トヨタ 中国GPフリー走行1日目ニュース
F1第16戦中国GP公式練習 難コース攻略へ向け着実にデータを収集
終盤霧雨に見舞われる不安定な天候の下、R.シューマッハーとJ.トゥルーリがセットアップ
F1第16戦中国GPの公式練習1回目と2回目が中国の上海・インターナショナル・サーキットで行われた。
公式練習1回目は、午前11時から曇り空の下、気温27度、路面温度30度、湿度67%のコンディションで開始された。
終盤3戦へ向けた新しい空力パッケージを持ち込んだパナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、どちらも初期チェック走行のみを行い、タイム計測はされなかった。
2時間のインターバルを経て午後2時から行われた公式練習2回目は、気温26度、路面温度28度、湿度75%と、やや不安定な空模様の下で開始された。
セッション開始とともにラルフ・シューマッハーがコースイン。
続いてヤルノ・トゥルーリも走行を開始し、着実に明日の予選、日曜日の決勝へ向けてデータを収集した。
セッション中盤から霧雨に見舞われ、周回数は限られたものの、順調に週末へとスタートを切った。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ラルフ・シューマッハー:カーナンバー7 シャシー:TF106/10B
公式練習1回目:21番手 タイム無し 2周
公式練習2回目:17番手 1分38秒888(トップと3.349秒差) 14周
「雨のために走行時間が限られてしまったことを考えれば、午後の公式練習2回目は上手く行った。
確かに通常よりもデータは少ないが、それはどのチームも同じことだ。
明日午前中の公式練習3回目は忙しくなるだろうが、まだ日曜日には良い結果を狙えるはずだ。
前戦イタリアGPは残念な結果となってしまったが、それを除けば、われわれはこれまでのシーズンを通して着実な進歩を遂げて来ている。
今回の中国GPには、いくつかの改良を施した“TF106B”を持ち込んでおり、もしトルコGPでのパフォーマンスのレベルに戻ることができれば、残る3レースは期待できる」
ヤルノ・トゥルーリ:カーナンバー8 シャシー:TF106/08B
公式練習1回目:20番手 タイム無し 2周
公式練習2回目:18番手 1分38秒959(トップと3.420秒差) 11周
「今日は一回のロングランを行えただけであり、あまり語るべきことはない。
コース路面は非常に汚れており、われわれはタイヤのめくれ摩耗に悩まされた。
しかし、この問題も週末が進んで行くにつれ改良されていくだろう。
明日の公式練習3回目では、セットアップについてまだやらなくてはならないことが多く残っているが、われわれの“TF106B”はシーズンの間に大きく改善されており、かなり自信はある。
目標は、残る3戦の間に今シーズン最高の結果を得ることだが、まずわれわれがここ上海でどの程度の競争力を持っているのかを確認する必要がある。
もしわれわれのペースが一貫していれば、日曜日は良いレースが戦えるはずだ」
ディーター・ガス:レース&テスト チーフ・エンジニア
「われわれは午後のセッション中に降雨があることを予測していた。
そのために通常のプログラムの時間を繰り上げてセッションの早い段階でコースインした。
結果として路面コンディションは許容範囲内となり、限られた時間ながらもタイヤ選択のためにいくつかの貴重な情報を得ることができた。
ここは、週末を通してグリップが格段と向上していくサーキットの一つであることを知っており、既に午前中よりも速くなっていることを確認できた。
路面が汚れた状態では、全てのF1カーがタイヤのめくれ摩耗に苦しんでいるのが見られたが、まだサーキット路面は最適な状態にはなっておらず、ひとたびサーキットにタイヤラバーが付着すれば、解消するだろう。
われわれは新しいフロントウィングとエンジンカバー、そして新しい車体下部を用いた新型空力パッケージをここ上海へと持ち込んだ。
それが残る2日間威力を発揮してくれるものと確信している」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「少々天気に振り回された中国GP初日となった。
本来の計画では、公式練習1回目は初期チェック走行に留め、公式練習2回目でセットアップを詰めるつもりだった。
しかし、予想より早く雨が降るとの情報で、公式練習2回目は開始と同時にロングランを実施。
何とかデータを揃えることができた。
今回、新しい空力パッケージも持ち込んでおり、明日の予選ではレースに向けて良いグリッド獲得を目指す」
| 固定リンク
最近のコメント