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2007年2月

2007/02/28

バルセロナテストはロズベルグ最速!(2/27)

Nico Rosberg (C)Williams F1
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他のすべてのチームが中東バーレーン・サーキットでテストを行なう中、例によってウィリアムズとスパイカーF1の2チームだけはこれとは別にスペインのバルセロナ・サーキットでテストを行っている。

初日の27日(火)、トップタイムをマークしたのはやはりウィリアムズで、104ラップと精力的に周回を重ねたニコ・ロズベルグが1番手に、僚友アレクサンドル・ブルツがコンマ8秒の差で2番手につけた。

実に4人のドライバーを走らせたスパイカーF1では、ベテランのクリスチャン・アルバースが貫禄をみせてトップのタイムをマークしている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'21.624 104 FW29 *
2 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'22.492 81 FW29 *
3 C.アルバース HOL Spyker Ferrari 1'23.080 68 F8-VII *
4 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'23.200 50 F8-VII *
5 F.ファウジー MAL Spyker Ferrari 1'24.550 88 F8-VII *
6 G-V.デル・ガルデ HOL Spyker Ferrari 1'33.864 4 F8-VII *

   * 2007 TestTime : 1'21.181 F.マッサ/Ferrari F2007 (2/13)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です
   * コースは一部改修されています

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佐藤琢磨(SAF1)はタイヤテストとセットアップ

『スーパー・アグリ・F1』によるバーレーン合同テストは、前半の3日間を担当したアンソニー・デビッドソンの後を受け、後半3日間の初日となる27日(火)からはいよいよ佐藤琢磨が登場した。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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他の全チームがすべて2007年用新型車でのテストを精力的に行う中、引き続きオフテスト用のインタームカーで参加のスーパー・アグリは、今シーズンからワンメイクとなったブリヂストンタイヤの評価、そしてセットアップを進めた。
グラハム・テイラー/チーフ・エンジニアは「いたずらに周回数を重ねるよりは、その質に重点を置いた」ということだが、それでも佐藤はこの日トータル74ラップを周回、ベストタイム1'33.813を記録。
これはこの日走行した全17台中の15番手となるものだった。

チームによれば、これが3月16日(金)からスタートする2007年シーズン開幕戦まで最後のテストになる見込みという。

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FIA、2010年導入のF1標準化規定を1年先送り

27日(火)、FIAはパリで世界モータースポーツ評議会を開催、この席でフォーミュラワンに予定されていた2010年からの標準化に関する規定を1年先送りすることを決めた。
F1 Engine/Bench Test Image (C)BMW Motorsports
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FIAは当初、排気エネルギーをマシンの推進力に利用すること、またエアロダイナミクスの標準化などを予定していたもの。
しかし各チームから反対の意向が強く、結局FIAはこれを1年先送りして2011年から導入する方針に後退した。
ただしまだこれも含め、現実には予断を許さない状況にあるようだ。

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コバライネン、バーレーンテストで大クラッシュ!

ルノー・チームの新人ヘイキ・コバライネン(25歳:フィンランド)が、現在参加中のバーレーン合同テストで大クラッシュを演じたことが伝えられた。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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再開された27日(火)午前のセッションで、新型車『R27』をドライブしたコバライネンは高速コーナーのターン7でマシンのコントロールを失いコースアウト。
マシンはタイヤバリアにヒットして大破したもののドライバーは幸い無事に脱出している。

ただしマシンは大破してしまい、修復には丸1日は掛かる見通しという。
バックアップカーはないため、テストの再開は早くても2日目の午後以降になりそうだ。

コバライネンは「身体は大丈夫。
まだ開幕までにやらなくてはならないことは多いので、クルマが直り次第テストに復帰するつもりだ」と、説明している。

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再開バーレーンテスト 再びフェラーリ席巻(2/27)

Luca Badoer/Bahrain Test (C)Ferrari S.p.A
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27日(火)、2日間のインターバルを置いて再開されたバーレーン・サーキットでの合同テストは、再び赤い跳ね馬勢がタイミングモニター上位を席巻した。
タイムはマッサ、ライコネンの順。
これにマクラーレンのアロンソ、BMWザウバーのクビサ、マクラーレンのハミルトンらが1秒以内で続き、評判通り3チームの争いが繰り広げられている。
ただし、ベストタイムはまだ前回のものには届いていない。

またスーパー・アグリはいよいよ佐藤琢磨が登場したが、残念ながら期待の新型車『SA07』(仮称)の登場は間に合わず。引き続きインタームカーでのテストを余儀なくされた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'31.260 102 F2007 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'31.590 95 F2007 *
3 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'31.851 95 MP4-22 *
4 R.クビサ POL BMW Sauber 1'32.108 74 F1.07 *
5 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'32.193 54 MP4-22 *
6 G.フィジケーラ ITA Renault 1'32.556 81 R27 *
7 H.コバライネン FIN Renault 1'32.688 19 R27 *
8 F.モンタニー FRA Toyota 1'32.999 36 TF107 *
9 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'33.150 63 TF107 *
10 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'33.219 33 F1.07 *
11 C.クリエン AUT Honda 1'33.378 89 RA107 *
12 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'33.526 69 RB3 *
13 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'33.540 74 RB3 *
14 J.ロシター GBR Honda 1'33.597 77 RA107 *
15 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'33.813 74 Interim Car
16 R.シューマッハ GER Toyota 1'34.030 36 TF107 *
17 S.スピード USA Toro Rosso Ferrari 1'34.057 44 STR2 *

   * 2007 Test-Time 1'30.469 N.Heidfeld/BMW Sauber F1.07 (2/23)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2007/02/27

N.フライ(ホンダ代表)、「F1だからこそ意義がある」

これまでの商業主義に彩られたF1マシンの風貌に一石を投じた形となったホンダ・チームの新カラーリングだが、これについて同チームのニック・フライ代表は次のようにホンダのサイトで語っている。
Honda 『RA107』Coloring (C)Honda Racing
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「気候変動は、現在地球が直面する最も大きな問題のひとつであり、F1界においても、この問題は避けて通れない。
むしろ、全世界で注目され最先端技術を誇るF1だからこそ、重要な役割を果たすことができると考える。
さらに、FIAは『F1でも社会に役立つ技術開発を行うべき』との認識を持ち、例えば、2009年までにエネルギー回収システムをマシンに導入するなどの長期的な方針を打ち出している。
私たちは、チーム、パートナー企業、そして一般の皆様と一緒になって取り組むことで、環境問題の解決に貢献できると信じている。
まずは、問題提起と人々の理解や関心を高め、このテーマに取り組んでいきたい」

また和田康裕会長も、「私たちは、2007年シーズンでのワールドチャンピオン獲得という目標を持ち、今年はさらに躍進し、エキサイティングなシーズンにしたい。
同時に、私たちは環境をテーマにした新しい試みにチャレンジすることで、モータースポーツ界に新しい流れを作って行きたい。
Hondaは、社会やユーザーの満足に応えるために創造力を発揮し、技術やアイデアを生み出し、常に、環境保全活動にも努めてきた。
今回の、F1界で初となる試みは、世界中の人々による環境問題への理解と関心に繋がると考えている」と、語った。

こうしたホンダの新しい試みが成功するかどうか、世界から注目が集まっている。

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マッサ、「現段階で最速はマクラーレン」

以前、BMWザウバーの速さを警戒していたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)だが、「現段階で警戒すべきはマクラーレン」との新しい見解を示している。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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これはスペインの『マルカ』紙で述べたもの。
この中でマッサは、「上位チームのギャップは非常に小さいように感じる。
中でも現段階で一番スピードがあると思うのはマクラーレンだね。
彼らはオフテスト最初の頃よりも、かなり進化していると感じるよ。
ただ、いまテストで1秒速かったとか遅かったとかは大きな問題じゃないね。
だってテストはあくまでもテストなんだから……」

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アロンソ(マクラーレン)、スペインでデモへ

今季マクラーレン・チームに移籍したフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)が、開幕前に母国スペインのファンの前で、デモンストレーションランを行うことがわかった。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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同チームによれば期日は開幕直前の3月10日(土)、場所はスペインの港湾都市『サンタンデル市』で、もちろんこれは今季から同チームのスポンサーとなった当地の大手銀行『サンタンデル』の本拠地ということになる。

アロンソはこれまでマドリッドやセルビアの市街地で同様のデモンストレーションランを行っているが、これまではいずれもルノーのマシンによるものだった。

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レッドブル、開幕前に『追試』計画

これまでのオフテストでいまいち調子の出ていないレッドブル・レーシングでは、開幕前最後と目された今回のバーレーン合同テストを終えたあと、さらに『追試』を行なう見込みだ。
2006 France GP (C)Honda Racing
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チーム関係者によれば、さらにグレードアップされた前後のエアロダイナミックスを試すため、開幕直前のテストを計画しているとのこと。
場所はフランスのマニクール・サーキットらが候補に挙げられているようだ。
フランスGPの開催地として親しまれるヌベール県の同コースは、通常オフのテスト地としては使われていない。

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2007/02/26

ホンダ『RA107』、新カラーリング発表

26日(月)ホンダ・チームは2007年シーズンを戦う新型車『RA107』の新カラーリングをロンドンで発表した。
Honda 『RA107』Coloring (C)Honda Racing
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コンセプトは『地球環境』ということで、予想通り青と緑をベースに『グーグル・アース』による地球の画が全体に描かれたものとなった。

新しいコンセプトの概要は以下の通り。
<新しいマシンカラーリングの採用>
・マシンへのスポンサーロゴの露出を廃止し、環境問題に直面する地球をイメージしたカラーリングとした。

<イメージのライセンス化>
・パートナー企業に対し、マシン及びロゴの使用をライセンス化することで、マーケティングツールとしての活用を可能とした。

<協賛金の寄付>
・協賛金(スポンサーフィーやライセンスフィー)の一部を、環境保護団体などへ寄付を行う。

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クルサード、レッドブル『RB3』のペースに不満

F1で通算13年もの経験を持つベテランのデビッド・クルサード(35歳:イギリス)だが、今年ここまでテストを続け、「まだ『RB3』のペースに不満を持っている」ことを明らかにした。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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「今年のクルマにはニューイ(エイドリアン)の考えが反映されている筈だから期待しているんだけど。
でも正直ここまでのテストでは満足がいくところまでいっていないね。
もちろんいまの段階で今年のゴールを達成するなんて夢は持っていないけれど、しかしわれわれにはまだやらなくてはならないことが多過ぎるよ。
ルノー・エンジンを搭載した新しいパッケージはまだ完成されていない。
ギヤボックスもそうだし、コントロール・システムについてもね。
開幕までにまだバーレーンでのテストが残されているから、ここで少しでもステップアップしておかないと……」

今月バルセロナで行われたテストでは、クルサードがトップタイムを記録しているが、しかしこれはどうやらディートリッヒ・マテシス/オーナーの視察に予選仕様で応えたもののようだ。

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R.ブラウン氏、復帰するならマクラーレン?

ミハエル・シューマッハ引退と共に、自身も現場から離れているフェラーリ・チームの頭脳ロス・ブラウン/前テクニカル・ディレクター(52歳:イギリス)だが、場合によってはマクラーレン・チームへの移籍があるかも知れないということだ。
Ros Brawn & Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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これはイギリスの『サンデー・ミラー』紙が報じたもの。
それによればマクラーレン側はブラウン氏獲得に180万ポンド(約4億3千万円)もの巨額オファーを呈示しているという。
ただしすでにフェラーリで十分な報酬を受け取っているブラウン氏がお金のために動くとは考えにくく、もしほんとうに移籍があるとすればそれは新たなモチベーションを見出した場合に限られるだろう。

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N.ステップニー氏、フェラーリ離脱回避

一時チーム離脱の噂もささやかれていたフェラーリ・チームのベテラン・メカニック、ナイジェル・ステップニー氏(イギリス)だが、ここに来てチーム残留の方向であると伝えられている。
Nigel Stepney (C)Ferrari S.p.A

ロータスやベネトン等でメカニックとして経験を積んだステップニー氏は、1992年からフェラーリ・チームで活躍。
2000年、ミハエル・シューマッハの給油を担当していた時には、シューマッハが誤ってマシンを発進させてしまい転倒して怪我を負ってしまったことで世界中に名を馳せた。
昨年はレース&テスト・チーム・マネージャーを務めていたが、ミハエル・シューマッハの引退に伴ってチーム構造の変更を行っているフェラーリの中で、チーム離脱という噂が測れていた。

英『ITV』など最近の報道によれば、ステップニー氏は現場を離れてファクトリーに戻り、マシンの開発部門で働く見込みという。
なお今シーズン同チームのレース&テスト・チーム・マネージャーのポジションには、デビッド・ロイド氏がすでに就いている。

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イギリスの大学で『アロンソ奨学金』発足へ

フェルナンド・アロンソのパーソナル・スポンサーであるスペインの大手銀行グループ『カジャストゥル』は、イギリスのオックスフォード・ブルックス大学を舞台にその名も『フェルナンド・アロンソ奨学金』と称する新しい奨学金制度をスタートさせることを明らかにした。
F.Alonso (C)McLaren Group
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奨学金の対象は最大12人で、同大学でモータースポーツ・エンジニアリングを履修する学生が対象となる。
オックスフォード・ブルックス大学は1865年にオックスフォード・アート校としてスタート、近年志願者数も増加する一方の人気校。
(いわゆるオクスフォード大学とは別)

この企画は、元々アロンソ自身がカジャストゥル側に持ち掛けたものということで、近い将来ここで薫陶を受けたフレッシュな人材がフォーミュラワンのフィールドで働く姿が見られるかも知れない。

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インディアナポリス、バンクコース廃止?

現在F1アメリカGPが行われているIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)のインフィールドコースが、一部変更されることになるかも知れない。
USA GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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これは、同じコースで2輪のモトGP(WGP)が開催される可能性が出てきたためだ。
モトGPの開催についてはここ数週間のうちに最終決定される見通しというが、すでにコース視察を終えた2輪関係者によれば、その場合現在の一部バンクを使ったコースは危険があるため変更を要求する意向という。

4輪のF1グランプリはまだ2007年の開催が決まっているだけだが、もし2008年以降も続けられた場合、4輪も当然同じく変更されたコースを使用することになるだろう。

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2007/02/25

デビッドソン(SAF1)、シーズン前テスト終了

スーパー・アグリのアンソニー・デビッドソンは3日間に渡ったバーレーン・サーキットでのテストを終了。
同選手のシーズン前テストは一応これが最後ということになっている。

第3日目の24日(土)、引き続きインタームカーを駆ったデビッドソンは予選ランのテスト、そしてグリッド・シミュレーションと決勝レースを想定したロングランに挑んだ。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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「チームにとってとてもいいテストができたと思うよ。
ここでブリヂストンの新しいタイヤを2種類試せたのは良かった。
またマシンのバランス改善も果たせ、ロングランでのラップタイムを向上させることもできた。
路面のラバーレベルが良くなると共に、マシンの動きも良くなったと感じられたよ」と、デビッドソン。

テストを率いたグラハム・テイラー/スポーティング・ディレクターも「今日のテストはデビッドソンにとって開幕前最後のものになるのでレース本番を想定したプログラムで進めた。
幸いとても満足すべき結果が得られたと思っている」と、語った。

26日(月)から再開されるテスト後半では、佐藤琢磨がいよいよ2007年新型車『SA07』(仮称)を走らせる予定だったが、どうやらマシンの完成が遅れ断念を余儀なくされる模様だ。

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スコット・スピード、最後のシート射止める

2007年のフォーミュラワンに参加する11チーム中、唯一シートの決まっていなかった『スクーデリア・トロ・ロッソ』の一つが、周囲の予想通りスコット・スピード(24歳:アメリカ)の残留で確定した。
Scott Speed (C)Scuderia Toro Rosso
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同チームでは先にビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)の残留だけが発表されていたが、スピードとは交渉の事実は認めたもののまだ契約が合意されていないとしてこれまで保留されていたもの。

しかし今回バーレーン合同テストでスピードが起用されたことにより、契約成立は確実となった。
まだチームから正式発表はないが、すでに現地のスタッフはいずれもこれを認めているという。

スピードは昨年の開幕戦バーレーンGPでF1デビュー、18戦して予選最高は中国GPの11位、また決勝レースではオーストラリアでの9位が最高だ。

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ホンダの2007年新型車、スポンサーロゴなし?

現在暫定仕様ブラックのカラーリングでオフテストに参加しているホンダ・チームでは、まだ2007年の正式なカラーリングを明らかにしていないが、それがいよいよ26日(月)に発表される見通しだ。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
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イギリスの『デイリー・テレグラフ』紙によれば、車体は環境保護をイメージしたグリーンがベースで、これにグーグル・アースによる各グランプリ毎の当地の衛星からの地図を配したものになるとのこと。
これはイギリスの『19エンターテイメント』社のアイデアという。

一説には、これ自体がグーグル社とのスポンサー契約を意味するとの見方もあるが、今年のホンダにはスポンサーロゴはないとの見方もされていて、タイトル・スポンサーを失ったダメージが残されているかも知れない。

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スーパー・アグリ新型車、予定より遅れ

全11チーム中、唯一まだ2007年新型車を走らせていない『スーパー・アグリ・F1』では、当初現在行われているバーレーン合同テスト後半にこれをデビューさせる方向と言われていたが、しかしテスト前半が終わった24日(土)、チームはこれを断念した模様だ。
Test Image (C)Super Aguri F1
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それによればマシンの製作が遅れ、最終的にバーレーンまで運ぶ輸送のタイムリミットに間に合わなかった模様。
本来であれば、佐藤琢磨がこのバーレーン合同テストで新型車のシェイクダウンを行う予定とみられていた。

おそらく昨年同様、この後チーム本拠地に近いシルバーストーン・サーキットでシェイクダウンを行うものとみられるが、最悪の場合3月の開幕戦オーストラリアGPがぶっつけ本番になってしまう怖れも出てきた。

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バーレーンテスト3日目 マクラーレン席巻(2/24)

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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24日(土)、バーレーン合同テストは第3日目、そして今回のテスト前半の最終日を迎えた。
(後半は27日(火)から3月1日(木)まで3日間)

タイムこそ前日ハイドフェルドのBMWザウバーがマークしたものにわずかに及ばなかったものの、この日スピードを示したのはマクラーレンの2台。
中でもアロンソはただ一人1分30秒台にベストタイムを入れ、王者の貫禄をみせた。
またこれに初日トップだったフェラーリの2台が続いた。

これにコバライネンのルノーを挟み、ホンダの2台の順。
バリチェッロは129ラップとこの日最多の周回数、スーパー・アグリのデビッドソンも126ラップも周回している。
またトロ・ロッソはこの日スコット・スピードを起用、同選手の残留は確実となった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'30.994 73 MP4-22 *
2 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'31.094 53 MP4-22 *
3 F.マッサ BRA Ferrari 1'31.718 52 F2007 *
4 K.ライコネン FIN Ferrari 1'31.867 100 F2007 *
5 H.コバライネン FIN Renault 1'32.032 86 R27 *
6 R.バリチェッロ BRA Honda 1'32.115 129 RA107 *
7 J.バトン GBR Honda 1'32.137 78 RA107 *
8 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'32.220 73 RB3 *
9 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'32.334 102 R27 *
10 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'32.451 65 F1.07 *
11 R.クビサ POL BMW Sauber 1'32.475 95 F1.07 *
12 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'32.553 126 Interim Car
13 F.モンタニー FRA Toyota 1'32.917 110 TF107 *
14 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'33.034 73 RB3 *
15 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'33.062 104 TF107 *
16 S.スピード USA Toro Rosso Ferrari 1'33.255 60 STR2 *

   * 2007 Test-Time 1'30.469 N.Heidfeld/BMW Sauber F1.07 (2/23)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2007/02/24

ポルシェ首脳、再びF1参戦の可能性否定

これまで幾たびとなく噂になっては否定を繰り返しているポルシェのF1参戦だが、同社の首脳が再びこれを否定している。
Porsche Michelin Supercup Race (C)Michelin Motorsport
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これは地元ドイツの『フィナンシャル・タイムス・ドイッチェランド』紙に語ったもので、この中でポルシェ・モータースポーツの責任者であるハルトムート・クリステンセン氏は、「われわれの行なうモータースポーツは、すべてわが社の顧客のためにある。
決してそれ自体が目的という訳ではないんだ。
したがって、ポルシェがフォーミュラワンに参戦するということはないね」としている。

それでもポルシェ社は、過去1950年代から1960年代に掛けてF1に参戦。
ダン・ガーニーのドライブによりニュルブルクリンクで行われた地元ドイツGPではポールポジション、またルーアンで行われたフランスGPではみごと優勝を遂げている。

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リウッツィ(トロ・ロッソ)「第3ドライバー不要」

引き続き『スクーデリア・トロ・ロッソ』のレースドライバーに指名されたビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)が、異例の「第3ドライバー不要論」を唱えている。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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これは地元のイタリア『アウトスプリント』誌に語ったもので、その中でリウッツィは「チームが金曜日に第3ドライバーを走らせるのかどうかは知らないよ。
でも僕は必要ないと考えているね。
ウチは新型車の完成が遅れて、これまで丸々1か月間何もできずにいて、冬のテストに3回も参加できなかったんだ。
『STR2』の熟成には、まず僕ともう一人のレースドライバー、それはおそらくスコット・スピードだと思うけれど、それらが走らなければ話にならないからね」と、話している。

ちなみに昨年のバーレーン合同テストではニール・ジャニが同チームの第3ドライバーとして走ったが、今季同選手は米チャンプカーへの参戦が決まっていて、目下の所は空席となっている。

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最速BMWザウバーは信頼性もバッチリ

23日(金)のバーレーン合同テストで最速タイムを記録したBMWザウバー『F1.07』は、そのスピードだけでなくマシンが持つ高い信頼性も強くアピールした。
BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
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この日同チームはニック・ハイドフェルド&ロバート・クビサの両レースドライバーを起用。
午前のセッションでハイドフェルドはエアロダイナミックスのテストをすると同時に予選ランにトライ。この時記録したタイム1'30.469は今回のテストを通じてベストになるものとなった。
またこのバーレーン・サーキットが初めてとなるクビサのほうはまずコースに親しむと共にマシンの初期セットアップに務めた。

午後のセッション、チームは午後2時にスタートするという本番同様の完全レース・シミュレーションをトライ、レース距離である57ラップのロングランを行った。
途中、2回のピットストップもクルーはパーフェクトにこなし、いささかのトラブルに見舞われることなくレース・ディスタンスを完全走破、マシンの信頼性にもまったく問題ないことを証明してみせた。

テストは最終日の24日(土)も同じ顔ぶれで行われる予定。

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BMWザウバー代表、「予想以上」認める

これまでのオフテストでBMWザウバーのスピードを評価する向きが多いが、ついにこれを同チームのマリオ・タイセン代表自ら認めた。
Mario Theissen (C)BMW Sauber F1
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これは『アウグスブルグ・アルゲマイネン』紙に語ったもので、その中で同代表は次のように語っている。

「正直言って、これまでのテストを見た限りわれわれのクルマは予想以上のスピードをみせていると考えている。
いわゆるトップと呼ばれるチーム、フェラーリやマクラーレン、そしてルノーらは当然速いし、またいずれもトップクラスのドライバーを擁しているが、われわれはそれらにより接近していると感じたね」

折りしもこの取材の直後始められたバーレーン合同テストでそのBMWザウバー『F1.07』が全体の最速タイムを記録、この言葉を裏付けた形となっている。

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バーレーンテスト2日目 BMWザウバー最速(2/23)

BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
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23日(金)、第2日目を迎えたバーレーン合同テストはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが最速タイムを記録。
ただ一人ベストタイムを1分30秒台に入れる1'30.469を記録。
これは昨年のテストでフェラーリ『248F1』によりミハエル・シューマッハが記録したテストタイム1'30.375に迫るものだ。

また2番手にはマクラーレンのアロンソ、3番手にホンダのバトンが続いている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'30.469 103 F1.07 *
2 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'31.225 64 MP4-22 *
3 J.バトン GBR Honda 1'31.807 107 RA107 *
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'31.934 87 MP4-22 *
5 R.クビサ POL BMW Sauber 1'32.220 100 F1.07 *
6 K.ライコネン FIN Ferrari 1'32.240 67 F2007 *
7 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'32.539 82 R27 *
8 F.マッサ BRA Ferrari 1'32.584 68 F2007 *
9 R.バリチェッロ BRA Honda 1'32.614 63 RA107 *
10 H.コバライネン FIN Renault 1'32.973 67 R27 *
11 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'33.139 65 RB3 *
12 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'33.155 90 TF107 *
13 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'33.248 108 Interim Car
14 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'33.930 42 RB3 *
15 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Ferrari 1'34.187 24 STR2 *
16 R.シューマッハ GER Toyota 1'34.464 50 TF107 *

   * 2006 GP PPTime 1'31.431 M.Schumacher/Ferrari 248F1 (3/11)
   * 2006 Test-Time 1'30.375 M.Schumacher/Ferrari 248F1 (2/21)
   * 2007 Test-Time 1'31.778 F.Massa/Ferrari F2007 (2/22)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2007/02/23

スーパー・アグリは今回もインタームカー

22日(木)中東バーレーンで始められた開幕前最後となる合同テストに、スーパー・アグリは再びインタームカーと呼ばれる暫定シャシーで参加。
すでに他の全チームが2007年新型車でテストを行う中、いまだに開幕戦のクルマが見えないのはスーパー・アグリだけとなってしまった。
SAF1 Test Image (C)Super Aguri F1
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この日ステアリングを握ったのは今シーズンから同チームのレースドライバーとなるアンソニー・デビッドソンで、ブリヂストンのコントロール・タイヤの比較、またマシンのセットアップを進めると共にエアロダイナミックスの解析等を行い、トータル74ラップを周回してベストタイム1'33.396を記録。
これはこの日走行した全16台中、10番手となるものだった。

テストは3日間の予定で進められる。

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マッサ、会心のバーレーン合同テスト

昨年もここバーレーン国際サーキットでのテスト経験があるフェラーリ・チームは、22日(木)始められた今年の合同テストで貫禄の1-2タイムを記録した。
Luca Badoer/Bahrain Test (C)Ferrari S.p.A
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この日参加したのはフェリッペ・マッサ&キミ・ライコネンの両レースドライバーで、共にロングランを重ねながら『F2007』のセットアップを進めながらエレクトロニクス関連のテストプログラム等を行い、マッサがトータル86ラップを周回してベストタイム1'31.778、またライコネンは47ラップを周回してベストタイム1'31.901を記録。
この日走行した全16台中、タイムを31秒台に入れたのはこの2台だけで、当然のようにタイムシートのトップに名を連ねてみせた。

同チームのテストは明日23日(金)も同じ顔ぶれで行われる予定。

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ウィリアムズ&スパイカーはバルセロナへ

今週、バレンシア・サーキットにおいて2チームだけのテストを行ったウィリアムズとスパイカーF1は昨日から始められた中東バーレーン・サーキットでの大掛かりな合同テストには参加していないが、こちらは引き続きスペイン国内でテストを行う予定という。
P.Head & N.Rosberg (C)Williams F1
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場所は今度はスペインGPの開催地であるバルセロナ・サーキットに戻し、来週27日(火)から3日間の予定。
これがこの両チームにとって2007年シーズン前最後のテストということになる。

奇しくも、スーパー・アグリ&トロ・ロッソに対するカスタマーシャシー問題で異議を唱えている2チームが、ここでも歩調を揃えたことになる。

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ウェバー(レッドブル)、シートに不満

ここまでのオフテストでは精彩を欠いた感のあるレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだが、実は「シートに問題がある」ことを地元オーストラリアの『ヘラルド・サン』紙で訴えている。
Redbull『RB3』 (C)RedBull Racing
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「とにかく最初からこのクルマのシートには問題があったんだ。
ずいぶんと改良してもらったけれど、それでもまだ完全じゃない。
走行中、コクピットの中であちこち身体がぶつかるのでドライビングに集中できないんだもの。
今度のバーレーンがシーズン前最後のテストだから、ここで解決しておかないと満足な状態で開幕戦に臨めやしないね」

そのバーレーン合同テスト初日、ウェバーのタイムは16台中の13番手。
まだ快適なコクピットにはなっていないのかも知れない。

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バーレーンテスト開始 フェラーリ勢最速!(2/22)

Luca Badoer/Bahrain Test (C)Ferrari S.p.A
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冬のヨーロッパから、一転して気温の高い中東バーレーン国際サーキットで22日(木)から合同テストが開始された。

参加したのはルノー、フェラーリ、マクラーレン、ホンダ、BMWザウバー、トヨタ、レッドブル、トロ・ロッソ、そしてスーパー・アグリの9チームで、今週バレンシアでテストを行ったウィリアムズとスパイカーF1は参加していない。

初日スピードを見せつけたのは昨年もここバーレーンでオフテストを行っているフェラーリで、共に『F2007』を駆ったマッサが1'31.778、またライコネンも1'31.901とただ二人だけが1分31秒台にそのタイムを入れて気を吐いた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'31.778 86 F2007 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'31.901 47 F2007 *
3 J.バトン GBR Honda 1'32.097 84 RA107 *
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'32.194 82 MP4-22 *
5 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'32.628 48 MP4-22 *
6 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'32.646 97 F1.07 *
7 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'32.784 34 TF107 *
8 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'32.815 49 F1.07 *
9 R.バリチェッロ BRA Honda 1'32.920 100 RA107 *
10 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'33.396 74 Interim Car
11 H.コバライネン FIN Renault 1'33.579 113 R27 *
12 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'33.807 92 R27 *
13 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'34.076 27 RB3 *
14 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'34.594 30 RB3 *
15 R.シューマッハ GER Toyota 1'35.254 35 TF107 *
16 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Ferrari 1'35.345 25 STR2 *

   * 2006 GP PPTime 1'31.431 M.Schumacher/Ferrari 248F1 (3/11)
   * 2006 Test-Time 1'30.375 M.Schumacher/Ferrari 248F1 (2/21)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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スーパー・アグリ、『メトリス』との提携発表

22日(木)、『スーパー・アグリ・F1』チームはベルギーの『メトリス』社とオフィシャル・インダストリアル・サプライヤーとして契約を結んだことを発表した。

メトリスは最先端のハイテク計測システム会社で、他のF1チームでもその技術が使われていて、今後マシンの開発面で大きな力になると期待される。

同社のビジネス・デベロップメント・ディレクターのヨス・ヤンス氏は、「われわれは『スーパー・アグリ・F1』の公式サプライヤーになったことをたいへん誇りに思っている。
わが社の技術は必ずやF1チームの開発に寄与するものと確信しており、こり提携が両社にとって大きな意義を持つものになることだろう」と、語っている。

Super Aguri F1 Factory
拡大します(Nifty Member)

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2007/02/22

マッサに『ロレンツォ・バンディーニ賞』

2006年シーズンの『ロレンツォ・バンディーニ賞』に、フェラーリ・チームで昨季2回の優勝を果たしたフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)が選出されたことがわかった。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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同賞は、毎年その年に最も傑出したF1ドライバーに与えられるもので、これまでミハエル・シューマッハやキミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソ、そしてマーク・ウェバーらが受賞している。

1961年クーパー・マセラティでF1デビューしたバンディーニは、その後フェラーリに移籍、1964年オーストリアGPで初優勝を果たし、フェラーリのエースとなったものの、1967年のモナコGPでクラッシュ・炎上、壮絶な死を遂げた。享年31。

授賞式は通常5月のサンマリノGP時に行われるが、2007年は開催されないため同じ5月頃に近郊で行われる見通し。

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R.デニス氏、プロドライブ買収に動く?

現マクラーレン・チーム代表であるロン・デニス氏が、2008年シーズンからF1参戦する予定であるプロドライブ社の買収に掛かっているのでは、とのニュースが独『ビルト』紙によって伝えられている。
McLaren 『MP4-21』Steering Wheel (C)McLaren Group
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故ブルース・マクラーレン氏からこの名門チームを引き継いで大きく育てたデニス氏だが、現在同チームの株式はダイムラー・クライスラー社が40%、バーレーンのムムタラカトが30%、そしてデニス氏とTAGグループが同じ15%ということで、最近その影響力を大きく落としている。

こうした状況の中でデニス氏はマクラーレン・チームへの関心を失いつつあり、逆にプロドライブ社の株式を最大70%まで購入して今後こちらにスタンスを移すのではないか、というもの。
ただし当然のようにデニス氏、プロドライブ双方共にこうした噂を否定している。

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ブラウン氏、フェラーリ・チーム代表も?

フェラーリ・チームの前テクニカル・ディレクターで、現在はまだその去就が明確でないロス・ブラウン氏(52歳:イギリス)について、ドイツの『オートモーター・ウント・スポルト』誌が「フェラーリ・チーム代表に就くこともあり得る」と報じて注目されている。
Ros Brawn (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、これまでチームを率いてきたジャン・トッド氏はF1チームばかりでなくフェラーリ社全体の責任者に役割を変える一方で、ブラウン氏が果たしてきたテクニカル・ディレクターのポジションには新たにマリオ・アルモンド氏が就任、一応はトッド氏がF1チームも見ることになってはいるものの、これまでのように行かないのは明らかだ。

ブラウン氏は「もし私がまたフェラーリ・チームで働くなら、何か新しいチャレンジが必要だ」と、語っている。
また、一部にミハエル・シューマッハがチーム代表に就くのでは、という見方もされている。

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バレンシアテスト3日目はロズベルグ最速(2/21)

Nico Rosberg (C)Williams F1
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スペインのバレンシア・サーキットで行われている合同テストは21日(水)第3日目を迎えた。

参加しているのはこの日もウィリアムズとスパイカーF1の2チームで、ウィリアムズはレースドライバーのニコ・ロズベルグとテストドライバーのナレイン・カーティケヤン、またスパイカーF1のほうは共にレースドライバーであるエイドリアン・スーティルとクリスチャン・アルバースというラインナップとなった。

ベストタイムを記録したのはこの日もウィリアムズ・トヨタ『FW29』で、ロズベルグが1'11.919。これはわずかながら前日自身が記録してものよりは遅れるものだった。
一方、スパイカーF1のほうは着実にそのタイムを短縮してきている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'11.919 97 FW29 *
2 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'12.492 128 F8-VII *
3 C.アルバース HOL Spyker Ferrari 1'13.092 33 F8-VII *
4 N.カーティケヤン IND Williams Toyota 1'14.166 37 FW29 *

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * 2007 Test Time : 1'11.119 L.Hamilton/McLaren Mercedes MP4-22(2/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2007/02/21

ブルツ(ウィリアムズ)、好タイム記録

バレンシア合同テストに参加しているウィリアムズ・チーム、2日目の20日(火)は引き続きアレクサンドル・ブルツ、そして前日の中嶋一貴に代えてレースドライバーであるニコ・ロズベルグの二人が参加した。
Alexander Wurz (C)Williams F1
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前日は2台のマシン共にマイナートラブルに見舞われたウィリアムズだが、この日はむブルツが85ラップを周回してベストタイム1'11.614、また90ラップを周回したロズベルグも1'11.893と好タイムを記録。
これは先月マクラーレン・チームのルイス・ハミルトンが記録した今オフでのベストタイム1'11.119に迫るものだった。

明日水曜日のテストはブルツに代わってもう一人のテストドライバーであるナレイン・カーティケヤンがロズベルグと共に参加する予定になっている。

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ドーンボス、再びレッドブルのテストへ

2006年、クリスチャン・クリエンの後を継いで終盤3戦にレッドブル・レーシングから出場したロバート・ドーンボス(25歳:オランダ)が、来週行われるバーレーン・サーキットでの合同テストで再び同チームのマシンのステアリングを握ることがわかった。
Robert Doornbos (C)RedBull Racing
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しかしながらすでに今季のシートはデビッド・クルサードとウィリアムズから移籍のマーク・ウェバーに決まっていて、すでにドーンボスのシートはない。

同選手のマネージャーによれば、ドーンボスは今季米チャンプカー・シリーズに挑戦する見込みという。
ドーンボスのレッドブルでの成績は、予選最高10位、決勝レースは12位が最高だった。

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バレス(スパイカー)、スペインGPドライブ切望

バレンシア合同テストで初めてスパイカーF1のテストに参加したエイドリアン・バレス(20歳:スペイン)が、ホームグランプリとなるスペインGPでのドライブを切望している。
Adorian Valles (C)Spyker F1
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これは地元スペインの『マルカ』紙に語ったもので、その中でバレスは「グランプリウィークの金曜日フリー走行セッションに第3ドライバーが走れるとしても、ウチはドライバーの数が多いからもちろんみんなで分担することになるだろうね。
すでにマーカス(ヴィンケルホック:ドイツ)はドイツGPで走るって言ってるし、それなら僕もぜひ地元のスペインGPで走りたいと思っているよ。
そして第3ドライバーの中でも僕がベストであるというところをチームに見せたいね」と、語っている。

バレスは今シーズン、F1テストと同時にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦する予定になっている。

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ウィリアムズ、初日タイムを訂正

ウィリアムズ・チームは、19日(月)行われたバレンシア合同テストでの自チームのドライバーのタイムと周回数を、計時システムのトラブルがあったとしてそれぞれ次のように訂正した。
Williams Mascot Bear (C)Williams F1
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それによれば中嶋一貴の周回数22ラップは実は54ラップでベストタイム1'12.953は同じ。
またアレクサンドル・ブルツの周回数33ラップは実際には113ラップで、ベストタイム1'13.039は1'11.600だったと訂正。
これにより、初日の最速タイムは世界に報じられたような中嶋一貴ではなく、ブルツのほうだったことになる。

ウィリアムズのようなトップチームでこうした不手際は極めて異例。
このところの不振を首肯させるような、マスコットベア君赤面のミステイクということになった。

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バレンシアテスト2日目もウィリアムズ最速(2/20)

Williams Toyota FW29 (C)Williams F1
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スペインのバレンシア・サーキットで行われている合同テストは20日(火)第2日目を迎えた。

参加しているのはこの日もウィリアムズとスパイカーF1の2チームで、ウィリアムズは中嶋一貴からレースドライバーのニコ・ロズベルグに交代、またスパイカーF1でもクリスチャン・アルバースが登場、テストドライバーもファイルーズ・ファウジーが初参加している。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'11.614 85 FW29 *
2 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'11.893 90 FW29 *
3 C.アルバース HOL Spyker Ferrari 1'13.504 33 F8-VII *
4 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'13.678 128 F8-VII *
5 F.ファウジー MAL Spyker Ferrari 1'14.499 75 F8-VII *

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * 2007 Test Time : 1'11.119 L.Hamilton/McLaren Mercedes MP4-22(2/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2007/02/20

スパイカーF1はまずスーパーライセンス

19日(月)ウィリアムズ・チームと共にバレンシア・サーキットでテストを始めた『スパイカーF1』は、この日レースドライバーであるエイドリアン・スーティルの他、ギド・ヴァン・デル・ガルデ&エイドリアン・バレス二人の新人ドライバーをテストに起用した。
Spyker『F8-VII』(C)Spyker F1
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テストを指揮したマイク・ガスコイン/チーフ・テクニカル・オフィサーによれば、二人には十分な距離を走らせてまずスーパーライセンスを獲得させる目的だったという。

午前の路面はまだウェットが残って始められたものの、先に担当したギド・ガルデは81ラップを周回し、そのベストタイム1'14.639はスーティルの1'15.380を上廻るものだった。
また午後になって同じマシンを引き継いだバレスのほうは、この日トータル49ラップを周回し、1'15.637を記録している。
ガスコイン氏によれば、スーティルのマシンには電気系のトラブルがあったということだ。

総勢6人ものドライバーを擁するスパイカーF1、明日はレースドライバーのクリスチャン・アルバース、そしてテストドライバーのファイルーズ・ファウジーが参加の予定だ。

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モントーヤ、「マクラーレンに言い訳もうない」

2006年シーズン、半ば解雇される形でマクラーレンからデザイナー放出されたファン・モントーヤ(31歳:コロンビア)が、スペイン『グランプリ』誌でその古巣に辛口のお返しをしている。
Juan Montoya (C)McLaren Group
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「マクラーレンはいま大変なプレッシャーの中にあるだろうね。
だって彼らは、1999年以来ずっとタイトルを手にしていない、その言い訳をしなくてはならないんだから。
ドライバーが問題だったというのかい?
それならそのドライバーを一新した2007年は『結果』を得なければならない筈だろう。
なにしろ彼らはシューマッハを打ち破った現役世界チャンピオンを獲得したんだから……。
でもおそらくアロンソはうまくドライブするだろうと思うよ。
問題はマシンとエンジンがどうかということさ」

F1からNASCARへと乗り換えたモントーヤの2007年第1戦デイトナ500は、43台中19位という結果だった。

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アロンソ、「シューの引退自分のせいじゃない」

2年連続でミハエル・シューマッハから世界タイトルを奪い、結果的にシューマッハ引退の原因になったと目されているフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)だが、当人は「自分のせいじゃない」と、独『フォーカス』で語っている。
F.Alonso & M.Schumacher (C)Renault F1 UK
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「僕はそうじゃないと思っているね。
そもそも彼はもっと前から引退するつもりでいたんだ。
それはおそらく2006年シーズンが始まる前に、ね。
それに彼は負けたからではなくF1レースよりももっと違うものに興味を持ったから止めたんだ。
いずれにせよ、僕が関係していることはないよ」

シューマッハの決断が2006年シーズン前であったとしても、それは5年連続で君臨した王者のタイトルを2005年若きアロンソに奪われたことによるものなのだろう。

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バレンシアテスト開始 中嶋一貴が最速だ!(2/19)

中嶋 一貴 (C)Williams F1
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スペインのバレンシア・サーキットを舞台に19日(月)再び合同テストが開始された。

参加したのはウィリアムズとスパイカーF1という2チームだけだが、正ドライバーであるアレクサンドル・ブルツを抑え、日本の中嶋一貴が新型車『FW29』でみごとトップタイムを記録している。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'12.953 22 FW29 *
2 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'13.039 33 FW29 *
3 G-V.デル・ガルデ HOL Spyker Ferrari 1'14.639 81 F8-VII *
4 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'15.380 34 F8-VII *
5 A.バレス ESP Spyker Ferrari 1'15.637 49 F8-VII *

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * 2007 Test Time : 1'11.119 L.Hamilton/McLaren Mercedes MP4-22(2/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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『ENEOS』、ホンダ&S・アグリ2チームに油脂供給

『ENEOS』ブランドで親しまれる新日本石油(株)は、19日(月)ホンダ・チームとスーパー・アグリ両チームに対し、2007年シーズン新たにF1用に開発したグリースを供給することを明らかにした。
『ENEOS』/RA107 (C)Honda Racing
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同社はすでに2000年から本田技研工業に対しF1用のエンジンオイルを供給、2005年からは当時のB.A.R・ホンダ・チームのルブリケーション・パートナーとしてエンジンオイルに加えギヤオイルも供給、さらに2006年からはスーパー・アグリに対しても同様のパートナーシップ契約を結んでいたもの。

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2007/02/19

アロンソ、「ハミルトンに教えることない」

今シーズンのマクラーレン・チームは、2年連続の現役世界チャンピオンであるフェルナンド・アロンソを擁する一方で、まったくF1レース経験のない新人ルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)をそのチームメイトとしてデビューさせることになっている。
これについてアロンソは、「僕からハミルトンに教えることなんて何もない」と、英『デイリー・メール』紙で謙虚な姿勢をみせている。
McLaren Duo (C)McLaren Group
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「ハミルトンはまだ若いけれど、卓越した才能を持ったドライバーだよ。将来きっと大物になることは間違いない。
だから彼のような若者を迎え入れるというのは、チームにとってもまた僕にとってもとてもいいことなのさ。
僕のほうはもうF1で7年目、だいぶ考え方も固まっているからね。
だから僕のほうから彼に何かを教えるなんていう立場じゃない。
新しい若者の加入は、また新鮮な新しい考えをチームにもたらすということなんだよ。
だから彼がもたらす異なった新しいアプローチは、僕のほうから学ぶべきことなんだ」
そう語るアロンソも、まだ25歳の若者なのだが。

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サンタンデル銀行、『ブルーノ・セナF1育成計画』

今季マクラーレン・チームのスポンサーを務めることになっているスペインの『サンタンデル銀行』が、さらにブラジルのブルーノ・セナ(23歳)個人を大幅に支援することが明らかとなった。
Bruno Senna (C)Honda Racing
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ブルーノ・セナは言わずと知れた故アイルトン・セナ選手の甥。
オーストラリアGPサポートレースのF3レースで優勝するなどこれまではF3を経験。
過去、ホンダ・チームでF1マシンを走らせた経験も持つが、今シーズンはF1登竜門と言われる『GP2シリーズ』に名門アーデンから参戦することがすでに決まっている。

サンタンデル銀行によれば、2年計画、つまり2008年にはGP2チャンピオンを獲得し、将来はもちろんF1で活躍することを期待しているということだ。
なお、スペインの銀行がマクラーレン・チームのスポンサーになったのには、もちろん王者フェルナンド・アロンソの移籍ということがあると理解されている。

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ルノー首脳、「まだスピードが足りない」

ここまで一連のオフテストを終え、昨年のチャンピオン・チームであるルノーのパット・シモンズ/エンジニアリング・ディレクターは「われわれにはまだスピードが足りない」と、分析した。
Renault『R27』(C)Renault F1 UK
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「これまでのテストで、われわれはもっとスピードを上げる必要があるということに十分気がついている。
今の段階では、マクラーレン、フェラーリ、そしてBMWザウバーのほうがルノーより速いのではないか。
そしてわれわれはその大きな原因が『R27』とブリヂストンタイヤとのマッチングにあると考えている。もっと1ラップでのスピードを見い出す必要があるね。
しかし別に心配はしていないよ。
人は自分が頂点にいないとわかった時、その現実を正直に受け入れなければならないんだ。
そして、そこから改善するために全力で働かなくてはならないということもね」

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M.シューマッハに『NASCAR』のテスト依頼

昨季限りで現役引退したあと、今シーズンはフェラーリ・チームのスーパー・アシスタントということになっているミハエル・シューマッハ(38歳:ドイツ)だが、なんと米NASCARマシンのテスト依頼が舞い込んでいることがわかった。
NASCAR Image (C)Ford Racing
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これはアメリカの『アソシエイティッド・プレス』通信が伝えたもので、オファーを出したのは古巣でもあるダイムラー・クライスラー社であるという。
同社では現在ダッジ・チャージャーでNASCARシリーズの最高峰『ネクステル・カップ』に参戦しているが、今シーズンはあらたにダッジ・アベンジャーをラインナップに加える予定になっている。

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2007/02/18

マッサ、「ライコネンとの仕事、問題ない」

これまで数週間に渡りオフテストをこなしてきたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサは、新しいチームメイト、キミ・ライコネンとの仕事に問題はない、と自身のサイトで語っている。
K.Raikkonen & Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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「今シーズン、これまでと比べてわれわれのチームにはミハエル・シューマッハがいないし、またロス・ブラウンもいない。
でも、ここまでのところでは別にそれを感じることはないんだ。
なぜなら僕はこれまでテストチームと働いていて、この部分では依然とまったく変わりはないからね。
一番大きな変化といえば、キミ・ライコネンと共に働くようになったことかな。
彼はシューマッハとは異なるキャラクターとパーソナリティを持っているよ。
とても口数が少なくて話をしないけれど、でもとてもフェアな性格で政治的な動きをするような人間じゃないね。
だから彼と一緒に仕事をするのにまったく問題はないよ。
大事なことは、僕も彼も共にいいマシンに仕上げるために働くということさ」

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T.パーネル氏は『ハミルトン大本命説』主張

元ジャガー・レーシングの代表で、新たにFIAのテクニカル・コンサルタントに任命されたトニー・パーネル氏がマクラーレン・チームでの『ハミルトン大本命説』を主張して注目されている。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
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これは英『F1レーシング』誌に語ったもの。
その中で同氏は、「今年のマクラーレン・チームでは何と言ってもルノーから移籍してきた現チャンピオンのアロンソに注目が集まっているが、しかし私が考える本命は新人のルイス・ハミルトンのほうだ。
彼はまだ21歳の若さで、もちろんF1では1戦の経験もない訳だが、しかし彼にはこれまで長い間マクラーレンの育成ドライバーとしてチームと共にあった歴史がある。
彼が持つ能力はかのミハエル・シューマッハにも匹敵するものだと私は思っているし、何より(チーム代表である)ロン・デニスと同じイギリス人の血が流れているというのがここでは重要な要素だよ」と、語っている。

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マルコ・アンドレッティ、アメリカGP「参戦」へ

アメリカの『インディアナポリス・スター』紙が、マルコ・アンドレッティ「アメリカGP参戦」の可能性を報じている。
Marco Andretti/Honda『RA106』(C)Honda Racing
拡大します
ただしこれはレースドライバーとしてではなく、金曜日フリー走行セッションでの第3ドライバーとしてのもの。
もちろんチームはすでに2回のテストを行っているホンダ・チームだ。
(今シーズンの規則ではその間レースドライバーが一人走れないことになる)

チーム代表であるニック・フライ氏の意向とは別に、アメリカ・ホンダ・サイドがマーケティング上の戦略から『アンドレッティ』F1参戦に向けた後押しを強力に進めているようだ。

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2007/02/17

ウィリアムズ、トヨタとのギヤボックス開発認める

先のバルセロナ合同テストでトヨタ・チームは初めてシームレス・シフトと呼ばれる新開発のギヤボックスをトライしたが、これはウィリアムズ・チームが開発したものが供与されたとの見方がされていた。
Toyota TF107 (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
これについてウィリアムズ・チームのコミュニケーションズ・マネージャーであるリアム・クロッガー氏は、基本となったものはウィリアムズが2006年に開発していたものだが、今回テストに投入したのはこれをベースにトヨタと共同開発して製作したギヤボックスであるということだ。

ウィリアムズではまだコスワース・エンジンを搭載していた2006年当時、コスワースの技術陣と共にこの新開発シームレス・シフト/ギヤボックスの開発を始めていたとされる。

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バルセロナ・サーキット改修、安全面では評価

今オフ、バルセロナ・サーキットは最終コーナーの速度を低減するため、ひとつ手前の部分にシケインを新設、またこれに伴い路面舗装をやり直すと共にランオフエリアの拡大など安全面強化に向けて施設改修を行った。
Barcelona Circuit (C)Renault F1 UK
拡大します
これについて今回の合同テストで改修部分を体験したトヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリ(前GPDA役員)は、次のようにその印象を語っている。

「まず安全面から言えば、今回の改修によってその意義は間違いなく果たされたと思うね。
コーナリングスピードは落ちたし、万一コースアウトしたとしてもこの場合の安全もより担保された。
ただ、いちレーシングドライバーとしてはこれまでのこのサーキットの醍醐味が少々失われたという意味で残念でない訳でもない」

もちろん単純に比較はできないが、改修前の昨年のテストタイムに比べると今回は約5秒もベストタイムが落ちる結果となっている。

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マクラーレン、『ENKEI』との提携を延長

マクラーレン・チームは15日(木)、日本のホイールメーカーである『ENKEI』とのオフィシャル・サプライヤー契約を延長したことを明らかにした。
ENKEI Wheel (C)McLaren Group
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ENKEIがマクラーレン・チームにホイールを供給したのは1995年が最初ということで、今年で実に13年目ということになる。

マクラーレンF1のマーティン・ウィットマーシュCEOは、「ENKEIとわれわれとのパートナーシップはもう10年以上も続いた強固なもの。
これは単にホイールを供給するというだけでなく、ホイールリム・テクノロジーの開発とパフォーマンス向上のために、われわれは終始密接に協力して作業を行ってきた。
今後も長期に渡りこのプロセスを継続していくことをたいへん楽しみにしている」と、語っている。

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フェラーリ、シューマッハのウェアも準備

フェラーリ・チーム関係者によれば、同チームは今シーズン用のドライバーのウェアを用意した際に、ミハエル・シューマッハ用のものも同時に準備を整えたということだ。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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シューマッハは現在ジャン・トッド代表の『スーパー・アシスタント』ということになっていてF1マシン・ドライブの予定はないが、チームでは本人が申し出た場合いつでもこれに呼応できるよう準備は万全としたのだという。

当面その機会はまだないとみられているが、実際にドライブするとなるとそれはそれでメリットがあると同時にライコネンらの不興を買う怖れもない訳ではない。

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ルノー、GPMAを離脱!

16日(金)、ルノー・チームはGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)から離脱したことを発表した。
Renault『R27』(C)Renault F1 UK
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もともとFIAと対抗する形でF1に参加する欧州系の自動車メーカーにより設立されたGPMAだが、日本のホンダ&トヨタが加わる一方でいち早くフェラーリ(フィアット)が離脱してFIAと合意し、さらにトヨタも先に離脱。
他方、2008年以降のF1新シリーズ設立までちらつかせたGPMA側もFIAと基本的に合意し、その存在意味が薄れていた。

ルノーは「今後はフェラーリやトヨタも含めた、F1に参戦する全マニュファクチャラーズと協力していく必要がある」との声明を出している。

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2007/02/16

フライ/ホンダ代表、「マルコ F1は終わり今後はIRLに集中」

今オフ2度に渡ってF1テストにマルコ・アンドレッティ(19歳:アメリカ)を起用したホンダ・チームだが、今後マルコは本来のIRL(インディ・レーシング・リーグ)のほうに集中するとしている。
Marco Andretti/Honda『RA106』(C)Honda Racing
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これは同チームのニック・フライ代表が英『スピードTV』に語ったもので、その中で同氏は次のように語った。
「間違いなく十分な素質を持ったマルコをわれわれのテストに迎えたことはとても意味があったものと思っているよ。
しかしいまのところ再びテストに起用する予定はない。
彼には今シーズンも彼の父親が持つ『アンドレッティ・グリーン・レーシング』での契約があるのだし、今後はそちらの仕事に集中しなければならない。
そしてもちろんわれわれもわれわれ自身のプログラムを進めていかなければならないのだからね。
何より彼はまだ若い。まだ19歳なんだからね。
これから一歩ずつ着実にステップアップを進めていくことが大事なんだ」

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「シューマッハの手助け無用」と、ライコネン

フェラーリ・チームのジャン・トッドら首脳は前ドライバーのミハエル・シューマッハに対し大きなアドバイスを期待しているが、今季加入したキミ・ライコネンは「シューマッハの手助けは必要としていない」と、英『デイリー・メール』紙に語っている。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「僕がシューマッハと話をしたのは先月の時が最後。
内容もにドライビングについてじゃない、一般的なチームワークのことについてだよ。
僕のほうからはこれからも特に彼にアドバイスを求めることはないね。
偉大なチャンピオンの後任ということでのプレッシャーも別に感じてないし、前任者が誰であったか、また何をしたかなんてこの世界では意味のないことさ。
僕はただ自分自身のやり方でこれからもやっていくだけだよ」

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フィジケーラ(ルノー)、「ライバルはフェラーリ」

チャンピオン・チームのルノーで、今年はエースの座を担うジャンカルロ・フィジケーラ(34歳:イタリア)が「ライバルはフェラーリになる」との見方を示した。
Giancarlo Fisichella (C)Renault F1 UK
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「これまでのところ上位チームのタイムは接近しているけれど、僕が見たところではフェラーリが一番安定している感じがするね。
彼らはとりわけそれぞれのランの始めと終わりが強いんだ。
これにはきっとこれまで長い間ブリヂストンと一緒に仕事をしてきたアドバンテージがあるんだと思うな。
現在のところ、フェラーリがわれわれのライバルになると思うし、実際今は彼らのほうがルノーよりちょっと前にいると思う。
僕たちもこれからさらにステップアップして、早くその差を詰めないとね」

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ティルケ氏、『次世代サーキットの夢』語る

現在新設のグランプリ・サーキットのほとんどを手掛けるサーキット・デザイナー、ヘルマン・ティルケ氏が、次世代のサーキットについての夢を英『オートスポーツ』で語っている。
Monaco Image (C)Ferrari S.p.A
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「これからのサーキットを考える上で、一番大事なのはファンと密接にあるべきということだ。
そう考えると当然一番いいのはより街に近いということで、究極は市街地サーキットということになる。
もちろんこれには新たな専用サーキットを街中に造ることが困難ということもある。
そしてそこにモンテカルロのような特別な雰囲気を持たせることができれば最高だね。
だから私はいま優れた市街地サーキットはどうあるべきか、ということを考えているんだ」

中東アブダビではすでに2009年からのF1グランプリ開催が確定しているが、ここでは一部モナコのような海岸の一般道路を使用するものといわれている。
また同じく新規開催を狙っているシンガポールでは、当初から市街地サーキット案が計画されている。

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豪誌、オーストラリアGPの苦悩伝える

オーストラリアの『オート・アクション』誌が、今シーズンの開幕戦オーストラリアGPの財政危機を伝えている。
V8 Supercar Race (C)V8 Supercar Championship Series
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それによれば、今年のイベントでオーストラリアGPの主催者はこれまで定例だった人気の『V8スーパーカー・レース』のサポートレース開催を断念したが、これによって推定500万ドル(約6億円)もの損失を強いられるだろうというもの。

表向き、これは同シリーズ開催日程のためとされているが、実際にはテレビ放映権なども絡んでスポンサーの離脱などがあり、単なるグランプリのチケット売り上げ以上の大きな影響を受けることになる見込み。

オーストラリアGPはこれまでも損失赤字を地元ビクトリア州に支援してもらっているが、今年はこれがさらに増大することになるだろう。

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ライコネン、「バーレーンテストで情勢分かる」

これまでのところのオフテストでは、マクラーレンの強さが各方面から指摘されているが、そのマクラーレンから今季フェラーリに移籍のキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)は、「ほんとうの力は次のバーレーンテストでわかる」との見方を示している。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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「これまでのテストではまだ各マシンのほんとうの力はわからないよ。
プログラムもそれぞれ違うし、まだ各チーム共にマシンに改良を加えているところだからね。
でも次のバーレーンテストはいよいよ開幕前最後のテストでマシンは最終的なものになる。
ここでの仕上がりがそのままシーズンに反映されることになる筈だ。
その意味で、バーレーンテストは今シーズンを占う上で極めて重要なものになるだろうね」

これまでのテストでは、マクラーレンの他にルノー、フェラーリ、BMWザウバー、そしてレッドブルらが速さをみせている。

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2007/02/15

ウィリアムズのマシンにエアバスのテクノロジー

イギリス政府は自国の産業発展のために総額約1,700万ドル(約20億4千万円)もの資金を投じて研究開発する機関を設立することを明らかにしているが、その一員としてウィリアムズF1チームが加わることがわかった。

英国政府のアリスター・ダーリング貿易産業大臣は、「すでにわが国の航空宇宙における技術水準は世界のリーダーたるもので、このレベルを維持するためにらもこのプロジェクトは意義の深いものだ」と、積極的に後押し。
Airbus A380 Image
プロジェクト全体の核となるのは世界的航空機メーカーであるエアバス社ということで、同社の持つ航空宇宙技術がウィリアムズ・チームのエアロダイナミックス等を大きく後押しすることになるかも知れない。
なお自動車関連としては他にロールスロイス社の名前もみられる。

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テスト終えたホンダ、『RA107』に好感触

今回のバルセロナ合同テスト最終日も19台中バトンが12番手バリチェッロが13番手と、これまでのオフテストではあまり速さの見えないホンダ・チームの新型車『RA107』だが、それでもチームの反応は明るいものだ。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
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バトンは「今週のテストではセットアップとバランスの改善に取り組んだ。
大きな進歩をしたと思うし、これから開幕戦までにさらに前進できる筈さ」と、語る。
またバリチェッロも「今週はちょっと雨やトラブルに災いされてしまったのが残念だったけれど、その分バトンがプログラムを進めてくれた。
次のバーレーンテストでは気温も高くなるから楽しみにしている」と、語った。

テストを率いたジャッキー・エッケラート/エンジニアリング・ディレクターは「今回は特に午後の気温が上がった状況でのバランスの向上に力点を置いてテストした。
幸い最終パッケージを決めるために有益なデータを収集することができたよ」と、説明している。

中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターも「今の時期、テストはそれぞれのチームのエンジニアの考え方によって様々なプログラムが行われている。単純なタイム比較にはまったく意味がない」と、タイムシートの数字は気にならない様子だ。

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プロスト氏、ライコネンに「序盤が重要」

もとF1ドライバーで、自身のチームを率いたこともあるアラン・プロスト(51歳:フランス)氏が、今季フェラーリ・チームに移籍したキミ・ライコネンについて「シーズン序盤の戦いが重要なものになる」と、リスボンでの会見で語っている。
Alain Prost (C)Peugeot Sport
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「シーズンが始まる前にタイトル争いを予想するというのはいつだって難しいものだが、強いていうなら私はフェラーリとマクラーレンとの間で争われるんじゃないかと思うね。
そしてこれにルノーが続くというところかな。
そのフェラーリにはライコネンが移籍した訳だが、彼にとってシーズン序盤の戦いはたいへん重要なものになる筈だ。
もしも最初にフェリッペ・マッサの後塵を拝するようなことになれば、彼の以降の戦いはとても厳しい状況に置かれるということだよ」

そして4度のチャンピオン獲得経験を持つこのプロスト氏は、今回挙げられた3チームすべてでF1を戦ったことのあるドライバーということになる。

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トロ・ロッソ『STR2』、初走行果たす!

前日の本格テスト走行こそ間に合わなかったものの、14日(水)『スクーデリア・トロ・ロッソ』の2007年新型車『STR2』がバルセロナ合同テストでみごとその雄姿をコースに見せた。
Scuderia Toro Rosso『STR2』

ステアリングを握ったのは2007年のレースドライバー残留が確定したばかりのビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)。
ベストタイムこそ一番下位だったものの、トータル43ラップを周回してマシンを降りたリウッツィは、満足げな表情をみせていた。

この日のテストについてチーフ・エンジニアのローレン・メキース氏は「この数週間はほんとうにチーム全員がハードワークを強いられた。
しかしこうしてマシンがコースを走るのを見ると苦労のすべてが報われるね。
今日はまだタイムは関係ない。
全体のシステムを確認し、トラブルを洗い出すためのチェック走行なのだから」と、語っている。

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ミハエルにフェラーリ・チーム代表就任の噂

昨シーズン限りで現役引退したミハエル・シューマッハ(38歳:ドイツ)は、現在ジャン・トッド代表の『スーパー・アシスタント』ということになっているが、近くシューマッハ自身がフェラーリ・チーム代表のポジションに就くとの噂が広がっている。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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これはドイツの『アウトモーター・ウント・スポルト』誌が伝えたもので、このため当初はチームとの関与に積極的でなかったシューマッハが、このところしばしば本拠地のマラネロを訪れて主要なミーティングに顔を出しているというもの。

これについてシューマッハのパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー氏は、「まったく聞いていないし、チーム代表のポジションが空いている訳でもない」とかわしているが、現実にはトッド代表はフェラーリ社への関わりを今後深めていく可能性が高い。

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バルセロナ3日目、レッドブルが初最速タイム(2/14)

Redbull『RB3』 (C)RedBull Racing
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14日(水)、第3日目となったバルセロナ合同テストは幸い午前午後ともドライ・コンディションで行われた。
この日トップタイムをマークしたのはなんとレッドブル・レーシングの『RB3』を駆るベランのデビッド・クルサード。
これまで常にタイムシートの下部に埋もれていた同チームのマシンがこのオフテストで最速タイムを記録したのはもちろんこれが初めてのことになる。
(クルサード、前日は16番手、前々日は14番手だった)

また前日やっと組み上がったばかりのトロ・ロッソの新型車『STR2』がリウッツィの手により初走行。
これでスーパー・アグリを除く11チームすべてが2007年新型車でのテストということになった。
そのスーパー・アグリはこの日デビッドソンから佐藤琢磨に交代、123ラップもの周回でタイムは当面のライバルであるスパイカーF1とトロ・ロッソの中間というものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'21.855 112 RB3 *
2 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'21.958 96 F1.07 *
3 F.マッサ BRA Ferrari 1'21.964 92 F2007 *
4 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'22.103 114 MP4-22 *
5 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'22.280 85 FW29 *
6 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'22.292 125 MP4-22 *
7 K.ライコネン FIN Ferrari 1'22.369 45 F2007 *
8 F.モンタニー FRA Toyota 1'22.445 107 TF107 *
9 G.フィジケーラ ITA Renault 1'22.758 90 R27 *
10 H.コバライネン FIN Renault 1'22.783 56 R27 *
11 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'22.834 61 RB3 *
12 J.バトン GBR Honda 1'23.061 91 RA107 *
13 R.バリチェッロ BRA Honda 1'23.257 39 RA107 *
14 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'23.275 39 FW29 *
15 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'23.569 56 F1.07 *
16 R.シューマッハ GER Toyota 1'23.789 82 TF107 *
17 C.アルバース HOL Spyker Ferrari 1'23.947 87 F8-VII *
18 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'24.568 123 Interim Car
19 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Ferrari 1'26.822 30 STR2 *

   * 2006 TestTime : 1'13.471 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (6/01)
   * 2006 OffTestTime : 1'16.317 L.バドエル/Ferrari 248F1 (11/30)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です
   * コースは一部改修されています

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2007/02/14

マイケル・アンドレッティ、『インディ500』再挑戦

元マクラーレンのF1ドライバーで、1993年のイタリアGPでは3位表彰台にも上がったことがあるマイケル・アンドレッティ(46歳:アメリカ)が、今年の『インディアナポリス500』レースに再挑戦することがわかった。
Michael Andretti (C)Andretti Green Racing

マイケル・アンドレッティはF1でこそ当時のルールなど様々な不運が重なって成功しなかったが、米CARTでは1991年にチャンピオンに輝くなど多くの勝利を獲得した名ドライバー。
また父親のマリオは同じく1984年のCARTチャンピオンであるだけでなく、1978年のF1チャンピオン(ロータス・フォード)、そして子息のマルコは昨年のIRLルーキーオブザイヤーで、先頃ホンダ・チームのF1テストを行ったばかりというレーサー一族だ。

なお、父親マリオは1968年にこのインディ500を制したことがあるが、マイケルは実に15回の挑戦で1991年の2位が最高。
とりわけ去年は子息マルコが2位、マイケルが3位という悔しい結果に終わっている。

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言いたい放題のマーク・ウェバー(レッドブル)

今シーズン、レッドブル・レーシングへと移籍を果たして心機一転となる筈のマーク・ウェバー(30歳:オーストラリア)だが、オフテストでの調子がいまいち上がらないせいか、他チームへの舌鋒が鋭さを増すばかりだ。
Mark Webber (C)Redbull Racing
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古巣ウィリアムズ・チームへの非難は以前からのものだが、今回晴れて正式にトヨタ・エ
ンジン搭載となった同チームには「トヨタのBチームになるだけ」と、シドニーの『モーニング・ヘラルド』紙で苦言。
「ウィリアムズはF1チームとして素晴らしい資源を持っているにもかかわらず、スタッフの仕事ぶりがそれを生かし切れていない。
だから例えいいエンジンを手に入れたとしても、逆にトヨタに利用されるだけで今シーズンの巻き返しもないだろう」と、手厳しい評価。

またフェラーリ・チームに対しても、「もう現役を引退したシューマッハが、ああしていつまでもガレージに顔を出すのでは、ライコネンだって迷惑なことだろう。
自分がライコネンの立場じゃなくて良かったと、つくづく思うね」と、言いたい放題だ。

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アロンソ、「偏ったメディア報道」に不快感示す

今シーズン、マクラーレン・チームに移籍し現在オフテストを繰り返しているフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)が、「メディアの報道は偏っている」と不快感を示している。
これは、先のヘレス・サーキットでのテストを終えた後のメディア取材で、アロンソが「『MP4-22』で気に入っているのは色だけ」と答えたと伝えられたもの。
F.Alonso (C)McLaren Group
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「報道はとても偏っていて幼稚なものだったね。
僕のホンのさりげない一言だけを捉えて、あたかもそれがすてべのように報じたんだ。
僕は全体としてマシンに対して楽観的な印象を持っていたのに、それを報道ではまるで反対の悪いもののように解釈させられた。
こういうのはとてもプロの仕事は言えないんじゃないか」

フェラーリ勢が席巻したこの日のテストで、アロンソは18台中4番手タイム。
皮肉にも古巣ルノーの2台に割って入るものだった。

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マレーシアGP、今年は「12万5千人が目標」

毎年観客の不入りに悩むマレーシアGPだが、今年の決勝レースでは「12万5千人が目標」と、開催地SIC(セパン国際サーキット)のダクク・アズミ・ムラード/ゼネラル・マネージャーが意気込んでいる。
2005 Malaysia GP (C)Panasonic Toyota Racing
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同氏によれば「去年のこの時期、前売りチケットは30%程度だったが、今年はすでに35%以上を売り上げている。
今後も様々なキャンペーンを行う予定で、この調子でいけば今年の日曜日には12万5千人以上の観客が入る筈だ」とのこと。

昨年の日曜日の観客数は10万7千人だったということだが、メディアによればそれすらも怪しいもので、実数で10万人いっていないのでは、との陰口がささやかれている。
このため隣国シンガポールが新たなグランプリ開催を狙っているのは周知のことだ。

ちなみに昨年鈴鹿の日本GPには日曜日だけで16万1千人の観客が入り、これは同サーキットでの20年の歴史でも最高の数字になるものだった。
(3日間通算では36万1千人!)

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T.モンテイロ、「シート獲得競争」に白旗宣言

2005-2006年に掛け、旧ジョーダン・チームからミッドランドF1とレースドライバーを務めたティアゴ・モンテイロ(30歳:ポルトガル)だが、13日(火)行われた『スクーデリア・トロ・ロッソ』によるまず一人のドライバー発表を受け、事実上の「白旗宣言」を掲げている。
Tiago Monteiro (C)Midland F1 Racing
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「2007年シーズン、最後に残された2つだけのシートだったからね、トロ・ロッソと交渉していたのは事実だよ。
でも、僕の希望する条件と、彼らが示すそれとは違いが大き過ぎた。
残念だけど、僕が今シーズンF1で走る場所はなくなったということさ。
ただ、いまとてもコンペティティブなチャンピオンシップへのオファーを受けていて、今年はそこで走ることになるかも知れない。
そして来年もう一度F1に戻れるよう頑張るよ」

言うまでもなくモンテイロは2005年のアメリカGPでフェラーリの二人と共に表彰台に立った男。
伝えられる所では、有力WTCC(世界ツーリングカー選手権)チームからすでにテストのオファーを受けているとみられている。

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ラルフの予想は、「マクラーレン最強」

オフテストで好調さをみせるBMWザウバーに対しフェラーリのマッサなどから警戒感が高まっているが、トヨタのラルフ・シューマッハは今シーズンの最強チームとしてマクラーレンを挙げている。
McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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これは独『ビルト』紙に語ったもので、その中でこの偉大なチャンピオンの弟は、「確かに去年のBMWザウバーの躍進には素晴らしいものがあった。
かつて(ウィリアムズで)一緒に仕事をしたBMWだから、彼らが健闘してくれるのは僕にとってもうれしいことだよ。
でも、今シーズン一番競争力があるとみられるのは僕の見たところではマクラーレンじゃないかな。
これまでのテストでも『MP4-22』の速さはしばしば感じられたね」と、語っている。

他方、フェラーリ・チームについて、ミハエル・シューマッハの離脱による影響は人々が考えるほど大きなものではないとしている。

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トロ・ロッソ、まずV.リウッツィの起用発表

11チーム中、唯一2007年のドライバー・ラインナップが決まっていなかった『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、バルセロナ合同テストのパドックに顔を見せた13日(火)、まずビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)の起用を明らかにした。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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これは同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏が語ったもの。
「昨シーズンの彼のパフォーマンスをみれば、われわれのチームに彼が必要だというのは明らかだ。
今週のテストでは、さっそく彼に乗ってもらうことになっているよ」と、ベルガー氏。

ただし、もう一人のドライバーについてはまだ言及せず。
チーム関係者によれば、同じく昨季のドライバーであるスコット・スピード(24歳:アメリカ)が最有力とみられるものの、まだ契約内容について完全な合意には至っていないということのようだ。

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バルセロナ2日目、フェラーリ勢が1-2!(2/13)

Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
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13日(火)、第2日目を迎えたバルセロナ合同テストは心配された天候も持ち、曇りからスタートしてその後は太陽にも恵まれた。

この日トップタイムをマークしたのはフェラーリ勢で、マッサとライコネン二人がタイミングモニターの最上列を占めた。
二人は共に100ラップ以上を周回、とりわけライコネンは154ラップと最多を数えた。
また実走行の場面こそみられなかったが、この日初めてトロ・ロッソのマシンがピットに姿を見せ、今オフ初めて全12チームが同じパドックに顔を揃えた。
コクピットにはビタントニオ・リウッツィが納まり、同チームの2007年ドライバーとして公式にお披露目されている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'21.181 108 F2007 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'21.719 154 F2007 *
3 H.コバライネン FIN Renault 1'21.819 101 R27 *
4 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'21.901 63 MP4-22 *
5 G.フィジケーラ ITA Renault 1'21.997 131 R27 *
6 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'22.078 118 MP4-22 *
7 R.クビサ POL BMW Sauber 1'22.100 56 F1.07 *
8 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'22.227 56 TF107 *
9 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'22.249 10 FW29 *
10 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'22.288 55 FW29 *
11 F.モンタニー FRA Toyota 1'22.476 96 TF107 *
12 N.ハイドフェルド GER/td> BMW Sauber 1'22.618 92 F1.07 *
13 R.バリチェッロ BRA Honda 1'22.669 85 RA107 *
14 J.バトン GBR Honda 1'22.816 91 RA107 *
15 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'22.916 83 RB3 *
16 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'23.322 50 RB3 *
17 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'23.969 97 Interim Car
18 C.アルバース HOL Spyker Ferrari 1'24.425 108 F8-VII *

   * 2006 TestTime : 1'13.471 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (6/01)
   * 2006 OffTestTime : 1'16.317 L.バドエル/Ferrari 248F1 (11/30)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です
   * コースは一部改修されています

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2007/02/13

スーパー・アグリは再び『暫定カー』

アンソニー・デビッドソンの手によってバルセロナ合同テストに参加した『スーパー・アグリ・F1』のマシンは、今回もまた『暫定カー』(Interim Car)と呼ばれる実験的なもの。
この日参加した他のすべてのチームが2007年新型車を持ち込んだのに対し、唯一スーパー・アグリだけが暫定カーのままということになった。
Anthony Davidson (C)Super Aguri F1
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曇り空の下、勇躍コースに出たデビッドソンだったが、コース舗装が改修されたバルセロナのトラックはまだ滑りやすく、路面温度が低かったうえに、お昼にはにわか雨。
午後になって次第に回復されたものの、まともに走れたのは最後の90分間だけだったという。

それでもデビッドソンはタイヤのグリップが得られるよう異なるセットアップを試したということだ。
明日はレース・ディスタンスを想定したロングランに挑む予定という。

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大丈夫か、ホンダのペース

12日のバルセロナ合同テスト初日、ホンダ・チームはルーベンス・バリチェッロとテストドライバーのクリスチャン・クリエンの二人が参加したが、51ラップを周回したクリエンが18台中の13番手。
またバリチェッロに至っては24ラップして17番手、背後にはただ走り出したばかりのエイドリアン・スーティル/スパイカーがいるだけというものだった。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
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この日のバルセロナは途中にわか雨に見舞われるなどコンディションに恵まれなかったが、こうして低温時にとりわけホンダのマシンはブリヂストンタイヤの発熱に苦労しているのでは、との見方が他チームからされている。

同じようにミシュランからブリヂストンに今年スイッチしたBMWザウバーがここまで至極順調なだけに、ホンダとしても開幕までに早くブリヂストンの新コントロール・タイヤを自分の物にしたいところだ。

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フェラーリはいずれもトラブルに見舞われる

途中にわか雨に見舞われるなど、あまり良いコンディションには恵まれなかった12日のバルセロナ合同テスト初日だったが、注目のフェラーリ勢はいずれも好タイムをマークしながらもトラブルとの遭遇を余儀なくされた。
Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
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まずフェリッペ・マッサはインストレーションラップでいきなり電気系のトラブルが発生し、煙を吐いてストップ。
ピットで長い修復作業を強いられる結果となった。
またキミ・ライコネンのほうの『F2007』もマッサと同様に電気系トラブルに見舞われ、こちらも修復に長い時間を費やすこととなった。
その後は雨が降ったため、路面状況が回復してドライで走行できたのは午後3時過ぎ。
新しいエアロダイナミックスの確認とセットアップをするに留まった。

それでもベストタイムは29ラップを周回したマッサが1'23.077で18台中5番手。
また25ラップを周回したライコネンが1'23.215で6番手とますまずのものだった。

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ジェネ、「F1エンジンもやがてディーゼルに」

フェラーリ・チームのテストドライバーを務めるマルク・ジェネ(32歳:スペイン)が、F1エンジン・ディーゼル化の可能性について、地元スペインの『ディアリオAS』紙で言及している。
Peugeot『HDi』Diesel Engine (C)Peugeot Sport
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ジェネはF1テストの他にプジョー・チームからLMSシリーズやルマン24時間レースに参加予定で、すでに5.5リッター100度V12ディーゼル・エンジン搭載の『プジョー908HDi』のテスト経験がある。

「実際にドライブするまではこれほどディーゼル・エンジンが完成域に近づいているとは思わなかったね。
パワーだけでなく、トルクや燃料消費量なども考えて、近い将来にはF1エンジンにもディーゼル化が来ると僕は確信したね。
それに、F1だって将来的には化石燃料から離れることを考えなくちゃいけないんだからね」

なお、ルマン24時間レースでは元F1チャンピオン、ジャック・ビルニューブもジェネと同じチームから参戦することが確実視されている。

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ハイドフェルド、「去年ほどの躍進は困難」

フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサなどから今年躍進する要注意チームとして名前を挙げられたBMWザウバーだが、どうチームのニック・ハイドフェルドがこれを受けて次のようにいなしている。
BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
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「他のチームから注目されるのはうれしいことだけどね、でもそれはちょっと過大評価されているんじゃないかな。
これまでのテストでかなりの手応えは感じられたけれど、実際のところはシーズンが始まってみなければわからないよ。
確かに去年、われわれは大きく躍進することができたと思う。
でも、素晴らしいシーズンを送ったチームが、しばしばその翌年は苦戦するというのがこの世界の常だからね。楽観なんかできないよ」と、オーストリア『モーターライン.cc』に語るハイドフェルド。

2006年、旧ザウバー・チームを引き継いだBMWザウバーはコンストラクターズ・ランキングを8位から一気に5位まで引き上げたが、それより上はルノー、フェラーリ、マクラーレン、そしてホンダと強豪揃いばかりだ。

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スーティル、スパイカーF1公式デビュー

晴れて2007年『スパイカーF1』チームのレースドライバーとなったエイドリアン・スーティル(24歳:ドイツ)が、12日(月)スタートしたバルセロナ合同テストで初の公式ドライブを果たした。
Spyker『F8-VII』(C)Spyker F1
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これより前、スーティルはシルバーストーン・サーキットでのシェイクダウンで半日のドライブをしているものの、この時はあいにくのコンディションに足をすくわれクラッシュしている。

「前回のシルバーストーンはまるで氷の上を走っているようだったからね。
それに比べれば今日はウェットとはいえずいぶん走りやすかったよ。
トラブルもなく多くの周回を重ねることができたし、異なったセットアップも試すことができた。
この3日間で大きく前進できるとは思うけれど、でも他のチームはこれまでもっと多くのテストを繰り返してきているからね。
それから次のバレンシアは僕の知っているコースでもあるし、いいテストができると思うよ」

トータル83ラップを周回したスーティルのベストタイムは1'25.581というもので、この日走行した18台中18番手。
残りの2日間、テストは同僚のクリスチャン・アルバース(27歳:オランダ)に引き継がれる予定になっている。

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バルセロナテスト再開 デラロサ トップ(2/12)

Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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スペインのバルセロナ・サーキットを舞台に再び合同テストが始められた。
初日の12日(月)から参加したのはルノー、フェラーリ、マクラーレン、ホンダ、BMWザウバー、トヨタ、レッドブル、ウィリアムズ、スパイカー、そしてスーパー・アグリの10チーム。トロ・ロッソだけが不参加で、また依然として暫定カーを走らせるスーパー・アグリ以外はすべて2007年新型車が顔を揃えた。
(トロ・ロッソも参加準備中)

路面コンディションはウェットからスタートしたが午後には晴れ間も差して回復基調。
まずトップタイムをマークしたのはまたもマクラーレンのデ・ラ・ロサ。
これに1000分の1秒という僅差でBMWザウバーのクビサが続いた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'22.634 77 MP4-22 *
2 R.クビサ POL BMW Sauber 1'22.635 60 F1.07 *
3 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'22.726 56 MP4-22 *
4 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'23.037 44 FW29 *
5 F.マッサ BRA Ferrari 1'23.077 29 F2007 *
6 K.ライコネン FIN Ferrari 1'23.215 25 F2007 *
7 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'23.239 75 TF107 *
8 H.コバライネン FIN Renault 1'23.491 57 R27 *
9 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'23.602 80 FW29 *
10 T.グロック GER BMW Sauber 1'23.653 63 F1.07 *
11 G.フィジケーラ ITA Renault 1'23.896 81 R27 *
12 F.モンタニー FRA Toyota 1'24.015 64 TF107 *
13 C.クリエン AUT Honda 1'24.227 51 RA107 *
14 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'24.291 80 RB3 *
15 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'24.531 83 RB3 *
16 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'24.531 68 Interim Car
17 R.バリチェッロ BRA Honda 1'24.934 24 RA107 *
18 A.スーティル GER Spyker Ferrari 1'25.581 83 F8-VII *

   * 2006 TestTime : 1'13.471 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (6/01)
   * 2006 OffTestTime : 1'16.317 L.バドエル/Ferrari 248F1 (11/30)
   * ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です

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2007/02/12

ザナルディ、「シューマッハの引退正しい時期」

2度に渡る米CARTチャンピオンで、F1ではロータスやウィリアムズで走った経験を持つアレックス・ザナルディ(40歳:イタリア)が、ミハエル・シューマッハの引退について次のように伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で語っている。
Alessandro Zanardi (C)BMW Motorsports
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「フォーミュラワンというのはモータースポーツの最高峰だから、とりわけその引退時期というのは難しいことなんだ。
その意味で、僕はミハエル・シューマッハの決断はまさに最高に正しいものだと評価するね。
あれだけの偉大な成績を残したドライバーが、いままさに最高に穏やかな夜を家族と楽しんでいるんだよ」

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カナダGP、スタンドの眺望妨げられたと裁判に

カナダ『モントリオール・ガゼッタ』紙によれば、カナダGPの観戦客が「グランドスタンドからの眺望が妨げられた」として主催者を訴える計画を進めているということだ。
Canada GP (C)Ferrari S.p.A
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これはスコット・マッコールさんというファンをリーダーとする観客グループが主張しているもので、それによれば2006年のカナダGPはこれまでのグランドスタンドを移動し、新たに『ポディウム・スイート』と呼ばれる特別席を設置、これにより従来のグランドスタンド席からの眺望が妨げられ、とりわけ肝心のスタート/フィニッシュ・ラインや表彰台辺りを見通すことができなくなったというもの。

地元ケベック州の裁判所はこの訴訟を受け入れる方針を示したということだが、当事者であるカナダGP主催者側の反応はまだ得られていないという。

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マッサ、「BMWザウバーはフェラーリより速い」

オフのこれまでの一連のテストを終え、フェラーリ・チームのフェリッペ・マッサがBMWザウバーのポテンシャルを高く評価している。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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これは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で語ったもの、その中でこのブラジル人は「これまでのヘレスやバレンシアでのテストを見た限りではBMWザウバーのマシンが良さそうだね。
一発の速さは別としても、ロングランでの一貫したそのペースはとても素晴らしい印象がある。
僕が思うには、彼らは今年マクラーレンやルノーと共に『ビッグ3』の一角を占めるんじゃないか。
あるいはフェラーリより速いかも知れない。僕らもうかうかしていられないよ」と、引き締めた。

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2007/02/11

『ING』、グランプリ支援は全14戦に

今シーズン、ルノー・チームのタイトル・スポンサーとなった『ING』によるグランプリ支援は、当初の12戦からさらに増えて全14戦になる見込みであることがわかった。
『ING Renault F1 Team』(C)Renault F1 UK
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これは同社が、グランプリの際コースサイドに掲出される広告を管理する広告代理店『オールスポーツ』との間に結んだ契約によるもので、例外はアメリカ、イギリス。そしてブラジルの3戦という。

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ウィリアムズ、新型車『FW29』に手応え

1997年のタイトル獲得を最後に不振が続き、とりわれ2005年はコンストラクターズ5位、2006年には8位と低迷したウィリアムズ・チームだが、2007年新型車『FW29』のこれまでのテストでは十分な手応えを感じているようだ。
Williams Toyota FW29 (C)Williams F1
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2007年シーズンのレースドライバーに指名されたアレクサンドル・ブルツは、「これまでのテストではとても戦闘力があると感じているね。
すべてがうまく機能しているし、なによりドライブしていてとても快適に感じられるんだ。
これは新しいクルマにとってとても大事なことだからね。
同じトヨタ・エンジンを搭載していても、以前のマシン(FW28改)よりエアボックスやエンジンの排気の取り回しなんかが変更されて、確実にステップアップしている。
これはシーズンが楽しみだよ」と、語っている。

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ウィリアムズ氏、「2008年もシャシー自前当然」

スパイカーF1と並んですでに2007年のカスタマーシャシー導入(スーパー・アグリ&トロ・ロッソ)に異議を唱えているフランク・ウィリアムズ氏だが、さらにプロドライブが新規参入する2008年についても異論を発している。
Frank Williams (C)Williams F1
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これは英『オートスポーツ』誌にかたったもので、その中でこのF1闘将は、「2008年のそうしたルールは、モズレー(FIA会長)が唱えているものに過ぎない。
コンコルド協定が変更されるのであれば、われわれに知らせ、そして同意しなければならないものだ。
プロドライブが噂されているようなマクラーレンのシャシーを使うというのであれば、コンストラクターズポイントを得ることはできないよ。
だいたいわれわれがこれまでどれほどの苦労をしてきたのか。
リチャーズ(プロドライブ代表)がわずか2千万ポンド(約47億円)ばかりのお金でF1に参入してくるなんておかしいだろう」と、語っている。

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2007/02/10

ホー・ピンのマネージャー、吼える

先週発表された『スパイカーF1』チームの体制発表では、実に4人ものテストドライバーの名前が公開されて驚かされたが、これについてさらに中国のホー・ピン・トゥン(24歳)のパーソナル・マネージャーであるバート・ウィンクラー氏が次のように語っている。
Ho-Pin Tung (C)BMW Sauber F1
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「われわれがスパイカーF1と話をしていたことは事実だが、しかし4人ものテストドライバーを抱えて、さらにホー・ピンが5番目のポジションになるなんて到底受け入れられるものではないよ!」

ホー・ピンは2003年にフォーミュラ・BMWで14戦10勝でチャンピオンに輝き、ウィリアムズ・BMWのF1テスト経験もある。
また2006年はドイツF3カップで9回の優勝、堂々チャンピオンに輝いた。
中国人だが、ホー・ピン自身はオランダ生まれということで、以前からスパイカーF1との関係が噂されていた。

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アロンソ、ヘレス・サーキットの警備に不満

悪天候によるコンディション不良を理由にヘレス・サーキットでの合同テストを早めに打ち上げたとされるマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソだが、どうやら不満は別にあったようだ。
F.Alonso (C)McLaren Group
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アロンソはスペインの『ディアリオAS』紙に対し、ヘレス・サーキットの警備体勢について次のように不満を漏らしている。

「実際問題ヘレスの警備は不十分だと思うね。
とにかくパドック内に人の数が多すぎるんだ。
多くの人たちが僕らの活動に関心を示してくれるのはありがたいけれど、これじゃまともな仕事もできやしない。
こうした状況に改善がみられなければ、チームはここでのテストを敬遠することになるかも知れないな」

ヘレスでは、常に多くのファンが取り囲んでアロンソを悩ませたということだ。

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トロ・ロッソ、13日に2007年体制発表へ

まだ2007年新型車を発表していないのはスーパー・アグリとトロ・ロッソの2チームだけとなったが、そのうちトロ・ロッソは来週13日(火)に2007年の体制発表会を行うことを明らかにした。
(スーパー・アグリは3月12日の予定)
Toro Rosso『str1』 (C)Scuderia Toro Rosso
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場所はスペインのバルセロナ・サーキット。
この席で、おそらくまだ確定されていないドライバー・ラインナップが明らかにされるものとみられるが、しかし肝心の2007年新型車が公開されるかどうかは未定という。

現在、スパイカーF1やウィリアムズ・チームらの指摘により、スーパー・アグリとトロ・ロッソ両チームのマシンについては注目が集まっている。

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2007/02/09

ビルニューブ、カナダに生活拠点戻す

前ザウバー・チームのドライバーで、現在はロックスター(!)としての活躍が伝えられるジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)が、このほど生まれ故郷のカナダ・ケベック州に引っ越すことが明らかとなった。
Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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これは地元カナダの『モントリオール・ガゼッタ』紙が伝えたもので、F1参戦中はスイスに居を構えレース活動をしていたビルニューブだが、家族との安寧な家庭を築くため、カナダでもフランス語圏に属するモントリオールに永住することを決め、すでに300万ドル(約3億6千万円)で邸宅を購入、現在改装中であるという。

これは事実上、F1復帰の可能性がなくなったことを自ら認めたものとも言えそうだ。

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マルコ・アンドレッティ、「グレートだった」

今週ヘレス合同テストで再びホンダ・チームのF1ドライブを体験したマルコ・アンドレッティ(19歳:アメリカ)が、「グレートだった」と感想を語っている。
Marco Andretti/Honda『RA106』(C)Honda Racing
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「こうして再びF1テストのチャンスを与えてくれたホンダ・チームに心から感謝しているよ。
前回はただ1日だけで、少々物足りないものだったからね。
今回また『RA106』を走らせて、あらためてフォーミュラワンのパフォーマンスに感動したよ。まさにグレートさ。
今日は残念ながら雨のために最後がウェットコンディションになってしまったけど、これまでの3日間を通じてほとんどすべてのコンディションを体験できたんだから上々だよ。
難しいコンディションでにおいてもそれにフィットしたペースで走れたとは思うけれど、正直1ラップだけのタイムというのはまだ改善の余地があるだろうね」

テストを率いたジャッキー・エッケラート/エンジニアリング・ディレクターはこのマルコの走りについて「経験がないにもかかわらず、今日のような難しい状況においても彼はとてもうまく対処したよ。
ロングランのペースは決して他のドライバーに劣らないものだった」と、高い評価を与えた。

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アロンソ、「今はまだ勝利の準備できていない」

新天地マクラーレンへと移籍を果たした王者フェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)はヘレス・サーキットでの合同テストを終え「まだ勝利するまでにはやることが多い」と、地元スペインのテレビ『テレシンコ』に語っている。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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「マシンには確かにスピードがある。
しかしまだわれわれが勝つにはその準備ができていないと言わざるを得ないね。
開幕のメルボルンまであと5週間。
われわれに解決すべき事柄はまだたくさんあるよ」

ちなみに『MP4-22』で一番気に入ったところは、と聞かれたアロンソは「色」と答えている。
8日のヘレス合同テスト最終日、天候が思わしくないと知ったアロンソはわずか9ラップを周回しただけでテストを切り上げた。

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エクレストン氏、ロシアGP開催再び後押し

以前からその開催について様々な可能性が繰り返されてきた大国ロシアでのF1グランプリだが、ここにきた再びバーニー・エクレストン氏がこれについて言及した。
2006 FranceGP (C)Ferrari S.p.A
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これはフランスの『AFP通信』が伝えたもので、それによればロシアGPが実現する代わりに現在マニクールで行われているフランスGPが消滅することもあり得ると警告している。

ロシアGPの開催地としてはこれまでも伝えられたモスクワに他に、サンクトペテルブルグも。
今回再び彼の地を訪れたというエクレストン氏によれば、F1グランプリを開催するにはただレースを行うというだけでは意味がなく、その地域にもたらす『何か』が必要で、その意味でイモラやマニクールは資格に欠けているというものだ。

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スーパー・アグリ、スパイカーに法的手段も

ギド・ヴァン・デル・ガルデ(21歳:オランダ)を巡る『二重契約問題』で、先に有効な契約を交わしていると主張する『スーパー・アグリ・F1』では、ダニエーレ・オーデット/マネージング・ディレクターが「法的措置も辞さない」と、強硬姿勢をみせている。
Giedo van der Garde (C)Super Aguri F1
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ギド・ガルデを擁したスーパー・アグリでは、先月末のバレンシアテストでさっそく同選手を起用、スーパーライセンス獲得のための完熟走行を開始したが、ギド・ガルデのパーソナル・マネージャーの要請で突然中断されたという。
そして翌日オランダへと駆け戻ったギド・ガルデは、なんと『スパイカーF1』の一員として発表され、スーパー・アグリ関係者の度肝を抜いた。

オーデット氏は、「われわれはその1か月も前にギド・ガルデと有効な契約を結んでおり、これは正規の手続きを踏んで1月23日にはFIAの契約承認委員会に提出してあるんだ。
今後、事態が打開されなければ当然われわれは法的措置を取ることを考えている」と、語る。

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雨のヘレステスト3日目、ハイドフェルドが最速(2/08)

Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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8日(木)、第3日目そして今回の最終日を迎えたこの日のヘレス合同テスト、残念ながら断続的に降る雨のために完全なドライ・コンディションでの走行は叶わなかった。

トップタイムをマークしたのはウェットタイヤに履き替える前にドライタイヤで記録したニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)の1'29.486。
これに引き続き好調さをみせるウィリアムズのアレクサンドル・ブルツが続いた。
このコンディションに、チャンピオンのアンソはいち早くテストを断念。
サーキットを後にした。
依然として調子の上がらないレッドブル・レーシング、ウェバーは「明日レースじゃなくて良かったよ」と、不機嫌そうな表情で今回のテストを終えている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'29.486 36 F1.07 *
2 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'30.061 69 FW29 *
3 T.グロック GER BMW Sauber 1'30.213 27 F1.07 *
4 K.ライコネン FIN Ferrari 1'30.628 89 F2007 *
5 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'30.684 64 FW29 *
6 R.バリチェッロ BRA Honda 1'30.684 47 RA107 *
7 F.マッサ BRA Ferrari 1'30.746 44 F2007 *
8 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'30.981 89 TF107 *
9 F.モンタニー FRA Toyota 1'31.027 75 TF107 *
10 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'31.166 66 RB3 *
11 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'31.405 68 RB3 *
12 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'31.479 71 MP4-22 *
13 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'31.573 9 MP4-22 *
14 M.アンドレッティ USA Honda 1'32.387 62 RA106

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.68 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * * マークは200年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2007/02/08

マッサ快調も、ライコネンはトラブル

7日(水)、2日目となったヘレス合同テストにフェラーリ・チームから参加したのは前日に続きキミ・ライコネン、そしてルカ・バドエルに代わり体調回復で復帰したフェリッペ・マッサの二人。
Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
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「インフルエンザに罹って、これまで散々な目に遭っていたんだ」と語るマッサは、新型車『F2007』を駆りトータル46ラップを周回し、マークしたベストタイム1'19.746は僅差ながらもこの日の最速タイムとなるものだった。

一方ライコネンのほうはメカニカルなトラブルから走行を阻害され、修復なった午後には今度は雨が降り出して思うような走りができなかった。
こちらのベストタイムは1'20.068で、全16台中5番手。

翌8日(木)も同じ顔ぶれでテストは続けられる予定となっている。

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G.ベルガー氏、「現ドライバー残留が最有力」

いまだに2007年シーズンのドライバーが確定していない『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、同チームのゲルハルト・ベルガー/共同オーナーは、現行のドライバーの残留が最有力であるとの見解を示している。
Gerhard Berger & Franz Tost (C)Scuderia Toro Rosso
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「もちろんわれわれは、われわれが手にし得る最高のドライバーと契約したいと考えている。
そしてそれはまだ最終的な結論に至っていないというのが現状なのだ。
あらゆる可能性を検討しているが、ただ2006年走ったわれわれのドライバーがポールポジションにあるというのは間違いないところだろう。
ま、いずれにしても開幕戦までにはちゃんと発表するよ」

2006年のトロ・ロッソはビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)とスコット・スピード(24歳:アメリカ)の若手を擁し、アメリカGPでは8位入賞コンストラクターズポイント1を記録している。

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ガスコイン氏、「バトンのタイトル争いに疑問符」

今季スパイカーF1で手腕を振るうことになったマイク・ガスコイン氏(45歳:イギリス)が、今シーズンのタイトル争いについてアロンソ(マクラーレン)とライコネン(フェラーリ)の名前を挙げたが、昨季初優勝を遂げたホンダのバトンについて「それだけの資質を持っているかどうか疑わしい」と、コメントした。
Jenson Button (C)Renault F1 UK
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これは英『PAスポーツ』に語ったもので、ルノー時代の印象について次のように述べた。
「アロンソには明らかに最初からその才能に際だつものを感じたよ。
あの当時ルノーのマシンはまだ到底一流とは言えないものだったんだが、しかしドライバーがバトンからアロンソに代わっただけで素晴らしい速さをみせたんだ。
それは、ブリアトーレ(ルノー・チーム代表)とも意見を同じくしたものだった。
もちろん今シーズン、ホンダのマシンがどれだけのものかにもよるが、だから私にはバトンがタイトル争いに加わるとは考えられないんだがね」

2002年、ルノーでのバトンは予選最高6位、決勝最高4位というものだったが、翌年代わったアロンソは2戦目でいきなりポールポジション、4度の表彰台とハンガリーでは自身初優勝を遂げてみせた。

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M.ウェバー、『謎の』純白ヘルメット

レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーは、現在行われているオフテストで純白のヘルメットを装着している。
Mark Webber (C)Redbull Racing
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関係者によればこれは日本の『アライ』製のものということで、これまでミハエル・シューマッハらと同じくシューベルトのヘルメットを使用してきたウェバーが何故いまヘルメットを代えているのか、そしてまた何故それが純白なのか憶測を呼んでいる。

一番有力なのが、新型車『RB3』をデザインしたエアロダイナミックスの鬼才エイドリアン・ニューイ氏が、マシンとの空力バランスまで考えて新たなトライをしているのでは、というものだ。
ただし、それにしてはこの白いヘルメットは極めてオーソドックスな形のようにも思えるのだが。

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スーティル、スパイカー『F8-VII』でクラッシュ

『スパイカーF1』チームは7日(水)も引き続きシルバーストーン・サーキットでのシェイクダウンテストを継続させたが、この日ドライブしたエイドリアン・スーティルは午後の走行でコースアウト、出来上がったばかりの新型車をクラッシュさせてしまった。
Adrian Sutil (C)Ex.Midland F1 Racing
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「路面温度は低かったけれど、マシンはトラブルも起きなかったしとても速くて満足できるものだったよ。
何よりエンジン(フェラーリ)は実にパワフルで素晴らしかったね。
スピンしたのはコーナーの縁石に乗ったためで、そこでまだ濡れたグリーンに足をすくわれてしまったんだ。
もちろん縁石に乗るというのはこうした問題になるということはわかっていたことだけどね」

幸いドライバーは無傷だったもののマシンはかなりのダメージを負ったということで、チームは14日(水)から始まる次回のバルセロナ合同テストに向け、修復作業に追われることになりそうだ。
なおこの日のシルバーストーンは気温3度、路面温度は6度。
スーティルは全部で26ラップの周回に留まった。

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『アリアンツ』、ウィリアムズとの契約延長

7日(水)、ドイツの大手保険会社『アリアンツ』はウィリアムズ・チームとのスポンサー契約をさらに更新したことを明らかにした。
同社の契約は2000年から始まったもので、今年8年目ということになる。
Allianz Arena (C)Allianz
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同社でマーケティング・コミュニケーション・ディレクターを務めるスティーブン・アルサウス氏は今回の契約延長について、「ウィリアムズ・チームとはこれまでの長い提携により、深い信頼関係が築かれている。
F1というモータースポーツの最高峰のレースを通じ、グローバルな保険会社として世界の交通安全への運動に寄与していきたい」と、語っている。

同社はまたスペインのバレンシアに本拠を置くアメリカズカップ(ヨット)BMWオラクル・レーシング・チームのスポンサーも務める。

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ヘレステスト2日目、フェラーリ最速も大混戦!(2/07)

Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
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7日(水)、第2日目を迎えたヘレス合同テストは、この日から登場したフェラーリの『F2007』を駆るフェリッペ・マッサがトップタイムをマーク、気を吐いた。

2番手にはマクラーレンのハミルトン、3番手にはBMWザウバーのクビサがいずれも僅差で同じ1分19秒台のタイムで続き、さらに上位12台がトップのマッサに1秒以内のタイムをマークするなど早くも混戦の様相を呈している。

またホンダは昨年に続いてIRL(インディ・レーシング・リーグ)『ルーキー・オブザ・イヤー』のマルコ・アンドレッティをテストに起用したが、この日のタイムは最下位に留まるものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'19.746 46 F2007 *
2 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'19.821 109 MP4-22 *
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'19.839 96 F1.07 *
4 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'20.046 101 MP4-22 *
5 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.068 46 F2007 *
6 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'20.070 76 R27 *
7 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'20.132 78 FW29 *
8 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'20.143 66 FW29 *
9 R.シューマッハ GER Toyota 1'20.604 59 TF107 *
10 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'20.629 36 RB3 *
11 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'20.702 70 RB3 *
12 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'20.710 80 F1.07 *
13 J.バトン GBR Honda 1'20.751 100 RA107 *
14 R.ゾンタ BRA Renault 1'20.767 86 R27 *
15 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'20.898 80 TF107 *
16 M.アンドレッティ USA Honda 1'22.151 74 RA106

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.68 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * * マークは200年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2007/02/07

ホンダ・チームはタイヤと空力評価に専念

6日(火)開始されたヘレス合同テストに、ホンダ・チームはジェンソン・バトンと今季からテストドライバーを務めるクリスチャン・クリエンの二人を参加させた。
マシンはバトンが『RA107』、そしてクリエンが『RA106』を走らせている。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
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『RA107』を担当したバトンは午前中、初めてヘレスサーキットを走るこの新型車の、まずバランス調整を取ることから仕事をスタートせた。
その後はブリヂストンのタイヤ評価とマシンのエアロダイナミックス評価に専念。
トータル99ラップを周回してベストタイム1'20.371を記録、これはこの日走行した全16台中7番手になるものだった。

また従来型の『RA106』を走らせたクリエンのほうは、主に電子制御システムのテストとレーススタートのシミュレーションを行い、トータル33周を走行。
ベストタイムは1'22.083で16番手となっている。

テストは全部で3日間の予定で、明日もバトンが『RA107』の熟成を図る一方で、『RA106』のほうには昨年に続いてマルコ・アンドレッティが2度目のテストを行う予定になっている。

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R.ゾンタ、ルノーでの初ドライブ果たす

4年間に渡って在籍したトヨタ・チームから、今季ルノー・チームへと移籍を果たしたリカルド・ゾンタ(30歳:ブラジル)が、6日(火)新チームで初めてとなるドライブをヘレス・サーキットでの合同テストで果たした。
Ricardo Zonta (C)Renault F1 UK
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新開発の『R27-01』号車に乗り込んだゾンタは、まずはマシンを理解し、自らをフィットさせることに重点を置いた。
トータル67ラップを周回してこの日16台中の14番手となるベストタイム1'21.392を記録したゾンタは、「今日はとにかくマシンとチームに慣れることが目標。
幸いトラブルもなくうまく馴染めたので、明日からはもっとチームのために仕事ができるだろう」と、語った。

ゾンタにとってルノーはF1キャリアにおいて4つ目のチームということになるが、チャンピオン・チームで仕事をするのはこれが初めてということになる。
(BAR、ジョーダン、トヨタ、ルノー)

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ザウバー氏、「アロンソはマクラーレン成功の鍵」

元ザウバー・チーム代表ペーター・ザウバー氏がフェルナンド・アロンソの移籍について触れ、「アロンソはマクラーレン成功の鍵になる」と、地元スイスの『モータースポーツ・アクトュエル』で語っている。
Peter Sauber (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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「アロンソはキミ・ライコネンの後任としてマクラーレンに入った訳だが、彼はライコネンのスピードだけでなく、ミハエル・シューマッハが持つレースの感性をも持っているよ。
だから彼を獲得したことはマクラーレン・チームの成功の鍵になると思うね。
問題はただ、マクラーレンのマシンにこれを支えるだけの信頼性があるかどうか、ということだろう」

ライコネンは21歳の時、ザウバー氏に発掘されて当時のザウバー・ペトロナスでF1デビュー、一方アロンソのほうまだ19歳でミナルディ・ヨーロピアンでのものだが、奇しくもこの両者は同じ2001年開幕戦オーストラリアGPがデビューの『同期生』ということになる。

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スパイカー代表、再びスーパー・アグリら牽制

2007年新型車『F8-VII』を発表したスパイカーF1のコリン・コルズ代表が、その席であらためてカスタマーシャシー問題について触れ、スーパー・アグリとトロ・ロッソ両チームに対し牽制を加えた。
Colin Kolles (C)Spyker F1
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「少なくとも2007年シーズンは、各チーム共にコンストラクターであることが明記されている。
現行の協定では知的財産権を他チームとシェアすることはできないことになっているんだ。
もしそういうことをするチームがあったなら、われわれはメルボルン(開幕戦)でなんとしてもそれを阻止することだろう。
場合によっては、オーストラリアGPでは9チームしか走らないことも覚悟したほうがいい」

スパイカーF1とスーパー・アグリとは、ここにきてさらにギド・ガルデの契約問題でも軋轢を増している。

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スパイカー『F8-VII』、初走行果たす

5日(月)発表されたスパイカーF1の新型車『F8-VII』が、6日(火)さっそく当地シルバーストーン・サーキットで初走行を果たした。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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ステアリングを握ったのは同チームのレースドライバーとして残留が決まっているクリスチャン・アルバースで、この時期のイギリスらしい凍えるように冷え込んだ、しかもウェットが残るあいにくのコンディションにもかかわらず、特にトラブルに見舞われることもなくこの日トータル200キロも走破することに成功した。

マシンを降りたアルバースは、「氷のように冷たい路面コンディションだったけれど、とてもいいテストができたよ。
まず最初の数ラップを終えた時、これはとても素性が良いマシンだと手応えを感じたね。
今日はとりわけ何のマシントラブルもなかったことがうれしい。
来週のバルセロナでは本格的にマシンの熟成を図っていきたいね」と、語っている。

7日(水)は新しくチームメイトとなるエイドリアン・スーティルがドライブする予定になっている。

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ヘレステスト開始、マクラーレンが最速!(2/06)

McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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6日(火)、先週のバレンシアから今度は同じスペインのヘレス・サーキットに舞台を代え、再びF1合同テストがスタートした。

この日参加したのはルノー、フェラーリ、マクラーレン、ホンダ、BMWザウバー、トヨタ、レッドブル、そしてウィリアムズの8チーム。
上位11台が同じ1分20秒台にタイムが集中するという接近した走行の中、トップタイムをマークしたのはマクラーレン『MP4-22』を駆ったデ・ラ・ロサ。
また2番手には僅差のタイムで発表されたばかりの『FW29』を駆ったウィリアムズのブルツがつけた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'20.001 108 MP4-22 *
2 A.ブルツ AUT Williams Toyota 1'20.036 72 FW29 *
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'20.159 46 F1.07 *
4 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'20.233 111 MP4-22 *
5 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.245 86 F2007 *
6 R.シューマッハ GER Toyota 1'20.254 55 TF107 *
7 J.バトン GBR Honda 1'20.371 99 RA107 *
8 F.モンタニー FRA Toyota 1'20.409 46 TF107 *
9 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'20.525 62 FW29 *
10 L.バドエル ITA Ferrari 1'20.666 62 F2007 *
11 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'20.715 51 F1.07 *
12 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'21.021 48 RB3 *
13 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'21.264 117 R27 *
14 R.ゾンタ BRA Renault 1'21.392 67 R27 *
15 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'21.858 27 RB3 *
16 C.クリエン AUT Honda 1'22.083 35 RA107 *

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.68 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * * マークは200年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2007/02/06

スパイカーF1首脳、「5年以内に勝利する」

新型車『F8-VII』を発表したスパイカーF1では、「今後5年以内に勝利する」との意気込みをみせた。
Spyker『F87』(C)Spyker F1
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これは、同チームでマネージング・ディレクターを務めるミッシェル・モル氏が語ったもので、同氏は昨年も初勝利までの5年計画案を示しているが、今回あらためてさらに力を込めてこれを強調したもの。

「われわれチームがこの瞬間を迎えるためにこの数か月間どれだけのハードワークを続けてきたか、それを考えるとほんとうに感慨深いものがある。
われわれにとって、今日はまさに特別な瞬間だよ。
しかしこれはまだホンの出発点に過ぎないもの。
われわれが考えているステップは、まずこのマシンで今シーズン中にポイントを獲得する。
そして2009年には表彰台に上がる。
初めての勝利を記録するのは2011年。そう考えているんだ」

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ガスコイン設計マシンはトルコGPから登場

2007年シーズンを戦う新型車『F8-VII』を発表したスパイカーF1だが、トヨタから同チームに移籍したマイク・ガスコイン/チーフ・テクノロジー・オフィサーの手になるマシンは第12戦のトルコGP(8月26日)から『Bスペック』として登場するということだ。
Spyker『F8-VII』(C)Spyker F1
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「自分がこのチームに赴任したのは昨年の11月のこと。
それからいまの新型車にできることはごく限られているよ。
自分の専門はマシン・デザインにあるが、それはもうその時点でほぼ終了していたしね。
まあこれからもエアロダイナミックスなどで進化し続けるからアドバイスはできると思うけれど。
いまチームでは、他のビッグチームにも劣らない2つの風洞設備をフルに稼働して開発を行っている。
それが具体的なメリットという形となって表れるのはシーズン後半になるだろう。
いまのところ、われわれはその目標を8月のトルコGPに置いている。
そして、それが真の意味でのスパイカーのクルマということだ」

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ヒル氏、「アロンソ移籍はギャンブル」

デイモン・ヒル氏(46歳:イギリス)が、フェルナンド・アロンソのマクラーレン移籍について「面白いがギャンブルだ」と、指摘している。
Damon Hill & Tony Blair (C)Renault F1 UK
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これはアロンソの地元スペインの『マルカ』紙に対し述べたもので、その中でこの1996年のF1チャンピオンは、「おそらくタイトル獲得のことを考えたなら、そのままルノーに留まったほうが容易なものだったろう。
しかし彼はこのところタイトルから遠ざかっているマクラーレンというチームを選んだ。
これは観ているほうにとっては面白いことだが、本人としては勇敢な決断だったろうと思う。あるいはこれはギャンブルと言えるかも知れないね。
そう、まるで2輪王者のバレンティーノ・ロッシがチームを変えるようなものなのさ」と、語っている。

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スパイカー、『F8-VII』の名称に想い入れあり

これまで前身のミッドランドF1時代のものを踏襲し、『M16』というネーミングだったスパイカーF1が、今回の新型車を機に『F8-VII』というものに一新された。
Spyker『F87』(C)Spyker F1
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元々飛行機や自動車メーカーでもあったスパイカーではこれについて次のように説明している。
・Fは当然F1をイメージしたものだが、スパイカーには以前からA、B、Cという名前のモデルを生産していたことから将来的にFシリーズが出現するのは当然の成り行きである。
・8気筒エンジンを積んでいるスパイカーのロードカーであるC8スパイダーと同様、F1マシンもフェラーリのV8エンジンを搭載しているので8となった。
・最後のXIIは2007年の7だが、これまでもスパイカーの飛行機には同様に年号の末尾がローマ数字で表記されていた。

したがって、『F8-VII』はスパイカー社のFシリーズで、8気筒エンジンを搭載した2007年のクルマということになる。

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スパイカーF1、2007年新型車『F8-VII』を発表

今シーズン正式に新生『スパイカーF1』チームとして生まれ変わったスパイカーF1の新型車が、5日(月)イギリスのシルバーストーンのメディアセンターで発表された。
Spyker『F87』(C)Spyker F1
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スポンサーなど資金面も含め、オランダ色がいっそう強まった同チームのマシンは完全にオランダのナショナルカラーであるオレンジ一色のものとなった。
新型車の名称もこれまでの表記から『スパイカーF8-VII』というものに変更。
同チームには前トヨタのマイク・ガスコイン氏が加わっているが、今回はまだジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターの作品。

ドライバーはすでに発表されている通りクリスチャン・アルバース(27歳:オランダ)とエイドリアン・スーティル(24歳:ドイツ)の二人。
またテストドライバーもギド・ヴァン・デル・ガルデ(21歳:オランダ)とファイルーズ・ファウジー(24歳:マレーシア)、さらに開発ドライバーとしてエイドリアン・バレス(20歳:スペイン)とマーカス・ヴィンケルホック(26歳:ドイツ)の計4人という豪華さだ。
ただしギド・ガルデがスーパー・アグリとの二重契約で問題化しているのは周知の通り。

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2007/02/05

ハイドフェルド、F1スノー・ドライブ果たす

BMWザウバーのニック・ハイドフェルドが、ブリヂストンの特製スタッドタイヤを装着した『F1.06』で雪上走行を果たした。
BMW St.Moritz Snow Demo (C)BMW Sauber F1
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これはBMWザウバーが先週末、同チームの主要スポンサーである『クレディ・スイス』のためスイスの有名なスキー場であるサンモリッツで行った『F1.06』のデモンストレーションラン・イベントでのこと。

よく晴れ渡った空の下、およそ1万5千人もの観客の前でF1マシンを走らせたハイドフェルドは、「F1マシンのコクピットから、壮大な山岳が目に入るというのはなんとも奇妙な体験だった。
それに凍り付いたトラックは、思っていたよりもずっとデコボコでドライブするのに手こずったね。
観客には十分喜んでもらえたと思うけれど、でもF1の最高スピードをみんなの目に掛けられなかったことだけが残念かな」と、笑顔で語っていた。

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W.ウェバー氏、シューマッハの後継者見つけた?

王者ミハエルは現役を引退し、弟のラルフとはすでに袂を分かつ状況になったシューマッハ兄弟のパーソナル・マネージャー、ウィリ・ウェバー氏(60歳:ドイツ)にとって、次代の若手ドライバーを発掘するのは重要なことだろう。
Nico Hulkenberg (C)A1GP
そのウェバー氏の眼鏡にこのほど適ったとみられるのがニコ・ヒュルケンバーグ(ドイツ)で、まだ19歳の若さ。
現在『A1グランプリ』にドイツ・チームのドライバーとして参戦中で、このところ行われたニュージーランドのタウポ戦、そしてオーストラリアのシドニー戦と連勝を飾り、首位を走るドイツ・チームの立役者だ。

「A1GPだけでなく、このあとのF3ユーロシリーズで彼がどのようなパフォーマンスを発揮できるのかを見極めたい」と、語るウェバー氏だが、その期待は大きいようだ。

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『ハイドロパワー』、スパイカーF1に

2007年シーズン、スパイカーF1・チームに『ハイドロパワー』が加わることになった。

これは正式には『オキシ・フュージョン』という名称の過酸化水素水を生産するメーカーとの間にスポンサー契約を結んだもの。
Michiel Mol (C)Spyker MF1 Racing
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同チームのミッシェル・モル/マネージング・ディレクターは、「オキシ・フュージョンは今後10年で大飛躍する新しい商品だ。
われわれF1チームとの間で共通する先進のイメージが今回の提携の決め手になった。
今後長期的な計画でプロモーションを進めていくことになるだろう」と、語っている。

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ホンダ・デュオ、いずれも『RA107』に好評価

4日間に渡るバレンシア合同テストを終えたホンダ・チームでは今回一度もトップタイムを記録するなど目立つ走りはなかったものの、ドライバーからは新型車『RA107』に対し好評価が与えられているようだ。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
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バリチェッロは、「今回のテストの主な目的はまずクルマを良く理解すること。
そしてそこから基本的なセットアップを住めることだった。
僕が担当した前半は残念ながら天候が悪く十分に走り込むことはできなかつたけれどねでも素性の良さは感じられたね」。

まバトンのほうも「特筆すべきは新車なのにとても高い信頼性を持っていたことだよ。
まず周回を重ねられなければマシンの熟成もできないんだからねる
もちろんまだやるべきことはあるけれど、それは次のヘレスで進められることだろう。
とても楽しみにしているよ」と、語っている。

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2009年には全20グランプリ開催か

2009年から中東アブダビでのF1グランプリ開催を決めたバーニー・エクレストン氏は、こうしたグランプリ開催数の増加に伴い2009年には全20もの開催を目指しているようだ。
Image (C)Ferrari S.p.A
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「中東にはバーレーンと合わせこれでもう2つのグランプリがあるから十分だが、他の地域ではまだ増える可能性がある。
実際問題、私のところにはすでに5つもの開催希望が寄せられているんだからね。
2009年には、最大20のレースが開催になる可能性はあるよ」

そうなると当然開催期間が拡大され、逆にシーズンオフの時期が縮小されることが考えられるが、折りしも新スタートを切った『アブダビGP』の公式サイトのカウントダウンでは「726日」が表記。
これを逆算すると……
なんと2009年の2月1日になることがわかった!!

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2007/02/04

カーティケヤン、「ルマン24時間レースも視野」

ウィリアムズ・チームの筆頭テストドライバーではあるものの、このところ第2テストドライバーの中嶋一貴にチャンスを奪われている感のあるナレイン・カーティケヤン(30歳:インド)が、「場合によってはルマン24時間レースへの参戦も視野に入れている」と、語っている。
Narain Karthikeyan (C)Williams F1
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「いまのところ具体的な予定はないけれど、あまり実戦から離れているのは良くないから何かレースには出たいと思っているんだ。
『A1グランプリ』という話もあるし、またルマン24時間レースもいいと思っているよ。
この偉大なレースで成功すれば、またF1関係者も僕のことを見直してくれるかも知れないしね」

母国ファンの大きな声援にもかかわらず、カーティケヤンのF1実戦は2005年のジョーダン以来皆無。
またいまのところ地元の悲願である『インドGP』開催の目途も立たず、苦しい状況が続いていると言わざるを得ない。

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ヘッド氏、「カスタマーシャシーはノーポイント」

ウィリアムズ・チームでは、先にフランク・ウィリアムズ代表がカスタマーシャシー使用に完全否定の見解を示しているが、今度は長年のパートナーでもあるパトリック・ヘッド/エンジニアリング・ディレクターも同様のコメントを出している。
Patrick Head (C)Williams F1
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「われわれはいま1998年に同意したコンコルド協定によって戦っているんだ。
だからすべてのチームが自身でシャシーを開発して参戦しなければならないというのは明白なこと。
第3者である会社をでっち上げてそこに知的所有権を持たせるなんていうのはきわめて段だ。
私はこれについて開幕までにすっきりとした解決が図られていることを望むね。
万一スーパー・アグリやトロ・ロッソがそうしたことをするならば、彼らにはコンストラクターズ・ポイントはもちろん、テレビ放映権料も決して与えられるべきではないよ」

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ネルソン氏はチーフ・オペレーション・エンジニアに

ルノー・チームからウィリアムズ・チームへの移籍が確認されているロッド・ネルソン氏だが、その正式なポジションが『チーフ・オペレーション・エンジニア』というものであることがわかった。
Fernando Alonso & Rod Nelson/Engineer
(C)Renault F1 UK
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ネルソン氏はこれまでフェルナンド・アロンソの担当チーフ・エンジニアとしてチャンピオン獲得を支えてきたが、アロンソの移籍に伴い自身も新たな天地を求めてウィリアムズにそのポジションを求めたもの。

ウィリアムズではサム・マイケル/テクニカル・ディレクターを補佐するものとみられているが、これについてマイケル氏は「彼にはレースチームばかりでなくテスト、そして車体力学の分野でも働いてもらうことになっている。
そうしてもらうことにより、今年は自分がフルにレースに立ち会う必要はなくなると思っているよ」と、期待を示した。

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「日本でナイトレース」と、エクレストン氏

2009年からアブダビでのF1グランプリ開催を発表したFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、さらに将来は初のナイトレースの開催を示唆。
その候補として真っ先に日本を挙げた。
IRL Night Race (C)Honda Racing
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「まだ個人的な見解だが、将来的には最低ひとつ、できれば2つくらいのグランプリをナイトレースとしたい。
その候補としては日本、そして中国などを考えている」

日本や中国が候補に挙げられるのは、もちろんヨーロッパとの時差を考えてのことと思われるが、同様の事情からすでに開催に名乗りを上げているシンガポールもかねてナイトレース案を提示している。

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2009年、中東アブダビでF1グランプリ開催

3日(土)、中東アラブ首長国連邦アブダビの『F1ストリート・フェスティバル』のため当地を訪れたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、2009年当地でF1グランプリを開催することで合意したことを明らかにした。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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期間は2009年から7年間の長期に渡るもの。
場所はアブダビにあるヤス島で、新たに専用部分が2.5キロ、全体で5.5キロという新サーキットが総額400億ドル(約4兆8千億円)もの巨費を掛けて建設されることになる。

エクレストン氏は「UAEは中東でも重要な国で、ここでF1グランプリが開催されることの意義は大きい。
今後、バーレーンと共にこの地域でのモータースポーツ発展の核になることだろう」と語り、この地域の豊富なオイルマネーに期待を示した。

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2007/02/03

ウィリアムズ、「中嶋一貴 金曜日走らせる」

ウィリアムズ・チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターは、同チームの第2テストドライバーである中嶋一貴について、「いくつかのグランプリで金曜日のフリー走行セッションで走らせる」との意向を示している。
中嶋 一貴 (C)Williams F1
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しかも早ければ2007年シーズンの開幕戦であるオーストラリアGPにもその最初のチャンスが期待されるという。

「もちろん彼は今シーズン『GP2シリーズ』を戦うことになっているから、こちらが優先されることは言うまでもない。
しかしわれわれはおよそ7つのグランプリでは彼にチャンスを与えることを考えている。
天候にもよるが、金曜日の午前、あるいは午後に、カズキはロズベルグあるいはブルツとシートを分け合うことになるだろう」

これまでの一連のテストで、中嶋は身体的なストレスを訴えることもなくロング・ディスタンスを走破。
すでにスタッフから高い信頼を受けているという。

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マルコ・アンドレッティ、再びF1テストへ

昨年の12月、ホンダ・チームで初のF1テストを体験したマルコ・アンドレッティ(19歳:アメリカ)に、再びF1ドライブのチャンスが与えられるようだ。
Marco Andretti/Honda『RA106』(C)Honda Racing
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昨シーズン米IRL(インディ・レーシング・リーグ)で『ルーキー・オブザ・イヤー』に輝いたごマルコにホンダ・チームはご褒美としてF1テストの機会を与えたが、わずか1日だけの『スーパー体験』にマルコは再度のテストを熱望していたもの。
チームによれば2月7日(水)と8日(木)の2日間、予定されているヘレス・サーキットでのテストにもう一度『RA106』でのテストが与えられる見込みという。

「12月のテストではF1マシンの複雑なコントロール・システムにを理解するのに時間を取られたけど、今度は存分に走り込みたい」と、意欲をみせるマルコ。
次回はもう『RA106』は現役引退しているため、マルコにとって気が楽なことだろう。

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ブリヂストン、F1用スタッドタイヤを開発

現在フォーミュラワン・タイヤの生産を一手に引き受けるブリヂストンだが、このたび『BMWザウバーF1』チームのために特注のF1用スタッドタイヤの開発を行ったということだ。
BMW Sauber Tyre (C)BMW Sauber F1
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これはBMWザウバーがこの週末、同チームの主要スポンサーである『クレディ・スイス』のためスイスの有名なスキー場であるサンモリッツで行う『F1.06』のデモンストレーションラン・イベントのために製作したもの。
ここでは凍った湖の上を『F1.06』マシンが走るらしい。

ブリヂストンはこのため特別に製作されたコンパウンドのタイヤにフロントには420本、リヤタイヤには588本、トータル2,016本ものスタッドをそれぞれ埋め込んだということで、この作業には、2人のベテラン技術者により延べ16時間もの時間が掛かったそうだ。

ちなみにブリヂストンでは、以前にもフェラーリ・チームが行うマドンナスキー場(イタリア)でのイベントのため類似の作業をしたことがあるとか。
当日は午後2時からニック・ハイドフェルドがこのマシンをドライブする予定になっている。

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バレンシア合同テスト最後はハミルトン!(2/02)

McLaren MP4-22 Nose (C)McLaren Group
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スペインのバレンシア・サーキットを舞台に行われている合同テストは、2日(金)第4日目そして今回の最終日を迎えた。

最初の2日間、悪天候が続いたために延長されたこの4日目のテスト、参加したのはルノー、フェラーリ、マクラーレン、ホンダ、BMWザウバー、そしてレッドブルの6チーム。
ベストタイムをマークしたのはマクラーレンの新人ルイス・ハミルトンで、これで4日間のうち3日のベストタイムをマクラーレンが記録したことになる。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'11.119 112 MP4-22 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'11.855 112 F2007 *
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'12.242 57 F1.07 *
4 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'12.455 64 MP4-22 *
5 G.フィジケーラ ITA Renault 1'12.572 96 R27 *
6 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'12.675 73 F1.07 *
7 H.コバライネン FIN Renault 1'12.679 98 R27 *
8 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'12.776 23 RB3 *
9 J.バトン GBR Honda 1'12.995 89 RA107 *

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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スーパー・アグリ、『ガルデ問題』公式声明を発表

スパイカーF1チームによるドライバー発表で、突然混乱に陥っているギド・ヴァン・デル・ガルデとの契約について、『スーパー・アグリ・F1』は2日(金)下記のような公式声明を発表した。
Giedo van der Garde (C)Super Aguri F1
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「スーパーアグリF1チームはギド・ヴァン・デル・ガルデが2007年フォーミュラ・ワン・ワールド・チャンピオンシップにおいて「金曜日&テストドライバー」として走る有効な契約を有している。
この契約は2007年1月23日にスーパーアグリF1チームによって契約承認委員会に提出された」

なお、2日の時点までスーパー・アグリでの写真で構成されていたギド・ガルデの公式サイトは、3日スパイカーF1のものに一新。
事実上、ギド・ガルデ自身はスパイカーF1を選択したものと受け止められている。
今後、この問題はFIAの上記契約承認委員会に裁定が委ねられることになるとみられるが、解決に向けて長期化は避けられない模様だ。

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ウィリアムズ、2007年新型車『FW29』発表

2日(金)ウィリアムズ・チームはイギリス・グローブの本拠地で2007年シーズンを戦うトヨタ・エンジン搭載の新型車『FW29』を正式発表した。
Williams Toyota FW29 (C)Williams F1
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チーム名はすでに2007年エントリーリストにあるように『AT&Tウィリアムズ』に。
また同時に、かねて噂になっていた中国のコンピュータ会社である『レノボ』とのスポンサー契約も正式発表された。

マシンは同チームのサム・マイケル/テクニカル・ディレクターが中心になって開発されたものということで、同氏によれば基本的に『FW28』のゼロキールを基本に、様々な改良が施されたものということだが、もちろん一番大きな変更点は搭載するエンジンがコスワースからトヨタになったことだ。

今季のドライバーはニコ・ロズベルグとアレクサンドル・ブルツの二人。
またテストドライバーはナレイン・カーティケヤンと日本の中嶋一貴になる。

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2007/02/02

ナイジェル・ステップニー氏、フェラーリ離脱?

フェラーリ・チームのベテラン・メカニックで、現在はレース&テスト・チーム・マネージャーを務めるナイジェル・ステップニー氏(イギリス)に、他チームへの移籍という噂が伝えられている。
Nigel Stepney (C)Ferrari S.p.A

同チームではミハエル・シューマッハの引退に伴い、大きくチーム構造の変更を行っているが、そうした流れの中で上記のような噂が持ち上がったもの。
これについて当のステップニー氏は、「人間誰しもそのキャリアを前進させていかなければならないが、いま自分が何かしようとしている訳ではない」と、一応移籍については否定している。

ロータスやベネトン等でメカニックとして経験を積んだステップニー氏は、1992年からフェラーリ・チームで活躍。
2000年、ミハエル・シューマッハの給油を担当していた時には、シューマッハが誤ってマシンを発進させてしまい転倒して怪我を負ってしまったことで世界中に名を馳せた。

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アロンソ、「マクラーレン満足してる」

新天地マクラーレン・チームでの新型車『MP4-22』による3日間のテストを終えたフェルナンド・アロンソは、「これまでのところ十分満足している」と感想を述べている。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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「初日・2日目とトップタイムを記録したのはもちろんハッピーなこと。
うれしくない訳はないけれど、まだまだやるべきことは多いし、喜ぶには早過ぎるよ。
これからまだまだみんな変化するし、ここは冷静に見極めないとね。
新しいブリヂストンのタイヤはとてもドライブするのが難しいんだけれど、その点ではマクラーレンは他のチームよりも早く順応したように思えるな。
それがいまのタイムに表れているんだと思うよ。
いくつかトラブルに見舞われて、ストップする場面もあったけれど、別に深刻なものではなかったし、トラブルはオーストラリアGPで出るよりもいま出たほうがいいに決まっているさ。
だから概ねこれまでのところ満足しているよ」

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ガルデ問題、スーパー・アグリ首脳も困惑の表情

前日『スーパー・アグリ・F1』で初のF1テストを行ったばかりのギド・ヴァン・デル・ガルデ(21歳:オランダ)が、翌日には『スパイカーF1』のテストドライバーとして発表されたことは関係者に大きな驚きを与えたが、当のスーパー・アグリでも「何も話を聞いていない」と、困惑の表情をみせている。
Wayne Humphreys (C)Super Aguri F1
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英『オートスポーツ』によれば、スーパー・アグリのフィナンシャル・ディレクターであるウェイン・ハンフリーズ氏が「今日そのニュースを聞いてたいへん驚いている。
もちろんそんな話はこれまでまったく聞いていなかった。
しかしわれわれはすでにギド・ガルデとの間に有効な契約を有しているのだから……」と語っているという。

関係者の間では、2004年にジェンソン・バトンを巡りウィリアムズとホンダとの間で大きな騒動になったのと同じくこの問題は結局FIAのF1契約委員会に持ち込まれるのでは、とみられているようだ。
スーパー・アグリはシャシー問題でも難問を抱えていて、今回さらに悩みが増えた形だ。
なお、ギド・ガルデ自身の公式サイトでは、スパイカーF1との契約についてはまだ触れられていない。

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ウィリアムズら『アブダビ・デモ』に参加せず

アブダビ観光局の主催でこの3日(土)に中東アラブ首長国連邦のアブダビで行われる『F1ストリート・フェスティバル』には、バーニー・エクレストン氏の強い後押しもあってほとんどすべてのチームが参加するとみられたが、最終的にはウィリアムズとスパイカーF1を除いた9チームということになるようだ。
Abu Dhabi Image
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スパイカーの場合はマシンの準備ができないこと、またウィリアムズも前日の2日(金)に2007年新型車の発表があることから不参加ということになった模様だが、折りしもカスタマーシャシー問題でこれに反対する旗幟を明確にしている両チームがここでも足並みを揃えたことは興味深いものがある。

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ラルフ、『TF107』の可能性に手応え

やっとドライ路面となった1日(木)のバレンシア合同テストで、みごとトップタイムを叩き出したトヨタ・チームのラルフ・シューマッハは、「『TF107』には可能性を感じる」と、その手応えを語っている。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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「今日はちょっとたマイナートラブルはあったものの、とてもポジティブないいテストができたね。
マシンのフィーリングはいいし、午後にはセットアップを詰めるところまで行ったよ。
もちろんまだわれわれにやるべき仕事はたくさんあるし、他と比べて正確な評価を下す段階ではないけれど、少なくともこのクルマなは大きな可能性が感じられたよ」と、好評価。

この日単独参加となったラルフのマシンには、燃料ポンプにトラブルが発生して一時走行を阻害されたが、修復なった後は順調に周回を重ねトータル60ラップを周回している。
同チームの今回のテストはこれで終了。
次回は6日(火)から同じスペインのヘレス・サーキットが予定されている。

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ギド・ガルデ、スーパー・アグリを裏切った!?

すでに『スーパー・アグリ・F1』チームの2007年テストドライバーとして公式発表され、テストにも参加していたギド・ヴァン・デル・ガルデ(21歳:オランダ)が、なんと1日(木)『スパイカーF1』チームからも2007年のテストドライバー&金曜日ドライバーとして発表され、衝撃を与えた。

1日夜、同チームからは他にエイドリアン・バレス(スペイン)、ファイルーズ・ファウジー(マレーシア)、そしてミッドランドF1から残留となるマーカス・ヴィンケルホック(ドイツ)の3人もテストドライバーとして発表され、都合4人という大所帯体制。
Giedo van der Garde (C)Super Aguri F1
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前日はバレンシア合同テストでスーパー・アグリのコクピットにいた筈のギド・ガルデは、「オランダ人ドライバーとして、オランダのチームであるスパイカーF1にテストドライバーとして抜擢されたことはとても光栄なこと。
チームのために全力を尽くしたい」と、ヌケヌケと語っている。

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バレンシア合同テスト3日目ラルフ最速!(2/01)

Toyota TF107 (C)Panasonic Toyota Racing
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スペインのバレンシア・サーキットを舞台に行われている合同テストは、1日(木)第3日目を迎えた。

3日目にして初めて完全なドライ・コンディションで行われたこの日、トヨタの新型車『TF107』を駆るラルフ・シューマッハが前日のタイムを2.5秒も短縮してトップに立った。
これに前日同様ルノーのフィジケーラとコバライネンが続き、着々と熟成を進めている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 R.シューマッハ GER Toyota 1'11.297 60 TF107 *
2 G.フィジケーラ ITA Renault 1'11.621 121 R27 *
3 H.コバライネン FIN Renault 1'11.643 108 R27 *
4 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'11.710 95 MP4-22 *
5 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'11.989 99 F1.07 *
6 K.ライコネン FIN Ferrari 1'12.360 66 F2007 *
7 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'12.361 69 MP4-22 *
8 F.マッサ BRA Ferrari 1'12.418 98 248F1
9 R.クビサ POL BMW Sauber 1'12.857 20 F1.07 *
10 J.バトン GBR Honda 1'12.976 77 RA107 *
11 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'13.143 133 Interim Car
12 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'13.450 59 RB3 *
13 J.ロシター GBR Honda 1'13.728 30 RA106
14 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'13.796 23 RB3 *
15 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'13.945 82 FW28B

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2007/02/01

クビサ、鈴鹿のカレンダー脱落を惜しむ

『BMWザウバーF1』のロバート・クビサ(22歳:ポーランド)が、鈴鹿サーキットのF1カレンダー脱落を惜しんでいる。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「来年、ベルギーのスパフランコルシャンがまたF1に戻ってくるのは歓迎だよ。
僕はまだF1でこそあのコースを走ったことはないけれど、でもジュニアの時はレースをしたことがあるからよく知っているんだ。
でも、その一方でスズカが日本GPの開催地でなくなってしまうことはとても残念だね。
あそこのコースはとてもチャレンジングで、まさにスパにも匹敵する素晴らしいコースだったよ。
フジについては映像で見ただけだけで良く知らないけれど、少なくともあのユニークなスズカとは違うようだからね」

2006年ハンガリーGPで突然のF1デビューを果たしたクビサはまだ6か所しかF1でレースをしていないが、その一つが鈴鹿の日本GP。
予選12位からスタートし、決勝ではもうひとつでポイント獲得となる9位でフィニッシュしている。

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佐藤琢磨テスト2日目、デル・ガルデも走る

『スーパー・アグリ・F1』チームによるバレンシア合同テストは、31日(水)第2日目。
引き続きインタームカー(暫定仕様車)を佐藤琢磨が走らせる一方で、新しく同チームのテストドライバーに就いたギド・ヴァン・デル・ガルデ(21歳:オランダ)が昨年仕様の『SA06B』で走行を開始した。

この日もウェットコンディションという悪状況の中、佐藤は前日に続きブリヂストンのワンメイクタイヤの評価、そしてコントロール・システムの開発を行った。
36ラップした佐藤のベストタイムは1'14.812。
これはこの日走行した全16台中14番手となるもの。
Giedo van der Garde (C)Super Aguri F1
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一方ギド・ガルデのほうはマシントラブルに見舞われて思うような周回をすることができず、結局有効なタイムを計測するまでには至らなかった。
なお明日は佐藤琢磨に代わり、アンソニー・デビッドソンがテストを行うことになっている。

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プロドライブ代表、ウィリアムズ氏に反論

2008年シーズンからのF1参戦が決まっているプロドライブのデビッド・リチャーズ代表が、ウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表が語ったカスタマーシャシー問題についての解釈に異議を唱えている。
David Richards (C)Honda Racing
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これは英『ガーディアン』紙に語ったもので、その中でリチャーズ氏は「2008年シーズンにおけるカスタマーシャシー使用については何の問題もない。
疑問の余地なんてまったくない。
それは他のすべてのチームも了解した上でチャンピオンシップに参加している筈なのだから」と、強調している。

2008年からは、他チームからシャシーを購入して参戦することが認められると伝えられているが、ウィリアムズ氏はこれについて「まだ確定した訳ではない」と語り、論議を呼んでいるもの。
なお噂では、プロドライブはマクラーレン・チームからシャシーを購入するのでは、という説が有力になっている。

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富士SWの日本GP、4月2日からチケット販売へ

2007年のF1日本GPを開催する富士スピードウェイが、31日(水)追加の開催要項を明らかにした。
Fuji Speedway (C)Panasonic Toyota Racing
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それによればサーキットの開門時刻が金曜日は午前6時、土曜日が午前5時、そして決勝レースが行われるに日曜日はさらに早められて午前3時となっている。
そして場内にはレースの流れを知ることができる全14台もの大型スクリーンビジョンが設営され、J席、K席をのぞくほぼ全ての指定席からビジョンを見ることができるとのこと。

またチケットの具体的な販売方法が発表され、基本的にはインターネット&郵送での申し込みとなる。
販売期日は4月2日から開始されるということだ。

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F.ダーニー氏、ウィリアムズ・チーム離脱へ

とりわけエアロダイナミックスのエキスパートとして、ウィリアムズ・チーム黄金期の一役を担ったフランク・ダーニー氏だが、このほど同チームを離れる方向であることを英『オートスポーツ』誌が報じている。
Williams FW27 Cockpit (C)Williams F1
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元々ウィリアムズのスタッフだったダーニー氏だが、その後ロータスやベネトン、アロウズ等でテクニカル・ディレクターとして活躍。
2003年にウィリアムズに戻ってからはファン・モントーヤを担当してそのタイトル争いを支えた。

モントーヤが去ってからも同チームで特別プロジェクト・エンジニアとして留まっていたが、このほどのチーム構造の変革により離脱を決意したということだ。
同氏が今後、他のチームに移籍するかどうかはいまのところ不明。

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バレンシア合同テスト2日目もアロンソ最速!(1/31)

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
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スペインのバレンシア・サーキットを舞台に行われている合同テストは、第2日目の31日(水)も再びマクラーレンのアロンソがトップタイムをマークしてその貫禄を示した。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'12.582 86 MP4-22 *
2 G.フィジケーラ ITA Renault 1'12.737 37 R27 *
3 H.コバライネン FIN Renault 1'12.770 43 R27 *
4 K.ライコネン FIN Ferrari 1'12.869 51 F2007 *
5 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'13.012 50 F1.07 *
6 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'13.297 47 TF107 *
7 R.クビサ POL BMW Sauber 1'13.310 42 F1.07 *
8 F.マッサ BRA Ferrari 1'13.574 80 248F1
9 R.バリチェッロ BRA Honda 1'13.690 72 RA107 *
10 J.ロシター GBR Honda 1'13.732 28 RA106
11 R.シューマッハ GER Toyota 1'13.839 31 TF107 *
12 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'14.286 41 MP4-22 *
13 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'14.401 116 FW28B
14 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'14.812 36 Interim Car
15 D.クルサード GBR RedBull Renault 1'15.939 26 RB3 *
16 G.ガルデ HOL SuperAguri Honda -------- 4 SA06B

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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