トヨタ アメリカGP公式予選ニュース
アメリカGP予選 J.トゥルーリが8番手グリッド確保
R.シューマッハーは僅差で12番手。確かな手応えを得て決勝での上位進出を目指す
F1第7戦アメリカGPの公式練習第3回目と予選がインディアナポリス・モータースピードウェイで行われた。
朝から好天に恵まれ、公式練習第3回目は、午前10時に気温29度、路面温度40度、湿度35%のコンディションで開始された。
序盤から積極的に走行を重ねたパナソニック・トヨタ・レーシングは、ヤルノ・トゥルーリ11番手、ラルフ・シューマッハーが12番手タイムを刻み、午後の予選に臨むこととなった。
2時間のインターバルの後、午後1時から、気温34度、路面温度57度という相変わらずの暑さの中で“ノックアウト方式”で予選が開始された。
予選第1セッションは、ラルフ・シューマッハーが7番手、ヤルノ・トゥルーリは12番手で、2台共に予選第2セッションに進出。
しかし、続く予選第2セッションでは、終盤、僅差での激しいタイム争いが繰り広げられ、ヤルノ・トゥルーリは10番手で第3セッション進出を決めたが、フロントウィングを僅かに再調整したラルフ・シューマッハーは、惜しくも12番手となり、最終第3セッション進出はならなかった。
最終第3セッションでもヤルノ・トゥルーリは力走を見せ、4列目8番手グリッドを獲得。
ポイント獲得へと明日の決勝レースに挑む。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー12 シャシー:TF107/04
公式練習3回目:11番手 1分13秒057(トップと0.907秒差) 23周
予選第1セッション:12番手 1分13秒186(トップと0.770秒差) 7周
予選第2セッション:10番手 1分12秒828(トップと0.902秒差) 7周
予選第3セッション:8番手 1分13秒789(トップと1.458秒差) 12周
グリッド:8番手(暫定)
「8番手グリッドが獲得できたのは素晴らしい結果であり、正直に言ってこの結果は予想
していなかった。
今日の結果にはとても満足しており、昨夜ハードな作業をこなしてくれたチーム全員に感謝したい。
予選へとセットアップを煮詰めるのは、非常に厳しかったが、トラブルに見舞われることもなくスムーズに予選セッションをこなすことができた。
予選第1セッションの序盤は十分なグリップが得られなかったが、路面コンディションは向上していった。
“TF107”のバランスも良く、とても速いラップタイムを刻むことができて満足している。
しかし、決勝レースでのロングランではどうなるのか、レースが始まってみないと分からない。
今日の結果は喜ばしいものであり、更なるポイント獲得のチャンスも得た。
明日の決勝レースに期待している」
ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
公式練習3回目:12番手 1分13秒061(トップと0.911秒差) 23周
予選第1セッション:7番手 1分12秒851(トップと0.435秒差) 7周
予選第2セッション:12番手 1分12秒920(トップと0.994秒差) 6周
グリッド:12番手(暫定)
「実際のところ予選セッションは順調に進んだ。
コンマ1秒以内という僅かな差でトップ10入りを逃してしまったのは少し不運だった。
予選第1セッションの最初の走行では混雑に阻まれたものの、セッション終盤はクリーンな周回ができた。
第1セッションと第2セッションの間に、フロントウィングに若干の変更を行ったが、このために予選第2セッション最後のアタックラップではほんの少し神経質な挙動となってしまった。
今日はトップ10入りが可能だったことからも、われわれが望んでいる位置に近づいていることは分かるだろう。
しかし、どうなるかは時の運だ。
明日は長いレースであり、われわれは完璧なレース戦略へ向け調整を進めて来た。
そのことは有利に働くと思う。
もっと良いグリッドポジションを望んでいたのは確かだが、全体的に見ればそれほど悪い予選ではなかった。
明日の決勝レースを楽しみにしている」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「恐らく多くのチームが、昨日から路面グリップの低さに苦しんでいた。
しかしそれはインディアナポリス特有のものだ。
最終的には、路面コンディションは向上し、午前中の時点で状況は標準的なものとなり、われわれは納得行く結果を得ることができた。
コースは1周の距離が短いため、コース上の混雑を心配していたが、セッションの大部分で、両ドライバー共に混雑に悩まされることはなかった。
ヤルノ・トゥルーリは非常に素晴らしいタイムアタックで8番手につけ、明日の決勝レースを好ポジションからスタートすることになった。
ラルフ・シューマッハーも良い走りで、特に予選第1セッションでは7番手というタイムをマークした。
彼もトップ10入りは可能だと思っていたが、残念ながら予選第2セッションでコンマ2秒ほどタイムをロスしてしまった。
とはいえ、全体的には良いパフォーマンスを見せてくれた。
これから戦略を詰め、この状況で両ドライバーが最大限を引き出せるよう挑戦する」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「ラルフ・シューマッハーが僅差で最終予選第3セッションに残れなかったのは大変残念だ。
しかし、ヤルノ・トゥルーリが予選8位に入ったことと、またラルフ・シューマッハーも
本来の姿に近くなって来たことでチームの士気も上がっている。
昨年はレース終盤まで2台がポイント圏内での走行を続けていたにもかかわらず、トラブルでラルフ・シューマッハーはリタイアを余儀なくされた。
今年こそは2台揃ってのポイント獲得を実現したい。
そのためにもスタートを確実に決めたい」
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