ブリヂストン ヨーロッパGP事前ニュース
Bridgestone Tyre (C)Renault F1 UK
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2007年F1世界選手権 ドイツGPの展望
今週末(7月20日~22日)開催されるドイツGP(原文通り)の舞台ニュルブルクリンク・サーキットは、全長5.15kmのコースで、ブリヂストンは、ソフト、ミディアム両コンパウンドでレースに臨みます。
高速、中速、低速コーナーが混在するニュルブルクリンクは、曲がりくねったセクションではブリヂストン・レーシング・ポテンザの高いグリップ力が生かせるように、そしてストレートではダウンフォースを低く抑えられるように、セットアップの妥協点を見つけることが必要になります。
今年ニュルブルクリンク・サーキットでのF1世界選手権開催は7月末であり、例年の5月開催と比べ遅くなっています。
現在のニュルブルクリンク周辺の気候は予想が難しく必ずしも一般論が当てはまるわけではないものの、通常よりも気温が高い中でレースが行われることになるでしょう。
いずれにせよ、今季のブリヂストン・レーシング・ポテンザの機能領域は幅広い温度に対応しています。
このサーキットでは、ここ数年2回のピットストップが一般的になっています。
昨年のレースではブリヂストン・レーシング・ポテンザを装着したミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が優勝、2位にフェルナンド・アロンソ(ルノー)、そしてフェリッペ・マッサ(フェラーリ)は3位に入り自身初のF1表彰台に登りました。
キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーションマネージャーとのQ&A:
ニュルブルクリンク・サーキットの課題は何ですか?
「元飛行場だったシルバーストンは平坦なコースですが、ニュルブルクリンクはアイフェル高原の地形を反映して起伏があります。
われわれはこのサーキットのことをとてもよく知っています。
タイヤのグリップ力、トラクション、そしてブレーキング性能は、その全てが、特に第1セクターと第2セクターで、非常に重要になります。
これまでこのサーキットでは春にレースが開催されていたので、一番大きな課題はソフト・コンパウンドを持っていくことを決めたことです。
われわれは、自分たちの予測が正しいかどうか、見極める必要があります。
アイフェル地方の気候は予測が難しいので、われわれにとってはちょっとした未知の領域になります。
私は、自分たちが正しい選択をしたと考えていますが、ニュルブルクリンクの場合はどうなるかわかりませんね!」
BMW/Nuerburgring (C)BMW Motorsports
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今季、ニュルブルクリンクではまったくテストを行っていません。
この影響はありますか?
「最後にニュルブルクリンクでテストをしたときの記憶はありません。
つまり、われわれが自分たちのタイヤ選択を確認できる唯一のチャンスがレースそのもの、ということです。
チームにとっても仕事の基準となるデータが少ないということです。
今季序盤にニュルブルクリンクでBMW ザウバーがテストを行いましたが、全長20.8kmの北コース(Nordschleife)でニック・ハイドフェルトが行った走行で集めたデータは、今回のレースではあまり役に立ちません。
もし、ハイドフェルトがグランプリで1周走るのに8分もかかったら、私は困ってしまいますよ!」
ドイツGP の豆知識:
ニュルブルクリンクに送るタイヤ本数とスペック:2,200本(ウェット/エクストリームウェット・タイヤ、及びソフトとミディアム・ドライタイヤ)
2006年ポールタイム:1分29秒819(F・アロンソ、ルノー)
2006年レース最速ラップタイム:1分32 秒099(M・シューマッハ、フェラーリ)
2006年トップ3:M・シューマッハ、F・アロンソ、F・マッサ
昨年まで、ドイツ国内ではホッケンハイム(ドイツGP)とニュルブルクリンク(ヨーロッパGP)の2か所でF1世界選手権が開催されておりましたが、今年はニュルブルクリンク(ドイツGP)のみの開催となります。
従い、上記の2006年のレースデータは、ヨーロッパGPのデータになります。
提供:ブリヂストン・モータースポーツ
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