ホンダ ブラジルGP決勝レースニュース
「バトン、3位表彰台でシーズンを締めくくる」
10月23日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:22〜24度
ブラジルGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、14番手からのスタートながら、3位でフィニッシュ。
優勝したハンガリーGP以来の、表彰台獲得となった。ルーベンス・バリチェロも7位入賞を果たした。
Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
予報では曇りがちの天候だったはずが、決勝当日は朝から青空が広がった。
レース開始時刻の現地時間午後2時には、気温も24度まで上がる。
スタート直後、ウィリアムズの2台が接触。
N・ロズベルグがクラッシュしてコース上に破片が飛び、セイフティカー導入となった。
バリチェロはG・フィジケラ(ルノー)、M・シューマッハ(フェラーリ)にかわされ、7番手に後退。一方バトンは、10番手まで順位を上げている。
6周目にレース再開。
その後、フィジケラを抜いたシューマッハはタイヤがバーストし、9周目の緊急ピットインで、大きく出遅れる。
さらにトヨタの2台が次々にリタイアし、バリチェロ、バトンは5、6番手にポジションアップした。
バトンは25周目に1回目のピットインしたあとも速さは衰えず、29周目の1コーナーではK・ライコネン(マクラーレン)を抜き去る。
これで4番手。さらに僅差でF・アロンソ(ルノー)を追う。7番手のバリチェロも、同じルノーのフィジケラに激しく迫った。
ほぼ全員が1回目のピットを終えた40周目。
バトンは表彰台圏内の3番手。バリチェロも6番手を走っている。
バトンとアロンソとの差は、依然1秒以内。バリチェロもほぼ同じ差で、フィジケラを追う。
しかし51周目、後方から猛追してきたシューマッハに抜かれ、7番手に後退した。
一方、50周目に2度目のピット作業を終えたバトンは、3番手をキープ。
2番手アロンソとの差は1.4秒まで広がったが、終盤にはコンマ4秒まで縮める。
結局最後まで抜けなかったものの、3位でチェッカーを受け、ハンガリーGP以来の表彰台を獲得し、ドイツGP以来7戦連続の入賞を果たした。
一方、バリチェロも、7位入賞。チームは、コンストラクターズランキング4位、ドライバーズランキングでは、バトンが6位、バリチェロが7位で、今シーズンを締めくくった。
Jenson Button/2006 Brazil GP (C)Honda Racing
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■ジェンソン・バトン 3位
「シーズンの最後を表彰台で締めくくることができて、最高の気分だよ。
昨日のトラブルがあって、14番グリッドからの追い上げだったからね。
今日のリザルトは真っ向勝負をした結果だし、マシンが素晴らしい戦闘力を発揮したからこそ得られたものだ。
今まで経験してきた中で、最も楽しめたレースの一つだよ。
もっと前のグリッドからスタートしていたら、どんな結果になっていたかなって、どうしても考えずにはいられないけど、この素晴らしい結果に恥じるところはないし、シーズン後半の強さも誇りに思っている。
チームのみんな、そしてすべてのパートナーとファンにお礼を言いたい。
最高の形で冬を迎えることができるよ。
そして、2007年シーズンはもっと強くなれるよう、みんなで頑張っていけると思う」
■ルーベンス・バリチェロ 7位
「僕にとってはタフな1日だった。
リズムに乗ることができなくて、ハンドリングも難しかったけど、それでもまた2台でポイントを獲得できた。
ジェンソンは後方スタートながら、いいレースをして表彰台に上がれたので、チームとしてはいい形でシーズンを終えることができたと思う。
今年は、マシンを乗りこなせるようになるまで苦戦してしまったけど、今シーズンの教訓を活かして、冬の間の仕事に取り組めるだろう。
また、今日、素晴らしい勝利を挙げたフェリペに、祝福の言葉をかけたい。
誰でも努力したら、それにふさわしい結果を手にすることができるんだ。
彼はこの週末いい走りをしたよ。
Honda Racing F1での最初のシーズンを素晴らしいものにしてくれたチームと、その関係者に感謝している。2007年を楽しみにしているよ」
■ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「なんと素晴らしいシーズンの終わり方だろう!
14番手から再び表彰台まで上り詰めたジェンソンの走りも見事なものだった。
ジェンソンは良いスタートを切り、1周目で大きくポジションを上げた。
その後は非常に速いタイムを刻みながら、優れた判断でオーバーテイクを繰り返していった。
アロンソに追いついてからもいい戦いを繰り広げ、2番手の座を奪おうとパスを仕掛けていった。
ルーベンスも懸命なレースを続け、同じような戦略だったフィジケラに力強い戦いを挑んでいった。
今日は記憶に残る出来事が多く起きた1日だった。
まず、ワールド・チャンピオンにふさわしい戦いをし2度目のタイトルを獲得したフェルナンド・アロンソにお祝いの言葉をかけたいと思う。
そして、15年以上にわたり、輝かしいキャリアを打ち立て、見ごたえのあるレースを通し、多くのF1ファンを楽しませてくれたミハエル・シューマッハ。
彼の今後の幸せを祈るとともに、祝福の言葉を贈りたい。
また、最後のレースを終え、チームを創設してくれたブリティッシュ・アメリカン・タバコとタイトルスポンサーのラッキー・ストライクには、これまでの信頼とサポート、そして展望に対し、心からの感謝を伝えたい。
最後にミシュランをはじめ、われわれのパートナーたち、そして数々の努力が実り、シーズン最後に素晴らしい結果をもたらしてくれた、日本とイギリスの優秀なHondaチームのメンバーたちにもありがとうという気持ちを伝えたい」
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