トヨタ モナコGP決勝レースニュース
F1第5戦モナコGP決勝
15・16位で2台完走
F1第5戦モナコGP決勝 15・16位で2台完走予選結果が響いた厳しい展開、北米2連戦での雪辱に向けチャレンジ
F1世界選手権第5戦モナコGPの決勝レースがモナコ公国・モンテカルロ市街地特設コースで行われた。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、残念ながら追い越しの難しい公道コースでヤルノ・トゥルーリは14番手、ラルフ・シューマッハーは20番手と後方グリッドからのスタートを強いられた。
午後2時、気温24度、路面温度34度、湿度53%、薄曇りのコンディションでレースはスタート。
しかし、スタートでもヤルノ・トゥルーリは、18位、またラルフ・シューマッハーも22位まで順位を落としてしまった。
その後、1回給油戦略で上位への浮上を狙った2台であったが、セーフティーカーの出動する場面も無く、リタイアも3台という近年まれにみる大きな波乱の無いレースとなった今年のモナコGPでは、上位へのポジションアップは果たせず、ヤルノ・トゥルーリが15位、ラルフ・シューマッハーが16位で週末を終えることとなった。
F1世界選手権は次戦より戦いの舞台を北米へと移すこととなり、パナソニック・トヨタ・レーシングは第6戦カナダGP、第7戦アメリカGPの北米2連戦で雪辱を果たすべくチャレンジする。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー12 シャシー:TF107/04
決勝 : 15位 76周/78周 タイヤ選択:ソフト/スーパーソフト
グリッド : 14番手
「決勝レースのスタート時、ほとんどエンジンが止まりそうになってしまった。
私はクラッチを駆使して何とかレースをスタートできた。
スタートでの失速によって大きくポジションを落としてしまい、前に出られてしまったライバル車に追従するしかなかった。
その後、予選の時と同様にブレーキが熱を持ち始めた。このため、速度を落とさざるを得ず、私にできたのは最後までレースを走り抜くことだけだった。
今日のレースは私にとって厳しいものだった。そして、次戦へ向けて懸命の努力を続け、改善を成し遂げなければならない」
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー11 シャシー:TF107/05
決勝 : 16位 76周/78周 タイヤ選択:ソフト/スーパーソフト
グリッド : 20番手
「1周目から混雑に阻まれてしまった。そのため、レースは非常に困難なものとなった。
しかし、コースがクリアな状態ではライバル勢と比較してもペースは決して悪くなかった。
後方ポジション故の混雑によって多くの時間を失っており、それは私の前がクリアな時のラップタイムからも分かるはずだ。
レース後半はバランスも良くなり、もう少し攻める事が可能だった。
予選でもっと良いポジションが得られていれば、明らかに、今日はポイント争いに加われていたはずだ。
予選がわれわれのレースを決めてしまった。
しかし、次戦こそはより良い結果を目指し、全力でアタックする」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「ポイント獲得はできなかったが、タフなレースで2台揃って完走したことは、前向きに考えたい。
レースはスタート直後の第1コーナーの混乱の中で、2台共に順位を落とし、最初から厳しい展開だった。
また1回の給油戦略を採るために燃料を多く積んだ影響や、モナコ特有のコースの性格からブレーキの温度上昇に苦しんだが、ドライバー、チームの冷静な対応で車をフィニッシュラインまで持ち込むことができた。
今回上手く行かなかったところをしっかり修正し、カナダ、アメリカの連戦に向かいたい」
冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表
「正直なところ、モナコに来る前はわれわれの競争力について非常に強い自信を持っていた。
そしてわれわれは木曜日には本当に速かった。
このことは決勝レースへ向けて非常に有望だと思っていたが、土曜日の公式練習でわれわれは苦しみ、午後の予選では正直に言って失敗に終わった。
われわれは本当に多くのポジションを失い、14番手と20番手からのスタートとなってしまった。
このポジションが決まった時点で、われわれには何もできないに等しかった。
さらに悪いことに、実際のレースではヤルノ・トゥルーリは、スタート時にほとんどエンジンが止まってしまい、多くのライバル車にパスされてしまった。
またラルフ・シューマッハーも何台かにスタートでパスされ、追い越しもほとんど不可能だった。
その点を考慮すれば、両ドライバー共に今日は良い走りを見せてくれたと考えるが、チームとして、われわれには何もできなかった。
今回学んだ非常に重要なことは、決勝レースにおいて最高のパフォーマンスを発揮できるように体制を整えるということであり、次戦のカナダGPへと体制を整え、再び挑戦する」
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