのため
にベルギーのスパへと向かう。
テストではミディアムとソフトのブリヂストン・ポテンザタイヤが投入される予定。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「個人的な意見ですが、2種類のブリヂストン・ポテンザタイヤのパフォーマンスと、それが可能にした数々の戦略が、今日のレースをエキサイティングにしてくれました。
今日は5種類の戦略が展開されました。
ミディアム・コンパウンドは予想より摩耗も少なく、期待していた以上の性能を発揮しました。
ハードも非常に安定性の高いパフォーマンスを見せました。
速いクルマの最速ラップタイムのほとんどはミディアムのブリヂストン・ポテンザタイヤで記録されたものですが、燃料搭載量を加味するとわれわれの計算ではハードの方が有利でした。
キミ・ライコネンとフェラーリは第1スティントのミディアムの摩耗を最小限に抑えることができましたし、彼らはこの大胆な戦略のおかげで優勝することができました。

ブリヂストンの次のチャレンジはスパで行われるテストです。
スパは再舗装されて、コースのレイアウトも新しくなっています。
2005年以来、われわれはスパには行っていませんので、今回のテストをとても楽しみにしています」

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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ルノーにはJ-P.ジャブイーユ氏が激励に

Jean Pierre Jabouille (C)Renault F1 UK
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今回のイギリスGPでは、ルノー・チームがF1参戦30周年になるのを記念し、初参戦時のオリジナル・カラーにペイントされた『R27』マシンをお披露目したが、これに伴い当時シルバーストーンでこのマシンをドライブしたジャンピエール・ジャブイーユ氏(64歳:フランス)がチームを激励に訪れた。
当時から30年が経過。
最新仕様の『R27』を前に、さすがのベテランも感慨深いものがあったようだ。

1974年にウィリアムズ・チームからF1デビューを果たしたジャブイーユ氏は、1977年7月に当時例のないターボ・エンジン搭載の革新的F1マシンを初めて走らせた。
予選では6回のポールポジションを獲得するなどそのスピードをみせたがレースでは苦戦。
それでも1979年ディジョンのフランスGPで初優勝、1980年にはエステルライヒのオーストリアGPで2勝目を記録している。

Renault『RS01』(1977) &『R27』(2007) (C)Renault F1 UK
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デビッド・ベッカム夫妻も応援に

イギリスGP決勝レースには、ご当地イギリスの著名人も多く応援に訪れていた。
Victoria & David Beckham & Jenson Button (C)Honda Racing
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そんな中、ホンダ・チームのジェンソン・バトンを激励に来たのがイングランド・サッカーのスーパースターであるデビッド・ベッカム選手だ。
ビクトリア夫人を伴い、スターティンググリッドで談笑する姿はさすがにスタンドの観客からも大きな注集めていた。

現在スペイン・リーグで活躍するベッカム選手だが、次はいよいよフォーミュラワン同様にサッカー不毛の地と言われるアメリカに移籍することになっている。

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S・アグリ イギリスGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoSilverstone Circuit, Northamptonshire, UK
2007/07/08

2007年イギリスGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-04)
14位 走行周回数57 最速ラップタイム1分23秒413

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-02)
リタイア 走行周回数35 最速ラップタイム1分24秒144

T-Car SA07-03

天気:晴天(湿度33.8% - 45.2%)
気温:最低21.2°C 最高23.4°C
コース路面温度:最低37.1°C 最高46.5°C

イギリスGPはSUPER AGURI F1 TEAMが望んだ週末にはならなかった。
アンソニー・デビッドソンはメカニカルなトラブルでレースの35周目にリタイア。
琢磨はスタートからSA07のペースが上がらずに苦しまされたが、14位でチェッカーフラッグを受けた。

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トヨタ イギリスGP決勝レースニュース

F1第9戦イギリスGP 2台共に不調を抱え無念のリタイア
2週間後にチームの地元で開催される第10戦ヨーロッパGPで巻き返し

F1第9戦イギリスGPの決勝レースがイギリスのシルバーストーン・サーキットで行われた。好天に恵まれ、大観衆の集まったサーキットで、午後1時、気温22度、路面温度42度、湿度42%のコンディションでレースがスタート。

予選6番手と好位置からスタートを切ったラルフ・シューマッハーは、汚れたイン側路面の影響もあり、スタートで若干ポジションを落とし、8位で序盤戦へと突入。
前を行くライバル勢と遜色ないラップタイムでポイント圏内のレースを戦っていたが、1回目の給油ピットインを終えて間もなく22周目に、左前輪のホイール取り付けに関するトラブルに見舞われ、無念のリタイアを余儀なくされた。

一方、予選では苦しみながらもトップ10グリッドからスタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、バランスとグリップ不足を強いられながらも粘り強く走行を続けていたが、43周目に、ラルフ・シューマッハーが抱えたトラブルに関する調査のためにピットへ戻り、そのまま戦列を去ることとなった。

この週末、金曜日、土曜日と速さを見せたパナソニック・トヨタ・レーシングだったが、決勝レースは無念な結果に終わった。チームは、2週間後に、ファクトリーにも近いニュルブルクリンクで開催される第10戦ヨーロッパGPでの巻き返しを図るべく、7月10日(火)から12日(木)の日程でベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われるF1合同テストに参加する。

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ホンダ イギリスGP決勝レースニュース

honda_f1_logo第9戦 イギリスGP 決勝レース

「バリチェロ9位、バトン10位完走」

7月8日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:21~23度

第9戦イギリスGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは9位、ジェンソン・バトンは10位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日も晴れ。気温22度、路面温度37度、微風と、絶好のレースコンディションとなった。
レースは2列目のマッサがスタートできず、フォーメーションラップをやり直すことに。

14番グリッドのバリチェロはスタートで出遅れ、17番手に後退。
すぐ後ろにバトンが付ける。
1回目のピットインが、15周目以降から始まる。重い燃料でスタートしたHondaの2台は、27周目にはバリチェロ9番手、バトン10番手まで順位を上げる。

レースの折り返し点を過ぎた31周目、バリチェロがピットイン。
9番手に上がったバトンも、33周目にピットへ。
両者、果敢な1回ストップ作戦だ。バリチェロは11番手でコースに復帰。
バトンは13番手に後退した。

後半40周目前後から、他車が2度目のピットへと向かい始める。
この時点でバリチェロは依然10番手、バトンは12番手だ。
そして終盤には、D・クルサード(レッドブル)らのピットインで、バリチェロ9番手、バトン10番手に上がり、そのままチェッカー。
惜しくも2戦連続入賞は逃したものの、2台完走し、二人揃ってトップ10入りを果たした。

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リタイヤのデビッドソン、「リヤが路面に接触」

ハミルトン同様、今回初めてのホームグランプリを迎えたスーパー・アグリのアンソニー・デビッドソン(28歳)だったが、結果は残念ながら35周目にマシントラブルからリタイヤとなった。
British GP Scene (C)Super Aguri F1
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「F1ドライバーとして初めて迎えたホームグランプリだったから、もちろんもっといい結果を期待していたよ。
予選は思うようなものではなかったけれど、決勝レースではいいスタートも切れたしホンダの2台といいバトルを続けることができていた。
ところが突然マシンのリヤ部分が路面に接触するような感じがして、そのまま走り続けるのが危険に思われた。
原因がわからないのでレースから撤退することにしたんだ」

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優勝のライコネン、「予選のミス挽回できた」

予選では惜しくも0.102秒という僅差でポールポジションを逸したものの、決勝レースではみごと今季3勝目を飾ったフェラーリのキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)は「予選のミスを挽回できた」と、レース後笑みをみせた。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「とにかく最高のレースだったね。
予選では最後にミスをしてポールポジションが獲れず、とても落ち込んでいたんだ。
でもレースではソフト、ハードどちらのタイヤでもとてもバランスが良く、終始攻めの姿勢で走り続けることができた。
アロンソとは作戦の違いがあったので、彼がピットインしたあと僕は猛烈にプッシュしたよ。
幸い、予選でのミスを取り戻すことができたけれど、でもポールポジションからスタートしていればもっと楽だったろうね。

このシーズン、ここまでとても厳しい状況に追い込まれていたけれど、この連勝でだいぶ自分の陣地を拡大することができたと思う。
これから先まだ厳しい戦いは続くと思うけれど、僕らの方向性は間違ってないよ」

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トヨタのトラブルはホイール取り付け部分

イギリスGP公式予選で2台共に最終ピリオドに進出を果たし、ラルフ・シューマッハが今季自身最高位となる6番グリッドを獲得、ヤルノ・トゥルーリも10番グリッドと共にトップ10以内からのスタートでレースが期待されたトヨタ・チームだが、残念ながらいずれもマシントラブルによりリタイヤを余儀なくされた。
Pitstop Scene (C)Panasonic Toyota Racing
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これについて同チームのスポークスマンは、トラブルの原因がホイールの取り付け部分に関するものであることを明らかにしている。

これはるまず1回目の給油ピットインを終えて間もなくの22周目、ラルフのマシンに左前輪のホイール取り付けにトラブルが発生、そのままリタイヤとなったもの。
一方トゥルーリのほうは直接同じ症状が出た訳ではないが、マシンのバランスに異常があるとして2度目のピットストップの際にフロントセクションそのものを交換したものの改善がみられず、ラルフのトラブルもあってレースからの撤退を決めたという。

チームでは今後トラブルの原因究明に全力を尽くすとしている。

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「カスタマーシャシー問題」、最終解決遅れ

このイギリスGP期間中に解決が発表されるものと期待された『カスタマーシャシー問題』だが、結局日曜日までに最終的な解決の報告はされずにグランプリは終了した。
Race Image (C)RedBull Racing
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関係者によれば、すでに基本的な部分で3チームすべてが合意に達しているということで、あとは単にそれぞれのチームの弁護士と詳細部分の確認が残っているだけとされる。

これは、スパイカーF1がトロ・ロッソとスーパー・アグリ2チームの2007年シャシーについて、それぞれレッドブルとホンダのシャシーを流用したものであるためコンコルド協定に違反するとして訴えていたもの。
これを仲裁するバーニー・エクレストン氏は、イギリスGP期間中に解決・発表することを示唆していた。

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2007/07/08

イギリスGPは跳ね馬ライコネンが優勝

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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イギリスGP決勝レースが晴天のもとスタート。
スーパー・アグリの佐藤琢磨はスペアカーに乗り換えピットスタートになっている。
またフォーメーションラップ終了後、4番グリッドのマッサ/フェラーリがエンジンストールしてこれまたピットスタートに。
再度のフォーメーションで周回数は60周から59周に減少。

11周目、レッドブルのウェバーがピットイン、そのままリタイヤに。
17周目、スパイカーのスーティルがエンジンから白煙を上げてストップ。
1回目のピットストップを終え、トップはアロンソに、2番手はライコネン、ハミルトン3番手、4番手はBMWザウバーのクビサ。
23周目、上位を走っていたトヨタのラルフがピットインしてリタイヤ。
続いてスーパー・アグリのデビッドソンもマシントラブルでリタイヤ。
残り14周ではラルフの僚友トゥルーリもピットインしてリタイヤとなった。

レースはイエローコーションになることもなく終了、結局フェラーリのライコネンが2位マクラーレンのアロンソに2.5秒の差をつけて通算12度目の優勝を遂げた。
地元で期待されたマクラーレン・チームのハミルトンは結局3位に終わったものの、またしても表彰台に上がってみせている。

4位はフェラーリ・マッサの猛追を最後まで凌いだBMWザウバーのクビサ。
5位にピットスタートから追い上げたマッサ。
6位BMWザウバーのハイドフェルド、7-8位にルノーのコバライネンとフィジケーラでここまでが入賞。

ホンダ勢は9-10位にバリチェッロ&バトンが入ったものの、2度目のポイント獲得はならなかった。
スペアカーで戦ったスーパー・アグリの佐藤琢磨はペースが上がらず14位で終わった。

イギリスGP決勝レースの結果はこちら

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ウィリアムズの中嶋一貴、GP2初表彰台獲得

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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今季ウィリアムズ・チームのテストドライバーを務めながら、F1登竜門である『GP2シリーズ』にDAMSから参戦の中嶋一貴(22歳)が、イギリスGPのサポートレースとして行われたシルバーストーンの第1レースで3位入賞、初めての表彰台を獲得した。

なおBCNの山本左近は16位、Tridentの平手晃平は18位だった。
『GP2シリーズ』のレース結果はこちら

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ホームでミスのデビッドソン、身内からも苦言?

みごとポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン同様、ここイギリスを初めてホームグランプリとして迎えたのがスーパー・アグリのアンソニー・デビッドソンだった。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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しかし予選『Q1』セッション終盤、クイックラップを他車のトラフィックに邪魔されたデビッドソンはアタックを断念スローダウンするかに思われたその時、突然マシンのコントロールを失いコースアウトする羽目に。

直ちにコースの最終ピリオドセクター部分はイエローコーションとなってしまったが、災いしたのはこの時進出ラインギリギリの各車が最後のタイムアタックに入っていたことだ。
身内とも言うべきホンダのバトンやチームメイトである佐藤琢磨らはタイム更新がならずに『Q1』で脱落。
いずれも「最後のイエローフラッグに邪魔された」と、口を揃えた。

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他のイギリス人ドライバー、引き立て役

今回のイギリスGPを初めてのホームグランプリとして迎えたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が堂々大逆転によりポールポジションを獲得した一方で、同じくホームグランプリとして迎えた他の3人のイギリス人ドライバーはいずれも冴えない予選結果に終わった。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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レッドブルとの2008年の契約がいち早く完了、充実した意識で臨めた筈のデビッド・クルサードですら予選最終ピリオドには進めずグリッドは12番手。
さらに他の二人、ホンダのジェンソン・バトンとスーパー・アグリのアンソニー・デビッドソンらはいずれも予選『Q1』で姿を消す有り様で、それぞれ18-19番グリッドに低迷する結末に終わった。

スタンドを埋め尽くしたユニオンジャックだったが、地元が生んだ若きヒーローの前でこの3人は今回引き立て役でしかなかったようだ。

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ブリヂストン イギリスGP公式予選ニュース

Bridgestone Tyre (C)Renault F1 UK
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2007 年F1 世界選手権 イギリスGP 予選

マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミディアム・コンパウンドのブリヂストン・ポテンザタイヤで輝かしいポールポジションのタイムを記録し、自国の観客を沸かせた。

金曜日の曇り空も土曜日には晴れ上がり、ハードとミディアムの両方のブリヂストン・ポテンザタイヤのタイムは次第に速くなっていった。
最終予選セッション終了直前にハミルトンがポールポジションを決めた1分19秒997というタイムは、昨年のポールポジションのタイムを0.2秒以上、上回るものだった。

明日の60周のレースをハミルトンの隣のフロントローからスタートするのはキミ・ライコネン。
彼は、午前中のフリー走行でハードタイヤを装着し、1分19秒751でフリー走行の最速ラップタイムを記録している。
3番手グリッドからスタートするのは、予選第2セッションを同じくハードで走り、この日の最速ラップタイムの1分19秒152を記録したフェルナンド・アロンソだ。

今日は昨日より雲もなく風も弱かったので、午前中のフリー走行では、チームはハードとミディアでより意義ある走行を行うことができた。
明日のレースではミディアムよりハードの方が安定した性能を発揮すると思われるが、両方のコンパウンドのラップタイムは僅差なので、ピットストップまでのバラエティーに富んだスティントの距離が見られるだろう。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「4人のドライバーが接戦のポールポジション争いを展開した、エキサイティングな予選セッションでした。
今日は天気も良く、イギリス人ドライバーがイギリスのモータースポーツ発祥の地でイギリスGPのポールポジションを勝ち取ったということで、地元のファンたちも大きな声援
を送っていました。
路面コンディションも幾分改善されて摩耗も減少し、タイヤは優れたパフォーマンスを発揮しました。
ブリヂストン・ポテンザタイヤの2種類のコンパウンドは、それぞれがアドバンテージを発揮したセクターがありましたが、総合的に考えるとラップタイムにはほとんど差がありませんでした。
ポールポジションを勝ち取ったのはミディアムで走行したルイス・ハミルトンでしたが、今日の最速ラップタイムを記録したのは、ハードで走ったフェルナンド・アロンソでした。
これは昨年の最速ラップタイムより1秒以上速いタイムでしたし、ポールポジションのタイムも昨年を上回るものでした。
今週末の2種類のタイヤは、どちらも高い性能を発揮していることがわかりました」

《参考データ(午前中フリー走行及び予選)》
・合計走行周回数:738周
・1台あたりの平均周回数:34周
・最多走行周回数:44周(ラルフ・シューマッハ)
・最速ラップタイム:1分19秒152(予選第2セッション、アロンソ)
・コンパウンド:ハード/ミディアム

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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S・アグリ イギリスGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoSilverstone Circuit, Northamptonshire, UK
7 July 2007

2007 年イギリスGP フリー走行/予選

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA07-04)
フリー走行3 回目 20 位 最速ラップタイム1 分21 秒745
予選結果 21 番手 ラップタイム1 分22 秒045

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23 (SA07-03)
フリー走行3 回目 10 位 最速ラップタイム1 分20 秒915
予選結果 19 番手 ラップタイム1 分21 秒448

T-Car SA07-02

天気:晴天 (湿度39.6%-64.4% )
気温:最低 19.1℃ 最高 23.6℃
コース路面温度:最低 28.8℃ 最高 47.0℃

SUPER AGURI F1 TEAM は困難な1 日を経験した。
午前中の3 回目のフリー走行ではアンソニーが満足のいく最速ラップタイムを記録していたが、午後の予選ではスピードと運がチームに味方しなかった。

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ホンダ イギリスGP公式予選ニュース

honda_f1_logo第9戦 イギリスGP 2日目・予選

「イギリスGP予選で、バリチェロ14番手、バトン18番手」

7月7日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:19~20度(予選)

第9戦イギリスGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは14番手、ジェンソン・バトンは18番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
初日のどんよりと曇った天候から一転、朝から青空が広がった。
背中の痛みにより初日午後のフリー走行を控え、ロンドン市内の病院で精密検査を受けたバトンだったが、今日は朝から元気に復帰した。

午前中のフリー走行は、二人のドライバーともに順調にペースを上げていくものの、バリチェロ14番手、バトン19番手だった。

だいぶ雲が出てきたとはいえ、上空は依然として晴天。
午後1時からの予選は、気温21度、路面温度42度というコンディションで始まった。
1セット目のタイムは、バリチェロ18番手、バトン20番手という順位。
次のアタックでもバトンはペースが伸びず、さらに黄旗に遮られたこともあって、18番手に終わる。
一方のバリチェロは16番手に順位を上げ、第2セッションへ駒を進めた。

第2セッションでは、1分20秒台に入るタイムを出すものの、100分の1秒を争う接戦の中、10位で最終セッションに進んだハイドフェルド(BMW)とはわずか0.2秒差のタイムで14番手に終わった。

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トヨタ イギリスGP公式予選ニュース

イギリスGP予選 2台揃ってトップ10から決勝へ
ラルフ・シューマッハーが6番手。ヤルノ・トゥルーリも10番手グリッド確保

F1第9戦イギリスGPの公式練習第3回目と公式予選がシルバーストーン・サーキットで行われた。

天候は回復し、青空も覗く午前10時、気温19度、路面温度33度、湿度63%のコンディションで公式練習第3回目が開始された。
予選、決勝へ向け最後の準備作業が1時間に渡って行われ、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台も順調にプログラムをこなし、ラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリが17番手であった。

2時間のインターバルを経て午後1時から開始された公式予選では、好調のラルフ・シューマッハーが、予選第1セッションで6番手につけ、ヤルノ・トゥルーリも13番手と苦しみながらも予選第2セッションへ進出。

予選第2セッションでも、ラルフ・シューマッハーは5番手、ヤルノ・トゥルーリも9番手タイムを刻み、2台揃って最終第3セッションへと進出を決めた。

最終第3セッションでは、セッション終了間際の最後のアタックで、ラルフ・シューマッハーが渾身の走りを見せ、3列目6番手グリッドを獲得。
ラルフ・シューマッハーはこの日の全てのセッションで6番手以内という健闘を見せた。
ヤルノ・トゥルーリも10番手グリッドからのスタートとなり、明日の決勝レースでは、2台揃ってのポイント獲得を目指す。

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ハミルトン、「僕も負けずに嬌声発した」

今年F1デビューした新人ながら初めて迎えた母国グランプリでいきなりポールポジション獲得という快挙を成し遂げたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は、次のようにその感動を顕わにした。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「実に激しい予選だった。
ここではフェラーリも速かったし、アロンソも速かったからね。
このポールポジション獲得には、チームの努力なしにはあり得なかった。
いいクルマを準備し、そして最後のアタックを間に合わせてくれたチームの仕事に僕はほんとうに感謝しているんだ。
いまはもう明日の決勝レースが待ちきれないよ。
シルバーストーンに駆けつけてくれたこの多くの観客の応援はほんとうに励まされたね。
ポールポジションを決めるラップを終えてフィニッシュラインを横切った時、観衆が大きな声援を送ってくれたのが聞こえたよ。
でも僕もヘルメットの中でそれに負けないくらいの金切り声を上げていたんだ。
彼らに僕の声は聞こえなかったと思うけどね」

このポールポジションはハミルトンにとって3回目、マクラーレン・チームとして今年4回目、そしてチーム通算50回の節目となるものとなった。

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2007/07/07

ポールポジションは新人ハミルトンの手に

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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イギリスGPのポールポジションは、マクラーレンのハミルトンが最後の最後にただ一人1分19秒台のベストタイムにより逆転で獲得。
カナダ・アメリカに続き、自身3回目のポール。
前2戦はいずれもポールTOウィンを飾っている。
また新人がホームグランプリでポールポジションを獲得したのも快挙だ。

2番手はフェラーリのライコネン、ハミルトンもライコネンも最後のアタックはコースアウトぎりぎりの猛烈なものだった。
3番手マクラーレンのアロンソ、4番手フェラーリのマッサ。
5番手はBMWザウバーのクビサ、6番手トヨタのラルフ、7-8番手がルノーのコバライネン&フィジケーラ、9番手BMWザウバーのハイドフェルド、そして10番手がトヨタのトゥルーリという結果となった。

イギリスGP公式予選結果はこちら

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予選Q2もアロンソ最速! トヨタ勢Q3進出

公式予選『Q2』は再びマクラーレンのアロンソがトップタイム。
これにフェラーリのライコネンが続き、3番手マクラーレンのハミルトン、4番手フェラーリのマッサとここまでいつもの4強。

5番手トヨタのラルフ、6番手ルノーのフィジケーラ、7番手最後うごかなかったBMWザウバーのクビサ、8番手ルノーのコバライネン、9番手トヨタのトゥルーリ、そして10番手やはり最後のアタックを行わなかったBMWザウバーのハイドフェルドと、ここまでが最終ピリオドに進出となった。

脱落したのはレッドブルのウェバーとクルサード、ウィリアムズのブルツ、ホンダのバリチェッロ、そしてトロ・ロッソのスピードとリウッツィの6台。
脱落したとはいえトロ・ロッソはこのところひと頃のスーパー・アグリに匹敵する好パフォーマンスをみせている。

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予選Q1はアロンソ最速! スーパー・アグリ脱落

イギリスGP公式予選『Q1』は最後にスーパー・アグリのデビッドソンがコースアウトしてイエローコーションに。
このあおりもあって最後は多少混乱状態で終えた。

トップタイムをマークしたのはマクラーレンのアロンソ。
これにフェラーリのライコネン&マッサが続き地元ハミルトンはまたしても4番手。
5番手にフリー走行でギヤボックスに見舞われたBMWザウバーのクビサ、6番手トヨタのラルフ。

ホンダのバリチェッロは16番手ギリギリで通過。
このセッションで脱落したのはウィリアムズのロズベルグ、ホンダのバトン、スーパー・アグリのデビッドソン、スパイカーのスーティル、スーパー・アグリの佐藤琢磨、そしてスパイカーのアルバース。
ホンダ・エンジン勢にとっては散々な結果となった。

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最後のフリー走行も跳ね馬ライコネンが最速!

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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イギリスGP公式予選を前にした最後のフリー走行は、再びフェラーリを駆るキミ・ライコネンがトップタイムをマークして終えた。
2番手はマクラーレンのアロンソ、3番手フェラーリのマッサ、地元マクラーレンのハミルトンは4番手だった。

また5番手にはウィリアムズのロズベルグ、僚友ブルツは再三のスピンで15番手。
6番手にトヨタのラルフ、トゥルーリのほうはアタックをハミルトンに邪魔されて怒りの17番手。
7番手にはなんとトロ・ロッソのリウッツィがつけた。

8番手はBMWザウバーのハイドフェルドだが、チームメイトのクビサはマシントラブルで長い時間ピットに留まり16番手。

ホンダはバリチェッロが14番手、復帰したバトンが19番手。
スーパー・アグリは地元のデビッドソンが10番手に食い込んだものの、佐藤琢磨は20番手に留まった。

イギリスGPフリー走行3回目の結果はこちら

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『プロドライブ』イギリスGPで体制発表できず

今週体制発表が行われると期待されていた2008年からの新規参加チーム『プロドライブ』だが、同チームのデビッド・リチャーズ代表はこれができなくなったことを明らかにした。
David Richards (C)Prodrive
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「残念ながら今回明らかにすることはできなかったが、今後数週間のうちに体制発表するつもりだ。
まだパートナーについてここで名前を出すことはできないが、細部の詰めが残っているだけで全体の大枠についてはうまくいっている」と、リチャーズ氏。

リチャーズ氏は4月に行われたバーレーンGPの際、7月のイギリスGP時に体制発表できとの見通しを示していた。
イギリス国内では、かねてパートナーを組むとされていたマクラーレンとの間で、商業的な契約内容やドライバー・ラインナップについて合意ができていないとも伝えられている。

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「カスタマーシャシー問題まもなく終結」とエクレストン氏

今季開幕前から騒動が続いている『カスタマーシャシー問題』について、FOMのバーニー・エクレストン氏は今回のイギリスGPの会場で「まもなく終結が期待される」と、楽観的な観測を表した。
2007 F1 Drivers (C)Super Aguri F1
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それによれば、今日7日(土)にも3チームが合意の協定にサインできるのでは、と期待されているという。
合意の詳細は明らかになっていないが、シーズン終了時に3チームのコマーシャル収入を共有するのではとみられている。

これは『スクーデリア・トロ・ロッソ』と『スーパー・アグリ・F1』両チームのシャシーについて、それぞれレッドブルとホンダのシャシーを流用したものだとして『スパイカーF1』が訴えていたもの。

現在のコンコルド協定ではコンストラクターズ・ランキング11位以下のチームにはTV放映権料などの配分がないばかりか機材の運搬費用も自前負担を強いられているが、昨年の11位はスーパー・アグリだったものの、今季はスパイカーF1が11位となる可能性が高くなっている。

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インディアナポリス、2輪有力もF1依然未定

今年限りで契約が切れたIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)でのアメリカGPだが、7月12日と言われるデッドラインを前に、依然としてバーニー・エクレストン氏との合意は聞かれていない。
2006 USA GP Stand (C)Renault F1 UK
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その一方で、2008年は2輪WGP(ワールド・グランプリ)レースの開催が有力と言われていて、せっかくのロードコースは2輪の舞台になってしまいそうだ。

同スピードウェイのジョー・チトウッド/社長兼COOは「2輪のレースは面白そうだね。
私は大いに楽しみにしているんだ。
F1?
エクレストンとの話し合いでわれわれが譲歩することはないよ」と、依然として強気な姿勢であるところを地元の『インディアナポリス・スター』紙に示している。

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観客最高の入りだ! シルバーストーン

イギリスGPの開催地であるシルバーストーン・サーキットのリチャード・フィリップス/マネージング・ディレクターは、6日(金)開幕した今年のグランプリが最高の観客でスタートしたことを高々と宣言した。
British GP Scene (C)Williams F1
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それによればこれまでイギリスGP金曜日の観客数は2006年の38,000人が最高。
今年はすでにこれを4,000人上廻る42,000人の観客を記録したということだ。

「今シーズン、驚異の新人ルイス・ハミルトンの素晴らしい活躍がイギリスで人気を呼んでいることは間違いない。
ただ、この陰にはわれわれが行ってきた施設改修や地道な啓蒙活動、それにチケット販売への努力も忘れないで欲しいがね。
幸い週末の天気は良さそうなので、グランプリウィークとして最高を期待しているよ」と、ご満悦のフィリップス氏。

今年のF1にはハミルトン、クルサード、バトン、そしてデビッドソンと国別で最多となる4人のイギリス人ドライバーが参加している。

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レッドブル、クルサードとの2008年契約正式発表

6日(金)イギリスGPの会場で、かねて伝えられていた通りレッドブル・レーシングは同チームのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)との契約を2008年まで延長することで合意したことを正式発表した。
D.Coulthard & M.Schumacher (C)RedBull Racing
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1994年5月にウィリアムズ・ルノーでF1デビューを果たしたクルサードはその後マクラーレンへと移籍、実に9年の長きに渡って在籍して通算13勝を上げたあと、2005年から現在のレッドブル・レーシングへ移籍。
当初1年限りとみられたものの、なんら戦闘力に欠けることのないパフォーマンスでシューマッハ引退の現在F1最年長ドライバーとして活躍を続けている。

なお1994年、当時テストドライバーだったクルサードがレギュラーに昇格したのは故アイルトン・セナ選手事故死を受けてのものだった。

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S・アグリ イギリスGPフリー走行ニュース

Superagurif1_logoSilverstone Circuit, Northamptonshire, UK
6 July 2007

2007 年イギリスGP フリー走行

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA07-04)
フリー走行1 回目 16 位 最速ラップタイム1 分23 秒548
フリー走行2 回目 16 位 最速ラップタイム1 分22 秒487

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23 (SA07-03)
フリー走行1 回目 12 位 最速ラップタイム1 分23 秒037
フリー走行2 回目 10 位 最速ラップタイム1 分22 秒143

T-Car SA07-02
天気:曇り(湿度61% - 69%)

気温:最低16.3℃ 最高18.3℃
コース路面温度:最低19.7℃ 最高27.2℃

今日のイギリスGP 初日は、強風と汚れたコースで難しいドライビングコンディションだったが、SUPER AGURI F1TEAM の佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンは、それぞれ予定していたテストプログラムを完了し、有意義なグランプリのスタートを切った。

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ホンダ イギリスGPフリー走行ニュース

honda_f1_logo第9戦 イギリスGP 初日フリー走行

「ホームグランプリ開幕!」

7月6日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:16~18度

第9戦イギリスGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは午前中のフリー走行で背中の痛みを訴え、午後は代わってクリスチャン・クリエンが走行した。
午後のセッションは、ルーベンス・バリチェロ17番手、クリエン18番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
先週のマニクールに続いて、シルバーストンも例年より涼しい陽気。
午前10時の第1回フリー走行開始時の天候は曇り、気温16度、路面温度19度で、セーターと薄手のコートは手放せない。

Hondaは2週間前にここで行われた合同テストの際は、スーパーアグリと共にヘレスで行っており、午前中のフリー走行ではコースに合わせたセッティング作業に専念。
バリチェロ10番手、バトン15番手だった。

午後2時からの2回目のフリー走行。
バトンは、インディアナポリスのレースで痛めた背中を理由に走行を断念。
テスト兼リザーブドライバーのクリスチャン・クリエンが走行した。
クリエンがレースの週末を走るのは去年の9月以来となるが、そのギャップを感じさせない力強い走りを序盤から披露。
順調にペースを上げて、14番手に付ける。
一方のバリチェロはマシンバランスが安定せず、20番手あたりにとどまっている。
その後は改善されたものの17番手に終わった。
22人中最多の45周をこなしたクリエンは、18番手だった。

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トヨタ イギリスGPフリー走行ニュース

第9戦イギリスGP公式練習 強風、曇天の下でセットアップ
R.シューマッハー3番手、J.トゥルーリ5番手と好タイムで明日の予選へと準備

F1第9戦イギリスGPの公式練習第1回目と第2回目が、イギリスのシルバーストーン・サーキットで行われた。
昨年のイギリスGPは珍しく熱帯のような暑さに見舞われたが、今年は例年通り、涼しいコンディションに戻った。

午前10時から行われた、公式練習第1回目は、気温16度、路面温度19度、湿度69%というコンディションの下、路面はドライコンディションだが、空は雲に覆われ、強い風に見舞われる中で開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは順調にセットアップとデータ収集をこなし、それぞれ9番手、11番手につけた。

午後2時から行われた公式練習第2回目は、セッション途中でにわか雨に見舞われたものの、予定されていた全てのプログラムを消化し、ラルフ・シューマッハーが3番手、ヤルノ・トゥルーリは5番手と好タイムでこのセッションを終了した。
チームはこの好調を維持するべく、明日の予選、日曜日の決勝レースへ向け準備を進める。

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ステップニー事件、今度はホンダにも飛び火

元フェラーリ従業員であるナイジェル・ステップニー氏による機密情報流出疑惑は当のフェラーリのみならずマクラーレン・チームをも巻き込んで騒動となっているが、今度はホンダ・チームにも飛び火しそうだ。
Honda『RA107』 (C)Honda Racing
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それによれば、ステップニー氏がホンダ・チームのニック・フライ代表と移籍絡みで会談、この際何らかの機密情報がホンダ側にもたらされたのではないか、というもの。

これを受け、ホンダ・チームでは会談の事実があったことは認めたものの「いかなる機密情報の受理もなかった」と直ちに疑惑を全面否定している。

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2007/07/06

フリー走行2回目はライコネン(フェラーリ)首位

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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イギリスGPフリー走行2回目、ホンダのバトンが前回のヘレステストに続き背中の痛みを訴え突然の欠場。
金曜日セッションであることからレギュレーションにより第3ドライバー&テストドライバーであるクリスチャン・クリエンが急きょ代役として起用された。

セッションはライコネンが1'20.639のタイムで1番手、終了間際は恒例のタイムアタック・ラッシュとなったがこのライコネンのタイムは破られることなく終了。
これに僚友マッサが0.499秒差で続きフェラーリ勢の1-2となった。
また3番手にはシート危うしの噂もあるトヨタのラルフが飛び込んで注目された。

ホームグランプリで注目のマクラーレンのハミルトンは4番手、トヨタはトゥルーリも5番手タイムで続き、6番手にマクラーレンのアロンソ。
やはりトヨタ・エンジンを搭載するウィリアムズ勢もロズベルグ7番手、ブルツ8番手と大健闘だ。

ホンダはバリチェッロが17番手、クリエン18番手。
スーパー・アグリはデビッドソンが10番手、佐藤琢磨のほうは16番手だった。

イギリスGPフリー走行2回目の結果はこちら

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イギリスGPフリー1回目最速はハミルトン!

Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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イギリスGPのフリー走行1回目は、マクラーレン&フェラーリ2チーム4台のマシンが入れ替わりトップタイムを争ったものの、結局ここシルバーストーンをホームグランプリとして凱旋してきたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトンがタイミングモニターの最上位に位置して終えた。

2-3番手はフェラーリのライコネン&マッサ、アロンソは4番手となった。
また5番手にはハミルトン同様GP2出身の若手ロズベルグ(ウィリアムズ)、6-7番手はBMWザウバーのクビサとハイドフェルド、8番手ウィリアムズのブルツ、9番手トヨタのラルフ、そして10番手にはホンダのバリチェッロが最後に食い込んだが、僚友バトンのほうは15番手。

またスーパー・アグリはアタック時にはそれぞれトップ10圏内に入るものの、最終的にはデビッドソンが12番手、佐藤琢磨が16番手となった。
レッドブル勢はまだ本調子でなく、ウェバー、クルサードそれぞれ17-18番手。

イギリスGPフリー走行1回目の結果はこちら

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ブリヂストン イギリスGP事前ニュース

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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2007 年 F1 世界選手権 イギリスGP の展望

フランスGPを終えたブリヂストンは、F1世界選手権第9戦イギリスGPの舞台、シルバーストン・サーキットに向かいます。
ブリヂストンは、ミディアム、ハード両コンパウンドを携えて、この路面の粗いチャレン
ジングな高速サーキットに臨みます。

ブリヂストン・モータースポーツの英国本部は、シルバーストンから70マイル程離れたラングレーにあります。
そこからヨーロッパ各地のレースに向けてタイヤを発送しています。
移動距離が短いことはブリヂストンにとって故郷に戻ってきたような趣があります。
ブリヂストンのトラックにとっては、移動距離は最短で済むものの、フランスから戻ってきたばかりであるため、慌しい移動になります。

シルバーストン・サーキット自体は高速のレイアウトで、メインストレートの手前に速度を落として進入する複合コーナーがあります。
路面が粗いことと、高速であることを考慮して、ハード及びミディアム・コンパウンドを用意しました。
最近のイギリスの気候は雨が多く、現段階の気象情報では今週末も雨が降ると予想されています。
雨が降れば、ウェットタイヤやエクストリームウェット・タイヤが登場する可能性があります。
レース中にこのようなタイヤを使用する場合は、その使用・未使用のタイミングを的確に計ることが勝負を決める要因になるでしょう。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーションマネージャーとのQ&A:

シルバーストン・サーキットの課題は何ですか?

「このサーキットは以前ほど速くはないものの、平均時速230kmを超える非常に高速のコースであることには変わりありません。
ラップのほとんどは高速でトップギアを使用するので、マシンは高速コーナーでの安定性が必要になり、またタイヤには優れた耐熱性と耐摩耗性が求められます。
だからこそ私たちは選択肢の中の最もハードなタイヤを用意するのです。
しかしながら、タイムをロスするか、またはタイプムアップを図れるかは、周回の最後にある低速の複合コーナーで決まるため、ラップ全体が高速というわけではありません。
このコースでは、タイヤのグリップ力、そしてグレーニングを最小限に抑えることが、勝負を決める要因になるでしょう。」

シルバーストンはブリヂストンにとって特別な意味のあるサーキットなのですか?

「シルバーストンは、イギリスのモータースポーツにとって故郷です。
またわが社の従業員の多くにとって母国サーキットであり、それと同様に、ブリヂストン・モータースポーツにとっても第二の母国なのです。
このレースは、現場スタッフではない多くの従業員が訪れる、私たちにとって特別な機会となるレースなのです。
またシルバーストンは、ブリヂストン・モータースポーツが、その活動初期のF2やF3に参戦していた時代に、多くの成功を収めた場所でもあります」

イギリスGP の豆知識:
シルバーストンに送るタイヤ本数とスペック:
2,200 本(ウェット/エクストリームウェット・タイヤ、及びミディアムとハード・ドライタイヤ)
2006 年ポールタイム :1 分20 秒253(F・アロンソ、ルノー)
2006 年レース最速ラップタイム:1 分21 秒599(F・アロンソ、ルノー)
2006 年トップ3 :F・アロンソ、M・シューマッハ、K・ライコネン

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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デビッドソン(SAF1)「シルバーストーンはF3以来」

今季『スーパー・アグリ・F1』のレースドライバーとしてイギリスに戻ってきたアンソニー・デビッドソン(27歳:イギリス)にとってシルバーストーンはホームグランプリということになるが、ここでレースをするのは2001年以来、実に6年ぶりになるということだ。
Super Aguri Duo (C)Super Aguri F1
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「僕がこのシルバーストーンで最後にレースをしたのは2001年にF3で走った時以来なんだ。
もちろんF1でもテストで走ったことはあるけれど、実のところヘレスやバルセロナなら良く知っているものの、ここはあまり馴染みがないんだよね。
でもここは高速コースなので楽しみだし、なにより母国の観衆の前で走るというのは誰にとっても格別なことさ」

2001年、デビッドソンはイギリスF3選手権に参戦してランキング2位。
この時のシリーズ・チャンピオンでチームメイトでもあったのが佐藤琢磨である。
なお現役F1ドライバーでこのイギリスF3選手権経験者はホンダのバトン&バリチェッロ、レッドブルのクルサード&ウェバー、トロ・ロッソのスピードなど枚挙にいとまがないほどだ。

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渦中のステップニー氏、イタリアに戻る

フェラーリ・チームから企業機密を漏らしたとして検察当局に訴えられた渦中の人ナイジェル・ステップニー氏(47歳:イギリス)が、休暇先のフィリピンからイタリアへと戻ったことが伊『ANSA通信』により確認された。
Nigel Stepney
同氏の弁護人によれば、すでに木曜日に同氏のイタリアの居宅に強制捜査が入ったとのこと。
フェラーリからはすでに同氏の解雇が通告されているが、しかし本人は一切不正なことはしていないと容疑を否認しているとのことだ。

またここに来て、疑惑の元ともなったモナコGPの際にレースカーの燃料タンクに掛けられた粉末というものが、実は単なる『洗剤』だったとの報道までイタリア国内で飛び出していて、この騒動の行方が世界中から注目されている。

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マクラーレン、巨大モーターホームお披露目

マクラーレン・チームがかねてヨーロッパ・ラウンド用に準備していた巨大モーターホーム『ブランド・センター』が、ついにシルバーストーン・サーキットのパドックでお目見えした。
McLaren Motorhome (C)McLaren Group
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巨大建造物の全面がガラス張りという圧倒的な外観は周囲を威圧する迫力で、まさに今シーズンの同チームの勢いをそのまま表しているようだ。

このモーターホーム、本来は前戦フランスGPでデビューという計画だったものの準備が間に合わず今週のイギリスGPにずれ込んだという。
また同チームによれば、この組み立てには20人のスタッフの手により丸2日間掛かるとか。
今後、ヨーロッパでの全戦に登場させる予定という。

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エクレストン氏、「シルバーストーンは三流」

ミハエル・シューマッハ以来の大物F1ドライバーになるかも知れない期待の新人ドライバー、ルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)を迎えて、イギリスGPはひさびさに盛り上がっているが、それでもFOMのバーニー・エクレストン氏は「シルバーストーンは三流」と英『タイムス』紙で吐き捨てている。
2006 British GP (C)Super Aguri F1
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「ハミルトンに人気が出たからといって、それでここのイギリスGPが保証されるものでもないよ。
BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ:シルバーストーン保有者)は契約更新を楽観視しているようだが、彼らの言い分なんかすべて5年も前に果たされていなければならないものだ。
われわれは今年もイギリスGPがこの三流のサーキットで行わなければならないことをほんとうに悲しんでいるんだ」

シルバーストーンの設備改修にあたっては、ここ数年来エクレストン氏とデイモン・ヒル氏らBRDC側との対立が続いている。

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ホンダ イギリスGP事前ニュース

honda_f1_logoHonda Racing F1 Teamは今週、2007年シーズンのホームレース1戦目となるシルバーストーンでのイギリスGPに臨む

ラックリーのファクトリーからわずか8マイルの距離にあるシルバーストーンサーキットで開催されるイギリスGPは、今シーズン第9戦目にあたる。

マニクールで行われた先週末のフランスGPでシーズン初のポイントを獲得し、新化を確認できたことから、チームの全員が大きな期待を持ち、伝統あるサーキットでのレースに挑む。
中本 修平 (C)Honda Racing
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「先週のマニクールでのレースでは、チームは、さらに意義のあるステップアップができた」とシニア・テクニカル・ディレクターの中本修平は話す。

「今季初ポイントを獲得できたのも、ファクトリーとテスト現場での日々の努力のおかげだ。
ジェンソンはいい走りをしてくれ、レース中の周回ペースには、勇気付けられた。
さらにレース戦略もうまく行った。
中盤まではルーベンスのグリップ不足が心配だったが、終盤にはその状況も改善された。
フランスGPはわずかな進歩とはいえ、チーム全体にとっては、大きな意味を持っている。
これにより、今週末のイギリスGPに向け更なるポイント獲得を目指し、自信をもって臨みたい」

かつて飛行場だったこのサーキットは、現在のF1カレンダーに残る数少ない高速コースであり、ここを走るF1マシンは、文字通り鎖から放たれた獣のようだ。
その意味ではシリーズ全18戦の中でも、ハイライトの一つと言え、多くのドライバーにとっても、最も楽しみとするレースのひとつである。
そして、これまでもシルバーストーンでは数々の名勝負が繰り広げられて来た。

「ここは依然として僕のお気に入りのサーキットのひとつだ」と2003年にイギリスGPを制しているルーベンス・バリチェロは語った。
「高速コースだし、攻めがいのあるコーナーも多い。
走っていて、実に楽しめるね。
ここでは2003年に優勝したことを含め、たくさんの思い出がある。
慌しい週末になるだろうけど、重要な1戦でもある。
とにかくベストを尽くしたい。マシンは確実に良くなり、これは非常に勇気づけられる。
イギリスGPはいつも以上に、僕らへの期待が大きい。
まだトップを走る実力はマシンに備わってないけれど、いいレースをしてポイント獲得を狙うことはできるはずだ

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ハミルトン、「マクラーレン以外想像もできない」

ルーキーながらF1チャンピオンシップをリードしてイギリスに戻ってきたマクラーレン・チームのルイス・ハミルトン(22歳:イギリス)は、今週初めて迎えるホームグランプリを前に「マクラーレン以外で走ることなんて想像もできない」と、その忠誠心を顕わにした。

「明らかにいま僕はF1カーをドライブすることに情熱を感じているよ。
そしてこれは、僕がマクラーレンというチームの中で成長を続けてきたからなんだ。
ファクトリーに行って、そこのみんなと共に話し、働くことは僕にとって最高の幸せ。
これから先何年僕がF1で走るかはわからないけれど、それが短期間になるにせよ、長期のものになるにせよ、僕はこのチームで走ること以外想像もできないね」
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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ハミルトンはまだカート時代からロン・デニス代表の庇護下にあり、F3ユーロシリーズ、GP2シリーズと、いずれも主要シリーズでチャンピオンを獲得、今年晴れてマクラーレン・チームのレースドライバーとしてデビューした。

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ウェバー、ハミルトン優位は「タイヤの差」

レッドブル・レーシングのマーク・ウェバー(30歳:オーストラリア)は、目下チャンピオンシップをリードするマクラーレンの二人のドライバー、アロンソ&ハミルトンについて「タイヤの差が優位を決めている」との判断を示した。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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それによれば、これまでミシュランのピーキーなタイヤに慣れてきた王者アロンソにとって、今年導入されたブリヂストンのマイルドなコントロール・タイヤに馴染めず苦戦を強いられているという。
一方、GP2シリーズでもF1と同様ブリヂストンのワンメイク・タイヤに慣れたハミルトンのほうは、その習熟に長けているというものだ。

「マシンはそれぞれ異なるが、F1に限らずモータースポーツにおいて最後の感触はすべてタイヤに委ねられている。
タイヤを自分の味方につけらるかどうかはこのスポーツにおいて非常に重要な要素なんだよ」と、ウェバー。

これについてはブリヂストン・モータースポーツの浜島裕英/開発本部長も「ハミルトンのほうがタイヤに優しい」と、その能力を評価しているという。

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ルノー、英GPで30周年記念カラーお披露目

ルノー・チームは、今週のイギリスGPで今年がF1参戦30周年になるのを記念し、初参戦時のオリジナル・カラーである黄色と黒にペイントされた『R27』マシンをお披露目する予定だ。
ただしこれは展示用で、実際にレースを戦うのは通常のカラーリングになるという。
Renault『RS01』(1977) &『R27』(2007) (C)Renault F1 UK
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ルノーが初めてF1世界選手権にチャレンジしたのは1977年7月このシルバーストーンでのイギリスGP。
ジャンピエール・ジャブイーユの手によりデビューしたターボ・エンジン搭載の『RS01』初レースは、予選21位、残念ながら決勝レースではリタイヤとなっている。

ルノー・スポールのアラン・ダサス社長は「ルノーF1のファミリーであるドライバー、エンジニア、メカニック、またすべてのパートナーと共に、この記念すべき『誕生日』を一緒に祝いたい」と、語った。

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2007/07/05

ラルフ、来季押さえはトロ・ロッソ?

現トヨタ・チームのラルフ・シューマッハは、大幅減棒のうえ来季も同チームに残留確定とドイツ紙が報じる一方で、もし残留できなかった場合『スクーデリア・トロ・ロッソ』に移籍するとの見方がフランス国内で伝えられている。

それによれば、トロ・ロッソのフランツ・トスト/スポーティング・ディレクターの話として「来季は経験豊かなベテランと将来性ある新人の組み合わせがベスト」との意向が紹介されていて、具体的にはこれがラルフとセバスチャン・ベッテルなのだという。
Fly Kingfisher (C)Panasonic Toyota Racing
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また今季トヨタ・チームのスポンサーとなった『キングフィッシャー航空』はラルフ個人とも関係が深いことから、トロ・ロッソにとってはこれも大きな魅力になりそうだ。

キングフィッシャー航空は同名のビール醸造会社であるユナイテッド・ブリュワリーズの傘下企業で、2005年から運行開始、2007年に国際線参入の発表を行ったばかりという新進の航空会社。
インドのバンガロール国際空港を本拠地としている。

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独誌は「クルサード、レッドブル残留」を報じる

ドイツの『オートモーター・ウント・スポルト』誌は、レッドブル・レーシングのデビッド・クルサード(36歳:イギリス)がチームメイトであるマーク・ウェバー(32歳:オーストラリア)と共に2008年シーズンも同チームに残留することになったと報じた。

これはレッドブル・グループの総帥ディートリッヒ・マテシス/オーナーが決断したものということで、クルサードが2008年も走ることになればF1経験14年ということになり、これはリカルド・パトレーゼの18年、ミハエル・シューマッハの17年に次ぐ偉大なものになるということだ。
(チームからの正式発表はまだない)
N.Haug & D.Coulthard (C)McLaren Group
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クルサードは現在も現役最年長であるが、「自分の年令のことなど考えたことはないね。
しばしば『あと何年走るのか?』と尋ねる馬鹿者はいるけれど……」と、余裕だ。

なおクルサードはこれまでマクラーレン・メルセデスにより1999年と2000年の2回、イギリスGPで表彰台の一番上に立っている。

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ラルフ、大幅減棒で来季トヨタ残留合意?

今季ここまでわずか2ポイントという不振により、今季限りでのトヨタ放出も噂されていたラルフ・シューマッハ(32歳:ドイツ)だが、地元ドイツの『ミュンヘンTZ』紙から「大幅減棒のうえ残留で合意した」と、報じられた。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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それによれば、これまで年間1,600万ドル(約19億5千万円)とも言われたF1界随一の高給が、2008年には500万ドル以下(約6億円)にまで激減されるとのこと。
しかし別途1ポイントあたり34万ドル(約4,100万円)という途方もないボーナスが得られる契約になるということだ。
(昨シーズンの場合でいうと20ポイントで8億3千万円!)

ただしこれについてトヨタ・チームはまだ公式コメントを発表していない。

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シルバーストーン、「雨の悪影響ウチだけじゃない」

シルバーストーン・サーキットで行われるイギリスGPでは予想される雨に備え、同サーキットのリチャード・フィリップス/マネージング・ディレクターが次のように防御戦を張っている。
2006 British GP (C)Super Aguri F1
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「このところの悪天候は、われわれF1だけでなく国中のすべての分野に影響を与えているのが現実だ。
テニスのウィンブルドンは(雨天順延のため)もう第3週に入ろうとしているし、ストーンレイパークのロイヤルショー(欧州随一の規模を誇る農業博覧会)は1日早く終了することを強いられているんだからね。
しかしそれでもわれわれは観客のため可能な限りの準備をして、なんとか快適にF1を楽しんでもらえるよう最大限努力しているよ」

イギリスGPでは過去、降り続いた雨のために駐車場やキャンプ場が水没するという事件が起き、FOMのバーニー・エクレストン氏から責め立てられた経緯がある。

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ヘリ事故の死者、アロンソの友人だった

マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、先のフランスGPの際に起きたヘリコプター事故での死者が、自身の友人であったと語っている。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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事故は公式予選が行われた土曜日の夜、サーキットと近郊のカステル・ドンジーにあるホテルとを結ぶシャトル・ヘリとしてチャーターされていたヘリコプターが森に墜落したもので、乗員乗客5人のうちパイロットを含む3人が死亡、2人が負傷、当初はブリヂストン関係者が死亡と伝えられたが、その後これは訂正された。

アロンソによれば死亡した民間人とはかねて交流関係があり、この報を聞いて日曜日の決勝レースでは複雑な思いでマシンを操つらざるを得なかったということだ。
アロンソは「人生において、レースがすべてではないと知った」と、複雑な心境を語っている。

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FIA、マクラーレンのマシン調査へ

元フェラーリ・チーム従業員ナイジェル・ステップニー氏を巡るスキャンダルは、ライバル・チームであるマクラーレンにも飛び火して関係者を驚かせているが、これを受けFIA(国際自動車連盟)はマクラーレン・チームのマシンを調査する方針を明らかにした。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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これは、マクラーレン側が同チームのスタッフがフェラーリのメンバーから技術供与を受けたことを確認したものの、同チームのマシンには一切この情報・技術は使われていないと明言したことを受け、これを確認するためのものという。

FIAのスポークスマンは「確認のため調査を行うことになるが、もしもマクラーレンのマシンにスポーティングコードに違反する行為があった場合には厳罰に処す」と、語っている。

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レッドブル『RB3』、英GPではチャリティ塗装に

レッドブル・レーシングは、今週イギリスGPで走る同チームのマシン『RB3』が1回限りの特殊カラーリングになることを明らかにした。
Redbull『RB3』(C)RedBull Racing
拡大します
これは、今シーズンモナコGPで発表した脊髄損傷者の治療を研究する団体『フェイシーズ・フォー・チャリティ』への寄付金を集めるためのチャリティ企画。
この企画に賛同して寄付してくれた人々の写真をプリントしてマシンに貼り付けるというもの。

フランスGPから連続開催となる厳しいスケジュールの中、スタッフはファクトリーに帰ったマシンにいま懸命の作業を行っている。

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FIA、「クビサ生還は多くの要因による」

FIAは自身が発行する『オートモティブ・マガジン』で、先のクビサの奇跡的な生還には多くの要因が寄与したとの調査結果を明らかにした。
Peter Wright(FIA)
FIA安全委員会のピーター・ライト代表(元ロータス)は「クビサのアクシデントについてわれわれが『アクシデント・データ・レコーダー』を解析した結果、クラッシュ時の速度は約227.5キロであることがわかった。
それでも彼の身体がほとんど無事だったのは、コクピットのサバイバイ・セル、拘束システム、フロント及びサイド部分の衝撃吸収構造に加えて高いコクピット・サイドとヘッドレストのパッド、強固なカーボン製のヘルメット、そしてHANSシステムなど多くの安全対策システムが複合的に作用したためと推測される。
これらのどれか一つでも有効に働かなかったなら、事故の結果ははるかに悪いものになっていた筈」と説明。

またそれらがここ数年FIAが重点的に力を入れてきた安全対策の数々であるとしてライト氏は胸を張った。

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2007/07/04

S・アグリ イギリスGP事前ニュース

Superagurif1_logo3 July 2007
Leafield, UK

2007年イギリスGP プレビュー
インタビュー:アンソニー・デビッドソン

Q:アンソニー、調子はどうですか?

Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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AD:これまでのレースのパフォーマンスには満足しているよ。
目標のレベルに達しているし、目標としてきた結果も達成することができた。
ときどきツイていない出来事もあったけれど、それさえなければポイント獲得も可能だったので、その点に関してはプレッシャーも少ない。
今シーズンの残りのレースを楽しみにしているし、今後のレースでは自分の実力をもっと発揮したいと思う。

Q:フルタイムのF1ドライバーというのは、あなたが期待した通りでしたか?

AD:いろいろな意味でイエスだ。サードドライバーだった頃に、レースの週末がどのように進行していくか見るチャンスがあったからね。
ジェンソン、ルーベンス、ジャック、オリビエといった経験のあるドライバーたちと一緒に仕事をすることで、多くを学ぶことができた。
彼らがサーキットの内外でどのような活動をするのかも見ていたので、心の準備はできていた。
再びレースに出場できて楽しいよ。
ホイール・トゥ・ホイールの戦いがどれほど楽しいことかを忘れていた。
再びそれを経験できるのは、本当にうれしいことだ。
もし今年、予測できないようなことがあったら、プレッシャーが大きいだけにちょっと大変だったと思うけど、思っていたとおりだったので、テストドライバーからレースドライバーになるのは楽だったよ。

Q:自分の仕事の好きな面と嫌いな面は?

AD:一番いいのはレースができること。それは間違いないよ!
嫌いなことは何もないと思う。
嫌いなことが何かあったら、ずっと前にレースをギブアップしていたと思う。
速く走れないとか、もっと上のグリッドが手に入れたいとか、ときどきフラストレーションを感じることはもちろんある。
でも、それは自然なことだし、常にトップのドライバーじゃなければ、誰もが感じることだと思う。

Q:次のイギリスGPが開催されるシルバーストン・サーキットの難しいポイントを解説してもらえますか?

AD:シルバーストンは最高のコースだ。
カレンダーの中でも古いサーキットで、とても特徴的なサーキットだと言える。
シルバーストンで一番重要なのは第1セクターだ。
ここを制覇できれば、後半のドライブがそれほどよくなくても、かなりいいタイムを出すことができる。
第1セクターで、そのラップの善し悪しが決まると言っていい。
第1コーナーのコプスからマゴッツ、そして、そこから続く一連のシケインのベケッツはタイムをロスしやすい場所だ。
ここで0.4秒は差がでるのだが、どうやってタイムを縮めたのか、またどうしてタイムをロスしたのか理解するのが難しいんだ。
ここは、コースの中でも流れるようなハイスピードの場所だ。
以前はコプスを7速で走った。
新しいタイヤになってからはよくわからないけど、根性のいる場所だと言っておこう。
このセクターを大胆に走れば、その分の見返りはある。
コースの他の部分は平均的で、テクニカルだけど、もっと人為的な感じがする。
もちろん、コース全体が作られたものだけど、第1セクターは流れがよくて、すごく自然なんだ。
このセクターが終われば、残りのコースはファンのためにあるようなものだ。
例えば、クラブハウスの近くを通るコーナーはスピードが落ちるので、ファンはマシンをじっくり見ることができる。
でも、ドライバーにとってはフラストレーションの溜まる場所でもある。
スピードは出ないし、ダウンフォースもきかないからマシンの動きもよくない。
超高速と低速が入り交じった、おもしろいサーキットだと言えるだろう。

Q:2007年シーズンの前半が終了しましたが、残りのレースに期待することは?

AD:ポイント獲得だね!
カナダの後に何ポイントか獲得できていてもおかしくなかった。
結局、それは叶わなかったけど、もう少しのところまできているのは確かだ。
もうすぐポイントが手に入る予感がする。
インディアナポリスでも11位だったし、これまでももう少しでポイント獲得が可能なポジションに手が届くところだった。
バーレーンやインディアナポリスのように、すべての条件が整うような週末が再びやってくるのを待っているんだ。
度はもう少し運がぼくに味方してくれるといいね。
トップの4チームじゃない限り、ポイント獲得は難しい。
彼らに何かしらの失敗がなければポイント獲得のチャンスはつかめないから、その意味でも運の助けが必要だ。
でも、ぼくたちは常に戦い、ほとんど毎回、完走を果たしている。
ぼくたちのチームは辞めていく人も少ないし、ぼくがポイント獲得を果たせる日も近いと思う。

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マクラーレン、M.コフラン氏を停職処分に

マクラーレン・チームは、同チームのテクニカル部門のスタッフが、4月末に「フェラーリ・チームのメンバーから技術的情報パッケージを受け取った」として停職処分を科したことを明らかにした。

これについてチームは「これはあくまでも個人が起こしたことで、われわれチームとはまったく無関係のもの。
マクラーレンはこのような行為を断じて許さない。
当該職員については、問題点が完全に解明されるまで退職処分に科した」としている。

チーム側は個人名を明らかにしなかったものの、メディアの情報によりそれは同チームのチーフ・デザイナーであるマイク・コフラン氏(47歳:イギリス)であると理解されている。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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コフラン氏は1984年にロータスに加入、ロータス97Tを手掛けることからフォーミュラワン・キャリアをスタート。
1988年には同チームのチーフデザイナーに就任。
ロータスがほぼ解体となるのを期に1991年からベネトンに移籍、1993年からはジョン・バーナード氏と共にフェラーリへ、そして2002年から現在のようにチーフデザイナーとしてマクラーレンで働いていた。

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アロンソ、「英GPはハミルトン勝利歓迎」

今シーズン、チームメイトとの間で激しいチャンピオンシップ争いを繰り広げている王者フェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)だが、今週のイギリスGPでは「ハミルトンの勝利を歓迎する」と、地元スペイン『ディアリオAS』紙の取材に語っている。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「マクラーレンはイギリスのチームで、そしてスペイン人のドライバーとイギリス人のドライバーを擁しているんだ。
そのチームが迎えるイギリスGP、これは誰だって(イギリス人の)ハミルトンが勝利するのを歓迎するだろう。
それにスペインGPの時は僕が勝てるようチームは応援してくれたんだから、僕だって同じ思いさ。
ただフェラーリはシルバーストーンのテストでも速かったし、前のレースでも強かったから、今週は僕らにとって難しいレースになることだろうね」

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ブルツ、「決してロズベルグに劣ってない」

今シーズン、ニコ・ロズベルグ(22歳)とアレクサンドル・ブルツ(33歳)という新鋭&ベテランの組み合わせで臨んでいるウィリアムズ・チームだが、これまで終えた8戦の予選ではすべてロズベルグのほうが上位で、前戦フランスGPでもロズベルグが最終ピリオドまで進出したのに対しブルツのほうは『Q1』で早々に姿を消している。

こうしたことからブルツのF1キャリアは今季限りになるとの見方が出ていることについて当のブルツはこれを否定する発言を独『プレミエレTV』で語っている。
Alexander Wurz (C)Williams F1
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「僕が(チームメイトに対し)スピードで劣っているなんていうことはないよ。
予選ではたまたまタイヤの特性に対しうまく適応できていないだけだ。
たとえばテニスだって、これまでクレーコートを得意としていた選手がハードコートに行ったら戸惑うだろう。
うまくスタイルに合わせるまで時間が掛かることだってあるよ。
僕は決して『眠れない夜』なんか過ごしていないさ」

今季ロズベルグが5ポイントに対しブルツは8ポイントを記録しているが、これは混乱の中うまく3位に入賞したカナダ(6ポイント)の結果が大きく、首脳陣の評価は意外と厳しいようだ。

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ベルガー氏、ベッテル(BMW)起用に関心示す

『BMWザウバーF1』チームでは、レースドライバーであるハイドフェルド&クビサの来季残留が有力になったため、現リザーブ&テストドライバーであるセバスチャン・ベッテル(ドイツ)に『スクーデリア・トロ・ロッソ』への移籍が噂になっているが、ドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』がこれを裏付ける報道を行っている。
S.Vettel & M.Theissen (C)BMW Sauber F1
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それによればBMWザウバーのマリオ・タイセン代表とトロ・ロッソのゲルハルト・ベルガー共同オーナーが会談の場を持ち、その席でベルガー氏がベッテルの起用に大いなる関心を示したというもの。

7月3日に20歳になったばかりのベッテルについて、タイセン代表は「二人のレースドライバーに比べてベッテルが劣っているのはただレース経験がないというだけ」と、その秘めた能力について保証している。

ベッテルはもともとレッドブル傘下のドライバーで、現在はBMWザウバーにレンタルされた形。
先に代役出場したアメリカGPでは、初出場で史上最年少となるポイント獲得を記録している。
そしてトロ・ロッソはそのレッドブルの兄弟チームという存在だ。

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フェラーリ、ステップニー氏解雇を発表

目下モデナ検察当局を通じて係争中であるナイジェル・ステップニー氏について、フェラーリ・チームのスポークスマンは「すでに解雇した」ことを明らかにした。
Nigel Stepney
同氏は昨シーズン末の内部機構改革以来、実質的なポジションには就いておらず、いわゆるガーデニング休暇として現在はフィリピンのリゾート地で家族と休養中と伝えられていた。

事態の深刻化を受け、ステップニー氏は今週にもイタリアに戻って記者会見を開き、身の潔白を主張するものとみられている。

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給油事件のアルバース、チーム内でも窮地に

フランスGP決勝レース中、まだ給油作業中であるにもかかわらずマシンを発進させるという大失態を演じてしまったスパイカーF1のクリスチャン・アルバース(28歳:オランダ)だが、FIAからの処分だけでなく、チーム内においても厳しい立場に立たされることになりそうだ。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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同チームのコリン・コルズ代表も「一歩間違えれば怖ろしい大惨事になりかねないアクシデントだった。
こんなのは絶対にあってはならない事故。
われわれはチームとして今回の事故から教訓を学ばねばならないが、しかし新人ドライバーではあるまいし、私はアルバースの行為に非常に不満を持っているよ」と、手厳しい。

チーム内にアルバースを擁護する発言もなく、今シーズンここまで成績も振るわないこのオランダ人にとって、実に手痛い失態となった。

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イギリスGP、厳重警備体勢へ

発足したばかりのブラウン政権を襲ったロンドン&グラスゴーのテロ事件が、再びイギリスGPの警備を厳重なものへと強いることになりそうだ。
2005 British GP Grid (C)Ferrari S.p.A
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イギリスGPが開催されるシルバーストンサーキットのイアン・フィリップス/マネージング・ディレクターは、「いまのところイギリスGPが標的になるという情報はないが、グランプリのように多くの観客が集まるイベントは最大限の警備を行うよう要請された。
観客の安全は何より最重要課題であり、われわれは最大の努力を警備に注ぎ、安心してレースを楽しんでもらいたいと思っている。
具体的には、2千人もの警備員を雇い、監視カメラの数も大幅に増大させるつもりだ」と、語っている。

イギリスでは2005年にも7月に地下鉄同時テロ事件が発生し、同時期のイギリスGPが厳戒態勢になった経緯がある。

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2007/07/03

トヨタ イギリスGP事前ニュース

ヨーロッパ2連戦第2ラウンド 第9戦イギリスGPへ挑む
事前のテストで好走を見せたR.シューマッハーとJ.トゥルーリがポイント獲得を目指す

パナソニック・トヨタ・レーシングは、1日(日)にフランス・マニクールで行われた第8戦フランスGPを終え、休む間もなく今週末のイギリスGPに臨む。
チームは残念な結果に終わったフランスGPの後、1950年に初めてのF1世界選手権が開催されたシルバーストーン・サーキットへと向かう。

ヤルノ・トゥルーリは、前戦フランスGPにおいて、好調な予選結果を得ながらも、決勝レースでは1周目にしてレースを終えることとなってしまった。
一方、ラルフ・シューマッハーは、最初の給油ピットインまでの間、前走車を追い抜くには至らず、その後、有望なラップタイムでの走行を重ねることができたにもかかわらず、ポイント獲得はならなかった。
わずか数日のインターバルを経て、チームはドーバー海峡を越え、イギリス・ノーザンプトンに位置する、F1GPの中でも最速のサーキットの一つであるシルバーストーン・サーキットへと移動する。

ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、今週末のレースへ向け、先月同サーキットでのテストを行い、ブリヂストンタイヤのソフト及びミディアムタイヤのコンパウンドを比較すると共に、セットアップ作業を行って来た。
テストは順調に進み、ラルフ・シューマッハーは前戦フランスGPの決勝レースでも速さを見せた。
このことは、今週末のイギリスGPでポイント獲得圏内へと復帰することへの可能性を示しており、チームはポイント獲得を確信している。

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フェラーリ躍進の原動力はエアロダイナミックス?

今回フランスGPで1-2勝利とみごとな復活を遂げたフェラーリ『F2007』のマシンで目を引いたのは、コクピットのサイド部分に設けられたヒレのような鋭い形のセンターウィング(?)だった。
Ferrari Center Wing (C)Ferrari S.p.A
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実は同チームでは4月に風洞設備で大きな事故があり、設備の復旧まで約1か月を要したことからエアロダイナミックスの開発に支障を生じたとも言われていた。
(スチール製のムービングベルトが断裂したと伝えられる)

しかし今回、新たなエアロパーツが試されたことは、開発が完全復活したと理解される。
一時はマクラーレン・チームの独走になるかと憂慮された2007年シーズンも、フェラーリが復活したことにより再び面白い展開が期待されそうだ。

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メルセデス首脳、「ライコネン優勝で良かった」

モナコGPから数え4戦連続の勝利はならなかったマクラーレン・チームだが、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは「ライコネンが優勝して良かった」と、独『RTLテレビ』の取材に答えた。
France GP Podium (C)McLaren Group
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「この週末は紅いチームのマシンのほうがわれわれよりも速かった。
全てのコースでわれわれが勝てる訳ではないのでこれはしかたがないことだ。
ただ、優勝したのがマッサのほうではなくライコネンであったことは、われわれにとって幸いしたと言える。
なぜならこれにより、ランキングでわれわれを脅かすマッサが4ポイントではなく、2ポイントの獲得に留まったということだからね」

もしも今回マッサのほうがウィナーであった場合、ランキング2位のアロンソはマッサに1ポイント差にまで詰め寄られた計算になる。

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ドーンボス(レッドブル)、チャンプカー初優勝

レッドブル・レーシングのテストドライバー、ロバート・ドーンボス(25歳:オランダ)が、1日(日)行われた米チャンプカー(旧CART)サンノゼ戦で無敵の現役チャンピオン・セバスチャン・ボーデを破ってみごと初優勝を飾った。
Robert Doornbos (C)RedBull Racing
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これは恩師でもある旧ミナルディ・チームのオーナー、ポール・ストゥダート氏のチームから参戦しているもので、これまで表彰台の常連ではあったものの、ボーデの牙城を崩すまでには至らなかった。

ドーンボスは「難しいレースだったけれど、優勝できるなんて。
まさに驚くべき結果。
この勢いのまま残りのシーズンを突っ走りたいね」と、喜びを表した。

チャンプカーのレース結果はこちら

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バトン、「ハミルトンは恵まれている」

目下絶好調のルイス・ハミルトン(22歳:マクラーレン)が、いよいよ今週初めてのホームグランプリとしてイギリスGPを迎えるが、これについて先輩イギリス人ドライバーであるジェンソン・バトン(27歳:ホンダ)が次のようにエールを送っている。

「誰にとってもホームグランプリというのは特別なものだよ。
ましてやハミルトンにはこれが初めてのことだし、おまけにポイント・リーダーとして帰るんだからたいへんだ。
おそらく忙しい週末になるとは思うけれど、でもイギリスなら特別なプレッシャーが掛かることはないと思うし、もちろんレースに影響を与えるということもないと思うよ」

またバトンはマクラーレン・チームについて「未経験のハミルトンというドライバーに対し、デニスやチームは素晴らしいサポートをしているね。
初めてフォーミュラワンに入ったとき、これはとても大事なことなんだよ。
残念ながら、僕の場合はそうではなかったけれどね……」と、振り返る。
Jenson Button (C)Williams F1
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バトンがウィリアムズ・チームからF1デビューを果たしたのはまだ20歳のことでラルフ・シューマッハがチームメイト。
その後ベネトン、ルノーそしてB.A.Rと1年ごとにあわただしくチームが変わったバトンがとけ込むのに苦労を重ねたであろうことは容易に推察される。

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FIA、給油事件のアルバースに罰金科す

FIAのレーススチュワードは、フランスGP決勝レースで給油ホースを装着したまま発進してしまうという事件を起こしたクリスチャン・アルバース(スパイカーF1)に対し、6,800ドル(約83万円)の罰金を科した。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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これはアルバースが28周目にピットインした際、まだクルーが給油中であったにもかかわらずマシンを発進させてしまい、切れたホースを引きずったまま走行してリタイヤを余儀なくされたもの。
幸い怪我人などはなかったものの、FIAはこれを大事故につながりかねない重大な事件として厳しい処分を科した。

アルバースはまだロリポップマン(スタート合図担当)がボードを下げていたにもかかわらず「混乱していて勘違いし発進させてしまった」と釈明している。

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2007/07/02

スペイン紙、『BMWザウバー・デュオ残留』と報道

『BMWザウバーF1』チームではまだ公式発表は行っていないものの、スペインの『ディアリオAS』紙は同チームのニック・ハイドフェルド&ロバート・クビサ、二人のドライバーが共に2008年も残留することになったと報じた。
BMW Sauber Trio (C)BMW Motorsports
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これについてハイドフェルドは「まだ正式にはサインしていないけれど、これは契約の詳細についてチェックしているだけで、僕は何も心配していないよ」と、残留に自信をみせている。

今季目覚ましいパフォーマンスをみせるBMWザウバーでは、ここまでハイドフェルドがランキング5位、クビサが6位と大健闘。(昨年は9位と16位)
またクビサの代役としてアメリカGPに1戦だけ出走したテストドライバーのセバスチャン・ベッテルも初出場でいきなり初入賞を果たしている。

同チームでは若手のベッテルを2008年のレースドライバー含みで擁していたが、二人のレースドライバーがいずれも残留する見通しであることから、来季はトロ・ロッソに移籍するのでは、と噂されている。

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ブリヂストン フランスGP決勝レースニュース

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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2007年 F1 世界選手権 フランスGP 決勝

ブリヂストン・ポテンザの2種類のコンパウンドで安定した力強い走りを見せたフェラーリのキミ・ライコネンが、通算11回目、ブリヂストン・タイヤでは2回目の優勝を果たした。

今にも雨が降り出しそうな天気の中、各チームはスティントの距離も異なる様々なピットストップ戦略を展開した。
これがレースをよりエキサイティングに彩ると同時に、チームの戦略の腕の見せ所となった。
天気予報に反して、結局、70周のレースの最後まで雨は降らず、今日はブリヂストンのウェット及びポテンザのエキストリーム・ウェットが登場する場面はなかった。
しかし、安定性は低いが理論上はより速いソフト・タイヤと、温まりは遅いが安定性の高いミディアムのブリヂストン・ポテンザタイヤを、いつ、どのように使うのかというチームの戦略に関心が集まった。

ポールポジションからフェリペ・マッサがトップの座をキープしていたが、ライコネンが第2スティントを長く走り、マッサを抜いて1位完走。
フェラーリの2台に続いてフィニッシュしたのは、前の2戦で優勝しているルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)だったが、2位のライコネンとの差は1分以上で、フェラーリが本格的にペースを上げてきた様子がうかがえた。

他の多くのドライバーとは対照的に、世界チャンピオンのフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)はソフト・コンパウンドでスタートを切ったが、これがレース序盤では功を奏した。
両方のコンパウンドでプッシュし続けたアロンソは、3つポジションを上げている。
12番手グリッドからスタートしたジェンソン・バトン(ホンダ・レーシング)も戦略を駆使して8位で完走し、ポイントを獲得した。

フランスGPは、今週末、ブリヂストンが参加した世界のレースのパズルの1ピースに過ぎない。
ブリヂストンがサポートする、ここマニクールで開催されたGP2シリーズでは、ジョルジオ・パンタノとハビエル・ヴィラがレースに優勝している。
土曜日には、ブリヂストン・タイヤを装着してMotoGPに出場したケイシー・ストーナーが、ポールポジションからのスタート後、26周のレースの23周をリードし続けてアッセンGPを2位で完走した。
ファイヤーストン・ブランドのタイヤで戦われるインディカー・シリーズでは、今週末のリッチモンドのレースではダリオ・フランキッティが優勝を果たした。
また、今週末はブリヂストン・タイヤだけで戦われるチャンプカー・ワールド・シリーズのレースもサン・ジョヴィートで開催された。

来週末、シルバーストンで開催されるF1世界選手権第9戦イギリスGPでは、ハード及びミディアムのブリヂストン・ポテンザタイヤが採用される。
2週間前のテストでは、この2種類のコンパウンドでフェラーリが好調な走りを見せており、イギリスGPではさらなる激しい戦いが予想される。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「今日はコメントを短く控えさせていただきたいと思います。
昨夜のヘリコプターの事故の犠牲者の方々のことを考えて、レースに集中するのが難しいほどでした。
マニクールへは、2種類の優れた性能のタイヤを持ち込みました。
両方のコンパウンドとも、予選では優れたグリップ性能を発揮し、レースでは高い耐久性を発揮し、あらゆる戦略やスティントの距離が可能となりました。
フロントタイヤを交換せずに2スティントを走り続けたドライバーもいました。
今日のレースでは、ミディアムもソフトも、ブリヂストンの名に恥じないパフォーマンスを見せてくれたと思います」

気温 路面温度 天候
決勝 25C-24C 31C-32C-31C 晴れ/曇り

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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S・アグリ フランスGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoCircuit de Magny-Cours, Nevers
2007/07/01

2007年フランスGP 決勝
佐藤琢磨 カーナンバー22(SA07-04)
16位 走行周回数:68 最速ラップタイム:1分17秒796

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23(SA07-03)
リタイア 走行周回数:1 最速ラップタイム:─

T-Car SA07-02

天気:曇り(湿度56.8% - 67.8%)
気温:最低24.2C° 最高 26.4C°
コース路面温度:最低34.6C° 最高 42.3C°

SUPER AGURI F1 TEAMにとっては難しい1日だった。
アンソニー・デビッドソンは1周目のアクシデントに巻きこまれ、修復不可能なダメージを負ってレースをリタイアすることになった。
佐藤琢磨は数々の問題に直面しながらも、確かな走りでレースを戦い、16位完走を果たした。

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ホンダ フランスGP決勝レースニュース

honda_f1_logo第8戦 フランスGP 決勝レース

「バトン、8位入賞」

7月1日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:24~26度

第7戦フランスGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは8位入賞を果たし、今シーズン初ポイントを獲得。ルーベンス・バリチェロは11位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日は、朝から断続的に雨が降るあいにくの天候。
とはいえ午後2時開始時点には日も射し始め、レースはドライタイヤで始まった。

スタート直後、1コーナーとヘヤピンで接触事故が発生。
Hondaの二人はいずれも切り抜けて、12番グリッドのバトンは9番手、13番手スタートのバリチェロは10番手と、ジャンプアップに成功する。

しばらく膠着状態が続いたが、16周目あたりから最初のピットに向かうマシンが出てきた。
重い燃料で周回を重ねる作戦に出たバトンは、その間に着実に順位を上げて行く。
バリチェロも同じ戦略だが、思ったほどペースが伸びない。
バトンは23周目には、5番手に。
一方のバリチェロは、10番手のままだ。

バトンは1分17秒台で快調に周回を重ね、32周目にピットイン。
これで9番手に後退する。次の周には、バリチェロもピットへ。
11番手でコースに復帰した。そしてレース後半には、バトンは再び5番手に。
1分16秒台後半のタイムを更新し、その後もコンスタントに周回を続ける。

バトンは50周目に、2回目のピットイン。ここでN・ロズベルグ(ウィリアムズ)に先行して、8番手でのコース復帰に成功する。
そのまま70周を走りきって、チェッカー。今季初入賞を果たし、1ポイントを獲得した。
バリチェロは11位完走だった。

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トヨタ フランスGP決勝レースニュース

フランスGP決勝 R.シューマッハーが10位フィニッシュ
8番手スタートのJ.トゥルーリはスタート直後の接触で無念のリタイア

F1第8戦フランスGPの決勝レースがフランスのマニクール・サーキットで行われた。
午後2時、曇り空の下、気温24度、路面温度37度、湿度60%のコンディションの下、ドライ路面でレースがスタート。
4列目8番手からスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、スタート直後のヘアピンへの進入の混乱で、H・コバライネン(ルノー)の後部に接触。
フロントウィング等を損傷し、緊急ピットイン。
しかし、ダメージはサスペンションにも及んでおり、無念のリタイアとなってしまった。
一方、11番手グリッドから上手くスタートを切ったラルフ・シューマッハーはヤルノ・トゥルーリのアクシデントの影響もあり若干ポジションを落としたものの果敢に序盤戦を開始。
ライバルに勝るラップタイムを刻みながらも、前走車をパスする機会には恵まれずに10位でレースを終え、惜しくもポイント獲得はならなかった。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、1週間後に迫った第9戦イギリスGPでの雪辱戦へと燃えている。

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バトン(ホンダ)好感触、「イギリスGPが楽しみ」

今季開幕からマシンの不調に悩み、渋い表情の多かったホンダ・チームのジェンソン・バトン(27歳:イギリス)だが、フランスGPでやっと初ポイントを獲得、笑みをみせた。
Jenson Button/ France GP (C)Honda Racing
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「今日は楽しかった。
ひさびさに楽しいレースができたよ。
今回僕らのマシンは確実に進化できたと思うね。
新しい『RA107』には十分プッシュできるポテンシャルがあったよ。
来週は続いてイギリスGP。
僕にとってもチームにとってもイギリスはホームグランプリだから、今から楽しみでたまらないよ」

今季イギリス人ドライバーは国別で最多となる人を数える。
(他にハミルトン、クルサード、デビッドソン)

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佐藤琢磨は給油リグトラブルで後退

前戦アメリカGPでの不可解なペナルティにより、最後尾22番グリッドからのスタートを余儀なくされた佐藤琢磨(スーパー・アグリ)だったが、決勝レースでは持ち前の好スタートで順位を上げ、18周目に最初のピットインを行った時には15位までポジションアップしていた。
Pitstop Scene (C)Super Aguri F1
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しかし「僕のマシンには給油リグにトラブルがあったんだ。
それでせっかく上げた順位を大きく落とすことになってしまった。
でも、今回はそれでなくてもバランスなどマシンの状態はいいものではなかったから、終始難しいレースだったね。
これらの点を早急に改善する必要があるよ」と琢磨自身が語った通り、最初のピットストップで一気に最後尾まで順位を落とす結果となっていた。

最終的には佐藤は16位でフィニッシュしている。

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フランスGP、ヘリコプター事故で5名の死傷者

フランスGPが行われたフランス中央部でヘリコプターの墜落事故があり、5名の死傷者が出ていたことがわかった。
フランスGPスタンド (C)Super Aguri F1
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ヌヴェール県当局によれば、ヘリコプターはマニクール・サーキットと近郊のカステル・ドンジーにあるホテルとを結ぶシャトル・ヘリとしてチャーターされていたもの。
事故は土曜日夜、ラヴォーの森近辺に墜落、パイロットを含む3人が死亡、2人が負傷したとされるが名前は明確にされていない。

ただブリヂストンは負傷者2名が同社のスタッフとその関係者であることを明らかにしている。

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2007/07/01

フェラーリのライコネン、今季2勝目飾る

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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フランスGP決勝レースは、心配された雨もスタート前には上がりドライ・コンディションでスタートとなった。

既報のようにアロンソの予選でのトラブルはエンジンではなくギヤボックスだったため交換は行われていない。
佐藤琢磨は前戦アメリカGPでのペナルティで最後尾スタート。
スタート直前にスパイカーのスーティルがトラブルでピットからスタート。

オープニングラップ、ルノーのコバライネンとトヨタのトゥルーリ接触事故で共にピットイン、トゥルーリはリタイヤ。
またスーパー・アグリのデビッドソンとトロ・ロッソのリウッツィの間でもアクシデントがあり、こちらは両者リタイヤ。
スパイカーのアルバースは最初のピットインで燃料給油ホースを装着したまま発進、リタイヤに追い込まれた。

レースは2度目のピットインの際にチームメイトをかわしたフェラーリのライコネン。
今季開幕のオーストラリアGPに続く2勝目で自身通算11回目。
フェラーリの1-2フィニッシュは今季初の快挙になる。

3位はマクラーレンのハミルトン、4-5位にBMWザウバーのクビサとハイドフェルド、6位地元ルノーのフィジケーラ、7位マクラーレンのアロンソ、8位ホンダのバトンでここまでが入賞。
ホンダのポイント獲得は今季初ということになる。
以下ウィリアムズのロズベルグ、トヨタのラルフ、ホンダのバリチェッロ、レッドブルのウェバーとクルサード、ウィリアムズのブルツ、ルノーのコバライネン、スーパー・アグリの佐藤琢磨、そしてスパイカーのスーティルとここまで17台が完走となった。
チャンピオンシップ・ポイントはハミルトンが1位で64、2位アロンソとの差を14と拡大した。

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ブリヂストン フランスGP公式予選ニュース

Bridgestone Tyre (C)Panasonic Toyota Racing
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2007 年F1 世界選手権 フランスGP 予選

トリッキーなマニクールのコースでブリヂストン・ポテンザタイヤのソフト・コンパウンドの性能を最大限に生かしたフェラーリのフィリペ・マッサが、今シーズン4回目のポールポジションを獲得した。

明日、フランスGP決勝が開催されるマニクール・サーキットでは、ブリヂストン・ポテンザのソフトとミディアムの両方とも力強いパフォーマンスを発揮した。
ソフトの方が速いラップタイムを記録しているものの、ミディアムは安定したラップタイムを記録しており、長丁場となる明日の70周のレースにより適しているように思われる。

コース路面温度は昨日より高く、ラップタイムは落ちる一方だったが、昨日、2006年のポールポジションのタイムを破るタイムを記録したルイス・ハミルトンがさらに0.5秒タイムを縮め、1分14秒795というこの日の最速ラップタイムを記録した。
ハミルトンは、最終予選セッションを除く全てのセッションでトップのタイムを記録しており、マッサとハミルトンがフロントローからスタートする明日の決勝レースは、おもしろい第1コーナーの戦いが期待できる。

キミ・ライコネン(フェラーリ)が3番手、ロバート・クビサはモントリオールのアクシデントをものともしない速さで4位の予選通過を果たした。
最終セッションでクルマにトラブルが発生したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・メルセデス)は、10番手グリッドからのスタートとなる。

明日のレースで順位を上げるためには、ピットストップ戦略と2種類のコンパウンドの性能を最大限に生かすことが重要となる。
世界チャンピオンのアロンソと彼のエンジニアにとっては長い夜になりそうだ。

キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャー
「今日はエキサイティングなポールポジション争いでした。
全てのドライバーが、ソフトのブリヂストン・ポテンザタイヤで予選タイムを記録しています。
タイヤのパフォーマンスは金曜日と同じように、ミディアムは優れた安定性を発揮し、ソフトはグリップが良く、より速いラップタイムを記録しています。
トップ集団のタイヤコンパウンドの選択はそれほど難しくはないと思いますが、通常よりも後ろのポジションで予選通過しているドライバーは、異なる戦略を選択することになるかも知れません。
天気予報の通りに雨が降った場合、再舗装されたコースのウェットのデータはなく、戦略が注目のポイントとなるでしょう」

《参考データ(午前中フリー走行及び予選)》
合計走行周回数:689周
1台あたりの平均周回数:31周
最多走行周回数:44周(ヘイッキ・コヴァライネン)
最速ラップタイム:1分14秒795(予選第2セッション、ハミルトン)
コンパウンド: ミディアム/ソフト

2006年フランスGP
戦略的な走りでブリヂストン・ポテンザタイヤの性能を最大限に引き出したフェラーリのミハエル・シューマッハが、ルノーのフェルナンド・アロンソに10.1秒の差をつけてフィニッシュラインを越え、シーズン4回目の優勝を果たした。
3位はフィリペ・マッサ(ブリヂストン)だった。

提供:ブリヂストン・モータースポーツ

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トヨタ フランスGP公式予選ニュース

フランスGP予選 J.トゥルーリが2戦連続の8番手
R.シューマッハーは僅差で惜しくも最終第3セッションに進めず。11番手から決勝へ

F1第8戦フランスGPの公式練習第3回目と予選が、マニクール・サーキットで行われた。
午前11時から開始された公式練習第3回目は、曇り空の下、気温21度、路面温度33度、湿度62%と昨日に引き続き若干涼しいコンディション。

予選、決勝へ向け最後の準備を行ったパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーは、それぞれ9番手、14番手タイムを刻みセッションを終えた。

午後2時、気温24度、路面温度44度、湿度48%と絶好のコンディションで開始された予選では、予選第1セッションでラルフ・シューマッハーが7番手と好タイムをマーク。
ヤルノ・トゥルーリはセッション終盤のアタックを中断することとなったが、15番手に入り、2台揃って予選第2セッションへと進出を決めた。
予選第2セッションでは、セッション終盤に激しいタイムアタックが繰り広げられ、ヤルノ・トゥルーリが10番手で最終第3セッションへ進出。
ラルフ・シューマッハーは惜しくも、僅差の11番手で第3セッション進出を逃した。

ヤルノ・トゥルーリは最終第3セッションでも好走を見せ8番手グリッドを獲得。
11番手グリッドスタートのラルフ・シューマッハーと共に、明日の決勝レースで更なるポイント獲得へと挑む。

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ホンダ フランスGP公式予選ニュース

honda_f1_logo第8戦 フランスGP 2日目・予選

「フランスGP予選、バトン12番手、バリチェロ13番手」

6月30日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:24~25度(予選)

第7戦フランスGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは12番手、ルーベンス・バリチェロは13番手だった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
上空に雲は多めながら、午前11時で気温21度と、初日よりはやや暖かい。
午前中のフリー走行は、開始後22分にメインストレートの人工芝がはがれたことで、10分間の中断。
これでフリー走行は50分間に短縮されてしまう。
そんな中、バトンは12番手、バリチェロは16番手だった。

午後になると青空が広がり、気温24度、路面温度も44度まで上がった。
予選第1セッションでの二人は最初からオプションタイヤでアタックに出て、1セット目のタイヤではバトン12番手、バリチェロ16番手。二回目のアタックで、14、16番手のタイムでかろうじて第2セッションへと進んだ。

続く次のセッションでも、バトン1分15秒584、バリチェロ1分15秒761のタイムを出すも、いずれもトップ10には届かず、12、13番手に終わった。

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S・アグリ フランスGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoCircuit de Magny-Cours, Nevers
30 June 2007

2007年フランスGPフリー走行/予選

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA07-04)
フリー走行3回目 19位 最速ラップタイム 1分16秒221
予選順位 19番手(10グリッド降格ペナルティ) ラップタイム 1分16秒244

アンソニー・デビッドソン カーナンバー23 (SA07-03)
フリー走行3回目 13位 最速ラップタイム 1分15秒925
予選順位 20番手 ラップタイム 1分16秒366

T-Car SA07-02

天気:晴天 (湿度47.4-62.3%)
気温:最低21.1℃ 最高25.7℃
コース路面温度:最低32.4℃ 最高51.8℃

昨夜の雨から一転、今朝は暖かい太陽がマニクール・サーキットにやってきたF1チームを出迎えた。
午前中のフリー走行では問題は発生しなかったものの、SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンは、幅の狭いピットレーンが原因で予選第1セッション終盤に発生した渋滞の餌食となり、2007年フランスGPをそれぞれ19番手と20番手からスタートすることになった(佐藤琢磨が10グリッド降格となるため、スターティンググリッドは異なる)。

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ポールのマッサ、「雨になっても大丈夫」

第4戦スペインGP以来のポールポジション獲得となったフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(26歳:ブラジル)は、予想される雨に対しても自信をみせた。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「またこうしてポールポジションが獲れてほんとうにうれしいよ。
僕らのマシンに戦闘力があるということを再び示せたんだからね。
幸い『Q3』ではうまくクリアラップが取れたのでいいタイムを出すことができた。
前回のシルバーストーンでのテストでマシンが進化していることは確認されていたので自信はあったんだ。
明日は雨になるかも知れないけれど、マシンはどんな状況でもバランスがいいので大丈夫さ」

もしもウェットレースということになれば、一番有利になるのはもちろんポールポジションからスタートするマッサ自身である。

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不運のアロンソ、「雨のレース望む」

前日のフリー走行に続き、肝心の公式予選最終ピリオドでもマシントラブルに見舞われたマクラーレンのフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、「こうなったら雨のレースを望む」と、すっかり開き直った感じだ。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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「トラブルは誰にだって起こる可能性があるからしかたない。
明日はライバルのほうに起こるかも知れないんだからね。
今度は幸運が僕に訪れることを願うよ。
明日はグリッド中盤からのスタートを余儀なくされるから、危険は増すし難しいレースになるだろう。
雨が降ったら余計だけれど、でも僕はそのほうを望むよ。
ウェットレースで得られるものは、僕のほうが大きい筈だからね」

情報ではアロンソのトラブルはエンジンではなくギヤボックスだったとのこと。
なお予報ではアロンソの言葉通り明日のレースは雨になる可能性があるようだ。

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デビッドソン(SAF1)、「ピットロード戦に負けた」

フランスGP公式予選に臨んだ『スーパー・アグリ・F1』では、佐藤琢磨がすでにペナルティを受けることが確定しているためアンソニー・デビッドソンの『Q2』進出に期待が掛かった。
しかし、その夢を砕いたのは「ピットロード戦」のせいだった。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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セオリー通り、セッション終盤ほとんどのクルマがピットインしてタイヤを交換、最後のアタックに出て行ったが、他車との間隔を図ってギリギリのタイミングでピットインしたデビッドソンは、しかし行列となった他車の渋滞のためピットアウトすることができず、わずか1秒遅れてタイムアウトに。

結局2度目のアタックを行うことができずにセッションを終えなければならなかったデビッドソンは僅差の戦いの中『Q1』で姿を消す羽目となってしまったもの。

「クルマのハンドリングには満足していたので、あのアタックを走ることができれば十分『Q2』に届いた筈。
初日にはリウッツィと接触したし、ほんとうにこのマニクールの狭いピットロードには悩まされるよ」と、デビッドソンは悔やんだ。

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