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2007/06/14

ホンダ アメリカGP事前ニュース

honda_f1_logoアメリカGPプレビュー

ドラマチックで波乱の展開となったカナダGPを終え、Honda Racing F1 Teamはインディアナポリス・モータースピードウェイで開催される次戦アメリカGPを戦うべく、アメリカへと向かった。

中本修平シニア・テクニカル・ディレクター:
前戦カナダは満足のいくレースができなかったので、次のインディアナポリスに期待したいです。
インディアナポリスは、高速区間と曲がりくねった低速区間が混ぜ合わさり、また違ったセットアップが要求されるコースです。
そしてここは、カナダより抜きどころが多いです。さらにいい結果をつかみ取るために、できる限りプッシュしたいと思います。

Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
ジェンソン・バトン:
インディアナポリスではいつも、レースを楽しんできた。
F1でここを走るまでは、バンクのあるサーキットを走ったことがなかったから、ここの最終コーナーを駆け抜ける気分は最高だ。
もちろんインディカーで走るバンクとは違うことはわかっているが、僕らも十分、あの大きな傾斜を感じられる。
ここは僕の好きな高速コースというわけじゃないが、何ヶ所か抜けるポイントがある。
ここで速いタイムを出すには、長いストレートで、空力抵抗を発生させず、最高速をキッチリ出せるセッティングにすることだ。
歴史も古く、観客たちは本当にレースを愛してる。僕らも行くたびに大きな声援をもらうし、週末の雰囲気は素晴らしい。

ルーベンス・バリチェロ:
インディアナポリスはとてもユニークなサーキットで、ここではいつも色々なドラマが生まれる。
レイアウト自体はさほど難易度は高くなく、インフィールド区間はすごくスピードが低い。
でもあのバンクを全開で駆け抜けるのは、実にいい気分だ。
あちこちでオーバーテイクが見られるのも、ファンにはたまらない。
グリッドから1コーナーまではかなり長いから、そこでも抜くチャンスはあるし、バックストレートのブレーキングも狙い所だ。

●インディアナポリス・モータースピードウェイ
決勝 73周
全長 4.192km  

1908年に建設されたインディアナポリス・モータースピードウェイは、現役使用中の中では、最も歴史あるサーキットの一つ。
建設当初の舗装は、約300万個のレンガ(brick)が敷き詰められていた。
そこからこのサーキットの愛称「ブリックヤード」が生まれた。
インフィールド区間が新設され、F1は2000年から開催されるようになった。
全長4,192kmのコースはこのインフィールド区間の他、一部オーバルコースも使用される。

インディアナポリス・モータースピードウェイを指揮するトニー・ジョージは、創始者一族ハルマン家の出身でもある。
彼はここにアメリカGPを誘致するために、あらゆる障害をひとつひとつ乗り越えてきた。
そして最終的に、サーキット内に残る建物を取り壊し、近代的なピット施設、グランドスタンド、そしてコースなどを建設した。

他のグランプリコースに比べれば、ここでの追い越しは比較的容易である。
特に長いストレートから2速に落とす第1、第8コーナーが、ポイントとなるだろう。
きついS字に入る第8コーナーの通過速度は、時速約60km。
一方最速は、第13コーナーであり、通常、オーバルの第1コーナーにあたり、F1マシンは時速300km近いスピードで駆け抜けていく。

● アメリカにおけるHonda
<販売>
・ アメリカの四輪市場では、「ホンダ」とラグジュアリー・プレミアムブランド「アキュラ」ブランドを扱う。
・ 2006年販売台数は、両ブランド合わせて約150万台(前年比:103%)を販売し、10年連続過去最高を更新した。
・ アキュラブランド車(約20万台/2006年実績)の約3分の2が、アキュラMDXやアキュラTLといった北米開発・生産モデルとなっている。
・ 2007年秋に北米で「新型アコード」を発売するが、アコードは1976年のアメリカでのデビュー以来、アメリカでの累計販売台数は950万台を超えている。

<生産>
・ アメリカでの2006年生産台数は、974,380台(前年比:103%)
・ Hondaはオハイオの二輪四輪工場を筆頭に、アラバマ州、ジョージア州にも生産拠点を持つ。
・ 今年3月にはインディアナ新工場の建設が着工し、2008年秋より稼動し、シビック(4ドア)が生産される。

<環境>
・ Hondaの燃料電池自動車「FCX」は、本格的普及に向けて、個人客へのリース販売を含め日米ですでに合計30台以上の納車をしている。また、「FCXコンセプト」をベースとした新型燃料電池車を、2008年に日本とアメリカでリース販売する予定。
・ Hondaは、今年4月、家庭用小型コージェネレーション(熱電併給)システム(省エネ、CO2排出量低減に貢献した暖房システム)をクライメート・エナジー社とともに販売を開始した。

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