ホンダ ヘレステスト・ニュース
Honda Racing F1 Teamは先週、南スペイン・ヘレスで3日間のテストを行った。
素晴らしい天候に恵まれ、チームは来週から再開されるヨーロッパラウンドに向けた準備に専念。空力、メカニカル両分野で大きな改良を行い、RA107の評価を行った。
初日火曜日はクリスチャン・クリエンが、いくつかの新しいメカニカルパーツのシェイクダウンを行った。
その前の週に二輪のイベントが開かれていたこともあって、路面は比較的滑りやすいコンディションだった。
しかし時間が経つにつれて、グリップレベルはどんどん上がって行った。
クリエンはシェイクダウンに加えて、制御系のセッティングやレーススタート・シミュレーションなどを行い、77周を走行した。
翌水曜日は、ジェンソン・バトンが走行する予定だった。
しかしヘレスに到着した際、バトンは背中の痛みを訴えた。
これは、インディアナポリスの1コーナーでの、接触事故によるものとみられる。
そのためチームはバトンを休ませ、クリエンに引き続きテストさせることを決断。
クリエンは空力およびメカニカルパーツの新パッケージをテストし、61周を走った。
最終日は体調の回復したバトンが、ステアリングを握った。
バトンは122周を走りきって、チームが予定していたプログラムを終了した。
Jenson Button (C)Honda Racing
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ジェンソン・バトン:
テスト最終日は、とても充実した1日だった。
122周を走ったが、1周1周がすべて有効だったからね。
空力とメカニカルの新パッケージをテストしたが、いい手応えを感じてる。
ただ、ライバルたちと比較してどこまで行けるか、今週のフランスGPで実際にいっしょに走ってみないとわからない。
クリスチャン・クリエン:
いいテストだったし、1日多く走れたことは僕にとっても、すごくいい経験になった。
メニューは主に改良パーツの評価だったけど、たくさんのデータが収集できた。
天候も完璧で、予定したプログラムをこなすには最高のコンディションだった。
エンジニアリング・ディレクター、ジャッキー・エッケラート:
今週のヘレステストは、非常にうまく行った。
3日間を通じて天候にも恵まれて、予定していたメニューをすべてこなすことができた。
今回は主に、フランス、イギリスの2連戦に向けての準備だった。
そのために、新たなメカニカルパーツやフロントサスペンション、空力パッケージの評価を行った。
その結果はポジティブなものだったし、風洞測定からの結果と実走データとの整合性も、非常に良かった。
次戦に向けて、ある程度の戦闘力向上が見込めると思う。
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