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2006年9月

2006/09/30

スパイカーMF1、来季はフェラーリ・エンジン

30日(土)『スパイカーMF1』チームは来シーズン、フェラーリ・エンジンを搭載することを発表した。

これによりフェラーリ・エンジンは本家フェラーリに加えレッドブルとスパイカーMF1の全3チームに搭載されることになる。

またレッドブルでは別途ルノーと契約を結んだことから、レッドブル・レーシングかトロ・ロッソのいずれかが来季ルノー・エンジンを搭載することになっていて、コスワースF1エンジンはこれにより今季限りということになりそうだ。

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ポールポジションはアロンソ(ルノー)

いくぶん路面コンディションも改善された中、ポールポジションを獲得したのはルノーのアロンソだった。通算15回目ということになる。
2番手にもフィジケーラがつけ、再びルノーの1-2という結果に。
アロンソは前回味わった不当なペナルティに、のしを付けて返した形だ。

3-4番手は1000分の1秒まで全く同タイムとなってホンダのバリチェッロとバトン。
(早い時刻に記録したほうが上位となる)
5番手マクラーレンのライコネン、6番手に唯一ブリヂストンタイヤを履いたフェラーリのシューマッハ。
7番手マクラーレンのデ・ラ・ロサ、8-9番手にBMWザウバーのハイドフェルドとクビサ。
そして10番手にレッドブル・レーシングのドーンボスという結果になった。

なお、このセッション中にライコネンのマクラーレンから右ミラーが脱落。
これをフロントウィングに当てたバトンはフロントノーズごと交換。
同じくリヤタイヤで踏んだフィジケーラのルノーはタイヤ交換を強いられた。

公式予選の結果はこちら
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公式予選第2ピリオドはアロンソ

雨がさらに強くなった公式予選第2ピリオド。
今度はエクストリーム・ウェザー・タイヤを装着したブリヂストン勢が挽回の様相をみせた。
しかしセッションが進むに従いミシュラン勢が再びタイムを短縮。
再びブリヂストン勢は下位に追いやられ、結局シューマッハ以外のブリヂストン装着車はすべてここで姿を消した。

トップはアロンソ、2位フィジケーラとルノーが1-2。
これにバトン、ハイドフェルド、デ・ラ・ロサ、バリチェッロ、クビサ、ライコネン、シューマッハ、ドーンボスの順。

脱落したのがスピード、クルサード、マッサ、リウッツィ、ウェバー、そしてロズベルグということになった。

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中国GP公式予選は雨!

Ame_ani3午前のフリー走行が終わったあと、上海サーキットは本格的な雨に見舞われ、注目の公式予選はウェットに。

15分間の第1ピリオドも残り3分となったところでモンテイロ(スパイカーMF1)のストップによりセッションは赤旗中断に。
この時点で上位はすべてミシュラン勢。
下から10台がすべてブリヂストン・ユーザーという状況になっている。
残り時間から計算して、アタックはあと1回だけ。

最後のアタックはいずれもタイムアップならず、スーパー・アグリの2台、スパイカーMF1の2台に加えてなんとトヨタの2台がこの時点で予選落ち。
ブリヂストン勢で第2ピリオドに進出したのはフェラーリの2台とウィリアムズの2台だけ。
それも13-16番手と、揃って最下位に沈む結果となった。

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フリー走行2日目はM.シューマッハがトップ!

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
拡大します
前半のウェット路面、そしてセッション終盤に向けて次第に乾いていくという難しいコンディションで行われた中国GPのフリー走行2日目は、終わってみればトップがフェラーリのシューマッハ、2番手にルノーのアロンソ、そして3番手にホンダのバトンと、来るべき人が来るという結果となった。
4-5番手にはトロ・ロッソのリウッツィとスピードが揃って付けたが、これは同チームだけが使用する『V10-3.0リッター』エンジンの特性によるところが大きいとみられる。

またここまで苦戦の佐藤琢磨(スーパー・アグリ)は、最終的に16番手にはなったもののセッション残り6分の段階ではシューマッハに続く全体の2番手と復調の兆しをみせた。

心配されるのはマクラーレンのライコネンで、機能に続きスピンの繰り返しでなんとこのセッションはノータイム。
またエンジン交換によるペナルティがプレッシャーとなったか、フェラーリのマッサもアウトラップからいきなりスピンという事態を重ねて15番手に留まった。

最終的に上位のタイムは前日(ドライ)に比べて約5秒落ち。
このあと行われる公式予選では、まだ路面が完全にドライになるかは疑問で、とりわけ第1ピリオドでは難しい走行が強いられそうだ。

フリー走行2回目のタイムはこちら
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R.ブラウン氏、「他チーム移籍なんて考えてない」

今シーズンでフェラーリ・チームとの契約が満了するロス・ブラウン/テクニカル・ディレクターについて、一部にホンダ・チームに移籍するのではという噂が聞かれたが、上海で本人があらためてこれを否定した。
Ros Brawn & Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「私はこのフェラーリでの生活にとても満足しているのだし、他チームに行くなんていうことは考えてもいないよ。
それに、そもそもホンダの誰かと話をしたということもないんだからね」

jまたこれについてはホンダ・チームのニック・フライ代表も「根拠のない話」と否定している。
ただ、ミハエル・シューマッハのタイトル獲得最大の功労者であるだけに、その去就には関係者から注目が集まっているのが事実だ。

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初体験アメルミュラー、「難しかった」

レッドブル・レーシングの第3ドライバーとして、初めて金曜日のフリー走行セッションを走ったミハエル・アメルミュラー(20歳:ドイツ)は、次のようにその感想を語った。
Michael Ammermueller (C)RedBull Racing
拡大します
「まだマシン自体に十分慣れていなかったし、もちろんこの上海サーキットも初めてなので最初のセッションでは難しかったね。
スピンしたのは路面がまだダーティでグリップがなかったせいだよ。
でも午後のセッションになってからは、僕もだいぶ慣れたし路面の状況も改善されたのでいいテストができたと思うよ。
きっとチームにいいフィードバックができたんじゃないかな。
次の機会ではもっと役に立てるよう頑張りたいね」

それでもアメルミュラーは午前のセッションで9番手、午後のセッションでは8番手と、十分期待に応える走りをみせた。

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佐藤琢磨はギヤボックス・トラブルに泣く

フリー走行2回目、わずかな走行に留まった『スーパー・アグリ・F1』の佐藤琢磨は、日本GPまで使うエンジンを温存したためなのではなく、実はギヤボックスのトラブルに見舞われていたことがわかった。

「今日はコースインする度に問題が起こってしまった。
トラブルのため、予定通り思うように走ることができなかったね。
プログラムにも支障を来したから、明日はなんとかいい1日になって欲しいよ」と、琢磨。
SAF1 Pit (C)Super Aguri F1
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鈴木亜久里代表は「琢磨だけでなく、左近のマシンにもハイドロリック系のトラブルが起きてしまったんだ。
幸いモンタニーのマシンが順調に走ってくれたので、とりあえず必要なデータを集めることはできたんだけど……」と、渋い表情だった。

前回のイタリアGPでの同じセッションでは21ラップを周回した佐藤琢磨だったが、今回はわずか9ラップに留まっている。

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GPDA、新しい会長にラルフを選出

F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は、新しい理事としてルノーのアロンソとウィリアムズのウェバー、そしてトヨタのラルフ・シューマッハを選出、このうちラルフが会長に就いたことを明らかにした。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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これまではレッドブル・レーシングのクルサード、トヨタのトゥルーリ、そして今季で引退するミハエル・シューマッハらが務めていた。
GPDAは主にドライバーの安全面の問題についてFIAと交渉するが、これまで活動に熱心だったクルサードは、「チャンピオン自身がこの活動に加わるということが重要なんだ」として、アロンソの就任を歓迎するコメントを語った。

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スーパー・アグリ 中国GPフリー走行1日目ニュース

Superagurif1_logoShanghai International Circuit
29 September ? 1 October 2006

2006年中国GP フリー走行

フランク・モンタニー カーナンバー41(SA06-02)
フリー走行1回目 10位 走行周回数:19   最速ラップタイム 1:38.464
フリー走行2回目 7位 走行周回数:26 最速ラップタイム 1:37.278

佐藤琢磨  カーナンバー22(SA06-03)
フリー走行1回目 15位 走行周回数:8   最速ラップタイム 1:39.887
フリー走行2回目 29位 走行周回数:9 最速ラップタイム 1:41.315

山本左近  カーナンバー23(SA06-04)
フリー走行1回目 17位 走行周回数:10   最速ラップタイム 1:41.415
フリー走行2回目 25位 走行周回数:22 最速ラップタイム 1:39.636

天気=晴れときどき雨 気温=24-27℃ コース路面温度=26-30℃

SUPER AGURI F1 TEAMは複雑な気分のまま、上海インターナショナル・サーキットでの1日目のフリー走行を終了した。
午後のフリー走行ではフランク・モンタニーが1分38秒464というタイムを記録し、7位というチーム始まって以来の最高のポジションでフィニッシュしているものの、午前中のセッションでは琢磨と左近の両方のマシンにメカニカルな問題が発生しており、特に琢磨はこの問題から午後のセッションの走行時間も制限されることになってしまった。

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ホンダ 中国GPフリー走行1日目ニュース

honda_f1_logo「デビッドソンが午前午後で、2、3番手」 9月29日・金曜日(初日フリー走行) 天候:曇りのち雨 気温:24〜27度

中国GP初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのアンソニー・デビッドソンは、全車最多の56周を走行。
タイムも午前中2番手、午後3番手と、順調な仕上がりをうかがわせる結果となった。
ジェンソン・バトンは、午後11番手、ルーベンス・バリチェロは16番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
朝から深いもやに包まれた、上海国際サーキット。とはいえ視界が見えないほどではなく、午前11時からのフリー走行は支障なく行われた。
デビッドソンは全23台中最多の26周を走行し、総合2番手。
セッション終盤に出て行ったバトンも3番手と、上位タイムを記録した。
バリチェロは12番手だった。

午後には雲がいっそう厚く垂れ込め、今にも雨の降り出しそうな空模様となった。
気温も午前中に比べ、数度低い。雨によるウェット路面になる前に周回を重ねるためか、多くのマシンがセッション序盤から積極的に出て行く。

中盤、ぱらぱらと雨が降り出し、風も強く、マシン挙動は乱されがちに。
全般的に、ペースも伸びない。
そんな中デビッドソンは、最後のアタックで3番手のタイムを出す。
周回数も30周と、午前同様最多だった。
バトンは11番手、バリチェロは16番手だった。

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トヨタ 中国GPフリー走行1日目ニュース

Toyota_new_logo2F1第16戦中国GP公式練習 難コース攻略へ向け着実にデータを収集
終盤霧雨に見舞われる不安定な天候の下、R.シューマッハーとJ.トゥルーリがセットアップ

F1第16戦中国GPの公式練習1回目と2回目が中国の上海・インターナショナル・サーキットで行われた。
公式練習1回目は、午前11時から曇り空の下、気温27度、路面温度30度、湿度67%のコンディションで開始された。

終盤3戦へ向けた新しい空力パッケージを持ち込んだパナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、どちらも初期チェック走行のみを行い、タイム計測はされなかった。

2時間のインターバルを経て午後2時から行われた公式練習2回目は、気温26度、路面温度28度、湿度75%と、やや不安定な空模様の下で開始された。
セッション開始とともにラルフ・シューマッハーがコースイン。
続いてヤルノ・トゥルーリも走行を開始し、着実に明日の予選、日曜日の決勝へ向けてデータを収集した。
セッション中盤から霧雨に見舞われ、周回数は限られたものの、順調に週末へとスタートを切った。

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マッサ、エンジン交換でペナルティへ

フリー走行1回目は出走をキャンセルし、午後の2回目から走行を開始したフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサだったが、チームはこのエンジンに異常があることを確認、交換を決断した。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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マッサはこれにより予選グリッド10番降格のペナルティを科せられることに。

現在チームはルノーとの間にコンストラクターズ・チャンピオンシップで激しく争っていて、前戦イタリアGPでやっと逆転首位に立ったもののそのポイント差はわずかに3。
厳しい状況に立たさせる結果になったと言えそうだ。

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2006/09/29

フリー走行2回目もブルツ/ウィリアムズ最速

中国GPフリー走行2回目のセッションは、予想されたように途中から雨が降り出し、35分経過時点からスチュワードはウェット宣言を出した。

それでもタイム争いは熾烈を極め、セッションの最後にトロ・ロッソのニール・ジャニがスピンしてイエローコーションとなるまで激しいタイム更新が続けられた。

最終的にトップに立ったのは午前に続きウィリアムズのブルツだったが、直前までトップにいたのはこれまで2回のグランプリでいずれもトップタイムをマークしたBMWザウバーのベッテルで、今回もブルツに遅れることわずか0.04秒という際どいものだった。

3番手にはホンダのデビッドソン、4-5番手はフェラーリのマッサとシューマッハ、これにルノーのアロンソが続いたが、特筆ものは7番手となったスーパー・アグリのモンタニーだろう。
タイヤやエンジンの心配がないとはいえ、モンタニーのタイムは山本左近(25番手)よりも2.358秒もまたエンジンを労わって周回数が少なかった佐藤琢磨(29番手)より4.037秒も速いもので、マシンのポテンシャルに大きな期待を感じさせるものだった。

フリー走行2回目のタイムはこちら
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スパイカーMF1、来季エンジン今週中にも発表へ

『スパイカーMF1』チームの新オーナー、ミッシェル・モル氏は同チームの来季搭載エンジン、そしてもう一人のドライバーについて、この中国GP期間内にも発表することを明らかにした。
Spyker MF1『M16』 (C)Spyker MF1 Racing
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同氏が先にフェラーリの本拠地マラネロに赴いたことで、来季はフェラーリ・エンジンを搭載するとの噂が高まっているが、もう一つの選択肢であるコスワースからも好条件を呈示されているという。
しかし「コストは確かに重要な要素だが、それ以上に戦闘力と、そしてチームの長期的な戦略からエンジンは決められる」と、モル氏。

またドライバー・ラインナップについては、すでに確定しているクリスチャン・アルバースに並ぶ来季ドライバーについて「候補はたくさんいる」とする一方で、「連続性は大事なこと」と発言していることから、ティアゴ・モンテイロ残留の可能性が高いのでは、とみられている。

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フリー走行1回目はブルツ(ウィリアムズ)首位

中国GPのフリー走行1回目セッションは、ウィリアムズ・チームの第3ドライバーであるアレクサンドル・ブルツがトップチーム「」記録した。
2番手は1000分の17秒という僅差でホンダ・チームのデビッドソンが続いている。

今回のセッションではレッドブル・レーシングがミハエル・アメルミュラー、そしてスパイカーMF1がアレクサンドレ・プレマと、2人の新しい顔が見られた。
またモンタニーは再びスーパー・アグリのコクピットに納まっている。

ウィリアムズやルノーなど、まったく走らないチームもあった中、フェラーリではマッサが走らなかった一方、シューマッハはただ一度のアタックで4番手タイムをマーク。
しかしそれを上回ったのがホンダのバトンで、こちらも1回だけの計測で並み居る第3カー陣を差し置いて堂々3番手に位置してみせた。

フリー走行はこの後2時間のインターバルを挟んで2回目のセッション1時間が行われる。

フリー走行1回目のタイムはこちら
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シューマッハに負けたアロンソ、「人気は要らない」

FIAによる意識調査で、ミハエル・シューマッハに比べてファンのお気に入り度が4分の一に留まったフェルナンド・アロンソだが、これについて次のようにコメントした。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「大歓迎さ。
僕は人気なんて要らない。
ただマシンをドライブして、そして勝つことだけが目的なんだ」

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ホンダ・チーム、今年も中国GPでは特別ウェア

BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)をメインスポンサーに抱えるホンダ・チームでは、今年の中国GPでも特別のウェアをまとう予定ということだ。
佐藤 琢磨/2005 Chinese GP (C)Honda Racing
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これは、普段前面に押し出している『ラッキーストライク』ブランドが、中国では販売されていないためだ。
同チームでは今回も姉妹ブランドである『555』をテーマにするため、ウェアのカラーリングは前年同様濃い青に鮮やかな黄色を配したものとなる。

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ハーバート氏、『スパイカーMF1』リストになし

前身の『ミッドランドF1レーシング』チームにおいて、スポーティング・リレーションズ・マネージャーという肩書きで活躍したジョニー・ハーバート氏(42歳:イギリス)だが、どうやら今季でその任務は終了する見通しだ。
Spyker MF1『M16』 (C)Spyker MF1 Racing
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これは新生『スパイカーMF1』でビジネス部門のマネージャーを務めるイアン・フィリップス氏が『F1レースリポート』に語ったもので、それによれば「スパイカーは以前のミッドランドとは異なる新しいイメージを持ったチームなんだ。
新しいイメージには、新しい人間が必要だろう」とのことだ。

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エンジン交換で佐藤琢磨にペナルティ

ホンダは、『スーパー・アグリ・F1』の佐藤琢磨のエンジンについて、これを中国GP前に交換することを明らかにした。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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佐藤のエンジンはイタリアGPで使用されたものだが、レース後にチェックした結果、内部に異常が発見されたということで交換を決断したもの。

これにより佐藤は中国GPでグリッド10番降格のペナルティを受けることになる。
ペナルティ自体は大きな問題ではないとしても、これによりフレッシュ・エンジン搭載予定だったホームで期待が掛かる第17戦日本GPでも、2戦目となる同じエンジンを使わなければならないことになった。

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スーパー・アグリのカスタマーシャシー案拒絶

『スーパー・アグリ・F1』のダニエーレ・オーデット/マネージング・ディレクターは、同チームが他チームに対して打診していた2007年シーズンにおけるカスタマーシャシー案(他チームのシャシーを流用できるようにする)が拒絶されたことを明らかにした。
『SA06』Shakedown Scene (C)Super Aguri F1
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スーパー・アグリでは当然ホンダ・チームのシャシーを念頭にしていたと思われるが、これにより2007年シャシーも独自開発しなければならないこととなった。
(2008年からはすでにカスタマーシャシーが許可されることになっている)

「これによりわれわれの来シーズンの計画を変更しなければならなくなったが、しかしその目途はついている。
それにしても『全チームの同意』なんていうルールは、このスポーツでは非現実的。
『不可能』と同義語ではないのかね」と、オーデット氏は不満を吐露した。

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ウィリアムズ、カーティケヤンと契約更新

ウィリアムズ・チームは28日(木)、同チームのテストドライバー、ナレイン・カーティケヤン(29歳:インド)との契約を更新したことを発表した。
Narain Karthikeyan (C)Williams F1
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カーティケヤンは大国インドでのF1人気上昇の立役者。
母国からスポンサーを持ち込むなどマーケティングの部分でもチームに貢献していて、ドライビング以外の面でも首脳からの評価が高かった。
先週行われたシルバーストーンのテストでは、すでに来季を見据えたトヨタ・エンジン搭載車の先行テストも行っている。

「もちろん僕はレーシングドライバーだから、レースに出られれば最高だけれど、自分自身の進歩が期待できない下位チームに比べ、ウィリアムズのようなトップチームでテストドライバーを務めるのはいろいろと学ぶことができてうれしいよ。
チームの期待に応えられるよう、頑張りたい」

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2006/09/28

アロンソ、「ポール獲ってレースに勝つだけ」

ついにシューマッハにわずか2ポイント差まで詰め寄られて迎える今週の中国GPだが、ルノー・チームの現役世界チャンピオン、フェルナンド・アロンソは「中国ではただポールを穫ってレースに勝つだけ」と、平常心であるところをみせた。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「プレッシャーはいつだってあるけれど、しかしストレスというのは役に立つものではない。
僕らはこれまでと変わらず、平常心でレースを迎えるだけだよ。
このレースにおいても重要なのは、チームの持てる力をすべて注ぎ込むだけだ。
そうすれば、自ずと結果は付いてくるものだからね。
今シーズン、ここまで僕はずっとトップを走ってきたし、最後のレースまでこのまま行くつもりさ。
だからこの中国でも、予選ではポールを獲って、そして決勝レースで勝つだけだね」

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マクラーレン、デ・ラ・ロサの起用正式確認

27日(水)、マクラーレン・チームは今週行われる中国GPに、キミ・ライコネンと引き続きペドロ・デ・ラ・ロサをレース・ドライバーとして起用することを正式に確認した。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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同チームでは、今季GP2でチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンがその全日程を終えたこと、またその後に行われたシルバーストーンでのテストでハミルトンがデ・ラ・ロサを上廻る好タイムを記録したことなどからその抜擢があるのでは、と一部で推測されていた。

引き続きレース参戦の機会を得たデ・ラ・ロサは、「上海サーキットは去年チームの第3ドライバーとして金曜日のセッションを走っているのでよく知っている。
『MP4-21』もこのコースに向いていると思うので、必ずやチームにポイントをもたらせたいね」と、語っている。

なお、リザーブ・ドライバーも引き続きゲイリー・パフェットが務めることになる。

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モントーヤ、タラデガでデビュー決定!

マクラーレン・チームから解放され、先日タラデガ・スーパー・スピードウェイでNASCARマシンの初テストを行ったファン・モントーヤ(31歳:コロンビア)が、10月7日(土)に行われる『ARCA RE/MAX シリーズ』の『フォード・ワールド250戦』【タラデガ】にデビューすることが確定した。
NASCAR Talladega Round (C)Ford Racing
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これは、モントーヤの新たな雇用者であるチップガナッシ・レーシングのスポークスマンが明らかにしたもので、マシンは同チームの#24『テキサコ・ハボリン・ダッジ』になる。
チームオーナーのチップ・ガナッシ氏は、来シーズンの本格『NASCARネクステル・カップ・シリーズ』への参戦を前に、できるだけ多くの下位レースに参戦して経験を積んで欲しいと語っている。

かつてインディカーでオーバルの経験があるモントーヤは、タラデガでのテストでも「すぐにその時のフィーリングを思い出して興奮した。レースが今から待ちきれないよ」と、語った。

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レッドブル、アメルミュラー第3ドライバー確認

先に噂になっていたように、レッドブル・レーシングは今週行われる中国GPで、第3ドライバーとしてミハエル・アメルミュラー(20歳:ドイツ)を起用することを決めた。
同チームではクリエンを放出したあと、第3ドライバーを務めていたロバート・ドーンボスの昇格が決まっており、第3ドライバーが空席となっていたもの。
Michael Ammermuller (C)RedBull Racing
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ビッグチャンスを掴んだアメルミュラーは、「これは僕にとって間違いなく素晴らしいチャンスだよ。
だってフォーミュラワンというのはすべてのレーシング・ドライバーにとって最高の到達点だものね。
先週ヘレスで行ったテストで、このレッドブル・レーシングが素晴らしいチームだということが確認できたし、僕は多くのことを学ぶこともできた。
中国GPでは第3ドライバーとしてぜひともチームに貢献したいと思っているよ」と、その意気込みを語った。

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ホッケンハイム、2008年にF1開催復帰へ

すでにドイツGPとしての開催権を失ったホッケンハイムリンクだが、どうやら希望していたニュルブルクリンクとの交互開催が実現する見通しになったようだ。
Hockenheim Stand (C)Mercedes Motorsport
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これは独『DPA』通信が報じたもので、次のようなホッケンハイム市の市長でドイツGPのマネージング・ディレクターも務めるディエテル・ガンメル氏の言葉を紹介した。

「まだ正式な契約書は出来ていないが、すでにわれわれとエクレストン氏とはドイツGPの交互開催ということで合意をみた。
つまり、2007年と2009年がニュルブルクリンク。そして2008年と2010年がホッケンハイムということになる。
もちろんわれわれはこれを大歓迎しているよ」

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トロ・ロッソ、新テクニカル・ディレクター指名

『スクーデリア・トロ・ロッソ』は、新しいテクニカル・ディレクターとして、アレックス・ハイツィンガー氏(35歳:ドイツ)を起用することを明らかにした。
Toro Rosso『str1』 (C)Scuderia Toro Rosso
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ハイツィンガー氏は過去トヨタでラリーとF1の仕事をしたあと、2000年からはフォードに移籍。ここでもラリーとF1の開発を行っていた。

同氏は11月からイタリア・ファエンツァにある同チームのファクトリーで仕事をスタートさせる予定。
また、将来F1にも導入されるエネルギー還元システムの開発にも携わるということだ。

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スパイカーMF1、フェラーリと合意間近

今季でトヨタでラリー失うことが決まっている『スパイカーMF1』チームだが、フェラーリ・チームとの間で新たにエンジン供給の契約合意が迫っているようだ。
Spyker MF1『M16』 (C)Spyker MF1 Racing
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これはオランダ・ハーグの独立系新聞『アルゲミン・ダグブラド』紙が伝えたもので、それによればすでにスパイカーのビクトル・ミュラーCEOが契約書サインのためマラネロのフェラーリ本社を訪問しているという。

2007年、トヨタ・エンジンはウィリアムズ・チームに移ることが決まっており、スパイカーMF1としてはコスワースが有力とみられていた。

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2006/09/27

世界のベスト10だ! 佐藤琢磨

このほどFIAが行ったオンラインでの意識調査によれば、F1ドライバーで最も人気のあるのはやはりミハエル・シューマッハということが確認された。
佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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世界からトータル9万人以上の応募があったというこの調査では、シューマッハがやはり首位(28%)。
ライバル・アロンソ(4番手)の実に4倍近くもの支持を集めたことがわかった。

また2位以下はライコネン(17%)、バトン(8%)、アロンソ(7%)、クルサード(6%)、モントーヤ(5%)、ビルニューブ(4%)、ウェバー(3%)、佐藤琢磨(2%)、バリチェッロ(以下いずれも1%)、フィジケーラ、クリエン、モンテイロ、ロズベルグ、スピード、トゥルーリの順。
アルバース、リウッツィ、マッサ、モンタニー、そしてラルフらには1%以上の支持が無かった。
また10人に1人は好きなドライバーがいないという結果も。

しかしフェラーリ・ドライバーのマッサらを差し置き、佐藤琢磨が世界の9番目に支持が多いというのは日本人にとって痛快なこと。
そのアグレッシブなドライビング・スタイルは、間違いなく世界のファンから認められているようだ。

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シューマッハ/フェラーリ監督説をマネージャー一蹴

『レーサー・マガジン』など米誌に、今季限りでヘルメットを脱ぐことになったミハエル・シューマッハについて、「フェラーリ・チームの監督になる」との報道があることについて、同選手のマネージャーであるウィリ・ウェバー氏がこれを一蹴した。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「そんなことは聞いたこともないし、あり得ないことだね。
自分が聞いたのは、シューマッハが今度はチームのオフィシャル・テストドライバーになるというものだったがね。
いずれにせよ、彼は今後半年くらいは休暇を取り、ゆっくりと現役時代の疲れを取ることになるだろう。
すべてはそれからのことだよ」

ウェバー氏としては、シューマッハがチーム監督になったのでは辣腕マネージャーとして腕の振るいようもないというのも事実だろう。

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アロンソ、「フェラーリなんて考えたこともない」

目下フェラーリのミハエル・シューマッハと熾烈なタイトル争いを繰り広げているルノーのフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は、「これまでフェラーリへの移籍など考えたこともない」と、ライバル意識を剥き出しにした。
Michael Schumacher & Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これは独『オートモーター・ウント・スポルト』誌に語ったもので、その中でアロンソは「これまで僕はフェラーリへ移籍しようなどと考えたこともないよ。
ま、トッド(フェラーリ監督)からはそんな誘いもなかったけれどね。
とにかくフェラーリや、そしてシューマッハが決してこれまでフェアな戦いをしてきていないのは事実だから、僕は今はルノーで、そして来シーズンはまた別なチームでフェラーリを打ち破ってやろうとしているんだよ」と、語っている。

ルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が先に「FIAはフェラーリ贔屓である」と語ったことについて、同氏ははこれを撤回・謝罪したと言われるが、アロンソは依然として同じ見解を変えていないとも強調した。

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同郷サインツはアロンソよりシューマッハ

残り3戦、いよいよ佳境を迎えた2007年のチャンピオンシップ争いだが、目下タイトルをリードするフェルナンド・アロンソに対して、同郷の元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオン、カルロス・サインツは「不利」との厳しい見方を示した。
Carlos Sainz (C)Citroen Sport
拡大します
「もちろん僕としては同じスペインのドライバーであるアロンソを応援したいよ。
でも、ミハエル・シューマッハはほんとうに卓越したドライバーなんだ。
彼はこれまで長い間成功し続けていたので、証明すべき何かを失っていた。
ところが彼はいま、『8度目となるタイトルを獲得して、最高の状態で引退したい』という新たなモチベーションを手にしたんだね。
これはきっと大きなパワーになると思うし、現実のものになるんじゃないかな」

同じく世界チャンピオンとしてモータースポーツのトップに君臨したサインツの言葉だけに、重みがあるようだ。

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シューマッハ、引退なのに巨額新スポンサー獲得

すでに今季限りでの現役引退を発表したミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)だが、それにもかかわらずまた新たなスポンサー契約を結んだことが明らかとなった。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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これは地元ドイツの『ビルト・ツァイトゥング』紙が報じたもので、それによれば新スポンサーはドイツの自動車部品メーカーである『ATU』社。
契約は3年間で、その契約金額は3年総額でなんと2,310万ドル(約27億円)に達する巨額なものという。

シューマッハはこれ以外にも『DVAG』や『シェル』そして『オメガ』などのパーソナル・スポンサーを持っており、これらを合わせると引退しても毎年15億円以上を稼ぎ続ける計算になる。
さらに、ウィリ・ウェバー/マネージャーによれば、今年末にはフェラーリからの広告制限がなくなるため、自由な分野で新規契約が可能になるとのことだ。

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中国GPの週末、降雨の可能性も

Ame_ani2_1今週末は上海サーキットを舞台に中国GPが行われるが、当地上海市の気象台は場合によっては雨になる可能性を報じている。

それによれば金・土・日曜日といずれも晴れ時々曇りとなっているが、湿度は80%近く。
さらに場合によっては急な雷雲により雨になる可能性があるというものだ。

最近ではハンガリーGPが行われたハンガロリンクでウェットコンディションになったことがある。

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レッドブル第3ドライバーにアメルミュラーの噂

今週行われる中国GPで、レッドブル・レーシングの第3ドライバーとしてミハエル・アメルミュラー(20歳:ドイツ)が起用される可能性が高まっている。
Michael Ammermuller (C)RedBull Racing
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それによれば、これまでシルバーストーンやヘレスでのテストに参加したアメルミュラーがFIAからフリー走行出走に必須のスーパーライセンス発給の見通しを得たというもの。

アメルミュラーは2004年ドイツ・フォーミュラ・ルノー選手権でシリーズ3位。
2005年はフォーミュラ・ルノー2000ユーロカップで2位。
今季参戦しているGP2シリーズでは第2戦のバレンシアで初優勝するなどしたが結局ランキング11位。
(1位:ハミルトン、2位:ピケ・ジュニア)

なおレッドブル・レーシングではクリエンを放出したあと、第3ドライバーを務めていたロバート・ドーンボスの昇格が決まっており、第3ドライバーが現在空席となっている。

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2006/09/26

「ライコネン関係しない」と、ウィリ・ウェバー氏

今シーズン限りで現役引退を決意したミハエル・シューマッハのパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー氏は、「シューマッハの決断にライコネンは関係していない」と、英『スピードTV』とのインタビューで語っている。
Willi Weber (C)Ferrari S.p.A
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「シューマッハの決断は残念なものだったが、しかしこれは純粋に彼自身が下したもの。
チーム(フェラーリ)から迫られて、ということは断じてないと言明できる。
ただ、チームとしては次のシーズンの体制を整える上で、ドライバーに判断を要求するのは当然のことだ。
そのため、あの時期(アメリカGPの後)にシューマッハは結論を出さなければならなかったんだ。
また、来季キミ・ライコネンがフェラーリに加入することとの関係が取り沙汰されているが、それもまったく関係のないことだね。
ライコネンは素晴らしい選手だし、また素晴らしいチームメイトだろうと思う。
彼の存在はシューマッハの決断に何の影響も及ぼすものではなかったと、はっきり言えるさ」

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シューマッハ、「今年は中国GPのジンクス破る」

今年で3回目の開催となる中国GPだが、フェラーリ・チームのミハエル・シューマッハにとってはこれまでいずれも入賞すら果たしていないというジンクスのあるグランプリだ。
それでもシューマッハはタイトル争いの掛かった今年のレースに強い意気込みをみせている。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「上海でのレースが僕にとってこれまでなぜか思わしいものではなかったことは認めるよ。
でも2004年のレースではチームメイトだったバリチェッロが優勝しているのだし、別にわれわれのマシンがこのコースに向いていないということではないんだ。
いまアロンソとのポイント差はわずかに2。
ルノーは決して侮れない強力なライバルだけど、十分に手が届く範囲のものだから、この上海を含め残り3戦は真剣に戦わなくてはね」

2004年のシューマッハはここで予選20位・決勝12位。
また昨年は予選6位で決勝レースはリタイヤに終わっている。

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ドーンボス、1年ぶりのレースに意欲みせる

クリスチャン・クリエンに代わり、今週の中国GPからレース出場を果たすことになったレッドブル・レーシングのロバート・ドーンボス(24歳:オランダ)が、次のようにその意気込みを語っている。
Robert Doornbos (C)RedBull Racing
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「そりゃレーシング・ドライバーだもの、レースに出られるというのはまさにグレートだよ!
僕はチームの第3ドライバーだから、いつレースに出るよう言われても大丈夫なように100%の準備をしてきたさ。
先週のヘレステストではマシンの戦闘力が高いことが確認できたし、レースでは必ずやポイント獲得できるようチームのために頑張るつもりだよ」

同じく第3ドライバーからチャンスを掴んだBMWザウバーのクビサが高い評価を受けたことは、少なからずドーンボスにとっても刺激になっている筈だ。
なお、ドーンボスにとって最後のレース出場は、昨年のやはり同じ中国GP(ミナルディ)ということになる。

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ホンダ、中国GPには新型エンジン投入せず

ホンダ・チームのマーク・エリス/チーフ・テスト・エンジニアは、先にヘレスで行われたテストで、課題だった新型エンジンの信頼性についてこれが確保されたと自信を示した。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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ただし、現在の『1基のエンジンで2つのグランプリ』というレギュレーションから、もし今週の中国GPで投入した場合には予選グリッド10番降格のペナルティを受けるため、今回の投入は断念されたという。

これにより、このホンダ期待の新型エンジンの投入は地元鈴鹿の日本GPということになるが、奇しくも2007年シーズンのホモロゲーションとされるのもこの日本GPで使用されたものになることから、まさに鈴鹿は正念場ということになりそうだ。

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中国GPでハミルトンのデビューはなしか

離脱したモントーヤの後を受け参戦しているペドロ・デ・ラ・ロサに代わり、今週の中国GPにはルイス・ハミルトンをデビューさせるのでは、との噂があったマクラーレン・チームだが、どうやら今回のデビューはなさそうだ。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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これは同チームの関係者が示唆したものだが、F1はさらに日本GPへと連続開催になるため、2戦共に引き続いてデ・ラ・ロサが参戦する見通し。
ただし、最終戦のブラジルGP(10月22日)についてはまだハミルトン参戦の可能性は残されているということだ。

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ブラウンT/D(フェラーリ)、ホンダに移籍?

フェラーリ・チームの黄金時代を支えた立役者の一人であるロス・ブラウン/テクニカル・ディレクターに、ホンダ・チーム移籍の噂が持ち上がって注目を集めている。
Ros Brawn (C)Ferrari S.p.A
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ブラウン氏もまた他の主要スタッフと同様、今シーズン限りでフェラーリ・チームとの契約が満了するとみられているが、エース・ミハエル・シューマッハが引退を表明した一方でこちらの去就はまだ明らかでない。

噂では、ジェフリー・ウィリス氏が去ったホンダ・チームのテクニカル・ディレクターのポジションを継ぐというものだが、ホンダのニック・フライ代表はこれを否定。

なおフェラーリでは、今年の終わりにチーム内の技術部門の組織を一新する予定になっている。

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ウィリアムズ、中国GPでは『中国銀行仕様』

大手銀行のRBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)をメインスポンサーに持つウィリアムズ・チームは、今週の中国GPでは地元の中国銀行と提携、そのロゴをボディサイドに大きく描いて登場することを明らかにした。
Williams FW28/Chinese GP (C)Williams F1
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同銀行は元々RBSとは資本提携関係にあるということで、今回は中国GPだけのスポット・プロモーションということになる。
なおその象徴的リーダーとして、元F1チャンピオンであるスコットランド出身のジャッキー・スチュワート氏が役割を果たすことになる。

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スーパー・アグリ 中国GP事前ニュース

Superagurif1_logoAShanghai International Circuit
2006/9/29-10/1

2006年中国GP プレビュー

先週、シルバーストン・サーキットで行われた集中テストに佐藤琢磨と山本左近が参加し、SUPER AGURI F1 TEAMは来たるアジア遠征レースへ向けての準備を進めてきた。
チームはこの3日間のテストでSA06のすべての分野に関わる包括的な開発作業を行い、ふたりのドライバーは合計で207周、1,055kmを走破している。

中国GPが開催される上海インターナショナル・サーキットは、マシンに効率性を求めると同時に、それとは対照的なダウンフォースも必要とするサーキットだ。
従って、このサーキットを走るF1カーにはホッケンハイムリンクのレースと同じようなセットアップが求められる。
上海サーキットの路面は、同じくヘルマン・ティルケ設計のイスタンブール・パークと同様にスムーズだが、こちらの方がタイヤへの負担がいくらか少ないと言われている。

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2006/09/25

トヨタ 中国GP事前ニュース

Toyota_new_logo22006年シーズン終盤戦 遠征3戦の開幕となる第16戦中国GPへ
昨年表彰台獲得のR.シューマッハーと雪辱に燃えるJ.トゥルーリがポイント獲得に挑む

2006年シーズンのF1選手権は、ヨーロッパラウンドを終え、残すところ遠征戦3戦となり、今週末の中国GPから始まる。
中国GPは2004年からF1カレンダーに加わった、比較的新しいイベントである。
上海・インターナショナル・サーキットは中国で最も大きな都市である上海市郊外に位置し、シーズン中で最も素晴らしいとチームからの評判も高い施設を誇る。

前戦イタリアGPでヤルノ・トゥルーリが7位フィニッシュを果たしたパナソニック・トヨタ・レーシングは、終盤の3戦で出来る限りの多くのポイント獲得を期待している。
技術チームは中国GPで、より良いパフォーマンスを取り戻す自信があり、レースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは最良の結果を目指して戦いに臨む。

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ミハエル・シューマッハとカートで対決

父親の仕事の関係もあり、ミハエル・シューマッハのカート好きは有名だが、そのシューマッハとカートで対決できるイベントが計画されている。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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これは、フェラーリ・チームのオフィシャル・サポートクラブが企画するもので、期日は11月3日(金)、場所はシューマッハ自身が保有するドイツ・ケルペンにあるカートクラブ。
ここには2つの屋外コースの他、1つの屋内コースもあり、天候の心配はない。
もちろんラップタイムは自動計測される上に、マシンのパフォーマンスを維持するために半年ごとにマシンは更新されるという。

なお定員は30人まで。
エントリーフィーは当日のウェアや昼食代、それに記念品代を含んで1人120ユーロ(約17,800円)とのことだ。

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モントーヤ、今日にもタラデガでNASCARテスト

マクラーレン・チームとの契約から解放されたファン・モントーヤ(31歳:コロンビア)が、今日25日(月)にもNASCARの初テストを行う見込みであることがわかった。
NASCAR Talladega Round (C)Ford Racing
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これは、モントーヤの新たな雇用者であるチップガナッシ・レーシングのスポークスマンが明らかにしたもの。
それによれば初テストの舞台はアラバマ州にあるタラデガ・スーパー・スピードウェイ。
その名の通り、観客席が14万以上もある最大最速クラスのスーパー・スピードウェイだ。

チームでは、すべてが順調にいけば今シーズンのうちに4-5戦のレース出場(おそらくはブッシュ・シリーズ)の可能性があるということだ。

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ペーター・ザウバー氏、クビサの才能に自信と感嘆

F1デビュー、わずか3戦目にして表彰台に上がるという快挙を成し遂げたロバート・クビサ(21歳:ポーランド)について、ザウバー・チームの創始者であるペーター・ザウバー氏がその才能を讃えている。
Peter Sauber (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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「クビサの持つ、この類い希な才能にはもうワクワクさせられるね。
しかしながら彼の持つ可能性はとても大きなもので、まだこれなどはホンの序章に過ぎないものだよ。
彼の経歴において、これまでしばしば資金の問題によって我慢を強いられる場面が見られたが、われわれは彼の間違いないその才能を確かに見出したんだ。
これからの成長が実に楽しみだね」

チームをBMWに売却した現在はただアドバイザーとしてチームに籍を置くザウバー氏だが、これまでフェリッペ・マッサやキミ・ライコネンを発掘するなど、その新人ドライバーを見る目は確かだ。

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トヨタ、今度はジェネ(フェラーリ)に白羽の矢

これまで抱えていた2人のテストドライバー、リカルド・ゾンタ&オリビエ・パニスの二人を共に今季限りで失うトヨタ・チームでは、今度は現フェラーリのマルク・ジェネに焦点を合わせているという。
英『オートスポーツ』誌によれば、TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)のジョン・ハウェット社長がすでにこれを認めたという。

トヨタでは、ゾンタが来季ルノー・チームへ移籍、またパニスも今季限りでF1フィールドから引退することを明らかにしていて、その後釜を緊急に探さなくてはならない状況。
先週行われたシルバーストーン・テストでは、現スーパー・アグリのフランク・モンタニーを起用しているが、さらにもう一人のドライバーを探しているというのが実状だ。
Marc Gene (C)Ferrari S.p.A
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ジェネは今年32歳になるベテランのスペイン人。
1999年から2000年に掛けて2シーズン、ミナルディ・チームから参戦した後は、ウィリアムズ・チームのテストドライバー時代に3戦だけスポット出場して最高位5位を記録。
2005年からはルカ・バドエルと共にフェラーリ・チームのテストドライバーを務めている。

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ルノー代表、マクラーレンとトヨタをやり玉に

かねて低コストでF1を戦っていると自負するルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が、その対極としてマクラーレンとトヨタの名を英『F1レーシング』誌で挙げ、浪費チームであると非難した。
F.Alonso & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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「これらのチームはどうしてこんなに豪華で巨大なモーターホームを作るのか、私にはまったく理解できないよ。
フェラーリだってこれだけのものは持っていないし、第1こんなのはテレビの視聴者から見ることすら出来ないものだろう。
また彼らにはなんであれだけ巨大なファクトリーが必要なのか、それも感心しないことだね。
それで一体彼らは何か進歩を遂げることができたというのだろうか。
工場が大きくなると、逆に効率は下がるものなのさ」

またブリアトーレ氏は、トヨタがルノーからマイク・ガスコイン/テクニカル・ディレクターを獲得した際に、それまでのルノーでの給料にゼロを一つ付け足した、と非難した。

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ホンダ 中国GP事前ニュース

honda_f1_logoHonda Racing F1 Teamは今週、シーズン最後の2連戦を戦うべく、アジアへと向かう。その最初が上海での中国GP。
そして翌週に控えているのが、Hondaの母国グランプリとなる鈴鹿での日本GPである

チームはスペイン・ヘレスで計6日間のテストを2週間にかけて行い、車体・エンジンのさらなる戦闘力アップを目指した。
シーズン終盤3戦で、ルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンが最高の結果を出せるよう、あらゆる可能性が試された。
日本GPから投入予定の最新仕様のエンジン。
タイヤや空力評価、そして電子制御システムの改良など、盛りだくさんのメニューが行われた。

上海に向けて、すでに30トン以上の資材が空輸された。
中国GP前の週末には、バトンとジェームズ・ロシターが東京・お台場での「モータースポーツ・フェスティバル」に参加。
RA106などでデモンストレーション走行する。

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2006/09/24

鈴木亜久里氏、「鈴鹿にすべて賭ける」

23日(土)、東京・お台場の特設会場で行われた『モータースポーツジャパン2006フェスティバルインお台場』に、『スーパー・アグリ・F1』の鈴木亜久里代表が登壇した。
亜久里代表はここで様々な裏話を披露した中で、とりわけ10月に行われる日本GPへの強い意欲を次のように語った。
鈴木 亜久里 (C)Super Aguri F1
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「今シーズンこれまでした苦労は、全部鈴鹿のために乗り越えてきたようなもの。
われわれの努力の99%は鈴鹿のためのもので、後のわずか1%を残りの17戦に費やしているようなものなんだから……」と、笑った。

当日はホンダ・チームのテストドライバーであるジェームス・ロシターが中国GPで第3カーとして使われる『RA106』でド迫力のデモンストレーションランを行った。

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韓国GP、2010年から開催か

かねてF1グランプリ開催を計画しているとされる韓国だが、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙は2010年から『韓国GP』として開催されるとのニュースを伝えている。
GP Image (C)Ferrari S.p.A
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それによれば、すでにバーニー・エクレストン氏と韓国当局との間で複数年契約が合意されているというもの。
10月2日(月)にこれが正式発表されるだろうとの見通しも示している。

韓国では、かつてマカオGPとセットで国際F3レースが行われたことがある。
来月15日にはチャンプカーレースがアンサン・サーキットで初めて開催される予定。
またレースタイヤでは『クムホ』がすでにF3ユーロシリーズなどのオフィシャル・サプライヤーに指定されていて、かねてF1進出を窺っているのは周知の事実だ。

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シェルとルノーの関係?

伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙がこのほどミハエル・シューマッハの写真集を発刊するということだが、そのスナップ写真が同紙に掲載。
そこにはシューマッハの傍らにルノー・メガーヌが映っていたため、物議を醸している。
Image (C)Gazzetta dello Sport
M_schumacher_shellその写真はシェルのガソリンスタンドで、赤いフェラーリのスーツを着たシューマッハが給油機を手にしているというものだが、近くにあるのはフェラーリではなくなんとルノーのクルマ。

F1でルノー・チームに燃料を供給しているのはかねて関係の深いエルフ(フランス)なのだが、この写真はシェルとルノーとの関係を憶測させるものなのではないか、との見方まで出てきて関係者の注目を集めている。

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アロンソ本人も「テスト禁止令」を否定

ルノー・チームは、イタリアGP後に行われたヘレス、そしてシルバーストーンでの合同テストにアロンが参加しなかったことについて、チームによる『禁止令』の存在を否定したが、続いてアロンソ自身もこれを否定した。
Renault Trio (C)Renault F1 UK
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「ヘレスでのテストを欠場したのは、チームが明らかにしたようにモンツァでのレースで膝を痛めたためだし、今回のシルバーストーンでのテストは元々われわれには予定になかったものだからね。
だからそれは僕だけではなく、フィジケーラも同様だったと思うけどね。
いずれにしても、チームからテストを禁止されるなんていうことは考えられないことだよ」

確かにシルバーストーンのテストに参加したのはコバライネンとピケ・ジュニアの二人だけで、フィジケーラも参加してはいない。

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マクラーレン、モントーヤとの契約解放へ

『ヤフー・スポーツ』などが報じるところによれば、マクラーレン・チームは今年一杯契約により行動が制限されていたファン・モントーヤについて、これを解放する方針を決めた模様だ。
NASCAR Busch Series (C)Ford Racing
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モントーヤはすでに来シーズン、チップガナッシ・レーシングからNASCARの最高峰『ネクステル・カップ・シリーズ』に挑戦の予定で、その準備として今シーズン中に配下の『ブッシュ・シリーズ』へ参戦したいとしていたが、マクラーレンとの契約によりこれが叶わないでいたもの。

同チームのロン・デニス代表は、かねて「12月31日まではわれわれとの契約下にあり、モントーヤによるいかなるレースやテストへの参加もわれわれの判断次第」と語っていた。

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2006/09/23

クリエン、なおも『スパイカーMF1』のシート窺う

レッドブル・レーシングをシーズン半ばに解雇されたクリスチャン・クリエン(23歳:オーストリア)はチャンプカーへの天候を拒否、その後スパイカーMF1への移籍を考えていることを隠していないが、今週チームのファクトリーを訪問した結果、さらにその意欲を増しているようだ。
Christian Klien (C)RedBull Racing
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「スパイカーMF1の工場では2007年用のマシンがウィンド・トンネルでテストされているのを見たんだ。
全体のコンセプトから考えても、マシンのポテンシャルはとても高いように思えたね。
搭載されるエンジンについては近いうちに発表されるものと思うけれど、フェラーリになるにせよ、コスワースになるにせよ、かなりいけると思っているね」

当初、今季ラスト3戦では同チームの第3ドライバーを務めるのではないか、とみられていたクリエンだが、結局これはなしに。
本人は「今季のことよりも来年のシートに焦点を合わせているから」と、強気なコメントがされている。

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ハミルトン(マクラーレン)、中国GPでデビューか

スペインのテレビ局『テレ5』が伝えたところによれば、マクラーレン・チームは来週行われる中国GPに、いよいよルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)をデビューさせる可能性が高いということだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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これは、ファン・モントーヤの代役として現在まで起用され続けてきた地元のペドロ・デ・ラ・ロサが示唆したというもの。
デ・ラ・ロサによれば、「残念なことに、僕は来週以降のことについて何もチームから聞かされていない。
チームではいま僕に代えてハミルトンを起用することを考えているのだろう」と、悲観的。

今週行われたシルバーストーンでの合同テストでは、F1通算68戦というベテランのデ・ラ・ロサをF1初体験のこの若者がいきなり凌いでみせた。
そのマクラーレン・チームでは、来週早々にもその後の体制について発表するものとみられている。

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ダ・マッタ(前トヨタ)、近く退院へ

チャンプカーでのテスト中、コースに飛び出した鹿と激突、頭部を強打し重体となって気遣われていた元トヨタ・チームのクリスチャーノ・ダ・マッタ(32歳:ブラジル)だが、幸いその奇跡的な回復ぶりをみせ、近く退院できる見込みということだ。
Cristiano da Matta (C)Panasonic Toyota Racing
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これは、ダ・マッタの実の兄であるグスタボさんが22日明らかにしたもので、それによれば兄弟は前日共に食事のために病院外のレストランに外出。
本人は食欲も旺盛ということで、自身で歩くこともできているという。
当初から治療にあたったチャンプカーのメディカル・ディレクター、クリス・ピンデルスキ博士は、近く退院できるとの見通しを示している。

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トルコ政府、6億円の罰金支払いの方向

トルコGP決勝レース後の表彰式政治利用について、FIAが下した500万ドル(約5億8,500万円)もの罰金について、トルコ政府はこれを支払う方向であるとトルコ第3の日刊紙『ザーマン』が伝えている。
2006 Turkey GP Start Scene (C)Ferrari S.p.A
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それによれば、罰金を命ぜられたトルコGP主催者とトルコ・ナショナル・スポーティング・オーソリティは、FIAに「金額が高すぎる」として減免の嘆願を行う見込みであるものの、最終的にはこれに従わざるを得ないだろうと判断したいうもの。
なおこの高額の罰金額については、FIAのスポークスマンもこれを「史上最高額」であることを認めている。

ただし、罰金をトルコ政府が支払うということは、この件がもともと国家ぐるみの政治行動であったことを図らずも暴露した形と言えそうだ。

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BMWザウバーは残り3戦もベッテル第3ドライバーに

ロバート・クビサの起用により、F1フィールドに衝撃を与えた『BMWザウバーF1』では、同じく第3ドライバーに起用のセバスチャン・ベッテルの活躍が驚きを与えているが、同チームでは今季残り3戦も引き続き同選手を起用することを明らかにした。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ベッテルはこれまでトルコGPとイタリアGPでBMWザウバーの第3ドライバーとして参加。
両セッション共にトップタイムをたたき出すなど、その類い希な能力に関係者の注目を一気に集めていたもの。

それでも当のベッテルは、「上海の差なんてもちろん一度も走ったことがないよ。
マカオは僕の大好きなコースの一つなんだけどね。
同じ中国でも全然関係ないか……。
上海はティルケの自信作ということで、またいろいろトリッキーな罠があると聞いているよ。
でも、それを征服するのがドライバーにとっての楽しみなのさ」と、相変わらずこの怖い物知らずの若者には屈託がない。

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スーパー・アグリ、飛躍に向け改造人事を発表

22日(金)、『スーパー・アグリ・F1』はチーム内の改造人事を発表した。
根本的な変革になるものではないが、よりプロフェッショナルなレースチームとしての姿勢を明確にするものと言えそうだ。
Super Aguri Factory (C)Super Aguri F1
拡大します
これまでチーフ・テクニカル・オフィサーを務めていたマーク・プレストンはテクニカル・ディレクターに昇格。
レースやテストを総括するだけでなく、リーフィールドのファクトリーでの設計部門および研究開発部門の管理をも担当する。

またチーフ・レース・エンジニアだったグラハム・テイラーはスポーティング・ディレクターに昇格。
レースチームやテストチームの現場、そしてエンジニアリング部門のすべてコントロールする。

その他エアロダイナミックス部門の責任者にベン・ウッドが、エレクトロニクス部門の責任者にはステファン・ワット、そして佐藤琢磨のレース・エンジニアであるゲイリー・ヒューズは研究開発部門の責任者をも務めることに。

プレストン氏は、「今回の改造はチーム全体の将来をさらに強化しようとする姿勢の表れで、鈴木亜久里代表の素晴らしい判断だ」と、評価した。

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2006/09/22

クビサ(BMW)、「シューマッハと並んだ表彰台 誇り」

F1デビューわずか3戦目にして表彰台に上がった『BMWザウバーF1』チームのロバート・クビサ(21歳:ポーランド)が、その感激をあらためて次のように振り返っている。
2006 Italia GP Podium (C)McLaren Group
拡大します
「イタリアGPで3位に入れたというのは、自分自身にとってというよりも、チームにとってとても重要な意味を持つものだったから、その意味でとてもうれしかったね。
それに加えて、表彰台では僕の隣にはあのミハエル・シューマッハがいるんだよ。
これは実にグレートなことじゃないか。僕の誇りになるものさ。
それにその場所がモンツァというのも感動だった。
イタリアGPはやっぱりF1の歴史においていわば聖地とも言える所だものね」

今シーズンも残り3戦。
確かにこの偉大なチャンピオンと表彰台で並ぶことができる人間も限られてきた。

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トヨタ シルバーストーンテスト・ニュース(9/21)

Toyota_new_logo2F1シルバーストーン合同テスト終了 中国GPと日本GPへ向け準備完了
R.シューマッハーと共にO.パニスが多くの周回数をこなし終盤戦へと有意義なデータを収集

パナソニック・トヨタ・レーシングはイギリス・シルバーストーン・サーキットにおける3日間のテストを完了し、第16戦中国GPと第17戦日本GPへ向けた準備を終了した。
目前に迫った2レースへ向けた最終決定を行うために、今回のテストはチームにとっては厳しいスケジュールで進行した。
全てのドライバーは正しいセットアップとタイヤセットアップを見出すべくテスト作業を遂行し、加えて、スタートでのラウンチ機構のチェックなど細目のテストにも及んだ。
最終日にテストを行ったオリビエ・パニスとラルフ・シューマッハーは、それぞれ異なる機械的なトラブルのために、午後若干の時間を失った。
しかし、それを除けば有意義な一日となり、チームは最終戦となるブラジルGP前に貴重なポイントを獲得できるチャンスであるアジアでの2連戦へと全力で臨む。

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FIA、ブリアトーレ氏の発言に「お咎めなし」

伊『アウトスプリント』誌などによれば、FIAは、先にルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が行ったとする『八百長発言』に対してこれを処分することは断念したということだ。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
拡大します
ブリアトーレ氏は、先に『R26』のマス・ダンパーが突然違法とされて禁止されたこと、またイタリアGPでアロンソがマッサに対し『走路妨害』を行ったとして予選タイム剥奪のペナルティを受けたことなどについて、「F1ではフェラーリがチャンピオンを獲るよう仕組まれている。この八百長ぶりは、イタリアサッカー界を揺るがせたスキャンダルよりも深刻だ」などと発言したとされていた。

しかし今回、「誰でも激したはずみに衝動的な発言をすることはある。
そうした状況を考えれば、ある時にはそれに対し寛大である必要がある」とのマックス・モズレー会長の言葉を、同誌は紹介している。

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トルコGP主催者、高額罰金に苦慮

トルコGP決勝レース後の表彰式の際、これを政治的に利用したとして、FIAから500万ドル(約5億8,500万円)の罰金を科せられた同GP主催者とトルコ・ナショナル・スポーティング・オーソリティだが、トルコ国内ではこれに控訴するのでは、との見通しが伝えられている。
Renault『R25』/2005 Turkey GP (C)Renault F1 UK
拡大します
グランプリ開催権剥奪は免れたとはいえ、5億円を超える罰金は余りにも大きな負担であるのは間違いない。
同国のモハムド・アリ・サヒン副首相は、「この巨額罰金は、トルコGP自身の破産を意味しかねない」と反発しているという。

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トヨタ、「モンタニーとはまもなく契約」

トヨタ・チームとの間に正式契約がないままに、2日間に渡ってシルバーストーンでの合同テストに参加したフランク・モンタニー(28歳:フランス)について、トヨタでは「まもなくモンタニーとの間でテストドライバー契約を締結できるだろう」との見通しを語っている。
Olivier Panis (C)Panasonic Toyota Racing
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一方モンタニー自身は、「公式な契約書にサインしない限り、またトヨタのテストに参加するということはない」としているが、現在はライバル関係にあるホンダ・エンジン搭載車に乗っているだけに問題がこじれかねない心配もある。

周囲の見方では、オリビエ・パニスが離脱した後を受け、来季トヨタ・チームのテストドライバーになるものとみられているが、それ以前に差し迫った次戦中国GPで再び第3ドライバーとしてスーパー・アグリのマシンに乗るかどうかは明確にしていない。

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移籍アロンソ、ルノーのテストから外された?

佳境を迎えたタイトル争いの中、ライバル・シューマッハが熱心にテストを続ける一方で、アロンソのほうは先週のヘレスに続き、今週行われているシルバーストーンのテストにも姿を見せていない。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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これについてドイツ国内で報じられたのは、「すでに来シーズンに向けたテストが行われている中、移籍が決まっているアロンソを参加させないのは情報流出を警戒したため」というものだ。

これについてルノー・チームのスポークスマンは、「まったく馬鹿げた推測に過ぎない。
アロンソがテストすることに何の制限もない。
彼が先週テストを回避したのはイタリアGPのレースで膝を打撲したためだし、また今週のテストに参加していないのはチーム・スポンサー(マイルドセブン?)のプロモーションのために日本に行っているためだ」と、言明した。

ただし、同じく来季フェラーリへの移籍が決まっているキミ・ライコネンも、今週のマクラーレンのテストには参加していないのが現実だ。

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フェラーリはフィオラノでもマッサがテスト(9/21)

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ムジェロ・サーキットでテストを行うフェラーリ・チームは、地元フィオラノにおいても単独テストを行った。

こちらに参加したのはフェリッペ・マッサ。
マッサはラスト3戦に投入予定の『248F1』をシェイクダウン。
ショートコース10ラップを含むトータル20周を周回してベストタイム0'59.270を記録した。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 F.マッサ BRA Ferrari 0'59.240 20 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.099 M.Schumacher/Ferrari 248F1 (5/19)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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シューマッハはムジェロでさらにタイム短縮(9/21)

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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イタリアのムジェロ・サーキットで単独テストを行っているフェラーリ・チームは、21日(木)が第2日目。

ミハエル・シューマッハは前日のタイムを丸1秒以上短縮する1'20.366をマーク。
これは同時に走ったテストドライバー、ルカ・バドエルに対し約2秒もの差をつけるものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.シューマッハ GER Ferrari 1'21.362 98 248 F1 BS
2 L.バドエル ITA Ferrari 1'22.355 148 248 F1 BS

   * 2005 Test Time : 1'19.675 L.Badoer/Ferrari F2005 (3/18)
   * 2006 Test Time : 1'21.362 M.Schumacher/Ferrari 248 F1 (9/20)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ヘレステストはバトンがトップタイム(9/21)

Jenson Button (C)Honda Racing
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BMWザウバーにとっては第3日目、そしてホンダにとっては第2日目となる21日(木)のヘレス合同テスト。
この日トップタイムをマークしたのはホンダのバトン。
ただしそのタイムは前日BMWのクビサが記録したものにはわずかに届かないものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 J.バトン GBR Honda 1'16.971 122 RA106 ML
2 R.クビサ POL BMW 1'16.989 118 F1.06 ML
3 N.ハイドフェルド GER BMW 1'17.571 102 F1.06 ML
4 J.ロシター GBR Honda 1'17.822 111 RA106 ML

   * 2005 TestTime : 1'15.727 F.アロンソ/Renault R25 (2/10)
   * 2006 TestTime : 1'16.497 R.クビサ/BMW Sauber F1.06 (9/20)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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シルバーストーンテスト最終日またもピケ首位(9/21)

Nelson Angelo Piquet
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シルバーストーン・サーキットで行われている合同テストは、21日(木)第3日目を迎えた。

この日もトップタイムをマークしたのはルノーのテストに起用された新人のネルソン・ピケ・ジュニア。
再び先輩コバライネン(2番手)を差し置いて堂々のトップタイムをマークしてみせた。
また3番手にも注目されるマクラーレンのハミルトンがつけ、若き新人パワーがシルバーストーンを席巻した。
スーパー・アグリは佐藤琢磨がドライブしたが、上位からは3秒以上のタイム差をつけられている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'19.508 79 R26 ML
2 H.コバライネン FIN Renault 1'19.576 98 R26 ML
3 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'20.158 47 MP4-21 ML
4 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'20.283 107 MP4-21 ML
5 R.シューマッハ GER Toyota 1'21.391 49 TF106B BS
6 O.パニス FRA Toyota 1'22.216 75 TF106B BS
7 A.ブルツ AUT Williams Toyota? 1'22.942 89 FW28 BS
8 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'23.181 81 SA06B BS

   * 2004 Test Time : 1'16.150 K.Raikkonen/McLaren Mercedes (9/15)
   * 2006 Test Time : 1'18.518 G.Fisichella/Renault (4/27)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2006/09/21

トヨタ シルバーストーンテスト・ニュース(9/20)

Toyota_new_logo2F1シルバーストーン合同テスト2日目 R.シューマッハーが参加
F.モンタニーが急遽2日目もテストを継続。明日の最終日にはO.パニスが引き継ぎ

イギリス・シルバーストーン・サーキットで行われているF1合同テストは、2日目を迎えた。
午前中は厚い雲に覆われていた天候も、午後は太陽が顔を出すまでに回復。
チームは、日本GPを含む遠征3戦のためにシルバーストーンならではの天候を利用した。
この日からテストに参加したレースドライバーのラルフ・シューマッハーは、シーズン終盤戦へ向けた準備を開始し、フランク・モンタニーは体調不良のリカルド・ゾンタに代わりテストを続行した。
明日はラルフ・シューマッハーと共に、テストドライバーのオリビエ・パニスが“TF106B”のテストを引き継ぐ。

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クインタレッリ、「F1マシンに感動!」

20日(水)行われたシルバーストーン合同テストで、スパイカーMF1は相次いで新人ドライバーを起用して『M16』を走らせた。
Midland Team Trailer (C)Midland F1 Racing
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ロニー・クインタレッリは27歳のイタリア人。
2002年に来日し、2004年には全日本F3選手権でチャンピオンに輝いた。
今季はINGINGからフォーミュラ・ニッポンに参戦している。

「初めてF1カーを走らせてみて、とても感銘を受けたね。
まずエンジン・パワーはとても良かった。
だけどブレーキは、これまで僕が使っていたものとは全然かけ離れたものだったよ。
とにかく自分では遅すぎたと思ったのに、実際にはコーナーの手前で止まっちゃうんだからね。
あと、マシンのダウンフォースも全然違うので、ドライビング・スタイルすら変えなくてはならないほどだったよ」

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イモラ、サンマリノGP開催に向けて工事開始へ

2007年シーズンにおける、まだ発表されていない第18番目のグランプリは、すでに鈴鹿サーキットが開催断念の結論を下したことにより、噂通りサンマリノGPが復活することがいよいよ確実となった。
San Marino GP Image (C)Honda Racing
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これに伴いイモラ・サーキットでは、政府の援助を受け、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)から指示されている施設改善工事を、来たる10月4日から始めることを明らかにした。

なお来年の日程等、正式なスケジュールについて、FIAは12月まで明らかにしないとしているが、当地では2007年も再びヨーロッパ・ラウンドの緒戦として4月29日(日)を同グランプリの決勝日として準備を進める構えという。

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フェラーリはムジェロでテスト(9/20)

他チームがイギリスのシルバーストーンやスペインのヘレスでテストを行う中、フェラーリ・チームはイタリアのムジェロ・サーキットで単独テストを始めた。

20日(水)参加したのはミハエル・シューマッハとテストドライバーのマルク・ジェネの二人で、ラスト3戦に向けブリヂストンタイヤの開発とエアロダイナミックス、そしてメカニカルのシステム開発。
シューマッハはショートコース6ラップを含むトータル57ラップを周回してベストタイム1'21.362、またジェネのほうはショートコース3ラップを含む111ラップを周回、こちらのベストタイムは1'22.510というものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.シューマッハ GER Ferrari 1'21.362 57 248 F1 BS
2 M.ジェネ ESP Ferrari 1'22.510 111 248 F1 BS

   * 2005 Test Time : 1'19.675 L.Badoer/Ferrari F2005 (3/18)
   * 2006 Test Time : 1'21.974 M.Schumacher/Ferrari 248 F1 (2/28)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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鈴鹿、2008年のグランプリ復活開催を目指す!

鈴鹿サーキットを保有するホンダでは、これまで尽くしてきた2007年のF1グランプリ開催を正式に断念したが、それでもなお2008年シーズンの復活を目指して今後も活動を続けていくことを明らかにした。
Suzuka Image (C)Renault F1 UK
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1987年に鈴鹿サーキットで始まった第2期のF1日本GPは、ベスト・オーガナイザー賞を受けるなど評判も良く、これまで20年に渡って連続開催、観客数も他の国を圧倒する人気を誇ってきたが、現在の契約が満了する2006年が最後ということになった。

2007年から日本GPはトヨタが全面改修した富士スピードウェイへと移ることが決定。
ただしサーキットの設備はともかく、富士はアクセスや周辺の宿泊設備などが貧弱で、事前に調査したF1チームのロジスティック(物流)担当からは早くも不安の声が聞かれている。

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ガスコイン氏、「スパイカー勝利は2009年以降」

トヨタ・チーム離脱のあと、新生『スパイカーMF1』への加入が決まっているマイク・ガスコイン氏(45歳:イギリス)は、「新チームが勝利するのは早くとも2009年以降になる」との見通しを英『ロイター』で明らかにした。
Mike Gascoyne (C)Renault F1 UK
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ガスコイン氏はすでに4月時点で現場から離れているが、10月末までは『ガーデニング休暇』と称してトヨタから自宅待機が命ぜられている。

今回スパイカーMF1となったミッドランドF1がジョーダン時代、同氏はテクニカル・ディレクターとして在籍していて、今回は再び古巣に戻るということになる。
なお、現在同チームでテクニカル・ディレクターを務めるジェームズ・キー氏はそのままで、新加入のガスコイン氏は新たに設けられる『チーフ・テクノロジー・オフィサー』というポジションになると言われている。

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トゥルーリのエンジニア、トヨタ離脱へ

独『モータースポーツ・アクチュエル』誌が伝えるところによれば、これまでヤルノ・トゥルーリのレース・エンジニアを務めていたオッシ・オイカリネン氏がこれまで7年間に渡って在籍したトヨタ・チームを離脱するとのことだ。
O.Oikarinen & J.Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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オイカリネン氏はその名前でわかる通りフィンランド人。
そのため、新しい移籍先にはキミ・ライコネンが行くフェラーリ・チーム、あるいはヘイキ・コバライネンが昇格するルノー・チームではないか、との推測がなされているようだ。
(怒っているかは不明)

なおトゥルーリの新しいレース・エンジニアには、これまでアシスタント・エンジニアを務めていたジャンルカ・ピサネッロ氏が昇格するとみられている。

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スーパー・アグリはエアロとタイヤ開発

第2日目となった20日(水)のシルバーストーン合同テスト、『スーパー・アグリ・F1』は『SA06-05』号シャシーを使用、午前のセッションは山本左近が、また午後のセッションでは佐藤琢磨がそれぞれドライブした。
山本 左近 (C)Super Aguri F1
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山本左近は朝方まずエアロダイナミックス・プログラムにトライ、その後ブリヂストンタイヤの比較のため短いランを繰り返し、この日トータル27ラップを周回しベストタイム1'23.699を記録した。(11台中11番手)

また午後から走行の佐藤琢磨はもっぱらブリヂストンタイヤを使ってのロングランを行い、こちらはこの日トータル40ラップを周回してベストタイム1'21.969を記録した。(11台中8番手)

明日のテスト最終日は、1日佐藤琢磨が担当する予定になっている。

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ヘレステストはBMWザウバーがホンダ上廻る(9/20)

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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20日(水)、第2日目を迎えたヘレステストは、この日からホンダ・チームの2台(デビッドソン&ロシター)が加わったが、ラップタイムではBMWザウバー勢が上回った。
トップタイムはまたしてもクビサ。
依然絶好調のこの新人は、チームメイトを丸1秒以上上廻るタイムを記録、シューマッハ/フェラーリが記録した今年のベストタイムをもち破ってみせた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 R.クビサ POL BMW 1'16.497 71 F1.06 ML
2 N.ハイドフェルド GER BMW 1'17.591 55 F1.06 ML
3 A.デビッドソン GBR Honda 1'17.618 17 RA106 ML
4 J.ロシター GBR Honda 1'17.765 118 RA106 ML

   * 2005 TestTime : 1'15.727 F.アロンソ/Renault R25 (2/10)
   * 2006 TestTime : 1'16.626 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (7/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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シルバーストーンテスト2日目、ピケ首位(9/20)

Nelson Angelo Piquet
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シルバーストーン・サーキットで行われている合同テストは、20日(水)第2日目を迎えた。

今回初めてルノーのテストに参加したネルソン・ピケ・ジュニアが先輩コバライネンを差し置いて堂々のトップタイムをマーク、その実力の片鱗を関係者に見せつけた。
トヨタでは体調不良のゾンタに代わり、この日もモンタニーがテスト。
また前日はタイムのなかったマクラーレンのハミルトンもこの日は64ラップを周回。
スーパー・アグリでは1台の『SA06』を午前が山本左近、午後に佐藤琢磨でドライブした。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'19.565 73 R26 ML
2 H.コバライネン FIN Renault 1'19.700 119 R26 ML
3 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'19.921 110 MP4-21 ML
4 F.モンタニー FRA Toyota 1'20.616 87 TF106B BS
5 A.ブルツ AUT Williams Cosworth 1'20.822 68 FW28 BS
6 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes 1'20.864 64 MP4-21 ML
7 R.シューマッハ GER Toyota 1'21.130 55 TF106B BS
8 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'21.981 39 SA06B BS
9 R.クィンタレッリ ITA Spyker MF1 Toyota 1'23.206 84 M16 BS
10 N.カーティケヤン IND Williams Toyota 1'24.031 39 FW28 BS
11 山本 左近 JPN SuperAguri Honda 1'24.839 26 SA06B BS

   * 2004 Test Time : 1'16.150 K.Raikkonen/McLaren Mercedes (9/15)
   * 2006 Test Time : 1'18.518 G.Fisichella/Renault (4/27)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2006/09/20

トヨタ シルバーストーンテスト・ニュース(9/19)

Toyota_new_logo2今季を締め括る終盤3戦へ向け F1シルバーストーン合同テストに参加
リカルド・ゾンタと共に、来季から新たにチームに加わるフランク・モンタニーも“TF106B”初走行

パナソニック・トヨタ・レーシングは、イギリス・シルバーストーン・サーキットでのF1合同テストに参加している。
チームは、3日間に渡るテストプログラムで、今シーズン残る3戦へ向けた準備としてタイヤをテストするための路面を求め、シルバーストーンへと向かった。

ヤルノ・トゥルーリは毎年恒例となり、9月24日(日)に東京・臨海副都心“MEGA WEB”で行われるスペシャル走行イベントのために一足先に日本へと向かい、今週のテストには参加せず、来シーズンから新たにテストドライバー及びサードドライバーとしてチームに加わることが公表されたフランク・モンタニーが、今シーズンのサードドライバーであるリカルド・ゾンタと共にテストを行う機会を得た。
フランク・モンタニーは、まだチームとの正式契約書にはサインしていないが、早々にチームに馴染むことができた。
リカルド・ゾンタが体調不良を訴え、予定よりも早くテストを切り上げることになったため、フランク・モンタニーは明日もテストを続行することになる。
また、明日はレースドライバーのラルフ・シューマッハーがテストに参加し、今シーズンを締め括る3戦への準備を始める。

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注目のハミルトン(マクラーレン)、まずは「手慣らし」

来シーズン、王者フェルナンド・アロンソと並んでマクラーレン・メルセデスを操るかも知れない大物新人ということで、シルバーストーン合同テストでのルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)には大きな注目が集まった。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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しかし初日の19日(火)は、わずかに9周しただけ。
ハミルトンによれば「システムのチェックと無線の確認をしただけ」ということで、有効なラップタイムが計測されることもなかった。

チームによれば、技術的な理由から本格的な走行は翌20日に延期されたとのこと。
それでもマシンを降りたハミルトンは、「エンジンを始動した時には感動したよ。
そして実際に走り出したら、さらに凄かった。ヘルメットの中で自然に笑みが出てしまったくらいさ。
念願のF1ドライブは、まるで夢の中にいるような心地だったね」と、その感激を語った。

ハミルトンは10年も前からマクラーレン・ジュニア・ドライバーとして大事に育てられていて、今シーズンはチームの期待通りみごとGP2でシリーズ・チャンピオンに輝いた。
もし来季レギュラードライバーに抜擢された場合、黒人系として史上初のF1ドライバーということになる。

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ベッテル(BMW)はひたすらマシン習熟

ヘレス・サーキットで単独テストを開始した『BMWザウバーF1』では、すでに3戦の経験があるロバート・クビサがマシン開発を進める一方で、まだ走行距離の少ないセバスチャン・ベッテルのほうはひたすらマシン習熟に時間を費やした。
BMW Team Motorhome (C)BMW Motorsports
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この日のヘレスは朝方濃い霧が立ちこめ、走行は1時間ほど開始が遅れることとなった。
その後クビサは、今季残る3戦に向けてサスペンション、ダンパー、そして新しいエアロパーツを装着してのセットアップに取り組んだ。
一方ベッテルのほうは、来シーズンのためのエレクトロニクスの開発を行うと共に、自身のマシン習熟に集中した。

明日水曜日のテストはベッテルに代わり、ニック・ハイドフェルドが参加予定。
またホンダ・チームが新たにテストに加わることになっている。

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モンタニー、スーパー・アグリからトヨタへ

かねて噂にはなっていたものの、スーパー・アグリのフランク・モンタニーが実質トヨタ・チームのテストドライバーへと転じた。
Toyota Team Motorhome (C)Panasonic Toyota Racing
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19日(火)、ヘレス・サーキットに到着したモンタニーは、しかしこれまで親しんだスーパー・アグリのモーターホームではなくトヨタのそれへと踏み込んだ。

その後モンタニーは用意されたトヨタ『TF106B』に乗り込んだが、そのスーツはまだトヨタ・チームのものではなくロゴのない黒いもの。

マシンを降りたモンタニーは、「今日トヨタのためにドライブしたことは自分にとって光栄なこと。
マシンのフィーリングはとても良いものだったよ。
チームは全体に非常にプロフェッショナルなもので、とても快適だった」と語るが、残り3戦で再びスーパー・アグリの第3カーに乗るのかどうかについては「まだ決まっていない」と、言葉を濁した。

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BMWザウバーは再びヘレスでテスト(9/19)

Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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多くのチームがシルバーストーンに舞台を代えてテストを行う中、進境著しい『BMWザウバーF1』は19日(火)再びヘレス・サーキットでテストを開始した。

参加したのはレギュラードライバーに昇格したばかりのロバート・クビサと、これまた第3ドライバーに抜擢された新人セバスチャン・ベッテルという組み合わせ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 R.クビサ POL BMW 1'17.566 81 F1.06 ML
2 S.ベッテル GER BMW 1'18.931 64 F1.06 ML

   * 2005 TestTime : 1'15.727 F.アロンソ/Renault R25 (2/10)
   * 2006 TestTime : 1'16.626 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (7/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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『スパイカーMF1』日本GPでスーティル第3ドライバー

『スパイカーMF1』となった前ミッドランドF1は、今季の残る3戦について次のように第3ドライバーを決定、発表した。

それによれば中国GPはアレクサンドレ・プレマ(24歳:フランス)。
プレマは今季『GP2シリーズ』に参戦、シリーズ・ランキング3位になっている。
Adrian Sutil (C)Midland F1 Racing
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また日本GPではエイドリアン・スーティル(23歳:ドイツ)。
現在全日本F3選手権をリードする若者で、もちろん鈴鹿はよく知った庭だ。

最終戦のブラジルGPは、すでに本人が明らかにしていたようにアーネスト・ビソ(21歳:ベネズエラ)の起用が決まっている。
ビソは今季『GP2シリーズ』でランキング6位。

なお一部に、中国・日本GPの第3ドライバーには前レッドブル・レーシングのクリスチャン・クリエンの名前がささやかれていた。

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トルコGP主催者へのペナルティは結局罰金に

19日(火)に関係者の喚問を行ったFIAのF1委員会は、トルコのASN(各国のスポーツ権能保持者:日本のJAFに相当)であるTOSFED(トルコ・ナショナル・スポーティング・オーソリティ)とMSO(トルコGP主催者)に対し、500万ドル(約5億8,500万円)の罰金を科すことを明らかにした。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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これは、先に行われたトルコGP決勝レース後の表彰式で、主催者がこれを政治的に利用したとして問題になっていたもの。
この表彰式でマッサへのプレゼンテーターはキプロス系トルコ人のリーダーであるメフメト・アリ・タラート氏が務めたが、この際テレビのテロップには北キプロス・トルコ共和国首相と紹介された。
同氏はキプロス再統一支持派として知られるが、これを承認しているのはトルコ政府だけで国際的に大きな論争を呼ぶ部分であることから、FIAは「トルコGPの主催者はわれわれを欺き、中立であるべきスポーツを政治的な目的のために利用した」と、強く反発していたもの。

ただし「場合によっては来年の開催が許可されない」と息巻いていた割には、単なる罰金で済まされたことに違和感は残る。
事実、トルコGPの主催者はいまだに「表彰式においてFIAの規則を曲げたのは事実。しかしわれわれはこれを後悔してはいない」と、語る有り様だ。

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ロリー・バーン氏、さらに2年フェラーリ残留へ

英『オートスポーツ』誌が報じたところによれば、フェラーリ・チームでチーフ・デザイナーを務めていたロリー・バーン氏のさらなる残留が決まったということだ。
Rory Byrne (C)Ferrari S.p.A
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同氏は今年の2月にこれまで務めていたチーフ・デザイナーを辞し、同部門の責任者にはアルド・コスタ氏、またチーフ・デザイナーのポジションはニコラス・トムバジス氏(前マクラーレン)を充て、その後自身はデザイン&開発部門でコンサルタントの役目を果たしていた。

バーン氏は他の主要メンバーと同じく今シーズンで契約が満了するとみられるが、報道によればおそらく2009年の2月までは残留することになったものという。
フェラーリのルカ・モンテツェモロ社長は、これまでも具体的な人事について自ら口にすることはないが、「新しい組織、新しいプロジェクトにはなるが、そこには古くからの顔ぶれが含まれる」と、語っていた。

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シルバーストーンテスト開始、新顔続々登場(9/19)

Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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イギリス・シルバーストーン・サーキットを舞台に合同テストが始められた。
初日の19日(火)、参加したのはルノー、マクラーレン、トヨタ、ウィリアムズ、スパイカーMF1、そしてスーパー・アグリの6チーム。
トップタイムは常連のコバライネン(ルノー)がマーク。
この日注目を集めたのはルノー初ドライブのピケ・ジュニア、そして大注目はマクラーレン初ドライブのハミルトンだったが、そのF1デビューはまだシェイクダウンに留まった。
またトヨタ入りが確実のフランク・モンタニーが早速テストに参加している。(未発表)
なお『スパイカーMF1』はオレンジの新しいカラーリングをお披露目した。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 H.コバライネン FIN Renault 1'19.125 91 R26 ML
2 R.ゾンタ BRA Toyota 1'19.381 46 TF106B/td> BS
3 F.モンタニー FRA Toyota 1'19.654 38 TF106B/td> BS
4 N.アンジェロ・ピケ BRA Renault 1'19.723 71 R26 ML
5 C.アルバース HOL Spyker MF1 Toyota 1'21.115 48 M16 BS
6 山本 左近 JPN SuperAguri Honda 1'24.361 50 SA06B BS
7 A.バレス ESP Spyker MF1 Toyota 1'25.401 56 M16 BS
8 N.カーティケヤン IND Williams Cosworth 1'28.284 6 FW28 BS
9 L.ハミルトン GBR McLaren Mercedes -------- 9 MP4-21 ML

   * 2004 Test Time : 1'16.150 K.Raikkonen/McLaren Mercedes (9/15)
   * 2006 Test Time : 1'18.518 G.Fisichella/Renault (4/27)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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2006/09/19

バトン&クルサード、レース・オブ・チャンピオンズへ

今年は12月16日(土)に予定されている恒例の『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』に、ホンダ・チームのジェンソン・バトンとレッドブルのデビッド・クルサードらの出場がほぼ決まった。

クルサードは過去に参戦経験があるがバトンは初出場になる。
2人は同じイギリス国籍だが、クルサードはスコットランド・チームの一員で、チームメイトは元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンのコリン・マクレーが予定されている。
一方バトンはイングランド・チームの一員で、こちらのチームメイトはまだ確定していないという。
Race of Champions Image (C)ROC
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様々なマシンで、同時に2台が競争するモータースポーツの異種格闘競技とも言えるこのROCでは、過去に無名だったルノーのコバライネン(フィンランド)が王者ミハエル・シューマッハ(ドイツ)を打ち破って一躍その名を挙げたことがある。

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サンマリノGP、2007年カレンダー復活に勢い

18日(月)チームとテクニカル・レギュレーションについて合意したFIAの会議では、同時に2007年のレース数を最大18とすることも合意された。
8月に発表された暫定F1カレンダーでは全17レースとなっているため、これによりもう1レース追加となることが確実視されている。
Suzuka Image (C)Renault F1 UK
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その場合の候補としては、これまで20年間に渡って人気を博し続けてきた鈴鹿でのグランプリ(パシフィックGP?)開催への期待が大きいが、残念ながら関係者の間ではイモラ・サーキットで行われるサンマリノGPの復活が最有力とみられているようだ。
(2007年の日本GPは富士スピードウェイで開催)

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FIA、チーム側と2007年レギュレーション合意

FIAはGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)などF1に関わるすべてのチームと18日(月)に会合を持ち、テクニカル・レギュレーションについて以下のような合意を得た。
Test Image (C)Renault F1 UK
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・2008年に導入予定だったエアロダイナミックスの統一化(CDGウィング等)は時期尚早として1年延期する。
・2008年に導入予定だったエンジンのホモロゲーション化を2007年から前倒しで採り入れる。
・2007年のホモロゲーション・エンジンは、今シーズンの日本GPで使われたものとする。
・2007年3月1日までにデリバリーされるホモロゲーション・エンジンの詳細は、12月15日までにFIAに提出される。
・2007年のF1エンジンは最高回転数を19,000回転までとする。
・2007年のテスト制限は、これまでのような日数ではなく距離(チームあたり30,000キロまで)とする。

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パニス(トヨタ)、F1キャリア終焉へ

2004年にF1レース・ドライバーとしての現役生活を終え、その後2年間はトヨタ・チームのテストドライバーとして裏方の仕事をしてきたベテランのオリビエ・パニス(40歳:フランス)だが、いよいよ今季限りでF1フィールドから去ることになった。
Olivier Panis (C)Panasonic Toyota Racing
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「トヨタは多くの進歩を遂げたから、僕は自分が果たしてきた役割に満足しているよ。
これまで一緒に頑張ってきた仲間と離れるのはつらいことだけど、チームのさらなる前進を祈っている。
近い将来、トヨタが成功を手にすることを確信しているよ」

1994年、リジェ・ルノーでF1デビューを果たしたパニスは高い完走率を誇り、その後さらにプロストとフランス系チームで走ったあと、B.A.R、そしてトヨタで活躍。
生涯唯一の勝利となった優勝は、1996年モナコGPでリジェを駆ってのもの。
これはまた日本の無限ホンダ・エンジンにとっても記念すべき初勝利となった。

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ビソ、ブラジルでの『スパイカーMF1』シートゲットへ

来季『スパイカーMF1』のシートを狙っていることを英『クラッシュ・ネット』で公言していたベネズエラの新星アーネスト・ビソ(21歳)が、今季最終戦となるブラジルGPで第3ドライバーとして起用される見込みとなった。
Ernesto Viso (C)isport International
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これはビソ自身が18日(月)語ったもので、すでにシルバーストーンにある『スパイカーMF1』のファクトリーを訪れ、コリン・コルズ/マネージング・ディレクターとの間で交渉が成立した模様だ。

ただしまだGP2ドライバーのビソにはFIAからスーパーライセンス発給の資格がないため、今週シルバーストーン・サーキットで予定される合同テストで300キロ以上のレーシングスピードでの走り込みが必要だ。

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フィジケーラ、「まだエンジンに問題ある」

先に行われたイタリアGPでは、これまで高い信頼性を誇ったルノー・エンジンのブローという衝撃的なシーンで終えたルノー・チームだが、どうやらまだ問題点は解決していないということだ。
Renault『RS26』V8 Engine (C)Renault F1 UK
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これはその当事者フェルナンド・アロンソの地元であるスペイン『マルカ』紙が報じたもので、それによればその後行われたヘレス合同テストに参加したジャンカルロ・フィジケーラは、トラブル回避のためエンジニアから回転数の制限を指示されていたというもの。

それもあってかテストでは初日こそヘイキ・コバライネンがトップに位置したものの、ルノーは2日目・3日目でいずれもホンダ勢に後れを取る結果となっている。
いよいよ大詰めを迎えた2006年シーズンの戦い、この『RS26-D』と呼ばれるエンジンの成否はタイトルの行方を左右する重要なカギになりそうだ。

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新星クビサ、ライコネンの例えに満足

元世界チャンピオン、ジャック・ビルニューブの後釜として突然のF1デビューを果たし、わずか3戦目での表彰台獲得という快挙を演じたロバート・クビサ(21歳:ポーランド)について、ザウバー・チームの創設者であるペーター・ザウバー氏が「初期のキミ・ライコネンを思わせる」と、評した。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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これについて当のクビサは、独『スポーツ1』で次のように喜びを語った。
「個人的にはライコネンのことは良く知らないんだけれど、彼は間違いなく世界タイトルを争う速いドライバーだから、それと比べられるのはとてもうれしいし、光栄なことだね。
もちろん僕もそれになんとか近づけたらいいと願っているよ」

ライコネンもやはり21歳でF1デビュー。
しかしF3レースの経験すらない状態でのF1デビューには当時他チームから大きな反発を誘った。
ところがデビュー戦でいきなり6位入賞するなどその非凡な才能をみせると、わずか1年でトップチームであるマクラーレンへと移籍を果たしている。

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「引退後もシューマッハ稼ぐ」と、マネージャー豪語

引退すれば、現在フェラーリから得ている40億円以上ともいわれる契約金の激減が予想されるミハエル・シューマッハだが、同選手のパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー氏は「引退してもシューマッハは稼ぎ続ける」と、ドイツ『ビルト・サンタグ』紙で豪語している。
Michael Schumacher Giant (C)Redbull Racing
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それによれば、すでに『シェル』『オメガ』など既存の大手パーソナル・スポンサーが契約を更新していて、同紙は引退後もシューマッハはスイスの田舎に住みながら、アロンソやライコネンよりも高収入を得るということだ。

「『F1の皇帝』を退位した後は、今度は『広告の皇帝』になる」とは、ウェバー氏の言葉だ。

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エクレストン氏、巨額支払いで裁判沙汰に

英『インディペンデント』紙が報じるところによれば、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表であるバーニー・エクレストン氏が、スイスの金融会社『カモス』から、総額2億9,700万ドル(約348億円)もの支払いを求める訴えを起こされたということだ。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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同社によれば、エクレストン氏の家族の信託会社である『バンビーノ』が2001年に同社からの融資を受けたものの、返済されていないというもの。
このお金はF1の商業権獲得に使われたということで、同社はエクレストン氏のF1会社である『SLEC』(スラヴィカ・エクレストン・カンパニー)と上記『バンビーノ』とを裁判所に訴えている模様だが、両社ともにコメントを拒否している。

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2006/09/18

「マッサとはうまくやれる」と、ライコネン

来季いよいよ跳ね馬チームのドライバーとして走ることが決まったキミ・ライコネン(26歳:フィンランド)は新しくチームメイトになるマッサについて、次のように伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で語っている。

「マッサのことは良く知っているよ。
僕らは同じザウバーつながりだからね。
彼はとてもいい男だし、きっと僕たちはうまくやれると思っているんだ」
Kimi Raikkonen (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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二人は実際にチームメイトとなったことこそないが、共にペーター・ザウバー氏によってその才能を見出されザウバー・チームからF1デビューを果たした同士ということになる。
(ライコネン:2001年、マッサ:2002年)

またライコネンはミハエル・シューマッハに対し、「チームを理解するためにシューマッハと話がしたいと思っているんだ。
これまではお互いに競い合うライバルだったからそういう訳にはいかなかったけれど、彼は正式に引退を発表したのだし、それはもう容易なことになったんじゃないかな。
フェラーリを良くするために、ぜひ彼の話を聞きたいと思っているよ」と、エールを送っている。

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マッサ、「シューマッハの引退は残念」

来シーズン、これまでのミハエル・シューマッハに代わり、マクラーレンから移籍のキミ・ライコネンと汲むことが決まっているフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサが、その偉大なチャンピオンの現役引退を惜しんでいる。
M.Schumacher & F.Massa (C)Ferrari S.p.A
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「彼の存在はこのチームにとって間違いなく特別なもの。
彼が側にいるという、それだけで意味があることなんだ。
だから、僕はもっともっとこの偉大なチャンピオンから吸収したかったね。
彼は引退してもさらに2年間はチームで何かしらの仕事をすると聞いている。
でもおそらく毎レースチームに帯同するということはないだろう。
あるいは何回のテストをすることになるのか、僕にはわからない。
今はとにかく彼がフェラーリのレースドライバーでなくなることが残念だよ」

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F1グランプリ、大幅収益増に

このほど英『タイムス』紙が報じたところによれば、F1グランプリの商業権を取り持つFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の収益が、昨年度の数字で大幅に増益となったことがわかった。
Start Scene Image (C)Ferrari S.p.A
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それによれば昨年度の収益は8,200万ドル(約96億円)から7億8,700万ドル(約921億円)へと、約10倍にまで急増したとのこと。
F1は各グランプリで実際の観客の入りが減少する一方で、テレビ放映権や視聴者数は増加の傾向をみせている。

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アメリカGP開催に向けアラバマ州が立候補!?

アメリカGPの開催についてIMS(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)との交渉がギクシャクする中、今度は合衆国南部に位置するアラバマでF1開催話が持ち上がっている。
USA-GP Image (C)Super Aguri F1
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これは、同州の『レジスター』紙が伝えたもので、それによれば現在アメリカで人気のNASCARシリーズ誘致に向けて総額3億5千万ドル(約410億円)を掛けてオーバルコース建設が計画されているが、それと合わせてフォーミュラワン開催も含めたロードコースの計画もあるのだという。

過去アメリカではウェストとイーストに分けて2GPを開催したことがある。
ただし計画が予定通りに進捗したとしてもサーキットの完成が2009年になること、またここに来てF1で1国2グランプリの開催が非常に困難になっていることなど、実現に向けて難関は多そうだ。

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スピード、「シューマッハと戦えて幸福」

久々にアメリカから誕生したF1ドライバーであるスコット・スピード(23歳)が、このほど今季限りでの引退を発表したミハエル・シューマッハについて、自身の信条を語ると共に理解を示した。
Scott Speed (C)RedBull Racing
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「ゴーカートでレースを始めた時から、シューマッハは僕らの憧れだったし、以来ずっとシューマッハのファンであり続けたよ。
テレビでグランプリを見た時には、いつだって僕と父親はシューマッハを応援したものだもの。
でも、彼には彼の家族がいるし、彼自身の生活を続けていかなければならないんだ。
だから、彼のこの決断は理解するし、とても尊敬している。
僕にとって幸福だったことは、彼がまだこの世界でトップランナーとしているうちに、同じフィールドでサイド・バイ・サイドで戦えたことだよ。
それが、僕がフォーミュラワンにいたという事実の何か、だね」

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2006/09/17

ホンダ・チーム、ラスト3戦の戦いに意気込み

先のイタリアGPでは投入予定の新型エンジンに思わぬトラブルが続いて断念を余儀なくされたホンダ・チームだが、今回のヘレス合同テストでは十分な信頼性と高いパフォーマンスを発揮、ラスト3戦の戦いに自信を深めている。
Honda『RA106』Nose (C)Honda Racing
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マーク・エリス/チーフ・テスト・エンジニアは「今回のテストではラップタイムも良かったし、何よりマシンに十分な信頼性があることが確認できた。
来週もう一度行われるテストでは、さらに改良を施したものを投入、ラスト3戦に向けてより戦闘力を上げて臨みたい」と、語っている。

チームでは明確にしていないものの、テスト最終日に1-2タイムを記録したホンダのマシンには、いずれも新型エンジンが搭載されていたものとみられる。

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アーネスト・ビソ、スパイカーMF1のシート狙う

今季『GP2シリーズ』に参戦、ランキング5位となったベネズエラの新星アーネスト・ビソ(21歳)が、来季『スパイカーMF1』のシートを狙っていることを英『クラッシュ・ネット』で明らかにしている。
Ernesto Viso (C)isport International
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「いまチームと交渉しているのは事実だよ。
できれば今シーズンのうちに第3ドライバー、そして来年レギュラードライバーになれたらいいね。
いまそのためのスポンサー獲得に駆け回っているところさ。
ベネズエラは小国だけれど、(モータースポーツ大国の)ブラジルとは近いから可能性はあるよ。
もしF1が駄目なら、またGP2で戦いたい。
テストドライバーに専念するよりもそのほうがいいと思っているんだ」

ビソは2001年のUSバーバー・ダッジ・フォーミュラ・イーストのチャンピオン。
しかし夢の実現に向け、ライバルは多そうだ。

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『スパイカーMF1』に新スポンサー2社

『スパイカーMF1』に生まれ変わることになったミッドランドF1だが、次戦中国GPからさらに新たに2つの新しいスポンサーがつくことが決まった。
Spyker MF1『M16』(C)Spyker MF1 Racing
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まず一つは『ゼッコ.com』。
インターネットを使ったオンラインでの金融サービス会社という。
またもう一つは『エッキー.com』。
こちらはバーチャルで子供を育てるインターネット・ゲームの会社ということだ。
両社のロゴはマシンと、そしてアルバース&モンテイロ両ドライバーのスーツに貼付されることになる。

いずれもオランダを主力に展開している会社ということで、チームはさらにオランダ色を深めることになりそうだ。

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『エンドレス』、ホンダ・チームとの提携延長

ホンダ・チームの公式サプライヤーである『エンドレス』が、2007年シーズンも契約を延長したことを明らかにした。
Brake Image
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これは、日本のエンドレス・アドバンス社がヨーロッパでの代理店であるエンドレス・ブレーキ・テクノロジー社を通じてホンダ・チームにレース用の最高品質ブレーキフルードを供給しているもの。

同社のマネージャーであるルーカス・ナイランド氏は、「われわれブレーキ製品のトップメーカーとして、このフォーミュラワンというモータースポーツにおける最高レベルの舞台で貢献できることを誇りに思っている。
これからもホンダ・チームに最高レベルの製品を供給していきたい」と、語っている。

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デビッドソン、『GP100』イベントに参加へ

ヘレス合同テストを最速タイムで締めくくったホンダ・チームのアンソニー・デビッドソン(27歳:イギリス)が、今度は来週ドニントンパークで行われる『シーレッドGP100』イベントへ参加することになった。
Image (Goodwood) (C)Honda Racing
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これは9月23-24日に掛け、グランプリレース100周年を記念して行われるというもので、日曜日には1920年代のクラシックなグランプリレーサーから最新鋭のF1マシンまで、年代順に各種計10ものレースとデモンストレーションが繰り広げられる予定という。

なおチケット代金は土曜日が一人20ポンド(約4,400円)、また日曜日は一人25ポンド(約5,500円)となっている。

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2006/09/16

『走路妨害』、審査対象を厳格に

先のイタリアGP公式予選でルノーのアロンソに対して下された走路妨害のペナルティについては、各方面から疑問の声が聞かれたが、FIAはこのほど走路妨害に対する審査対象をより厳格なものとすることとし、これを各チームにファクシミリで通達した。
Charlie Whiting (C)RedBull Racing
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FIAのレース・ディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏によれば、今後はドライバーの走行を妨げる明確な、故意の試みが認められた場合にのみレース・スチュワードが介入することに改められるという。

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ハミルトンの将来決める次期テスト

昨年のニコ・ロズベルグに続き今シーズンの『GP2シリーズ』を制したルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)には、早くも来季マクラーレン・チームでのF1デビューがささやかれている。
McLaren MP4-21 Nose (C)McLaren Group
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しかしまだF1での経験が乏しいハミルトンにとっては、来週シルバーストーンで予定される合同テストが極めて重要なものになりそうだ。

本来慎重派であるロン・デニス代表は、あまりリスクを取ることを好まないため、もしハミルトンがF1テストで十分なパフォーマンスを示せなかった場合、現在のデ・ラ・ロサの続投、あるいはテスト経験豊かなゲイリー・パフェットの起用も考えられるからだ。

ハミルトンの父・アンソニー氏は「来週行われるテストでのパフォーマンスが息子の将来を決めるだろう」と、英紙の取材に答えている。

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デ・ラ・ロサ、「来季駄目ならまたテストする」

現在ファン・モントーヤに代わりマクラーレン・チームから参戦、ハンガリーGPでは2位表彰台に上がるなどここまでわずか5戦で14ポイントを獲得する活躍をみせているペドロ・デ・ラ・ロサ(35歳:スペイン)だが、来季のシートは不確実のままだ。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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「もしもチームがまた僕を指名してくれたら最高だけどね。
でも例えそうでないとしても、僕はここに留まってまたテストドライバーの仕事をするつもりだよ」と、英『ITV』に語っている。

マクラーレン・チームではシーズン終了後まで来季のドライバーは明らかにしない方針だが、関係者の見方ではマクラーレン・ジュニアであるルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)の起用が有力とみられている。

デ・ラ・ロサとすれば、その場合でも第3ドライバーとしてのポジションを確保しておけば今季のように思わぬ形でレース出場という可能性があるということになりそうだ。

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ピケ・ジュニア、ルノーでシート合わせ

来季ルノー・チームのテストドライバーとなることが決まっているネルソン・アンジェロ・ピケ(21歳:ブラジル)が、このほどエンストンのファクトリーに赴き、シート合わせを行った。
Nelson Angelo Piquet
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同チームのスポークスマンによれば、ピケは来週シルバーストーン・サーキットで予定される合同テストに、先輩テストドライバーであるヘイキ・コバライネンと共に参加する予定という。

かつて父ネルソン・ピケが所属したウィリアムズ、またホンダ(B.A.R)テストドライブの経験を持つアンジェロ・ピケだが、ルノーのマシンを走らせるのはこれが初めてのことになる。

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ヘレス合同テスト最終日 ホンダが1-2!(9/15)

Anthony Davidson (C)Honda Racing
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15日(金)最終日を迎えたヘレス合同テストは、デビッドソンがただ一人1分16秒台にベストタイムを入れてトップ。
さらにロシターもこれに続くタイムで2番手と、ホンダ・チームにとって次戦中国GPへ向け上々の締め括りになった。

以下3番手はレッドブルのドーンボス、これにルノーのフィジケーラ&コバライネン、そしてレッドブルのアメルミュラーと続いたがそれらのタイム差はわずかなものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 A.デビッドソン GBR B.A.R Honda 1'16.675 161 RA106 ML
2 J.ロシター GBR Honda 1'17.008 107 RA106 ML
3 R.ドーンボス HOL Redbull Ferrari 1'17.057 120 RB2 ML
4 G.フィジケーラ ESP Renault 1'17.059 169 R26 ML
5 H.コバライネン FIN Renault 1'17.182 114 R26 ML
6 M.アメミュラー GER RedBull Ferrari 1'17.744 101 RB2 ML

   * 2005 TestTime : 1'15.727 F.アロンソ/Renault R25 (2/10)
   * 2006 TestTime : 1'16.626 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (7/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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レッドブル、来季ルノー・エンジン搭載

15日(金)ルノー・スポールは、来季同社のF1エンジンをレッドブルに供給することで合意したことを明らかにした。
契約は2008年までの2年間、詳細な条件については不明。
Alain Dassas (C)Renault F1 UK
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同社のアラン・ダサス社長は、「われわれの競争力あるエンジンを、もう一つのトップレベルにあるチームに供給できることはフォーミュラワン全体にとっても大いにポジティブなことだ。
われわれはレッドブルのような意欲的な会社と提携できることをとても楽しみにしている。
またこの合意により、ルノー自身をもさらに強力なものにすることだろう」と、語った。

ただし、このルノー・エンジンの搭載がレッドブル・レーシングなのか、またはトロ・ロッソのほうなのかはまだ明確にされていない。

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2006/09/15

ウィリアムズ氏、「タイヤ足りない」と不満

ウィリアムズ・チームのフランク・ウィリアムズ代表は、2007年からブリヂストンのワンメイクとなるタイヤについて、同社とFIA-の対応を英『モータースポーツ・ニュース』誌で次のように批判している。
Williams/Bridgestone Tyre (C)Williams F1
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それによれば、ブリヂストンから用意されるタイヤ数が限定的なもので、マシンの開発に大きな差し障りが生じるというもの。

これに対してブリヂストン・モータースポーツの安川ひろし/推進室長は、「われわれはウィリアムズから示されるようなチームからのリクエストと、一方でコストをなるべく押さえたいとするFIAからの要望とのバランスを取らなくてはならない」と、困惑の表情だ。

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イモラ主催者、「エクレストンの要求 無理」

2007年の暫定F1カレンダーからは外れたものの、依然として開催に向け動いているサンマリノGPだが、主催者は「エクレストンの要求に応えるのは無理」と、嘆いている。
Imola Circuit (C)Ex.Jordan Grand Prix
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これは同組織委員会のフェデリコ・ベンディネッリ氏が伊『アウトスプリント』誌に語ったもので、その中で同氏は「エクレストンの要求するのは総額1,200万ドル(約14億円)にも達する大規模な施設改修だけでなく、それを3月までにすべて終えるように、というものだ。
しかし工事はイモラの町と政府による公共事業にも関わるもので、到底その要求に応えるというのは無理な話だよ」と、悲観的な見通しを語っている。

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ホンダ、新エンジン中国GPで投入の構え

先のイタリアGPでは、事前テストに続き金曜日のフリー走行でも新型エンジンがブローしたため実戦投入がならなかったホンダ・チームだが、次戦中国GPにはさらに改良を加えてこれを投入する構えだ。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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同チームのニック・フライ代表は「トラブルの原因は製造上の問題であることが判明した。
このことは、再度これにチャレンジできるということだから、われわれにとってはいいニュースだよ」と、『スピードTV』に語ったという。

不本意ながら従来型エンジンに戻して臨んだイタリアGPの公式予選では、計測された最高速でバトンが19番手、バリチェッロが20番手という有り様だった。
(ちなみにそれより下には佐藤琢磨と山本左近のやはりホンダ・エンジン搭載車だけ)

FIAによる2007年のホモロゲーション・エンジンに認められるためには、いよいよ中国GPがラストチャンスとなっている。

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コバライネン(ルノー)、体調不良でダウン

現在スペインのヘレス・サーキットで行われている合同テストに参加しているルノー・チームのヘイキ・コバライネンがダウンした。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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初日の13日、またしてもトップタイムをマークして気を吐いたこの若者は、2日目は来季のエース格フィジケーラと共にテストを行なう予定だったが、急に体調不良を訴えてダウン。
チームでは大事を取ってコバライネンを休ませ、代わりにこの日はオフの予定だったホセ・マリア・ロペスを引き続き起用してテストに当たらせた。

この日フィジケーラは特に次戦中国GPに備えたミシュランタイヤの開発をメインに走行したが、しかし彼の『R26』はマシントラブルによって走行を阻害された。
ロペスはソフトウェアの開発を行ったが、少ない周回にもかかわらずフィジケーラに遜色ないタイムを出して存在感を示した。

クリスチャン・シルク/チーフ・テスト・エンジニアは「今日フィジケーラはメカニカルなトラブルに見舞われてしまったが、収集に成功したデータは意味のあるもので、明日さらにこれを完成させたい。
今日は限られた時間にもかかわらず、チームは素晴らしい仕事をしてとてもいいテストになったと思う」と、締めくくった。

最終の3日目にはコバライネンが復帰し、フィジケーラと共にテストの予定という。

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「引退は影響力の欠如が原因」と、マネージャー

ミハエル・シューマッハ本人の否定にもかかわらず、同選手のパーソナル・マネージャーで長き友人でもあるウィリ・ウェバー氏はフェラーリ・チームへの不満を口にした。
Willi Weber (C)Ferrari S.p.A
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これはウェバー氏が英『ITV』に語ったもの。
その中で同氏は、「フェラーリ・チーム内でのシューマッハの影響力が無くなってきた。
それが彼に引退の決断をさせた一番大きな理由だよ」と、チーム側に原因があることを強調した。

なおこれまでシューマッハについて「2008年までは現役続行」と語っていたウェバー氏は、年間約80億円を稼ぎ出す同選手の収入のうち、20%分(約16億円!)を受け取ると言われている。

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「引退、強いられた訳じゃない」とシューマッハ

バーニー・エクレストン氏が独紙で「シューマッハは自分では引退を望んでいなかった」と発言したことが波紋を呼んでいるが、これについて当のシューマッハは直ちにこれを否定している。
M.Schumacher & F.Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「フェラーリ・チームが自分に引退を強いたなんていうことはまったくない。
チームは終始僕に対し敬意を持って接していたし、常に僕の言うことを尊重してくれていたんだ。
その内容についてはいろいろな推測があったことは知っているが、引退は僕自身が下したものだし、またそのタイミングも正しいものだったと確信しているよ」

またジャン・トッド監督も「われわれがライコネンと1年も前に彼契約を結んでいたためにシューマッハが身動き取れなくなったとか書かれているが、そんなことは断じてないことだ。
そうした一方的な憶測の報道が流れる度に、私は笑いがとまらなかったくらいだよ」と、これを一笑に付した。

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シューマッハ、ポールリカールテスト2日目(9/14)

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
拡大します
フェラーリ・チームのミハエル・シューマッハによるポールリカール・テストは14日(木)第2日目を迎えた。
使用されたコースは引き続き2A-SC(1周3.530km)で、主に残り3戦に向けたブリヂストンタイヤの開発を行ったシューマッハはこの日もこれを185ラップする熱心なテストぶりをみせた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.シューマッハ GER Ferrari 1'01.267 185 248F1 BS

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * 2006 Test Time : 1'00.158 M.Schumacher/Ferrari (9/12)
   * コースは 2A-SC (3.530km)

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ヘレス合同テスト2日目 ホンダ首位(9/14)

Rubens Barrichello/Honda『RA106』(C)Honda Racing
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14日(木)スペインのヘレス・サーキットを舞台に行われている合同テストは第2日目を迎えた。

この日ルノーはコバライネンからフィジケーラへと交代。
ホンダのデビッドソンはロシターへ。
またトロ・ロッソがリウッツィの手により新たに参加、トップタイムをマークしたのはホンダのバリチェッロだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 R.バリチェッロ BRA Honda 1'17.601 76 RA106 ML
2 G.フィジケーラ ESP Renault 1'17.701 70 R26 ML
3 J-M.ロペス RSA Renault 1'18.071 20 R26 ML
4 J.ロシター GBR Honda 1'18.219 101 RA106 ML
5 R.ドーンボス HOL Redbull Ferrari 1'18.314 91 RB2 ML
6 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Cosworth 1'18.679 65 STR2 ML

   * 2005 TestTime : 1'15.727 F.アロンソ/Renault R25 (2/10)
   * 2006 TestTime : 1'16.626 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (7/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2006/09/14

「シューマッハ 現役復帰ある」と、エクレストン氏

今季限りでの現役引退を発表したばかりのミハエル・シューマッハだが、バーニー・エクレストン氏は早くもその復帰の可能性について言及している。
Bernie Ecclestone (C)Honda Racing
拡大します
これは独『ビルト』紙に語ったもので、その中で同氏は「私にはシューマッハがほんとうに引退を望んでいたとは思えないんだ。
だから、彼が今後復帰する可能性は十分にあると思うよ。
ただし、それはフェラーリにおいては難しいだろう。
しかしルノーならあり得るよ。彼らは喜んでシューマッハを迎え入れることだろう」と、語っている。

F1のことなら何でも知り尽くしたエクレストン氏だが、果たしてこの見解についてはどういう結論が待っているのか、注目だ。

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コバライネン、「F1テスト、楽しんだ」

スペインのヘレス・サーキットを舞台に始められた合同テスト初日の13日(水)、まずトップタイムをマークしたのは来季ルノー・チームからのF1デビューが決まって意気上がるヘイキ・コバライネン(24歳:フィンランド)だった。
Renault『R26』(C)Renault F1 UK
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「路面はまだダーティで滑りやすかったけれど、F1ドライブを楽しんだよ」と余裕のコバライネンはこの日トータル102ラップを周回、ベストタイム1'17.236を記録した。

またもう1台の『R26』にはRDD(ルノー・ドライバー開発プログラム)ドライバーで、今季『GP2シリーズ』に参戦したホセ・マリア・ロペス(24歳:アルゼンチン)がドライブ。(ランキング10位)
こちらは94ラップを周回してこの日の3番手になっている。

クリスチャン・シルク/チーフ・テスト・エンジニアは「今日は一日中コンディションが悪いかと思ったが、首尾よく回復してくれた。
そのためセットアップやブレーキの開発に加え、タイヤのプログラムも進めることができたよ」と、説明。

明日はロペスに代わってフィジケーラが参加する予定になっている。

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ヒル氏、「シューマッハ 勇敢な決定」

元F1チャンピオン、デイモン・ヒル氏(45歳:イギリス)は、先に引退を発表したミハエル・シューマッハについて、「たいへん勇敢な決断だ」と、これを讃えた。
Damon Hill (C)Honda Racing
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「シューマッハにとって、自分が一番愛しているものを止めるというのはとても勇敢な決断だと言うことができるだろう。
まだ現実にレースに勝つことができるのに、それを放棄するのだから……。
しかし私は彼の決断が正しいものだと確信している。
そして彼のこの今季限りでの引退という決断は、今シーズンのタイトル獲得に向けてそのモチベーションを倍加させるものだと思うよ」

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エクレストン氏もアロンソのペナルティ疑問視

イタリアGP公式予選時の『走路妨害』によるフェルナンド・アロンソへのペナルティは、結果的に今シーズンのタイトルの行方にも影響を及ぼしかねない重要なものとなった。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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これについてF1総帥バーニー・エクレストンは、「私はその該当するビデオを繰り返し見たが、しかしアロンソがマッサのアタックを妨害したとは到底思えなかったね。
このペナルティは明らかに疑問が残るものだよ」と、独『スポーツ・ビルト』誌に語った。

このペナルティについては、すでにFIAのマックス・モズレー会長からも疑問が投げ掛けられている。

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『スパイカーMF1』まずアルバースと契約

『ミッドランドF1レーシング』を買収することが決まったオランダの自動車メーカー『スパイカー』が、引き続き2007年シーズンも同チームのクリスチャン・アルバース(27歳:オランダ)を起用することが確認された。
Christijan Albers (C)Midland F1 Team
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新チームの代表にはやはりオランダのデジタル企業でアルバースと関係が深い『ロストボーイ』の代表であるミッシェル・モル氏が就くとみられていて、買収の如何にかかわらずアルバースの残留は確実視されていたもの。

ただし同選手のパーソナル・マネージャーであるロドウィッチ・バロシア氏は、「もしトップチームからのオファーがあった場合には、そちらを優先させることができる内容」と、説明している。

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シューマッハはポールリカールで単独テスト(9/13)

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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前日ルカ・バドエルの手によりフィオラノでテストを行ったフェラーリ・チームだが、この日はフランスのポールリカールを舞台にエース、ミハエル・シューマッハ自身がテストを行うという力の入れようをみせた。

今回使用されたコースは1周4.094kmの2A-SCと呼ばれるもの。
現役もあと3戦となったシューマッハだがここをなんと215ラップも周回するという熱心さをみせている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.シューマッハ GER Ferrari 1'00.158 215 248F1 BS

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * 2006 Test Time : 1'06.470 F.Massa/Ferrari (7/21)
   * コースは 2A-SC (4.094km)

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ヘレス合同テストがスタート(9/13)

Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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13日(水)スペインのヘレス・サーキットを舞台に合同テストがスタートした。
初日参加したのはルノー、ホンダ、そしてレッドブルの3チーム。
全員がミシュランタイヤ、そしてホンダのバリチェッロを除いてはいずれもテストドライバーらのドライブとなった。

トップタイムを記録したのは来季ルノー・チームからレース出場が決まって意気上がるヘイキ・コバライネン。
着実にマシン開発を進めると共に、持ち前の速さをアピールした。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 H.コバライネン FIN Renault 1'17.236 102 R26 ML
2 A.デビッドソン GBR Honda 1'17.500 125 RA106 ML
3 J-M.ロペス RSA Renault 1'17.617 94 R26 ML
4 R.バリチェッロ BRA Honda 1'18.425 89 RA106 ML
5 R.ドーンボス HOL RedBull Ferrari 1'19.527 111 RB2 ML
6 M.アメミュラー GER RedBull Ferrari 1'19.614 102 RB2 ML

   * 2005 TestTime : 1'15.727 F.アロンソ/Renault R25 (2/10)
   * 2006 TestTime : 1'16.626 M.シューマッハ/Ferrari 248F1 (7/07)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名等はすべて非公式です)

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2006/09/13

マクラーレン、いずれにせよ強力ラインナップ

今回ルイス・ハミルトンが期待通り2006年のGP2チャンピオンに輝いたことをチーム首脳が高く評価している。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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同F1チームのマーティン・ウィットマーシュCEOは、「われわれはハミルトンという明らかに類い希な才能を持った若者を擁している。
彼にもし不足しているものがあるとすれば、それはただF1ドライブの経験が少ないというだけだ。
しかしそれは近く解消されることだろう」と述べ、早ければ来週予定されているシルバーストーン・サーキットでのテストにも起用される可能性を示唆した。

同チームではモントーヤ放出のあと起用されたデ・ラ・ロサが力強い仕事ぶりをみせているが、さらに現テストドライバーのゲイリー・パフェットという有力候補も抱えていて、来季アロンソと並ぶレギュラードライバーの選定には頭を悩ませそうだ。

もし来季ハミルトンが起用されたなら、F1史上初の黒人系ドライバーということになるが、これについて本人は、「そのことで僕が注目されるというなら、それは僕にとってはメリットなのだろう。
でもそれはこのスポーツにとっては意味があることだとしても、僕自身には何も関係ないことだよ」と、割り切っている。

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それでも冷え切っている?シューマッハ兄弟の仲

偉大なチャンピオン、ミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)の引退発表を受け、弟のラルフ・シューマッハ(31歳:ドイツ)は公式には「兄が出した結論を尊敬する」とのコメントを出している。
Michael & Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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しかしこの度ドイツの『ビルト・ツァイトゥング』紙が報じたところによれば、シューマッハ兄弟の仲は最後まで良好なものではなかったのこと。
同紙は、シューマッハが話した引退の言葉の中に両親や妻、子供たちへの感謝の言葉はあったが、弟ラルフについて触れるものはなかったと紹介、その関係が冷え切ったままであるとしている。

さらに加えて、ラルフ自身が、「ミハエルとは兄弟とはいえ、異なった人間。
必ずしも兄弟が親友である必要はない」と語ったと、書き立てている。

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ポーランド紙、『新しい王の誕生』報じる

F1の新星ロバート・クビサ(21歳)の登場に沸くポーランドでは『新しい王が誕生した』と、王者ミハエル・シューマッハの引退になぞらえてそのセンセーショナルな初表彰台獲得のニュースを大きく報道した。
2006 Italia GP Podium (C)McLaren Group
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ポーランドの有力紙『ジェチポスポリタ』は、クラクフ生まれのこの新人が予選3位からスタートした経験豊かなチームメイト(ハイドフェルド)を押さえ、わずか3戦目にして獲得したF1表彰台の快挙を、「ポーランドにおける新しいスターの誕生」と、手離しで讃えた。

これまでモータースポーツの世界では超マイナーな国の一つだったポーランドだが、同じく同国の『ガゼッタ・ビボルチャ』紙も、「いまポーランドでクビサより人気で優るのはオリンピック選手とサッカー選手だけ」とその人気高騰ぶりを伝えている。

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『ウィリアムズ・トヨタ』、来週デビュー!!

来季トヨタ・エンジンを搭載することが決まっているウィリアムズ・チームでは、早くも来週予定されているシルバーストーン・サーキットでのテストで現行のコスワースに代え、トヨタのエンジンを搭載した改良型『FW28』をデビューさせる意向を明らかにした。
Williams Mascot Bear (C)Williams F1
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ステアリングを担当するのは現テストドライバーで、来季はレギュラードライバーに復帰が決まっているアレクサンドル・ブルツになる見込み。

年間のテスト制限がある現在のレギュレーション下にもかかわらず、今シーズン不振にあえぐウィリアムズでは早くも来季用マシンの開発に焦点を合わせた形とみられる。

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フェラーリ、フィオラノでテスト開始(9/12)

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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ついにコンストラクターズ・チャンピオンシップで首位に立ったフェラーリ・チームは、12日(火)地元フィオラノの自社コースで単独テストを開始した。

この日はテストドライバーのルカ・バドエルが参加。
バドエルはショートコース8ラップを含むこの日トータル86ラップを周回、新しいコンポーネンツのテストと、シーズン最後の3戦に向けたブリヂストンタイヤの開発を行い、ベストタイム0'57.579を記録した。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 L.バドエル ITA Ferrari 0'57.579 86 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.099 M.Schumacher/Ferrari 248F1 (5/19)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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アロンソ、「シューマッハよりジダンのほうがまし」

今季限りでの引退を発表したミハエル・シューマッハに対し、ルノー・チームのフェルナンド・アロンソはスペイン『マルカ』で次のように酷評した。
Michael Schumacher & Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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「彼と戦えたのは僕にとって楽しみでもあったけれど、しかしだからといってそれは彼を最高のドライバーとして尊敬していたという意味じゃない。
彼はこれまでいくつもの好ましくない行動を繰り返してきた。
F1をスポーツとして捉えるならば、彼は最もスポーツマンらしくないF1ドライバーだったということさ。
ああ、(同じく引退するサッカーの)ジダンのほうがよほどましだったんじゃないか」

2007年のタイトルを巡り、最後の熱い火花が飛び散っているようだ。

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FIA、『ブリアトーレ発言』に重大関心

FIAのスポークスマンは、先にルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表が行ったとする『八百長発言』に重大な関心を持っているとし、今後の調査次第では処分もあり得ると警告した。

先にはルノー『R26』のマス・ダンパーが突然違法とされて禁止されたこと、また今回のイタリアGPではアロンソがマッサに対し『走路妨害』を行ったとして予選タイム剥奪のペナルティを受けた。
それもあってか今回ドライバーズ・チャンピオンシップではわずか2ポイント差に、またコンストラクターズ・チャンピオンシップではすでにフェラーリに逆転を許しすこととなった。
Carlos Ghosn (C)Renault F1 UK
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これらについて苛立ったブリアトーレ氏は「F1ではフェラーリがチャンピオンを獲るよう仕組まれている。この八百長ぶりは、イタリアサッカー界を揺るがせたスキャンダルよりも深刻だ」などと発言したとされる。
ただし同氏はその後「発言はもともと冗談の一環だったし、その一部が文脈を無視して違う意味に受け取られている」と、釈明しているのだが。

ちなみにイタリア・サッカーで糾弾された名門ユベントスは、フェラーリと同じくフィアット・グループの一員でもある。

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アロンソ、足の怪我でテスト回避

本来なら来週に予定されていたベルギーGPは中止になったが、それでもその後のラスト3戦に向けて今週はヘレス・サーキットで合同テストが予定されている。
しかし、ルノー・チームはフェルナンド・アロンソが、このテストに参加しないことを明らかにした。
Renaukt R26 Objet (C)Renault F1 UK
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チームによれば、アロンソは先のイタリアGP公式予選でリヤタイヤがハーストした際に、コクピット内で膝をぶつけて怪我をしたためという。

目下フェラーリ・チームのシューマッハと激しいタイトル争いを繰り広げているアロンソのこと、今回はとても重要なテストになる筈だが、これがこのところの不運から来るモチベーション低下のためでなければよいのだが。

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2006/09/12

スチュワート氏、「シューマッハ正しい判断をした」

元3回の世界チャンピオンであるジャッキー・スチュワート氏(66歳:イギリス)が、今回ミハエル・シューマッハが下した今季で引退との決断に、「正しい時期に正しい判断をした」と、これを英『ITV』で高く評価した。
Sir Jackie Stewart (C)Williams F1
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「私は彼が正しい時期に正しい判断をしたと思うね。
世界チャンピオンにとって、自身の引退時期を決めるのは非常に難しいものだが、こうしてレースに勝って引退のを発表するというのは実に素晴らしいことだ。
しかも、その勝利がイタリアで、そしてフェラーリによってなのだから、これがうれしくない筈がないね。
私は、彼がおそらくもう一度世界チャンピオンになってシーズンを終えるものと確信しているよ」

元よりミハエル・シューマッハの力量を高く買っていたスチュワート氏は、今シーズン中盤、まだシューマッハが苦戦していた頃から今季のタイトル獲得を予想していた一人。

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引退シューマッハに早くも復帰の噂!?

イタリアGP決勝レース後、今季限りでの現役引退を発表したミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)について、早くも復帰の噂が伝えられて関係者を驚かせている。

その有力候補の一つに挙げられたマクラーレン・メルセデスでは、ドイツ『RTLテレビ』によるインタビューにノルベルト・ハウグ/ディレクターがこれを否定しなかった!
「ああ、シューマッハの携帯には私の電話番号が入っている筈さ。
だから電話が掛かってくるのをこうして待っているところだよ!!」
Michael Schumacher Giant (C)Redbull Racing
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しかしこうした噂について当のシューマッハは、「引退はアメリカGPの時に決めた。
もしそんな復帰するようなつもりがあるのなら、ハナから引退発表なんてしやしないよ」と、一笑に付している。

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ラウダ氏もアロンソへのペナルティ非難

元3回の世界チャンピオン、ニキ・ラウダ氏(57歳:オーストリア)もまたイタリアGP公式予選でフェルナンド・アロンソに科せられたペナルティについて疑問を持つ一人だ。
Niki Lauda (C)Redbull Racing
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「予選アタックを妨害させられたとするマッサのポジションから、前を走るアロンソの位置を確認してみたよ。
100メートルも前を走るクルマが、どうして走路妨害だというのか。
これがペナルティの対象として判定されるならば、いったいクリアとなる限界は何メートル必要だと言うのだろう。
今回のようなペナルティが先例となってしまったなら、これから先誰も走ることができなくなってしまう。
これはまさにフォーミュラワンというスポーツを危うくしてしまうものなんじゃないのかね」

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GPDA、モンツァ・サーキットに改善要求

イタリアGPが行われたばかりのモンツァ・サーキットに、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)から改善要求が出されている。
Monza Circuit Chicane Image (C)Renault F1
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これはGPDAの代表であるクルサード、シューマッハそしてトゥルーリの連名でFIAとサーキットに対して提出されたもので、その内容は今回行われた改修が、ドライバー側の意向をまったく反映させずに行われたことへの抗議となっているという。

「施設はただFIAの基準に合致していれば良いのではなく、もっとドライバーの声を反映させるべき」、と声明は主張。
とりわけシケインの縁石や舗装されていないランオフエリアなどに、ドライバーから不満の声が多かったとのこと。

常に資金難を理由にするサーキット側が、今回ドライバーの意向を汲むことなく路面の改修に巨額の費用を掛けたことには反発があるようだ。

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マクラーレン、来季はハミルトン有力

フェラーリ・チームの発表によりキミ・ライコネンの離脱が確定したマクラーレン・チームだが、ルノーから加入予定のフェルナンド・アロンソに並ぶ来季ドライバーにはどうやらルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)の起用が有力だ。

現在ライコネンと共に参戦しているペドロ・デ・ラ・ロサは、「年内はこのままレースに出られると思うけれど、来年のことについてはまったくわからない」と、地元スペインの『マルカ』紙に語っている。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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マクラーレン・ジュニア・チームの一員でもあるハミルトンは、今季『GP2シリーズ』に参戦。
ロン・デニス代表はこのハミルトンについてかねて「今はGP2のチャンピオンになることが先決」と語っていたが、今回イタリアGPのサポートレースとして行われた『GP2シリーズ』最終戦でみごと今季のシリーズ・チャンピオンを確定させている。(2位はネルソン・アンジェロ・ピケ)

昨季同シリーズのチャンピオン、ニコ・ロズベルグはすでにウィリアムズ・チームのドライバーとして活躍。
来年ハミルトンがF1にステップアップをすれば、F1登竜門としての『GP2シリーズ』の位置づけがいよいよ確固たるものになりそうだ。

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シューマッハ、「トップのままキャリア終えたい」

イタリアGP優勝後、今季限りでの現役引退を発表したミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)は、一夜明けた11日(月)その心境をあらためて次のように語っている。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「誰だって、いつの日か、現役を引退する決断をしなければならないんだ。
年令は自分でコントロールできるものではないからね。
自分はこの世界でもう決して若くはないのだから、そのことをずっと考えていたよ。
もちろんまだ自分には十分な体力もあるし、スピードもあると思っている。
しかし、一番大事なのはトップで戦い続けるモチベーション。ただ参加するだけでは意味がないんだよ。
過去のことはもうまったく関係ない。
今はただ、今シーズンのタイトル獲得を考えるだけ。
もう一度タイトルを手にして、そしてトップのままで身を退きたいと思っているよ」

シューマッハは、歴代優勝回数、チャンピオン獲得回数、ポールポジション獲得回数、レース中のファステストラップ獲得回数など、数々の偉大な記録をこれまで塗りかえた。

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クリエン、ミッドランドF1入りを窺う

レッドブル・レーシングを解雇されたクリスチャン・クリエン(23歳:オーストリア)だが、なんとか来季もF1に留まることができるよう全力を挙げている。
Christian Klien (C)RedBull Racing
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地元オーストリアの『ORF』が伝えるところによれば、クリエンはいま来季『スパイカー』による買収が発表されたミッドランドF1への加入を窺っているということだ。
同チームではすでに前トヨタのマイク・ガスコイン/テクニカル・ディレクターの獲得が決まっていて、搭載されるエンジンによっては大幅な戦力アップも期待されているところ。

ただしここでもドライバー候補はあまたいて、競争を勝ち抜くのは容易ではないとみられる。

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レッドブル、クリエン解雇 ドーンボス起用へ

11日(月)レッドブル・レーシングはクリスチャン・クリエン(23歳:オーストリア)を、今シーズン3戦を残した今の段階で解雇したことを発表した。
中国、日本、そしてブラジルの3戦は現在第3ドライバーを務めているロバート・ドーンボス(24歳:オランダ)を起用する方針。
Christian Klien (C)RedBull Racing
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クリエンは前身のジャガー・チーム時代からのドライバー。
レッドブルのディートリッヒ・マテシス/オーナーと同じオーストリア出身ということもあり、レッドブルとなってからも契約を継続された。
2005年はリウッツィとのW起用になったが4戦外れただけでほぼレギュラーに定着、今季はフル出場となっていた。

しかしすでに2007年のドライバーから外れ(ウェバーが加入)、F1シートを失うことが確実に。
レッドブル側は傘下のチャンプカーのシートを用意したが、クリエンがこれを拒否するなど最近は関係が悪化していたもの。

一方突然のレース出場のチャンスを得たドーンボスは、これまで第3ドライバーとして高い評価を得ていた。
レース出場は2005年最終戦の中国GP(ミナルディ)以来ということになる。

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2006/09/11

スーパールーキー、その名はクビサ

もし今回のイタリアGPでミハエル・シューマッハが引退を発表しなかったなら、もっとこの若者のことが世界中のメディアで大きな話題にされていた筈だ。
2006 Italia GP Podium (C)McLaren Group
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その名はロバート・クビサ。21歳ポーランド人。
重量違反で失格になっていなければデビュー戦でいきなり入賞を果たしていた。
F1デビューしてまだわずかに3戦目の今回、シューマッハ&ライコネンといった大物と共に初の表彰台に上がってみせた。
これが如何に凄いことかと言えば、記録ずくめの稀代のチャンピオン、ミハエル・シューマッハですらも初めて表彰台に上がったのはデビュー8戦目のことだったのだ。(ライコネンは18戦目)

「レース中、アロンソとのバトルは厳しいものだったけど、レース終盤はかなりイージーで、ただマシンをゴールさせることだけに集中したよ。
それでも僕自身は、自分が3位でフィニッシュしたことに驚いているくらいさ。
実はレースのスタート前、チームのスタッフから『レースが終わったら表彰台の上で会おう』と言われたんだ。悪い冗談だと思ったね。
ところがいま現実にここ(ウィナー会見:3位まで)にいるんだものね。
こうした機会を与えてくれたチームに、心から感謝しているよ」

シューマッハが初優勝したのはデビューから18戦目のこと。
来シーズン、もしもBMWザウバーが十分な戦闘力を持っていたら、この若者はそれを破る可能性すらある。
以前、この男に「未熟だ」としてスーパーライセンスの発給を拒否したFIAは、いま誰もがその事実を忘れてくれるのを願っていることだろう。

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レッドブル、来季ルノー・エンジンの可能性

一時下火になったレッドブルのルノー・エンジン搭載の可能性だが、ここに来て再びその噂が持ち上がっている。
これは今回のイタリアGP時に、同グループを率いるディートリッヒ・マテシス/オーナーが再び示唆したもの。

レッドブル・レーシングではすでに来季マーク・ウェバーが加入することが決まっているが、同選手のマネージメントを現ルノー・チーム代表であるフラビオ・ブリアトーレ氏が行っているのは周知の事実。
こうしたことから、レッドブルが来季ルノー・エンジンを搭載する可能性がささやかれ続けているものだ。
Christian Horner (C)RedBull Racing
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ただその場合には、2007年末まで有効なフェラーリからのエンジン供給の扱いが課題となるが、これについてはクリスチャン・ホーナー/スポーティング・ディレクターが、兄弟チームであるスクーデリア・トロ・ロッソによる肩代わり案の実現を主張している。

「われわれにはイタリアのチーム(トロ・ロッソ)があり、そしてイタリア人ドライバー(リウッツィ)がいる。さらにイタリアのエンジン(フェラーリ)の組み合わせとなれば、これは最高のものじゃないか」と、自賛するのだが、問題はフェラーリ側がこれを了解するかどうかに掛かりそうだ。

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ブリヂストン、シューマッハの引退惜しむ

イタリアGP終了後、今季限りでの現役引退を発表したミハエル・シューマッハ(フェラーリ)について、ブリヂストン・モータースポーツから次のようなコメントが明らかにされた。
Ferrari/Bridgestone Tyre (C)Ferrari S.p.A
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安川ひろし/推進室長
「まず、ブリヂストン・モータースポーツ全員を代表して、今日のイタリアGPで優勝したミハエル・シューマッハを祝福したい。
しかしながら、今季終了後ミハエルが再びレースをする姿を見られないことは大変残念だ。
ミハエルは間違いなく今までで最も偉大なレーシング・ドライバーの一人であり、カート時代からF1まで、彼の全キャリアを通じて共に仕事ができたことを大変光栄に思っている。
われわれは彼がワールド・チャンピオンとしてキャリアを終えることを願っており、この目標を達成できるよう、全力を尽くして支援するつもりだ」

菅沼寿夫/テクニカル・マネージャー
「今日のレース終了後は悲喜こもごもだった。
ミハエルのイタリアGP優勝を喜び、ブリヂストンタイヤのパフォーマンスに満足しながら、その一方でわれわれ全員がミハエルの今季限りの引退を残念に思っている。
彼との関係は長期間に及ぶものであり、われわれは彼が何年間もブリヂストンタイヤの開発と成功のため重要な役割を果たしてくれたことに大変感謝している」

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ルノー首脳怒り心頭 「スチュワードはフェラーリ贔屓」

今回アロンソに対して下された『走路妨害』の判定について、ルノー・チームのパット・シモンズ/エンジニアリング・ディレクターの怒りは全く収まらない様子だ。
Pat Symonds (C)Renault F1 UK
拡大します
「いったいどこでルノーがマッサのアタックを妨害したというのか。
この判定は驚くべきもので、明らかに間違ったものだ。
はっきり言って、レーススチュワードはフェラーリにタイトルを獲らせようとしているとしか考えられないよ。
アロンソは終始マッサの100メートルも前を走っていたのだから。
それにフェラーリが主張する、唯一パラボリカで『浮いた』というインシデントは、まったく前車が関係したものじゃない普通のこと。
こんなのは1年に100回もあることじゃないか」と、この英国紳士は伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に訴えている。

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ペナルティのアロンソにFIA会長も同情示す

今回受けたレーススチュワードによる「走路妨害」の判定について、メディアに対して「不当な処分」と訴えたルノー・チームのフェルナンド・アロンソだが、今回はさしものマックス・モズレーFIA会長からも同情を誘ったようだ。

日曜日の朝、アロンソは「チャンピオンシップがこのような不確実な判定によって左右されるものであってはならないよ。
もしフォーミュラワンがスポーツだというのなら、きちんとしたレギュレーションに則って争わなければならない筈だ」と、この処分についてほとんど涙ながらに訴えた。
Onboard Camera Image (C)Renault F1 UK
拡大します
フェラーリ・チームが妨害されたと主張するフェリッペ・マッサのデータ・ロガーだが、そのデータ内容は他チームのエンジニアらも首をかしげる内容とか。
またマッサのオンボード映像を見たというモズレー会長も、「今後、ドライバーが不当なペナルティを科せられたりすることがないよう、規則の再検討をF1委員会に指示」したと伝えられている。

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メルセデス首脳、「ライコネンの貢献に感謝」

2002年から6年間の長きに渡って在籍したマクラーレン・メルセデスをついに今季限りで離れることを決意したキミ・ライコネン(26歳:フィンランド)について、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは、「ライコネンのチームに対する貢献に感謝する」と、エールを贈った。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
拡大します
「われわれと5年間共に働く間に、ライコネンは素晴らしいレース・ドライバーになった。
ダイムラー・クライスラー社と高級ブランドであるメルセデス・ベンツに代わり、彼がこれまでわれわれのために果たしてくれた数多くの貢献に深く感謝したい。
私はわれわれの全員が彼に大きな敬意を持っていること、そしていつまでも大切な友人であることを伝えたい」

またマクラーレン・チームのロン・デニス代表も「この5年間に、ライコネンとわれわれとは多くの成功を収めてきた。
彼は間違いなくわれわれにとって特別のドライバーであり、全員が彼の今後の成功を祈っているよ」と語る。
ただし「ライコネンが去ったとしても、われわれの2007年のラインナップは非常に強力なものになるよ」と、同氏らしいプライドの一端もみせた。

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スーパー・アグリ イタリアGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoAutodromo Nazionale di Monza
8 ・10 September 2006

2006年イタリアGP 決勝

佐藤琢磨 カーナンバー22(SA06-02 Tカー/ピットスタート)
16位   走行周回数:51 最速ラップタイム 1:25.676

山本左近 カーナンバー23(SA06-04)
リタイア 走行周回数:18 最速ラップタイム 1:26.548

天気=晴天 気温=28-30℃ コース路面温度=33-43℃

今日のイタリアGP決勝は、SUPER AGURI F1 TEAMにとってはチャレンジングなレースとなった。
佐藤琢磨はグリッドへ向かう間に油圧系のトラブルに見舞われ、Tカーでのピットスタートとなった。
ふたりのドライバーともいいスタートを切ったが、山本左近のSA06にも油圧系のトラブルが生じ、18周目にリタイアすることになった。
その後、琢磨のマシンのフロアにデラミネーション(層間剥離)が生じ、彼はハンドリングに苦しまされることになった。
そして、ペースを大きく落とすことになったものの、琢磨は内容の濃いレースを戦い、ライバルチームの前でフィニッシュラインを越えたのだった。

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ホンダ イタリアGP決勝レースニュース

honda_f1_logo「バトン5位、バリチェロ6位で、3戦連続のダブル入賞」 9月10日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:27〜30度

イタリアGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンが5位、ルーベンス・バリチェロも6位に入り、ハンガリーGP以来3戦連続となるダブル入賞を飾った。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
前日の予選後、5番手に入ったF・アロンソ(ルノー)が「予選中にF・マッサ(フェラーリ)を走行妨害した」として、上位3つのタイムを抹消されるというペナルティが課された。
この結果、Honda勢の順位が一つずつ繰り上がり、バトンが5番グリッド、バリチェロ8番グリッドからのスタートとなった。

バトンはスタート直後の混乱をうまく切り抜けて、5番手をキープ。背後からF・アロンソ(ルノー)が迫り、自身はマッサを追う展開に。
一方のバリチェロは2つ順位を落として、10番手に後退。

14周目から、上位陣の1回目のピットイン作業が始まった。20周目にピットに入ったバトンは、コースインでは一瞬早くアロンソに先行したものの、その後抜かれて10番手に。
バリチェロは、半分を終えた27周目には4番手を快走する。

ワンストップ作戦のバリチェロは、30周目にピットインをし、9番手でレース復帰。
この時点でバトンは、6番手だ。
バトンは、その後5番手まであがったものの、41周目のピットインで7番手に後退した。
このままゴールかと思われたが、終盤に波乱が起きる。3番手を走っていたアロンソが、エンジンブローでリタイア。
さらに4番手を走っていたマッサが、急制動で右フロントタイヤを傷め、緊急ピットイン。
その間、バトン5番手、バリチェロ6番手に順位を上げる。
バトンは、前を走るフィジケラ(ルノー)に0.6秒差まで詰め寄るものの、一歩及ばずそのままフィニッシュ。
バリチェロもバトンに続き6番手でレース終えた。
この結果、チームは、第13戦ハンガリーGP以来の3戦連続ダブル入賞となった。

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トヨタ イタリアGP決勝レースニュース

Toyota_new_logo2F1第15戦イタリアGP決勝 J.トゥルーリがホームGPで7位入賞
予選11位から着実に戦いポイント獲得。R.シューマッハーは苦戦を強いられ15位

F1第15戦イタリアGPの決勝レースがイタリアのモンツァ・サーキットで行われた。
秋晴れのモンツァ・サーキットは、気温28度、路面温度41度、湿度36%と過ごしやすい気候。

午後2時に11番手グリッドからスタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、スタート直後の混乱の中で一つポジションを落としたものの、その後、粘り強く戦い、着実にポジションをアップ。
レース終盤には、激しい追撃もかわし、自身のホームGPを7位でフィニッシュ。
貴重なポイント獲得を果たした。

一方、13番手グリッドからスタートしたラルフ・シューマッハーは、やや出遅れ、17番手からレースを開始したが、健闘叶わず15位でレースを終えた。
チームは、今シーズンに残された、中国、日本、ブラジルでの終盤3戦へ向けて、来週、イギリス・シルバーストーンでのテストに臨む。

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弟ラルフ、「兄の決断を尊敬する」

ミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)の引退発表を受け、これまで類い希な兄弟F1ドライバーとして同じフィールドで戦ってきた弟のラルフ・シューマッハ(31歳:ドイツ)は次のように語った。
Michael & Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
「ミハエルがこの結論を出すまでにはおそらく長い間悩んだことだろうと思う。
そして決断を下した訳だから、それは大いに尊敬に値するものだ。
これまで僕はこの偉大な兄と共にモーター・レーシングを楽しんで来れたことに感謝している。
しかしシーズンはまだ終わっていない。
僕はミハエルが最良の結果でこの最後のシーズンを終えられるよう願っているよ」

年令は6つ違い。
共にドイツF3を経て、1991年にF1デビューしたミハエルの後を追い、1997年やはり6年遅れてF1にステップアップしたラルフだが、厳しい競争社会ゆえ、いつも仲良しという訳にはいかず、ついに同じチームで走ることもなかった。

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2007年フェラーリは『ライコネン&マッサ』体制に

イタリアGPで優勝したミハエル・シューマッハが決勝レース後の記者会見で引退を発表したフェラーリ・チームでは、2007年ドライバーとして噂通り現マクラーレンのキミ・ライコネン(26歳:フィンランド)と、フェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)というライコネンで戦うことを明らかにした。
K.Raikkonen & Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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ライコネンは2007年から2009年までの3年契約、またマッサのほうは2008年まで2年の契約延長となる。
またルカ・バドエルは引き続きテストドライバーを継続する。

なお同チームではジャン・トッド監督やロス・ブラウン/テクニカル・ディレクターらも契約が今年で満了するが、その他の体制については今年末に発表するとしている。

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2006/09/10

シューマッハ、今季で引退!!

イタリアGPで優勝したフェラーリ・チームのミハエル・シューマッハは、レース後の記者会見で今季限りで引退することを明らかにした。

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シューマッハ90勝目、アロンソはリタイヤ

イタリアGP決勝レース、佐藤琢磨は電気系のトラブルということでピットスタート。
9周目、ウィリアムズのロズベルグがハイドロリック系のトラブルでスローダウン、ガレージに。
1位はポールのライコネン、2番手シューマッハ、3番手クビサ、4番手マッサ、5番手バトン、6番手にペナルティで10番スタートとなったアロンソがつけている。

2ストップ組が1回目のピットストップを終え、シューマッハがトップに立つ。
ライコネンが2位、アロンソは9番手。(実質5位か)
21周目、マクラーレンのデ・ラ・ロサがコースアウトしてイエローコーションに。
また24周目にBMWザウバーのハイドフェルドがピットレーン速度違反でドライブスルー・ペナルティーを受けた。

43周目、その前のピットストップでクビサを抜いて3位まで上がったアロンソのルノーが突然白煙を上げてストップ。
ルノー・エンジンがレース中にブローするのはここ数年来なかったことで痛恨のノーポイント。
またその直後にいたマッサは追突回避のためにタイヤを痛めてピットインを余儀なくされた。

53周のレースを終え、シューマッハがティフォシの地元で通算90勝目を記録。
2位にポールスタートのライコネン、3位にF1デビューわずか3戦目のルーキー、BMWザウバーのクビサが入った。
4位フィジケーラ、5位バトン、6位バリチェッロ、7位トゥルーリ、8位ハイドフェルドまでが入賞。
マッサは惜しくもポイントを逸した。

スーパー・アグリは佐藤琢磨が16位完走。
山本左近は今回もリタイヤとなった。

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ハミルトン、来季マクラーレン抜擢か

F1イタリアGPのサポートレースである『GP2シリーズ』でみごと今季のチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)について、来季のポジションを近く発表することをロン・デニス代表が明らかにした。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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イタリアGP後に発表されるフェラーリ・チームへキミ・ライコネンが移籍となれば、来季マクラーレン・チームのレギュラードライバーへの抜擢の可能性は高い。

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ミッドランド、『スパイカー』が買収決定

『ミッドランドF1レーシング』について、10日(日)かねて噂になっていたオランダの自動車メーカー『スパイカー』が買収したことを正式に発表した。
『M16』Cockpit (C)Midland F1 Racing
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シャシーについては自製となる見通しだが、搭載されるエンジンは不明。
(今季はトヨタ・エンジン)

また、前トヨタ・チームのテクニカル・ディレクターだったマイク・ガスコイン氏がこの新チームに加入することも明らかとなった。

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「FIAはフェラーリ贔屓」と、記者からも不満

今回、フェラーリのマッサに対して走路妨害を犯したとしてルノー・チームのアロンソに与えられたペナルティについては、関係者の間からも一様に疑問の声が挙がっている。

日頃からフェラーリに好意的とみられる『スポーツ・ネットワーク』なども、問題とされたフェリッペ・マッサのアタックラップ時のオンボード映像を掲載。
「マッサはアロンソに妨害されたどころか、むしろうまくリードされて好タイムを出すことができた」と、報道。
映像を見る限り、確かに最後のパラボリカを抜けるまで、アロンソに邪魔された印象はまつたく受けられないものだった。

取材記者の中にも「またFIAのフェラーリ贔屓が始まった」と、皮肉な表現をしている人間が多いようだ。

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タイヤトラブルはいずれも路上の破片から

今回の公式予選では、まず第1ピリオドで山本左近/スーパー・アグリのブリヂストンタイヤ。
そして最終ピリオドではアロンソ/ルノーのミシュランタイヤがそれぞれ壮絶なバーストを起こすというハプニングに見舞われた。
Porsche Supercup Image (C)Michelin Motorsport
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原因によっては他チーム・マシンの走行にも大きな影響を与えかねない事件だったが、ブリヂストン、ミシュラン双方共にバーストの原因は予選前に行われたサポートレース(ポルシェ・スーパーカップ)でのアクシデントによる残骸によるものと判断した。

幸いこれでタイヤそのものについての不安は解消されたが、他のグランプリでも指摘される路面の荒れについて、サポートレースのあり方が再び問われることになりそうだ。

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アロンソ、「誰のブロックもしていない」

公式予選終了後、3時間も経ってから言い渡されたアロンソ/ルノーへのペナルティについて、当のアロンソは当惑した表情で次のように語っている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「誰が僕にブロックされたって?
それはまったく奇妙な苦情だね。
だって僕は現実に誰のアタックもブロックなどしていないんだから」

アロンソはまた上位3つのタイムが無効とされたことについて、「1'21.829だった僕のベストタイムが1'25.688になるのかい。
ふ〜む、それは僕のアウトラップの時のものだよ」と、嘆いた。

訳注:アウトラップとはコースインした周のこと

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ホンダ陣営、結局トルコGP仕様エンジンで

中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターから、すでに開発が進められていた2007年仕様エンジンを今回のイタリアGPへ先行投入することが示唆されていたホンダ・チームだったが、結局今週のレースにはトルコGPで使用した従来型エンジンで臨むこととなった。
Honda『RA106』Tail End (C)Honda Racing
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現行のものよりも進化したよりパワフル高回転のエンジンという触れ込みだったが、先週テストされたモンツァ合同テストではバリチェッロが試していきなりブロー。
今回のイタリアGPでもあらかじめ3台共にこの新型エンジンが搭載されていたものの、金曜日のフリー走行セッションで第3ドライバーのデビッドソンが立て続けに同じくエンジンブローを繰り返し赤旗中断の原因を作る結果にもなった。

このためチームでは今回の新型エンジン投入を断念、バトン、バリチェッロいずれのエンジンも土曜日の走行を前に従来型のものに載せ替えられたという。
2台とも金曜日の走行を控えたため、レギュレーション上はエンジン交換によるグリッド10番降格のペナルティを受けることはなく交換が許されたが、鈴鹿での集大成を前に大きなつまずきをみせる結果となった。

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アロンソ、予選タイム抹消のペナルティ

9日(土)行われたイタリアGP公式予選だが、レース・スチュワードは夕方になって突然ルノー・チームのフェルナンド・アロンソに対するペナルティを発表した。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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それによれば、アロンソは公式予選・最終ピリオドの際ライバル・フェラーリのフェリッペ・マッサのアタックを妨害したとして、このセッションで記録した予選タイムのうち上位3つを無効とする処分を決定。

これにより、アロンソのベストタイムは1'21.829からアタック前の1'25.688と大幅にダウン。
必然的に最終ピリオドに進出した10台中最下位に落ちることとなり、この結果今日行われる決勝レースでのスターティンググリッドは第5位から第10位へとダウンすることになった。

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スーパー・アグリ、『SA06』の進化に満足

先のフロント・セクション一新に加え、さらにエアロダイナミックスに大きな影響を与えるフロアパネルも改良したとされるスーパー・アグリの『SA06』だが、イタリアGPの予選グリッドは残念ながらこれまでの『定位置』に留まるものだった。
しかし鈴木亜久里代表は、「マシンは確実に進化している」と、満足の意を示した。
鈴木 亜久里&佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
拡大します
「ウチだけでなく、他チームももちろん進化を続けているので予選順位こそ変わらなかったが、今回上位とのタイム差はわずかに2.5秒と縮まった。
これはわれわれの戦闘力は間違いなく進歩していることの証明だよ。
先週のモンツァ合同テストの時よりもさらに進化しているんだよ。
共同オーナーは左近のパンクが残念だったけれど、しかし琢磨のほうはエンジニアと共にとてもいい仕事をしたね。
決勝レースはもっといけるよ」と、評価。

前回テストの時の上位とのタイム差はまだ3.4秒以上もある大きいものだったが、今回それをさらに1秒も短縮したことになった。
亜久里代表が最も重点レースと位置づける鈴鹿での戦いに向け、スーパー・アグリは確実に進歩を続けている。

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スーパー・アグリ イタリアGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoAutodromo Nazionale di Monza
8 ・10 September 2006

2006年イタリアGP 土曜日 フリー走行/予選

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA06-03)
フリー走行3回目 21位 走行周回数:25 最速ラップタイム: 1:24.549
予選 21番手 走行周回数:8 最速ラップタイム: 1:24.289

山本左近 カーナンバー23 (SA06-04)
フリー走行3回目 22位 走行周回数:19 最速ラップタイム: 1:24.717
予選 22番手 走行周回数:4 最速ラップタイム: 1:26.001

T-Car SA06-02

天気=晴天 気温=26-29℃ コース路面温度=30-42℃

SUPER AGURI F1 TEAMは、午前中のフリー走行で予選とレースに向けての準備作業を成功裏に終えた。
残念ながら、午後の予選セッションでは左近が1回目の予選走行の際中にリヤタイヤのパンクに見舞われてしまったが、とりあえずはSA06をピットまで連れ帰ることはできた。

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ホンダ イタリアGP公式予選ニュース

honda_f1_logo「バトン6番、バリチェロ9番グリッドを獲得」 9月9日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:27〜29度(予選)

イタリアGP2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは6番手、ルーベンス・バリチェロは9番手タイムだった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
今日も快晴に恵まれたが、初日のような蒸し暑さはない。
午前11時からのフリー走行は、気温26度、路面温度30度という涼しいコンディションで始まった。
チームは初日に立て続けにエンジントラブルが出たことを受けて、改良型エンジンの使用を断念。
2台のレースカーには、トルコGPと同じ仕様のエンジンが搭載された。
このセッションでは二人のドライバーはトラブルなく走行し、バリチェロは18周を走って、8番手。バトンは115周で、12番手だった。

午後2時の予選開始時で、気温28度、路面温度41度と、前日ほど気温は上がらない。
第1セッションで、山本のタイヤバーストで赤旗中断となったとき、二人のドライバーはアタックを始めようとしたところだった。
再開後のアタックでは、バトン10番手、バリチェロ14番手で、共に1分22秒台で次のセッションへと進んだ。

第2セッションは、トップから11番手までが1分21秒2から9の間のコンマ7秒を争う、熾烈な展開に。
バトン、バリチェロはともに2度目のアタックで、7、8番手のポジションを獲得。
そして最終セッションでは、最後のアタックでタイムを伸ばし、バトン6番手、バリチェロ9番手のタイム。
明日の決勝レースを3列目、5列目からスタートする。

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トヨタ イタリアGP公式予選ニュース

Toyota_new_logo2F1第15戦イタリアGP予選 僅差の予選タイムアタックに苦渋
J.トゥルーリが11番手、R.シューマッハーは13番手から明日の決勝レースで上位進出へ

F1第15戦イタリアGPの公式練習3回目と予選がイタリアのモンツァ・サーキットで行われた。
朝から好天に恵まれ、公式練習3回目は、午前11時から、気温26度、路面温度29度のコンディションの下、ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーともに着実に予選と決勝レースを見据えてデータ収集とセットアップを行った。

予選は、午後2時から気温28度、路面温度41度、湿度38%のコンディションでノックアウト方式のタイムアタックを開始。
予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが6番手、ラルフ・シューマッハーが13番手で第2セッション進出を決めた。
その後、7分間のインターバルの後に行われた第2セッションも激しくタイムアタック合戦が展開されたが、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、ヤルノ・トゥルーリが11番手、ラルフ・シューマッハー13番手と僅差でトップ10入りを逃し、最終第3セッションへの進出はならなかった。
チームは、明日の決勝レースへと戦略を詰めて上位進出を目指す。

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2006/09/09

ポールポジションはライコネンが獲得

予選第2ピリオドはフェラーリのマッサがトップ。
そして2番手に続いたのはまたしてもルーキーのクビサ(BMWザウバー)だった。
以下、ライコネン、シューマッハ、ハイドフェルド、アロンソ、バトン、バリチェッロ、フィジケーラ、そしてデ・ラ・ロサまでが最終ピリオドに進出。

ここで脱落したのは地元のトゥルーリ、ロズベルグ、ラルフ、クルサード、スピード、そしてクリエンの6台ということになった。

5チーム10人のドライバーによって行われた予選最終ピリオド、今度はアロンソの右リヤタイヤがバースト、ピットインを余儀なくされた。
一部ボディパーツに損傷が窺われたが、チームはそのままコースへと送り出したようだ。

ポールポジションはマクラーレンのライコネンが獲得。
今シーズン3回目、自身通算11回目になるものだ。
2番手にはタイム差わずか1000分の2という僅差でフェラーリのシューマッハ。
3番手BMWザウバーのハイドフェルド、4番手フェラーリのマッサ、5番手にルノーのアロンソ、以下ホンダのバトン、BMWザウバーのクビサ、ホンダのバリチェッロ、そしてルノーのフィジケーラというトップ10となった。

イタリアGP公式予選結果はこちら

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山本左近、タイヤバーストに見舞われる

イタリアGP公式予選第1ピリオドはいきなりの赤旗中断となった。
原因はスーパー・アグリの山本左近。
ストレートで左リヤタイヤが突然のバースト、破片がコースに散乱したためセッションはストップされたもの。
位置的にほぼコース全体を走らなければピットに戻れないため、左近にとって長い1周となった。

再開後のセッションでは最後にレッドブルのクリエンがスピンしてイエローコーションになる場面はあったものの、大きな出来事はなく終了した。
山本左近はガレージに入ったままだった。

このピリオドで脱落したのはトロ・ロッソのリウッツィ、ミッドランドのアルバース、ウィリアムズのウェバー、ミッドランドのモンテイロ、そしてスーパー・アグリの佐藤琢磨と山本左近ということになった。

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フリー走行3回目はマッサ/フェラーリ

イタリアGPのフリー走行3回目セッションは、前戦トルコGPで初優勝を遂げた好調マッサ(フェラーリ)がただ一人ベストタイムを1分21秒台に入れるトップタイムをマークして終えた。

2-4番手にBMWザウバーのハイドフェルドとクビサ、一方3番手にはシューマッハが入り、フェラーリとBMWザウバーが上位4位までを分ける結果となった。
またルノー勢もアロンソが5番手、フィジケーラが6番手と上がってきている。

心配されたホンダ・チームはバリチェッロが8番手、バトンが12番手。
これまでのところ特にトラブルに見舞われるようなことはなく順調に走行している。

スーパー・アグリは最終的に22台中の21-22番手になったものの、タイムはライバルたちに匹敵するもので戦闘力を上げていることは間違いない。
また山本左近も先輩の佐藤琢磨に遅れることわずか0.17秒と、これまでになく順調な仕上がりをみせている。
ヨーロッパ・ラウンドの最終戦イタリアGPは、このあといよいよ公式予選が行われる。

イタリアGPフリー走行3回目のタイムはこちら
イタリアGP画像はこちら

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ベッテル、シーズン終了までBMWザウバー安泰

レッドブルのジュニア・ドライバーでありながら、現在金曜日のフリー走行セッションに『BMWザウバーF1』の第3ドライバーとして起用されているセバスチャン・ベッテル(19歳:ドイツ)について、同チームのマリオ・タイセン/ディレクターは少なくとも今シーズン終了まで継続される見通しを明らかにした。
Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
拡大します
「ベッテルはまだ若いが、十分に期待されたその職務を果たしている。
われわれは残り3戦、引き続き彼に現在の仕事を継続してもらいたいと思っているよ」

今回のイタリアGPフリー走行でもフェラーリ勢を抑えてトップタイムを記録したベッテルについては、レッドブル・グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーが「BMWに2年間貸し出すことで合意」したことを明らかにしている。

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メルセデス首脳、「まだシューマッハ決めてない」

今週のイタリアGP終了後、注目されるフェラーリ・チームの2007年体制が発表されることになっているが、ライバル・チームはこれにいささか冷ややかのようだ。
Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは、フェラーリ・チームの決定について次のように揶揄している。

「フェラーリはイタリアGPの後で発表すると言っているが、結局のところ結論をまだ先延ばししたとしても、私は全然驚かないがね」

ルノー・チームの体制が確定したいま、フェラーリの今週末の発表によって一番影響を受けそうなのは他ならぬマクラーレン・メルセデス・チームということになるだろう。

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モンタニー、亜久里代表に誕生日プレゼント

イタリアGPフリー走行が行われた9月8日は『スーパー・アグリ・F1』鈴木亜久里代表の46回目の誕生日。
鈴木 亜久里 (C)Super Aguri F1
拡大します
完全な新型車を本格投入して初めてとなるイタリアGPを迎え、小さなトラブルはあったものの3台合わせて106ラップを周回するという順調さをみせた。
第3ドライバーのモンタニー、そして山本左近のクルマにはいずれもギヤボックス関連とみられるトラブルがあったが、佐藤琢磨は特に問題もなく予定したプログラムを着実に消化できたという。

午後のセッションで集中して走り込んだモンタニーは、この日誕生日の鈴木亜久里代表にチーム始まって以来となる総合トップ10のタイムといううれしいプレゼントを進呈した。

スーパー・アグリの2日目の目標は、これまた初の公式予選第2ピリオドに進出することだ。

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ホンダ、重なるエンジントラブル深刻

ホンダ・チームのイタリアGP初日は散々なものになった。
同チームの中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターは、早くから先行開発した2007年仕様エンジンの投入を示唆していたが、事前のモンツァ合同テストでブローしたことにより投入は不明とされていた。
Honda『RA106』 (C)Honda Racing
拡大します
しかし関係者の話を総合すると、結局同チームでは第3カーのデビッドソンを含め3台共に新型エンジンを搭載して臨んだ模様。
しかしそのデビッドソンはフリー走行1回目、いきなりエンジントラブルでストップ、セッション赤旗中断の原因を作る結果となった。

このためチームでは急きょエンジンをすべて従来型の今季仕様エンジンに交換をしたものの、迎えたフリー走行2回目でまたしてもデビッドソンがエンジンブローでストップ。
そのせいかレギュラー・ドライバー陣は11チーム中唯一この日走行を見合わせ、まったくの0周。
2つのセッションを合わせ、3台トータルでわずかに10周という前代未聞の結果で第2日目を迎えることとなった。

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スーパー・アグリ イタリアGPフリー走行1日目ニュース

Superagurif1_logoAutodromo Nazionale di Monza
8 ・10 September 2006

2006年イタリアGP フリー走行

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA06-03)
フリー走行1回目 9位 走行周回数:20 最速ラップタイム 1:26.708
フリー走行2回目 26位 走行周回数:21 最速ラップタイム 1:26.118

山本左近 カーナンバー23 (SA06-04)
フリー走行1回目 10位 走行周回数:20 最速ラップタイム 1:27.310
フリー走行2回目 27位 走行周回数:14 最速ラップタイム 1:26.705

フランク・モンタニー カーナンバー41 (SA06-02)
フリー走行1回目 11位 走行周回数:7 最速ラップタイム 1:27.597
フリー走行2回目 11位 走行周回数:24 最速ラップタイム 1:24.943

気温=晴天 気温=30-33℃ コース路面温度=32-43℃

イタリアGP初日の今日、SUPER AGURI F1 TEAMは好調な滑り出しを見せ、佐藤琢磨と山本左近はそれぞれ予定されていたプログラムを完了した。
サードドライバーのフランク・モンタニーは午前中のセッションの間にギヤボックスの問題に遭遇しているが、2回目のフリー走行ではこのセッションのトップタイムにわずか2.3秒差となる1分24秒943という最速ラップタイムを記録し、このセッションの10番手となった。
亜久里さん、お誕生日おめでとう!

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ホンダ イタリアGPフリー走行1日目ニュース

honda_f1_logo第15戦 イタリアGP 初日フリー走行

「デビッドソンが、連続エンジントラブルに見舞われる」
9月8日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:29〜33度

イタリアGP初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのアンソニー・デビッドソンは、午前午後の二度にわたってエンジントラブルに見舞われ、午後の走行では19番手に終わった。
ルーベンス・バリチェロ、ジェンソン・バトンのレギュラー勢は、1周も走行せず初日を終えた。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
上空は雲が多いものの、気温は午前中から30度を超えている。
1回目のフリー走行が始まってすぐ、デビッドソンは、エンジン部分より白煙が上がり、コース上で止まってしまう。
これでセッションは赤旗中断となったが、約10分後に再開された。
その後もデビッドソンは走行せず、ノータイムに終わり、レギュラードライバー二人も、コースには出なかった。

午後のセッションで、エンジン交換作業を終えたデビッドソンは、最初から積極的に周回を重ねる。ところが9周目で、またもエンジンブロー。
コース脇に止まってしまった。
バリチェロ、バトンも、デビッドソンのトラブルの原因が判明しなかったため、走行を控えた。

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トヨタ イタリアGPフリー走行1日目ニュース

Toyota_new_logo2F1第15戦イタリアGP 超高速サーキットでの公式練習を開始
R.シューマッハー、J.トゥルーリともに予選・決勝へ向け順調に先週のテストデータを確認

F1第15戦イタリアGPの公式練習1回目と2回目がイタリアのモンツァ・サーキットで行われた。
この週末は不安定な天候が予想されているが、この日は雨に降られることもなく、曇りながら、ドライコンディションで、暖かい気候の下で行われた。

午前11時からの公式練習1回目は気温29度、路面温度31度、湿度56%というコンディション。
開始早々にライバルカーのトラブルで10分ほど赤旗中断があったが、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、後半初期チェックのためにコースインしたのみで、タイム計測はされなかった。

2時間のインターバルを経て、午後2時から開始された公式練習2回目は、気温31度、路面温度36度、湿度55%。
ロングランを含む走行を問題なくこなした2台は、ヤルノ・トゥルーリが12周を走行し12番手タイム。ラルフ・シューマッハーは22周を走破し、17番手タイムながら貴重なデータを収集した。
明日土曜日の予選、そして日曜日の決勝へ向け、この日得られた貴重なデータを活かすことになる。

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2006/09/08

イタリアGPフリー、またしてもベッテル

イタリアGPフリー走行1日目は、2回目のセッションでやっと走り始めたフェラーリの2台がいきなり際だつタイムを記録してその速さをみせつけたが、最終的にセッション最速タイムを記録したのはもやはりBMWザウバーの新人セバスチャン・ベッテル、その人。
しかもそのタイム差はコンマ5秒という大きなものだった。

2-3番手は、余裕のシューマッハ&マッサのフェラーリ・コンビ。
以下ウィリアムズのブルツ、マクラーレンのデ・ラ・ロサ&ライコネン、BMWのハイドフェルド、そしてルノーのアロンソ、さらにBMWのクビサの順。
最後までコースに出なかったクビサは、わずか1回の計測で9番手につけた。

ホンダ・チームのバトンとバリチェッロはこの日結局最後まで走らず。
これはエンジン温存のためか。
しかし頼みの第3ドライバー、デビッドソンは2回目のセッションでもストップ。(原因はまだ不明)わずか8周だけの周回に留まった。

注目のスーパー・アグリは、しかし佐藤琢磨、山本左近と走行した27台の中で仲良く最下位。
ただし第3ドライバーのモンタニーのほうはトップ10に入れている。

イタリアGPフリー走行2回目の結果はこちら
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イタリアGPフリー走行1回目は再びベッテル!

ヨーロッパ・ラウンド最後となるイタリアGPのフリー走行が始まった。
まだ有効なタイムを計測したのは全29台中の12台程度に留まったが、まずその第1セッションでトップタイムを記録したのは、先のトルコGPフリー走行でも最速で驚かせた『BMWザウバーF1』の新人セバスチャン・ベッテルだった。

これに続いたのが同じく『BMWザウバーF1』でビルニューブに代わってレギュラードライバーの座を射止めたロバート・クビサ。
以下、ウィリアムズのブルツ、マクラーレンのキミ・ライコネン、そしてトロ・ロッソのニール・ジャニという結果に。

いつも金曜日に活躍するホンダ・チームのアンソニー・デビッドソンは、しかし残念ながらわずか3周目という段階で早くもマシンリヤ部分から白煙を上げてストップ。
いきなりセッション赤旗中断の原因を作る結果となってしまった。
もしこれが期待の2007年仕様エンジンのトラブルだとした場合、先のモンツァ合同テスト時のバリチェッロに続くものとなる。

イタリアGPフリー走行1回目の結果はこちら
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ウェバー、「シューマッハはビール飲んでいた」

いよいよ発表時期が迫ったフェラーリ・チームの2007年体制だが、ウィリアムズ・チームのマーク・ウェバーもまたシューマッハが引退するとみる向きの一人だ。
Mark Webber (C)Williams F1
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「ドイツGPの前のことだったけど、グランプリ・ウィークの木曜日にシューマッハがビールの大ジョッキをお代わりしているのを見たんだ。
もちろん僕は今まで彼のそんなシーンを見たことがないよ。
その時の彼はとてもリラックスしていて、なんかこれまでの彼とは違う感じがした。
そう、もう吹っ切れたというのかな……」と、独『ビルト』紙に語っている。

しかしこうした報道が相次ぐことに対し、ミハエル・シューマッハのパーソナル・スポークスウーマンを務めるサビーネ・ケーム嬢は次のように反論している。

「シューマッハが引退するという報道には、すべて根拠がありません。
なぜなら、シューマッハ本人がまだ結論を出していないからです。
それに、いま『引退』と報道している新聞は、その前の週には正反対のことを書き立てていましたしね」と、皮肉っている。

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市街地レースの豪GP、騒音嫌われる

メルボルンのアルバートパークを舞台に行われるオーストラリアGPは市街地特設コースということで親しまれているが、2007年に限ってはそれが災いすることになりそうだ。
2005 Australia GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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というのも、2007年当地メルボルンでは同時期に同じくワールド・イベントである『世界水泳選手権大会』が開催される予定になっているからだ。
3月17日に開幕の同大会では、第2日目となる18日に飛び込み競技が予定されていたが、同日行われるF1グランプリの決勝で騒音や混雑が予想されることから、翌19日に延期する措置が取られたということだ。

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コバライネン「シューマッハとまた対決したい」

ここに来て今季限りでの現役引退説が高まるミハエル・シューマッハだが、来シーズン、ルノー・チームからのF1デビューが決まったヘイキ・コバライネン(24歳:フィンランド)が、「またシューマッハと対決したい」と、挑戦状を叩きつけている。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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「シューマッハとは一度だけ一緒に走ったことがあるけれど、僕は来年もう一度F1で雌雄を決したいと思っているんだ。
そのためにも、彼には今年で引退されたら困るよ。
シューマッハと勝負するというのは、レーシング・ドライバーなら誰だって夢に描く大舞台だからね」

『レース・オブ・チャンピオンズ』は、異なる分野の各モータースポーツで活躍するドライバーを一同に集め、スポーツカーやラリーカー、オフロードカーなどを使って世界一を決定するイベント。
2004年、この大会に出場したコバライネンがシューマッハ(F1)を始めロウブ(WRC)、アレジ(DTM)、ボーデ(CART)ら並み居る強豪を退けてチャンピオンに輝いたことは、いまも記憶に強く焼き付けられている。

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ブリアトーレ氏のルノー代表は実質1年だけ

6日(水)、ルノー・チームと新たに2007年から2年間の契約を更新したフラビオ・ブリアトーレ氏(56歳:イタリア)だが、本人は実質1年しか考えていないことをイタリア・メディアに示唆している。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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「2008年シーズンは、おそらく誰か他の人に私の仕事を委譲することになるだろう。
あと1年で私は今のポジションから外れるつもりさ」

フランスの有力紙『レキップ』が伝えるところでは、ブリアトーレ氏の契約は2007年から2008年までの2年間で、またその契約金は1年あたり380万ドル(約4億5千万円)ということだ。

しかしルノーによるキミ・ライコネン獲得は結局挫折。
フィジケーラ&新人のコバライネンというラインナップは、ブリアトーレ氏が残留の条件とした内容に達したとは考えにくく、そのことが「1年説」を呼んでいるのかも知れない。

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FIAスポークスマン、「トルコGPは追放!」

今週イタリアGPが行われる当地モンツァで、FIAはフランスの『AFP通信』記者に対し「トルコGPは追放」との強い姿勢をみせた。

「来年、F1トルコGPの開催はないだろうし、そればかりかトルコ・モータースポーツ連盟自体FIAから除名されることになるだろう」と、スポークスマン。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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先のトルコGP決勝レース後の表彰式では主催者がキプロス問題を政治的に利用したとして、FIAは同主催者やトルコのASN(各国のスポーツ権能保持者)を強く非難、この件についてはすでに9月19日に世界モータースポーツ評議会で聴聞が行われることになっている。

しかしいまの時点でここまで言及したことは、FIAがこの問題について特に強硬な姿勢であることを関係者に訴える狙いがあったものと思われる。

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アロンソ「早くチームメイト決めて欲しい」

ルノー・チームの2007年体制が決定、今週末にはフェラーリからも来季体制が発表されることになっている中、マクラーレン・チームのもう一人のドライバーについては依然不明なままだ。
Fernando Alonso/Seville Demo (C)Renault F1 UK
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これについてすでに同チームで走ることが決まっているフェルナンド・アロンソ(25歳:スペイン)は次のようにモンツァで語っている。

「僕もまだ誰が来シーズン、チームメイトになるのか全く知らないよ。
でも僕はチームメイトとの間で良好な関係を築けるよう早く決めて欲しいと思っているんだ。
ギリギリになってから決められるというんじゃ、決していい結果にはならないと思うからね。
テストには(噂の)ハミルトンが参加するそうだけど、彼のポジションがどういうものなのかも知らないし」

またライバル・シューマッハについて「言われているような引退なんてして欲しくないな。
彼は間違いなく最高のドライバーだし、彼を破ってこその世界チャンピオンだと思うからね」と、エールを贈った。

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モンツァは雨

Ame_aniイタリアGPが行われるこの週末は、天候に恵まれないという予想が早くから出ていたが、そのモンツァは早くも雨に見舞われている。

当地気象台の予報では、金曜・土曜と雨になる可能性を報じている。
ただし決勝レースが行われる日曜日は回復の見込み。
それでも全体的に気温の低下が見込まれていて、各陣営共にタイヤの選択が大きなファクターになりそうだ。

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『スパイカー』、フェラーリ・エンジンを模索

現在ミッドランドF1との間で買収交渉が行われていると伝えられるオランダの小規模自動車メーカー『スパイカー』だが、買収が成功した場合、フェラーリ・エンジンの搭載する方向で模索しているとのことだ。
Spyker C8 Laviolette (C)Spyker Automobielen BV
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1997年にスポーツカー・メーカーとし設立されたスパイカーは、公道走行も可能なGT耐久マシーンなどを製作しているが、エンジンは自製ではなくアウディ等から供給を受けるなどしている。
したがって、仮ににミッドランドF1の買収が成功したとしてもコンストラクターズとして製作するのはシャシーだけで、搭載するF1エンジンは他社から供給を受ける見通しとみられる。

またこれとは別に、同社の大株主の一つであるムバダラ開発が同時にフェラーリ社の株主でもあり、現に中東アブダビ(UAE:アラブ首長国連邦)でのフェラーリ・テーマパーク建設を共同で行うなどフェラーリとの関係が元々深いという事情もあると言われている。

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2006/09/07

2007年フェラーリはライコネン&マッサ体制へ

6日(水)ルノー・チームが週末に予定されるフェラーリ・チームの来季体制発表を待たずに2007年体制を決定したことにより、一気にミハエル・シューマッハ引退説が強まっている。
K.Raikkonen & Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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なぜなら、今回のルノーの発表でキミ・ライコネンのルノー移籍の可能性が消滅してしまったからだ。
その場合、ライコネンの行き先は(すでに1年も前に仮契約したとされる)フェラーリが確実視されている。
また、シューマッハ、ライコネンのいずれもチームメイトになるのを拒否しているとされることから、ライコネンの移籍が実現すればシューマッハのフェラーリでの現役続行はないことになる。

したがって、2007年のフェラーリ・チームは、キミ・ライコネン&フェリッペ・マッサということで落ち着くことになるとみられる。
シューマッハは、今シーズンの残り4戦に現役最後の戦いを挑み、前人未踏8度目のタイトルを獲得して自身の花道を飾れるよう、全力を挙げることになるだろう。

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コバライネン、「ルノーの決定に大満足!」

以前から候補に上がっていたとはいえ、今回晴れてルノー・チームから2007年のドライバーとして正式指名を受けたヘイキ・コバライネン(24歳:フィンランド)は、次のようにその喜びを語っている。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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「チームが僕を2007年のドライバーとして決定してくれたことをほんとうに喜んでいるよ。
そのチームの期待が、僕にとってまた大きなモチベーションの後押しになっているんだ。
モータースポーツの最高峰であるフォーミュラワンを、その最高のチームで戦えるんだもの、今からとても楽しみにしている。
でもそのためにも今シーズンをきちんとした形で終える必要がある訳で、年内にあと2回予定されているテストが僕自身にとってもたいへん重要なものになるね。
また世界チャンピオンの後釜として走るというのもかなりプレッシャーがあるものだと思うけれど、一つ一つのレースで冷静に結果を残していきたいと思っているよ」

フォーミュラ・ルノーやイギリスF3選手権などを戦ったコバライネンは、2003年にRDD(ルノー・ドライバー開発プログラム)の一員に選ばれると早くもF1テストを経験。
2006年は正式に第3ドライバー&テストドライバーとしてチームと共に帯同していた。
また同じフィンランド出身ということもあり、元世界チャンピオン、ミカ・ハッキネン氏もコバライネンの才能を以前から高く評価していた。

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ホンダ、2007年仕様エンジン投入断念も

ホンダ・チームでは先に中本修平/シニア・テクニカル・ディレクターが、先行開発を進めていた2007年仕様のエンジンを次戦イタリアGPに投入する考えを示唆していたが、現在これは考慮中ということだ。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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高速のパワー・サーキットでもある今週のイタリアGPは、強力エンジンを投入するには適したグランプリと言えるが、先週行われたモンツァ合同テストではこれをテストしたルーベンス・バリチェッロが不運にもエンジン・ブローに見舞われている。

同じく今回のイタリアGPがフレッシュ・エンジン搭載のタイミングとなるジェンソン・バトンは、「問題の分析を待って、金曜日直前に投入するかどうかが決められることだろう。
でも正直言って、モンツァで起きたエンジントラブルはちょっと残念だったね」と、語っている。

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レッドブル代表、エクレストン氏よりリッチ

これまでF1関係者の中ではバーニー・エクレストン氏が一番のお金持ちと理解されてきたが、どうやらそのポジションに変化があったようだ。
Dietrich Mateschitz (C)Redbull Racing
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今回イギリスの経済誌『ビジネスF1』誌が報じたところによれば、レッドブル・グループを率いるオーストリアの富豪ディートリッヒ・マテシス氏がエクレストン氏を上廻る資産家であるということだ。

タイで最初に生産されたとされるエネルギー・ドリンクの『レッドブル』は、元々は日本のオロナミンCをヒントに作られたという噂も。
現在世界100か国以上で販売されるほど爆発的なヒットを収めたレッドブルのそのオーナーがマテシス氏。
レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロ・ロッソ、二つのF1チームを同時に買収・運営するというのはこれまで例のないことだ。

ちなみに同誌によれば第3位のリッチマンは『ミッドランドF1レーシング』のオーナーであるアレックス・シュナイダー氏であるという。

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レッドブル? BMW? ベッテルのポジション明らかに

レッドブル傘下のドライバーでありながら、現在BMWザウバーの第3ドライバーとして金曜日のフリー走行セッションを走るセバスチャン・ベッテル(19歳:ドイツ)のポジションが明らかとなった。
Sebastian Vettel (C)BMW Sauber F1
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ベッテルについては、先にレッドブルのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーがオーストリア『ザルツブルガー・ナハリヒテン』紙でレッドブルに保有権があることを主張し、BMWとの関係が注目されていたもの。
しかし今回レッドブル・グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーがスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』に対し、「ベッテルはBMWに2年間貸し出すことで合意した。それが経過すれば、彼はわれわれの元に戻ることになるよ」と発言。
これにより、ベッテルのポジションがクリアになったことになる。

F1フィールドへのデビューとなったトルコGPフリー走行でいきなりトップタイムをマークして驚かせたこの若者は、今季レッドブル・ジュニア・チームの一員としてF3ユーロシリーズに参戦中の身でもある。

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ミシュラン、モンツァの再舗装部分に不安

先週のモンツァ合同テストの結果を踏まえ、ミシュランタイヤは再舗装された部分のグリップについて不安を持っていることを明らかにした。
Michelin Tyre (C)McLaren Group
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それによれば、今回モンツァ・サーキットではクルヴァ・グランデからアスカリ・シケインに掛けてのほぼ半周に渡って再舗装を実施したが、しかしデビッド・クルサードなどミシュラン・ドライバーによると、新舗装された部分はミシュランタイヤの構造とマッチしない兆候があり、当初グリップが大幅に低下する傾向がみられたという。

このため、今週のイタリアGPではフェラーリ/ブリヂストンがミシュラン陣営に比べてかなり有利になる可能性がある、とミシュランのF1部門責任者であるニック・ショラック氏は警戒している。

今シーズン限りでF1からの撤退が決まっているミシュラン、残されたグランプリはあと4戦だ。

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ハーバート氏も「シューマッハ引退すべき時期」

元F1ドライバーで、現在は『ミッドランドF1レーシング』でスポーティング・リレーションズ・マネージャーを務めるジョニー・ハーバート氏(42歳:イギリス)も英『ピープル』紙でミハエル・シューマッハに引退を勧めている一人だ。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「レーシング・ドライバーにとっていつ辞めるべきか、それを知るのはとても難しいことなんだ。
シューマッハの場合はもっと前、彼が頂点にある時に決断すべきだったけれど、実はやり損ねてしまったね。
でも、今さらもう時間を戻すことはできないから、それになるべく近い状態にしてやらなければならない訳だよ。
幸い今シーズンは再びタイトルを争えるところまで来た。
だからこそ、今年で彼は引退すべきだね。
そしてもしも今年タイトルが獲れたなら、それこそ最高というものじゃないか」

ハーバート氏はベネトン時代、1994年から1995年に掛けてシューマッハのチームメイトだった。

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ハミルトンVSピケ・ジュニア、最終章へ

今週F1はヨーロッパ・ラウンド最終戦となるイタリアGPを迎えるが、同時開催の『GP2シリーズ』にとってはこれがほんとうに今季最終戦となる。
Nelson Angelo Piquet (C)GP2 Series
拡大します
現在シリーズをリードしているのは、ルイス・ハミルトン(イギリス)の101ポイントだが、これに10ポイント差で迫るのがネルソン・アンジェロ・ピケ(ブラジル)の、共に21歳の大バトル。

これがF1であれば逆転はならないが、GP2の場合は第1レースの1位が10ポイントでリバースグリッドとなる第2レースの1位は6ポイント。
さらにポールポジションを獲得すれば2ポイント、レース中のファステストラップ記録者がそれぞれ1ポイントずつと、最大で20ポイント獲得のチャンスがあることになる。
(ピケ・ジュニアは第9戦のハンガリーで20ポイント獲得)

元々マクラーレン・メルセデスのジュニア・ドライバーで来季F1ステップアップも噂されるハミルトン、そしてすでにルノー・チームとテストドライバー契約を結んだアンジェロ・ピケ。
昨年、初代チャンピオンとなったニコ・ロズベルグはすでにウィリアムズのF1ドライバーだ。

いずれもF1への夢の架け橋となる、2代目GP2チャンピオンの栄誉を掛けた最後の戦いが始まろうとしている。

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ルノーはコバライネンを抜擢

6日(水)ルノー・チームが2007年体制を明らかにした。
2006 Renault Team (C)Renault F1 UK
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それによればフラビオ・ブリアトーレ氏が引き続きチーム代表として残留。
また注目のドライバーには現テストドライバーのヘイキ・コバライネン(24歳)を抜擢。
以前、ジャンカルロ・フィジケーラ(残留)が口にした通り、フィンランド人の起用ということになった。

またテストドライバーには現トヨタのリカルド・ゾンタが移籍。
さらに現在『GP2シリーズ』を戦うネルソン・アンジェロ・ピケ(21歳:ブラジル)も噂通り起用が決定、ブラジル人テスター・コンビが実現した。

ライバル・フェラーリに先駈けた今回の発表によって事実上キミ・ライコネンのルノー加入は消滅したことになり、さらにミハエル・シューマッハ引退への風が強まったと言えそうだ。

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2006/09/06

ホンダ イタリアGP事前ニュース

honda_f1_logoジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロが、ダブル入賞を果たした前戦トルコGP。
そしてHonda Racing F1 Teamは今週末、ヨーロッパラウンド最終戦となる第15戦イタリアGPに挑む

舞台となる「アウトドローモ・ナチオナーレ・モンツァ」は、ミラノの北に位置し、モンツァの緑が生い茂るロイヤルパークの中にある。
グランプリコースの中で、最も歴史の古いサーキットのひとつである。
先週はここに全11チームが集まり、前回のテストから夏休みを挟んで5週間後となる合同テストを行った。
このモンツァは、最高速度が時速340kmを超え、全戦の中でも最速コースを誇る。
Hondaは3日間、全4人のドライバーが参加し、イタリアGPに向けてのマシンセットアップやタイヤ選択などを集中的にこなした。

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モンテイロ、「ミッドランド来季も同じ体制」

依然としてオランダ企業グループへのチーム売却話が続いている『ミッドランドF1レーシング』だが、同チームのドライバーの一人ティアゴ・モンテイロ(30歳:ポルトガル)は「来季も同じドライバー・ラインナップになる」との見通しを『F1レーシング』に示した。
Tiago Monteiro (C)Midland F1 Racing
拡大します
「例えチームが売却されたとしても、チーム体制について新しいオーナーは(現オーナーの)シュナイダーと同じ考えだと聞いているよ。
それに僕自身はすでにチームとのマネージメントを完成させているんだ。
同様にチームメイトも残留すると聞いているしね。
チーム体制が継続するというのは、いいことじゃないかな」

その買収話は、現在さらにオランダの自動車メーカー『スパイカー』をも巻き込んでなお騒動が続いている。

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マクラーレン、「伊GPに向けライコネン準備OK」

今週末のイタリアGPを前に、マクラーレン・チームのスポークスウーマンはあらためて同チームのキミ・ライコネンの準備が出来ていることを明らかにした。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
拡大します
先のトルコGP決勝レースでクラッシュしたライコネンは、その後背中の痛みがあるとしてモンツァ合同テストを欠場。
テストは同僚であるペドロ・デ・ラ・ロサとテストドライバーのゲイリー・パフェットの手により行われていた。

「痛みがあったので、テストをするより安静にしたほうがいいと考えた。
もうすっかり体調は良く、万全の体制でイタリアGPを迎えられる」と、ライコネン。

ただし、他チームからは「元々テストを回避するほどのことではなかった」と、冷ややかな見方をする向きも多いようだ。

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イギリスGP、バトン人気と一蓮托生へ

ハンガリーGPで念願の初優勝を遂げ、イギリス国内ではジェンソン・バトンの人気が休息に高まっているが、これをイギリスGPのチケット販売につなげようと、シルバーストーン・サーキットではユニークな企画を明らかにした。
Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
それは、もし2007年のイギリスGPでバトンが優勝した場合、9月末までに来年のグランドスタンド・チケット(大人)を購入した観客に対し、50ポンド(約10,900円)を返還するというもの。
このチケットの前売り価格は現在179ポンド〜349ポンド(約39,000円〜76,780円)で販売されているということだが、果たしてこのアイデアが吉と出るのか凶と出るのか。

同サーキットのリチャード・フィリップス/マネージング・ディレクターは、「負担なんて問題じゃない。
イギリスのグランプリでイギリス人ドライバーが勝つ……
こんな素晴らしいことはないじゃないか」と、盛り上がりに期待をみせている。

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クラッシュのニューイ氏、「記憶ない」

先週行われたグッドウッドでのアマチュア・スポーツカーレースで再びクラッシュしてしまったレッドブル・レーシングのチーフ・デザイナーであるエイドリアン・ニューイ氏(47歳:)は、その時の様子について「記憶がない」と、語っている。
Adrian Newey (C)RedBull Racing
拡大します
前回のクラッシュは『フォードGT40』によるもので、タイヤのバーストが原因と伝えられていた。
今度のマシンは同じく名車の『ジャガーEタイプ』ということだが、クラッシュの原因はスピンによるものらしい。

指を負傷した上に、ヘルメットを強くロールケージにぶつけたとみられるニューイ氏は、「クラッシュした時の記憶がないんだ」と、説明している。
なお今回は事故後入院を余儀なくされており、レッドブル・レーシングのスタッフでなくとも「もうほどほどにして欲しい」と願っていることだろう。

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トロ・ロッソ、来季はV8エンジンに

今シーズン、特例として制限付きの『V10-3.0リッター』エンジンで戦っている『スクーデリア・トロ・ロッソ』だが、来季は他チーム同様『V8-2.4リッター』エンジンに変更することを明らかにした。
Toro Rosso『str1』 (C)Scuderia Toro Rosso
拡大します
これはレッドブル・グループの総帥ディートリッヒ・マテシス/オーナー(62歳:オーストリア)がスイスの『モータースポーツ・アクトュエル』誌に語ったもので、その中で同氏は「来年のトロ・ロッソは十分コンペティティブなマシン、そして十分コンペティティブなエンジンを持っていなければならない。
ということは、われわれのエンジンはもう10個のピストンを持ったものではないといいうことだ」と、主張した。

ただし、肝心のその銘柄については「トロ・ロッソはイタリアに本拠を置くチームだ。
そしてドライバーはイタリア人(ビタントニオ・リウッツィ)。
それならイタリアのエンジンが似合うとは思わないかい」と、煙に巻いた。

今季トロ・ロッソはミッドランド、スーパー・アグリを差し置いてポイント獲得(アメリカGP)を果たしているが、著しく有利なグランプリもあるとみられた割には戦闘力を欠いた。
なお、実質問題現在イタリア製のエンジンといえばフェラーリしかないことになる。

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スーパー・アグリ イタリアGP事前ニュース

Superagurif1_logoAutodromo Nazionale di Monza
8 ・10 September 2006

2006 年イタリアGP プレビュー

9月10日(日)、ミラノにほど近い歴史あるサーキットであるアウトドローモ・ナショナーレ・ディ・モンツァで、F1 世界選手権のヨーロッパ・ラウンドの最終戦となるイタリアGPが開催される。
SUPER AGURI F1 TEAM は先週モンツァで開催された3日間の合同テストに1台のマシンで参加し、佐藤琢磨と山本左近が今回のグランプリに向けての準備作業を行った。
テスト内容は空力、ブリヂストンとの集中タイヤ評価など、SA06のすべての分野に関わる包括的な開発作業だった。
3日間のテストで琢磨と左近は合計130周、749kmを走破している。

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トヨタ イタリアGP事前ニュース

Toyota_new_logo22006年F1世界選手権ヨーロッパラウンドを締め括る第15戦イタリアGPへ
地元ヤルノ・トゥルーリとR.シューマッハーが、2台揃って2年連続ポイント獲得を目指す

2006年シーズンF1世界選手権のヨーロッパラウンドは、イタリア・ミラノの北に位置する伝統的なサーキットであるモンツァ・サーキットで、幕を閉じる。
実際、ここを訪れたファンは、これまで積み重ねられてきたモータースポーツの伝説的なバトルの聖地を実感することができる。
現在、モンツァ・サーキットはF1カレンダーの中でも最も高速なサーキットとして知られ、独特の長いストレートでは、F1カーが限界のエンジンサウンドを聞かせてくれる。

パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバーであるヤルノ・トゥルーリは、地元ホームGPの雰囲気を満喫し、彼と、チームメイトのラルフ・シューマッハーはどちらも、日曜日の夜、ファンとともに喜びを分かち合えることを望んでいる。

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2006/09/05

ベルガー氏、「シューマッハは引退の時期」

元F1ドライバーで、現在は『スクーデリア・トロ・ロッソ』の共同オーナーとして活躍するゲルハルト・ベルガー氏(47歳)が、来季の去就に注目が集まるミハエル・シューマッハに対して「引退の時期が来ている」と、引導を渡す発言を英『F1レーシング』に語っている。
Gerhard Berger (C)Redbull Racing
拡大します
「シューマッハは引退すべき時に来ていると思うね。
しかし彼はタイトルを獲得するためにはあらゆる努力を惜しまないだろうし、その可能性がある限り戦い続けることだろう。
ブリヂストンタイヤが再び戦闘力を増したいま、その可能性は余計だね。
そしてもし彼が今年もう一度タイトルを獲得して引退というのなら、それはもう完璧なタイミングというものじゃないか。

彼はもうあまりに長い間この世界に居過ぎた。
ここで走るにはもう年を取り始めているんだ。
引退というのは誰にだって訪れるもの。
物事いうのは、何だってある日終わりが来るものなんだよ」

ベルガー氏がF1でドライブしたのは1984年から1997年までの14年間。
一方シューマッハは1991年からすでに16年走り続けていることになる。

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コスワース「パワーサーキットでワークスと勝負」

今週イタリアGPが行われるモンツァ・サーキットは依然としてエンジン全開率70%以上と、いくつかの改修が行われた今でも相変わらず伝統的なパワー・サーキットだ。
Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
拡大します
大手自動車メーカーの後ろ盾を持たないプライベート・エンジンとして奮闘するコスワースだが、ここでも堂々ワークス・エンジンに真っ向勝負を挑む構え。
同エンジニアリングのサイモン・コービン/F1レース部門の責任者は次のようにその意気込みを語っている。

「ここモンツァは相変わらずフォーミュラワンで最もエンジンに対して要求の厳しいサーキット。
ウチがノーザンプトンのファクトリーで仮想テストを行う際には、いつもこのモンツァを想定してやっているくらいだよ。
今回ウィリアムズは2台共にフレッシュ・エンジン搭載ということになるので、いずれも最新スペックのものが使える筈だね。
われわれのエンジン・パフォーマンスを、ぜひともこの大きな舞台で見せつけたいものだ」

非ワークスながらコスワースは、実に約20,000回転超という最高レベルのエンジン性能を誇っていると言われる。

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マクラーレン、ウェアやF1モデル盗まれる

イギリスのタブロイド紙『サン』の伝えるところによれば、マクラーレンがそのファクトリーにおいてチームウェアなどの盗難事件に遭ったということだ。
McLaren F1 Factory (C)McLaren Group
拡大します(Nifty Member)
窃盗が明らかとなったのはマクラーレン自慢のファクトリー『テクノロジー・センター』の清掃を委託された外部作業員二人ということで、この二人は上記チームウェアやマクラーレン・メルセデスの旗、それに定価380ドル(約44,000円)のF1モデルカーなどを盗み、無断でインターネット・オークションに掛けて売却したとのこと。

捜査に当たった地元サリー警察によれば、もちろんこの二人は直ちに解雇されたという。

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エクレストン夫人、「F1総帥 バラ色なんかじゃない」

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表者としてフォーミュラワンを仕切る存在のバーニー・エクレストン氏(75歳:イギリス)との生活について、スラビカ夫人が「バラ色なんかじゃない」と、独『ヴェルト』紙で暴露している。
Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
拡大します
「1年中F1のために世界を飛び回っているエクレストンは、ほとんど家にいることのない仕事中毒患者だわ。
私は夫から何を受け取るでしょう。
彼は家に帰るとしても8時過ぎ。
それから食事をして、そして眠りにつきます。
彼は仕事以外に何の趣味も持っていない興味を示さないので、例え休日であっても2分もソファの上にじっとしていられない人なの。
全然バラ色なんかじゃないわ」

エクレストン氏より28歳も若く、約30センチも身長で優るこのクロアチア出身・元アルマーニのファッションモデルは、1980年代にモンツァでのグランプリ・パーティで知り合ったのだという。

「その時私は英語を話すことすらできなかったのに、2年後には結婚していたわ」

現在彼女はフォーミュラワンの持ち株会社であるSLEC(スラヴィカ・エクレストン・カンパニー)の代表者として夫と共にこの世界に君臨している。

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山本左近(SAF1)、「超高速のバトル、楽しみ」

今週初めて伝統のイタリアGPを体験することになる『スーパー・アグリ・F1』の山本左近は、この高速モンツァでの戦いを楽しみにしていると意欲をみせた。
山本 左近 (C)Super Aguri F1
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「今回、初めて合同テストに参加して、マシンとそしてモンツァのコースを学ぶことができたのは僕にとってとても意義のあることだった。
残りのシーズン、もう知っているのは鈴鹿しかないからね。
今回『SA06』はまったく新しいバージョンに進化したけれど、そのために予定していたプログラムは予定通り消化できたので大丈夫。
モンツァは思った通りとても超高速なコースで、今からそこでのバトルを楽しみにしているよ。
今度こそ頑張って完走しなくては、ね」

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ブリアトーレ氏の決断も1週間以内に

今週末にはフェラーリ・チームの2007年体制が明らかにされる予定だが、ライバル・チームであるルノーのフラビオ・ブリアトーレ代表もあと1週間のうちには去就を明らかにする方針であることを伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で語っている。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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「私の結論はまもなくわかるよ。
おそらくは1週間以内に、ね。
フォーミュラワンの世界にいるためには大きなモチベーションが必要なんだ。
果たして来年も自分にまだここに居続けるための、それがあるかどうかだね」

そのブリアトーレ氏もミハエル・シューマッハについては今季で引退とみているようで、その場合は同氏が目論むルノーによるキミ・ライコネンの獲得という目はなくなることが確実だ。
その時にルノーがどれだけのドライバーを確保できるかが、同氏継続への鍵ということになりそうだ。

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来季フェラーリはライコネン体制へ

ミハエル・シューマッハの今季引退説が強まる中、同じく今季末でフェラーリ・チームとの契約満了を迎える他の主要メンバーは、揃って残留する可能性が高いようだ。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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これはフランスの日曜紙『ジュルナル・デュ・ディマンシュ』が伝えたもので、それによれば総帥ジャン・トッド監督はすでに「ライコネンは類い希な才能を持っているが、冷静で不満を漏らすこともない」と評価、自身も契約更新の意向をみせているという。

またこのところ発言を控えているロス・ブラウン/テクニカル・ディレクターも、例えシューマッハが引退したとしても今度はライコネン体制で新たなシーズンを迎える構えである同紙はみている。

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ブリヂストン、「2007年タイヤはもっと優しく」

現在F1ではブリヂストンとミシュランとの間で熾烈なタイトル争いが繰り広げられているが、来シーズンはすでにブリヂストンタイヤによるワンメイク化となることが確定している。
Bridgestone Tyre Staff (C)Super Aguri F1
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ブリヂストン・モータースポーツの菅沼寿夫/テクニカル・マネージャーは、その2007年用F1タイヤについてドイツ『スポーツ1』に次のように説明した。

「まだ2007年のタイヤについて、どんなタイプのものにするのかまだ決定されていない。
現在われわれのタイヤはライバル・メーカーとの間で激しく争っているので、非常にそれは敏感なものになっている。
しかし、来年はそうした必要はなくなるので、もつと優しくマイルドなものになる筈だ。
また(現在ミシュランの)ルノーにおいても、冬の間にわれわれのタイヤに親しむのに手こずったりすることはないと確信しているよ」

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2006/09/04

ラルフ、ホンダ優勝によるプレッシャー否定

トヨタ・チームのラルフ・シューマッハ(31歳:ドイツ)は、先のハンガリーGPでのホンダの優勝による、トヨタ・チームへのプレッシャーについてこれを否定した。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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「同じ日本のライバル・メーカーであるホンダが優勝したことによって、トヨタがプレッシャーを受けているというのは間違いだよ。
それがわれわれへのモチベーションのきっかけになるというのなら認めるけれどね。
ハンガリーでのホンダの勝利にはいくつかの幸運もあったと思うけれど、彼らは十分勝利に値したし素晴らしいことと思う。
でももう一つのチームがそれを達成するのを見た時に、それは自分たちへの励みにもなるものさ。今度は僕たちの希望になるよ」

トヨタは2002年のF1参入以来、5シーズン目だがまだ未勝利のまま。
またラルフ自身もトヨタでは最高位3位。ウィリアムズ時代の2003年以来、勝利から遠ざかっている。

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トッド監督、「シューマッハどうするか知らない」

フェラーリ・チームはいよいよ今週のイタリアGP後に来シーズンの体制を発表するとしているが、これについて自身も当事者の一人であるジャン・トッド監督は次のように語っている。
Michael Schumacher & Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「私自身はこのチームに留まることを考えているよ。
だからもし今結論を出さなければならないのだとしたら、残留する方を選択することだろう。
ただ、果たしてシューマッハがどうするのかは聞いていないしわからない。
それにキミ・ライコネンがすでに予備契約にサインしたとか伝えられているが、それについても私は聞いていないな。
まだ誰も来年の契約書にサインはしていない筈だがね」と、かわしている。

ここに来て周囲からは、とりあえず今回はシューマッハ、マッサ、ライコネンと3人のドライバーの名前を発表するのではないかとみられている。
そして、もうしばらくの猶予期間をおいて、シューマッハが最終決断。
その後に他のドライバーの去就も確定するというものだ。

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シューマッハ、ニュルブルクリンクで魅せる

3日(日)、ミハエル・シューマッハはフェラーリ・チームがニュルブルクリンクを舞台に3日間に渡って行っていた『フェラーリ・レーシング・デーズ』に参加した。
M.Schumacher/Ferrari Racing Days (C)Ferrari S.p.A
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およそ35,000人のファン、約1,000台ものフェラーリ車が集結した舞台で、シューマッハは昨年型のF1マシンである真紅の『フェラーリF2005』、そして漆黒の『フェラーリ・チーム599 GTB』とを駆り、何ラップかのデモンストレーションランと、ドーナツターンを繰り返し、観客の度肝を抜いた。

「熱烈な多くのフェラーリ・ファンと、直にこうして接触できるこの企画は僕にとっても最高に楽しいイベントだよ」と、去就決定間近のシューマッハは終始ご機嫌の様子で語ったという。

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BMWのベッテル、「モンツァ好きじゃない」

初めて金曜日の第3ドライバーとして参加したトルコGPで、初体験イスタンブール・サーキットにもかかわらず、いきなりトップタイムをマークして衝撃を与えた『BMWザウバーF1』のセバスチャン・ベッテル(19歳:ドイツ)は、しかし次戦の舞台となるモンツァ・サーキットはあまりお気に入りではなかったようだ。
Sebastian Vettel (C)BMW Sauber F1
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「もちろん僕にとって2度目のグランプリとなる次の週末をとても楽しみにしているよ。
でも、正直言ってこのモンツァ・サーキットはあまり好きになれないな。
楽しいのはホンのいくつかのコーナーで、あとはほとんどストレートにようなもの、ブレーキング・ポイントを見付けるのがとても難しいんだ。
そして僕が驚いたのは、縁石をカットして走るという乱暴な方法だったね。
今回は直前にこうしてテストができたのでいろいろとデータがあり、その意味では僕の金曜日の仕事はいくらか楽になると思うけれど、それでも週末には天候とか気温などのコンディションの違いもあるだろうから、依然として僕の仕事はチームにとって重要なものだよ」

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トゥルーリ、「トヨタに足りないのは経験」

トヨタ・チームのヤルノ・トゥルーリ(32歳:イタリア)は、トヨタ・チームにはすでに勝利する間際であるとしながらも、経験が足りないと地元イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で指摘している。
Jarno Trulli (C)Panasonic Toyota Racing
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「今年は残念ながらトヨタはここまで念願の初優勝にまで至らなかったけれど、その大きな原因は経験の足りなさにあると思う。
もうすぐ手の届く所まで来ているんだけどね。
でも来シーズンは間違いなく高い戦闘力を持っている筈だよ。
僕の最終目的は世界タイトルを獲ることにあるし、またそれがトヨタにおいて可能なことだと信じているんだ」

2004年シーズンにはルノーで初優勝。
しかしトゥルーリがチームを去った一方で、残ったアロンソは世界チャンピオンに輝いている。

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イモラ、サンマリノGP復活に向け今週協議

2007年の暫定F1カレンダーから消滅したサンマリノGPだが、復活に向けて着々と動いているようだ。
Imola Circuit (C)Ex.Jordan Grand Prix
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地元イモラ市の協議会は、今週6日(水)に市長や政府代表者を交え、2007年の開催のためにFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏との交渉に備えるとしている。

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2006/09/03

地元グランプリにマッサ/フェラーリ自信

イタリアGPは言うまでもなくフェラーリ・チームのもう一つのホームグランプリだ。
そして伝統的にここモンツァはこの跳ね馬マシンが強いという過去を持つ。

今回のモンツァ合同テストでも、再三トップタイムをマークしたフェリッペ・マッサは次のようにレースに向けてのその自信を『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙にみせている。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「テストは至極順調にいったから、いま僕たちはとても幸せだね。
今回のテストでは、マシンもエンジンも終始快調で信頼性が高かった。
火曜日にはバドエルがレース・ディスタンスを走破したけれど、何も問題は起きなかったよ。
タイヤも安定していたし、タイムも良かったしね。
まさに最高の素晴らしいパッケージさ。
来週のレースでは、チームと、そしてシューマッハのために貢献したいね」

コンストラクターズはともかく、シューマッハのドライバーズ・タイトル獲得にはマッサの協力が欠かせない状況になっている。

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スペイン『AS』紙、コバライネンの去就注目

来週行われるイタリアGPではいよいよフェラーリ・チームの2007年ラインナップが発表される予定になっているが、もしここでミハエル・シューマッハの現役続行が確定した場合、大きなドミノ倒しが始まることが予想される。

すでにかなり早い時期にフェラーリ・チームとの間で契約を交わしていたと推測されるキミ・ライコネン(現マクラーレン)だが、それもシューマッハとのジョイント・ナンバーワンは拒否する内容だとか。
もしシューマッハがフェラーリで現役続行の場合、ライコネンはルノー・チームに行くというのが大方の見方だ。
Heikki Kovalainen (C)Renault F1
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しかしその場合、依然ジャンカルロ・フィジケーラが口にした「僕のチームメイトはフィンランド人になる」という条件には合致するとしても、テストドライバーからの昇格が見込まれた逸材ヘイキ・コバライネン(24歳:フィンランド)のステップアップの道が閉ざされることになる。

スペイン『AS』紙は、その兼ね合いも含めてブリアトーレ代表の去就から目が離せないとしている。

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フェラーリ、バリチェッロの貢献期待

今回ホンダ・チームは2007年仕様と言われる最新スペックの新型エンジンをモンツァ合同テストに投入。
最終的にブローしたとはいえ、これをテストしたルーベンス・バリチェッロ(34歳:ブラジル)の感触は悪いものではなかったようだ。

「このトラックはストレートが主体だから、エアロダイナミックスの占める部分が多いけれど、でもエンジンはとても重要なものになる。新しいエンジンはかなりいけると感じたよ」と、バリチェッロ。

2004 Italia GP Podium (C)Ferrari S.p.A
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そのバリチェッロは、フェラーリ時代このモンツァで2002年と2004年には優勝、そしてトータル4回の表彰台を経験。
さらに非力なジョーダンやスチュワート時代においてすら4位・5位と入賞の常連だった大得意のコース。
フェラーリ・チームの関係者は「ウチは密かにバリチェッロが活躍してくれることを期待しているんだ。
フェラーリとルノーとの間に割り込んでくれたら最高だね」と、この元・跳ね馬ドライバーへの期待を語っている。

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「モンツァはホームレースだ」、BMWのクビサ

ポーランド人として史上初めてのF1ドライバーであるロバート・クビサ(21歳)にとって、もちろんほんとうのホームレースと言えるグランプリはない。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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しかし突然のハンガリーでのF1デビューから続くトルコへの2戦は、クビサにとってまったくの「アウェイ」。
それに比べればかつてカートレースを戦った経験のあるイタリアは、クビサにとっていわば母国に準じたホームとも言えるべき所だ。

「僕にとって3番目のF1レースは、初めてよく知っているトラックということになるので期待しているんだ。
イタリアには何年間か実際に住んでいたこともあるから、実際のところホームグランプリだよ。
それにモンツァは6月にテストで走ったこともあるし、今回は事前に合同テストの機会も設けられているのでなおさらだね」

その6月のテストでも、クビサはみごとにトップタイムを記録、非凡なところをみせている。

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ブリアトーレ氏、ルノーと新たに2年契約か

今年でルノー・チームとの契約が満了するフラビオ・ブリアトーレ代表については、メディアによってこのままチーム離脱というものと、残留するというものとが入り乱れているが、フランスの有力紙『レキップ』は、すでにチームと残留契約を結んだと報じた。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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それによれば、契約は2007年から2008年までの2年間。
また契約金は1年あたり380万ドル(約4億5千万円)ということだ。

ブリアトーレ氏は北イタリア生まれの56歳。
1988年にコマーシャル・ディレクターとして当時のベネトン・チームに参画。
その後マネージング・ディレクターに昇格するとミハエル・シューマッハを獲得してみごとチャンピオンを獲得した。
いったんチームを離れたが、ルノーによる買収と共に再びチームに復帰。
今度はフェルナンド・アロンソを史上最年少チャンピオンに育て上げた。

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2006/09/02

マクラーレン・メルセデス・チームにてこ入れか

先に独『オートモーター・ウント・スポルト』誌がすでに買収契約済みと報じたメルセデスによるマクラーレン・チームの買収話だが、一方でまだ価格面で折り合いがつかずに難航しているとも伝えられている。
McLaren MP4-21 Nose (C)McLaren Group
拡大します
それによれば、総額4億ドル(約464億円)にも達するとみられる買収金額に、メルセデス側が高すぎると難色を示しているというもの。

しかし新しくダイムラー・クライスラー社の総帥に就いたディーター・ツェッチェ氏は先のトルコGPでの5位入賞(デ・ラ・ロサ)という結果に「まったく満足していない」ということで、あるいは同氏主導のもと近く強力なてこ入れが行われるかも知れない。

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トルコASN、「トルコGP表彰式 妥当な行動」と反論

FIAから政治的なキプロス問題をF1表彰式に持ちこんだとして非難されているトルコのASN(各国のスポーツ権能保持者:日本のJAFに相当)であるTOSFED(トルコ・ナショナル・スポーティング・オーソリティ)代表者は、「妥当な行動だった」と、反論するステートメントを発表した。
2006 Turkey GP Start Scene (C)Redbull Racing
拡大します(Nifty Member)
それによれば、今回の表彰式でマッサへのプレゼンテーターを務めたメフメト・アリ・タラート氏は国際的にも北キプロス・トルコ共和国首相として広く認知されているもので、FIAの指摘する「国際スポーティング・コード、並びにF1スポーティング・レギュレーション」にも合致したものだと主張している。

この件についてはすでに、9月19日(火)世界モータースポーツ評議会の聴聞が行われることが確定している。

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デ・ラ・ロサ、「ブリヂストンのほうが先行している」

今週、モンツァ・サーキットで行われた合同テストに参加したマクラーレン・チームのペドロ・デ・ラ・ロサ(35歳:スペイン)は、「ミシュランよりもブリヂストン勢のほうが先行している」との感触を、母国の『マルカ』紙で語っている。
Pedro de la Rosa (C)McLaren Group
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「テストでは、ルノーも含めたわれわれミシュラン勢よりも、ブリヂストン装着車のほうが先を行っている感じがしたね。
そのギャップは思っていたほど大きいものではなかったけれど、でも彼ら(フェラーリ)は終始一貫して先頭にいたし、もし彼らがそう望んだなら、さらに速いペースで周回できたと思うよ」

またデ・ラ・ロサはモンツァの路面について、「再舗装された部分がとても滑りやすくて驚いたね。
加えて、例えばアスカリ・シケインの辺りには、それほど大きくはないにしても路面にバンプ(こぶ)があったから、これはどうかな」と、指摘している。

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フェラーリのマッサ「さらなる勝利 望んでいない」

念願の跳ね馬で初優勝を遂げながらも、「2勝目を期待するな」と上司であるジャン・トッド監督から釘を刺されてしまったフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)だが、この勧告に対し素直に応じる姿勢をみせている。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「僕はいまもっと勝とうとは思っていないよ。
僕の(フェラーリでの)果たすべき仕事は、シューマッハと、そしてチームのチャンピオンシップ獲得に貢献することにある。
そしてシューマッハはまだアロンソを捉えることが可能だし、その手伝いの役割を僕がすることが可能なんだ。
僕は今年確実にドライバーとして成長したからね」と、意味ありげにマッサは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で語っている。

来週のイタリアGPで、フェラーリ・チームは来季の体制を発表するとしているが、シューマッハとライコネンの狭間で微妙な立場にあるマッサのこと。
ここは自身の勝利よりもチームのために徹することを優先させるつもりだろう。

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ホッケンハイム、「ドイツGP何も聞いてない」

8月29日にFIAから発表された2007年の暫定F1カレンダーでは、日程と開催国が明記されているだけで、具体的な開催地については記されていなかった。
2005 Europe GP/Nurburgring (C)Williams F1
拡大します
ドイツの場合、これまでのドイツGP(ホッケンハイム)とヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)とが併合される形になるが、関係者の見方は一致してこれがニュルブルクリンクになるというもの。
事実、ホッケンハイムリンクのスポークスマンであるハルトムート・テゼラウクス氏は、「われわれは何も聞いていない」と、悲観的。
一方ニュルブルクリンクのウォルター・カフィッツ/マネージング・ディレクターは、「(ホッケンハイムとの)交互開催があるとしても、それは2008年以降の話。
名称が何であるにせよ、来年のグランプリはウチでやることは確実だ」と、自信満々だ。

ホッケンハイムで最初にF1グランプリが開催されたのは1970年と新しいが、ニュルブルクリンクのほうは1951年が初開催と歴史を持つ。
いずれのサーキットでも最多勝利を挙げているのは地元のミハエル・シューマッハだ。

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フェラーリの体制発表は決勝レース後に

フェラーリ・チームのスポークスマンは、かねてイタリアGP時に行なうとしている2007年の体制発表について、日曜日の決勝レース後にルカ・モンテツェモロ社長自らが行うとの見通しをドイツの通信社『スポーツ・インフォメーション・サービス』に語った。
L.Montezemolo & Team Staff (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これまで関係者の間では、グランプリ・ウィークのスケジュールが始まる前、慣例通り木曜日の晩に行われるだろうというのが大方の見方だった。

この発表で注目が集まるのはまず今季で契約が満了するミハエル・シューマッハの去就についてだが、マネージャーのウィリ・ウェバー氏が発表延期を申し入れるなど、実はまだ決断していないという話もある。
そのため、イタリアGPのレース結果を踏まえて決断するのでは、というのが有力になってきた。

他方では、今回の発表ではシューマッハの結論を先送りして3人(シューマッハ、マッサ、ライコネン)の名前を併記、シーズン終了後に2人に絞るという説も依然ささやかれている。

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ビルニューブ、NASCARチームと契約間近

イタリアの『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙は、前『BMWザウバーF1』チームのジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)のNASCARチーム契約が間近であると報じている。

F1ドライバーとしては、すでに前マクラーレン・チームのファン・モントーヤのNASCAR転向が確定していて、ビルニューブはこれに続くもの。

これが実現すれば、それでなくてもアメリカのモータースポーツで一番人気のあるカテゴリーと言われるNASCARが、さらに大きな注目を集めることは間違いない。
NASCAR (C)Ford Racing
拡大します(Nifty Member)
NASCARは(National Association for Stock Car Auto Racing)の略で、その名の通りストックカー(市販セダン)をベースにした身近なクルマでオーバルコースを周回するもので、現在は『ネクステルカップ』(2003年まではウインストンカップ)が最高峰。
他に同じ車を使用するブッシュシリーズ、そしてピックアップトラックをベースの車で戦われるクラフトマントラックシリーズがある。
その激しい迫力は、いかにもアメリカ人好みのものだ。

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2006/09/01

ライコネン、背中の痛みでテスト回避

今週行われたモンツァ合同テストには、イタリアGP直前ということでほとんどのチームでレギュラードライバーが率先して参加したが、マクラーレン・チームのキミ・ライコネンはついにその姿を見せることはなかった。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
拡大します
これについて同チームのスポークスウーマンは、「先週のトルコGP決勝レースでクラッシュした際に背中を痛めたため」と、説明、「来週のイタリアGP出場にはまったく問題ない」としている。

しかしトルコGP後にそうした話はまったく伝えられておらず、口さがないパドック雀の中では、またしても泥酔してお騒がせ事件を起こしたライコネンに対し「規律を重んじるロン・デニス代表がお灸を据えたもの」という見方がもっぱらのようだ。

今回のテストは2日間共デ・ラ・ロサと並んでゲイリー・パフェットが務めたが、さりとてイタリアGPで代替出場するチャンスはなさそうだ。

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トヨタ モンツァ・テスト3日目の模様(8/31)

Toyota_new_logo2F1モンツァ合同テスト終了 一週間後の第15戦イタリアGPに手応え
ラルフ・シューマッハーも午前中のみ走行。リカルド・ゾンタが2台をテストして体制整う

パナソニック・トヨタ・レーシングは、イタリア・モンツァ・サーキットでの3日間のテストプログラムを終了した。
合同テスト最終日は、昨日までのヤルノ・トゥルーリに代わり、レースドライバーのラルフ・シューマッハーが加わり、サードドライバーのリカルド・ゾンタと共にテストを継続した。
両ドライバーは、タイヤテストとセットアップを行ったが、ラルフ・シューマッハーは、体調が優れず、午前中のみのテスト参加となった。
午後は、リカルド・ゾンタが2台の“TF106B”で、異なったセットアップを行い、次戦へ向けた最終のタイヤ選択へとデータ収集を行った。
チームは、来週末に迫った第15戦イタリアGPへとデータを分析し、万全の体制を整える。

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トルコGP表彰式問題、9月19日パリで聴聞へ

キプロス問題を政治的に利用したとしてFIAが糾弾しているトルコGPの表彰式について、FIAの世界モータースポーツ評議会が聴聞に乗り出すことが確定した。
2006 Turkey GP Start Scene (C)Redbull Racing
拡大します(Nifty Member)
それによれば聴聞は来たる9月19日(火)、トルコのASN(各国のスポーツ権能保持者:日本のJAFに相当)であるTOSFED(トルコ・ナショナル・スポーティング・オーソリティ)と、MSO(トルコGP主催者)の代表がそれぞれパリに召喚され、事情聴取されるということだ。

FIAのスポークスマンは、「国際スポーティング・コード、並びにF1スポーティング・レギュレーションに違反していることが明確となれば、2007年の開催権剥奪も辞さない」と、強い姿勢を崩していない。

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フェラーリ、得意のモンツァ最速タイムで終了

今週3日間に渡って行われたモンツァ合同テストは、このコースを伝統的に得意とするフェラーリが周囲の予想通り最速タイムを記録して終えた。
Felipe Massa/Monza (C)Ferrari S.p.A
拡大します
最終日の31日、全体のトップタイムをマークしたのはフェリッペ・マッサ。
前日ウィリアムズのロズベルグがマークした1'22.038を約1秒短縮、今シーズンのテストではここモンツァで最速のものとなる1'21.098を記録してみせた。

また共にイタリアGPに向けたエアロダイナミックス・パッケージとブリヂストンのタイヤ開発を行った僚友ミハエル・シューマッハが1'22.014のタイムで3番手。
チャンピオンシップを争うライバル・ルノーのフェルナンド・アロンソを間に挟んでの、まさに三つ巴という図式になった。

この日で本拠地マラネロに戻る跳ね馬チームは、来週の火曜日に自社サーキットのフィオラノで、テストドライバー、ルカ・バドエルの手によりイタリアGP向けの最終シェイクダウンテストを行い、モンツァ決戦に臨む予定になっている。

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BMWとレッドブルの狭間で悩むベッテル

F1初デビューとなったトルコGPフリー走行で、いきなりトップタイムをマークするなど噂に違わぬ非凡な才能をみせたBMWザウバーのセバスチャン・ベッテル(19歳:ドイツ)だが、来年以降の契約については予断を許さない状況だ。
Sebastian Vettel (C)BMW Sauber F1
拡大します
というのも、今季F3ユーロシリーズで目下首位のポール・ディ・レスタ(20歳:イギリス)にわずか6ポイント差のランキング2位を走っているベッテルはレッドブル・ジュニア・チームの一員として参戦しているからだ。

「年内はBMWザウバーの金曜日第3ドライバーとして走ることを了解しているが、その後のことについては話し合い必要があるよ」と、レッドブル・レーシングのヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーはオーストリア『ザルツブルガー・ナハリヒテン』紙で説明している。

F1でBMWザウバーのコクピットに納まりながらも、ベッテルのヘルメットにはレッドブルのマークが輝いているのはいささか皮肉な光景だ。

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キプロス、トルコGPの代替開催を宣言

先に行われたトルコGP決勝レース後の表彰式で、トルコが北キプロスのリーダーを政治的に利用したとしてFIAが強く反発しているが、これに乗じてキプロス(この場合は南キプロス)が、「トルコGPの代替開催はウチ」と、宣言している。

これはキプロスの日刊紙『キプロス・メール』が報じたもの。
同じく世界選手権の掛かるWRC(世界ラリー選手権)ではキプロスラリーを2000年から続けてきた実績を持つ同国だが、現実にわずか1年の猶予でほんとうにF1グランプリを開催できるとは考えにくく、今回はとりあえずトルコ政府のみせた政治行動に『反攻の姿勢』をアピールした形か。
WRC Cyprus Rally (C)Subaru World Rally Team
拡大します
キプロス島はトルコの南、東地中海上に位置する島国で、ヨーロッパでは名前の知られたリゾート・アイランドだが、ギリシャ系とトルコ系住民が混在する複雑な複合民族国家となっていて政治的な紛争の絶えない所。
現在北部キプロスを独立国家(北キプロス・トルコ共和国)として認めているのはトルコ共和国だけとなっている。
FIAは、場合によっては2007年のトルコGP開催を許可しないという強い姿勢をみせている。

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バトン、モンツァ合同テストで大クラッシュ!

イタリアGPを前にモンツァ・サーキットで行われている合同テストで、最終日ホンダ・チームのジェンソン・バトン(26歳:イギリス)が大きなアクシデントに見舞われている。
Jenson Button/『RA106』(C)Honda Racing
拡大します
バトンはコースの最終ピリオド部分、通称パラボリカと呼ばれるコーナーでコースアウト、そのまま激しくバリアにクラッシュした。
幸いドライバーは無事にマシンから脱出したものの、マシンは現地では修復不能なほどのダメージを負ったということだ。
チームによれば、クラッシュの原因はリヤサスペンションのトラブルによるものではないか、とのこと。

一方、2007年仕様の最新エンジンを搭載してテストを行っていたチームメイトのバリチェッロも、そのエンジンが突然コース上でブロー、同じく赤旗中断の原因を作っていて、ホンダ・チームにとっては散々な1日となった。

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サンマリノGP、なおも2007年の開催目指す

29日(火)にFIAから発表された2007年の暫定F1カレンダーは全17戦、残念ながら馴染みのサンマリノGPやヨーロッパGPの名前はみられなかった。

FIAは1国1グランプリという原則を強く押し進めていて、今回ついにドイツのホッケンハイム&ニュルブルクリンク、イタリアのモンツァ&イモラ(サンマリノGP)が共には生き残れない形になった様相だ。
2004 San Marino GP (C)Honda Racing
拡大します
イモラ・サーキットを舞台にしたサンマリノGPも他の例に漏れずコースの改修など大きな問題を抱えている所だが、当地のマッシモ・マルチグノーリ市長は「2007年の開催を諦めてはいない」と語っている。

事実、FIAから発表された暫定カレンダーでは、第3戦のバーレーンGPから第4戦のスペインGPまで約1か月のインターバルがあることから、ここにイモラでのレースが復活して再びヨーロッパ・ラウンド開幕の栄誉を担うことはあり得ない話ではないようだ。

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佐藤琢磨、「トラブル発生もテスト収穫あった」

モンツァ合同テストで『SA06』完成後、初めてのテストを終えた『スーパー・アグリ・F1』では、木曜日の最終日にステアリングを担当した佐藤琢磨が次のように語っている。
佐藤 琢磨/『SA06』(C)Super Aguri F1
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「ギヤボックスなどいくつかののトラブルもあり、テストする時間が短くなってしまったのは残念だったけれど、得られた様々なデータを基に、メカニックやエンジニアたちは限られたコンポーネンツをより良いものにすべくそれこそ2日間昼も夜も働き続けてくれたんだ。
チームの誰にとっても実にハードなテストになったね。
幸いタイヤについての開発やコントロールシステムの情報など貴重なデータの収集もできた。
来週のイタリアGPに向けてとても収穫のあるテストが行えたと思っているよ」

マーク・プレストン/テクニカル・オフィサーは「今回得られたインフォメーションにより、金曜日フリー走行セッションでのモンタニーのプログラムがさらに有効なものになる筈」と、期待している。

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モンツァ合同テスト最終日は再びマッサ(8/31)

31日(木)最終日を迎えたモンツァ合同テストは、目下熾烈なタイトル争いを繰り広げるフェラーリとルノー、奇しくも先のトルコGPでの表彰台そのままの顔ぶれが上位3位までを占めて終えた。
Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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トップタイムを記録したのはフェラーリのマッサ。
再び多くの赤旗中断が繰り返されたテストだったが、この日はホンダ・チームに大きな不運が襲っている。
バトンは現地で修復不能な大クラッシュ。
またバリチェッロはホンダが投入した2007年仕様のエンジンの大ブローに見舞われている。
またもう一方のホンダ・エンジンを搭載するスーパー・アグリでは、またもギヤボックスとみられるトラブルで時間を失い、遅くなってやっと佐藤琢磨がドライブ。
しかし予定のプログラムをすべて消化することはできなかった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 F.マッサ BRA Ferrari 1'21.098 84 248F1 BS
2 F.アロンソ ESP Renault 1'21.884 R26 ML
3 M.シューマッハ GER Ferrari 1'22.014 95 248F1 BS
4 N.ロズベルグ GER Williams Cosworth 1'22.070 75 FW28 BS
5 C.クリエン AUT RedBull Ferrari 1'22.135 65 RB2 ML
6 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'22.173 86 MP4-21 ML
7 A.ブルツ AUT Williams Cosworth 1'22.174 87 FW28 BS
8 R.ゾンタ BRA Toyota 1'22.369 103 TF106BB BS
9 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'22.435 60 MP4-21 ML
10 J.バトン GBR Honda 1'22.523 50 RA106 ML
11 D.クルサード GBR RedBull Ferrari 1'22.639 88 RB2 ML
12 H.コバライネン FIN Renault 1'22.758 94 R26 ML
13 R.クビサ POL BMW 1'22.932 102 F1.06 ML
14 S.スピード USA Toro Rosso Cosworth 1'23.111 94 STR1 ML
15 S.ベッテル GER BMW 1'23.175 111 F1.06 ML
16 R.バリチェッロ BRA Honda 1'23.205 34 RA106 ML
17 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Cosworth 1'23.505 51 STR1 ML
18 T.モンテイロ POR MF1 Toyota 1'23.771 95 M16 BS
19 佐藤 琢磨 JPN SuperAguri Honda 1'24.536 47 SA06 BS
20 R.シューマッハ GER Toyota 1'25.277 19 TF106B BS

   * 2004 Test Time : 1'19.659 L.Badoer/Ferrari F2004 (6/05)
   * 2006 Test Time : 1'22.038 N.Rosberg/Williams Cosworth FW28 (8/30)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ルノー、タイトル確保へ新仕様エンジン投入へ

『マス・ダンパー・システム』禁止で戦闘力ダウンが心配されるルノー・チームだが、パット・シモンズ/エンジニアリング・ディレクターは次戦イタリアGPに『Dスペック』と呼ばれる新仕様のエンジンを投入することを明らかにした。
Renault『RS26』V8 Engine (C)Renault F1 UK
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同氏は「モンツァは元々フェラーリが強い所。
ここで彼らと同等に渡り合うためには、エンジン・パワーも向上しなければならないし、またミシュランタイヤにも頑張ってもらわなければならない。
そのためにも、直前にその同じサーキットで行われる今週のテストはわれわれにとって非常に重要なものになるんだ」

マス・ダンパーを禁止されたルノーでは、フロントノーズの中にバラストを設置したと言われ、そのため再びクラッシュテストを受ける必要が生じたということだ。
テストはその意味でも必要になるものとみられる。
アロンソはそのモンツァ合同テスト最終日に堂々の2番手タイム。
ただしトップタイムはライバルのフェラーリがマークした。

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