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2007/07/08

トヨタ イギリスGP公式予選ニュース

イギリスGP予選 2台揃ってトップ10から決勝へ
ラルフ・シューマッハーが6番手。ヤルノ・トゥルーリも10番手グリッド確保

F1第9戦イギリスGPの公式練習第3回目と公式予選がシルバーストーン・サーキットで行われた。

天候は回復し、青空も覗く午前10時、気温19度、路面温度33度、湿度63%のコンディションで公式練習第3回目が開始された。
予選、決勝へ向け最後の準備作業が1時間に渡って行われ、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台も順調にプログラムをこなし、ラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリが17番手であった。

2時間のインターバルを経て午後1時から開始された公式予選では、好調のラルフ・シューマッハーが、予選第1セッションで6番手につけ、ヤルノ・トゥルーリも13番手と苦しみながらも予選第2セッションへ進出。

予選第2セッションでも、ラルフ・シューマッハーは5番手、ヤルノ・トゥルーリも9番手タイムを刻み、2台揃って最終第3セッションへと進出を決めた。

最終第3セッションでは、セッション終了間際の最後のアタックで、ラルフ・シューマッハーが渾身の走りを見せ、3列目6番手グリッドを獲得。
ラルフ・シューマッハーはこの日の全てのセッションで6番手以内という健闘を見せた。
ヤルノ・トゥルーリも10番手グリッドからのスタートとなり、明日の決勝レースでは、2台揃ってのポイント獲得を目指す。

Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
公式練習3回目:6番手 1分20秒770(トップと1.019秒差)21周
予選第1セッション:6番手 1分20秒513(トップと1.183秒差)6周
予選第2セッション:5番手 1分19秒860(トップと0.708秒差)6周
予選第3セッション:6番手 1分20秒516(トップと0.519秒差)11周
グリッド:6番手(暫定)

「今日の予選結果は、私にとって今季最高のグリッドであり、われわれの成し遂げた結果に満足している。
2週間前にここシルバーストーンで行ったテストも、そして、昨日の公式練習も順調に進んだ。
この週末、シルバーストーンにおいて“TF107”は私のドライビングスタイルに合っているようで、望み通りに走ることができ、とてもうれしい。
われわれは前戦フランスGPでも比較的速さを見せることができたが、その速さが明日も継続できることを望んでいる。
まずは良いスタートを切れるように集中しなくてはならない。
私のグリッドは路面が汚れている側なので、完璧とは言えないが、良いスタートを切るつもりだ。
これまでは厳しいシーズンを戦って来たが、その一方でチームは一丸となってサーキットとファクトリーの両方で非常にハードな作業を続けて来た。
われわれには成し遂げたい目標は明確になっているし、努力を続ければ必ずや現況を脱することができると信じている。
2台揃ってトップ10グリッドを獲得できたことは、われわれにとって本当に欲しいポイント獲得のチャンスだ」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー12 シャシー:TF107/06
公式練習3回目:17番手 1分21秒321(トップと1.570秒差)18周
予選第1セッション:13番手 1分21秒150(トップと1.820秒差)7周
予選第2セッション:9番手 1分20秒133(トップと0.981秒差)6周
予選第3セッション:10番手 1分21秒240(トップと1.243秒差)11周
グリッド:10番手(暫定)

「これまでの週末の流れを考えれば、予選でトップ10入りできたというのは私にとって良い結果だ。
私はセットアップに苦しんでおり、“TF107”を自分のものにするために本当に努力を強いられた。
今日の公式練習第3回目でセットアップを改善すべく挑戦したが、上手く行かなかった。
何をしてもラップタイムは向上しないかのように見えた。
だから、予選結果は今日私にとってほぼできる限りのものだった。
しかし、われわれは決勝レースへ向けて良いポジションにつけており、明日へ向けて、改善できることを確認していく。
明日は完走を果たし、そしてより多くのポイント獲得ができればと思っている。
イギリスのファンはF1について熱狂的で、多くの観客が全てのドライバーを応援してくれる。
素晴らしい雰囲気の下でのレースとなると確信している」

パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「われわれは2週間前にシルバーストーンで行ったテストにおいて、良い手応えを得ているが、その流れを維持し、今週は良い週末となっている。
これまでのところ、全ては順調に進んでおり、信頼性に関するトラブルもなく、セッションが進むごとにセットアップも改善させることができた。
ラルフ・シューマッハーは週末を通して特に素晴らしい仕事を成し遂げており、予選第3セッションでの好グリッド獲得はその成果と言える。
ヤルノ・トゥルーリもまた最終第3セッションへと進出を果たしたが、彼は若干セットアップに不満を抱えており、特に予選は満足行くものではなかったようだ。
しかし、われわれは決勝レースでの戦略には、自信を持っており、両ドライバー共に決勝レースへ向けて良い状態にある。
2種類のタイヤ仕様に関しては、どちらもシルバーストーンでは十分に機能を発揮できる。
オプションタイヤ(ソフトコンパウンド)は、いつも通り予選では明らかな優位性を持っているが、明日の決勝レースにおいては、特に戦略で必要とされるほど大きな違いはない。
われわれが好パフォーマンスを示しているシルバーストーンは、いわゆる特殊なサーキットではない。
そして、バルセロナでの第4戦スペインGP以降、われわれはインディアナポリスやモントリオールのような中程度から低いダウンフォースを要求するサーキットでの仕様よりも、ここシルバーストーンのような高いダウンフォースレベルのサーキットで良くなっているということが分かった。
前戦フランスGPでは、序盤のアクシデントでわれわれのレースは終わってしまったが、レース中のペースは予想していた通り速かった。
明日は良いレースとなることを楽しみにしている」

新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「4月の第2戦マレーシアGP以来、2台揃って予選トップ10入りを果すことができた。
またプライムとオプション両タイヤの特性の違いも今日はしっかり見極めることができた。
ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリのタイム差については、昨日の強風の中でヤルノ・トゥルーリがあまりセットアップを進められなかったことが今日の予選に少なからず影響したと言える。
とはいえチーム全員今日の結果に大変勇気付けられており、明日の決勝レースはポイント獲得、それも2台揃ってのポイント獲得を目指す」

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