« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

2007年1月

2007/01/31

トヨタ バレンシアテストの模様(1/30)

Toyota_new_logo2期待の新型“TF107”がスペイン・バレンシアで初テスト走行を開始
天候に妨げられながらもJ.トゥルーリとF.モンタニーが周回をこなし、好感触

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2007年シーズンに向けたテストプログラムを開始するべく、スペイン・バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットにおいて、新型“TF107”のテストデビューを順調に果たした。
今月初旬にラルフ・シューマッハーによってシェイクダウンが行われた後、今日はヤルノ・トゥルーリと新しいサードドライバーであるフランク・モンタニーの2名が、チームに成功をもたらすシーズンを予感させる新型車の感触を初めて味わった。
セッション序盤は小雨に見舞われ、朝の低温も相まって、両ドライバー共にわずか1周の初期チェック走行のみとなり、新型“TF107”のポテンシャルを試すまでには至らなかった。
1時間後、路面温度が若干上昇してきたのを見計らって、フランク・モンタニーがコースインし、初めての本格的な走行を開始した。
しかし、マイナーな機械的トラブルに見舞われ、まもなくピットへと戻ることになってしまった。
一方、ヤルノ・トゥルーリはトラブル無く午前中の走行をこなし、路面が乾いて行くに連れ、エクストリームウェットタイヤから、通常のウェットタイヤへと変更し、ラップタイムを上げながらの走行となった。
午後に入ると、ペースはより上がり、乾いて行く路面に合わせて着実にラップタイムも向上していった。
しかし、フランク・モンタニーは午後のセッション中盤にスピンを喫し、コースアウト。
“TF107”にダメージはなかったが、メカニックは残るセッションのために清掃を行う時間を取られてしまった。
それでも、フランク・モンタニーはテスト終盤では、この日走行したドライバーの中で3番手となるタイムをマーク。
ヤルノ・トゥルーリは6番手タイムを刻んだ。

続きを読む "トヨタ バレンシアテストの模様(1/30)"

| | トラックバック (6)

アロンソ、さすが王者のトップタイム!

30日(火)始まったバレンシア合同テストで、今季マクラーレン・チームに移籍した現役チャンピオン、フェルナンド・アロンソが貫禄のトップタイムを記録した。
Renault『R27』(C)Renault F1 UK
拡大します
この日は雨によるウェットコンディションでテストの開始が遅れたが、新型車『MP4-22』を駆ったアロンソは主にブリヂストンのコントロールタイヤをテスト。
この日トータル85ラップを周回してベストタイム1'12.563を記録。
これは2番手となったピケ・ジュニア(ルノー)のタイムをほぼ1秒も上廻る好タイムだった。

ただし午後のセッションが終了する5分前、アロンソのマシンはオイル漏れに見舞われてコース上にストップして初日の走行を終えている。

明日はテストドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサも加わることになっている。

| | トラックバック (13)

佐藤琢磨、バレンシアでテスト再開

『スーパー・アグリ・F1』の佐藤琢磨が、30日(火)バレンシア合同テストに参加。
佐藤のドライブは今月19日(金)のヘレス合同テスト以来、2度目ということになる。
佐藤 琢磨 Test Image (C)Super Aguri F1
拡大します
残念ながらウェットコンディションのためテストは遅れて開始。
佐藤はこのオフ同チームが集中的にテストを行っている暫定仕様車(インタームカー)で走行。
低温、またスリッピーな路面状況の中、今シーズンから導入されるブリヂストンのワンメイクタイヤの評価、そしてマシンの各コントロール・システムの開発を行い、この日トータル27ラップを周回してベストタイム1'15.674。
これはこの日14台中12番手になるものだった。

また同チームでは新しくテストドライバーに就いたギド・ヴァン・デル・ガルデもスタンバイしていたが、この日はまだ出番がなく終えている。
テストは明日も続けられる。

| | トラックバック (14)

ライコネン、フェラーリ『F2007』初ドライブ

30日(火)イタートしたバレンシア合同テストで、今季フェラーリ・チームに移籍したキミ・ライコネンが新型車『F2007』の初ドライブを果たした。
Ferrari『F2007』(Massa) (C)Ferrari S.p.A
拡大します
テストドライバーのルカ・バドエルと共にテストに参加したライコネンだが、残念ながら朝がたは雨によるウェットコンディション。
(バドエルのほうは『248F1』)
初めて『F2007』を操ったライコネンは、まずこの新しいコンポーネンツに親しむと共に、マシンのセットアップに取り組んだ。
この日トータル45ラップを周回し、ベストタイム1'13.691を記録。
これはこの日走行した全14台中、5番手となるもの。

一方、バドエルのほうはマシントラブルに見舞われてテストを中断。
トータル35ラップを周回して、ベストタイムは1'16.334(最下位)というものだった。

明日31日(水)は、バドエルに代わりフェリッペ・マッサがライコネンと共にテストにあたる予定だ。

| | トラックバック (9)

マレーシアGP、開催継続に暗雲?

F1ではバーレーンGPが長期開催に向けた契約更新をしたというニュースが報じられたばかりだが、その一方でマレーシアGPは困難な状況にあると伝えられている。

これは隣国シンガポールの『ストレーツ・タイムス』紙が報じたもので、それによれば現在の2010年までの開催契約が切れたあとさらなる更新は難しいのでは、との見方を示したもの。
2006 Malaysia GP (C)Renault F1 UK
拡大します
同国では1999年、当時のマハティール首相の強いリーダーシップによりサーキット建設、そしてF1誘致が行われたが、恒常的な赤字により政府からの資金援助が続いているという。
しかし現政府はこれ以上の支援に積極的でないとされ、2010年以降の契約更新は困難との見方が強まっている。

これについてSIC(セパン国際サーキット)のスポークスマンは、「すでにスポーツ大臣がイギリスに渡ってバーニー・エクレストン氏との交渉を始めている。
われわれはもちろんグランプリ開催を継続するということを疑っていない」と、語っている。

| | トラックバック (2)

バレンシア合同テスト開始 アロンソ最速!(1/30)

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
拡大します
30日(火)、スペインのバレンシア・サーキットを舞台に合同テストがスタートした。
参加したのはルノー(フィジケーラ&ピケ)、フェラーリ(ライコネン&バドエル)、マクラーレン(アロンソ)、ホンダ(バリチェッロ&ロシター)、BMWザウバー(ハイドフェルド&ベッテル)、トヨタ(トゥルーリ&モンタニー)、ウィリアムズ(中嶋一貴)、レッドブル(ウェバー)、そしてスーパー・アグリ(佐藤琢磨)という9チーム14台という大掛かりなもの。

初日ベストタイムをマークしたのはマクラーレンに移籍した王者アロンソ。
カーナンバー1がその貫禄をみせつけた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'12.563 85 MP4-22 *
2 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'13.549 85 R27 *
3 F.モンタニー FRA Toyota 1'13.672 33 TF107 *
4 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'13.68318.931 7564 F1.07 *
5 K.ライコネン FIN Ferrari 1'13.691 45 F2007 *
6 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'13.735 50 TF107 *
7 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'13.848 49 F1.07 *
8 G.フィジケーラ ITA Renault 1'13.867 34 R27 *
9 R.バリチェッロ BRA Honda 1'14.025 29 RA107 *
10 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'14.520 51 FW28B
11 J.ロシター GBR Honda 1'14.643 37 RA106
12 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'15.674 27 Interim Car
13 M.ウェバー AUS RedBull Renault 1'15.726 27 RB3 *
14 L.バドエル ITA Ferrari 1'16.334 35 248F1

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

| | トラックバック (29)

スーパー・アグリの新型車発表は3月12日に

注目される『スーパー・アグリ・F1』チームの2007年新型車『SA07』(仮称)の発表は、3月12日(月)になることが発表された。
場所はまだ東京ということだけで、詳細は明らかでない。
Super Aguri Factory (C)Super Aguri F1
拡大します
これは現在未定のトロ・ロッソを除き、全チーム中最も遅い新型車発表ということになる。
カスタマーシャシー問題で揺れていることや、厳しくなったFIAのクラッシュテストに不合格となったと伝えられることなども関係しているとみられる。

2007年のF1はその週末である3月18日(日)が開幕戦オーストラリアGPであり、木曜日には車検が行われることからなんともあわただしいスタートということになりそうだ。

| | トラックバック (30)

2007/01/30

ベルガー氏、カスタマーシャシー合法に自信

2007年シーズン、実質的にそれぞれレッドブルとホンダのシャシーを流用すると指摘されているトロ・ロッソとスーパー・アグリについては、フランク・ウィリアムズ氏も非合法であると牽制しているが、トロ・ロッソのゲルハルト・ベルガー共同オーナーは至って楽観的だ。
Gerhard Berger (C)Redbull Racing
拡大します
このかつてアイルトン・セナと一時代を築いた元F1ドライバーは、「合法化そうでないか判断を下すのは、われわれではなくてFIA、そして判事なんだよ。
だから外野がああだこうだ騒いでも意味のないことなのさ。
私はこの件についてFIAに打診もしたし、何も心配なんかしていないね」と、英誌に語る。

トロ・ロッソもスーパー・アグリも、別会社がシャシーの知的所有権を有するという方法でこの問題をクリアしようとしているとみられている。

| | トラックバック (15)

デンシャム氏、「『R27』は王者の血統」

ルノー・チームのチーフ・デザイナーで、今回の『R27』を担当したとされるティム・デンシャム氏(51歳:イギリス)は、この新型車について「チャンピオン・マシンの血統を引き継いだもの」と、自信を示している。
Tim Densham (C)Renault F1 UK
拡大します
「『R27』もこれまでのルノーのデザイン・ポリシーを受け継いだものだが、2007年の新しいレギュレーションによりいくつかの変更が行われた。
その一つは、より厳しくなったクラッシュテストに耐えるためのモノコックの強化。
またブリヂストンタイヤのワンメイクになることから、とりわけマシンの重量バランスをよりフレキシブルに設定できるようにした。
これにより、様々なサーキットにマシンがうまく対応できることになる筈だ。
一方で、エンジンについては昨年と同じものが搭載されるため、こうした部分での管理はより容易なものとなっている。
このマシンで当然われわれはタイトルの連続獲得に挑む」と、意欲。

2005年にV10エンジンを搭載してチャンピオンとなった『R25』も同氏のデザイン。
かつてロータスでF1キャリアをスタートさせたデンシャム氏は、1987年には中嶋悟氏を、またティレル時代の1995-1996年には片山右京氏の担当エンジニアだったことで日本にも馴染みが深い。

| | トラックバック (2)

ルノー・チーム、現場責任者を一新

2007年シーズン、ルノー・チームは現場責任者の体制を一新することを明らかにした。

それによれば、既報の通りこれまでジャンカルロ・フィジケーラのチーフ・エンジニアだったアラン・ペルマーネ氏はパット・シモンズ氏の後任としてエンジニアリング・ディレクターに。
そのフィジケーラのエンジニアにはデビッド・グリーンウッド氏(イギリス)が就く。
Fernando Alonso & Rod Nelson/Engineer
(C)Renault F1 UK
拡大します
そして新人ヘイキ・コバライネンのエンジニアには、新たにアダム・カーター氏(イギリス)が担当として赴任することになる。
これまでフェルナンド・アロンソのチーフ・エンジニアだったロッド・ネルソン氏は、噂されていた通りウィリアムズ・チームへ移籍したことが確認された。

ウィリアムズへと移籍したネルソン氏は、ファクトリーでのマシン開発にも時間を取られるサム・マイケル/テクニカル・ディレクターのサポート役として、現場で貢献することになる筈だ。

| | トラックバック (2)

トロ・ロッソの新型車、2月後半にずれ込む

いまだ2007年の新型車発表のスケジュールが未定なのはスーパー・アグリとトロ・ロッソだけだが、そのトロ・ロッソの発表は2月後半にまで遅れる見通しであることがわかった。
皮肉にもこの両者は、共にいまカスタマーシャシー流用であるとしてスパイカーF1などから糾弾を受けている当該チームだ。
Toro Rosso『str1』 (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
これについて一部メディアでは、「トロ・ロッソが基礎とするレッドブル『RB3』のシャシーが、本家のルノー・エンジンではなくフェラーリ・エンジンを搭載しようとするため多少の困難に直面している」と指摘している。

ただし同チームのゲルハルト・ベルガー/共同オーナーは「製作は順調に進捗していて、われわれは何も心配していない。
またドライバー・ラインナップについても近く発表できる」と、語っている。

| | トラックバック (7)

F.ウィリアムズ氏、カスタマーシャシー案牽制

いわゆる2007年シーズンにおけるカスタマーシャシー問題について、ウィリアムズ・チームを率いるフランク・ウィリアムズ代表がこれを強く非難している。
Williams Mascot Bear (C)Williams F1
拡大します
「2007年シーズン、カスタマーシャシーなんていうものは認められていない。
われわれが理解している範囲では、F1に参加するチームはそれぞれが自身の手によりシャシーを開発しなければならないことは明白なんだ。
したがってもしそういうチームがあるのなら、私は断固反対するね」
同氏はまた2008年もまだ正式にカスタマーシャシーは認められていないと主張した。

伝えられるところでは、FIAのマックス・モズレー会長は「シャシー開発の知的保有権が第3者の手にあるものならば、これをチームが購入して製作することは認められる」という姿勢を取っているとされる。
しかしすでにスパイカーF1は反発していて、「もし開幕戦でそういうチームがあれば、われわれは抗議も辞さない」との強い姿勢をみせている。

| | トラックバック (19)

バーレーンGP、開催契約を延長

F1バーレーンGPの開催地BIC(バーレーン国際サーキット)は、今後さらに10年間という長期に渡り、F1グランプリの開催を継続することになったと29日(月)発表した。
Bahrain Circuit Image (C)BIC
拡大します
これについてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、「3年前まではF1どころかモータースポーツすら存在していなかったこの中東地域で、いまやバーレーンは世界でも有数のモータースポーツ大国になった」と、讃えた。

中東で初めてのF1グランプリとなったバーレーンGPは、その初年度である2004年にFIAから『ベスト・プロモーター賞』を受けるなど高い評価を受けている。

| | トラックバック (4)

F1へのレッドタイヤ導入は断念

2007年シーズンから、F1はいよいよブリヂストンタイヤによるワンメイクということになるが、『レッドタイヤ』導入はなくなったことがわかった。
Williams/Bridgestone Tyre (C)Williams F1
拡大します
これは同じくブリヂストンタイヤのワンメイクで行われている米チャンプカーですでに導入されているもので、コントロールタイヤとは別に『オルタネートタイヤ』と呼ばれるソフト・コンパウンドのタイヤの使用を義務づけるというもの。
このタイヤにはサイドウォール部に赤いマークが付けられるため、外部から容易にこれが識別できるようになっている。
ドライバー、チームの戦略がそれぞれ異なることになり、レースがより興味深いものになるということでFIAからブリヂストンに対しても導入の打診があったということだが、最終的に断念されたことになる。

| | トラックバック (8)

2007/01/29

レッドブル首脳、「カスタマーシャシー必要」

現在F1チームの間で議論を呼んでいるシャシー問題だが、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー/スポーティング・ディレクターは「F1のためにカスタマーシャシーは必要」と、その意義について持論を展開している。
Christian Horner (C)RedBull Racing
拡大します
「フォーミュラワンのためには、12の健全で競争力のあるチームを持つことのほうが、毎年たった3つのチームでチャンピオンシップを争うよりもはるかにいいことなんだ。
考えてもみるがいい。
いままったく独立したチームがF1に参入して、700人のスタッフを擁し、2つの風洞設備を構えてメーカー・チームと競争しようとするなんてあまりも現実離れしたことだとは思わないかい。
エンジンだって現実にはメーカーから他チームに供給されて、そしてわれわれはうまくやっているじゃないか。
F1のことを考えれば、ミナルディのような(財政破綻した)チームより、トロ・ロッソのほうがはるかにいいということなんだよ」

いまトロ・ロッソがレッドブルの、またスーパー・アグリがホンダの支援を受けて事実上のカスタマーシャシー使用を計画しているとされている。

| | トラックバック (18)

ハッキネン、DTMメルセデス残留を発表

ひさびさF1テストに参加するなど、場合によってはマクラーレン・メルセデスF1チームに関わるのではないか、との見方もされていた元F1チャンピオンのミカ・ハッキネン(38歳:フィンランド)だが、今季もDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦することが明らかとなった。
Mika Hakkinen (C)Mercedes Motorsport
拡大します
これは、所属するメルセデス・モータースポーツが発表したもので、引き続きマシンはAMGメルセデス・ベンツ。
ハッキネンにとって今年が3シーズン目ということになる。

「去年は残念ながらわれわれメルセデス・チームのほんとうの力を発揮することができずに終わってしまったけれど、今年は必ずやその雪辱を果たしたい」と、ハッキネン。
今季はなんとしてもチャンピオンを獲得したいところだ。

| | トラックバック (8)

エクレストン氏、2つ目のアメリカGP示唆

現在IMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)で行われているアメリカGPは、2005年の不祥事もあり今年の契約更新が単年になるという異例な展開をみせているが、それにもかかわらずFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏はさらにもう一つのアメリカGP開催の可能性を示唆している。
2006 USA GP Scene (C)Redbull Racing
拡大します
これはアメリカの人気スポーツ専門誌『スポーツ・イラストレイテッド』に語ったもので、同氏はその候補としてラスベガス、あるいはシカゴなどを候補として挙げているという。

依然としてフォーミュラワン人気が盛り上がらないアメリカだが、過去複数のグランプリを開催した年は多数あり、とりわけ1982年などは4月に『アメリカ西GP』としてロングビーチ、6月に『アメリカ東GP』としてデトロイト、そして9月には『アメリカGP』としてラスベガスで都合3つのF1グランプリを開催、それぞれニキ・ラウダ、ジョン・ワトソン、そしてミケーレ・アルボレートの各選手が栄冠に輝いている。

| | トラックバック (7)

ニューイ氏、『RB3』マクラーレン似認める

9年間という長きに渡って在籍したマクラーレン・チームを離れレッドブル・レーシングへと移籍、いよいよその手で開発した期待の新型車『RB3』を発表したエイドリアン・ニューイ氏(48歳:イギリス)が、チームのサイトでこのマシンについて語っている。
A.Newey & D.Coulthard (C)RedBull Racing
拡大します
それによれば周囲からの『青いマクラーレン』との指摘について、「まったくの白紙からデザインをスタートさせたが、自分自身のアイデアを投入するという意味で、いくつかの点でマクラーレンでの仕事と重なる部分はあったかも知れない」と、釈明している。

またエンジンがルノー・エンジン搭載の契約が遅れたことについて、「現代のV8エンジンはどこのものでもそれほど大きさなどに違いがある訳ではないからその問題がそれほどマシン・デザインに影響したとは考えていない。
開発のポリシーがこれまでとは違うので計画全体が当初から遅れたんだ」と、説明した。

ニューイ氏はマーチでF1キャリアをスタートさせ、その後ウィリアムズ、マクラーレンで如何なくその才能を発揮、数々のタイトル獲得に貢献。
またデビッド・クルサードとはウィリアムズ、マクラーレン、そしてレッドブルと3度目のコンビということになる。

| | トラックバック (13)

シューマッハ、スペインGPから跳ね馬帯同

2006年限りでの現役引退後、フェラーリ・チームでジャン・トッドCEOのスーパー・アシスタントという不可思議なポジションに就いたミハエル・シューマッハだが、今季ヨーロッパ・ラウンドにはグランプリ・チームと帯同するということだ。
Schumacher & Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これはドイツの『ヴェルト・サンタグ』紙が伝えたもので、それによれば開幕3戦の遠征を終えたあとのヨーロッパ・ラウンド幕開けとなるスペインGP(5月13日決勝)から、シューマッハはチームに正式に参加するというもの。

ただし、まだ具体的にどの程度まで現場に関わるのかは明確でない。

| | トラックバック (6)

モントーヤ、デイトナ24時間レース優勝!

27日(土)-28日(日)に掛けて行われたアメリカ・グランダム・シリーズ開幕戦『デイトナ24時間レース』で、前マクラーレンのF1ドライバー、ファン・モントーヤのチームがみごと総合優勝を遂げた。
Grand-Am Lexus Image (C)Chip Ganassi Racing

モントーヤはスコット・プルエット、サルバドーレ・デュランと組んでチップガナッシ・レーシングのレクサスを駆り、予選グリッド12番手からスタート。
レース7時間目には首位に立ち、激戦を制したもの。

| | トラックバック (11)

2007/01/28

『シンガポールGP』開催、4月中に結論

かねて開催への意欲が伝えられるF1シンガポールGP計画だが、地元シンガポールの『ストレーツ・タイムス』紙は、この問題について遅くとも4月中に結論が出される、との見通しを伝えている。

ただシンガポールには現在F1を開催できるパーマネント・サーキットがなく、この計画のためすでに著名サーキット・デザイナーであるヘルマン・ティルケ氏とコンタクトを取っているということだが、時間や場所の制約からモナコGPと同じく市街地コースになるのでは、というのが有力だ。

加えてこのシンガポールGPでは、これまでF1では例がないナイトレースという仰天プランも計画されているとのこと。
その場合、ヨーロッパ時間では本来朝になる放映時間が、午後になるというメリットもありそうだ。
IRL Night Race (C)Honda Racing
拡大します

| | トラックバック (9)

ルノー『R27』、ザンドフールトに現れる

先日オランダのアムステルダムで正式発表されたばかりのルノー・チームの新型車『R27』が、今度はザンドフールト・サーキットに現れたことがわかった。
Renault『R27』(C)Renault F1 UK
拡大します
ザンドフールトは言わずと知れたかつてのオランダGPの開催地。
残念ながら、1985年ニキ・ラウダ(マクラーレン・ポルシェ)の優勝を最後にF1グランプリは行われていない。

今回の登場はスポンサーのための撮影が目的とみられるが、一部にはそのまま同サーキットでプライベート・テストを行なうのではないかという見方もあるようだ。
なお、今シーズンからルノー・チームはオランダの企業『ING』がタイトル・スポンサーとなっている。

| | トラックバック (2)

スイス公営放送、F1放映打ち切り

スイスの公営放送である『SRG』が、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)とのF1放映契約更新を断念、今シーズンのF1中継を行わないことがわかった。
Monitor Image (C)Renault F1 UK
拡大します
これは当地の『ブリック』紙が伝えたもので、それによれば契約更新にあたり放映権料が約7%も上昇したということで、スイス連邦議会は「とうてい受け入れられない」とこれを拒否する結論になったという。

スイスでは、1955年に起きたルマン24時間レースでの大事故(観客ら80人以上が死亡)以来国内でのレースが禁じられてきたが、ザウバー・チームの登場でF1への関心は高まっていた。

| | トラックバック (5)

ホンダ新型車のトラブルはセンサー

25日(木)、新型車発表会のあとさっそくコースに出たもののいきなりストップしてしまったジェンソン・バトンだが、チームによればトラブルの原因は些細なものだったということだ。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
拡大します
昨年オフ、テストを行わなかったバトンにとってはほぼ3か(月)ぶりのF1ドライブだったが、コースイン直後の第3コーーナーでストップ。1周もできなかった。
このトラブルはギア・ボックスのセンサーの不具合ということで、結局この日のバトンの走行は終了。
(バリチェッロが51ラップを周回)

翌26日(金)、修復なった『RA107』で再び登場したバトンは、今度は快調に86ラップを周回、「実質的に今日が僕の新型車初ドライブだったから、まともに周回できてうれしいよ」と、笑みをみせた。
この日はマシンの基本的なセットアップ変更にトライ、いいマシン・バランスをつかんだということだ。

| | トラックバック (12)

2007/01/27

マクラーレンのテストも雨

フェラーリと同じく、マクラーレン・チームのテストも雨に見舞われている。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
拡大します
こちらはスペインのバレンシア・サーキットが舞台だが、折悪しく強い雨でコンディション不良。
チームは不本意ながら26日(金)のテストを断念することを決めた。
前日ルイス・ハミルトンがクラッシュしていることから、この日はフェルナンド・アロンソだけがテスト予定だった。

マクラーレン・チームの次回のテストは、1月30日(水)から2月1日(木)まで、同じくこのバレルンガ・サーキットが計画されている。
ドライバーは、ハミルトンとテストドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサの予定という。

| | トラックバック (3)

マッサ、フェラーリ新型車でクラッシュ!

26日(金)イタリアのバレルンガ・サーキットで行われていたフェラーリ・チームのテストで、フェリッペ・マッサが新型車『F2007』をドライブ中にコースアウト、タイヤバリアにクラッシュするというアクシデントがあった。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
マシンはダメージを負ったものの、幸いドライバーは無事ですぐに自力でマシンから降りている。
当時路面はウェットで、このためマッサはコントロールを失ったものと推定されている。
マシンはその後メカニックの手により修復され、マッサは午後のセッションで再び『F2007』を走らせたが、今度はマシントラブルに見舞われてストップ。
結局この日の走行はわずか9ラップだけというフラストレーションを残す結果となった。

一方、キミ・ライコネンのほうは午前のセッションこそただ1ラップのインストレーションラップに控えたものの、午後は再びマシン習熟のための走行に挑み、この日トータル52ラップを周回してフェラーリでの初テストを終えた。

| | トラックバック (7)

フェラーリ、バレルンガ・テスト終える(1/26)

Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
26日(金)、第4日目そして今回のテスト最終日を迎えたバレルンガ・サーキットのフェラーリ・チームだったが、あいにくこの日も前夜来雨でウェットコンディションでの走行を強いられる羽目となった。

加えて新型車『F2007』をドライブしたフェリッペ・マッサがクラッシュするというハプニングにも見舞われている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 K.ライコネン FIN Ferrari 1'19.758 52 248F1
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'22.279 9 F2007 *

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

| | トラックバック (10)

レッドブル・ルノー『RB3』正式発表

続々と2007年新型車がお披露目される中、26日(金)今度はレッドブル・レーシングの新型車『RB3』が、前日のホンダと同じくスペインのバルセロナ・サーキットで正式発表された。
Redbull『RB3』(C)RedBull Racing
拡大します
周知のように今季からレッドブルはルノー・エンジンを搭載、またマクラーレンで幾多の成功マシンをデザインしたエイドリアン・ニューイ氏が本格開発したということもあって、これまでのマクラーレンに似たデザインポリシーが窺えるものとなった。

ただ同チームのクリスチャン・ホーナー/スポーティング・ディレクターは、「レッドブルの総力を挙げて造り上げた自信作だが、ルノーとの契約が決まったのが遅かったので時間が足りなかった」と、その完成度に不安を語っている。

今季はデビッド・クルサード&マーク・ウェバーといういずれも経験豊富なドライバー・ラインナップで臨む。

| | トラックバック (27)

2007/01/26

ルノー首脳、「金曜日第3ドライバー使うかも」

2007年シーズンのレギュレーションでは、グランプリ・ウィークの金曜日に第3ドライバーを走らせた場合、その分レースドライバーが走れないことになるため、多くのチームではこれに躊躇しているとみられる。
Pat Symonds (C)Renault F1 UK
拡大します
しかしこれについてルノー・チームのパット・シモンズ/エンジニアリング・ディレクターは前向きの姿勢であることを明らかにした。
「まだほんとうにそうするかどうか決めた訳ではないが、いくつかのサーキットでは第3ドライバーを走らせたいと考えている。
ま、これからの展開次第だがね」と、シモンズ氏。

これまでのところ、スーパー・アグリ、そしてBMWザウバーだけが第3ドライバー起用の意向を示している。

| | トラックバック (4)

バリチェッロ、「ブリヂストンとの仕事に満足」

バルセロナ・サーキットで新型車『RA107』のテストを行ったホンダ・チームのルーベンス・バリチェッロは、「ブリヂストンとまた一緒に仕事ができてうれしい」と、感想を語っている。
Rubens Barrichello (C)Honda Racing
拡大します
バリチェッロはフェラーリ時代、ずっとブリヂストンタイヤと共にあったが、昨年ホンダに移籍してからは慣れないミシュランタイヤの扱いに当初苦慮していたと伝えられる。

「去年、ミシュランタイヤに自分のドライビングを合わせるのに時間が掛かるだろうと予想したし、それは実際にその通りだったね。
僕がブリヂストンタイヤを履くのは2005年以来になる。
もちろんその時のものとは異なるタイヤなんだけど、でもその根底にあるポリシーは変わらないね、普通の感覚の同じ生きものなんだと感じるもの。
それは12月にドライブした時も思ったし、今回新型車を走らせても同様に感じたんだよ」

親日派であるバリチェッロは、ブリヂストンタイヤの日本人スタッフともウマが合うようだ。

| | トラックバック (9)

F1ルーキー・ハミルトンにクラッシュの洗礼

今シーズン、名門マクラーレン・チームのレギュラードライバーに抜擢された期待の新人ルイス・ハミルトンに、さっそくクラッシュの洗礼が浴びせられた。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
拡大します
25日(木)、バレンシア・サーキットを舞台に始められた同チームのテストで、僚友フェルナンド・アロンソと共に2007年新型車『MP4-22』をドライブしたハミルトンだったが、かなりの高速でマシンはコースアウト、クラッシュしたという。

チームによれば原因は何らかのマシントラブルとみられるが、詳細は現在究明中とのこと。
なお、マシンはダメージを負ったもののハミルトン自身の身体は無事。
またアロンソのほうのテストはまったく問題なく進められたということだ。

この日アロンソはトータル76ラップしてベストタイム1'11.698を記録、ハミルトンのほうはトータル33ラップでベストタイム1'12.596というものだった。

| | トラックバック (4)

マクラーレンバレンシアでテスト再開(1/25)

F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
拡大します
25日(木)、マクラーレン・チームは再びスペインのバレンシア・サーキットを舞台に単独テストを開始した。

参加したのはフェルナンド・アロンソ&ルイス・ハミルトンの両レギュラードライバーで、マシンはいずれも新型車の『MP4-22』。
しかしここでハミルトンは大きなクラッシュに見舞われている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'11.698 76 MP4-22 *
2 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'12.596 33 MP4-22 *

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

| | トラックバック (6)

フェラーリのテストは再び悪天候に(1/25)

Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
前日悪天候に見舞われたイタリアのバレルンガ・サーキットで行われているフェラーリ・チームのテストは、残念ながら25日(木)も再びあいにくの雨に見舞われてしまった。

この日もテストに参加したのは引き続きフェリッペ・マッサ&キミ・ライコネン。
しかしスタート時こそドライだったものの、その後はまた雨ということになった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'13.029 86 F2007 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'13.587 43 248F1

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

| | トラックバック (8)

ホンダ新型車『RA107』、初走行お披露目

ホンダ・チームがスペインのバルセロナ・サーキットで2007年新型車『RA107』を発表した。
またこれに先立ち同サーキットで行われたルーベンス・バリチェッロによる初走行(約40周)の画像が公開されている。
Honda『RA107』Test Scene (C)Honda Racing
拡大します
ジェンソン・バトン&バリチェッロらドライバー、またニック・フライ代表や中本修平/シニア・テクニカル・ディレクター、ジル・ド・フェラン/スポーティング・ディレクターらも顔を揃えた発表会は、同サーキットのプレスルームで会見だけが行われるというきわめて質素なもの。

またマシンのカラーリングもまだ漆黒のままで、かねてフライ代表が示していた通り開幕前にもう一度お披露目があるようだ。
同代表は、「この『RA107』は1968年以来、初めて誕生したオールホンダのクルマ」と、胸を張った。

ただしこのあとバトンが走らせた『RA107』はいきなりマシントラブルに見舞われている。

| | トラックバック (40)

2007/01/25

バルセロナ、ランオフエリア改修

F1スペインGPの開催場所で、冬のテスト地としても馴染みの深いバルセロナ・サーキットが、安全性向上のためこのほど一部のランオフエリアが改修された。
Barcelona Circuit (C)Circuit de Catalunya
拡大します
改修されたのは最終コーナーの一つ手前にある『ユーロプカー』と呼ばれる高速コーナー等で、外側のランオフエリア部分が拡大されると共にアスファルトで舗装するなどしたという。

このバルセロナ・サーキットでは、今週ホンダ・チームやレッドブル・レーシングがそれぞれ2007年新型車を走らせる予定になっている。

また5月13日に行われるF1スペインGPでは、前のルノー・チームのスポンサーだった『テレフォニカ』(スペインの大手通信会社)が、大会の冠スポンサーを務めることも明らかにされている。

| | トラックバック (5)

フェラーリのバレルンガ・テストは悪天候(1/24)

Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
イタリアのバレルンガ・サーキットで行われているフェラーリ・チームのテストだが、24日は時折り強い雨やあられに見舞われるという悪天候。
残念ながら、参加したフェリッペ・マッサ&キミ・ライコネン共に予定したプログラムを消化することが出来ずに途中での撤収を余儀なくされた。

このためチームでは、26日(金)まで予定を1日延長して行うことを決めた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'18.767 31 F2007 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'22.299 20 248F1

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

| | トラックバック (6)

ルノー、新型車『R27』を正式発表

ルノー・チームは24日(水)、予定通りオランダのアムステルダムで2007年シーズンを戦う期待の新型車『R27』を正式発表した。
Renault『R27』(C)Renault F1 UK
拡大します
注目のマシン・カラーリングは、これまでのタイトル・スポンサーだったJT(日本タバコ)のライトブルーは全く消え、新たにタイトル・スポンサーとなった『ING』のオレンジとホワイトにブルー、そしてルノーのコーポレイテッドカラーであるイエローという派手な組み合わせとなった。

ドライバーはすでに発表されている通りジャンカルロ・フィジケーラと新任のヘイキ・コバライネンで、ドライバーのウェアも一新されている。
テストドライバーはネルソン・アンジェロ・ピケとリカルド・ゾンタという組み合わせとなる。

| | トラックバック (44)

2007/01/24

前ミッドランドのモンテイロ、WTCC転身へ

来季『スパイカーF1』のドライバー候補として最有力とみられていたティアゴ・モンテイロ(30歳:ポルトガル)だが、結局そのシートを伏兵エイドリアン・スーティルに奪われたことにより、WTCC(世界ツーリングカー選手権)へ転身することになりそうだ。
Tiago Monteiro (C)Midland F1 Racing
拡大します
その後はトロ・ロッソと交渉しているとも伝えられたモンテイロだが、このほどイタリアのセアト・スポーツ・チームのマネージャーであるハイメ・プイグ氏からWTCC参戦への招聘を受けたとのこと。

「プロのレーシング・ドライバーとして、これまでとはまったく異なった新しいクルマで、そして完全なファクトリー・チームの一員として戦うというチャレンジに大きな興味を持っている」と語るモンテイロは、珍しいポルトガル人ドライバーであることから、そうした意味でもチームから関心を持たれているようだ。

モンテイロのF1での戦績は、ミシュラン勢欠場の2005年アメリカGPでの3位表彰台が光るが、昨年はついに一度の入賞も果たせなかった。

| | トラックバック (6)

スーパー・アグリ&トロ・ロッソ、苦境に

先週の金曜日、各F1チーム代表者が集まって2007年のシャシー問題について協議を行ったが、その結果、スーパー・アグリとトロ・ロッソが計画しているとみられる方法が否定されたと独『モータースポーツ・アクチュエル』誌が伝えている。
Super Aguri Test Scene (C)Super Aguri F1
拡大します
スーパー・アグリとトロ・ロッソは、それぞれホンダとレッドブル・レーシングのシャシー・デザインを流用して2007年に臨むと他チームからは見られていて、とりわけスパイカーF1は強力に異議を唱えている。

これについてバーニー・エクレストン氏が妥協の道を探ったとされるが、全チームの合意は残念ながら得られなかった模様だ。

スーパー・アグリとトロ・ロッソ、いずれも第三者の知的所有権を主張するなど解釈は対立したままで、最悪の場合、3月18日の開幕戦オーストラリアGPの場で抗議が提出されるなど大きな混乱を招きかねない状況だ。

なお2008年シーズンはカスタマーシャシーの使用が明確に認められている。

| | トラックバック (34)

『オリス』、ウィリアムズとの契約延長

ウィリアムズ・チームは、かねてスポンサー契約を結んでいた『オリス』との間で契約更新したことを明らかにした。
Oris (C)Williams F1
拡大します
オリスはスイスの時計会社で、2003年からスタートした契約は今年で5年目ということになる。
ウィリアムズ・チームでは同社製の限定ウォッチなどをプロモーションしたが、これらは大成功だったということで同社は今回契約金額を大幅アップしたものと推定されている。
これにより、これまでマシンのフロント・エンドプレート、そしてチームクルーのウェアに掲出されていた同社のロゴが、今年さらにドライバーのグローブにも追加されるということだ。

| | トラックバック (23)

フェラーリ、バレルンガでテスト開始(1/23)

Ferrari F2007 (C)Ferrari S.p.A

フェラーリ・チームは、当初予定していたムジェロから同じイタリアのバレルンガ・サーキットへと場所を移し、今年初めての本格テストを開始した。

参加したのはフェリッペ・マッサ&キミ・ライコネンの両レギュラードライバーで、マッサが前回のシェイクダウンに続いて新型車『F2007』を、またこれがフェラーリ移籍後初ドライブとなるライコネンは前年仕様の『248F1』を走らせた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'14.493 74 F2007 *
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'15.226 75 248F1

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

| | トラックバック (10)

ホンダ『RA107』、シェイクダウン

既報のように、ホンダ・チームは来週スペインで予定されている正式発表に先駈け、イギリス国内でシェイクダウンテストを行った模様だ。
Image (RA106) (C)Honda Racing
拡大します
場所はシルバーストーン・サーキットということだが、テストはすべて非公開でチームから詳細の発表はされていない。
ステアリングを握ったのはテストドライバーであるジェームス・ロシターだったようだ。

新型車『RA107』の正式発表は今日24日(水)、スペインのバルセロナで行われることになっている。
発表後、直ちにルーベンス・バリチェッロが同サーキットを舞台に初テストに臨む予定だ。

| | トラックバック (11)

ライコネン『跳ね馬初ドライブ』果たす!

フェラーリ・チームへ移籍したキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)が、ついに真紅の跳ね馬マシンをドライブした。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは、天候の懸念によりムジェロからバレルンガへと変更された同チームの2007年最初の本格テストでのもの。
僚友フェリッペ・マッサが新型車『F2007』を走らせる一方で、この日がフェラーリ最初のテストとなるライコネンのほうはマシンに習熟するため昨年型の『248F1』で初ドライブを行った。

同チームではマッサとライコネン、どちらが今季主導権を握るのか外部の注目を浴びているが、今回新型車をマッサの手に託したのは単に「マッサはフェラーリ・マシンの経験があるため」と、チームでは話している。

ライコネンが期待の新型車『F2007』をドライブするのは来週になるようだ。

| | トラックバック (15)

2007/01/23

N.ラウダ氏、キャップにまた新スポンサー

ニキ・ラウダ氏(57歳:オーストリア)といえば、真っ赤なキャップが定番だが、これを飾るロゴがまた新しいものになるようだ。
Niki Lauda (C)Ex.Jaguar Racing
拡大します
キャップのロゴは現役時代から続いた『パルマラート』がお馴染みだが、2002年からはこれが『ヴィースマン』に変更。
今回はさらに『オエリコン』という、スイスの会社がスポンサーになることがわかった。
オエリコンは薄いフィルム、真空と精度技術のフィールドをグローバルにリードしている先進会社で、
同社の先端半導体技術と光学式コンポーネントは航空宇宙技術にも採用されているという。

ラウダ氏はF1通算25勝。
フェラーリとマクラーレンで3度のF1チャンピオンに輝き、ジャガー・チームを率いたこともある。

| | トラックバック (3)

デニス氏、「ハミルトンをメディアから守る」

今シーズンマクラーレン・チームでは、王者フェルナンド・アロンソと並び、ルイス・ハミルトンの起用が決まっているが、同チームのロン・デニス代表は「ハミルトンをメディアの取材攻撃から守る」と語り、この大型新人を擁護する姿勢をみせている。
L.Hamilton & R.Dennis (C)McLaren Group
拡大します
「もちろんわれわれは彼をメディアに提供しないという訳ではない。
しかし、新人ドライバーに対する過度のメディア取材は、若者の気を散らせ、本来のドライビングに悪い影響を及ぼしかねない懸念がある。
だからあまりに長い時間の取材や、プライバシーにまで侵入するような1対1のインタビューは、申し訳ないがお断りすることになるだろう」

一昨年のニコ・ロズベルグに続き、F1登竜門である『GP2シリーズ』チャンピオンとして鳴り物入りでF1へとステップアップしたハミルトンには、さらに黒人系ドライバーということで余計にメディアの関心が高まっている。

| | トラックバック (7)

出版界の鬼才、『プロドライブ』入りへ

これまでのところ鳴りを潜めていた『プロドライブ』が、いよいよ動き始めたようだ。
といってもこれはテクニカルな分野ではなく、チームの活動を支えるコマーシャル部門でのこと。

プロドライブを率いるデビッド・リチャーズ代表は、『ヘイマーケット・ワールドワイド社』のトニー・シャルプCEOを同グループのコマーシャル・ディレクターとして起用する方針を明らかにした。

Haymarket_logoヘイマーケットはイギリスの大手出版会社で、『F1レーシング』などフォーミュラワンに関する出版物を広く手掛けている。
またシャルプ氏は1978年に『オートスポーツ』の経営に参加して以来、出版社の経営一筋で現在の最高の地位まで上り詰めた。

「リチャーズとは以前からの友人だよ。
私にヘイマーケットを去るだけのモチベーションを、彼はF1チームに携わるということで与えてくれたんだ」と、シャルプ氏。
同氏のプロドライブ正式加入は3月からということだ。

| | トラックバック (2)

『マイクロソフト』、フェラーリと提携

2008年シーズンから導入されるF1共通ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の開発者として指名されたマイクロソフト社が、フェラーリ・チームとの間にテクニカル・パートナーシップ契約を結んだことがわかった。
Ferrari 『F2007』 Nose (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙が報じたもので、それによれば今後同社はフェラーリ・チームがマラネロのファクトリーと、グランプリあるいはテストの現場とのデータ通信を行う際の技術管理に関わることになるという。

上記ECUの開発ではマイクロソフトはマクラーレン・チームとの関係が認められているが、これによってフェラーリというもう一方の雄とも手を携えることになる。
(F1は2008年から2010年までの3年間、すべてのF1チームは上記マイクロソフト製のECUを使うことが義務づけられている)

| | トラックバック (13)

S・アグリ『SA07』、クラッシュテスト不合格

英『オートスポーツ』誌が報じるところによれば、『スーパー・アグリ・F1』チームの2007年新型車『SA07』(仮称)が、FIAによるクラッシュテストで不合格になったということだ。
Test Scene (C)Super Aguri F1
拡大します
これが事実であれば、チームでは当然モノコックの製作やり直しを強いられることになり、新型車のデビュー&テストの時期が大幅に遅れることは避けられない。
(合格しなければもちろんグランプリ出走は許されない)

これまでのチーム関係者の話では2月始めに予定されるバーレーン・サーキットでの合同テストで走る予定とみられていたものの、これが早くても2月下旬になりそうだ。

なお、これとは別に同チームのシャシー・デザインについては実質的にHRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)が関与しているとされ、トロ・ロッソ同様、その独自性においての違法性がスパイカーF1などから指摘されていてこちらも予断を許さない状況となっている。

| | トラックバック (40)

2007/01/22

中東アブダビで『F1フェスティバル』開催へ

フェラーリ・チームのスポンサーになるなど、このところフォーミュラワンへの関わりを深めている中東アラブ首長国連邦のアブダビで、今度は『F1ストリート・フェスティバル』を開催することになった。
Abu Dhabi Image
拡大します
期日は2月3日(土)で、アブダビ観光局の主催によるこのイベントは、アブダビのダウンタウンに設けられた約4キロの特設ストリートコースを各チームのF1マシンがデモンストレーションランをするというもの。
これにはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏から各チームに対し強い要望があったということで、実際にほとんどのチームがこれに参加する見込みとなっている。

まだ参加ドライバーの詳細は明らかにされていないが、現チャンピオンのフェルナンド・アロンソを始め、多くのドライバーが顔を揃えるものと期待されている。

| | トラックバック (8)

マクラーレン、『ミノルカ島』でテスト計画

マクラーレン・チームが、地中海に浮かぶリゾート地『ミノルカ島』をテスト地に選んだと伝えられている。
Minorca Airport Image

これはスペインの地方紙『ディアリオ・ドゥ・メノルカ』が報じたもの。
それによればマクラーレン・チームは、新しくエアロダイナミックス・テスト地としてこの人口約8千人のバレアレス諸島ミノルカ島(スペイン語でメノルカ)にあるプライベート空港を選んだという。

同チームなどイギリス系F1チームは、これまでヨークシャー州にあるエルヴィントン飛行場をストレート・テストの場所として多く使用してきたが、騒音問題が勃発して継続使用が難しくなっている。
なお現在このミノルカ島はスペイン領となっているが、歴史的にはイギリス領だったという経緯もある所だ。

| | トラックバック (6)

F1ドライバーらの『スイス節税』崩壊か

巨額資産家にとって、スイスでは税額が安くなるということで彼の地に居住地を構えるF1ドライバーらは多いが、どうやらこれが機能しなくなるかも知れない。
M.Schumacher's House (C)Ferrari S.p.A
拡大します
現地で伝えられるところによれば、スイス政府はこれまでの優遇税体系を半年以内にも見直すことを考えていると大蔵大臣が語ったというもの。

ドイツやフランスなどに比べ、最大10分の1になっているともされることから、F1関係ではミハエル・シューマッハを始めとしてアロンソ、ライコネン、クルサード、ハイドフェルド、トゥルーリら多くのドライバー、そしてバーニー・エクレストン氏らもスイスに現在住んでいるという。

| | トラックバック (8)

ギリシャ、まもなくF1開催に向けてGO?

Greece Image
greeceフランスの『AFP通信』は、ギリシャ自動車連盟がまもなくF1開催に向けて動き出すとの見方を伝えた。

それによれば、ギリシャ国内にF1も視野に入れた新サーキットの建設に、政府が資金援助など支援する法案が承認される運びになっているということだ。

ギリシャでは以前からF1開催計画が噂になっていて、実際バーニー・エクレストン氏が視察に訪れたこともあってその気運は高まっているとされる。
アテネ郊外の古い空港の跡地エリニコなどが候補に挙がったこともあるが、今回の計画が具体的にどこであるのかは明らかにされていない。

| | トラックバック (4)

2007/01/21

フェラーリのテスト、雪で予定変更に

フェラーリ・チームが来週予定していたテストは、積雪のために変更を余儀なくされるようだ。
同チームでは当初ムジェロ・サーキット(イタリア)で行う予定と伝えられていたが、これが同じイタリアのバレルンガ・サーキットになるというもの。
Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
テストでは引き続きフェリッペ・マッサが新型車『F2007』をドライブ。
今季同チームに移籍したキミ・ライコネンはまず前年仕様の『248F1』に乗り込み、跳ね馬に親しむことが計画されている。

| | トラックバック (7)

デニス氏、マクラーレン・ドライバーに禁酒令

マクラーレン・チームのロン・デニス代表が、自チームのドライバーに『禁酒令』を出したと、英『デイリー・ミラー』紙が伝えている。

それによれば、「われわれチームのドライバーが口にするアルコールは、レースの後のシャンパンだけでいい」と、この謹厳実直なイギリス紳士は語っているという。

昨年まで同チームに在籍したキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)は、その普段の静かな振る舞いとはかけ離れ、アルコールが入るとしばしば騒動を起こして話題になっていたもの。
Johnnie Walker (C)McLaren Group
拡大します
ちなみにマクラーレン・チームの主要スポンサーの一つである『ジョニー・ウォーカー』は著名なアルコール会社。
なお、今シーズン移籍したフェラーリ・チームでどのような対応を取るのかは不明だ。

| | トラックバック (17)

ウェバー、「レッドブル『RB3』完成した」

レッドブル・レーシングでは、2007年シーズンを戦う新型車『RB3』(仮称)のお披露目を来週26日(金)にバルセロナで行う予定だが、同チームのドライバー、マーク・ウェバーは「すでにファクトリーで完成したマシンを見た」と、語っている。
Mark Webber (C)Redbull Racing
拡大します
それによれば、今シーズンからルノー・エンジンを搭載することになった『RB3』は、これまでのものとはまったく異なるもので大きな戦力アップが期待されるという。
「もうエンジンに火が入ったんだ。ルノーのエンジンは最高だよ。
ニューイ(エイドリアン)が造ったシャシーにルノーのエンジンを載せて、これで今年表彰台に上がれないなんてことはとても考えられないよ」

昨シーズン、ウィリアムズで最高位6位に泣いたウェバー。
今年は飛躍を期している。

| | トラックバック (6)

2007/01/20

ホンダ、22日(月)にも新型車シェイクダウン

ホンダ・チームは2007年シーズンを戦う新型車『RA107』(仮称)の発表を来週スペインのバルセロナで行う予定だが、これに先駈けイギリス国内でシェイクダウンを行うことを英『オートスポーツ』誌が伝えている。
Honda『RA106』Test Scene (C)Honda Racing
拡大します
これは同チームのシニア・テクニカル・ディレクターである中本修平氏が語ったというもので、それによれば22日(月)、場所はファクトリーに近いシルバーストーン・サーキットになるという。
マシンはこのシェイクダウンを済ませたあと、直ちにスペインへと送られることになる。

念願の復帰後初勝利をハンガロリンクで遂げたホンダ・チームだが、昨季はタイトル争いに届くレベルではなかったことを自ら認めており、この新型車に大きな期待が掛けられている。

| | トラックバック (11)

佐藤琢磨(SAF1)、2007年初テスト終える

ヘレス合同テストに参加している『スーパー・アグリ・F1』チームは、3日目となった19日(金)今年初めてのドライビングとなる佐藤琢磨を登場させた。
佐藤 琢磨/『SA06』(C)Super Aguri F1
拡大します
テスト後、佐藤は「今回のテストもとてもポジティブなものになった。
新年早々、こうしてテストができることをほんとうに喜んでいるよ。
今日はコントロール・システムをチェックすると共に、様々な条件でのセットアップを試してみた。
マシンにはとても信頼性があるので予定したプログラムをしっかりとこなすことができたし、チームの雰囲気もとてもいいんだ。
だから今日のテストは大成功だったと言えるだろうね」と、満足気に語っている。

同チームの次のテストは2週間後、同じスペインのバレンシア・サーキットが予定されている。

| | トラックバック (22)

『テレフォニカ』、ルノー・チーム去る

ルノー・チームの主要スポンサーの一つだったスペインの大手通信会社『テレフォニカ』だが、どうやら2006年限りで同チームとのスポンサー契約を終了させた模様だ。
Renault/Telefonica (C)Renault F1
拡大します
ルノーはすでに2007年新型車『R27』でのテストを開始しているが、2007年の正式カラーリングは24日(水)に新タイトル・スポンサーである『ING』の本拠地オランダで発表されることになっていて、その時点で確実なことが判明する見込みとなっている。

テレフォニカはスペインだけでなく特に南米で大きなシェアを誇る通信会社。
モータースポーツ全般にスポンサーとして貢献しているが、F1に参入したのはスペインのマルク・ジェネがミナルディ・チーム入りした1999年のこと。

今回、やはりスペインのヒーローであるフェルナンド・アロンソがチームを去ったことの影響が大きいようだ。

| | トラックバック (29)

BMWザウバー、バレンシアテスト打ち上げ(1/19)

BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
拡大します
19日(金)、『BMWザウバーF1』チームによるバレンシア・サーキットでのテストは最終日。
この日は前日のセバスチャン・ベッテルに代わり、今季から第2テストドライバーに就いたティモ・グロック(24歳:ドイツ)が初めてBMWザウバーのマシンをドライブした。

マシンはクビサが新型車の『F1.07』でトータル101ラップを周回し、グロックのほうは改良型の『F1.06B』でこちらもトータル110周を周回している。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 R.クビサ POL BMW Sauber 1'12.099 101 F1.07 *
2 T.グロック GER BMW Sauber 1'13.005 110 F1.06B

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

| | トラックバック (7)

ヘレステスト、コバライネン(ルノー)最速!(1/19)

ヘレス合同テスト最終日、スーパー・アグリはデビッドソンに代わって佐藤琢磨が登場、今年初めてとなるドライブを行った。
佐藤 琢磨/『SA06』(C)Super Aguri F1
拡大します
ルノー勢は引き続きフィジケーラとコバライネンの顔ぶれで、最終的に新人のコバライネンが今回のテストでの最速のものとなるベストタイム1'19.183を記録した。

またブリヂストンタイヤの評価を主に行ったという佐藤のベストタイムは前日のデビッドソンのものより約1秒遅れる1'20.688だったが、十分な走り込みを行っていた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 H.コバライネン FIN Renault 1'19.183 113 R27 *
2 G.フィジケーラ ITA Renault 1'20.478 56 R27 *
3 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'20.688 119 SA06B

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * * マークは200年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

| | トラックバック (21)

2007/01/19

デビッドソンの最速タイムはアタック?

ヘレス合同テスト第2日目の18日(木)、『スーパー・アグリ・F1』チームのアンソニー・デビッドソン(27歳:イギリス)は、みごとこの日の最速タイムとなる1'19.628をマークしてみせた。
Anthony Davidson (C)Honda Racing
拡大します
ただし、チームの説明によるとデビッドソンのこの日のテストはブリヂストンタイヤの評価が中心とはいうものの、午前のセッション最後には、燃料搭載量を減らしてタイムアタックした模様だ。

それでも昨年の今頃はテストさえままならなかった新興チーム。
もちろんすべての合同テストを通じてスーパー・アグリがタイムシートのトップに名前を刻んだのはこれが初めての快挙。
果たしてこれがスポンサー獲得に功を奏するか。

なお明日の最終日は、佐藤琢磨がステアリングを引き継ぐことになっている。

| | トラックバック (22)

中国・上海サーキットの首脳に不祥事発覚

中国の『新華社通信』が、上海市の年金基金に関わる不正流用事件で、SIC(上海国際サーキット)でゼネラル・マネージャーを務めていたユー・ジーフェイ氏が関わっていたことを報じた。
Shanghai Circuit (C)Honda Racing
拡大します
ただし、同サーキットではすでに同氏の更迭を行っていて、サーキットの運営やイベント開催にこの事件が影響することはないとしている。
同サーキットでは2007年も10月にF1グランプリ、また5月には2輪のモトGPも計画されていていまや世界的なグランプリ・サーキットとして定着している。

急速な発展を続ける中国の中でも、とりわけ上海は劇的な成長を遂げていて、開発に絡んだこうした不正事件が後を絶たないのが実情だ。

| | トラックバック (4)

山本左近(SAF1)、『GP2シリーズ』参戦へ

今シーズン、『スーパー・アグリ・F1』のシートを失った山本左近(24歳)だが、引き続きチームの第2テストドライバーとして残留する一方で、激しいバトルが繰り広げられる『GP2シリーズ』へ参戦することがわかった。
チームは『BCN コンペティション』で、18日(木)正式に発表された。
山本 左近/GP2 (C)SBCN Competicion
拡大します
山本は「非常にコンペティティブな戦いが行われているGP2に参戦することが決まってワクワクしている。
ここでの経験はきっと僕にとって大きな財産になる筈で、この機会を用意してくれたすべての人に感謝している。
いまはもう早くテストをしたくてうずうずしているよ」と、語っている。

また『BCN コンペティション』のエンリケ・スカラブローニ代表も「自分自身と、ジャイメ・ピンタネルのため、このチームの将来を考えてサコンを起用することを決めた。
彼はわれわれの成功のために必要な人間なのだ」と、説明。
山本のチームメイトについては2週間以内に明らかにするとしている。

過去このGP2シリーズからは、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、マクラーレンのルイス・ハミルトンらいずれもシリーズ・チャンピオン獲得後F1ドライバーへとステップアップを果たしている。

| | トラックバック (24)

バレンシアではBMWザウバーが単独テスト(1/18)

18日(木)バレンシア・サーキットでのテストは金曜日までの予定でBMWザウバーの占有となった。
ドライブしたのは前日に続いてのロバート・クビサに加え、予定を早めてハイドフェルドに代わったテストドライバーであるセバスチャン・ベッテルの二人。
マシンはクビサが新型車の『F1.07』を、ベッテルは改良型の『F1.06B』となっている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 R.クビサ POL BMW Sauber 1'12.310 39 F1.07 *
2 S.ベッテル GER BMW Sauber 1'13.490 88 F1.06B

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

| | トラックバック (9)

ヘレステスト、スーパー・アグリ首位タイム!(1/18)

Anthony Davidson (C)Honda Racing
拡大します
このオフテストで毎回好タイムを記録していたスーパー・アグリだが、18日(木)行われたヘレス合同テストでアンソニー・デビッドソンがついにトップタイムをマークした。
チームにとってもちろんこれは設立以来初めての快挙だ。

テストは他にルノーのフィジケーラやコバライネン、ウィリアムズもロズベルグといずれも正ドライバーが参加。
デビッドソンのタイムは昨年の記録にはまだ及ばないものの、前日のタイムを約1秒短縮してみせたもの。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'19.628 114 SA06B
2 G.フィジケーラ ITA Renault 1'19.766 61 R27 *
3 N.ロズベルグ GER Williams Toyota 1'20.059 75 FW28B
4 H.コバライネン FIN Renault 1'21.029 52 R27 *

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * * マークは200年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

| | トラックバック (27)

2007/01/18

アロンソ、早速メルセデス最高級カー購入

今季マクラーレン・メルセデス・チームに移籍した王者フェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、さっそくメルセデス・ベンツの最高級カーである『メルセデス・ベンツ・マクラーレン SLR 722』を購入したことが伝えられている。
Mercedes Benz SLR Image (C)McLaren Group
拡大します
これは推定価格約60万ドル(約7,200万円)以上と見積もられている高級車で、メルセデス・ベンツの委託を受けてマクラーレンが製作しているもの。
約650馬力という強力な心臓を持つこのスーパーカーは、最高時速約337キロにまで達するという。

クルマを受け取ったアロンソは、「世界で最も美しいクルマだ」と語り、満足気だったというが、普段イギリスで実際に乗るのは約8万ドル(約960万円)の安い(!)『メルセデス・ベンツ CLS』のほうなんだという。

| | トラックバック (15)

BMWザウバー、「『F1.07』初テスト成功」

16日(火)に行ったシェイクダウンに続き、『BMWザウバーF1』チームは17日(水)同じバレンシア・サーキットを舞台に最初の本格テストをスタートさせた。
BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
拡大します
この日のドライバーはニック・ハイドフェルドとロバート・クビサ。
期待の『F1.07』には前日同様ハイドフェルドが乗り込んだが、クビサのほうのマシンは前年車『F1.06』の改良型であるという。
二人は共にシステムチェックのプログラムを行いながら、新旧両車の比較テストを行ったということだ。

同チームのウィリー・ランプ/テクニカル・ディレクターは「新型車のほうはまったく順調にイニシャルテストが進められている。
ハイドフェルドはすでにセットアップに取り掛かっているくらいだからね。
われわれはまったくハッピーだよ」と、頬を緩めている。

チームでは金曜日までここバレンシアでのテストを予定しており、単独となる金曜日にはクビサが『F1.07』を、そしてテストドライバーのセバスチャン・ベッテルが『F1.06』を走らせる計画という。

| | トラックバック (6)

アロンソ、マクラーレン新型車初ドライブ

今季マクラーレン・チームへと移籍した現役世界チャンピオン、フェルナンド・アロンソが、17日(水)バレンシア・サーキットで2007年新型車『MP4-22』の初ドライブを果たした。
F.Alonso/McLaren MP4-22 (C)McLaren Group
拡大します
この日トータル57ラップを周回してハイドフェルドらのBMWザウバーを押さえてトップタイムをマークしたアロンソだが、そのテストはすべて順調という訳ではなかった。
午後のセッション途中、マシン後部から煙を吐いたため、チームはこの時点でテストを打ち切ったもの。

「初めて『MP4-22』をドライブできて、とてもうれしく思っているよ。
去年、『MP4-21』を走らせる機会があったので、初めてのマシンで戸惑うということはなかったね。なぜなら両車はいずれも同じポリシーで製作されたものだから。
これからレースに向けてこのマシンを熟成していた訳だけど、いまから開幕戦を迎えるのが楽しみでしかたないよ」

| | トラックバック (8)

スパイカーF1、相次ぎスポンサーを獲得

ミッドランドF1を買収、今シーズンからは正式に『スパイカーF1』チームとして参戦するスパイカーF1が、相次いで2つのスポンサーと契約したことを明らかにしている。
『Exact』

一つはドイツのIT会社である『メディオンAG』で、複数年契約。
もう一つはオランダに本拠を置くソフトウェア会社である『エクザクト・ホールディングス』で、こちらは2年契約とされている。

いずれも今後チームスタッフのウェアとマシンに会社のロゴが掲出されることになるという。

| | トラックバック (5)

バレンシアではマクラーレンとBMWがテスト(1/17)

17日(水)同じスペインのバレンシア・サーキットでも合同テストが始められている。
こちらに参加しているのはいずれもすでに新型車を発表したマクラーレンとBMWザウバー2チームで、マクラーレンは移籍したエース・アロンソ、そしてBMWザウバーのほうはハイドフェルド&クビサの両レギュラードライバー。

こちらのタイムもヘレス組と同じくわずか0.5秒以内に集中するという拮抗ぶりをみせている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 F.アロンソ ESP McLaren Mercedes 1'12.053 57 MP4-22 *
2 N.ハイドフェルド GER BMW Sauber 1'12.169 52 F1.07 *
3 R.クビサ POL BMW Sauber 1'12.571 123 F1.06B

   * 2006 Test Time : 1'08.540 A.Davidson/Honda RA106 (3/02)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

| | トラックバック (10)

ヘレステスト、スーパー・アグリ絶好調!(1/17)

17日(水)、スペインのヘレス・サーキットで行われるている合同テストは第2日目を迎え、前日のルノー&ウィリアムズに加え、新たにスーパー・アグリが加わった。
参加したのはルノーがフィジケーラとコバライネンで共に新型車の『R27』。
ウィリアムズは引き続きテストドライバーの中嶋一貴、そしてスーパー・アグリはデビッドソン。

トップタイムを記録したのはフィジケーラだったが、4台すべてがわずかコンマ5秒以内のひしめくという状況で、とりわけ昨年とは打って変わったスーパー・アグリの好調さが目を引いている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 G.フィジケーラ ITA Renault 1'20.193 114 R27 *
2 A.デビッドソン GBR SuperAguri Honda 1'20.266 113 SA06B
3 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20.393 139 FW28B
4 H.コバライネン FIN Renault 1'20.617 43 R27 *

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
   * * マークは2007年新型車
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

| | トラックバック (26)

2007/01/17

「大きな前進が必要」と、ヒゲのハイドフェルド

発表されたばかりの新型車『F1.07』で、さっそくシェイクダウンを果たしたニック・ハイドフェルド(29歳:ドイツ)は、その手応えに満足しながらも念願の初優勝に向け、「まだまだ大きなステップアップが必要」と、チームに檄を飛ばしている。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1 Team
拡大します
「2006年は、BMWザウバーとしてのルーキー・シーズンだったことを考えれば素晴らしい成績だったと思うよ。
でも、ランキング5位とはいえ、僕たちの獲得ポイントは全部で36ポイントなのに対し、4位のホンダは85ポイントもあったんだ。
この差は、比べものにならないほど大きなものだよ。
だから今年僕らがもっと上に行くためには、大きな大きなステップアップを果たさなければならないよ」と、珍しくヒゲを伸ばして精悍な顔つきになったハイドフェルドは語っている。

予選ポールポジションはあるものの、ハイドフェルドのこれまでの最高位は2位。
今年はなんとしても初勝利をつかみたいところだ。

| | トラックバック (12)

BMWザウバー『F1.07』バレンシアでシェイクダウン

16日(火)バレンシア・サーキットで2007年新型車『F1.07』テストがスタート正式発表した『BMWザウバーF1』チームは、さっそく当地でニック・ハイドフェルドの手によりシェイクダウンテストを行った。
BMW F1.07 (C)BMW Sauber F1
拡大します
この日走行したのは同チームだけ。
タイムなど詳細は明らかにされていないが、マシンを降りたハイドフェルドはその手応えを次のように語っている。

「マシンはすべてがまったく問題なく機能しているよ。
何も不具合がないのでかえって妙な感じがするくらいさ。
でも、もちろんまだ全然限界まで試した訳じゃない、最初はシステムのチェックを行うことが肝心だからね。
最初の3ラップ、走る毎に1秒ずつ速くなったことをみてもそれはわかるだろう。
チームは全員が高いモチベーションを持っているし、早くこのクルマの限界を試すのが楽しみだよ」

チームでは今後3日間、ここバレンシアでテストを行う予定だ。

| | トラックバック (8)

フィジケーラ、トラブルも『R27』に手応え

Renault『R27』
正式発表を前に、ヘレス・サーキットでのテストに2007年新型車『R27』を持ち込んだルノー・チームでは、ジャンカルロ・フィジケーラにそのシェイクダウンのステアリングを託した。

インストレーションラップをこなした後、結局エンジントラブルによってこの日の走行が終了を余儀なくされるまでフィジケーラはトータル33ラップを周回した。

「まったく新しいクルマを初めて走らせるといのは、いつだって特別なものだね。
今日はまだ路面がダーティでグリップが低くて適切な判断を下すには条件が悪かったけれど、でもマシンはとてもいいフィーリングだったよ。
R25、そしてR26と同じ流れで、とてもドライブしていて快適なんだ。
これはきっといい兆候だと確信するね。
明日からもっと熟成していくのがとても楽しみだよ」

明日はさらにもう1台の『R27』が用意され、新任のヘイキ・コバライネンもテストに参加する予定だ。

| | トラックバック (8)

ヘレステスト開始、中嶋一貴も好タイム!(1/16)

中嶋 一貴

16日(火)、新年のトップを切りスペインのヘレス・サーキットを舞台にF1テストがスタートした。

初日参加したのはルノーとウィリアムズの2チームで、ルノーは今シーズンからエースの座に着いたジャンカルロ・フィジケーラ、そしてウィリアムズのほうは新任テストドライバーの中嶋一貴がドライブにあたった。

フィジケーラは2007年新型車『R27』で、これが事実上の新型車お披露目ということになった。(正式発表は1月24日アムステルダム)

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note
1 G.フィジケーラ ITA Renault 1'20.683 32 R27
2 中嶋 一貴 JPN Williams Toyota 1'20598519.174 8624 FW28B

   * 2006 TestTime : 1'15.688 M.シューマッハ Ferrari 248F1 (10/12)
   * 2006 オフテスト:1'18.634 L.ハミルトン McLaren Mercedes MP4/21 (12/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

| | トラックバック (38)

BMWザウバーも2007年新型車『F1.07』を発表

前日のマクラーレンに続き、16日(火)今度は『BMWザウバーF1』チームが2007年新型車である『F1.07』をスペインのバレンシア・サーキットで発表した。
BMW F1.07 (C)BMW Motorsports
拡大します
発表会に立ち会った同チームのマリオ・タイセン代表は、「ザウバーから引き継いで最初の年である2006年は、幸いコンストラクターズ・ランキング5位という当初の予想を上廻る好成績を収めることができた。
さらに今回のマシンは100%BMWの製作ということで、今シーズンはさらなる活躍を狙っている。
そして2009年シーズンには、チャンピオンシップを争うレベルに達するつもりだ」と、意欲をみせた。

同チームは今季も前年終盤と同じニック・ハイドフェルド&ロバート・クビサのドライバー・ラインナップ。
またテストドライバーはセバスチャン・ベッテルに加え、元ジョーダンのティモ・グロックが加わって万全の体制を整えている。

| | トラックバック (23)

2007/01/16

『SA06』走行のブランドル氏、「貴重な体験」

鈴木亜久里代表と同じく、シルバーストーン・サーキットで『スーパー・アグリ・F1』チームの『SA06』ドライブを行った元F1ドライバー、マーティン・ブランドル氏(47歳:イギリス)は、次のようにその感想を語っている。
Martin Brundle/『SA06』(C)Super Aguri F1
拡大します
「シルバーストーンのようなほんとうのグランプリ・サーキットで現役のF1マシンをテストできるなんて最高だ。
加えてホンダのエンジンとギヤボックス、さらにまだ体験していないドライバーだっているというブリヂストンの最新タイヤも試すことができた。
テレビ画面としてはいい画が撮れたと思うが、僕はコクピットでずっと叫んでいたので声が枯れてしまったよ。
この『SA06』はとてもいいマシンで、ブラジルでタクが大健闘したことがよく理解できた」

ティレルやマクラーレン等から参戦したブランドル氏はF1こそ最高位2位だったが、デイトナ24時間やルマン24時間レースでも優勝するなど多くのカテゴリーで活躍した。

| | トラックバック (10)

鈴木亜久里代表、『SA06』を走らせる!

15日(月)、『スーパー・アグリ・F1』チームの鈴木亜久里代表がシルバーストーン・サーキットで自チームのF1マシン『SA06』を自ら走らせた。
鈴木 亜久里/『SA06』(C)Super Aguri F1
拡大します
これは、同代表が同じく元F1ドライバーで、現在それぞれイギリスとドイツでF1コメンテーターを務めるマーティン・ブランドル氏とクリスチャン・ダナー氏を招待したもの。
このマシンは2006年最終戦ブラジルGPで、佐藤琢磨が10位フィニッシュしたマシンそのものであるという。

なんとシルバーストーンを走るのは13年ぶりという亜久里代表は、「今日はほんとうに楽しいイベントになったね。
もう僕にはこんなマシンでレースは出来ないことを悟ったよ。ドライバーじゃなく、チーム代表で良かった。
現在の僕の仕事は、若いドライバーたちを育ててこのモータースポーツの頂点にたどり着くことができるよう応援することだよ」と、語っている。

| | トラックバック (10)

ニューイ氏、「新型車への過大評価禁物」

今月末には発表される予定のレッドブル・レーシングの2007年新型車について、開発に携わったエイドリアン・ニューイ氏(48歳:イギリス)は、「まだ過大な評価をしてはならない」と、イギリス・バーミンガムの『オートスポーツ国際ショー』の会場で語り、周囲を戒めている。
Adrian Newey (C)RedBull Racing
拡大します
「不幸にも、レッドブルの新型車についてあまりに期待が高いように思われるが、それは残念なことだ。
われわれはまだ若いチームで、すでにチームの基礎が確立されたトップチームに比べればまだまだ脆弱な面があることは否めない。
勝利はチームの総合力で初めてつかめるもので、その点でいえばわれわれはまだそのレベルに達したとは言えないだろう。
『RB3』で、いきなり勝利を争うというのは現実的なことではないよ」

こうしたニューイ氏自身の否定にもかかわらず、レッドブル上層部の『RB3』への期待は高まるばかり。
なにしろ、これまでウィリアムズ、そしてマクラーレンと常勝マシンの設計で名声を得たF1でも有数の有能なデザイナーなのだから。

| | トラックバック (4)

マッサ、フェラーリ『F2007』シェイクダウン

フェラーリ・チームは14日(日)に発表した2007年新型車『F2007』を、翌15日(月)、フェリッペ・マッサの手により本拠地フィオラノ・サーキットにおいてさっそく初シェイクダウンを敢行したことを明らかにした。
Ferrari『F2007』 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
それによればこの日トータル39ラップを周回したマッサはベストタイム0'58.360を記録。
これはちょうど1年前にミハエル・シューマッハが『248F1』を初テストした時(0'59.569)よりもタイムが良く、チームは十分な手応えをつかんだと伝えられている。

もっとも、昨年初めてマッサが同マシンをフィオラノで走らせた時(1月20日)はいきなりベストタイム0'58.244を記録、その後シューマッハは5月にベストタイムを0'57.099まで短縮している。

| | トラックバック (11)

スパイカーF1は2月5日に新型車発表へ

まだ2007年新型車発表の予定が決まっていなかった新生『スパイカーF1』チーム(前ミッドランドF1)は、これを2月6日(火)に行なう意向であることを明らかにした。
場所は同チームのホームコースでもあるイギリスのシルバーストーン・サーキットになるということだ。
Spyker MF1『M16』 (C)Spyker F1 Racing
拡大します
同チームのマシンは今年これまでのトヨタ・エンジンからフェラーリ・エンジンを搭載することになる。
また同チームには新しくチーフ・テクニカル・オフィサーとして前トヨタのマイク・ガスコイン氏が就任しているが、今回のマシンはまだ時間的に同氏の手腕が導入されているとは考えにくい。

| | トラックバック (3)

マクラーレン、新型車『MP4-22』を正式発表

トヨタ、フェラーリに続き、15日(月)今度はマクラーレン・メルセデス・チームが2007年のコンテンダーとなる『MP4-22』をスペインのバレンシア・サーキットで発表した。
McLaren 『MP4-22』 (C)McLaren Group
拡大します
同チームでは今年から『ボーダフォン』がタイトル・スポンサーになり、正式チーム名は『ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス』になったこともあり、そのお披露目という意味もあるものだ。

マシンのカラーリングもこれにより変更されたが、エミレーツ航空の赤がボーダフォンによって踏襲された感もあり、全体的にはこれまどと同様シルバーと赤という組み合わせになった。

発表会には2007年のドライバーであるフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンも同席。
胸に鮮やかな赤を配した真新しいレーシングスーツが出席者の度肝を抜いた。

マクラーレン・メルセデス『MP4-22』の画像はこちら

| | トラックバック (29)

2007/01/15

フェラーリ『F2007』、リヤ部は見せず

早々とマラネロで発表されたフェラーリ・チームの2007年新型車『F2007』だが、チームか明らかにされた写真はすべてフロントからのもの。
注目されるリヤビューについては一切明らかにされなかった。
Ferrari F2007 (C)Ferrari S.p.A
拡大します

こうしたことから、『F2007』のキーポイントはやはりリヤセクションのデザインということにあるようだ。
発表の翌日・15日(月)には、さっそくホームコースであるフィオラノ・サーキットでフェリッペ・マッサの手によりシェイクダウンテストが行われる予定とみられるが、そこでも果たしてメディアにマシン詳細を公開するのかは不明だ。

フェラーリ『F2007』の画像はこちら

| | トラックバック (29)

トッド代表、「シューマッハのドライブ大歓迎」

14日(日)2007年新型車『F2007』を発表したフェラーリ・チームでは、翌15日(月)からまずフェリッペ・マッサの手によりシェイクダウンテストが行われる見込みだが、同チームのジャン・トッド代表は「シューマッハによるドライブを歓迎する」と、語っている。
Michael Schumacher & Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「『F2007』はすべての面で前任車を改良させたものでこれに自信を持っているが、フィジカルをもってこれを確認するというのはマシンを開発する上で最も重要なステップだ。
シューマッハはもちろんファクトリーでこの『F2007』を見ているが、まだ実際にこれをドライブするかどうかはわからない。
しかし、彼のこれまでの経験は他に代え難い財産であるのだから、われわれは当然それを期待しているよ。
場所はどこでもいい。もし彼がそれを申し出てくれたなら、われわれは喜びをもってそれに応えるつもりでいるがね」

| | トラックバック (10)

ルノー新型車『R27』の写真がネットに流出

ルノー・チームの2007年新型車はまだ正式発表されておらず、当然そのカラーリングなどはまだ公開されていないが、これがインターネットですでに流出していることがわかった。
それによれば、先週イギリスのシルバーストーン・サーキットでテストが行われた際、撮影されたものという。
ステアリングを握ったのはテストドライバーであるネルソン・アンジェロ・ピケ。
テストは当然非公開であったことから、おそらくメカニックの一人が撮影したものが横流しされたものと推測されている。

同チームでは昨年までタイトル・スポンサーを務めてきたJT(日本タバコ)が降りたため、これまで用いられたライトブルーが廃されたようだ。
また背後に見られるチームのトレーラーには新しくタイトル・スポンサーに就いた『ING』のオレンジも見られることから、今後さらにマシンのカラーリングが変更される可能性もある。

| | トラックバック (10)

プロドライブ、「まもなく基本体制を明らかに」

2008年シーズンからのF1参戦が決まっているものの、まだその具体的な様相が見えない『プロドライブ』だが、同社のデビッド・リチャーズ代表は、「近いうちにシャシー、そしてエンジンに関する基本的な姿勢を明確にできるだろう」と、現在イギリス・バーミンガムで行われている『オートスポーツ国際ショー』の会場で語った。
David Richards (C)Honda Racing
拡大します
2008年シーズンからはプライベート・チームに対しカスタマーシャシーの使用が認められることから、プロドライブでは当初から導入姿勢をみせているものの、どのチームのものになるかは未定のまま。
また搭載エンジンについても同様だが、シャシーとエンジンはセットになる可能性が高い。

ただ年内にテストを始めることはない、との見通しをみせていることから、ドライバーの決定もまだ先と言うことになるようだ。

| | トラックバック (7)

フェラーリ、2007年新型車『F2007』を発表

先日のトヨタ・チームに続き、今度はフェラーリ・チームが2007年シーズンを戦う新型車『F2007』を本拠地マラネロで発表した。(開発番号#658)
Ferrari F2007 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
今回の『F2007』は、今年の新しいレギュレーションの事情から前年の『248F1』に比べて大きくシャシーが変更されたとしている。
これは、タイヤのワンメイク化、エンジン開発の固定化などにより、シャシーとりわけエアロダイナミックスなどが2007年カーの最重要ポイントになるとみられるからだ。

エンジンについては前年の最終仕様を踏襲することから、これに続き接続されるギヤボックスも引き続きカーボンファイバー製縦型のものが積まれているようだ。

| | トラックバック (33)

2007/01/14

メルセデス首脳、「ライコネン解放の依頼なし」

フェラーリ・チームではいよいよ今日14日(日)にフィオラノの自社サーキットで2007年新型車を走らせるとみられているが、これに同チームの新任ドライバーであるキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)が加わるかどうかはまだ不明だ。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
拡大します
ルノー・チームからマクラーレンへと移籍したフェルナンド・アロンソが昨年中に新チームでの初ドライブを果たしたのに対し、マクラーレンから移籍のライコネンのフェラーリ・ドライブはまだ実現していない。

しかしこれについてマクラーレン・メルセデスのノルベルト・ハウグ/ディレクターは、「メディアからはいろいろと書かれているが、われわれがフェラーリからライコネンの早期解放を頼まれたという事実はないんだ。
だからわれわれがライコネンのテストの希望を阻止しているという指摘は的を射たものではないね」と、ドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』に語っている。

| | トラックバック (9)

ジェネ、「新しい規則が新しい仕事産み出す」

フェラーリ・チームのテストドライバーとして活躍するマルク・ジェネだが、毎年変更されるF1のテスト・レギュレーションについて触れ、「新しい規則が新しい仕事産み出す」と、語っている。
Marc Gene/Ferrari F430 (C)Ferrari S.p.A
拡大します
それによれば、今季はさらにシーズン中のF1テストが制限されることから、ジェネ自身の出番が少なくなると説明。
これにより生まれた時間から、本来の仕事であるF1テスト以外にも活躍の場を探ることになったとしている。

今季ジェネは、すでにプジョー・チームの一員としてALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)に参戦、さらに伝統のルマン24時間レースにも同チームのドライバーとして参加することを明らかにしている。
(同レースには前ザウバーのジャック・ビルニューブも参戦予定)

| | トラックバック (5)

『ムバダラ開発』フェラーリとスポンサー契約

中東アラブ首長国連邦アブダビの所有会社である『ムバダラ開発』が、フェラーリ・チームとの間でスポンサー契約を結んだことがわかった。

契約は3年間。金額は不明。
同社は2005年の7月にフェラーリ社の株式を5%所有する株主でもあり、またアブダビでのフェラーリ・テーマパーク建設を共同で行うなどフェラーリとの関係が元々深い。
さらに今季フェラーリ・エンジンを搭載するスパイカー社の大株主という関係もある。

マクラーレン・グループにも今年から中東資本が入ったばかり。
またフェラーリは今年大手スポンサー『ボーダフォン』を失っていた。

| | トラックバック (9)

2007/01/13

インド、「2009年にはF1グランプリ開催」

今回、トヨタ・チームとスポンサー契約を結んだインドの航空会社『キングフィッシャー』のヴィジャイ・マリヤ代表は、「2009年にはインドでF1グランプリが開催される」との見通しを明らかにした。
Vijay Maliya/CEO

それによれば場所はデリーで、すでにデリー政府とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏との間で計画が進められているというもの。
「私の夢は、もちろんこのインドでF1グランプリを開くこと。
それはおそらく2009年までには叶う筈だ。
インドは経済が好調で、将来を担う若者の数も多い。
すでにナレイン・カーティケヤンというF1ドライバーも輩出したし、これからさらに機運が盛り上がることは間違いない」

エクレストン氏はこの他にも韓国やロシアでのグランプリ開催を進めているとされ、今後さらにヨーロッパからのスタンス移動に拍車が掛かることになりそうだ。

| | トラックバック (6)

トヨタ、インドの航空会社と契約

12日(金)、他チームに先駈けて2007年新型車『TF107』を発表したトヨタ・チームは、同時にインドの航空会社『キングフィッシャー航空』と、スポンサー契約を結んだことを発表している。
Kingfisher (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
近年著しい経済発展を遂げているインドの中でも注目されている企業の一つであるキングフィッシャーは、まだ設立から2年に満たない若い会社だが、今回のF1ステップアップをジャンピングボードとして世界企業への飛躍を狙っている。

契約は複数年ということで、今シーズンからドライバーのヘルメットやスーツ、そしてマシン『TF107』のサイドにも同社のロゴが描かれることになる。

| | トラックバック (9)

ラルフ、『TF107』ポールリカールでテスト

12日(金)、ドイツ・ケルンの『エクスポ XXI』で2007年新型車『TF107』を発表したトヨタだが、チームではこれに先駈けホームコースであるフランスのポールリカール・サーキットでシェイクダウンテストを敢行している。
Toyota TF107 (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
詳細は明らかにされていないが、ステアリングを握ったのはラルフ・シューマッハ(31歳:ドイツ)。

同チームではすでに僚友ヤルノ・トゥルーリ(32歳:イタリア)が2007年からさらに3年間の契約延長を行ったことが伝えられているが、今年一杯まで契約があるラルフについては、「まだそんな話をする時期ではない」と、TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)のジョン・ハウェット社長は語っている。

ラルフは2003年のフランスGP(ウィリアムズ)以来、トゥルーリのほうは2004年のモナコGP(ルノー)以来勝利がなく、初勝利を狙うトヨタ共々、なんとしても今シーズンは栄冠をつかみたいところだ。

| | トラックバック (14)

シンガポール、2008年にもF1グランプリ開催?

シンガポール国内のメディアが、早ければ2008年にも『シンガポールGP』の開催があり得ると報じて注目されている。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
拡大します
それによれば、このプロジェクトは当地の巨額資産家とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏との間で進められているというものだが、現地事情、そして開催までの期間の短さを考えると公道レースしかあり得ず、そこにもやはりヘルマン・ティルケ氏が絡んでいるとのこと。

これまでセパンやバーレーン、イスタンブール、そして上海など幾多のF1サーキットを設計してきたティルケ氏だが、これが事実であれば公道F1サーキットをデザインするのは初めてと言うことになる。

| | トラックバック (5)

トヨタ、2007年新型車『TF107』を発表!

12日(金)トヨタ・チームは先陣を切って2007年シーズンのコンテンダー『TF107』を本拠地であるドイツ・ケルンで正式発表した。
Toyota TF107 (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
以下、チームリリース。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、3月18日に開幕する2007年シーズンの第1戦オーストラリアGPへ向け、集中的なテストプログラムを開始する前に、新たな挑戦車となる“TF107”を、1月12日(金)にドイツ・ケルンで発表した。

トヨタは11のF1チームの中で、新たなシーズンに、同じエンジンメーカー、同じタイヤパートナー、そして同じ2名のレースドライバーで臨む唯一のチームである。
この継続という独自の方向性は、チームを、これまでのシーズンからの経験を基に、着実に、地に足の着いた進歩へと導いてくれるだろう。

トヨタが熱望しているのは、F1でのゴールであり、2007年の具体的な目標は、レースでの勝利だ。「今年のわれわれの大きな目標は、初勝利を挙げることだ」とチーム代表兼TMG会長の冨田務は語る。

「われわれは1年前、同様の目標を掲げた。
しかし、2006年シーズンにそれを果たすことは出来なかった。
そのため、2007年も再び同じ目標へと挑む。
他のライバルチームがハードな仕事を続けていることは分かっている。
特にトップ3チームは顕著だ。
われわれにはF1での5年の経験があるが、それらのトップチームと比べれば、まだ若いチームであり、過大な目標を掲げる訳にはいかない。
しかし、それでも初勝利を目指して行く」

「初勝利に関しては、非常に自信を持っており、個人的には、開幕戦から挑戦して行けると思っている。そのためには、冬季テスト期間中に有意義なテストを行い、新たな“TF107”とタイヤについて完全に理解することが非常に重要だ」

チームは目標達成へ向けた強化のために、2006年12月、山科忠をTMG副会長として迎えた。山科忠は冨田務とTMG社長J.ハウエットとの3人体制で、パナソニック・トヨタ・レーシングのトップマネージメントの任を担う。

「冨田会長、J.ハウエット社長と私の3人が、日本の訓話の『三本の矢』のように、力を合わせ、表彰台の頂点を目指していきたい。われわれは空力やサスペンション、ギアチェンジシステムなど、全ての範囲において改善を行ってきた」と山科忠は語った。

昨年、チームは2005年の成功を受けての高い期待を果たすことが出来なかった。
しかし、新しい“TF107”で再び上位争いを展開する大きな自信を持っている。

「われわれは勝たなくてはならない - それはわれわれがなぜここにいて、レースを戦っているかという根本的な存在意義だ」とJ.ハウエットは説明する。
「われわれは2005年、かなり良いプラットフォームを生み出すことが出来た。
しかし、昨年はそこから十分な進化が出来なかった。スピードに関して言えば、われわれはグリッド上で3番目に速いパッケージを持っていたと思う」

提供:トヨタ自動車(株)広報部

トヨタ『TF107』画像はこちら

| | トラックバック (35)

2007/01/12

フェラーリ首脳、「シューマッハの関与に期待」

新しくフェラーリ・チームのスポーティング・ディレクターに就任したステファーノ・ドメニカリ氏は、同チームのミハエル・シューマッハについて「大きな関与に期待している」と、マドンナのスキーイベントで語っている。
Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「彼が実際にわれわれのマシンを走らせるかどうか、それはまだわからない。
ドライビングについては彼の決断次第だね。
しかしそれは別として、彼の豊富な経験を、われわれの若い二人のドライバー、ライコネンとマッサにアドバイスして欲しいと思っているし、そして彼はそれに応えてくれるものと確信しているんだ。
彼は間違いなく世界で最も成功した偉大なF1ドライバーなんだからね」

シューマッハ同様、これまでスポーティング・ディレクターとしてチームを率いてきたジャン・トッド氏も今季は常にチームに帯同する予定はなく、その分ドメニカリ氏に掛かる負担は大きくなるとみられる。

| | トラックバック (8)

トロ・ロッソ、新型車開発遅れる

来季『スクーデリア・トロ・ロッソ』のドライバーとして見込まれるビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)だが、2007年新型車『STR2』の完成がさらに遅れていることを認めた。
Toro Rosso『str1』 (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
これは、同選手が現在トレーニングを続けているオーストリアのザルツブルグで、地元の『ザルツブルガー・ナハリヒテン』紙に語ったもの。
この中でこのイタリア人は、新型車の完成予定がさらに遅れているため、1月中のテスト予定はキャンセルされるとの見通しを明らかにした。

同選手はまたこの新型車がレッドブル・レーシングの『RB3』とほぼ同じであるのではとのメディアの指摘については濁したものの、自身の同チームのシート獲得については「手続き上の問題を残すだけ」と、自信を示した。

| | トラックバック (6)

マハティール前首相、「F1、対費用効果ない」

日本に続くアジアでのF1グランプリ定着に尽力したマレーシアの前首相マハティール氏は、「現在の状況ではF1グランプリは対費用効果がみられない」として、開催契約の延長に懐疑的な姿勢をみせている。
2004 Malaysia GP (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これはイギリスの『オートスポーツ・モーターショー』で英国メディアに語ったもの。
その中で同氏は、「これにはマレーシア通貨の国際価値低落が影響していることは否めない。
以前ほどこのF1グランプリを開催するメリットがなくなっているのが事実、対費用効果がなくなっているんだ。
バーニー・エクレストンが要求するだけの金額を今後も支払うのは容易なことではない。
われわれ(セパン・サーキット)は、政府に対して援助を受けるだけのプレゼンテーションをしなくてはならないが、政府がどういう決断を下すかはわからないな。
今後もこのマレーシアGPが継続できるかどうかは、予断を許さないことだよ」と、語っている。

| | トラックバック (4)

2007/01/11

セパン・サーキット、F1テストに期待

マレーシアGPの主催地であるセパン・サーキットでは、今年のグランプリ(4月8日)の前に開催が予想されるF1合同テストに大きな期待を掛けている。
これは、同サーキットのアームド・ムスターファ/ゼネラル・マネージャーが地元マレーシアの『スター』紙に語ったもの。
2004 Malaysia GP (C)Ferrari S.p.A
拡大します
その中で同氏は、「レースの直前にセパンでテストがあれば、それは当然グランプリへの関心を盛り上げるのに大きな力になることだろう。
またわざわざそのためにマシンや機材を運ぶ必要もないのだし、このテストに掛かるコストは最低限のものになる筈だ。
これはすべての人にとっていいことだろう」と、自画自賛だ。

2007年のF1カレンダーでは、3月18日の開幕戦(オーストラリアGP)のあと、第2戦となる4月8日のマレーシアGPまで3週間のインターバルが空くことになるが、いずれもチームの本拠地ヨーロッパからは遠隔の地となるため、その間にセパンでテストが設けられれば本国にマシンを戻すこともなく合理的というもの。

ただし、トップチームでは必ずしもテストチームとレースチームとはスタッフが同じでなく、加えてドライバーやマシンも異なるという事情も絡み、同氏が言うほど単純ではないようだ。

| | トラックバック (2)

ライコネン、跳ね馬ウェア姿初お披露目

2007年シーズン、5年間在籍したマクラーレンから心機一転フェラーリ・チームへと移籍したキミ・ライコネン(27歳:フィンランド)が、10日(水)その跳ね馬ウェア姿を初めてお披露目した。
Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは、フェラーリ・チームで恒例となっているマドンナでの冬のスキー場イベントに初参加したもので、真っ赤なウェアに真っ赤なキャップを被ったライコネンは、跳ね馬ドライバーとして初めての公式会見に臨んだ。

「初めてマラネロのファクトリーを訪れた時、僕はそれまで予想していたよりもずっとチームの雰囲気がフレンドリーであることを知った。
もちろん彼らはとてつもないハードな仕事を続けているんだけど、でもリラックスした気持ちを失っていないんだ。
正直言って、マクラーレンの時とはずいぶんと異なって感じられたね。
きっとここではうまくやれると思っているよ」

| | トラックバック (16)

『デンソー』、トヨタ・チームとの契約更新

10日(水)トヨタ・チームは、『デンソー』との間で2008年までのコーポレート・スポンサー契約を延長したことを発表した。

同社は自動車関連システムやコンポーネントを供給する世界トップクラスの企業であり、トヨタ・チームについては、2004年からのコーポレートスポンサー締結以前の2002年からテクニカルスポンサーとしてスパークプラグなどの製品を供給している。
Denso (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の冨田務会長は、「デンソーはわれわれがF1に参戦を始めた初年度からのテクニカルパートナーであり、この強力な関係が今後も続いていくことを誇りに思う。
デンソーの技術はパナソニック・トヨタ・レーシングにおいて重要な役割を果たしており、われわれのF1カーは直接的に恩恵を受けている。
チームの誰もがF1での成功へ向けて全力を尽くしており、F1のみならず、世界中で強力な関係を築いているデンソーのサポートが受けられることを喜んでいる」と語った。

またデンソーの深谷紘一社長は「今回の契約更新をうれしく思っている。
トヨタ・チームの成功に向け、今後もトヨタと一緒に頑張りたい。
また、世界のデンソーグループ社員10万人でチームを応援していきたい」と語っている。

| | トラックバック (9)

レッドブルの新型車発表は1月26日に

10日(水)、レッドブル・レーシングは2007年シーズンを戦うルノー・エンジン搭載の新型車『RB3』(仮称)の発表を、1月26日(金)に行うことを明らかにした。
Redbull『RB2』 (C)RedBull Racing
拡大します
場所はスペインのバルセロナ・サーキットで、2007年ドライバーのデビッド・クルサードとマーク・ウェバーが同席、発表後直ちに同サーキットでシェイクダウンテストが行われる見込みだ。
同チームではまだ第3ドライバー&テストドライバーが決まっておらず、この席で発表される可能性もある。

なお同地では2日前の24日(水)にホンダ・チームがやはり新型車発表を行なうことになっている。

| | トラックバック (10)

2007/01/10

今年のバーレーンテストは大規模なものに

F1のオフテストは気候が温暖なスペインでというのが定番だが、もちろんヨーロッパを出ればその限りでない。
Bahrain Teat Image (C)Honda Racing
拡大します
とりわけ2月に予定される気温が高いバーレーン・サーキットでのテストは好評で、今年で3年連続3回目ということになる。
第1回の一昨年はフェラーリ・チームだけ。
2回目の去年はこれにホンダとトロ・ロッソが加わった3チームで行われた。

今年はさらに参加チームが拡大し、すでに上記フェラーリに加えチャンピオン・チームのルノー、マクラーレン、トヨタ、レッドブル、トロ・ロッソ、そしてスーパー・アグリの7チームが参加の意向を表明しており、さらにホンダとBMWザウバーも参加を検討中ということだ。

| | トラックバック (13)

マクラーレン、一部バーレーン資本に

9日(火)、マクラーレン・メルセデス・チームの母体であるマクラーレン・グループは、同社株式の30%をバーレーン王国の企業『ムムタラカト・ホールディング・カンパニー』に譲渡したことを発表した。

ムムタラカトはバーレーン王国が全額出資している持株会社で、実質的にバーレーン自体がマクラーレン・チームに出資する形となる。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
拡大します
これにより、マクラーレン・グループの株式はメルセデスの親会社であるダイムラー・クライスラー社が40%、またチーム代表であるロン・デニス自身が15%、そしてTAGグループが15%保有するということになった。
(今回の売却分はいずれもデニス氏とTAGの持ち分)

当初はメルセデス(ダイムラー・クライスラー)が同チームを完全買収するのでは、とみられていたが本業の業績の不振もあって中東に活路を求めたようだ。

| | トラックバック (5)

2007/01/09

豪GPのサポートレースにサイドカー?

FIM(国際モーターサイクル連盟)がこのほど発表した2007年の『サイドカー世界選手権』カレンダーで、その開幕戦が3月18日(日)のメルボルンであることがわかった。

FIMではまだそのサーキット詳細について明らかにしていないが、これはすでにFIAが発表したF1カレンダーの開幕戦と一致しているもの。
こうしたことから、今年のオーストラリアGPではそのサポートレースとして上記サイドカーレースが行われる可能性が強いとみられている。
Sidecar Race Image
Sidecar
しかしながら、サイドカーレースはパッセンジャーがマシンの外部に身を挺するように戦うことから、公道サーキットであるアルバートパークでのレースには安全性の観点から疑問を投げ掛ける向きもあるようだ。

| | トラックバック (3)

M.ドネリー氏、「F1にはもっと小チーム必要」

元ロータスのF1ドライバー、マーティン・ドネリー氏(42歳:アイルランド)が、「F1にはもっと小さなチームが必要」との持論を『ユーロスポーツ』で語っている。

現在ルノー・チーム・コムテックで若手ドライバーの発掘を担当しているドネリー氏によれば、F1はドライバーが固定していて若いドライバーがステップアップするチャンスが少ないというもの。
そのためにも、もっと小さなチーム(以前であればミナルディのような)がF1グリッドには必要だと強調している。
Martin Donnelly
1989年にアロウズでF1デビューを果たしたドネリー氏は、翌年ロータス・チームに移籍してフルシーズンを戦ったが、チームメイトで国際F3000時代からのライバルだったジャン・アレジの活躍の影であまり存在感を示すことができなかった。
結局ヘレスのスペインGPでのアクシデントで瀕死の重傷を負い、その後復帰することはなく現役を終えている。

| | トラックバック (4)

スーティルも『WスパイカーF1』認める

スパイカーF1では、トヨタから移籍したマイク・ガスコイン/チーフ・テクノロジー・オフィサーがシーズン半ばでのバージョンアップを示唆しているが、2007年同チームのドライバーに決まっているエイドリアン・スーティル(23歳:ドイツ)も『F1トータル』でこれを認めている。
Adrian Sutil (C)Toyota Motorsports
拡大します
「僕らはまだこのオフのテストをしていないけれど、2月にはまったく新しいクルマで走っている筈さ。
それに加え、このシーズン中のもう1回新型車を登場させる手筈になっているんだ。
それはそう、8月のトルコGPあたりになるかな」

スーティルは2005年のスーティルはF3ユーロシリーズでランキング2位。
2006年はブッチギリで全日本F3選手権を制した、将来を嘱望される期待の若手だ。

| | トラックバック (5)

アロンソの初ドライブは17日にバレンシアで

フェルナンド・アロンソ(25歳)の母国スペインの『マルカ』紙は、同選手のマクラーレン・チームにおける新年初ドライブが1月17日(水)になると報じた。
場所はスペインのバレンシア・サーキット。
McLaren MP4-21 Nose (C)McLaren Group
拡大します
同チームではすでに15日(月)に同じバレンシア・サーキットで新型車発表とシェイクダウンを行うことになっており、アロンソはこれを引き継いでのテストということになるようだ。
なお翌日の16日(水)には同じバレンシアで『BMWザウバーF1』チームも新型車発表を予定している。

また同紙は、その後のマクラーレンのテストについて翌週にも同じバレンシアで、その後ヘレス、バルセロナ(いずれもスペイン)、さらにバーレーン・サーキットでもテストを予定しているとしている。

| | トラックバック (9)

F1に自動車メーカー新組織設立される

これまで自動車メーカーらによるGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)と鋭く対立してきたFIAだが、このほどF1に参戦する自動車メーカーの権益を守るための公的組織を設立することを承認した。
2004 Hungary GP (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これはFIAの世界モータースポーツ評議会が8日(月)明らかにしたもので、正式名称『フォーミュラワン製造者諮問委員会』と名付けられたということだ。

またFIAからもこれにマックス・モズレー会長やチャーリー・ホワイティング/レース・ディレクター、そして技術顧問であるトニー・パーネル氏(元ジャガー)やピーター・ライト氏(元ロータス)らが加わることが予定されているという。

| | トラックバック (8)

2007/01/08

フェラーリのシェイクダウン、非公開?

当初の予定より早く、1月14日(日)に新型車発表が行われるというニュースが駆けめぐったフェラーリ・チームだが、どうやら14日と翌15日(月)のフィオラノでのシェイクダウンはメディアには非公開になるかも知れない。
Mugello Circuit Gate (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは同チームのスポークスマンが語ったもので、それによれば「第一、まだほんとうに新型車が間に合うかどうかもわからないよ」と、煙に巻いている有り様だ。

その場合、結局実質的なお披露目は翌週に持ち越され、ムジェロ・サーキットでのテストが最初の公開テストということになるようだ。
なおここでは、いよいよマクラーレンから移籍を果たしたキミ・ライコネンが跳ね馬マシンのステアリングを握ることになるとみられている。

| | トラックバック (9)

インディアナポリス、今週F1の将来明らかに

アメリカGPの開催地IMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)では、今週中にも将来のフォーミュラワンへの姿勢について明らかにするとしている。
Indianapolis MSW Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは地元の『インディアナポリス・スター』紙が伝えたもので、それによれば同スピードウェイのジョー・チトウッド/社長兼COOが、同市のマリアン大学で「アメリカにおけるフォーミュラワンの未来」と称して講演を行うというもの。

インディアナポリスでは、2005年アメリカGPのミシュラン勢不参加騒動もあり、2007年以降の開催についてバーニー・エクレストン氏とに契約更新では単年契約という異例の状況になっている。

なおフォーミュラワン・レーシングが根付かないと言われるアメリカだが、古くは1959年(セブリング)からF1を開催という長い歴史を持っている。
ちなみにこの時のウィナーは現在のマクラーレン・チームの創始者でもある故ブルース・マクラーレンだった。

| | トラックバック (5)

フェラーリの新型車発表は1月14日か

今年こそタイトル奪還を目指すフェラーリ・チームだが、その2007年コンテンダー『???』の新型車発表が、1月14日(日)に行われるのではないか、と報じられている。
Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これはイタリアの『ANSA通信』が伝えたもので、場所は跳ね馬の本拠地マラネロのフィオラノ・サーキット。
メディアにお披露目されたあと、さっそくフェリッペ・マッサの手により同サーキットでシェイクダウンが行われるというもの。

これまでの報道では、1月16日(火)にスペインのヘレス・サーキットで発表されるという見方が有力だった。
現在のところ、これはトヨタ・チームの1月12日(金)に続く2番目の早さということになりそうだ。

| | トラックバック (15)

2007/01/07

ガスコイン氏、「スパイカーが最後の職場」

今シーズン、トヨタ・チームからスパイカーF1へと移籍、チーフ・テクノロジー・オフィサーを務めるマイク・ガスコイン氏は、「ここが自分にとって最後の職場になるだろう」と、英『オートスポーツ』誌に語っている。
Mike Gascoyne (C)Renault F1 UK
拡大します
「いつまでもこの仕事を続けたい訳じゃないからね。
3年働けば自分は46歳になる。
それはこのフォーミュラワンで通算20年間も過ごしたことになるよ。
そしたらこの世界から足を洗って、世界の海をセーリングしたいと思っているんだ。

イギリスの名門ケンブリッジ大学を出たガスコイン氏は、旧ティレルでF1に関わりを持ち、ザウバーやベネトン、それからルノーに移籍して成功作を連発、その後トヨタに引き抜かれたが開発方針の違いなどから昨季限りでチームを去っている。

| | トラックバック (2)

ウィリアムズ新型車は2月2日にお披露目

多くのF1チームが1月中にその2007年新型車を発表する予定だが、新たに来季トヨタ・エンジンを搭載することになるウィリアムズ・チームは、2月2日(金)にこれを行うことを明らかにした。
Williams Factory (C)Williams F1
拡大します
それによれば公式のセレモニーは同チームの本拠地であるイギリス・オクスフォードのファクトリーで行われるということだが、その後同日中(!?)にスペインのヘレス・サーキットで最初のシェイクダウンテストを行うとのこと。

同チームではすでに昨年中からトヨタ・エンジン搭載車での先行テストを行っていて、これまで通算113勝を誇る名門チームが復活を賭ける今シーズンへの意気込みは高い。
なお、同チームにはTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)の一員である中嶋一貴も第2テストドライバーとして契約していて、その意味でも日本からの関心は高まっている。

| | トラックバック (14)

ホンダ新型車は1月24日にシェイクダウン

ホンダ・チームは、2007年シーズンを戦う新型車『RA107』(仮称)を、1月24日(水)にシェイクダウンすることを明らかにした。
Image (C)Honda Racing
拡大します
場所はスペインGPの開催地でオフテストでもお馴染みのスペインはバルセロナ・サーキット。
同日シェイクダウンが行われたあと、引き続き翌日からは本格テストが行われる予定という。

ただし、この時のカラーリングは暫定ということで、かねて秘策があると言われる2007年のカラーリングについては2月になってからそのベールを脱ぐことになっている。

| | トラックバック (16)

2007/01/06

ブリアトーレ氏、パルマFC入札の噂否定

ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表(56歳:イタリア)は、サッカー・チーム買収に動いていると一部に報じられていることについて、「まったくあり得ないこと」と、これをイタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で否定している。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
拡大します
イタリア・プロ・サッカーリーグの最高峰『セリエA』では、名門クラブ『パルマFC』のオーナーである『パルマラート』が破産宣告、同チームを売却しようとしているとされる。
そしてこの入札に、ブリアトーレ氏が乗り出したと報じられたもの。
『パルマラート』はイタリアで第8位という大手乳業会社。
モータースポーツにも関心が深く、かつてはブラバムやアロウズなどのスポンサーをしたこともある。

入札の締め切りは今月の8日(月)までということだが、果たしてこの『実業家』がサッカーにも関心を示しているのかどうか、注目されている。

| | トラックバック (4)

BMWザウバー代表、第2風洞の計画否定

多くのF1トップチームが2基目の風洞設備の建設に走る中、『BMWザウバーF1』チームではマリオ・タイセン代表がこれを否定している。

「他のチームと異なり、われわれのところでは2番目の風洞を建設するという計画は持ち合わせていない。
現代のマシン開発に風洞設備は欠かせないものだが、それもコンピュータによる正確な解析がなければ性能を活かすこともできないんだ。
だからわれわれは同じコストを掛けるのであれば、風洞の実験結果を解析する優秀なコンピュータのほうに投じることにしたのだ」
BMW F1 Engine/Bench Test (C)BMW Motorsports
拡大します
既報の通り、今回同チームが1千万ドル(約11億8千万円)を投じて導入する『アルバート2』という名のスーパーコンピュータは、わずか1秒間に12兆2880億回もの計算をすることが可能ということで、数年前の同等コンピュータに比べて2倍の電力で5倍もの性能を発揮するということだ。

| | トラックバック (8)

アロンソ、すでに新チームで過ごす

2006年、最後にマクラーレンのマシンでのテストが叶ったフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)だが、晴れて新しい契約がスタートした新年、さっそく新チームで過ごしたことが伝えられている。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
拡大します
母国スペインの『ディアリオAS』紙によれば、アロンソはチームに慣れるためイギリスにあるマクラーレン・チームのファクトリーを訪問。
すでに開発が進められている新型車『MP4-22』(仮称)を視察すると共に、今後一緒に仕事をすることになるチームスタッフらと親交を深めたということだ。

アロンソは「いきなり結果を出すことは難しいかも知れないけれど、マクラーレンは歴史と伝統があるチーム。
必ずやタイトル争いに加わってみせるよ」と、語っている。

| | トラックバック (8)

2007/01/05

ニュルブルクリンク、「F1は大赤字」

これまでのヨーロッパGPから、2007年はドイツGPを開催することになっているニュルブルクリンクだが、フォーミュラワン開催により大きな赤字を出していることを明らかにした。
2005 Europe GP/Nurburgring (C)Williams F1
拡大します
これは、同サーキットのウォルター・カフィッツ氏がドイツの『DPA』通信に語ったもので、その中で同氏は「2004年と2005年の2年間で、われわれはおよそ2,200万ドル(約26億円)もの赤字を出している。
しかしこのこと自体は想定内のことで、別に驚きに値するものではない。
われわれは、フォーミュラワン以外の部分で黒字を出しているからね」と、語っている。

説明によれば、赤字の原因はF1開催に掛かるコストが増大していることに合わせ、F1グランプリの観客数が2006年は2003年当時にくらべて4分の3にまで減少しているということにあるという。
同国ではさらに2007年はミハエル・シューマッハの引退による人気衰退も懸念されている。

| | トラックバック (4)

「苦しい戦いになる」と、メルセデス首脳

2007年はライバルであるルノー・チームから現役チャンピオン(フェルナンド・アロンソ)を獲得したマクラーレン・メルセデス・チームだが、「今シーズン、タイトル争いを演じるのは難しい」と、現実的な分析を行っている。
McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
拡大します
これはメルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターがドイツの『スポーツ1』で語ったもの。

「今シーズン、どこのチームがタイトル争いをするのか、いまの段階でそれはまだ誰にもわからないことだ。
チーム首脳にとっても、また外部の観察者たちにとっても、ね。
シーズンが始まるまでにまだ多くのテストがあるし、新型車だって現れていない。
昨季の最後、全チームでベストのクルマを持っていたフェラーリだって、2005年はまったく戦闘力を欠いていただろう。
ただ実際問題、われわれがすぐにタイトルを争うとみるのは現実的でないと思う」

マクラーレン・チームは昨季ついにシーズン0勝に終わったが、これは実に1996年以来の不名誉な記録ということになる。

| | トラックバック (6)

フィジケーラ「確かにプレッシャーはある」

フェルナンド・アロンソがマクラーレンに去ったあと、チャンピオン・チームであるルノームを実質的に率いる立場となったジャンカルロ・フィジケーラ(34歳:イタリア)は「確かにプレッシャーはある」と、自身が置かれた状況について語っている。
Giancarlo Fisichella (C)Renault F1 UK
拡大します
「チームメイトが、これまでの世界チャンピオンからまったくの新人ドライバーに代わったんだもの、僕への責任が増大したことは自覚しているよ。
なぜなら、僕がこのチームをリードしなくてはならなくなったんだからね。
そして、そのためのプレッシャーがあることも感じている。
でもそれは僕にとってまた新たなチャレンジなんだ。
自分自身のためにこれを喜んで受け入れるさ」

ただフィジケーラは、周囲から「今年が最後のチャンス」と暗に指摘されていることについては「そんなことはない」とこれを一蹴した。

| | トラックバック (5)

ベルガー氏、『カスタマーシャシー』に自信

2006年シーズン、実質的にレッドブル・レーシングの2005年シャシーを流用しながらもこれをジャガー・レーシングのものとしてレギュレーション違反の指摘をかわした『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、今季のシャシーについても同様に自信をみせている。

これは同チームのゲルハルト・ベルガー/共同オーナーが語ったもので、「われわれは独自に2007年シャシーの知的所有権を有することになる。
したがってFIAから承認を受けることに何の問題もないと確信しているよ」とのこと。
Toro Rosso『str1』 (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
レッドブルでは新加入のエイドリアン・ニューイ氏によって新型車が設計されているとされるが、形式的にはレッドブル・テクノロジーズが開発・製作、レッドブルには『RB3』、トロ・ロッソには『STR2』としてそれぞれに知的所有権を与える方向とみられる。

F1のシャシーについては、2008年シーズンからは他チームと共有されるカスタマーシャシーの使用が許されることになっているものの、2007年については許されていない。

| | トラックバック (16)

2007/01/04

スペイン第4のサーキット、初F1テスト間近

すでにFIAから『タイプ1』のライセンスが降りたとされるスペイン第4のF1サーキット『サーキット・モンテブランコ』だが、早ければ今オフにもその最初のテストが行われる見通しであると、独誌らで報じられている。
Monteblanco Circuit Image (C)Circuito Monteblanco
拡大します
サーキット・モンテブランコはスペイン南部サンタクルス県のラ・パルマ・デル・コンラドという田舎町に造られたもので1周約4.5キロ。スペインではバルセロナ、ヘレス、そしてバルセロナに次ぐ第4番目のF1サーキットになる。
同サーキットはフランスのポールリカール・サーキット『HTTT』(ハイテク・テスト・トラック)同様、いくつものレイアウトに設定変更することができるという。

『タイプ1』のライセンスがあれば、F1テストやGP2レースが行えることになるが、実際にF1グランプリが開催されるかどうかは別の問題だ。

| | トラックバック (4)

「トヨタこそミハエル雇うべき」と、J.マス氏

引退したミハエル・シューマッハの先輩ドライバーにあたるヨッヘン・マス氏(60歳:ドイツ)が、トヨタ・チームに対して苦言を呈している。
Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
これは母国ドイツの『ユーロスポーツ』に語ったもので、その中でマス氏は、「トヨタは2002年にフォーミュラワンに参戦して以来、これまでまだ一度も優勝を果たしていない。
私が考えるに、トヨタではあまりに無分別に巨額の資金が使われ過ぎている。
それは、弟のラルフやその他の活動について、ね。
トヨタは5,000万ドル(約59億円)を使ってミハエル・シューマッハをアドバイザーとして雇うべきなんだ。
そうすれば彼は、きっとチームに何かを起こしてくれる筈なんだが、ね」と、語っている。

実際には2007年、ミハエルはフェラーリ・チームに残り、ジャン・トッドCEOのスーパー・アシスタントとして働くことになっている。

マス氏は1970年代、主にマクラーレン・チームのドライバーとしてF1を戦い、1975年のスペインGPで初勝利を遂げている。

| | トラックバック (4)

マクラーレン、ヘルメットカラーも管理

来季マクラーレン・チーム入りするフェルナンド・アロンソについて、『F1.Live』はチームからヘルメット・カラーリングの変更を求められるだろうと報じている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
拡大します
これまでルノー・チームに在籍したアロンソは、マシンと同様、青と白を配したカラーリングを使っていたが、これはルノー色が強いもので、マクラーレンではシルバーあるいはクロームに変更されるだろうとの見方を示している。
先月行われたヘレス合同テストでマクラーレンに乗ったアロンソは、白いスーツ、白いヘルメット姿だった。

なお、黄色はルノーのコーポレイテッドカラーで青はタイトル・スポンサーだった『マイルドセブン』(JT)の色。
またシルバーはドイツ(メルセデス)のナショナルカラーということになる。

| | トラックバック (14)

2007/01/03

リウッツィ、「決めるのは自分じゃない……」

ゲルハルト・ベルガー/オーナーの言葉にもかかわらず、いまだに来季のドライバー・ラインナップが決定されていない『スクーデリア・トロ・ロッソ』。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
その候補の一人であるビタントニオ・リウッツィ(25歳:イタリア)は、最終決定の遅れにやきもきしながらも、「決めるのは自分じゃないし……」と、不安を隠せない心中を母国イタリアの『アウトスプリント』誌に語っている。

「自分の契約書には、レッドブルを含め来シーズンもF1チームでの関わり合いについては書かれているよ。
でも、それは必ずしも僕にレースシートを保証したものじゃないんだ。
だから来年のどういうポジションになるのか、僕にはわからない」

同チームでは先頃米チャンプカー・チャンピオンのセバスチャン・ボーデをテスト。
ボーデの2007年起用はないものとみられるが、その一方でスパイカーF1から外れたティアゴ・モンテイロの名前もささやかれるなどリウッツィにとって状況は決して予断を許さないものになっている。

| | トラックバック (3)

ミハエル・シューマッハ、『コブラ』買う

1月3日(水)、満38歳の誕生日を迎えるミハエル・シューマッハは、丸16年に渡るF1生活へのご褒美としてか、自らに極上のプレゼントを購入したそうだ。
Image
これは母国ドイツの『エキスプレス』紙が報じたもので、『シェルビー・コプラ・デイトナ・スーパークーペ』という、いまや世界でも超貴重となった1960年代の歴史的スーパー・レーシングカー。

確認されている同型の現存車は世界でたった6台ということで、今回の購入価格は明らかにされていないがおよそ数百万ドル(約数億円)はくだらないと見積もられている。

ちなみにこのGTマシンは、当時フェラーリにとって最大のライバルだったという皮肉。

| | トラックバック (35)

モンテツェモロ社長、「F1コスト削減必要」

フェラーリの親会社であるフィアット社の社長ルカ・モンテツェモロ氏は、今後F1におけるコスト削減の必要性を地元イタリアの『コリエレ・デラ・セラ』紙で訴えた。
Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「フォーミュラワンはここ10年でコントロールできないほどに増加してしまった。
しかしいまわれわれは、今後これを削減する方法を見出さなければならない。
私の理想は、今後3-4年の間にフォーミュラワンを自ら収入を産み出すものにすることにある。
そう、これはこのスポーツの将来における決定的なチャレンジなんだ」

同紙が伝えるところでは、2006年シーズンこの跳ね馬チームは約3億3千万ドル(約390億円)もの資金を投じたということだが、今年限りで大口スポンサー『ボーダフォン』を失ったこともあり、活動規模の縮小は避けて通れない道だ。

| | トラックバック (7)

2007/01/02

ホンダ代表、「若手ドライバー昇格時期」

先のオフテストで新星マルコ・アンドレッティ(19歳:アメリカ)を抜擢したホンダ・チームのニック・フライ代表は、次のように「USAトゥデー」に語っている。
Nick Fry (C)B.A.R
拡大します
「いまこのモータースポーツの頂点は、若い新しい血を必要としているんだ。
われわれはルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、そしてヘイキ・コバライネン(ルノー)といったフレッシュな顔ぶれを手に入れた。
そしてさらにF1予備軍として、例えばセバスチャン・ベッテル(BMWザウバー)、ネルソン・アンジェロ・ピケ(ルノー)、さらにブルーノ・セナらが新たなシートを窺っている。
F1にはすでに長い時間ここにいるドライバーが何人もいるが、私は彼らがいつまでもここに留まるとは思っていないよ」

今回ホンダのテストに起用されたマルコ・アンドレッティは、言うまでもなくアメリカ・モータースポーツ界の名門アンドレッティ家・期待の星だ。

| | トラックバック (16)

2007/01/01

メルセデス、「ドイツ人ドライバー優先」

現レッドブル・レーシングのマーク・ウェバーがメルセデスによる起用について語ったばかりだが、同モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクター(54歳:ドイツ)は逆にドイツ人ドライバーを優先させる意向を独『スポーツ1』に示している。
Michael Schumacher (C)Mercedes Motorsport

この中でハウグ氏は、「ミハエル・シューマッハがわれわれのクルマをドライブすることはなかったし、またこの50年間メルセデスをドイツ人ドライバーがドライブするということもなかったが、決してメルセデスがこれを排除しているということはもちろんない。
これはたまたまそうした機会に恵まれなかっただけ。
当然われわれの理想はドイツ人による世界タイトルの獲得ということにあるよ」と、強調している。

ミハエル・シューマッハは周知のように元々はメルセデスの育成ドライバーだった。
また、もう一つのドイツチームであるBMWザウバーはニック・ハイドフェルド、そしてセバスチャン・ベッテル(テストドライバー)といったドイツ人を起用している。

| | トラックバック (7)

エルヴィントン飛行場、テスト制限に上告

イギリス・チームの多くがエアロダイナミックス・テストの場所として選んでいるヨークシャー・エルヴィントン飛行場の滑走路だが、裁判所によるテスト制限について、これを不服として上告していることがわかった。
Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは、この空港近くの住民がF1テストによる騒音被害がひどいとしてテスト差し止めの訴訟を起こしたもので、裁判所が2007年は年間のテスト日数を10日までに制限する裁定を下していたもの。

2006年は全部で16日間行われたということで、マクラーレンなどはこの制限が実施されれればテストチームはイギリスを離れることになるだろうと地元紙『ザ・プレス』は伝えている。

| | トラックバック (3)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »