トヨタ ブラジルGP公式予選ニュース
F1第18戦ブラジルGP予選 J.トゥルーリが2列目3番手グリッド確保
R.シューマッハーも4列目7番手の好位置から今季を締め括る決勝レースで表彰台を目指す
F1第18戦ブラジルGPの公式練習3回目と予選がブラジル・サンパウロ市郊外のインテルラゴス・サーキットで行われた。
午前11時からの公式練習3回目は、雲に覆われた空の下で行われ、セットアップとタイヤ評価を最終チェック。その後、午後2時から予選が行われたが、天候は好転。
太陽も顔を出し、やや風が強いものの気温21度、路面温度36度、湿度64%のコンディションでタイムアタックが開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、第1セッションをラルフ・シューマッハーが3番手、ヤルノ・トゥルーリが6番手の好位置で突破し、続く第2セッションでも、走行開始早々にコースインし、2台はいきなり好タイムをマーク。
ヤルノ・トゥルーリは、最初のアタックタイムで刻んだ4番手を維持、ラルフ・シューマッハーは7番手で、第3セッションへの進出を決めた。
最終第3セッションでは、2台共にセッション終了間際に新品タイヤに交換。渾身のタイムアタックで、ヤルノ・トゥルーリが3番手、ラルフ・シューマッハーは7番手を確保。
ヤルノ・トゥルーリは今季予選最高位の2列目3番手から、ラルフ・シューマッハーも4列目7番手から、決勝レースでの表彰台獲得へと挑むこととなった。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー8 シャシー:TF106/08B
公式練習3回目:20番手 1分14秒051(トップと2.608秒差) 19周
予選第1セッション: 6番手 1分11秒885(トップと1.242秒差) 8周
予選第2セッション: 4番手 1分11秒343(トップと1.030秒差) 5周
予選第3セッション: 3番手 1分11秒328(トップと0.648秒差) 13周
グリッド: 3番手(暫定)
「この予選結果は本当に素晴らしく、これまでのところ、われわれにとっては良い週末となっている。
シーズン全体を通して、F1カーを改善すべくハードな努力を続けて来たが、確実に進歩を遂げていることを示せたと思う。
この週末、ここまではわれわれは十分に強力で、“TF106B”は良いパフォーマンスを発揮しており、良い決勝レースをするために必要なことは全て揃った。
ブリヂストンタイヤは非常に競争力が高く見え、表彰台を狙える明日が待ち遠しい。
今シーズン、私は何度か表彰台目前まで行ったものの、残り数周で逃してしまった。
それだけに、シーズンをトップ3フィニッシュで締め括れば最高だ。
とはいえ、明日のわれわれの目標は、まず、コンストラクターズ選手権での5位確保であり、できる限り多くのポイントを獲得すべく挑む」
ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー7 シャシー:TF106/10B
公式練習3回目:16番手 1分13秒642(トップと2.199秒差) 20周
予選第1セッション: 3番手 1分11秒713(トップと1.070秒差) 8周
予選第2セッション: 7番手 1分11秒550(トップと1.237秒差) 6周
予選第3セッション: 7番手 1分11秒695(トップと1.015秒差) 13周
グリッド: 7番手(暫定)
「チームにとって満足できる、良い予選パフォーマンスを見せられた。
ヤルノ・トゥルーリは素晴らしい仕事で3番手グリッドを獲得したが、私の7番手も納得行く結果であり、共に明日の決勝へ向けて良いポジションを確保できた。
このポジションからならば、決勝では良い結果を狙えるはずだ。
この週末、“TF106B”の正しいバランスを得ることはやや難しい挑戦であったが、今朝の公式練習3回目で、予選へ向け的確なセットアップを見出すことができた。
最終第3セッションでの私のラップタイムはそれほど悪くなく、クリーンなアタックができ、ミスも犯さなかったが、単に、ライバルに比べ充分に速くはなかったと言うことだ。
しかし、決勝レースには期待しており、チームがコンストラクターズ選手権で5位のポジションを確実にするために、できるだけ多くのポイントを獲得したい」
パスカル・バセロン:シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「良い予選セッションとなったが、昨日の時点で、ここでのわれわれの競争力が高いことはわかっていたので、期待通りだ。
午前中の公式練習3回目では、決勝レースへ向けた作業を行っていたこともあり、そのポジションがわれわれの位置を示していたわけではないことは分かっていた。
例年のブラジルGPに比べると涼しい天候条件により、若干慎重を要することとなったが、それもわれわれの天気予報から予期できていたので、2種類のタイヤコンパウンドの選択に、このコンディションも考慮に入れることができた。
この2種類のどちらを選択するかは非常に難しい判断であったが、現時点では悪くない選択だった。
われわれは高い期待を持って予選に臨んだが、結果には非常に満足している。
2台共にもう少し改善が可能であり、さらに上位グリッドを狙えたはずだが、文句はない。
明日へ向けて順調であり、決勝レースでの走行ペースにも自信がある」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「鈴鹿に続き予選3番手を獲得することができ、チームの士気もさらに上がった。
昨日に続き、今朝の公式練習3回目でタイヤの比較と共に、インテルラゴス・サーキット特有のバンピーな路面対策をメカニカルなセッティングの変更で色々トライした。
この結果を元に予選セッティングを決めたが、これが上手く機能したと言える。
2台揃って最終第3セッションに進み、明日の決勝レースに向けて勢いのつく予選結果も、ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーのドライバーだけでなく、チーム全員の働きの成果である。
決勝レースは鈴鹿で果たせなかった表彰台獲得を目指して積極的なレースを戦いたい」
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