トヨタ イタリアGPフリー走行1日目ニュース
F1第15戦イタリアGP 超高速サーキットでの公式練習を開始
R.シューマッハー、J.トゥルーリともに予選・決勝へ向け順調に先週のテストデータを確認
F1第15戦イタリアGPの公式練習1回目と2回目がイタリアのモンツァ・サーキットで行われた。
この週末は不安定な天候が予想されているが、この日は雨に降られることもなく、曇りながら、ドライコンディションで、暖かい気候の下で行われた。
午前11時からの公式練習1回目は気温29度、路面温度31度、湿度56%というコンディション。
開始早々にライバルカーのトラブルで10分ほど赤旗中断があったが、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、後半初期チェックのためにコースインしたのみで、タイム計測はされなかった。
2時間のインターバルを経て、午後2時から開始された公式練習2回目は、気温31度、路面温度36度、湿度55%。
ロングランを含む走行を問題なくこなした2台は、ヤルノ・トゥルーリが12周を走行し12番手タイム。ラルフ・シューマッハーは22周を走破し、17番手タイムながら貴重なデータを収集した。
明日土曜日の予選、そして日曜日の決勝へ向け、この日得られた貴重なデータを活かすことになる。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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ラルフ・シューマッハー:カーナンバー7 シャシー:TF106/10B
公式練習1回目:18番手 タイム無し 2周
公式練習2回目:17番手 1分25秒316(トップと2.685秒差) 22周
「私は先週のテストでは胃の不調に苦しみ、早めに切り上げなければならなかったため、今日、周回が重ねられたことは良かった。
私の体調は回復し、今日は通常通りの公式練習日であった。
まだやるべきことはあるが、今週末へ向け必要な大部分のデータを収集できた。
テストも非常に上手く行き、残る2日間も強力なパフォーマンスを見せられることを期待している。
われわれはペースの改善を続け、その全てを良い結果へと結びつけるべく全力を尽くす」
ヤルノ・トゥルーリ:カーナンバー8 シャシー:TF106/08B
公式練習1回目:16番手 タイム無し 2周
公式練習2回目:12番手 1分25秒027(トップと2.396秒差) 12周
「われわれは先週ここモンツァでテストを行っており、そこで既にある程度のデータが得られているため、それほど多くの周回を重ねなかった。
今日のコンディションと類似しており、おかげでかなり順調な金曜日となった。
“TF106B”のバランスは良く、これまでのところ大きな問題は起きていない。
トヨタはここ数戦、パフォーマンス面で大きな改良を果たしてきている。
チームは懸命な開発を続け、今もプッシュし続けている。
先週のテストは期待が持てるものであったので、この週末は良いものになると予想している」
ディーター・ガス:レース&テスト チーフ・エンジニア
「われわれは昨週ここでテストを行っているため、通常の金曜日ほどの走行は行わなかった。
もちろんラルフ・シューマッハーはテストで体調不良で十分に走れなかったため、その分今日走れたことは良かった。
しかし、今日の主な目的は、テスト結果の確認及び、タイヤがどのように機能しているか情報を得ることだった。
テストとレースウィークの間にはいつでもコースコンディションは少し変わっているものだ。
しかし、ここまでのところコンディションは大きく変わっておらず、タイヤ選択に関しては明確な考えを持っている。
いつも通り、モンツァではサーキットが要求する、低ダウンフォース設定の特製空力パッケージを持ち込む。
今回は新しい前後ウィングも含まれている。
ここまでわれわれの“TF106B”は順調に見え、問題も起こっていないことは幸いだ。
これからデータを見て、残りの週末へ向け、さらなるパフォーマンス改善に挑む」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「モンツァの初日は雨の予想もあったが、午前午後ともドライでのセッションとなった。
先週のテスト結果を元に車を準備し、その上で高速コースのモンツァでは特に重要な空力セッティングの確認、タイヤコンパウンド比較などを行った。
また例年に比べると気温も低目であるが、エンジンへの負荷も高いサーキットであり、冷却仕様の決定に必要な温度データの採取も入念に行った。
まだコーナー入り口での車の安定性など調整すべき課題もあるが、まずは順調に初日を終えられた。
明日の予選は厳しい戦いになると予想されるが、上位グリッドを目指して頑張りたい」
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