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2007/06/08

ホンダ カナダGP事前ニュース

honda_f1_logoカナダGPプレビュー

Honda Racing F1 Teamは、今週、カナダGPを戦うべくモントリオールへと向かう。
そして翌週は、アメリカ・インディアナポリスでのUSGPと続き、北米2連戦の始まりである。

ホンダカナダは今年も同GPのメインスポンサーを務め、レースの週末には町の中心部にあるクレセントストリートで、さまざまなイベントを開催する。
またサーキットの敷地内には「Honda World」というエキジビションを設け、Hondaの先進技術、環境、安全への取り組みをレースファンにも伝えていく。

中本 修平 (C)Honda Racing
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中本修平 シニア・テクニカル・ディレクター:
チームスタッフ全員の努力により、RA107が徐々に戦闘力を発揮しつつあるのは、うれしいです。
前回のモナコでも、両ドライバーは進化を実感し、マシン性能を目一杯引き出してくれました。
しかし、次のカナダは全くちがったチャレンジとなり、ダウンフォースもまったくちがうレベルです。
そのため、このコース特性に合わせたセッティングを、マシンに施さなければなりません。
モナコ前のポールリカールでのモントリオールに向けたテストでは、好感触を得ていますし、それがこの週末に活かされることを期待しています。
マシンは空力だけでなく、メカニカルパーツも投入し、開発も次々と進めていきます。
北米2連戦も、ベストを尽くすつもりです。

ジェンソン・バトン:
カナダGPは全カレンダーの中でも、僕のお気に入りのレース。
モントリオールの街自体が素晴らしいし、この週末の雰囲気は実に特別だ。
カナダ人は本当にF1が大好きで、街中がF1一色になる。

このコースで速く走るには、とにかく縁石にしっかり乗ること。
そのためには、とにかく挙動の安定と、正確なドライビングが要求される。
もし少しでも縁石に乗る位置を間違えたら、すぐに壁にぶつかってしまう。
最も難易度の高いのは、最終シケインだろう。
どんなに完璧な周回を刻んだとしても、ここで縁石の乗り方を間違えたら、それまでの努力が一瞬にしてフイになる。

それから、きれいにスタートを決めることも、重要だ。
その先はタイトなコーナーが連続していて、そこに22台が殺到する。
でもここは同時に、抜くタイミングとしては絶好の場所でもある。
レース中は、ターン10のヘヤピンが一番の抜きどころだ。
ここでは毎年のように、白熱したシーンが見られる。

ルーベンス・バリチェロ:
モントリオールは偉大なサーキットで、僕自身これまでずっと楽しんで走ってきた。
基本的には、長い直線とフルブレーキのコーナーが連続する。
前回のモナコとは、まったく違うレイアウトだ。
ここでは直線でスピードを出しきれるように、中レベルのダウンフォースにセットアップを詰めていく。
ポールリカールテストで十分な準備をしたし、あとは現在のポテンシャルをすべて発揮することが一番大事なことだ。

●ジル・ビルヌーブサーキット
決勝 70周
全長 4.361km  

カナダGPは、モントリオール市街地に近く、セント・ローレンス川に人工的に作られたノートルダム島内に設けられたコースで開催される。
島内には1967年カナダ万博の際のパビリオンや、1976年のオリンピックでボート競技に使用された池などがある。
この特徴的なサーキットでは、これまで様々なドラマが繰り広げられている。
特にここでは、スタート直後に多重事故が起きやすい。
とはいえオーバーテイクも可能なだけに、ドライバーにとって楽しみなコースである。
また、このコースは、ミディアムダウンフォースを要する。直線がたくさんあり、その先には、シケインやヘアピンがあり、エンジンやブレーキにダメージを与える可能性があることから、チーム関係者にとって、必ずしも好むサーキットではないかもしれない。

●カナダでのHonda
・ Hondaはすでに38年前から、カナダでのビジネスを展開している。
・ 従業員は総勢21,000人を超え、カナダ国内での製造、販売、ディーラー業務に携わっている。
・ カナダでは、2006年に165,985台の四輪車を販売。
・ オンタリオにある生産工場では、シビッククーペ、セダン、Siクーペ、Hondaリッジライン、そしてアキュラCSX、MDXが作られている。
・ Hondaは今年もカナダGPのメインスポンサーである。
・ サーキット内に特設されたHondaの先進技術、環境、安全への取り組みを紹介するエキジビション「Honda World」は、レースファンに向け、この週末開催される。
・ Hondaのヒューマノイドロボット「ASIMO」が、カナダGPでのF1デビューを果たす。
・ 今年9回目となるモントリオール中心部にあるクレセントストリートでのフェスティバルも、Hondaがメインスポンサーを務める。

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