トヨタ スペインGP公式予選ニュース
スペインGP予選 J.トゥルーリが6番手グリッド獲得
今季予選最上位。 R.シューマッハーは不運のタイムアタックで17番手
F1第4戦スペインGPの公式練習第3回目と予選がカタルニア・サーキットで行われた。
午前11時から行われた公式練習第3回目では、ヤルノ・トゥルーリが25周、ラルフ・シューマッハーが21周をこなし、午後の予選と明日の決勝レースへ向けての準備を行った。
午後2時、雲一つない晴天に恵まれ、気温は27度、路面温度48度の下で、“ノックアウト方式”の予選を開始。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は第1セッションを、ヤルノ・トゥルーリが13番手で第2セッション進出を決めたが、僅差のタイム争いの中、ラルフ・シューマッハーはクリアラップが取れず17番手で第2セッション進出は成らず。
一方、ヤルノ・トゥルーリは第2セッションでも8番手タイムを刻み、最終第3セッションへ進出。
第3セッションでは快調な走りを見せ、自身にとって、そしてチームにとっても今季予選最高位となる6番手グリッドを獲得。
3列目という好位置から明日の決勝レースへと臨む。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12 シャシー:TF107/04
公式練習3回目 : 12番手 1分22秒174(トップと0.941秒差) 25周
予選第1セッション : 13番手 1分22秒501(トップと1.381秒差) 8周
予選第2セッション : 8番手 1分21秒554(トップと0.957秒差) 6周
予選第3セッション : 6番手 1分22秒324(トップと0.903秒差) 11周
グリッド : 6番手(暫定)
「チーム、そしてメカニック達が良い仕事をしてくれたおかげで、今日の予選は素晴らしい結果となった。
非常に困難な予選セッションとなり、特に序盤は本当に厳しかったが、私は冷静を保つように努力した。
予選第1セッションのタイムアタックでは、最初の周回で他車に行く手を阻まれ、新品タイヤの利点を逸し、2周目でタイムを出さなくてはならず、危うく第2セッション進出を逃すところであった。
しかし、運良く第2セッションに進出でき、上手く行った。
また、第2セッションでのラップタイムも満足行くものだった。
そして、最終第3セッションの最後には、本当に全力で新品タイヤでのタイムアタックに挑み、6番手という素晴らしいパフォーマンスを見せることができた。
われわれはここバルセロナに新しい空力パッケージを持ち込んだが、期待通り順調に機能している。
われわれは着実に進歩を遂げているが、更に改良を進めるために努力を続ける」
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11 シャシー:TF107/05
公式練習3回目 : 16番手 1分22秒570(トップと1.337秒差) 21周
予選第1セッション : 17番手 1分22秒666(トップと1.546秒差) 7周
グリッド : 17番手(暫定)
「予選結果は残念だが、この週末はここまでも困難なものであり、予選も困難なものとなってしまった。
私が予選第1セッションで苦しんだ理由の一つは、タイムアタックラップで他車に阻まれたことだ。
2周でタイムアタックを行っていたが、タイヤを暖めていた1周目の最後の区間で、他車に阻まれてしまった。
このことは、私の予選タイムが能力を正確に示したものではないということを意味している。
さらに、私は公式練習と予選の双方でグリップの確保に苦しんでおり、やらなくてはいけないことが残っている。
われわれのレース中の走行ペースは悪くないはずで、後方グリッドからスタートすることで、
明日は厳しい午後になるだろうが、どれだけ戦えるか見ていて欲しい。
バルセロナは追い越しの容易いコースではないが、コースは変更されているし、明日の決勝では全力を尽くす」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「先週のテストの後、われわれはBMWにかなり近づいたという明らかな感触を得ており、それは今日の結果で証明された。
しかし、これまでのところは、いつも以上に特徴が明確になった週末であり、明暗の別れた流れがそのまま続いている。
昨日までは予選第1セッションについては楽観視していたが、厳しい結果となったことは、われわれのペースが確実なものでなかったということを意味していた。
午前中は順調だったが、まだ若干バランスに関する問題を抱えていた。
最終的には、ヤルノ・トゥルーリが予想通りの予選結果を得てくれた。
確かに、彼は第1セッションで他車に阻まれたが、素晴らしい仕事で第2,第3セッションへと進出してくれた。
ラルフ・シューマッハーは第1セッションで他車に阻まれたことで惜しくも第2セッション進出を逃してしまったが、走行ペースはトップ10内でも遜色ないものだっただけに残念だ。
2種類のタイヤのみを使用することになって最初のシーズンだが、ペースの点では接近したものとなり、われわれも第3セッションで2回のアタックラップを行うように計画を変更した。
片方はプライムタイヤで、もう片方はオプションタイヤでのアタックだ。
このことはわれわれのパフォーマンスが、どれだけの進化を遂げて来たかを比較するのに役立った。
明日の決勝レースでは最良の結果が得られることを期待している」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノ・トゥルーリらしい素晴らしい走りで、今季最上位の予選ポジションを獲得し、明日のレースに向けて大きく弾みをつけることができた。
特に予選中はタイヤの空気圧、フロントウイングの調整、そしてタイヤ交換と細かなところに細心の注意を払って支えてくれたチーム全員の頑張りの結果でもあり、皆に感謝したい。
一方、ラルフ・シューマッハーは予選第1セッションにおける2度のアタックともにクリアラップを取ることができず、残念な結果に終わってしまった。
明日の決勝レースはラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリで少し違った作戦になるかも知れないが、スタートで少しでも順位を上げ、2台揃って最後まで力強い走りをお見せしたい」
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