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2006年5月

2006/05/31

ハミルトン、来季F1デビュー確実か

モナコGPの表彰式には、今季最高位となる2位に入賞したファン・モントーヤが喜びを表していたが、これをみつめるマクラーレン・スタッフの中に、一人の若手ドライバーの姿があった。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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その名はルイス・ハミルトン。
F1モナコGPと同じコースで戦われたサポートレースであるGP2レースで、みごとポールTOウィンを飾ったまだ20歳気鋭のイギリス人ドライバーだ。

マクラーレン・チームのロン・デニス代表は、そのハミルトンについて「われわれはハミルトンを現在のGP2から来年はさらに高いシリーズへと導くことになるだろう。
どのチームかって?
それは知らないな」と、英『タイムス』紙の取材に対し煙に巻いている。

もしハミルトンが来季アロンソと並んでマクラーレン・チームで走ることができたら最高だろうが、あるいはデニス氏の頭の中には依然としてジュニア・チーム設立があるのかも知れない。

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ルノー代表、「シューマッハへの非難は終わりだ」

モナコGP公式予選で、ミハエル・シューマッハがラスカスでマシンを止めた際には、激しい憤りをみせていたルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表だったが、いまは「シューマッハへの非難は終わり」と、余裕をみせた。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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「シューマッハは確かにミスをした。
しかし人間なら誰だってミスはするさ。
そして彼はそれに対する十分な支払いをしたんだ。
だからこの件については終わり。もう非難はしないよ。
ルノーとフェラーリはこれからも良きライバルとして、最後のグランプリまで正々堂々と戦い続けることだろう」と、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で語っている。

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ラルフ、「『TF106B』でも問題解決できていない」

シーズン7戦目のモナコGPで早くも改良型車である『TF106B』を投入したトヨタ・チームだったが、レースを終えたラルフ・シューマッハ(30歳:ドイツ)は「Bカーですらトヨタが抱える問題の解決にはならなかった」と、悲観的な見方を独『RTLテレビ』で示した。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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「トヨタはとても強いチームだと思っているよ。
でもまだエアロダイナミックス等の問題を抱えている状態だ。
僕の感触では、まだトヨタはトップ5には入れていない。
つまり6番目あたりというところだろうね。
チームがどん底に陥る前に、回復の兆しを早くつかみ取らなければならないよ」

今回のトヨタはラルフが8位入賞を果たしたものの、トゥルーリはハイドロリック系のトラブルでリタイヤを喫している。

なお、兄ミハエルが起こしたラスカスでの『事件』については「兄貴と神様にしかわからないこと」と、言及を避けた。

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バトン、ホームを前に戦意喪失?「表彰台どころか4位も無理」

ホンダ・チームのジェンソン・バトン(26歳:イギリス)にとって、次戦イギリスGPはホームグランプリとなるものだが、いまやすっかり自信を失っているようだ。
Jenson Button (C)Honda Racing
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「バリチェッロが今回4位になったことは、僕らの未来に全然光明がないということではないと思う。
でも次のシルバーストーンで僕らがルノーやフェラーリを追い落とせるとは全然思えないんだ。
ということは、イギリスGPでは表彰台はおろか、4位にすらなれないことになる。
つまりチームには、いまやらなければならないことが山ほどあるということだよ」

シーズン前のテストでは好調ぶりをみせ、早いうちに復帰後初優勝も期待されたホンダ。
モナコでは過去2位入賞を誇るバトンだったが、今回のペースはリーダーに比べて1周2秒も遅いものだった。

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余裕かスペイン紙、モナコのシューマッハを賞賛

モナコGP公式予選でのシューマッハの事件で、最も影響を受けたのは最後にスーパーラップをフイにされたフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)の筈だったが、結果オーライだったせいか、いまでは地元スペインの新聞も余裕の論調だ。
M.Schumacher & F.Alonso (C)Ferrari S.p.A
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地元スペインの代表紙『エル・パイス』紙はシューマッハの行為への非難はせず、「今回のモナコGPで、シューマッハは最も華やかなパフォーマンスを演じてみせた。
これこそが真の世界チャンピオンのスタイルというものだ。
チャレンジャーたちがもっと彼をコーナーに追い込めば、さらにその挑戦は大きなものになる」と、書き立てている。

いくら地元のヒーローとはいえ、アロンソばかりが独走するのはチャンピオンシップの上で好ましくない?

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フェラーリ監督「モナコ、ガッカリなんてものじゃない」

今年のモナコGPを振り返って、フェラーリ・チームのジャン・トッド監督は「もうガッカリなんてものじゃない」と、失望と不満を顕わにしている。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「グランプリがある場合、一番スターティンググリッドが重要なのはどこかと言えば、それは間違いなくこのモナコということになるだろう。
ところがわれわれはそのモナコGPで、1台が最後尾スタート、そしてもう1台がピットスタートになったんだ。
監督としては、これはもう最悪としか言いようがないだろう。まったく気分は良くないね。
あれは間違いなくレース・インシデントだったんだ。故意だなんてとんでもないことだよ。
しかし8時間もの聴聞を続けた結果、われわれの主張はまったく受け入れられなかった。
しかも今回スチュワードが示したスポーティングレギュレーションでは、まったくアピールする方法すらないというんだからね、どうしようもない。
ほんと、最悪の週末だった」

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佐藤琢磨、「いまは新車待ち……」

今週ほとんどのチームがバルセロナでの合同テストに臨むが、チーム売却話が報じられているミッドランド、そしてスーパー・アグリには例によってテストの予定がない。

Super Aguri『SA05』 (C)Super Aguri F1
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これについて英『モータースポーツ・ネットワーク』は「現在佐藤琢磨は新車待ち」と伝えている。
それによれば佐藤は「僕らは現在新車待ちの状態だから、現行の『SA05』に大きな改善個所というのもないんだ。
でも(当初予定していた)イギリスGPでの新車投入はない。
その次は北米2連戦になってしまうから、『SA06』はおそらくさらにその次のフランスGPからになるだろう。
だからいまは新車待ち……」と、語っているという。

しかし「日本からの報告」として、ホンダとのパートナーシップが薄れたため『SA06』も望んでいたほど「新車」という訳ではなく、リヤ部分は再び4年落ちとなる『A23』ベースになるとの気になるニュースも伝えている。

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ビルニューブ、結婚!

Wedding『BMWザウバーF1』チームのジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)が、29日(月)スイスで結婚したことがわかった。

お相手はかねて交際中だったガールフレンドのヨハンナ・マルティネスさんで、まだ10代とか。
パリでウェィトレスをしていて見初められたと伝えられている。

式は親しい友人など約30人で食事を共にしながら行われたもので、教会での宗教的な挙式は来週行われるとのこと。
なおこの結婚については、ビルニューブの親友である元F1ドライバー、ミカ・サロがフィンランドの生放送で暴露した経緯がある。

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ルノー&ホンダのバルセロナ・テスト、延期に

30日(火)、スペインのバルセロナ・サーキットで予定されていたルノーとホンダ2チームによるテストは、突然キャンセル。翌日からに変更された。
Barcelona Test Scene (C)Renault F1 UK
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チーム側はその理由について明確にしていないが、ミシュランのタイヤが準備できなかったのでは、とも噂されている。

なお31日(水)からは、当地でフェラーリ、マクラーレン、トヨタのブリヂストン陣営、そしてミシュランのレッドブルとBMW、1日(木)にはウィリアムズも加わってテストを始める予定になっている。

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ミッドランド、来週にもチーム売却?

資金難が再三伝えられるミッドランドF1レーシングだが、『F1Racing.net』が来週にもチーム売却か、と報じて関係者の注目を集めている。
Midland Team Trailer (C)Midland F1 Racing
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それによれば「ミッドランドのオーナーであるアレックス・シュナイダー氏がオランダの投資家グループとの間で真剣な交渉をしている際中」と、同チームのスポークスマンが説明したという。

早ければ来週にも結論が出る見通しで、またその売却金額は1億ドル(約112億円)という話も伝えられている。
(ミッドランドがジョーダンから購入した時の金額は半分の5千万ドルと言われていた)

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2006/05/30

不屈のシューマッハ、「終わったと思うなら家にいる」

グリッド最後尾スタートという厳しいペナルティを受け、本来優勝して10ポイントを加算する筈だったモナコGPで逆にアロンソからポイント差を広げられてしまったミハエル・シューマッハ(フェラーリ)だが、本人は決して諦めていないと強調している。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「レースはまだいくつもあるんだ。
残りのレースすべてをアロンソが勝つと決まった訳じゃなし、タイトル奪還への望みが絶たれたというものではないよ。
これからまだ何かが起きる。それを見てみなくっちゃね。
僕のことを多少なりとも知っている人間なら、誰だってこれで僕が諦めたなんて思ってはいないだろう。
そうさ、もしすべてが終わったと思うなら、僕は家で何かをやっているよ」

またGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のメンバーがシューマッハを役員から外そうとしていると伝えられたことについて「僕に話をしに来ないで、メディアに話すなんてずいぶんと臆病な話だね。
人間は自分の周囲がいつも友人ばかりという訳じゃないから、批判されることだってあるよ。
でも同じくらい多くの人が僕をサポートしてくれてもいるんだ」と、かわしている。

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余裕のアロンソ、「マクラーレンの復活期待」

今季ここまで7戦して優勝4回、2位が3回と快進撃を続けているルノーのフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)は、「マクラーレンの復活を期待しているよ」と余裕の表情だ。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「もしこれからの後半もこのペースでいけるなら、自ずとチャンピオンシップは見えてくると思うよ。
去年、僕はミスすることなく15のレースで表彰台に登ることができた。
2年連続のタイトル獲得のために大事なことは、こうした一貫性をキープすることなんだよ。
これからすべてのレースがチャンピオンシップのためにとても重要になる。
この高名なレースで勝てたことはとても光栄だけれど、僕らの背後に迫ってきたのはマクラーレンだった。
彼らはこれからもそのスピードと信頼性を増すだろうからきっと激しい戦いになる。
そして僕もそれを望んでいるよ」

来季、すでにアロンソはこのマクラーレン・チームへの移籍が決まっている。

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クルサード、まさに値千金の3位入賞

ドライバーズ・サーキットと言われるモナコGPで、2003年以来となる3位表彰台(モナコにはないが)をゲットしたレッドブル・レーシングのデビッド・クルサード(35歳:イギリス)は、同時に来季のチーム残留をもみごと確実にさせたようだ。
Christian Horner (C)RedBull Racing
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同チームのクリスチャン・ホーナー/スポーティング・ディレクターは「素晴らしいレースだった。
これでクルサードの来季残留は確実になったんじゃないか。
少なくとも私はそう思っているよ。
なにしろ、これはチーム始まって以来の快挙なんだからね」と、賞賛。

伝えられるところでは、来季クルサードの契約金は200万ポンド(約4億2千万円)とか。
まさに値千金の3位入賞となった。
一方クルサードの上司であるホーナー氏にとってもこの快挙は大きな実績になった筈。
このあとホーナー氏は全裸にマント一枚まとったままの姿でプールへとダイブし、喜びを爆発させたという。

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ベルガー氏、「シューマッハ 卓越した走り」

失意のうちに終えたミハエル・シューマッハの2006年モナコGPだが、それでも決勝レースでみせた果敢な追い上げには称賛の声も挙がっている。
Gerhard Berger 1992 (C)Honda Racing
拡大します
かつて現役時代にシューマッハと共にグランプリを戦った経験を持つゲルハルト・ベルガー氏(46歳:オーストリア)は、「シューマッハは再びその卓越した走りをわれわれに見せてくれたね。
同じくグリッド最後尾からスタートした同僚のマッサに比べ、次元の違いを示したよ。
いや、マッサだって21位スタートから9位と良くやったんだが、シューマッハのそれはまさにセンセーショナルと言うべきものだったよ」と、称賛した。(シューマッハは22位から5位)

以前務めたBMW・モータースポーツのディレクターを辞したベルガー氏だが、現在は自ら『スクーデリア・トロ・ロッソ』の運営に携わっている。

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アロンソ、「シューマッハのペナルティ軽過ぎた」

決勝レースが終わるまでミハエル・シューマッハへのペナルティについて言及を避けていたフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)だったが、一夜を置いて独『ビルト』紙で次のようにコメントしている。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
拡大します
「僕には彼の行動はまったく理解できないよ。
僕たちは木曜日に、お互いにフェアにやろうと確認したばかりだったんだ。
それなのに……。
正直言って、僕はシューマッハへのペナルティは軽過ぎたものと思っている。
もっと厳しい処分を下すべきだったんだ。
彼の行動は他のドライバーを危険にすらさらすものだったんだからね」

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ドイツの観客は大半が『シューマッハ擁護』

今回FIAがミハエル・シューマッハに下したペナルティは、F1メディアやドライバーたちの間でも妥当なものとして受け止められているが、やはり地元ドイツのファンの場合にはそうはいかないようだ。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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このほどドイツのテレビ局が緊急に行った視聴者アンケートによれば、今回のシューマッハの行動を正しいとする人が74%と、否定する人の26%を大きく上回り、ドイツのファンは大半が今回のFIAの処分を不快に思っているという結果が出た。

ちなみにこの『事件』を報じる独ビルト紙の見出しは、『Schummel Schumi』(いたずらなシューマッハ)というおどけたものだったという。

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ルノー首脳、「フィジケーラはモナコで最も攻撃的」

フェルナンド・アロンソによるモナコGP初制覇の陰に隠れた感があるが、チームメイトのジャンカルロ・フィジケーラも今回のモナコでは素晴らしいパフォーマンスを演じている。
Giancarlo Fisichella (C)Renault F1 UK
拡大します(Nifty Member)
前日の公式予選でいったんは5番手のグリッドを得ながらも、デビッド・クルサードのアタックを妨害したとして9番手まで後退させられてスタートしたフィジケーラだったが、レース中とりわけトンナネル先のヌーブル・シケインにおいて、ビルニューブやロズベルグ、さらには結果的に3位入賞を果たしたクルサードをも果敢にオーバーテイクしてみせた。

同チームのパット・シモンズ/テクニカル・ディレクターは「結果は6位というものだったが、フィジケーラがこのモンテカルロの難コースでみせたパフォーマンスは素晴らしいものだったよ。
私はこれまで長い間ここのレースを見ているが、これほど彼ほどアグレッシブだったドライバーは思い起こすことができないな」と、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で讃えている。

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カルロス・ゴーン氏、他メーカーに『痛烈皮肉』

昨年のチャンピオン・チームであるルノーは、日曜日に行われた伝統のモナコGPでもフェルナンド・アロンソがみごとなポールTOウィンを飾ってその偉駄天ぶりを世界の名士に誇示して見せた。

そして今回、そうしたVIPゲストの中にみられたのがルノー社のCEO、カルロス・ゴーン氏の姿だった。
有数のコストカッターと称せられるそのゴーン氏が、モナコで他メーカーに痛烈な皮肉を語っている。
Carlos Ghosn & Renault Drivers (C)Renault F1 UK
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「予算というものは、決して最初に来るものではない。
それはまずトップレベルにおいて競争をし、そしてそれに勝つという責任において生まれるものだから。
それに対して必要とされるのが予算というものなのだ。
もしも私がこの世界で最大の予算を得ていて、それで勝てないとしたら、私は非常に恥ずかしい思いをすることだろう」

有数のコストカッターと称せられるゴーン氏の登場により、ルノーは2007年にもF1撤退かとひと頃ささやかれていたが、このところはとりあえず2008年からの新コンコルド協定にも賛成、当分はF1活動を続ける見通しとなっている。

今回のモナコGPのリザルトも、ゴーン氏の決断をさらに後押ししたことだろう。

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メルセデス首脳、「緊急に対策が必要」

モナコGPで、木曜日のフリー走行そして決勝レースと2回に渡り断熱材から出火するというトラブルに見舞われたマクラーレン・チームだが、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは「次のイギリスGPまでの間に緊急に対策を施すことが必要」と、地元独『RTLテレビ』で強調している。
McLaren 『MP4-21』Steering Wheel (C)McLaren Group
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「とりわけ日曜日ライコネンに起きたトラブルは高いものについたね。
あの断熱材はエクゾーストにあまりにも近過ぎたようだ。
これはマクラーレンが再び勝利を手にするため、このモナコGPから投入した新しいクーリング・システムが影響したものだ。
人々は、われわれが導入したこの改良が間違っていたと批判するかも知れないが、しかしこれは決して誤ったものではないし、われわれはいまさらにプッシュしなければならない状況に置かれているのだからね。
F1という世界では、リスクを犯さなければトップに追い付くことなんかできないんだよ」

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A.ザナルディ、BMW・ザウバーF1をテストへ

元F1ドライバーで、その後インディカーによる大アクシデントで両足切断という悲運に見舞われたアレックス・ザナルディ(39歳:イタリア)が、今シーズン終了後、『BMWザウバーF1』のマシンをテストすることがわかった。
G.Fisichella & A.Zanardi (C)BMW Motorsports
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1990年の国際F3000チャンピオンになったザナルディは、翌1991年にジョーダン・チームからF1デビューを果たしたが、戦闘力に欠け、その後ミナルディやロータスでドライブ。
さらにアクシデントなどもありいったんF1から姿を消した。
のちアメリカに渡ると、こちらではみごと1997-1998年と連続CARTチャンピオンに輝き、今度は名門ウィリアムズ・チームに招聘された。
しかし再びF1ではさしたる成績を残すことができず、1999年の日本GPを最後にF1撤退。

1年の休養を経て再びCARTに復帰したが、2001年9月のドイツ戦で上記の悲惨な事故に遭う。
しかし奇跡的な回復をみせ、現在はBMWから主にツーリングカーレースで活躍している。

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FIA、ECUの標準化についても入札開始

FIAは先にから2008年からの3年間、ワンメイク化されるタイヤについての入札を開始したが、今度は同じく標準化されるECU(エンジン・コントロール・ユニット)についても同様に入札をスタートさせたことがわかった。
BMW V8 F1 Engine (C)BMW Motorsports
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ただし、タイヤとは異なりECUの標準化自体はそれほどコスト削減に貢献するものではなく、またチーム間の『競争』という意味で興味を削ぐものとしてチーム側からあまり賛同は得られていないようだ。
そのため真の狙いは、FIAが各チームのマシン制御について究明とコントロールを容易にするためなのではないかという見方もある。

なお締め切りは、タイヤと同様、6月23日(金)までとされている。

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2006/05/29

クルサード、GPDA危機のシューマッハ擁護

モナコGP公式予選最終ピリオドで、故意にマシンを止めて他車のアタックを妨害したと判定されたミハエル・シューマッハに対し、F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のメンバーが代表のポジション(複数)から外そうとしているとの噂が伝えられている。
2006 F1 Drivers (C)Panasonic Toyota Racing
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しかしこれについてGPDAの中心的メンバーの一人でもあるデビッド・クルサードが次のように擁護している。

「それは単なる噂だ、事実じゃない。
僕たちがそうしたことを正式に組織として結論を出したことはないからね。
そもそもGPDAの本来の役割はドライバーとそしてサーキットの安全性に関わるもの。
そうした政治的な問題には関わらない筈の団体なんだよ。
シューマッハ自身はこの安全性についてとても熱心な人間の一人なんだし、2つのものは切り離して考えなければならないことなんだよ」

とはいえ、一部ドライバーの中には次のイギリスGPでこの件について議論すると主張している者がいるという。

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BMW「ハイドフェルドの走り2ポイントに値する」

『BMWザウバーF1』のマリオ・タイセン/ディレクターが「ハイドフェルドのモナコGPでの走りは2ポイント獲得に値するものだった」と評価している。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1
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「このモナコGPでウチは14・15番手というスタートだったから、どうにか1ポイント(8位)が獲得できればいいと思っていたんだよ。
それをハイドフェルドはみごとに7位入賞、2ポイントをチームにもたらせてくれた。
これは十分満足すべきものと言えるだろう。
そう、ハイドフェルドの走りは十分2ポイントに値するものだよ」

ハイドフェルドを賞賛する一方で、ビルニューブについては「終始レースでのパフォーマンスに欠けていた上に、ドライブスルーのペナルティーを喰らっては……」と苦言。

依然として来季の契約がまだ決まっていないビルニューブ自身にとっても、今回のレースはフラストレーションの残るものであったろう。

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デニス代表、「あと10年もF1やらない」

Bruce McLaren/M2B
(C)McLaren Group
Mclaren_m2b_11967年にキャリアをスタートさせたことで、今回のモナコGPでは40周年の記念事業も展開したマクラーレン・チームのロン・デニス代表だが、次の50周年について聞かれ「そんなに先までやっていない」と語っている。

「50周年というのは、それは大きなステップに違いないが、あとこれからさらに10年なんてちょっと考えられないね。
私は自分に正直だから言うが、10年なんていうのはこれから飛び越えるにはあまりに大きな障害だよ。
それよりもに、私はビーチでくつろいでいる方を願いたいね」
Ron Dennis (C)McLaren Group
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デニス氏は1967年に当初メカニックとしてスタート。
1979年に『プロジェクト4』を組織、のち1980年に故ブルース・マクラーレン氏が設立したマクラーレン・チームと合併し、今日まで率いてきた。

マクラーレンとの合同以前であるため、MP4のMはマクラーレンのMではなく当時のスポンサーであったマルボロのMであった筈だが、当人は現在までこれについて明確に説明することがなく、謎となっている。

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バリチェッロ、「速度リミッター作動させた筈……」

モナコGP決勝レースで、ホンダ・チーム移籍後初となる3位表彰台を目前にしながらピットレーン速度違反によるドライブスルー・ペナルティーで順位をいったん5位まで落としたルーベンス・バリチェッロ(34歳:ブラジル)は、「速度リミッター作動させた筈」と悔やんだ。
Rubens Barrichello (C)Honda Racing
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「とても厳しいレースだった。
スタートから燃料を多く積んでいたのでマシンのバランスが悪く、前のクルマについていくのがとても難しかったんだ。
それでも辛抱強く頑張って、最後は表彰台が獲得できる筈だったんだけどね。ほんとうに悔しい。
ピットストップの時、もちろんリミッターは作動させたし、ちゃんとステアリングにそのライトもついていた筈なんだけど。
頑張ってくれたチームのみんなに、ほんと申し訳ないよ」

それでも4位入賞は、バリチェッロにとって移籍後最高位となるものだ。
(これまではヨーロッパGPの5位が最高)
チームメイトのバトンがまったく精彩を欠いたこともあり、今回は存在感を示した。
またヘルメットのカラーリングを交換したトニー・カナーンのほうは、同日行われたインディ500を5位でフィニッシュしている。

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スーパー・アグリ モナコGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoCircuit de Monaco, Monte Carlo
28 May 2006

2006年 モナコGP 決勝

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA05-05)
リタイア/最速ラップタイム 1:18.793

フランク・モンタニー カーナンバー23 (SA05-02)
16位/最速ラップタイム 1:19.104

T-Car SA05-01

スタート前から荒れた展開となった今年のモナコGP。
初めてこのレースに挑んだフランク・モンタニーは、難しいハンドリングに苦しみながらもチェッカーフラッグまで走り切り、SUPER AGURI F1 TEAMでの初完走を果たした。
また、まずまずのペースで周回を重ねていた佐藤琢磨は、電気系トラブルにより46周でリタイアとなり、残念ながら自身初のモナコGP完走を果たすことはできなかった。

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クルサード、レッドブル残留に大きなアピール

かねてレッドブル・レーシング残留への意志を隠しておらず、チームとも交渉に入ったと語っていたデビッド・クルサード(35歳:イギリス)にとって、今回チームにもたらせた3位入賞は大きなアピールになったものとみられている。
Redbull Superman Team (C)RedBull Racing
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2005年のオーストラリアGPから参戦したレッドブルはこれまで2回の4位入賞(2005年オーストラリア&ヨーロッパGP:いずれもクルサード)が最高。
今回の3位は、チーム設立以来最高のリザルトということになる。

同チームのクリスチャン・ホーナー/スポーティング・ディレクターは、以前「レッドブルには若い力が必要」としていたが、1年半を経過したいまも若手ドライバーがベテランのクルサードを超えられない状況に、考えを修正しつつあるとされる。

すでにクルサードは「あと1-2か月で結論が出せると思う」と見込みを語っていたが、今回の3位入賞はその大きなバックアップになる筈だ。

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『スーパーマン』だ! クルサード ベテランの味

ミハエル・シューマッハに次ぐ高齢ドライバーとなったデビッド・クルサード(35歳:イギリス)だが、最も難コースと言われるモナコGPではみごと今季初の表彰台を獲得、存在感をみせた。
David Coulthard (C)RedBull Racing
拡大します
「この成績はとてもうれしい。最高の気分だね。
2003年日本GP以来、2年ぶりの表彰台だし、なんたってそれがモナコGPというのがすごいよね。
ここのレースはいつだってとてもタフなものだけど、チーム全員の頑張りが功を奏したんだと思うよ。
もう50周は走ったかと思うのに、実はまだ12周なんていうんだからね。
(年寄りには)肉体的にきつかったけれど、こうして表彰台に上がれれば気分も晴れるよ」

今回、レッドブル・レーシングは『スーパーマン』をモチーフとして戦ったが、まさにスーパーマンのような獅子奮迅の活躍をクルサードが見せつけたレースとなった。
実際、クルサードは表彰式にスーパーマンのマントを着けて現れている。

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初優勝のアロンソ、「モナコの勝利は特別なもの」

念願のモナコGPで初優勝を遂げたルノー・チームのフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)は、「モナコでの勝利は特別なもの」と、レース後その感慨を顕わにした。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
拡大します
「F1レースに中で、間違いなくこのモナコは特別な所だよ。
それは優勝者にとっても、その特異な難しいコースや歴史、やF1における意味合いなどでね。
これまで数年、僕たちのチームは戦闘力があったけれどなぜかモナコでは勝つことができなかった。だから今日はほんとうにうれしいよ。
この勝利はチームの全員と、そしてミシュランが頑張ってくれたもの。
僕のタイヤは他のチームより消耗が激しくて苦戦したけれど、でも最後までそのパフォーマンスは失われなかったよ。
今日の勝利を、とりわけ(急逝した)エドワール・ミシュランに捧げたいと思う」

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ホンダ モナコGP決勝レースニュース

honda_f1_logo「バリチェロ、今季最高の4位入賞」

5月28日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:26度

モナコGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロが4位入賞。
後半、3番手まで上がっていたが、ピットレーンでの速度違反で、惜しくも表彰台を逃した。
ジェンソン・バトンは、11位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
前日の予選で、ポールポジションを獲得したM・シューマッハ(フェラーリ)と5番手だったG・フィジケラ(ルノー)のペナルティにより、バリチェロは5番手、バトンは13番手からのスタートとなった。

スタートで、バトンは出遅れて15番手に後退。バリチェロは5番手をキープするものの、ペースが伸びず、先頭集団との差が開いていく。

約3分の1を終えた26周目。
バリチェロは5番手。バトンは16番手。
ともに1回ストップ作戦を選択し、かなり重い燃量を積んで走行した。
バトンは42周目にピットイン。
一方のバリチェロは45周目まで引っ張り、背後からコンマ5秒差まで迫っていたJ・トゥルーリ(トヨタ)と、同じタイミングでピットに向かう。
ほぼ同じ作業時間を終え、バリチェロがわずかに先行。5番手をキープして、コースに復帰した。

後半、立て続けに波乱が起きる。
48周目に、3番手を走っていたM・ウェバー(BMWウィリアムズ)、50周目に、首位のF・アロンソ(ルノー)に迫っていたK・ライコネン(マクラーレン)が、それぞれリタイアを喫した。
これでバリチェロは表彰台圏内の3番手に。しかし背後からは、トゥルーリら3台に追いかけられる展開。

ところが63周目にピットレーンの速度違反で、ドライブスルーの罰則を科される。
これで5番手に後退。さらに73周目に3番手走行中のトゥルーリがリタイアし、4位でチェッカーを受けた。バトンは11位完走だった。

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トヨタ モナコGP決勝レースニュース

Toyota_new_logo2F1第7戦モナコGP決勝 波乱のレースでR.シューマッハーがポイント獲得
着実に戦い8位入賞。J.トゥルーリは表彰台獲得目前にして油圧制御系トラブルで無念のストップ

5月28日(日)モナコ公国、モンテカルロ市街地の特設コースで、F1第7戦モナコGPの決勝が行われた。
気温24度、路面温度27度と爽やかな好天の下、午後2時に78周の決勝レースがスタート。
6番手グリッドから決勝レースをスタートしたヤルノ・トゥルーリは、スタートでポジションを落としたものの、燃料を多く積む給油ピットイン1回戦略が奏功し、終盤には3位に浮上。
今季初の表彰台を目前にしていたが、残りわずか5周で油圧制御系トラブルに見舞われ無念のストップ。
一方、10番手スタートのラルフ・シューマッハーは、やはりスタートで順位を落としたが、給油ピットイン1回戦略で追い上げ、波乱のレースを最後まで着実に走り抜き、8位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たした。

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2006/05/28

ルノーのアロンソ、モナコGP初制覇

63周目、今季初表彰台がみえていた3位走行中のバリチェッロ(ホンダ)だったが、ピットレーン速度違反を犯してドライブスルー・ペナルティー。
これで5位まで落ちることに。
一方、73周目、代わって3位を走行していたトヨタのトゥルーリもストップ。
これで3位にはレッドブルのクルサードが上がった。

78周のレースを終え、ルノーのアロンソがモナコGP初制覇。
優勝はもちろん、ここでは表彰台も初ということになる。
2位はマクラーレンのモントーヤ、3位レッドブルのクルサード、4位は最後の最後まで旧チームメイトであるフェラーリ・チームのシューマッハとバトルを続けたホンダのバリチェッロが入った。
最後尾スタートのシューマッハは結局5位まで挽回し、なんとか4ポイントを追加した。

6位ルノーのフィジケーラ、7位BMWのハイドフェルド、8位にトヨタのラルフが入ってここまでが入賞。
以下、トロ・ロッソのリウッツィ、今回は精彩を欠いたホンダのバトン、ミッドランドのアルバース、トロ・ロッソのスピード、BMWのビルニューブ、ミッドランドのモンテイロ、そしてスーパー・アグリのモンタニーと、ここまでが完走となった。

モナコGPレース結果はこちら

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レース終盤、トラブル続出

49周目、大健闘で3位を走行していたウィリアムズのウェバーが煙を上げてストップ。
セーフティカーが導入された。
ここで上位がピットインしたが、1位アロンソ、2位ライコネンの順位は変わらなかった。
この直前、スーパー・アグリの佐藤琢磨もマシントラブルの模様でマシンを降りている。

セーフティカーが先導している際中に、なんと2位ライコネンが白煙を上げてストップ。
低速走行によるオーバーヒートか。
一気に2位と3位が消え、この時点で1位アロンソ、2位モントーヤ、3位にはバリチェッロ、4位トゥルーリ、5位クリエンの順。シューマッハは現在8位。
アロンソとモントーヤの間には6台もの周回遅れが挟まっており、アロンソ大きく有利に。

53周目、グリーンフラッグでレース再開直後にウィリアムズのロズベルグが最終コーナーでクラッシュ。イエローコーションに。
58周目、レッドブルのクリエンもマシンを止めた。エンジントラブルとみられる。
この時点で脱落は佐藤琢磨、ウェバー、ライコネン、ロズベルグ、クリエンの5台。

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シューマッハはピットスタート選択

既報のように、予選でのタイムをすべて剥奪されスターティンググリッド最後尾となったフェラーリ・チームのミハエル・シューマッハは、ピットからのスタートを選択した。
なお、同じく最後尾スタートのマッサのほうはグリッドから。

スタートではミッドランドのアルバースとモンテイロが接触、
モンテイロは翌周ピットに入ってノーズを交換した。
シューマッハは21周目、抜きあぐねていたホンダのバトンの前に出て15番手に。

30周目の時点でトップはアロンソ。
2番手にライコネン、以下ウェバー、モントーヤ、バリチェッロ、トゥルーリ、クリエン、ハイドフェルド、ラルフ、リウッツィ、ビルニューブ、クルサード、シューマッハという順。

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モナコGP 暫定スターティンググリッド

Pos Driver Team Qualifying time
---------------------------------------
1. F.アロンソ Renault 1:13.962
2. M.ウェバー Williams-Cosworth 1:14.082
3. K.ライコネン McLaren-Mercedes 1:14.140
4. J.モントーヤ McLaren-Mercedes 1:14.664
5. R.バリチェッロ Honda 1:15.804
6. J.トゥルーリ Toyota 1:15.857
7. D.クルサード Red Bull-Ferrari 1:16.426
8. G.フィジケーラ Renault 1:14.396 Penalty
9. N.ロズベルグ Williams-Cosworth 1:16.636
10. R.シューマッハ Toyota 1:14.398
11. C.クリエン Red Bull-Ferrari 1:14.747
12. V.リウッツィ Toro Rosso-Cosworth 1:14.969
13. J.バトン Honda 1:14.982
14. J.ビルニューブ BMW 1:15.052
15. N.ハイドフェルド BMW 1:15.137
16. C.アルバース MF1-Toyota 1:15.598
17. T.モンテイロ MF1-Toyota 1:15.993
18. S.スピード Toro Rosso-Cosworth 1:16.236
19. 佐藤 琢磨 Super Aguri-Honda 1:17.276
20. F.モンタニー Super Aguri-Honda 1:17.502
21. F.マッサ ferrari no time
22. M.シューマッハ Ferrari 1:13.898 Penalty
---------------------------------------

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フェラーリ監督、「処分は到底納得できない」

今回のミハエル・シューマッハ予選タイム剥奪というFIAの処分に対し、フェラーリ・チームのジャン・トッド監督は「処分は到底納得できない」と、反発している。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「今回のFIAの処分にはまつたく納得できない。
こんな決定が行われるならば、今後はいっさいドライバーのミスは許されないことになる。
これはF1にとって非常に深刻な前例だよ。
あの時シューマッハは最後のアタックラップに入っていて、実際にあのラップでの第1セクターのタイムは最速だったんだ。
なんで自らストップする必要があるというのか」と、同監督は息巻いた。

しかしFIAのスチュワードは予選終了後シューマッハやフェラーリのスタッフから事情聴取すると共にチームとFIAから提出されたビデオ映像とデータ等を詳細に検討。
その結果、シューマッハはアクシデント時の速度がそれまでの周回の同じ場所でのスピードとほとんど変わらなかったため、あの周回であれほど強くブレーキングする正当な理由がなかったと判断したという。
結果、あの地点にマシンを止めたのは意図的なものとし、F1スポーティングレギュレーションの第116条に抵触していると結論づけたもの。

これまでとかくフェラーリ&シューマッハ寄りとの批判の声が多かったFIAが、今回このような厳しい処分を下したことはある意味異例とも受け止められている。

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スチュワート氏、「シューマッハのは事故じゃない」

元3回のF1チャンピオン、ジャッキー・スチュワート氏も今回のミハエル・シューマッハの行動について厳しい見方をしている一人だ。
Sir Jackie Stewart (C)Williams F1
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「私が見た限り、あれは事故なんかではない。(意識したもの)
もとより私はこれまであんなシーンを一度もF1で見たことがないよ。
それ以前に、誰もそんなことをしようとする神経を持った人間を見たことがない」

また現役F1ドライバーの中で、もう一人のチャンピオン経験者である『BMWザウバーF1』のジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)も「あれはとても受け入れがたい行動だね。
もっともそうでもしなけりゃ、7回のチャンピオン獲得なんてできないんじゃないの」と辛辣だ。

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シューマッハの予選タイム剥奪! グリッド最後尾に

FIAは27日(土)行われたモナコGP公式予選最終ピリオドにおけるミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のマシン・ストップを、故意に行ってライバルのタイム更新を妨害したと判断、予選タイムを剥奪する処分を下した。
Michael Schumacher & Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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これにより、シューマッハはグリッド最後尾にされ、僚友フェリッペ・マッサと並びフェラーリ・チームはなんとこのグリッド最重要のモナコGPで共に最後列からスタートすることとなった。

FIAはこの件について審議対象としたあと、実に8時間以上も検討、シューマッハのもともとのブレーキングミスを過度なプレッシャーのためとし、その後マシンを止めた行為を意識的ものと結論づけた。
そしてこの行為はF1スポーティングレギュレーションの第116条に抵触しているとして、シューマッハの予選タイムを剥奪したもの。
これにより、日曜日の決勝レースはルノーのフェルナンド・アロンソがポールポジション。
ウィリアムズのマーク・ウェバーもフロントロウに並ぶことになる。

なお、修正されたスターティンググリッドはまだ正式発表されていない。

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選手会会長ウェバー、「シューのミスであることを願う」

モナコGP公式予選でミハエル・シューマッハが行なった『疑惑』については他のドライバーからも反発を受けていて、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)からは「シューマッハを除名すべき」という強硬意見も出ている始末だ。
Mark Webber (C)Williams F1
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しかしこれについてGPDAの会長を務めるウィリアムズのマーク・ウェバー(29歳:オーストラリア)は、むしろシューマッハを擁護する立場を取っている。

「僕はシューマッハの取った行動がほんとうにミスであったと思うよ。
またそう思いたいよね。
普通であればこうしたエラーを犯してもサンドトラップであるべき場所が、ここではガードレールだからこんなことになった。
おそらく、たった2人か3人の人間だけがこの件の真相を知っているんだと思う。
でももしもこの件で不満を言うのであれば、もともとシューマッハより速いタイムを記録しているべきだったよね。
これについてはスチュワードが調査の結果を出す筈だから、いま僕たちはそれを待つしかないんだ」

もしシューマッハがグリッド後退のペナルティを受けた場合、ウェバーはフロントロウに躍進する立場でもあるだけに、自然と言葉は慎重なものになるようだ。
ちなみにウェバーのフロントロウ獲得はこれまで2回。(2004年マレーシア・2005年スペイン)
モナコでは昨年の3位が最高位だ。

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ルノー代表はシューマッハに怒り爆発

モナコGP公式予選でのストップについて、FIAはまだ正式な見解を示していないが、直接のライバルであるルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は怒りを隠せない様子だ。
Flavio Briatore (C)Renault F1 UK
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「あれはミスなんかじゃない。
明らかにシューマッハは自分の意志でマシンを『駐車』したんだ。
最初のスピンはミスかも知れないが、その後の処置は故意にやったものだね。
あの時アロンソはコンマ3秒も速いペースで走っていた。
あのイエローがなければ、ウチがポールポジションを穫っていたのは間違いないよ。
ただし彼が何故そんなことをする必要があったのか私は知らない。
それは『フェラーリのマネージメント』だから……」

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いまだシューマッハへの処分はなし

フィジケーラへの処分は発表になったものの、ポールポジションを獲得したミハエル・シューマッハについてはいまだに何の発表もない。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームはFIAの見解が示されるまで公式予選後のコメントを発表しないとして、唯一何らリリースを出していないままだ。

なお、パドックでは「シューマッハは故意にストップさせたが、あまりに巧みでFIAは処分できないだろう」との見方がもっぱらだ。

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スチュワード、フィジケーラにペナルティ

FIAのレース・スチュワードは、27日(土)行われたモナコGP公式予選中、ジャンカルロ・フィジケーラ(ルノー)がデビッド・クルサード(レッドブル)の走行を邪魔したとしてペナルティを科すことを発表した。
Giancarlo Fisichella (C)Renault F1 UK
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ペナルティの内容は、フィジケーラが公式予選で記録したタイムの上位3つを取り消すというもの。
ただし、現在までのところまだ予選結果の修正は行われていない。

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スーパー・アグリ モナコGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoCircuit de Monaco, Monte Carlo
27 May 2006

2006年モナコGP フリー走行/予選

佐藤琢磨  カーナンバー22 (SA05-05)
フリー走行3回目 20位 走行周回数:24 最速ラップタイム 1:17.148
予選 20位 最速ラップタイム 1:17.276
フランク・モンタニー カーナンバー23 (SA05-02)
フリー走行3回目 22位 走行周回数:21 最速ラップタイム 1:17.934
予選 21位 最速ラップタイム 1:17.502
T-Car SA05-01

晴天に恵まれた土曜日のモンテカルロ市街地コースで、このレースならではの1日のインターバルを終え、再びF1マシンによる走行がスタートした。午前中に設けられた3回目のフリー走行のセッションののち、SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨とフランク・モンタニーは予選最初のセッションに挑んだ。その結果、ふたりのドライバーはこの予選でタイムを記録できなかったフェラーリのフィリペ・マッサの前から明日のモナコGPをスタートすることになった。

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ホンダ モナコGP公式予選ニュース

honda_f1_logo第7戦 モナコGP 2日目フリー走行・予選

「バリチェロ、7番手で明日の決勝をスタート」
5月27日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:23〜25度(予選)

モナコGP2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは、明日の決勝レースを7番グリッドからスタートする。
また、ジェンソン・バトンは、14番手に終わった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
2日目も快晴。路面にゴムも乗り始め、ラップタイムはどんどん縮まっていく。
午前中のフリー走行では、バトンが9番手、バリチェロ11番手だった。

午後になると、上空に薄い雲が張り出してきた。
とはいえ、雨が降りそうな気配はない。
気温23度、路面温度42度のコンディションで始まった、午後2時からの第1セッション。
開始後6分、F・マッサ(フェラーリ)のタイヤバリヤへの激突により、赤旗中断となる。
しかしHonda勢はその影響を受けず、バリチェロ8番手、バトン11番手で次のセッションへと進んだ。

第2セッションでは、バリチェロは10番手で最終予選組に残った。
しかし、バトンはニュータイヤで最後のアタックに挑んだものの、14番手に終わった。

最終セッション。
バリチェロはニュータイヤを履き、最終のアタックに賭け、7番グリッドを獲得した。

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トヨタ モナコGP公式予選ニュース

Toyota_new_logo2F1第7戦モナコGP予選 タイムアタック合戦でJ.トゥルーリが8番手確保
R.シューマッハーは僅差で惜しくも最終第3ピリオド進出ならず、11番手グリッドから決勝へ

F1第7戦モナコGPの公式練習3回目と予選が行われた。
好天に恵まれたモナコの公道特設コースで午前11時から1時間に渡って公式練習3回目が行われ、2時間のインターバルの後、午後2時に予選が開始された。
気温24度、路面温度43度、湿度66%のコンディションの下、狭く、屈曲の多い難コースでのタイムアタックアタックが繰り広げられた。
第1ピリオドでは、ラルフ・シューマッハーが4番手、ヤルノ・トゥルーリは、9番手タイムを刻み、第2ピリオドに進出。
トップ10グリッドへの生き残りを賭けた第2ピリオドは、僅差の争いとなり、ヤルノ・トゥルーリが8番手タイムを記録したが、ラルフ・シューマッハーは惜しくも11番手となり、最終第3ピリオドへの進出はならなかった。
最終第3ピリオドでは、ヤルノ・トゥルーリが8番手グリッドを確保。
11番手グリッドのラルフ・シューマッハーと共に、明日の決勝レースへと臨む。

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2006/05/27

シューマッハのストップ、審議対象に

モナコGP公式予選終了後、レース・スチュワードはミハエル・シューマッハのコース上でのストップに対し、審議対象としたことを発表した。

まだ結果は出ていないが、万一最速タイムの取り消し等の処分が下された場合、ポールポジションがアロンソの手に渡る可能性もある。
そのアロンソは、最後のアタックで言えない見るまでは最速タイムで来ていたと、公式予選後の記者会見でシューマッハへの不満を表情にあらわしていた。

なお、スチュワードはフィジケーラとクルサードとの接触(?)についても審議対象としている。

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モナコGPポールポジションはシューマッハ

モナコGP公式予選はフェラーリのミハエル・シューマッハがポールポジションを獲得。
シューマッハのモナコGPポールは2000年以来、4回目ということになる。
(最多は故アイルトン・セナの5回)

しかし最終アタックの際にコーナーを曲がりきれずにコース上でストップ。
これによりコースはイエローコーションとなった。
すでにこの時点で最速タイムを出していたシューマッハ、うがった見方をすれば自らマシンを止めたことにより他のドライバーの最後のアタックを阻止した形と言えないこともない後味の悪い止まり方となった。

2位にはルノーのアロンソ、3位ウィリアムズのウェバー、以下マクラーレンのライコネン、ルノーのフィジケーラ、マクラーレンのモントーヤ、ホンダのバリチェッロ、トヨタのトゥルーリ、レッドブルのクルサード、そしてウィリアムズのロズベルグという結果になった。

公式予選結果はこちら
モナコGP画像はこちら

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予選第2ピリオドでホンダのバトン脱落

公式予選第2ピリオドは特にアクシデントもなく終了。
トップタイムをマークしたのはマクラーレンのライコネン。
以下、アロンソ&フィジケーラのルノー勢。
そしてレッドブルのクルサード、フェラーリのシューマッハ、ウィリアムズのウェバー&ロズベルグ、トヨタのトゥルーリ、マクラーレンのモントーヤ、ホンダのバリチェッロとここまでの10人が最終ピリオドへと進出。

ここで脱落したのはトヨタのラルフ、レッドブルのクリエン、ホンダのバトン、BMWのビルニューブ、そして途中ストップした同じくBMWのハイドフェルドということになった。

バトンが最終ピリオドへ進めなかったのは今回が初めて。
2004年には2位表彰台に上がったバトンだが、昨年ペナルティで出場停止だったことも響いたか。

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予選第2ピリオドw@

公式予選第2ピリオドは特にアクシデントもなく終了。
トップタイムをマークしたのはマクラーレンのライコネン。
以下、アロンソ&フィジケーラのルノー勢。
そしてレッドブルのクルサード、フェラーリのシューマッハ、ウィリアムズのウェバー&ロズベルグ、トヨタのトゥルーリ、マクラーレンのモントーヤ、ホンダのバリチェッロとここまでの10人が最終ピリオドへと進出。

ここで脱落したのはトヨタのラルフ、レッドブルのクリエン、ホンダのバトン、BMWのビルニューブ、そして途中ストップした同じくBMWのハイドフェルドということになった。

バトンが最終ピリオドへ進めなかったのは今回が初めて。
2004年には2位表彰台に上がったバトンだが、昨年ペナルティで出場停止だったことも響いたか。

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モナコGP予選第1ピリオドでマッサがクラッシュ

いよいよ注目のモナコGP公式予選第1ピリオド15分がスタート。
残り8分というところでフェラーリのマッサがカジノでガードレールにクラッシュし赤旗中断。
もちろんこれでマッサは第1ピリオドでの脱落ということになった。

再開後、トップタイムをマークしたのはマクラーレン・チームのライコネン。
2番手アロンソ、3番手にウェバー、以下ラルフ、モントーヤ、クリエン、フィジケーラ、バリチェッロ、トゥルーリの順。
心配されたトヨタ勢だが、スピードを取り戻したようだ。

このセッションで脱落したのはミッドランドのアルバースとモンテイロ、トロ・ロッソのスピード、スーパー・アグリの佐藤琢磨とモンタニー、そしてクラッシュしたマッサということになった。
ノータイムのマッサはもちろんスターティンググリッド最後尾ということになる。

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モナコGPフリー走行3回目はアロンソ

27日(土)午前に行われたモナコGPフリー走行3回目セッションは、ルノーのアロンソがトップタイムを記録して終えた。

2番手にはライバル、フェラーリのシューマッハ。
3番手もルノーでフィジケーラ。
4番手はこのモナコで優勝経験を持つレッドブルのクルサード。
そして5番手にはルーキーながらGP2でこのモナコを経験しているウィリアムズの新鋭ロズベルグがつけた。

以下、マクラーレン・チームのモントーヤ、ウィリアムズのウェバー、フェラーリのマッサ、マクラーレン・チームのライコネンという順。

今回から改良型車『TF106B』を投入したトヨタ・チームだが、特異なこのコースでセットアップに苦しんだか、トゥルーリが19番手、ラルフが21番手と低迷。
またスーパー・アグリは佐藤琢磨が20番手、モンタニーは最下位の22番手となっている。

フリー走行3回目の結果はこちら
注目の公式予選はいよいよこのあと現地時間午後2時(日本時間午後9時)から行われる。

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F1ワンメイクタイヤ、ピレリの他にも続々参戦?

FIAは2008年シーズンからのF1タイヤ・ワンメイク化をにらみ、その入札の受付をすでに始めたが、もしかするとこれまでの予想以上に壮絶な応札がみられることになるかも知れない。
Bridgestone Tyre Staff(C)Ferrari S.p.A
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伝えられているようにマックス・モズレー会長の思惑にはイタリアのピレリがあるとされるが、英『オートスポーツ』誌によればさらにかねてF1参戦への関心を隠していない韓国のクムホ、そしてF1タイヤで過去最大の実績を持つアメリカのグッドイヤー、加えて日本のヨコハマタイヤまで名前が挙げられているという。

これまでの経緯からするとブリヂストンタイヤというのが最も妥当な選択になる筈だが、真っ当な理屈だけでいかないのがF1の世界。
その行く末に大きな関心が集まっている。

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シューマッハ、「あまりにもグリップがない」

現役F1ドライバーの中ではもっとも多いモナコGP通算5勝を誇るミハエル・シューマッハだが、ここまでのところ思うような走りができていないようだ。
フリー走行1日目のシューマッハはなんと15番手と出遅れている。
2003 Monaco GP (C)Ferrari S.p.A
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「全然納得いく走りなんかできていないよ。
まだタイヤは1セットしか使っていないけれど、このタイムが結果を表すように初日はとにかくグリップが足りなかった。
その原因がどこにあるのか、いまデータを解析中ということだよ。
まだやるべき仕事はあまりに多いけど、でもチームはこうしたことに対処できるだけの多くの経験を持っているから……」

モナコGPで最も勝利しているのは故セナの6勝。
これに次ぐシューマッハの5勝は故グラハム・ヒルと並ぶもの。
現役ではクルサードが2勝で続き、あとはモントーヤ、トゥルーリ、ライコネンのそれぞれ1勝となっている。

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注目のモナコGP予選、大混乱も?

今日、いよいよ新しい予選方式になって初めてのモナコGP予選を迎えることになるが、相当混乱があるのでは、と多くのチーム関係者が予想しているようだ。
Ros Brawn (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームのロス・ブラウン/テクニカル・ディレクターは「予選によってずいぶんと混乱や不公平が出るかも知れないが、まあそれも含めてレースというものだからね。
今年のルールでは、とりわけ各ピリオドの終盤で赤旗中断になった場合や、スロー走行中のクルマのオーバーテイク、さらには最終ピリオドでの行列など、注意すべき点はあまりに多い。
ピットが考える戦略もたくさんありそうだね」と、語っている。

クラッシュによる赤旗中断が度重なれば、公式予選全体が思わぬ長時間に及ぶことも考えられそうだ。

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ミシュラン会長、突然の事故死

ミシュラン・グループの総帥であるエドワール・ミシュラン会長(フランス)が、海で事故死したことが24日(金)わかった。享年42。
(ミシュラン創業者エドワール氏と同名)
Michelin Tyre (C)Renault F1 UK
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場所はフランスのセイン島で、ミシュラン氏は友人とボート遊びをしていたという。
この島はフランス最西端の切り立ったラ岬沖にあり、古代ケルト人が、ガリア(ヨーロッパ大陸)を背に、ブルターニュやアイルランドの険しい西端の海岸に立ち、「ここが世界の終わり」だと信じていた場所という。

ミシュランはスペインGP終了時点でF1通算97勝。
グッドイヤーに次ぎ、まったく同数のブリヂストンと並んで史上第2位につけている。

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2006/05/26

バトン、「モナコだって予選がすべてじゃない」

ほとんどコース上でのオーバーテイクが困難ということで、誰もがモナコでは予選が重要と口を揃えるが、ホンダ・チームのジェンソン・バトン(26歳:イギリス)はそれでも「予選がすべてという訳じゃない」と、語っている。
Monaco Image (C)McLaren Group
拡大します
「みんなモナコでは予選が大事だと言うけれど、でもレースではスターティンググリッドの前部にいることで最善の状況が保証されるというものじゃないよ。
以前のように、ワンストップだったらそれでメリットを享受したこともあっただろう。
でも今年はタイヤのレギュレーションが違うし、さらにここでは『運』というものがとても重要な要素になるんだ。
とはいえ、明日の予選はまさに見ものだとは思うけれどね」

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マッサ、フェラーリ・チーム残留に自信

様々な噂が立っては消えるフェラーリ・チームの2007年ラインナップだが、渦中の一人でもあるフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)はそれでも跳ね馬チーム残留に自信をみせている。
M.Schumacher & F.Massa (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「僕のフェラーリ在籍は今年限りなんていう記事も見掛けるけれどね、僕自身はこれから先数年に渡ってこのチームにいると確信しているよ。
ただ、現時点ではまだキミ・ライコネンのこともミハエル・シューマッハのことも流動的なんだと思う。
したがって、今のところ僕のポジションもまだはっきりしてはいないね。
もちろんレースドライバーとテストドライバーとの間には天と地ほどの違いがあるよ。
だけど、たとえ再びテストドライバーになるとしても、それは僕にとって決して悪夢という訳ではないけれどね」

マッサにとって心強いのは、彼のパーソナル・マネージャーがニコラス・トッドということで、父親でもあるジャン・トッド監督のバックアップが期待できるということだろう。

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アロンソ、「大切なのはチャンピオンシップ」

昨シーズンから今年に掛けて、際だつ強さをみせつけるチャンピオン、フェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)だが、全ドライバーの憧れと言われるこのモナコGPでは実はまだ勝利したことがない。

これについてアロンソは「もちろんここで勝てたらいいなとは思っているよ。
モナコでの勝利はF1ドライバーにとって格別なものだからね。
でも、自分にとってここでの勝利が決定的なものという訳ではない。
大事なのはチャンピオンシップであって、それを考えれば、まあトロフィーが獲れれば(表彰台)いいかなと僕は思っているよ」と、語っている。
M.Schumacher/2004 Monaco GP (C)Ferrari S.p.A
拡大します
アロンソと、過去5勝とここモナコを得意とするミハエル・シューマッハとのポイント差は現在15ポイント。
仮にシューマッハが優勝したとしてもアロンソが3位に入ればポイントは4ポイント縮まるだけだ。

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ルノー代表、ホンダの姿勢を非難

F1のコスト削減に熱心なルノー・チームのフラビオ・ブリアトーレ代表は、FIAによる2008年シーズンからのレギュレーション変更案に、とりわけホンダ・チームが強い姿勢で反対していることを名指しで非難した。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
拡大します
「F1にはテクノロジーが必要だと強く主張するチームは、しかしもう7年も戦って一度も勝利していないチームなんだがね。
0勝、そしていくつかの表彰台。そういうチームがこの問題について何を話しているのか私は知らないよ。
しかしわれわれは観客のためにもっとエキサイティングなレースをする必要があるんだ。
それはピットで追い越しをするようなものじゃなくてね。
いまわれわれはあまりにたくさんのテクノロジーを持っているじゃないか。
しかしレースというものは、ほんとうはもっとドライバーに仕事をさせるべきなんだよ」

GPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)内部でも、F1がよりハイレベルなテクノロジーの場であるべきと主張するホンダやトヨタらに対して、ルノーは親会社の意向もあって必ずしも同じ考えではなく、いつ袂を分かっても不思議ではない状況とみられている。

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これがダイヤモンド・ステアリングホイール

マクラーレン・チームとアソシエート・パートナーの関係にある宝石会社『スタインメッツ』が製作した自慢の『ラグジュアリー・ステアリング・ホイール』がこれだ。

時価数十万ドルとも言われるこの輝きが、モンテカルロの市街地コースを攻めるドライバーの目を眩ませないのか、心配ではある。

Steinmetz Steering Wheel (C)McLaren Group
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『BMWザウバーF1』のトラブルは深刻?

モナコGPフリー走行1日目に臨んだ『BMWザウバーF1』チームだが、第3ドライバー&テストドライバーのロバート・クビサが1回目、2回目のセッション共にクラッシュ。
問題は、その理由がエレクトロニクス系とみられる原因不明のものにあるというから深刻だ。

Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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チームは結局レギュラーのジャック・ビルニューブ&ニック・ハイドフェルドもガレージに戻したため、この日のタイムシートではビルニューブが20番手、ハイドフェルドが22番手、クビサが26番手と思わぬ低迷を喫する始末となった。

ビルニューブは「クルマ自体はかなりコンペティティブだと思うけど、でもクビサのクルマに問題が発生して早くストップする羽目になってしまったんだ。
だから僕たちの本当のパフォーマンス・レベルはまだ誰も知らないんだ。
やるべきことは、まだほんとうににたくさんあるね」と、こぼしている。

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『BMWザウバーF1』のトラブルは深刻?

モナコGPフリー走行1日目に臨んだ『BMWザウバーF1』チームだが、第3ドライバー&テストドライバーのロバート・クビサが1回目、2回目のセッション共にクラッシュ。
問題は、その理由がエレクトロニクス系とみられる原因不明のものにあるというから深刻だ。

Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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チームは結局レギュラーのジャック・ビルニューブ&ニック・ハイドフェルドもガレージに戻したため、この日のタイムシートではビルニューブが20番手、ハイドフェルドが22番手、クビサが26番手と思わぬ低迷を喫する始末となった。

ビルニューブは「クルマ自体はかなりコンペティティブだと思うけど、でもクビサのクルマに問題が発生して早くストップする羽目になってしまったんだ。
だから僕たちの本当のパフォーマンス・レベルはまだ誰も知らないんだ。
やるべきことは、まだほんとうににたくさんあるね」と、こぼしている。

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デイモン・ヒル氏はアロンソ(ルノー)擁護

史上最年少チャンピオンとなったフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)のファンへの姿勢について、バーニー・エクレストン氏は「サービス精神が不足」と、指摘。
これにアロンソ自身が反論していたが、今度はBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の会長に就任したばかりの元F1チャンピオン、デイモン・ヒル氏が英『ロイター』で擁護している。
M.Schumacher & D.Hill & A.Prost (C)Williams F1
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「アロンソにとってとても重要なこの時期に、エクレストンがそういうことを言うのは賛成できないな。
それに彼のアロンソに対する見方はちょっと偏っていると感じられるよ。
だっていまのスペインでのこのF1熱の盛り上がりには、アロンソの貢献でなくて何が原因だというのかい。
彼は立派にF1に貢献していると僕は思うけれどね」

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ライコネン(マクラーレン)のマシンから出火

モナコGPフリー走行1回目、終盤にコースに出たマクラーレンのキミ・ライコネンは、チェッカーフラッグ直後にトンネル出口でマシンから出火し、周囲を驚かせた。

原因は断熱材が一部燃えたためということだったが、マシンはワイヤハーネスにダメージを負ったため午後のセッション開始時間になってもメカニックらによる懸命な修復作業が続けられた。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
拡大します
これについてさしものアイスマンも「いきなり煙が上がった時には驚いたね。
コースマーシャルがすぐに消してくれなかったから、僕が自分で消火器を手に取ったんだけど、そのため鎮火が遅れてダメージが大きくなってしまったんだよ。
それでもチームが素晴らしい仕事をしてくれ、午後のセッション後半からまた走ることができたので助かった」と、興奮を隠せない様子だ。

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スーパー・アグリ モナコGPフリー走行ニュース

Superagurif1_logoCircuit de Monaco, Monte Carlo
25 May 2006

2006年モナコGP フリー走行

佐藤琢磨       カーナンバー22 (SA05-05)
フリー走行1回目 25位 走行周回数:23 最速ラップタイム 1:21.144
フリー走行2回目 28位 走行周回数:31 最速ラップタイム 1:19:803

フランク・モンタニー カーナンバー23 (SA05-02)
フリー走行1回目 26位 走行周回数:21 最速ラップタイム 1:21.594
フリー走行2回目 25位 走行周回数:19 最速ラップタイム 1:18:731
T-Car SA05-01

今年で64回目の開催となる、伝統のモナコGPがいよいよ開幕した。
他のグランプリと異なり、木曜日からレーススケジュールは始まり、好天の中、2回のフリー走行が行われた。
午前、午後ともレッドフラッグで中断される事態が起きたが、初めてこの偉大なレースに挑むことになるSUPER AGURI F1 TEAMは予定どおりに一日のプログラムをこなした。

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ホンダ モナコGPフリー走行ニュース

honda_f1_logo「デビッドソン、初日午前、午後ともに2番手」

5月25日・木曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:22〜25度

モナコGP初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのアンソニー・デビッドソンが、クラッシュを喫したものの、午前、午後のセッションで総合2番手。
ジェンソン・バトンは午後のセッションで9番手、ルーベンス・バリチェロは13番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
全18戦中唯一、木曜日に初日フリー走行が行われるモナコGP。
朝から青空が広がり、風もさほど強くない絶好のコンディション。
デビッドソンは積極的に周回を重ね、午前中のフリー走行は、全28人中最多の31周を走って、2番手。
レギュラードライバーも、市街地コースということで、それぞれ通常より多めの12周を走って、バトン8番手、バリチェロ10番手だった。

午後のセッション。デビッドソンは、途中、2番手のF・アロンソ(ルノー)を1秒6以上引き離す最速タイムを出したが、直後の1コーナーでタイヤバリヤに接触。
左フロントを大破させ、赤旗中断となった。
その後は2台だけの走行となったホンダ勢だが、バトンは20周、バリチェロは24周を走って、それぞれ9番手、13番手だった。

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トヨタ モナコGPフリー走行ニュース

Toyota_new_logo2F1第7戦モナコGP 進化型“TF106B”デビュー戦へと公式練習開始
R.シューマッハー、J.トゥルーリが難度の高い伝統の市街地特設コースでデータを収集

F1第7戦モナコGPが、モナコ公国・モンテカルロ市街地の特設コースで行われる。
通常のグランプリウィークと異なり、伝統のモナコGPならではのスケジュールで、木曜日に公式練習の1回目と2回目が行われた。

気持ち良く晴れ渡った空の下、気温23度、路面温度29度、湿度61%のコンディションで午前11時に公式練習1回目が開始され、各チームが早々にデータ取りを開始。
進化型“TF106B”のデビュー戦へとパナソニック・トヨタ・レーシングの2人のドライバーは、公式練習1回目から積極的に走行を重ね、ヤルノ・トゥルーリが11周を走行して15番手、ラルフ・シューマッハーは14周で16番手タイムを刻んだ。

2時間のインターバルを挟んで行われた公式練習2回目は、気温は変わらず23度ながら路面温度は47度まで上昇。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は狭く、曲がりくねった難コース攻略へ向け、着実に周回を重ね、データを収集。
ヤルノ・トゥーリが11番手、ラルフ・シューマッハーが18番手となり、明後日、土曜日に行われる公式練習3回目と予選、そして、日曜日の決勝へと臨む。

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2006/05/25

赤旗中断フリー走行2回目はウィリアムズのブルツ

モナコGPだけの特例・木曜日に行われたフリー走行第1日目午後のセッションは、ウィリアムズ・チームの第3ドライバー&テストドライバーであるアレクサンドル・ブルツがトップタイムを記録した。

セッションは途中、その時点でトップだったホンダのデビッドソンがサン・デボーテでクラッシュ、左フロントホィールを損傷して赤旗中断となった。
再開後、今度はBMWのクビサがラスカスで左後部にダメージを負って再び赤旗中断に。

結局この日はブルツが1位、クラッシュのデビッドソンが続き、3番手にはマクラーレンのモントーヤ、4番手に午前のセッションで最速だったルノーのアロンソ。
以下、レッドブルのドーンボス、マクラーレンのライコネン、ルノーのフィジケーラ、レッドブルのクルサード、ホンダのバトン、フェラーリのマッサと続いた。
ミハエル・シューマッハは15番手。

注目のスーパー・アグリではモンタニーが佐藤琢磨を丸1秒以上速いタイムを記録、28台中25番手となった。(佐藤琢磨は28番手)

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モナコGPフリー走行1回目、絶好調アロンソだ!

レギュレーションが変わって初めて迎えた伝統のモナコGP。
その最初のセッション、フリー走行1回目で並み居る第3ドライバーらを押さえトップタイムを記録したのは目下絶好調のフェルナンド・アロンソだった。

これに続いたのはホンダの第3ドライバー、アンソニー・デビッドソン。
しかし3番手にもルノーの同僚ジャンカルロ・フィジケーラがつけ、ルノー『R26』の速さをみせつけた。

4番手にはここモナコを得意とするフェラーリのミハエル・シューマッハ。
以下、マクラーレンのモントーヤ、BMWのクビサ。
クビサはここモンテカルロと同様の市街地コース・マカオGPでポールポジションを穫った実績を持つ技巧派ドライバーだ。

なお、BMWのハイドフェルドとマクラーレンのライコネンはインストレーションラップだけで有効な計測タイムはなし。
スーパー・アグリは佐藤琢磨が25番手、フランク・モンタニーが26番手で、両者のタイム差は0.45秒というものだった。

フリー走行1回目のタイムはこちら

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無限ホンダの本田社長に無罪判決

法人税法違反の罪に問われた『無限』の本田博俊社長に対するさいたま地裁の判決が25日(木)行われ、裁判長は無罪判決を下した。

本田博俊社長は、ホンダ創業者である故・本田宗一郎氏の長男。
2000年までの3年間で約28億円の所得を隠し、法人税約10億円を脱税したとして起訴されていたもの。

『無限』は1992年からフットワーク・チームへF1エンジンを供給。
のちロータスやリジェ、プロスト、ジョーダンと2000年までF1に参戦。
ポールポジション1回、優勝4回を記録した。
なお、法人としての『無限』は、罰金2億4千万円とされた。

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トヨタ『TF106』&『TF106B』比較図

いよいよ本日開幕するモナコGPに、トヨタ・チームは改良型マシン『TF106B』を投入へ。
その『TF106B』と前任車『TF106』との完全比較図がこちらにあります。

Toyota『TF106』vs『TF106B』(C)Panasonic Toyota Racing
拡大します(Nifty Member)

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『アイスマン』、『アイスカー』に乗る!!

マクラーレン・チームのアソシエート・パートナーであるダイヤモンドの『スタインメッツ』社が、今年は本物のダイヤモンドをあしらったF1ステアリングホイールを製作、モナコGPの会場で発表した。

このステアリングホイールは、実際にキミ・ライコネンとファン・モントーヤのマシンで使われるということだが、コクピット内の視覚的な状況からホワイト・ダイヤモンドが使用されているとのこと。

またこのプロモーションのため、なんと実物大の氷製マシンを製作。
北欧フィンランドのアイスマンことキミ・ライコネンが、実際にこのアイスカーに乗り込むパフォーマンスをみせた。

なお2005年の同じモナコGPではダイヤを埋め込んだヘルメットを製作。
のちにオークションで販売され、慈善団体に寄付している。
また2004年のモナコGPでは当時のジャガー・チームのマシンのノーズにダイヤを埋め込んだが、ミラボーでクラッシュしたあとダイヤは今も行方不明になったままだ。

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   (クリックすると拡大します)

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フェラーリ新スポンサーは年額28億円!?

従前の噂通り、『テレコム・イタリア』との間でスポンサー契約を結んだフェラーリ・チームだが、伝えられるところではその金額は年2,500万ドル(約28億円)とのこと。
一般的にはかなり高額だが、『ボーダフォン』の金額が推定4,000万ドル(約45億円)と言われていたことを考えると、さしもの金満チームも台所事情は少々苦しいものになりそうだ。
Ducati Image (C)Ducati Racing Team
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ちなみにブランド名は『アリス』を使用するということで、2007年シーズンのフェラーリは『マルボロ+アリス』という組み合わせになるが、奇しくもこれは、2輪ドゥカティ・チームとまったく同一のものとなる。
(ドゥカティのマシンは昨年10月にシューマッハがムジェロで走らせている)

なお2007年、ボーダフォンはマクラーレン・チームのタイトル・スポンサーになることがすでに確定している。

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エクレストン氏、『カンガルー』と提携

バーニー・エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)が、モータースポーツのメディア・サービスに実績を持つ『カンガルー・メディア』社と提携した模様だ。
(同社はこれまで米NASCARシリーズなどにも携わっている)
Bernie Ecclestone (C)Honda Racing
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これが実現すれば、これまでFIAが厳しく禁じてきたF1レースの映像や音声、画像が、同社の持つ最新テクノロジーにより、携帯端末(テレビ)などで容易に観られるようになるとみられる。

エクレストン氏は先にGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)との間でテレビ放映権による収益の分配で大幅譲歩をみせたばかりだが、今回の提携でまた新たな巨額資金を獲得するようになるかも知れない。

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バリチェッロ、「新チームでの経験が必要だった」

今季ホンダ・エンジンへと移籍したルーベンス・バリチェッロ(33歳:ブラジル)は、「新チームでは新たな経験が必要だった」と、これまでの6戦について述懐している。
Rubens Barrichello/B.A.R Honda 007
(C)Honda Racing

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「チームを変わるということは、ただ単にこっちのクルマからこっちのクルマへと乗り換えるだけのことじゃないんだ。
フェラーリと比べてホンダの場合、ブレーキシステムがまったく異なっていたよ。
僕はバトンよりもハードにブレーキングをするんだけど、マシンはバトンのやり方に合わせたもので、どうにもそのフィーリングに納得できなかったんだ。
事前のテストで、僕はいつも『ブレーキ』『ブレーキ』『ブレーキ』と言い続けたんだけれど、彼らからはいつも『OK、レースに向けて改良するよ』という答えだった。
だけども実際にレースになってみると、ブレーキは何も変わっていなかったね。
そのために最初の数レース、僕は苦労していたんだよ」

2-3レース後、新しいコンポーネンツが投入され、やっと進歩できたとバリチェッロは語っているが、実際、このところは入賞を続けている。
今後はせっかくの予選グリッド上位を決勝レースでも維持することが、バトン共々このチームの課題か。

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ルノー・チーム、『ローレウス大賞チーム賞』受賞

過去1年間で最も活躍したスポーツ選手やチームを選出する『ローレウス大賞』で、今年度はルノー・チームがチーム賞を受賞した。
Renault Team (C)Renault F1 UK
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事前の噂ではサッカーのリバプールが最有力候補とされていたが、巷の予想を覆してルノー・チームが最高の栄誉に輝いたもの。

一方、スポーツマン部門ではテニスのロジャー・フェデラー選手が受賞、残念ながらこちらにノミネートされていたフェルナンド・アロンソは受賞を逸した。
(過去F1ドライバーではフェラーリのミハエル・シューマッハが2002年と2004年の2回受賞している)
なお、スピリット・オブ・スポーツ部門では、F1でも話題になっている2輪のバレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハ)が栄冠を獲得している。

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ハンス・ストゥック氏、「BMWチームにビルニューブ必要」

『BMWザウバーF1』チームでは、来季ジャック・ビルニューブに代えて現テストドライバーのロバート・クビサをステップアップさせるとの見方が伝えられているが、これに元F1ドライバーであるハンス・ストゥック氏(55歳:ドイツ)が反発している。
Hans Joachim Stuck

h_stuck2これは同チームの主要スポンサーであるクレディ・スイスの『eマガジン』で語ったもので、この中で同氏は「私はこれまで常にビルニューブのファンだったよ。
彼はまさにこのチームのコアであって、その存在は欠かせないものになっている。
これを経験のないクビサに代えるなんていうのは間違ったことだと思うんだ」と指摘。

さらにもう一人のドライバーであるニック・ハイドフェルドについても「ハイドフェルドはすでに105戦もして一度も勝利したことがない。
もしここBMWでチャンピオンになれないのなら、もう彼には別のチャンスは訪れないだろう」と警告した。

ストゥック氏は戦前アウト・ユニオンで活躍したストゥック・シニアの子息で、F1ではマーチやシャドーなど非力なマシンで参戦、最高位は3位。
主にスポーツカーレースなどで活躍、ルマン24時間レース優勝(ポルシェ)やDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)優勝(アウディ)など、ドイツ・モータースポーツ界では英雄的存在だ。

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モナコのコースではV10のトロ・ロッソが有利?

現在F1に参戦している11チームの中で、唯一『スクーデリア・トロ・ロッソ』だけが制限付きの『V10-3.0リッター』エンジンを使用しているが、これがモンテカルロでは他よりも有利に働くのではと指摘されている。
Gerhard Berger (C)Redbull Racing
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しかしこれについて同チームの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガー氏は次のように反論した。

「われわれの使っているエンジンについてのレギュレーションは妥当なもので、特別有利なこともなければ不利なこともない。
それはこのモンテカルロのコースであっても同じこと。
われわれがここで『不当な表彰台を獲得するだろう』なんて、まさに馬鹿げた見方だよ」と、地元オーストリアの『ザルツブルガー・ナハリヒテン』紙で強調した。

今季トロ・ロッソが使うコスワース・エンジンは回転数が16,700rpmに制限され、インテークにはリストリクターが取り付けられ吸気量も制限されているが、V8よりもトルクフルであるためモンテカルロのような低速で狭い市街地コースでは有利なのでは、とみられているもの。

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クルサードはイギリスGPでの躍進に期待

今シーズン、本家フェラーリ・チームがすでに2勝を挙げるなどトップ争いを演じているのに対し、同じエンジンを搭載するレッドブル・レーシングはいまいちスピードに乗り切れないでいる。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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これについて同チームを引っ張るベテランのデビッド・クルサードは「今年これまでのレースは失望させられるものだったね。
なにしろ同じエンジンを使っている筈なのに、フェラーリとはストレートスピードが全然違うんだもの。加速する時にはもっとそれが顕著に出るよ。
チームは『エンジンに何も問題はない』と言うんだから、これはマシン自体が遅いというしかないよね。
でもいよいよニューイのデザインがイギリスGPから投入されるというから、僕はこれに期待しているんだ。地元レースでもあるしね。
ま、今回のモナコGPはじっと我慢かな」と、語っている。

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フェラーリに新スポンサー

24日(水)フェラーリ・チームは『テレコム・イタリア』との間に新しくスポンサー契約を結んだことを明らかにした。
Image (C)Ferrari S.p.A
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テレコム・イタリアはイタリアでインフォメーション関連のメディア事業を手掛ける会社で、その革新的なイメージがF1をリードするフェラーリに合致するとしている。

ジャン・トッド監督は「テレコム・イタリアのような著名なグループとスポンサー契約が結べてとても喜んでいる。
彼らの技術力と共に、チームは生産的な進歩を遂げることができるだろう」と期待感をみせた。

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2006/05/24

レッドブルの『ニューイ効果』はイギリスGPから

9年間という長きに渡って在籍したマクラーレン・チームを離れ、2006年シーズンからレッドブル・レーシングへ移籍を果たしたエイドリアン・ニューイ氏(47歳:イギリス)のその効果が、いよいよ次戦イギリスGP(6月11日)から表れると期待されていることがわかった。
A.Newey & D.Coulthard (C)RedBull Racing
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それによればかねて同氏は現行マシン『RB2』のエアロダイナミックスの改良に取り組んでいたが、それがイギリスGPで初めて投入されるというもの。

かつてマーチでその才能を開花させたあと、とりわけエアロダイナミックスのスペシャリストとしてウィリアムズ、そしてマクラーレンで幾多のチャンピオン・マシンを生み出したニューイ氏は、同じくマクラーレンから移籍したデビッド・クルサードと再び仕事を共にして栄冠を狙っている。

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スーパー・アグリ、さらに3戦モンタニー起用へ

『グランプリ2006』が伝えるところによれば、現在今週末のモナコGPまでのフランク・モンタニー起用を発表している『スーパー・アグリ・F1』チームは、さらに3戦の継続を決めたということだ。
(まだチームからの正式発表は行われていない)
Frank Montagny (C)Super Aguri F1
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FIAによる井出有治のスーパーライセンス剥奪という前例のない処分のあと、前ルノー・チームのテストドライバーだったモンタニーが起用され、これまでヨーロッパGPとスペインGPの2戦を戦い、いずれもリタイヤに終わっている。
しかし原因はいずれもハイドロリック系やドライブシャフトというメカニカルトラブルによるものでドライバーエラーではない。
佐藤琢磨とのタイム差もこれまでより接近しており、豊富なテスト経験からチームの信頼も厚いようだ。

次の3戦は6月11日のイギリスGP、そして6月25日のカナダGP&7月2日のアメリカGPという北米2連戦ということになる。
そしてその次のフランスGP(7月16日)にはいよいよ期待の新型車『SA06』の投入が期待されているのだが。

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スーパー・アグリ モナコGP事前ニュース

Superagurif1_logoCircuit de Monaco, Monte Carlo
25-28 May 2006

2006年モナコGP プレビュー

今シーズンのF1世界選手権の第7戦となるモナコGPは、F1という王冠に輝く宝石に例えられるレースである。
このグランプリは世界トップクラスのスポーツイベント、また社交的なイベントのひとつに数えられ、この時期、世界中の多くのセレブや著名人がモナコ公国を訪れる。
全長3.34kmのモナコ・サーキットはモンテカルロとラ・コンダミンの街の中の道路を利用して作られており、おそらくF1で最も難易度の高いコースだろう。
ガードレールに囲まれた、道幅の狭いコースではオーバーテイクはほとんど不可能だ。
さらにグリップの低い路面、大きな高低差、そしてとてもタイトなコーナーを持ち、それでいてランオフエリアがほとんどない、このコースを攻略する本当の喜びを知るのは一握りの経験豊富なF1ドライバーに限られることだろう。

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ビルニューブに忍び寄る新人クビサの影

『BMWザウバーF1』で来季も残留を希望するジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)にとって、ロバート・クビサ(21歳:ポーランド)の存在は微妙なものであるようだ。
クビサは現在同チームの第3ドライバー&テストドライバーを務めているが、そのスピードと仕事ぶりにチームからは高い評価を得ていると言われるからだ。
Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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これについてビルニューブは『モーターライン』に、「ああクビサは間違いなく能力のあるいいドライバーだよ。
彼はチームのためにとてもいい仕事をしているし、それにスピードもあるからね。
でも、金曜日のフリー走行でのタイムだけで判断してはいけないな。
同じセッションを走っていても、テストドライバーはその目的が違うから搭載する燃料も違えばタイヤだって違うということを忘れてはいけないんだ。
単純にこのセッションでのタイムで比較すべきじゃないんだよ」と、釘を刺している。

ビルニューブとの契約はもともとザウバー時代から引き継いだもので、今シーズン末の満了後はチームはクビサを昇格させるのでは、という声も聞かれている。

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タイヤワンメイクはやはりブリヂストン?

FIAは2008年から3年間のF1タイヤワンメイク化について、すでに応募の受付を開始したが、現在のところブリヂストンタイヤが一番有力であると考えられている。
Toyota TF106/Bridgestone (C)Panasonic Toyota Racing
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しかしながらこれまで再三F1参戦の意志を示している韓国のクムホが立候補する可能性もあり、またさらにマックス・モズレー会長の脳裏にはイタリアのピレリも想定されているとも言われ、複数の応募も考えられない訳ではない。
しかしそうした場合でも、実績を持つブリヂストンを排除する正当な理由を示せるとは考えにくい。
この締め切りは6月23日で、発表は7月5日(水)に行われる見通しになっている。

しかしながらもし選ばれれば選ばれたで、全12チームへの供給は1戦毎に最大300セットのタイヤ提供が必要。
それも最低4種類の異なるコンパウンドの開発が求められ、そのため上位5チームによる1,000キロものテスト機会を用意、しかもそれらすべて無料で提供しなければならないため、負担額は相当なものになる筈だ。

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ブリヂストン、「モナコで表彰台に複数送る」

F1カレンダーで唯一真の公道レースと言われるモナコGPについて、ブリヂストン陣営では複数チームの活躍を期待している。
Bridgestone Staff (C)Super Aguri F1
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安川ひろし/モータースポーツ推進室長は「今季これまでの6戦で複数のブリヂストン装着チームが高い競争力を見せてきたことを考えると、モナコで表彰台に登る力を持つブリヂストン装着ドライバーは数多いと思う」と期待を語る。

また菅沼寿夫/テクニカル・マネージャーも「タイヤの観点から見るとモナコGPは、タイヤメーカーはハンドリング特性の優れたタイヤをドライバーに提供することが必要だ。
またタイヤ交換が可能になったことと、最近の技術開発が順調に進んだことから、過去のレースで実績のあるタイヤと、初めて実戦投入する非常にソフトなコンパウンドを載せたタイヤを用意した。
新しいコンパウンドのタイヤは、(タイヤ1セットルールになる前の)2004年に使用したものよりも柔らかい。
戦略について言えば、レース距離が短いのでワンストップ作戦も可能であるが、大多数のチームがツーストップ作戦を採ると予想している。
レース戦略は予選での戦略と密接に関わるだろう。
モナコはオーバーテイクが極めて難しいコースなので、できるだけ上位で予選を通過することが重要になる。
ブリヂストン装着チームがモナコで活躍することを楽しみにしている」と語った。

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来季『ウィリアムズ・ホンダ』とドイツ国内で報道

昨季の突然のBMWとの訣別により、ノンワークスであるコスワース・エンジンの搭載を余儀なくされたウィリアムズ・チームでは、来季はトヨタからエンジン供給が有力であるとみられていた。
しかしここに来てドイツの『モーターライン』がこの話が破談になるのでは、と報じて注目されている。
1987 Williams-Honda FW11B (C)Honda Racing
拡大します
それによれば、トヨタは『レクサス』ブランドでウィリアムズへのエンジン供給を考えていたが、ウィリアムズ側は性能でトヨタ・チームの使用するものより劣ることなどを危惧、条件面で話がまとまっていないのだという。
またトヨタ内部にもこの供給により、もしトヨタ自身がウィリアムズに後れを取った場合のことを憂慮、賛成しない意見があるという。

なお、トヨタは現在ミッドランドに、ホンダはスーパー・アグリにとそれぞれすでに2チーム供給を行っている。
またウィリアムズはかつて1984年から1987年に掛けて第2期のホンダ・エンジンを搭載。
とりわけナイジェル・マンセルとネルソン・ピケのコンビで無敵の時期を送った歴史を持つ。

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ホンダ モナコGP事前ニュース

honda_f1_logoHonda Racing F1 Teamは、今週末、F1レースの中でも、歴史があり、エキサイティングなレース展開が大変人気のモナコGPに挑む

第7戦モナコGPは、すべてのレーシングドライバーが一度は勝ってみたいと夢見るレースである。
狭く曲がりくねったコースレイアウト、さらに路面の凹凸も激しく、難易度の高さは全18戦中屈指。
レース中の追い抜きはほとんど不可能であり、予選でのグリッド順が勝敗を大きく左右する。コースにはガードレールが迫り、ミスは許されない。

モナコ在住のジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロにとって、ここはホーム・グランプリでもある。
また2人はこのコースを得意としており、バリチェロは過去4度の表彰台を、バトンも2004年に2位表彰台をそれぞれ獲得している。

前戦スペインGPで今季初のダブル入賞を遂げたチームは、先週イタリア・バレルンガでの3日間のテストにおいて、モナコGPに向けてのRA106のセットアップやタイヤ選択を行なった。

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トヨタ モナコGP事前ニュース

Toyota_new_logo2F1第7戦モナコGP 伝統の公道特設コースに進化型“TF106B”で挑戦
ポールポジション、表彰台獲得経験を持ち、難コースを得意とする2人のドライバーに期待

F1第7戦モナコGPが行われるモンテカルロの市街地コースは、チームにとっては、ロジスティックに関して都合が良いとは言えず、ドライバーにとっても、時速200kmでF1カーをドライブするには手を焼くコースである。
しかし、初めてこのツイスティな公道コースでグランプリが開催されてから、77年が経た今でも、F1世界選手権のカレンダーの中で大きな魅力を誇っている。
ある人は、時代錯誤、もしくはモータースポーツの輝かしき全盛期への懐古だと言う。
しかし、この華やかに賑わう公国で行われるレースの週末を十分に味わうという幸運に恵まれた人々は、特別なイベントだということには同意するだろう。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、この第7戦モナコGPで、進化型“TF106B”を、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリのドライブでデビューさせる。
チームは、厳しいレースとなったスペインGPの後、着実な進歩が示せることを期待している。

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2006/05/23

クルサード、レッドブル残留に自信みせる

レッドブル・レーシングのデビッド・クルサード(35歳:イギリス)が、来シーズン同チーム残留について言及している。
D.Coulthard & M.Schumacher (C)RedBull Racing
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「僕は来年もこのチームに留まりたいと考えているよ。
すでにチームとはこの件について話を始めたところだ。
もう1-2か月のうちに結論が出せるんじゃないかな」と、現在F1界でミハエル・シューマッハに次ぐベテランとなったスコットランド人は『ニュース・オブ・ザ・ワールド』に語った。

マクラーレンからファン・モントーヤが移籍するという噂もあり、一時はクルサード放出という話も聞かれたが、こりところはチーム首脳もクルサードの能力を再評価しているという。
クルサード自身、「若手ドライバーよりも自分のほうが速い」と自信をみせている。

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ロッシWGPで苦戦、F1転向にどう影響

2輪モトGPで通算5回のタイトル獲得と、F1でのミハエル・シューマッハに匹敵する戦績を残すバレンティーノ・ロッシ(27歳:イタリア:ヤマハ)だが、先週行われた第5戦のルマンでもリタイヤ。
今季はまだ1勝だけでランキング8位と苦戦している。
Valentino Rossi (C)Yamaha Racing
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それでもロッシは「まだタイトル獲得の望みはある」と、強気なコメントを語っているが、17戦中5戦を終えて首位ニッキー・ハイデンの83ポイントに対して半分以下の40ポイント。
周囲では今季の逆転タイトル獲得は無理という見方が有力になりつつある。

問題は、ロッシが2輪のタイトル獲得を断念した場合、その後のモチベーションが2輪とF1とのどちらに向くか、ということにある。

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ルノー代表、「アロンソ離脱はルノーにとって良いこと」

2005年シーズンの世界チャンピオンで、今年もここまでチャンピオンシップをリードするフェルナンド・アロンソ(24歳:フランス)だが、すでに来季はマクラーレン・チームへの移籍が決まっている。

しかしこれについてルノーのフラビオ・ブリアトーレ代表は「アロンソの離脱はルノー・チームにとって良いことだ」と、強気の見解を示している。
F.Alonso & F.Briatore (C)Renault F1 UK
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「アロンソが離脱することは、決してルノー・チームにとって損失なのではない。
かえって良いことなんだよ。
アロンソはこれまで5年間に渡ってこのチームに在籍し、そして大きな成功を収めた。
彼はまだ若い。彼にはさらなるモチベーションが必要だ。
そしてこれからさらに他のチームで成功を収めることは、F1界全体にとっても良いことなんだ。
そしてそれはルノーにとっても同様なこと。
ずっと変わらないということは勝利の終焉を意味するものさ。
この変更は、ルノーが新たなサイクルに入るということなんだ。
それは、かつてのベネトンをみればわかるだろう。
去年のフェラーリしかり、そしてそれはたぶんルノーにも起こるべきことなんだよ」

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E.ジョーダン氏、プロドライブ選出過程不明朗と非難

自身も2008年シーズンからの新規F1参戦を希望していたとされるエディ・ジョーダン氏は、FIAが行なったプロドライブ選出の過程が不明朗であると英『F1レーシング』誌で非難している。
Jordan Team Factory (C)Ex.Jordan Grand Prix
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「いったい理事会でどういう選考を行ったのか、FIAはこれを明らかにしていない。
私はそのすべてを明確にするよう求めたが、断られたんだ。
2008年の新規参戦の資格については、私もそれに値すると信じているし、他にも同様のレベルにある者がいたよ。
でも、それがプロドライブと何が違うのかが示されていないじゃないか。
基準が示されないというのであれば、例えばこれから上を目指すカーリンのような若いチームはどうやってそのチャンスをつかめばいいというんだい」

1991年からフォード・エンジンを搭載してF1参戦を果たしたジョーダン氏は、この年のちに稀代のF1チャンピオンとなるミハエル・シューマッハのF1デビューをお膳立てしたことで知られる。
都合15年に渡って参戦し、ポールポジションとファステストラップそれぞれ2回、そして通算4勝(デイモン・ヒル1、フレンツェン2、フィジケーラ1)を記録。
また2002年シーズンの佐藤琢磨起用、そして2005年の日本GPでは山本左近を第3ドライバーに起用したことで日本でも馴染みが深い。

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ルノー代表、「巨費掛けなくても勝てる」

昨シーズンはWタイトル独占、そして今シーズンもここまで6戦中4勝と強さをみせるルノー・チームでは、フラビオ・ブリアトーレ代表が「巨額経費掛けなくても勝てる」と、自慢の持論を展開している。
Renault Team Allstar (C)Renault F1 UK
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「どうだい、フェラーリやマクラーレン、トヨタ、ホンダといったチームと比べ、ウチははるかに少ない資金とスタッフで同じだけのショーをみせることができているよ。
いまのグランプリ・ウィークを見てみるがいい。
GP2で一番速いマシンと、F1とでは1周あたりだいたい8秒の差があるね。
しかしそれに掛ける資金が一方は200万ドル(約2億2千万円)にしか過ぎないのに、他方はなんと5億ドル(約550億ドル)もの巨費を掛けている。
果たしてそんな必要があるのか。こんなの決して正しいことだとは思わないだろう」

ルノー・チームは一時F1から撤退というところまで追い込まれていたとされるが、新社長であるカルロス・ゴーン氏の決済を受け、少なくとも2008年までのF1活動が継続されると伝えられている。

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FIA、2008年からのF1タイヤ入札手続き開始

FIAはすでに2008年シーズンからのF1をワンメイク化することにしているが、このほどその入札手続きを開始したことを公式サイトで告知した。
Bridgestone Tyre Staff(C)Ferrari S.p.A
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それによれば2008年から2010年の3シーズン、F1タイヤ供給を希望するメーカーは6月23日(金)までに必要な申請手続きを行うことになる。

とはいえ、ミシュランが今季限りで撤退する意向をみせていることから、実質的には2007年からブリヂストンによるワンメイク化ということになるようだ。

なお前戦スペインGP終了時点で、ミシュランとブリヂストンとは共にF1通算97勝で並んでいる。

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ミシュランも新予選方式でのモナコGP予選に注目

ここ数年続いたシングルカー予選方式が終わり、久々に迎える全車アタックがみられる今年のモナコGP予選だが、その展開にミシュランタイヤも注目している。
Monaco Image (C)Renault F1 UK
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新しくF1部門の責任者となったニック・ショラック氏は「レース中のオーバーテイクがほとんど不可能ということで、このモナコほどスターティンググリッドが重要になるグランプリはない。
そしてさらに今回からまた変更された新しい予選方式が、どのようにチームの戦略に影響を及ぼすのか、われわれもたいへんな関心を持って検討しているところだ。
先週はポールリカールとバレルンガでモナコGPを想定した事前テストを行い、今回も徹底したタイヤ準備を行ってきた。
必ずやタフなレースになると思うが、われわれには自信があるよ」と、語っている。

ちなみに昨年はキミ・ライコネン(マクラーレン)が、一昨年はヤルノ・トゥルーリ(ルノー)が、いずれもミシュランタイヤによりポールTOウィンを飾っている。

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シューマッハ、W杯ドイツチームを激励

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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F1ドライバーの中でも随一のサッカー好きで知られるミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)が、22日(月)今回の主催国でもあるドイツ代表チームを激励に訪れた。
同チームはいまスイスのジュネーブで合宿を行っているが、シューマッハ自身も現在はスイス国内に居住。

「彼らが訪問を受け入れてくれてうれしいよ。
間違いなく彼らが今回のW杯で一番活躍してくれると信じているね」と、興奮を隠せない様子のシューマッハ。

そのドイツ・チームは、今月30日にレバークーゼンで日本代表チームと親善試合を行うことになっている。
Germany National Team
Soccer_germany

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2006/05/22

マクラーレン、実は巨額負債に苦しむ?

潤沢な活動資金を持つとみられるマクラーレン・チームが、実は巨額の負債に苦しんでいるとドイツ国内で報じられ注目を集めている。
McLaren Technology Center (C)McLaren Group
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それによれば、マクラーレンが総額10億ドル(約1,100億円)もの巨費を掛けて建設した自慢の最新鋭ファクトリー『マクラーレン・テクノロジー・センター』、そのほとんどが借金で返済に苦慮しているというもの。

同チームはタバコ会社である『ウェスト』が離れたあと、『ボーダフォン』をタイトル・スポンサーに据えようとしたが、フェラーリとの契約からこれが1年遅れになったという事情もある。

噂では、この借金を肩代わりするため、メルセデスが同チームを買収するというのだが、しかし「いずれの側もこれを否定した」と、独『モータースポーツ・アクチュエル』誌は報じている。

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BMW首脳、モナコGPラップタイム向上を予測

『BMWザウバーF1』チームのマリオ・タイセン/ディレクターは、今週のモナコGPについて言及、ラップタイムの向上を予測した。
Mario Theissen (C)BMW Motorsports
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「今年の『V8-2.4リッター』エンジンは、昨年までのものに比べて約200馬力は劣るものだが、しかしこのモナコのコースでは、その特性から言ってそれほどのギャップは生じないことだろう。
一方、これまでのところ2006年のパフォーマンスのうちの多くのメリットはタイヤ規則変更から生まれていると言える。
実際、それはコーナリングスピードの向上という面で表れているんだ。
そしてそれが、ここモナコで最も効果的に影響すると思うね。
したがって私はここで新しいラップレコードが生まれたとしても驚きはしないよ」

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井出有治、英語力不足も難点の一つだった

『スーパー・アグリ・F1』の鈴木亜久里代表は、同チームの井出有治が苦境に陥った原因の一つとして「英語力の不足」もあったことを英『レーシング・マガジン』誌で明らかにした。
井出有治 & 鈴木亜久里代表 (C)Super Aguri F1
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「井出には不利な要素がいくつもあった。
まずシーズン前に全然テストすることができず、彼が開幕までにF1マシンに乗れたのはわずか200キロにも満たないものでしかなかったこと。
そしてシーズンが始まれば、毎回走ったことのない未知のサーキットで戦わなければならなかったしね。
それに加えて、井出には言葉という障害があった。
彼が英語を十分話せないために、レース・エンジニアやチームの上司との無線でさえ翻訳を入れなければならなかったんだ。
またグランプリの金曜日と土曜日毎に、彼に何が必要かを尋ねなければならなかったが、あまりにもF1で経験が不足していたために、僕ですら日本語での彼の答えを理解するのが難しかったほどだった」

それでも亜久里代表は「井出はまだチームの一員」であると強調、今後もテストなどに起用する考えであることを示した。

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マクラーレンのメカニック、故セナを擁護

今週末はいよいよ第53回目を迎える伝統のモナコGPだが、モナコGPというと、故アイルトン・セナによる1988年のアクシデントがいまだに人々の脳裏をよぎるようだ。
Ayrton Senna (C)Honda Racing
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この年のモナコGP、ポールポジションからスタートしたセナは2位以下に大きな差をつけトップを力走したにもかかわらず、ゴールまであと11ラップというところで突然ガードレールにクラッシュしてレースを終えている。
さらに当時モンテカルロに住んでいたセナはそのまま自宅マンションに帰ってしまったというおまけの逸話も残っており、このアクシデントの原因は単なるドライビングミスと報じられていた。

今回、マクラーレン・チームのチーフ・メカニックだったニール・トランドル氏は、このアクシデントの原因がタイヤのスローパンクチャーにあった、と英『レーシング・マガジン』誌上で語っている。
「すでにタイヤは滑り始めていたが、セナは交換するよりもそのまま走り続ける方を選択したんだ」

これが事実であれば、セナの名誉がまたひとつ回復されることになりそうだ。

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ミッドランド首脳、「モナコではS・アグリに負けない」

F1グランプリ開催地の中でももっともユニークな特徴を持つモナコGPでの戦いを前に、『ミッドランドF1レーシング』のテクニカル・ディレクターであるジェームズ・キー氏は次のように自信をみせている。
Midland Team Trailer (C)Midland F1 Racing
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「去年、モナコでわれわれは前車との間にはほとんど2秒もの大きな差があった。
今年はもちろんそのギャップを閉じなければならないと思っている。
そして今回『ミッドランドM16』は、サスペンションをモナコ向けに改良したことに加え、トヨタから供給されるエンジンもバージョンアップされたものになるので大きな期待を持っているんだ。
われわれの当面のライバルといえばスーパー・アグリということになるが、彼らはスタートがいい。
そのためにもスターティンググリッドがとても重要だが、しかしここではメカニカルグリップが大切な要素になるから、彼らのマシンはどうかな。
いずれにせよ、ここでわれわれの力強いパフォーマンスをみせたいと思うね」

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鈴木亜久里代表、「来季デビッドソン欲しい」

英『ITV』によれば、『スーパー・アグリ・F1』の鈴木亜久里代表は、同チームの来季ドライバーの一人として現ホンダ・チームのテストドライバーであるアンソニー・デビッドソン起用を希望しているという。
鈴木 亜久里&佐藤 琢磨 (C)Super Aguri F1
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「デビッドソンはわれわれの進歩を成し遂げるための大きな経験を持っているんだ。
もし彼がわれわれのために働いてくれたなら、それはチームにとって素晴らしいことになると確信するよ。
ただ彼の保有権はホンダが持っているから、獲得のためには彼らと話をしなければならないだろうね。
究極的には、この問題は彼ら次第ということになるだろう」

なおこれについてHRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)の和田康裕社長は、肯定的な見方を示していると言われている。

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シューマッハ、「ホンダもバトンも今季優勝ない」

7回もの世界チャンピオンで、今シーズンもまたタイトル争いに加わっているフェラーリのミハエル・シューマッハは、しかしホンダとジェンソン・バトンの初優勝に優勝について残念ながら「今季はないだろう」と悲観的な見通しを示している。
Jenson Button Podium (C)Honda Racing
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「ホンダ&バトンは、冬のテストで素晴らしいスピードをみせたから僕は驚いていたんだけど、実際にはいま優勝できるだけのパッケージではないと思わざるを得ないね。
もちろんシーズンはまだ多くのレースを残しているから先のことはわからないけれど、僕は難しいことと思うよ」

名前こそ挙げなかったものの、ホンダの優勝もないということはすなわち、昨季までの僚友ルーベンス・バリチェッロも優勝できないと語っていることになる。

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BMWのクビサ、「いまの仕事に集中するだけ」

初のポーランド出身ドライバーとして、『BMWザウバーF1』チームから金曜日のセッションに参加しているロバート・クビサ(21歳)について、チームから高い評価を得ているということで来シーズンのレギュラードライバー抜擢も噂されているが、当人は「いまの仕事に集中するだけ」と冷静を装っている。
Robert Kubica (C)BMW Sauber F1
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「こうしてF1フィールドに入って来れたことをとても誇りに思うよ。
F1ドライバーというのは、すべての若いドライバーにとって夢のゴールだからね。
聞くところでは、僕が走るようになって母国ポーランドではF1人気が高まっているらしい。
でも、僕はF1の興行師じゃないから、そのことには関心は持ってない。
あと半年のうちに何が起こるかはわからないけれど、僕は僕のいまの仕事に集中するだけだよ」

クビサは2001年にフォーミュラ・ルノーでレース・キャリアをスタート。
2005年シーズンはワールドシリーズbyルノーに参戦してみごとタイトルを獲得。
またルノー・チームのテストドライバーも務めた経験を持つ。
2005年ミナルディ・チームから日本・中国GPの第3ドライバーに指名されたが、この時FIAはスーパーライセンスを発給しなかった。

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アロンソの『セビリア・デモ』に観客28万人!

21日(日)スペインの古都セビリアで行われたルノー・チームのデモンストレーション・ランは、なんと観客が28万人も参加する大イベントとなった。
Fernando Alonso/Seville Demo (C)Renault F1 UK
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母国のファンの前でルノー『R26』をドライブしたフェルナンド・アロンソ(24歳)は、「ほんとうに素晴らしいイベントになった。
このセビリアだけでもこれだけ多くのファンがいたなんてね。
折りしも先週スペインGPで優勝したばかりだし、みんなが僕のために一緒にお祝いしてくれたんだと思って感謝している。
レースウィークはとても忙しいのでファンのために時間を取ることができないから、このイベントをやってもらってほんとうに良かったよ」と、笑顔で語った。

このイベントは、セビリアにあるルノー社の工場が設立40周年になることを記念して行われたものだが、まさに全市をあげた大成功で終えることとなった。
Fernando Alonso/Seville Demo (C)Renault F1 UK
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2006/05/21

トヨタ・チーム首脳、「『TF106B』は空力よりシャシー」

トヨタ・チームは今週行われるモナコGPに、タームに先駈け早くも改良型シャシーである『TF106B』を投入する構えだ。
Pascal Vasselon (C)Toyota Racing
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これについて同チームのパスカル・バセロン/シニア・ゼネラル・マネージャーは「『TF106B』はエアロダイナミックスよりもむしろシャシーそのものに改良点がある。
空力は開発され次第、逐次現行マシンに投入しているからね。
『TF106B』では、とりわけかねてドライバーから指摘があったフロントのメカニカルグリップの改善に力点があるんだ。
幸いドライバーからもこれまでのところいい感触が得られているので、楽しみにしているよ」

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モズレーFIA会長による仰天ドライバースワップ案

FIAのマックス・モズレー会長が、自身が雑誌に解説しているコラムで仰天の『ドライバー・スワップ案』を示していることがわかった。
Race Image (C)Honda Racing
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それによれば、全F1ドライバーがシーズン中、それぞれチームを交代していくというもの。
12チームが参戦してシーズンに18戦あった場合、それぞれのドライバーが全チームのマシンに1戦ずつ乗ると最初の12戦で24人のドライバーがひとまわりすることになる。
その後の残りの6戦については、この時点で上位のドライバーから自分が乗りたいマシン(チーム)を順番に指名していくというもの。

実現すればかなり面白いものにはなりそうだが、モズレー会長自身「こんな案が全チームの賛同を得て実現する筈なんてないな」と、自嘲気味だ。

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トヨタ ポールリカールテスト・ニュース(5/16-19)

Toyota_new_logo2ポールリカール合同テストに参加 進化型“TF106B”投入へと仕上げ
モナコGP、カナダGPへ向け、4人のドライバーが4日間で合計3300km余りを走破

パナソニック・トヨタ・レーシングは、5月16日(火)から19日(金)の4日間にわたり、南仏・ポールリカール・サーキットで行われたF1合同テストに参加した。
4人のドライバーは、来週開催される第7戦モナコGPから新たに投入される進化型“TF106B”を使用して、経験を積むと共に、分析を行った。
テストプログラムは、それぞれのドライバーが来るモナコGP及びカナダGPへ向けてのタイヤ選択を行い、加えて、正しいセットアップとバランスを見出すために集中した。

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BMW首脳はガスコイン氏獲得の噂否定

トヨタ・チームで実質的にテクニカル・ディレクターの座を更迭されたマイク・ガスコイン氏について、一部に出ていた「BMWへの移籍」という噂を同モータースポーツのマリオ・タイセン氏が否定した。
Mike Gascoyne (C)Panasonic Toyota Racing
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これは独『モータースポーツ・アクチュエル』誌に語ったもので、同氏は「私がガスコインと話をしたということもないし、これからもそのつもりはないよ。
ウチにはウィリー・ランプという有能な人間がいるんだからね」と、否定。

しかしこれとは別に、ガスコイン氏にはウィリアムズやマクラーレン移籍の話もあり、さらに2008年から新規参戦予定のプロドライブにも名前が挙げられるなど、依然としてそのカリスマ性には高い関心が持たれているようだ。

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アロンソ、「シューマッハ倒すから意味がある」

稀代のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハには、依然として引退の可能性がささやかれているが、昨年史上最年少チャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)は「シューマッハを倒してこそ意味がある」と、『レッド・ブリテン』誌で語っている。
Michael Schumacher & Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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「シューマッハは間違いなく偉大なチャンピオンだよ。
ドライバーなら誰もが彼と戦って、そして彼を打ち破ることを夢にみているんだ。
だからもし彼が引退してしまったとしたら、タイトルの獲得はあまり意味をなさないものになってしまうだろう。
そう、彼を倒してチャンピオンになってこそ、タイトルに意味があるんだ」

またアロンソは「時々僕は、自分がハリー・ポッターのような見えない外套を持っていたならいいのにと思うよ」とも付け加えた。

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ドバイ、「中東で2グランプリは可能」

中東UAE(アラブ首長国連邦)ドバイの自動車クラブ会長であるモハメド・ビン・スライエム会長が、再びドバイでのF1グランプリ開催を目論んでいるようだ。

これは地元の『ガルフ・ニュース』に語ったもので、その中で同会長は「バーニー・エクレストン氏との間で話を進めていて、私は好感触が得られていると感じたね。
(すぐ隣国の)バーレーンですでにF1が開催されていることを問題にする人もいるが、そんな所は世界にいくつもあるし、却って好都合なことだってあるよ」と、自信ありげだ。
A1GP Image (C)A1 Grand Prix
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もともとドバイは『A1グランプリ』を主導・誘致するなどモータースポーツ活動に熱心なことで知られる。
とはいえバーレーンGP自体がまだ観客の不入りで苦戦している様相は、同会長にとってあまり歓迎できない事実だろう。

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エクレストン氏、GPMAとの合意文書にサイン

F1の商業権を保有するバーニー・エクレストン氏が、自動車メーカー5社で構成されるGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)との合意文書(MOU)にサインしたことがわかった。
Bernie Ecclestone (C)Honda Racing
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チーム側はこれにより、これまで25%以下とされたF1商業権からの収入(全体で年間10億ドル:約1,100億円とも言われる)が、一気に倍増50%に拡大することになるとみられる。
エクレストン氏は「これまであまりに長い時間が掛かったが、あとはFIAの技術的問題が解決すれば、これがコンコルド協定のベースになるだろう」と、語っている。

これにより、2008年シーズンに向けての最大の問題がクリアに。
今後はマックス・モズレーFIA会長との間での、エンジン規格などのテクニカルな問題に焦点が移ることになる。

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2006/05/20

ロッシ、来季レッドブルからF1デビュー?

フェラーリ・チームで数回に渡りF1テストを行ってきた2輪のモトGP王者バレンティーノ・ロッシ(27歳:イタリア)だが、このところ両者の関係はすっかり冷めてしまったように思える。
Valentino Rossi (C)Ferrari S.p.A
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ひところロッシの2007年F1デビューが期待されたフェラーリも、現在はシューマッハ&ライコネンかライコネン&マッサという説が有力になっている。
そんな折り、スペインの『マルカ』紙が興味深い記事を掲載して注目されている。
それによれば、レッドブルのディートリッヒ・マテシス/オーナーがロッシの起用に関心を示していて、場合によっては2007年レッドブルないしトロ・ロッソへの起用があるのでは、というもの。
あまたのドライバー候補に事欠かないレッドブル・グループだが、2007年意表を突いたラインナップがみられるかも知れない。

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デニス代表ら、「フェラーリよりマクラーレンのが上」

マクラーレン・チームのロン・デニス代表とキミ・ライコネンは、いずれも「フェラーリよりマクラーレンのほうが上」と、口を揃えている。

「明らかにフェラーリよりもルノーのほうがいい仕事をしているし強いだろう。
ピットレーンでのわれわれのベンチマークはもちろんルノーだよ」と、デニス代表。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
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また同チームのライコネンも「この1年、ルノーは素晴らしく安定していて、どこでも確実に速かったね。
今年も間違いなく彼らが主役であると僕は思わざるを得ないよ」と、語っている。

ライコネン/マクラーレンが最後に優勝したのは昨年の日本GPということになる。

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モンテイロ、「モナコGP予選、超楽しみ」

昨年のジョーダン・チームに続き、今年が2度目のモナコGP参戦となるティアゴ・モンテイロ(29歳:ポルトガル)は、土曜日に行われる公式予選をとても楽しみにしている。
Tiago Monteiro (C)Midland F1 Racing
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「F1マシンであの狭いモンテカルロのコースを入るというのは、ほんとうに信じられないものだよ。
とにかくどこでもガードレールが接近していて、どんな小さなミスだって許されないんだ。
そう、ドライバー仲間ではモナコのことを『リビングルームの中をヘリコプターで飛ぶようなもの』って言うんだから。
とりわけ今年は予選が注目だ。予選方式がまるきり変わってしまったからね。
今年あのコースをみんな一緒にどんなふうに走るのか、今から考えただけでワクワクするよ」

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トヨタ・チーム首脳、「現在のドライバーに満足」

マイク・ガスコイン氏更迭のあと、実質的にそのポジションをカバーしているとみられるパスカル・バセロン氏は、同チームのドライバーについて「私は現在のドライバー・ラインナップに満足している」と、ドライバー変更の噂を否定した。

同チームのこのドライバー・ラインナップは、前任のガスコイン氏がリードして決めたとされるが、ラルフが2008年まであるのに対し、トゥルーリのほうは今シーズンで契約が満了するとされていて、2007年には変更があるのではと噂されているもの。
Pascal Vasselon (C)Toyota Racing
拡大します
名門フランス国立航空宇宙大学を出たバセロン氏は、ルノー・スポールで車両開発に携わったあと、長くミシュランタイヤでレース部門を担当、その後ルマン・プロジェクトなどで関係があったことからトヨタ・チームへと移籍。
当初はシャシー研究担当だったが、その豊かなエンジニアリングの才能から現在はシニア・ゼネラル・マネージャーとしてほぼシャシー全般をコントロールする重要なポジションに就いている。

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エクレストン氏、ミッドランドの存在価値強調

資金難が伝えられるところから、終始F1撤退あるいはチーム売却の噂が絶えない『ミッドランドF1レーシング』だが、F1総帥バーニー・エクレストン氏は伊『アウトスプリント』誌でこのチームの存在価値について次のように強調している。
Alex Shnaider (C)Midland F1 Racing
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「みんな否定的なことばかり言うが、もし2004年に私がアレックス(シュナイダー:ミッドランド・グループ・オーナー)に話をしなかったら、おそらくあのチームは消滅していたことだろう。
そしたらどうなっていたと思う。
私の仲介がなかったら、2005年シーズンはわずか18台のF1レースになっていたことだろう。
それにまたミッドランドは、ロシアのチームという意味でもたいへん重要なんだよ」

ミッドランドはカナダに本拠を置くが、ミッドランドF1はロシアACN(ナショナル・スポーティング・オーソリティ)のライセンスによりシュナイダー氏の母国であるロシアを本拠とする唯一のF1チームだ。

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フィオラノ最終日はマッサがコース記録(5/19)

Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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地元フィオラノの自社コースで行っているフェラーリ・チームの単独テストは19日(金)まで延長、最終日はポールリカール合同テストからトンボ帰りしたばかりのフェリッペ・マッサが参加した。

マッサはシューマッハのプログラムを引き継ぎ、モナコGPに向けての新しいコンポーネンツをテスト。
ショートコース9ラップを含むトータル108ラップを周回してベストタイム0'57.099を記録。
非公式ながらこれは今シーズンのテストとしてはレコードタイムとなるものだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 F.マッサ BRA Ferrari 0'57.099 108 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.134 F.Massa/Ferrari 248F1 (4/27)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ポールリカール最終日はトヨタら2チームだけ(5/19)

Olivier Panis (C)Panasonic Toyota Racing
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ポールリカール・サーキット合同テストは5チームが前日で日程を終え、マクラーレンとトヨタの2チームだけが19日(金)の4日目も残ってテストを行った。
なおコース設定はこの日も1E SC short track solution (5.216km)。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 O.パニス FRA Toyota 1'27.143 35 TF106 BS
2 R.ゾンタ BRA Toyota 1'27.239 88 TF106 BS
3 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'27.290 52 MP4-21 ML
4 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'27.649 77 MP4-21 ML

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   コースは時によりさまざま 今回は1E SC short track solution (5.216km)

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バレルンガはウィリアムズだけが居残りテスト(5/19)

Mark Webber (C)Williams F1
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バレルンガ・サーキットで行われていたテストはホンダが前日で日程を終了したためウィリアムズ・チームだけが19日(金)も走行を行なった。

この日もマーク・ウェバーとテストドライバーのナレイン・カーティケヤンという顔ぶれで、モナコGPに向けたハイ・ダウンフォース仕様の最終確認を行なっている。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.ウェバー AUS Williams Cosworth 1'02.634 64 FW28 BS
2 N.カーティケヤン IND Williams Cosworth 1'03.041 103 FW28 BS

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

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2006/05/19

ビルニューブ、地元カナダGPに向け好感触

『BMWザウバーF1』チームは、3日間に渡ったポールリカールでのテストを17日(木)打ち上げたが、その最終日、ジャック・ビルニューブが全12台中トップに、またテストドライバーのロバート・クビサも4番手に位置するなど好調な雰囲気でテストを打ち上げた。
Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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この日、ポールリカールは前日までの3.593kmのモナコGP仕様から、カナダGPに向けた5.216kmのコースへと設定を変更。
唯一のカナダ人F1ドライバーであるビルニューブにとってはまさに熱の入るテストデーとなった。

『F1.06-06』号車を駆ったビルニューブはエアロダイナミックスとミシュランのタイヤ開発を行いこの日トータル125ラップを周回してベストタイム1'25.379を記録。
また『F1.06-07』のクビサのほうも同様のプログラムを行って、こちらは97ラップを周回ベストタイムは1'25.931というものだった。

同チームの今回のテストはこれで終了。
来週末のモナコGPへと準備を進めることになる。

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ハーバート氏「ドライブは自分の仕事じゃない」

現在『ミッドランドF1レーシング』でスポーティング・リレーションズ・マネージャーの職を務める元F1ドライバー、ジョニー・ハーバート氏(41歳:イギリス)は「F1マシンのドライブは自分の仕事じゃない」と語っている。
Johny Herbert/1999 Europe GP (C)Ex.Stewart Racing
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「もしもチームから求められたなら、マシンを走らせることに僕はイエスと言うだろうけれどね。
でも、自分からドライブするとは言わないよ。
なぜなら、F1マシンを走らせるのはいまの僕の仕事じゃない。
僕の仕事はフェンスのこちら側にいてやるものなんだし、別にそのことを苦にしてもいないから」と、F1通算3回優勝のハーバート。

また同チームの今後について「グリッドの後尾から抜け出すためには、結局のところもっとお金を持ってくることが必要だ。
でも、それは資金投入による自然な発展が求められているのであって、決してお金自体がわれわれの目的という訳じゃないよ」と、語っている。

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レッドブル、トラブルでテストに支障

3日間に渡り、ポールリカール合同テストに参加したレッドブル・レーシングだが、最終日の18日(木)は残念ながらトラブルに見舞われてしまった。
Redbull『RB2』 (C)RedBull Racing
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テストを総括するイアン・モーガン/チーフ・テスト・エンジニアによると「最初の2日間はモナコGPを想定、そして3日目はコースを変更して6月のカナダGPを想定した設定で行なったが、残念ながら今日はトラブルにより予定の周回をこなすことができなかった。
トラブルはエンジンと、それからいくつかの開発パーツを投入したギヤボックスに起きたもの」と、説明した。

この日はクルサードが91ラップしてベストタイム1'26.172で12台中の6番手に、またドーンボスのほうは44ラップで1'26.498、こちらは9番手だった。

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ラウダ氏「ライコネンのフェラーリ入りは確実」

元3回の世界チャンピオンで、フェラーリ・チームのOBでもあるニキ・ラウダ氏(57歳:オーストリア)は、個人の見解としながらも「すでにキミ・ライコネンのフェラーリ入りは確実」との見方を英『ロイター』に示した。
Niki Lauda (C)Redbull Racing
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「シューマッハは今シーズン末まで来年以降の去就を明らかにしないと言っているよね。
しかしチームはそれでは困るんだ。
それからあわてて代わりのドライバーを探すという訳にはいかないからね。
したがって、私はすでにキミ・ライコネンとの契約は完了しているんだと思う。
シーズン末になって、結局シューマッハが引退するというのであれば、来季はライコネン&マッサというラインナップになるだろう。
そしてもしもシューマッハが残留するというのであれば、シューマッハ&ライコネンということになって、マッサは残念ながら来年はテストドライバーということになるね。
これが私の論理だよ」

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「速いフェラーリが当たり前」とハイドフェルド

今シーズンここまで6戦中、優勝2回、2位2回とすっかり速さを取り戻した感のあるフェラーリ・チームについて、BMWのニック・ハイドフェルドは「これが当たり前の姿」と、『sport1』で語っている。
Nick Heidfeld (C)BMW Sauber F1 Team
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「僕は今年のフェラーリを見ても何も驚かないよ。
たまたま去年は1勝しかできなかったけれど、これまでの彼らの戦績をみれば、フェラーリはいつだって優勝候補に挙げておかなくてはならないチーム。
速いフェラーリが当たり前の姿なんだよ」と評価。

また自分自身の戦いについては「シーズン序盤は苦労したけれど、スペインでは速さを取り戻したと確信しているね。
いまのところホンダとウィリアムズが僕たちより前にいる感じだけれど、そのギャップは近いうちに詰められると確信しているね」と自信をみせた。

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今度は『地中海GP』構想 持ち上がる

ギリシャでは、かねてF1グランプリ開催に意欲を示しているが、今度はこれを単独開催でなく、同様に開催の意志を持つと言われるバレンシア(スペイン)やポールリカール(フランス)らとの持ち回りで開催しようとする動きが表面化した。
Mediterranean Image
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しかしながら、仮に3つのサーキットで行うとすれば収益は3年に一度しか入らないことになり、施設に掛かる巨額の投資に比べてあまりにも非現実的なことだろう。
また『地中海GP』という名称自体は1960年代にノン・チャンピオンシップ・レースとしてシシリー島のエンナペルグーサ・サーキットでのレースに使われた経緯があることから「シシリー島のマフィアを怒らせるのは得策ではない」と『Grand Prix.com』は伝えている。

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シューマッハはフィオラノでさらにタイム短縮(5/18)

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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地元フィオラノの自社コースで行っているフェラーリ・チームの単独テストは最終の第3日目となる18日(木)、引き続きミハエル・シューマッハがドライブ。

この日もシューマッハは『248F1』の新しいコンポーネンツのセットアップ作業を行い、ショートコース5ラップを含むトータル97ラップを周回してベストタイム0'57.173を記録。
これは自身の持つ2006年の非公式コースレコード0'57.134に約0.04秒と肉薄するもの。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.シューマッハ GER Ferrari 0'57.173 97 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.134 F.Massa/Ferrari 248F1 (4/27)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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バレルンガ、今度はバリチェッロ(ホンダ)1番タイム(5/18)

Rubens Barrichello/Honda『RA106』(C)Honda Racing
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18日(木)、第3日目を迎えたウィリアムズとホンダ2チームによるバレルンガ合同テストは、今度はホンダのルーベンス・バリチェッロがトップタイムをマークした。
また2番手にも同僚ジェンソン・バトン、いずれも前日のタイムをさらに更新した。
なおウィリアムズでは初日に続き再びナレイン・カーティケヤンが参加している。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 R.バリチェッロ BRA Honda 1'01.465 113 RA106 ML
2 J.バトン GBR Honda 1'01.957 147 RA106 ML
3 M.ウェバー AUS Williams Cosworth 1'02.628 95 FW28 BS
4 N.カーティケヤン IND Williams Cosworth 1'03.935 113 FW28 BS

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

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ポールリカールは3日目はビルニューブ最速(5/18)

Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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フランスのポールリカール・サーキットで行われている合同テスト、18日の第3日目はコースをこれまでの(2D SC 3.593km)から(1E SC 5.216km)へと変更。
ここでトップタイムをマークしたのはジャック・ビルニューブ(BMW)、普段テストではあまり無理をしない感があるためパドックを驚かせた。

これに続いたのは好調ルノーのヘイキ・コバライネン。
そしてマクラーレンのデ・ラ・ロサ、さらにBMWのロバート・クビサが続いた。
フェラーリのマッサはエンジントラブルに見舞われ3ラップのみ。
テストは明日マクラーレンとトヨタだけが残って同じコース設定で続けられる予定。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 J.ビルニューブ CAN BMW 1'25.379 125 F1.06 ML
2 H.コバライネン FIN Renault 1'25.736 121 R26 ML
3 P.デ・ラ・ロサ ESP McLaren Mercedes 1'25.834 120 MP4-21 ML
4 R.クビサ POL BMW 1'25.931 97 F1.06 ML
5 F.アロンソ ESP Renault 1'26.033 63 R26 ML
6 D.クルサード GBR RedBull Ferrari 1'26.172 91 RB2 ML
7 R.ゾンタ BRA Toyota 1'26.261 101 TF106 BS
8 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'26.443 99 MP4-21 ML
9 R.ドーンボス HOL RedBull Cosworth 1'26.498 44 RB2 ML
10 N.ジャニ SUI Toro Rosso Cosworth 1'26.668 103 STR01 ML
11 O.パニス FRA Toyota 1'27.037 82 TF106 BS
12 F.マッサ BRA Ferrari -------- 3 248F1 BS

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   コースは時によりさまざま 今回は1E SC short track solution (5.216km)

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2006/05/18

ベルナール・アセット氏、パリで展覧会へ

Photograph by Bernard Asset (C)Renault F1 UK
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フランスの著名な写真家で、最近ではルノーF1の写真で親しまれているベルナール・アセット氏が、パリでその名も『ルノーF1ボディワーク』という題名の写真展を開くことがわかった。

8歳の時から写真に目覚め、これまで33年間に渡ってF1シーンを撮り続けてきたというアセット氏だが、信じられないようなアングルからの写真は必見。
まさに『一見に如かず』の素晴らしさだ。

期日は来たる7月3日(月)から28日(金)まで。
場所はパリのヴィエイユ・タンプル通りにある『メゾン・ド・フォトグラフ』。
お近くのかたはぜひどうぞ。
Photograph by Bernard Asset (C)Renault F1 UK
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F.ウィリアムズ氏、B.セナの青田買いに警告

故アイルトン・セナ選手の甥(お姉さんの子)であるブルーノ・セナ(21歳:ブラジル)は今季イギリスF3選手権に参戦、先月行われたオウルトンパーク戦でいきなりファステストラップをたたき出して優勝するなど注目を集めているが、その血筋故の早過ぎる『青田買い』に、フランク・ウィリアムズ氏が『モータースポーツ・ニュース』で警告を発している。
Bruno Senna (C)Honda Racing
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「ブルーノがいいドライバーであるということは認めるが、彼はまだやっとF3を始めたばかりであまりにも未経験だ。
F3とトップカテゴリーであるF1との間には大きな海ほどの隔たりがあって、安易にステップアップさせるのはかえって危険なこと。
2007年にもF1へ、なんていう話を聞くが、私はそれは早過ぎると思うがね」

故セナは生前ウィリアムズにも所属したが、それ以前に長く在籍したマクラーレン・チームがすでにこのブルーノに食指を伸ばしていると伝えられている。(現在メルセデスF3エンジン搭載)

なお故セナは1983年にイギリスF3に参戦、全20戦中15回のポールポジション、12回の優勝という圧倒的な強さでチャンピオンを獲得している。(翌年F1へ)
また2001年に日本の佐藤琢磨がやはりチャンピオンになったことでも知られる。

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ニック・フライ代表、「今年のモナコGP予選は面白くなる」

ホンダ・チームのニック・フライ代表は、「今年のモナコGP公式予選はとても面白いものになるだろう」と予想している。
Monaco Image (C)McLaren Group
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「ここ数年、公式予選は1台ずつのアタックだったが、今年は違う。
予選方式が大きく変わったからね。
とりわけ次のモナコは狭いコースだから、おそらく今年一番面白い予選になるんじゃないか。
とはいえ、この狭いコースを初めて走るという新人ドライバーも多いから、アクシデントには気をつけなければならない。
ポイントは、いかにそうしたリスクをかわしてうまくセッションをまとめるかの能力に掛かってくるのではないか」

今年のノックダウン方式予選では、赤旗中断が決定的なポイントになることがしばしばみられたが、モナコではさらにこれが増幅されることになりそうだ。

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ホンダ・デュオ、300ラップの走り込み

バレルンガ合同テストに参加しているホンダ・チームは、第2日目となった17日(水)ジェンソン・バトンとアンソニー・デビッドソンという組み合わせで2人合わせて300ラップ近くを周回。
しかもウェバー&ブルツというウィリアムズ・チームの2台を凌ぐ好タイムをいずれもマークしてみせた。
Honda『RA106』Tail End (C)Honda Racing
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気温が28度まで上昇したこの日、バトンは前日のロシターから引き継いだ『RA106-06』号車で午前81周、午後には95周を走行し主にモナコGPに向けたタイヤ・プログラムを消化した。

また『RA106-02』号車を駆ったデビッドソンのほうは、午前は主にエアロダイナミックスの開発で66周、午後はセットアップとタイヤ開発で80周を走行した。

最終日の明日は、デビッドソンに代わりルーベンス・バリチェッロが参加する予定になっている。

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ラルフ、リヤウィングの行き過ぎを警告

フェラーリ『248F1』が使用しているとされるフレキシブルなリヤウィングについて、マクラーレンやウィリアムズなどこれに追随する動きが広まる中、トヨタ・チームのラルフ・シューマッハは次のように語っている。

「それはおそらくグレーゾーンにあるのだろう。
しかし危険なものだ。
もしこうしたことが行き過ぎると、場合によってはF1マシンが空を飛ぶこともあるというのをわれわれは知っているよ」と、兄のチームに警告。
Honda『RA106』Rear Wing (C)Honda Racing
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またHRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)のオットマー・サフナウ副社長は、ホンダ・チームがこれを導入する考えのないことを明らかにした。

「われわれはあのフェラーリのリヤウィングは非合法なものだと判断している。
したがって、それをウチのチームがコピーするということはない」

実のところ、過去B.A.R・ホンダ時代に同チームはリヤウィングのガーニーフラップが「第3のエレメント」として違反に問われた痛い経験を持つ。

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ミッドランド、ウィリアムズから空力専門家獲得

『ミッドランドF1レーシング』は、ウィリアムズ・チームからエアロダイナミックス・デザイナーであるトニー・ライセンス氏を獲得したことを明らかにした。
MF1『M16』 (C)Midland F1 Racing
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同氏は以前ジョーダン・チームで働いていた経験があり、今回の移籍はかつての古巣への復帰ということになる。
ミッドランドではブラックリーのファクトリーにある風洞設備のスケールアップを行うなどエアロダイナミックス部門の拡充に力を入れていて、今回の同氏の復帰はこのためのようだ。
ミッドランドではサイモン・フィリップス氏がエアロダイナミックスを担当しており、ライセンス氏はこの配下で働くことになる。

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ブリアトーレ氏、ルノーとの契約延長逡巡

2005年シーズン、ルノー・チームにWタイトルをもたらせたフラビオ・ブリアトーレ氏は、来年以降の去就についてまだ結論を出していないと、独『モータースポーツ・アクチュエル』誌で語っている。
F.Briatore & Michelin Staff (C)Renault F1 UK
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「ダサス(ルノー・スポール社長)からは2007年以降の契約について早くサインするように言われているよ。
しかし私はまだサインするかどうか決めていないんだ。
いまのルノー・チームなら、私が不可欠という訳じゃない。
他にも、私に代われる人間はいるからね」

そう語るブリアトーレ氏は、一方でミシュランが撤退することによるハンディを強く心配している。
「これまでもブリヂストンタイヤだったフェラーリが、一方的に有利になるというのは受け入れられないこと。
われわれ(ミシュラン・ユーザー)を有利に、とは言わないが、少なくとも不利になることがないようFIAに要求したいね」

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マクラーレンもフレキシブル・ウィング投入へ

他チームから再三規定違反と指摘されながら、依然として使い続けているフェラーリ・チームに対抗し、次戦モナコGPからはいよいよマクラーレンも同様のリヤウィングを投入する構えだ。
McLaren MP4-21 Rear Wing (C)McLaren Group
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同チームのマーティン・ウィットマーシュ/マネージング・ディレクターは「前回のバルセロナでは、われわれのスピードはトップのルノーやフェラーリに比べて1秒も遅いものだった。
マクラーレン・メルセデスはそのすべてのエリアで進歩を図らなければならないのは明らかだ。
そしていま、われわれはFIAがフェラーリのリヤウィングに対してどのように問題を処理したのか、大きな関心を持っているよ」

テレビ画面で世界にそのシーンをさらけ出したフロントウィングについては改善を施したものの、フレキシブルだとして問題視されているリヤウィングについては不問に付した形で、マクラーレンの他にもウィリアムズなどが追随する構えと言われる。

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マッサ、「失望する理由は何もない」

スペインGP決勝レースでは、大きな期待を掛けられながら思わぬ失速をみせた形のフェラーリ・チーム。
4位となって惜しくも連続表彰台を逃がしたフェリッペ・マッサだが、しかし「失望する理由なんて何もない」と、依然として高いモチベーションを自身のサイトでみせている。
Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「最善を尽くしたんだから、レースの結果には満足しなければいけないよ。
それに、今回表彰台を逃がしたとはいえ、僕らのここ3戦の出来は決して悪いものじゃない。
これまでよりずっと戦闘力は高くなっていることは明らかだ。
ただ今回はルノーがフェラーリより一枚上だったということ。
だって考えてご覧よ、今回はあのマクラーレンですら、危うく周回遅れにされるところだったんだからね。
失望する理由なんて何もないよ」

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フェラーリ、フィオラノにはシューマッハ登場(5/17)

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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地元フィオラノの自社コースで行っているフェラーリ・チームの単独テストは第2日目となる17日、エースのミハエル・シューマッハが登場。

シューマッハは前日バドエルが始めた新しいコンポーネンツのセットアップ作業を引き継ぎ、この日トータル113ラップを周回してベストタイム0'57.367を記録。
これは自身の持つ2006年の非公式コースレコード0'57.134に約コンマ2秒と迫るものだ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 M.シューマッハ GER Ferrari 0'57.367 113 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.134 F.Massa/Ferrari 248F1 (4/27)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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バレルンガではホンダのバトンが1番タイム(5/17)

Jenson Button (C)Honda Racing
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ウィリアムズとホンダの2チームによって行われているバレルンガ合同テストは、17日第2日目。
この日から参加したホンダのジェンソン・バトンがトップタイムを記録。
しかしそのタイムは前日アンソニー・デビッドソンがマークしたものよりはわずかに劣るものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 J.バトン GBR Honda 1'02.044 159 RA106 ML
2 A.デビッドソン GBR Honda 1'02.520 131 RA106 ML
3 M.ウェバー AUS Williams Cosworth 1'02.613 88 FW28 BS
4 A.ブルツ AUT Williams Cosworth 1'02.733 58 FW28 BS

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

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ポールリカールは2日目もアロンソ最速(5/17)

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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フランスのポールリカール・サーキットで行われている合同テストは、17日の第2日目もルノーのアロンソがトップタイム。
2番手にも同テストドライバーのヘイキ・コバライネンがつけ、圧倒的なその戦闘力を誇示した。

また3番手にはこの日から参加のBMWのビルニューブ、これにレッドブルのクリエン、トヨタのトゥルーリと続いた。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 F.アロンソ ESP Renault 1'05.363 122 R26 ML
2 H.コバライネン FIN Renault 1'05.546 111 R26 ML
3 J.ビルニューブ CAN BMW 1'05.563 148 F1.06 ML
4 C.クリエン AUT RedBull Ferrari 1'05.577 50 RB2 ML
5 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'05.624 143 TF106 BS
6 F.マッサ BRA Ferrari 1'05.686 120 248F1 BS
7 J.モントーヤ COL McLaren Mercedes 1'06.080 121 MP4-21 ML
8 D.クルサード GBR RedBull Ferrari 1'06.083 47 RB2 ML
9 K.ライコネン FIN McLaren Mercedes 1'06.266 56 MP4-21 ML
10 R.シューマッハ GER Toyota 1'06.333 112 TF106B? BS
11 V.リウッツィ ITA Toro Rosso Cosworth 1'06.369 169 STR1 ML
12 N.ハイドフェルド GER BMW 1'06.629 93 F1.06 ML

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   コースは時によりさまざま 今回は2D SC short track solution (3.593 km)

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2006/05/17

モンテイロ、「スーパー・アグリはリスク取り過ぎ」

スーパー・アグリ・F1の『当面の敵』とみられるミッドランドだが、今度はティアゴ・モンテイロ(29歳:ポルトガル)がこれを『スカイ・スポーツ』で非難している。
Tiago Monteiro (C)Midland F1 Racing
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「だいたいスーパー・アグリはスタートでリスクを取り過ぎるんだよ。
でもそんなの意味がないことなんだ。
なぜならレースはとても長いんだからね。
モンタニーは無理に突っ込んできて、それで僕のリヤタイヤはパンクさせられたんだ。
確かに彼は井出よりずっと経験あるドライバーだけれど、でも彼は、レースは最初のラップで勝利が決まるものではないということを知るべきだよ」

ミッドランドはスチュワードに抗議を提出したというが、今回は却下されたとのこと。
それはモンタニーが日本人ではなくフランス人だから?

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デビッドソン、バレルンガで最速タイム

多くのチームがポールリカール合同テストに参加する一方で、ウィリアムズ(ブリヂストン)とホンダ(ミシュラン)はイタリアのバレルンガ・サーキットに終結、独自テストを16日(火)から開始した。

昨年、それまでの3.228kmから4.11kmに拡大されたとはいえ、主にバイク用の曲がりくねったこのコースを両チームが選んだのは、もちろん次戦モナコGPを意識したからだろう。
Anthony Davidson (C)Honda Racing
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この日ホンダはアンソニー・デビッドソン&ジェームス・ロシターのいずれもテストドライバーを起用。
デビッドソンは午前のセッションでエアロダイナミックス、午後にはタイヤといずれもモンテカルロのコースを想定したテストを行い、126ラップを周回してこの日のベストとなる1'01.855を記録した。

一方ロシターも同じプログラムでテストに当たったが、こちらは2回ほど小さなマシントラブルに見舞われたため走行は76ラップに留まり、ベストタイム1'03.784で4台中3番手となっている。

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フェラーリはフィオラノでも単独テスト(5/16)

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、ポールリカールでの合同テストに参加する一方、地元フィオラノの自社コースでも2日間の予定で単独テストをスタートさせている。

ステアリングを握ったのはテストドライバーのルカ・バドエル。
この日バドエルは新しいコンポーネンツを試しながらショートコース12ラップを含むトータル88ラップを周回、ベストタイム0'58.538を記録した。

なお明日はミハエル・シューマッハが登場する予定だ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 L.バドエル ITA Ferrari 0'58.538 88 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.134 F.Massa/Ferrari 248F1 (4/27)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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アロンソのテストはモナコ用タイヤに焦点

地元スペインGP優勝の勢いそのままに、今週始められたポールリカール合同テスト初日もトップタイムをマークしたルノーのフェルナンド・アロンソは、次戦モナコGPに向けたミシュランのタイヤ開発をメインにプログラムを消化した。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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「モナコのコースは事前にテストができないからね。
だから今回モンテカルロを想定したこのコース設定で、モナコGP用のタイヤをテストしたんだ」

この日トータル143ラップを周回したアロンソは1'05.686をマークして1番手に。
また174ラップを周回したテストドライバーのヘイキ・コバライネンは1'05.889でマクラーレン勢を抑える4番手に位置した。

クリスチャン・シルク/チーフ・テスト・エンジニアは「マシンには何も問題なくテストを進めることができた。
2台共に多くの周回が重ねられたし、大きな進歩と共にそのスピードをみせることができた」と、満足気な表情をみせた。

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ビルニューブ、「エンジン落とされた訳じゃない」

前戦ヨーロッパGPを8位入賞で終え、何も問題なくスペインGPを迎える筈だったBMWのジャック・ビルニューブは、しかしバルセロナのパドックでエンジンが損傷していることが発見され、予定外のエンジン交換により予選グリッド10番降格のペナルティという受ける羽目となった。

これについて各メディアはドイツからの輸送中にエンジンが落とされたことがトラブルの原因、と一斉に報じたが、当のビルニューブはこの推測を否定している。
Jacques Villeneuve (C)BMW Sauber F1
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「わずか4日間のインターバルの間に、チームがエンジンに問題を見出したことは事実だ。
でもそれは人々が言うように、落とされたことによるものとは聞いていないね。
それはメディアによる勝手な推測に過ぎないよ。
いずれにせよ、われわれのエンジンはさらに進化しているし、今はまったくその信頼性に問題はないんだ。
安心してモナコでの戦いに臨めるというものだよ」

ビルニューブにすれば、FIAを責めることも、またチームスタッフを責めることも自身にとって得策ではないということだろう。
報道陣は決してこの釈明に納得してはいないようだ。

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メルセデス首脳、モントーヤの非難に不快感

スペインGP決勝レースでリタイヤを喫したマクラーレンのファン・モントーヤ(30歳:コロンビア)は、レース後すぐに記者に対してマシントラブルが原因であることを訴えた。

しかしこの行動について、メルセデス・モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターは「採るべき方法ではない」と不快感を示している。
Juan Montoya (C)McLaren Group
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「われわれはみんなチーム・プレーヤーとして共通の目的のために働いているんだ。
ドライバーがすぐさまこうした批判を繰り返すことはチームのために正しいことではない。
何より改めるべきことは、ドライバーがそうした態度をとることそのものなのだ」

モントーヤは、コースアウトはトラクション・コントロール・システムに不備があったためでこの不具合がなければ入賞できた筈と主張していたもの。

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フェラーリ、『エンジン開発凍結案』を支持

FIAのマックス・モズレー会長は、先にGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)側の5メーカーが求めた2008年からのエンジン開発凍結案の変更を拒否したと伝えられるが、すでにGPMAから離れているフェラーリ(フィアット社)はこれを受け入れる意志をあらためて示した。
Ferrari Test (C)Ferrari S.p.A
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同チームのジャン・トッド監督は「2008年からの規定では、2008年から2010年までの3年間、エンジンの開発を凍結することになっている。
どんなチームであれ、2008年からもチャンピオンシップに参加するというのなら、すでに明示されている規定は受け入れる。これは当然のことじゃないのかね。
規則は規則。参加するというのなら受け入れなければならないのさ」

いち早くGPMAから抜けたフェラーリに続き、BMWと袂を分かってプライベートとなったウィリアムズが続き、さらにフェラーリからエンジン供給を受けるレッドブルと同系列のトロ・ロッソ、そしてかねてオーナーがFIA会長と親しいこともあるミッドランド、
そしておそらく承認はF1参戦の際の前提であったろうスーパー・アグリ。
これら6チームが新コンコルド協定承認組。
一方GPMAに属するルノー、マクラーレン(メルセデス)、トヨタ、ホンダ、そしてBMWの5チームが新コンコルド協定未承認組とみられている。

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スーパー・アグリ、今後はモンタニー?左近?

井出有治がスーパーライセンス剥奪という厳しい処分をFIAから受けたあと、とりあえず次戦モナコGPまではフランク・モンタニーの起用が決まっている『スーパー・アグリ・F1』だが、その後のドライバーについて注目が集まっている。
山本 左近 (C)Ex.Jordan Grand Prix
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独『モータースポーツ・アクチュエル』誌が報じたところでは、なんと鈴木亜久里代表の頭にあるのは山本左近(23歳)だという。
山本は昨年の終盤ジョーダン・チームの第3ドライバーに抜擢され、日本GPで金曜日のセッションを走りその非凡な速さをみせつけた。

しかし、亜久里代表は現在チームが置かれた厳しい状況を憂慮。
あえていまの時期に将来のある日本人ドライバーの起用には走らないのでは、との見方も強い。

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フェラーリ監督、「チャンピオンシップ獲得に自信あり」

今回のスペインGPでは、事前に優勢を伝えられながらもルノー勢の後塵を拝したフェラーリだが、その指揮を執るジャン・トッド監督は依然としてチャンピオンシップ獲得に自信を持っている。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「その特性により、グランプリ毎に様相が変わるのはこの世界の常だが、いずれにしても現在2つのチームが抜きん出ていることは間違いないと思う。
今回はたまたまその1チームがウチよりも速かったというだけのこと。
今後の展開はわからないし、もちろんわれわれはコンストラクターズ、ドライバーズの両チャンピオンシップを獲得することに自信を持っているよ」

また同監督は今後の戦いについて、タイヤが重要な要素になると予想している。

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アロンソ、今度はセビリアに凱旋ランへ

ローマ、モスクワ、サルディニアなど世界各地でデモンストレーション・ランを行うルノー・チームだが、今度はフェルナンド・アロンソが母国グランプリ優勝を果たしたばかりのスペイン・アンダルシアの古都セビリアでイベントを行うこととなった。
Renault Lyon Demo (C)Renault F1 UK
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期日は来週の日曜日21日。
ルノー『R26』のステアリングを握るのは、もちろんスペインの英雄アロンソ自身だ。
F1サーキットとは異なり、観客の目の前を爆走するデモンストレーションは、多くのファンの度肝を抜くことは間違いない。
チームでは、2006年のモータースポーツ界で最もビッグかつエキサイティングなイベントになると豪語している。

なおスペインでは、昨年マドリッドでも同様のイベントを行っている。

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ウィリアムズとホンダはバレルンガでテスト(5/16)

Anthony Davidson (C)Honda Racing
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多くのチームがポールリカールでテストを行う一方で、ウィリアムズとホンダの2チームはイタリアのバレルンガ・サーキットで16日からテストを開始させた。

参加したのはウィリアムズがブルツとカーティケヤン、またホンダがデビッドソンとロシターといずれもテストドライバーらによるもの。
この日トップタイムを記録したのはデビッドソンで、この日最多の126ラップを周回、ベストタイムは1'01.855と2番手以下に丸1秒以上の差を付けるものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 A.デビッドソン GBR Honda 1'01.855 126 RA106 ML
2 A.ブルツ AUT Williams Cosworth 1'02.927 101 FW28 BS
3 J.ロシター GBR Honda 1'03.784 77 RA106 ML
4 N.カーティケヤン IND Williams Cosworth 1'03.843 79 FW28 BS

   * 2005 Test Time : 0'56.449 M.Webber/Williams BMW FW27 (5/11)
   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   * コース設定不明

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ポールリカール合同テストがスタート(5/16)

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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フランスのポールリカール・サーキットでは、16日からルノー、マクラーレン、フェラーリ、トヨタ、レッドブル、BMW、そしてトロ・ロッソの7チームによる合同テストがスタートした。

初日トップタイムを記録したのは、わずか2日前に母国でホームグランプリ初優勝を遂げたばかりのアロンソ。
143ラップを周回してベストタイム1'05.686をマークする熱心さをみせた。

これに続いたのはフェラーリのマッサ、トヨタのトゥルーリ、これにルノーのテストドライバー、コバライネンを挟んでマクラーレンのライコネンとモントーヤの順。
テストは18日(木)まで続けられる予定。

なおウィリアムズとホンダはイタリアのバレルンガでテスト。
ミッドランドとスーパー・アグリは不参加だ。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 F.アロンソ ESP Renault 1'05.686 143 R26 ML
2 F.マッサ BRA Ferrari 1'05.707 143 248F1 BS
3 J.トゥルーリ ITA Toyota 1'05.752 117 TF106 BS
4 H.コバライネン FIN Renault 1'05.889 174 R26 ML
5 K.ライコネン FIN McLaren Mercedes 1'05.996 68 MP4-21 ML
6 J.モントーヤ COL McLaren Mercedes 1'06.177 103 MP4-21 ML
7 N.ハイドフェルド GER BMW 1'06.466 100 F1.06 ML
8 R.クビサ POL BMW 1'06.586 123 F1.06 ML
9 S.スピード USA Toro Rosso Cosworth 1'06.725 150 STR01 ML
10 R.シューマッハ GER Toyota 1'07.090 104 TF106B? BS
11 C.クリエン AUT RedBull Ferrari 1'07.016 65 RB2 ML
12 R.ドーンボス HOL RedBull Ferrari 1'07.016 83 RB2 ML

   (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)
   コースは時によりさまざま 今回は2D SC short track solution (3.593 km)

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2006/05/16

デビッドソン、「僕はケーキの上のサクランボ」

2001年に当時のB.A.R・ホンダ・チームに加入以来、6年の長きに渡ってホンダ・エンジンと共にあるアンソニー・デビッドソン(27歳:イギリス)は、現在の第3ドライバーの仕事を「ケーキの上のサクランボ」と称している。
Anthony Davidson (C)Honda Racing
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「テストでは、これを構成する要素がみんな違うから単純に比べることはできないけれど、グランプリ・ウィークの金曜日のセッションでは各チームのマシンと、そしてドライバーの速さがわかるよね。
パドックの、そして世界中のみんながこれを見ているんだ。
僕は、これを『ケーキの上のサクランボ』だと思っているよ。
走り始めの非常に滑りやすいコンディションでのドライブは難しいけれど、僕の走ったデータがチームのためになることを考えれば、その仕事はとても光栄なものだよ」

そう語るデビッドソンは昨年オフにホンダの栃木ファクトリーやHRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)センター、博物館などを見学。
ホンダのレースに賭ける情熱に、あらためて感慨を覚えたと語っている。

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FIA会長、メーカー側のエンジン規定変更案を拒絶

先週、バルセロナで新たな合意をしたGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)所属の5メーカーは、2008年からのエンジン開発凍結の規定に対し変更を申し入れたとされるが、FIAのマックス・モズレー会長はこれを拒絶した模様だ。
BMW V8 F1 Engine/Bench Test (C)BMW Motorsports
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それによればモズレー会長は、15日(月)規定を変更する意志がないことを各チームに対しファクシミリで通知したとのこと。
ここに来てGPMA側はFIAに歩み寄りの様相を見せ始めているものの、強硬姿勢のモズレー会長・バーニー・エクレストン氏共にメーカー側に譲歩する様子はさらさらないようだ。

FIAの案では、2008年からはエンジンECU(コントロールユニット)などの規格を統一化する他、希少金属の使用禁止やテレメトリーによるデータ取得システムの制限など現行のテクノロジーからの大幅な後退が見込まれている。

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スーパー・アグリの新型車『SA06』は7月にお目見え

現在、改良を加えながら『SA05』での参戦をすると共に、鋭意新型車『SA06』の開発を進める『スーパー・アグリ・F1』だが、同チームのマーク・プレストン/テクニカル・オフィサーはそのデビューを7月のフランスGPとする見通しを明らかにした。
Super Aguri『SA05』 (C)Super Aguri F1
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これは同氏が英『ITV』に語ったもので、それによれば同車にはシームレス・シフトを備えた最新仕様のギヤボックスがホンダ・エンジンに装着されるという。

このシームレス・シフトのギヤボックスは現在フェラーリとルノーらが使用しているとされるもので、1周あたり0.4秒ほど短縮できる優れものとされるが、プレストン氏は「われわれは1周あたり最低2秒から3秒短縮する必要がある。もっともそれは可能だと思っているがね」と、語っている。

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ラルフ(トヨタ)、「来年も同じ顔ぶれがいい」

トヨタ・チームのラルフ・シューマッハは、同チームの体制について「来年も同じ顔ぶれがいい」と『エキスプレス』紙に語っている。

「いまわれわれのチームはとてもうまくいっている。
チームの全員が一丸となって共通の目的に向かって邁進しているんだ。
だから、僕はあえてこれを変更する必要はないと思う。
来年も同じラインナップがいいね」
Toyota Duo battle (C)Panasonic Toyota Racing
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トゥルーリとの契約が今年一杯で満了するとされるのに対し、一方のラルフの契約は2008年末までという長期のものと伝えられる。
今回のスペインGP決勝レースで、不覚の『同士討ち』を演じてしまったラルフにとって、これはチーム内の雰囲気悪化を沈めるためのお愛想なのか。

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P.シモンズT/D、「ただの10ポイントじゃない」

ルノー・チームのパット・シモンズ/テクニカル・ディレクターは、今回のスペインでのフェルナンド・アロンソによる勝利について「これはただの10ポイントではない」と、その意味について強調した。
Pat Symonds (C)Renault F1 UK
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「ここスペインでの勝利は、ルノーと、そしてアロンソのためにとても重要な意味を持つものだったんだ。
もちろんポイントは同じ10ポイントに過ぎない。
しかしここでのそれは、心理的な意味でただの10ポイントじゃなかったのさ。
フェラーリが2連勝したあと、もしここでわれわれが再び負けていたなら、自分自身に不快な問いかけをしていなくてはならなかっただろう。
私は過度に楽天的な見方をする人間じゃないんだが、しかし実際にレースは私が思っていた以上にうまくいったよ」

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ライコネン、『今季タイトル』ギブアップ宣言

これまで2回のドライバーズ・チャンピオンシップ第2位獲得と、毎年のようにタイトル争いを演じてきたマクラーレン・チームのキミ・ライコネン(26歳:フィンランド)だが、今シーズンについては残念ながら早くも白旗のようだ。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
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これは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語ったもので、その中で同選手は「(今シーズンの)タイトル争いはフェラーリとルノーとの間で行われるだろう。
例えば今回のバルセロナについて言えば、ここはマシンの優劣がモロに出るところだからね。
傷を隠すことができない、容赦のないトラックなんだよ
それでも僕自身については、今年もいくつかのレースには勝てるのではないかと思っているし、また少なくともそれに向けて試みるつもりだよ」と、力強く語っている。

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ルノー首脳、「グッド・ドライバー確保する」

今シーズンもタイトル争いをリードするルノー・チームだが、すでにエース、フェルナンド・アロンソの今季限りでの離脱が決まっている。
Renault Team Allstar (C)Renault F1 UK
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これについて今季からルノー・スポール社長の座に就いたアラン・ダサス氏は「もちろんドライバーを決めるのはフラビオ(ブリアトーレ:チーム代表)の仕事だよ。
しかし私も自分なりの考えは持っている。
ルノーはF1チームの株主として、この権について何ができるのかを考えているよ。
良いドライバーを持つために何が必要なのかを、ね」

とはいえ、F1撤退も考慮の一部にあると言われるルノーが、高額なオファーでトップドライバーを獲得するとは考えにくく、巷の噂ではジャンカルロ・フィジケーラの残留、テストドライバーであるヘイキ・コバライネンの昇格、ないしはマクラーレンからファン・モントーヤの移籍などが伝えられているようだ。

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ホンダ、ワークスとして41年ぶりの快挙だが

今回のスペインGPで6-7位に入ったホンダ・チームは、今季初のW入賞。
ホンダ・ワークス・チームとしては、実に1965年のメキシコGP以来となる41年ぶりの快挙となった。
Richie Ginther/1965 Mexico GP (C)Honda Racing
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しかし残念ながらチーム首脳にあまり喜びの表情はみられなかった。
というのも、シーズン前にはトップ争いも期待されながら、今回のレースでは終始上位争いに顔を出すことなく埋もれていたからだ。
おまけにメキシコGPの時はリッチー・ギンサーがチームに初優勝をもたらせた記念すべきものであったし、もう一方のロニー・バックナムは5位入賞で、今回のバリチェッロの7位は当時は入賞にはならなかったもの。

チームでスポーティング・ディレクターを務めるジル・ド・フェラン氏は「2台そろってポイント獲得を果たしたことは良かったが、しかし上位との差は歴然としていた」と、唇を噛んだ。

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2006/05/15

シューマッハ、「日曜日 突然1秒も遅くなった」

事前の予想ではルノーよりも速いとみられた決勝レースで、しかしフェラーリのペースはアロンソには届かないものだった。
Michael Schumacher & Engineer (C)Ferrari S.p.A
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これについてミハエル・シューマッハは「日曜日のレースに、僕たちはとても自信があったんだよ。すべてはうまく行く筈だったのにね。
ところがいざ日曜日になってみたら、驚いたことに僕たちのペースは突然ルノーより1秒も遅いものだった。
モナコでの戦いまでに、チームはまずこの原因を究明する必要があるね」と、語っている。

チーム関係者によれば、予測より突然高くなった日曜日の気温のせいで、事前に選択したタイヤが対応しきれなかったのでは、とみられているようだ。

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散々だった、クルサードの通算200戦目

今回のスペインGPがF1通算200戦目のレースになったベテランのデビッド・クルサード(35歳:イギリス)だったが、予選も決勝レースも共に満足いくものとはならなかった。
David Coulthard's 200th GP (C)RedBull Racing
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まず13日(土)に行われた公式予選では、第1ピリオドでいきなりのコースアウト・クラッシュ。記念すべきレースを最下位で始めなければならないことになった。
(実際には最後尾はペナルティのビルニューブ)
挽回を期した決勝レースも、終始いいところなく後方を走るに留まり、ゴールはしたものの14位とポイン圏内からはほど遠いものだった。

「とにかく長くて孤独なレースだったね。
マシンはブレーキが不調で、3回も4回もロックして飛び出しそうになったよ。
そんな状態で、とてもアグレッシブに攻めるなんていうことはできなかったんだ。
もちろん、これが記念すべき200戦目のレースだなんて、思いたくもないよ」

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フェラーリはモンツァまで来季体制の発表なし?

マクラーレン・チームのロン・デニス代表が今月中にも来季の体制について明らかにする意向を示したことで、同じように変化が予想されるフェラーリ・チームも発表間近かと思われたが、ジャン・トッド監督はこれを否定した。
Michael Schumacher & Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「よそのチームがいつそれを明確にするのかは知らない。
ただわれわれは、次のホームグランプリであるモンツァ(イタリアGP:9月10日)まで発表することはないだろう。
それは、何よりミハエル・シューマッハが決定を急いでいないということがある。
そしてわれわれは、いまの和やかなチーム体制に十分満足しているからね」

両者のニュアンスから察するに、シューマッハがフェラーリ残留で、一転キミ・ライコネンのフェラーリ入りはなくなるのか?

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マクラーレン監督、「今月中にも来季体制決定」

現在、来季の去就がまだ明らかでないミハエル・シューマッハとキミ・ライコネンの両トップ・ドライバーだが、今月中には確定することになりそうだ。
Ron Dennis (C)McLaren Group
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これはバルセロナのパドックでマクラーレン・チームのロン・デニス代表が「来季の体制は今月中に決定される」との見通しを明らかにしたことによるものだ。

キミ・ライコネンについては以前からフェラーリ・チームへの移籍が根強くささやかれていて、もしこれが明確になるとすれば、当然同チームのミハエル・シューマッハについてもその去就がはっきりする筈だ。

なお2007年のマクラーレンでは、すでにルノーから現チャンピオンであるフェルナンド・アロンソの加入が決まっている。
もしライコネンが残留となれば当然ファン・モントーヤは放出ということになるが、モントーヤ自身はその通知を受けるより先にすでにルノーやレッドブルなどと移籍交渉をしているとも伝えられる。

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アロンソ、「夢がひとつ叶った」

母国グランプリとなるスペインGP決勝で、みごとポールポジションからのパーフェクト・ウィンを達成したルノーのフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)は、次のようにその感動を語った。
J.Carlos & F.Alonso (C)Renault F1 UK
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「今日は僕にとって一生忘れることのできない感動的な1日になった。
そもそも、午前にファン・カルロス国王を乗せてコースを1周したことが大きな出来事だった。(ルノー・メガーヌ)
スタートはフィジケーラのほうが良かったけど、レースではスタートしてすぐに十分コンペティティブであることがわかったので、必ず勝てると信じて走っていたよ。
今日の勝利は間違いなくルノーの全員と、そしてミシュランの貢献によるもの。
僕にとって、またひとつ夢が叶ったんだ。彼ら全員にお礼を言いたいよ」

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GPMA、CVCとの覚え書きに調印

スペインGPが行われていた14日(日)、GPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)は、F1の商業権をもつ『CVCキャピタル』と覚え書きを交わしたことを明らかにした。
Image (C)Renault F1
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CVCはSLEC(スラヴィカ・エクレストン・カンパニー)の25%を保有していたバーニー・エクレストン氏や残りの75%を所有する大株主であるバイエルンLB銀行、JPモルガン、リーマン・ブラザーズらからその全株式を買い取り、F1に関するすべての商業権を持つとされる会社。

GPMAはルノー、メルセデス、BMW、ホンダ、トヨタの5チーム(メーカー)で構成されるもので、それによればGMPA参戦チームは2012年までの参戦に同意、また、今回の覚え書きが新しいコンコルド協定の基礎となるもので、FIAとの競技面、技術面、管理面における討議の進展に役立てるべきものであるとしている。

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スーパー・アグリ スペインGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoCircuit de Catalunya, Montmelo
14 May 2006
2006年スペインGP 決勝

佐藤琢磨カーナンバー22 (SA05-05)
17 位最速ラップタイム1:20.411
フランク・モンタニーカーナンバー23 (SA05-02)
リタイア(10 周) 最速ラップタイム1:22.380
T Car SA05-01

スペインGP で佐藤琢磨は17 位フィニッシュを果たし、SUPER AGURI F1 TEAM にヨーロッパラウンド初の完走をもたらした。
スタートでは順位を上げたが、その後スピンを喫し、早めのピットインをこなしてからはまずまずのラップタイムで周回を重ねた。
フランク・モンタニーはドライブシャフトのトラブルから10 周で早々のリタイアとなる残念な結果だった。

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ホンダ スペインGP決勝レースニュース

honda_f1_logo「Honda、今季初のダブル入賞。」

5月14日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:25〜28度

スペインGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトン6位、ルーベンス・バリチェロは7位でチェッカーを受け、今季初のダブル入賞を果たした。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日のカタルーニャ・サーキットは、朝から青空が広がった。
レースの始まる午後2時の時点で、気温は28度、路面温度は39度まで上がった。
スタートでは、9番グリッドのK・ライコネン(マクラーレン)が一気に5番手に。
そのため5番グリッドのバリチェロはひとつ順位を落としたが、バトンがひとつ上がり、2台が6、7番手に並ぶ展開となった。

二人が1回目のピットインを終えた27周目。バトンは8番手。バリチェロは10番手に後退した。
その後、先行車のピットインで、折り返し点の33周目には、バトン6番手、バリチェロ7番手までポジションを回復した。

レースは膠着状態のまま、終盤へ。
2度目のピット作業を終えて、二人の順位も変わらず。
今季初のダブル入賞となるバトン6位、バリチェロ7位でチェッカーを受けた。

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トヨタ スペインGP決勝レースニュース

Toyota_new_logo2F1第6戦スペインGP決勝 ヤルノ・トゥルーリが10位フィニッシュ
予選6番手スタートのラルフ・シューマッハーはレース中盤に電気系トラブルで無念のリタイア

5月14日(日)スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットでF1第6戦スペインGPの決勝が行われた。
好天に恵まれ、13万人もの大観衆が見守る中、気温は28度、路面温度39度という暖かいコンディションで、午後2時に66周の決勝レースがスタートを切った。

パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、スタートで出遅れ、ヤルノ・トゥルーリが8位、ラルフ・シューマッハーは9位のポジションからレース序盤戦へと突入。
しかし、16周目にラルフ・シューマッハーが前を行くヤルノ・トゥルーリと接触して後退。
その後、ラルフ・シューマッハーは電気系のトラブルに見舞われ、レース中盤31周でレースを終えることとなってしまった。
一方ヤルノ・トゥルーリは、タイヤグリップの確保に苦しみながらも、10位でチェッカーを受けた。

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2006/05/14

アロンソ、地元GPでパーフェクト・ウィン

スペインGP決勝レースは、ホームグランプリとなるルノーのフェルナンド・アロンソがポールポジションからスタート、ピットストップ時以外は首位を譲らない完全勝利を演じてみせた。
スペイン人がスペインGPで優勝したのは史上初の快挙になる。
Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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レースは16周目、8-9番手を走行していたトヨタ勢が接触。
後方にいたラルフのマシンはフロントウィングを破損した。

18周目、モントーヤがスピンして縁石の上で立ち往生。
リタイヤを余儀なくされた。

23周目、遅めのピットインを済ませたシューマッハはフィジケーラの前に出てアロンソに次ぐ2番手となった。

41周目、2度目のピットストップを終えてもアロンソは好ペース。
47周目、トロ・ロッソのスピードがエンジントラブルかピットでリタイヤ。

66周のレースを終え、1位アロンソ、2位フェラーリのシューマッハ、3位ルノーのアロンソ、4位フェラーリのマッサ、5位マクラーレンのライコネン、6位ホンダのバトン、7位もホンダのバリチェッロ、8位BMWのハイドフェルドでここまでが入賞。
ただしバリチェッロとハイドフェルドは周回遅れという屈辱だ。

9位以下はウィリアムズのウェバー、トヨタのトゥルーリ、ウィリアムズのロズベルグ、BMWのビルニューブ、レッドブルのクリエンとクルサード、トロ・ロッソのリウッツィ、ミッドランドのモンテイロ、そしてスーパー・アグリの佐藤琢磨の順。
佐藤はヨーロッパ・ラウンドに入って初の完走を果たした。

リタイヤは10周目にスーパー・アグリのモンタニー、17周目にマクラーレン・チームのモントーヤ、31周目にトヨタのラルフ、47周目トロ・ロッソのスピード、48周目にミッドランドのアルバース、。

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モントーヤ、給油ミスで予選フイにする

マクラーレン・チームのファン・モントーヤ(30歳:コロンビア)は、当然公式予選で最終ピリオドに進出する実力の存在でありながら、今回はなんと第2ピリオドで脱落してしまった。
McLaren Team Pit Gantry (C)McLaren Group
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これについてモントーヤは、原因がチームの給油ミスにあったと説明している。
それらよれば、モントーヤが最初の予選を乗り切って、ピットに戻った際、燃料を補給するのを忘れたため、時間を喰って結果的にタイヤの温度が下がってしまったことが脱落の原因なのだという。

「燃料を入れるために戻ったら、ニュータイヤは用意されていなかった。
あんなに時間が掛かったのだからほんとうならあそこでフレッシュ・タイヤにすべきだったのに、その判断も誤ったんだよ」と、熱い南米男はチームの対応を糾弾している。

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ウィリアムズ・デュオ、「何かが足りない」

フェラーリの2台、そして同じく今季からブリヂストンタイヤにスイッチしたトヨタの2台が揃って公式予選最終ピリオドに残ってグリッド10番以内を確保した一方で、残念ながら今回のスペインGP公式予選でウィリアムズの2台はいずれも第2ピリオドで姿を消した。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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これについて新人のニコ・ロズベルグ(20歳:ドイツ)は「予選をうまくやってトップ10に残るための何かが僕らには足りないんだ。
レース・ペースはいいんだけれど、この予選での弱さをなんとかしないとこの先上位に食い込むのは難しいよ」と、語る。

また先輩格のマーク・ウェバー(29歳:オーストラリア)も「ここバルセロナはテストの時からウチは苦戦するとは予想していた。
でもわずかな差で最終ピリオドに進めなかったのはほんとうに悔やまれること。
残念ながら、1周の速さがわれわれのマシンには足りないようだ」と、指摘している。

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スーパー・アグリに新スポンサー『アデランス』

Aderans (C)Super Aguri F1
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チームから公式発表はないものの、今週のスペインGPから『スーパー・アグリ・F1』のマシン・サイドに新しいスポンサー・ロゴが描かれている。

しかもなんとその表記は日本語のカタカナで『アデランス』。
日本のウィッグ製品大手の『アデランス』が、同チームのスポンサーになった模様だ。

『アデランス』といえばもちろん男性用カツラが有名。
このチームで一番関連が深そうとしたら……
それはやっぱり新加入のフランク・モンタニーか。
Frank Montagny (C)Super Aguri F1
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シューマッハ、「決勝レースに焦点合わせた」

前戦ヨーロッパGPでも、予選でルノーに後れを取りながらレースで逆転して優勝を決めたフェラーリのミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)は、この予選結果に落胆してはいない。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「この3番グリッドは全然問題ない、もちろん満足しているよ。
なぜなら今回も決勝レースでのパフォーマンスということを考えてタイヤ選択を行なったものだからね。
予選ではちょっと遅れることがあったとしても、レースでのペースを優先させたんだ。
それに、3番手ならグリッドはグリップの良い奇数列だし。
あとは決勝レースでの戦略だ。
まあ、明日のレースを楽しみにしていてよ」

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フィジケーラ、「フロントロウ独占は最高」

ここ2戦、公式予選で最終ピリオドに進めず予選順位が二桁に沈んでいたルノーのジャンカルロ・フィジケーラ(33歳:イタリア)は、今回の予選2位という結果を喜んでいる。
Renault Team Duo (C)Renault F1
拡大します
「このところ予選で苦労していたのでこの2位という結果は正直うれしいね。
予選が悪ければ、上がれる表彰台にだって上がれないことになるもの。
おまけにアロンソとのフロントロウ独占だしね、これは最高だよ。
今日はうまくいったな。
ま、このバルセロナは冬の間にテストを重ねたところだし、マシンのパフォーマンスには自信を持っていたのでここではいけると思っていたけれどね。
大事なのは明日の決勝レースだから、フェラーリの2台とのバトルを楽しみにしているよ」

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アロンソ、「66ラップじゃ足りないよ」

地元の熱狂的な応援の前で、みごとポールポジションを獲得したフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)だが、日曜日の決勝レースを前に「66ラップじゃ足りない」と勝利に向けて強い意欲をみせている。
Renault Team Duo (C)Renault F1
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「予選では、最終ピリオドよりもむしろ第2ピリオドのほうが心配だったね。
結果的にフェラーリ勢を抑えてフィジケーラと共にフロントロウが獲れたことはとてもうれしいね。
とにかくこのスペインのファンの前で走るというのは、僕にとって最高の喜びで楽しいもの。
だから決勝レースの66ラップでは僕にとって決して十分なものじゃないんだよ。
前戦同様、レースではまたシューマッハが強いと思うけれど、われわれに勝機がない訳じゃない。
それにわれわれがまたニュルブルクリンクの時のようにコンスタントに力を出すことができれば、チャンピオンシップにとっては良いことだと思うよ」

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マクラーレン代表、「ライコネン残留すべき」

2007年にはフェラーリ・チーム移籍か、と噂になりながら、依然としてその去就が明確でないキミ・ライコネン(26歳:フィンランド)について、マクラーレンのロン・デニス代表が「タイトル獲得を目指すなら残留すべき」と、あらためて持論を繰り返している。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
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「私は彼に世界チャンピオンになって欲しいと思うし、また彼にはその資格があると確信している。
そしてそれがわれわれのクルマによってのものであるならば、さらに好ましいことだ。
まだ彼はその結論を明らかにしていないが、残留する道を選択すると期待しているね。
とかく隣の芝生はきれいに見えるものだが、ドライバーが成功するために一番良いことは、一つのチームに長く在籍することなんだよ」と、移籍論をいさめた。

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スーパー・アグリ スペインGP公式予選ニュース

Superagurif1_logoCircuit de Catalunya, Montmel?
13 May 2006

2006年スペインGP フリー走行/予選

佐藤琢磨    カーナンバー22 (SA05-05)
フリー走行3回目 20位 走行周回数: 20 最速ラップタイム 1:18.857
予選順位 20番手 最速ラップタイム 1:18.920

フランク・モンタニ? カーナンバー23 (SA05-02)
フリー走行3回目 22位 走行周回数:24 最速ラップタイム 1:20.031
予選順位       21番手 最速ラップタイム 1:20.763

T-Car SA05-01

SUPER AGURI F1 TEAMの佐藤琢磨が、午前中のフリー走行でミッドランドの2台の間にくい込む好調な公式タイムを記録した。
その後行われた予選の第1セッションでは、レッドブルのデイビッド・クルサードがコースアウトするとレッドフラッグが出て一時中断となったが、フランク・モンタニーが小さなミスでタイムロスしたものの、SAF1の2台はまずまずのタイムを記録することができた。

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ホンダ スペインGP公式予選ニュース

honda_f1_logo第6戦 スペインGP 2日目・予選

「接戦の予選セッション。バリチェロが5番グリッドを獲得。」

5月13日・土曜日(2日目・予選) 天候:曇りのち晴れ 気温:25〜28度(予選)

スペインGP2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは超接戦を制して、5番グリッドを獲得。ジェンソン・バトンは、8番グリッドだった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
初日同様、フリー走行前にひとしきり降雨が。
しかも前日より強い雨だったが、その後すぐに日が差し始めた。
そのため午前11時からのセッションは、ほぼドライ路面で始まった。
バリチェロは6番手。ロングランに集中したバトンは、11番手だった。

午後の予選。
第1ピリオドは開始後7分に、D・クルサード(レッドブル)のクラッシュで赤旗中断。
Hondaの2台はちょうどタイムアタックに入ったところで、最悪のタイミングでの中断となった。
それでもバトン4番手、バリチェロ9番手で、難なく次のピリオドへ進んだ。

続く第2ピリオドも、バトン5番手、バリチェロ8番手で通過。
最終ピリオドの20分間は、気温28度、路面温度44度という、この2日間でもっと暑いコンディションの下、戦われた。
セッション終盤、バトン、バリチェロはニュータイヤに履き替え、それぞれ2度ずつのアタックを敢行した。
バリチェロは5番手。R・シューマッハ(トヨタ)とまったくの同タイムだったが、先にこのタイムを出したことで、前のグリッドを獲得した。
バトンはチームメイトからコンマ1秒あまりの遅れしかなかったが、その間にトヨタの2台に入られ、8番手だった。

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トヨタ スペインGP公式予選ニュース

Toyota_new_logo2F1第6戦スペインGP予選 2台揃って予選トップ10グリッドを獲得
R.シューマッハーが3列目6番手グリッド、J.トゥルーリも7番手グリッドから明日の決勝へ

F1第6戦スペインGPの公式練習3回目と予選が行われた。早朝には雨が降り、空は雲に覆われたものの、路面は、ドライコンディション。気温20度、路面温度22度、湿度64%の下で、午前11時から行われた公式練習3回目に引き続き、午後2時、気温は26度、路面温度も41度と上昇する中で予選第1ピリオドが開始された。
先頭を切ってコースインしたラルフ・シューマッハーは、赤旗中断を挟んだ2度目のタイムアタックで8番手タイム。
ヤルノ・トゥルーリも6番手につけて第2ピリオドへと進んだ。

第2ピリオドは、トップ10グリッドへの生き残りを賭け、僅差の激しいタイムアタック争いが繰り広げられたが、ヤルノ・トゥルーリが3番手の好タイムをマーク。
ラルフ・シューマッハーも6番手で、2台が揃って、最終第3ピリオド進出を決めた。

最終第3ピリオドは、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台共にセッション終了間際に最後のタイムアタック。
6番手タイムをマークしたラルフ・シューマッハーは3列目グリッドを確保。
ヤルノ・トゥルーリが7番手タイムで続き、2台共にトップ10グリッドを獲得。
ポイント獲得そして表彰台を目指し、明日の決勝レースに挑む。

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2006/05/13

スペインGP公式予選はルノー勢がフロントロウ独占!

スペインGP公式予選最終ピリオドは、地元グランプリで多くのファンの声援を受けたルノーのアロンソがみごとにポールポジションを獲得。
前戦に続き今季2度目、通算で11度目のポールポジションということになる。

2番手にもルノーのフィジケーラ。
ここまで好調だったフェラーリはシューマッハが3位、マッサが4位。
以下ホンダのバリチェッロ、トヨタのラルフとトゥルーリ、ホンダのバトン、マクラーレンのライコネン、最後がBMWのハイドフェルドということになった。

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予選第2ピリオドでモントーヤが脱落

スペインGP公式予選第2ピリオドはフェラーリのシューマッハがトップタイム。
2番手に入ったルノーのフィジケーラとこの2台だけが1分14秒台。
3番手はトヨタのトゥルーリ、4番手にルノーのアロンソ、以下ホンダのバトン、トヨタのラルフ、フェラーリのマッサ、ホンダのバリチェッロ、マクラーレンのライコネン、BMWのハイドフェルドと、ここまでが最終ピリオドに進出が決定。

脱落したのはウィリアムズのウェバー、マクラーレンのモントーヤ、ウィリアムズのロズベルグ、BMWのビルニューブ、レッドブルのクリエン、そしてトロ・ロッソのリウッツィということになった。

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予選第1ピリオド、赤旗中断

スペインGP公式予選は、まず第1ピリオド(15分)が行われたが、これがF1参戦200戦目と節目となるレッドブルのクルサードが第3コーナーでコースアウトしリヤからタイヤバリアにクラッシュ。
セッションは約7分経過したところで赤旗中断になってしまった。

再開後、全車がタイムアタックに入り、このセッションのトップはアロンソ。
2番手にもルノーのフィジケーラが続き、以下シューマッハ、バトン、ビルニューブの順。

ここで脱落したのはトロ・ロッソのスピード、ミッドランドのモンテイロとアルバース、スーパー・アグリの佐藤琢磨とモンタニー、そしてクラッシュしたレッドブルのクルサードということになった。

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フリー走行3回目はシューマッハ/フェラーリが首位

13日(土)午後行われたスペインGPのフリー走行3回目は、前戦の優勝者であるフェラーリ・チームのミハエル・シューマッハがトップタイムを記録して終えた。

2番手にはルノーのフィジケーラ、3番手にBMWのハイドフェルド。
4-5番手は、一時このセッションを最上位でコントロールしたレッドブルのクリエン&クルサードがつけた。

以下、ホンダのバリチェッロ、フェラーリ・チームのマッサ、ルノーのアロンソ、マクラーレンのモントーヤとライコネン、11番手にホンダのバトンの順。
地元グランプリとなるアロンソは、しかしアタックを途中でやめた節があり、このあと行われる公式予選では上位に顔を出す筈だ。

またスーパー・アグリでは佐藤琢磨が当面のライバルと目されるミッドランドのアルバースを喰って20番手に。(トップとのタイム差は3.199秒)
チームメイトのモンタニーは最下位の22番手となっている。

フリー走行3回目のタイムはこちら

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アロンソ、「マクラーレン選択 誤ってない」

地元グランプリを迎えたルノーのフェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)は、マドリッドで行なった会見で自身の選択について次のように語った。
Spain GP Stand (C)Renault F1 UK
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「僕が行なった2007年の選択は、決して間違ったものだとは思っていないよ。
みんなは心配してくれるけれど、現在はともかく来年マクラーレンは最高のクルマになっているものと確信しているんだ」と、今週末のヒーロー。

史上最年少チャンピオンとして凱旋したスペインでは、ファンの熱狂的な歓迎を受けているが、「あまりに注目を受けていて、レストランにすら自由に行けないよ」と、うれしい悲鳴を上げている。

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シューマッハ、「ホンダはライバルじゃない」

現在2連勝中と王者復活の勢いをみせ始めているフェラーリのミハエル・シューマッハだが、当初ライバルの一つと思われたホンダの戦闘力について残念ながらすでに否定的な見方を示している。
M.Schumacher & J.Button (C)Ferrari S.p.A
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「いまのところ、われわれはホンダをライバルとは見ていないね。
正直言って、彼らは十分コンペティティブなパッケージを持っているとは思えないよ。
だからバトンにとっても難しい状況にあると言えるだろう。
でもある意味、僕は驚いているんだ。
なぜならホンダは冬のテストでとても印象的だったからね」

シューマッハの見方を覆すような快走をぜひともホンダには見せてもらいたいものだ。

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フィジケーラ、「今月中に来季の去就決定」

チャンピオン・チームであるルノーでは、すでに来季エース・フェルナンド・アロンソのマクラーレン移籍が決定しているが、もう一方のジャンカルロ・フィジケーラ(33歳)についてはまだその去就が決まっていない。
Giancarlo Fisichella (C)Renault F1 UK
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これについてこのイタリア人は「今月中に明らかにできるものと思っているよ。
5月28日のモナコGPか、もしかしたら6月11日のイギリスGPになるかも知れないけれどね。
もちろん、僕の第1プライオリティはルノーに残留するということだよ。
でもそうなったとして、チームメイトが誰になるのかは僕にはまったくわからないな」

パドックで名前が挙がっているのは、育成ドライバーであるヘイキ・コバライネン(24歳:フィンランド)のレギュラー昇格、そしてキミ・ライコネン(現マクラーレン)の移籍(?)等だ。

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ドーンボスのレギュラー入りに否定論続出

『F1レーシング・ネット』が突然報じたレッドブル・レーシングのドライバー交代説だが、途端に各方面から否定論が続出している。
Robert Doornbos (C)RedBull Racing
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これは、レッドブル・レーシングが次戦からクリスチャン・クリエンに代えて現在第3ドライバー&テストドライバーを務めるロバート・ドーンボス(24歳:オランダ)をレギュラー・ドライバーに起用するというもの。

まず渦中のクリエンがバルセロナのパドックで「何も根拠のない話。どこからそんな話が出てきたのかわからないよ。
ま、パドックの噂話は何でもありだからね。
僕が聞いたのは、次のモナコGPではクルサードと並んでアルバート王子がドライブするというものだったよ」と、一笑。

また当のドーンボスのマネージメント会社も「われわれはまったく関知していない。
取材すら受けていないし、そうした誤った情報により人々を誤った方向に導くのは悲しいこと」との声明を出している。

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ホンダ スペインGPフリー走行ニュース

honda_f1_logo第6戦 スペインGP 初日フリー走行
「デビッドソン、午後のフリー走行で最速タイム。」
5月12日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:19〜24度

スペインGP初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamの第3ドライバー、アンソニー・デビッドソンが、午後のセッションで最速タイムをマーク。
ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロのレギュラー勢も順調に周回を重ねて、8、9番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
朝のうちしばらく小雨が降ったものの、フリー走行の始まった午前11時には青空が広がった。
セッション中盤には、路面は完全ドライに。これまでのGP初日同様、レギュラードライバーはチェック走行のみ。
デビッドソンが24周を走って、総合5番手のタイムを出した。

午後には初夏の陽射しが照りつけ、気温23度、路面温度40度というコンディションの下、2回目のフリー走行が始まった。
28台のマシンが周回を重ね、路面にはどんどんラバーが乗っていく。
デビッドソンは28台中最多の38周をこなして、このセッション最速のタイムを記録した。バトン、バリチェロも、8、9番手に入った。

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トヨタ スペインGPフリー走行ニュース

Toyota_new_logo2F1第6戦スペインGP ポイント獲得へ向け公式練習初日を開始
R.シューマッハー、J.トゥルーリともに多くの周回を重ね、予選、決勝へ向けてデータ収集

F1第6戦スペインGPの公式練習1回目、2回目が、スペインのカタルニア・サーキットで行われた。
カタルニア・サーキットは朝から雨に見舞われ、公式練習1回目の開始される午前11時の時点では、雨は止んだものの、曇り空の下、路面はまだウェット状態の、気温19度、路面温度20度、湿度71%というコンディションで開始された。

パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、セッション開始直後にコースインし、初期チェックの1周を走行したのみで、公式練習1回目のタイム計測はされなかった。
2時間のインターバルを経て開始された公式練習2回目は、気温は23度ながら、路面温度が39度まで上昇。
ドライコンディションで各車が走り込むこととなった。
前戦ヨーロッパGPでポイント圏内までポジションを上げながら無念のリタイアとなったラルフ・シューマッハーは、25周をこなし10番手タイム。
ヤルノ・トゥルーリも30周を走破し、僅差の11番手タイムを刻み、明日の予選、明後日の決勝レースへと臨むこととなった。

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2006/05/12

フリー走行2回目はホンダのデビッドソン

スペインGP初日、午後に行われたフリー走行2回目はホンダ・チームの第3ドライバー&テストドライバーであるアンソニー・デビッドソンがトップタイムをマークした。

2番手に続いたのは、次戦からレギュラードライバーという噂も伝えられるレッドブルのドーンボス。
これに地元スペインの大本命、ルノーのアロンソが3番手に食い込んでみせた。
以下、ウィリアムズのブルツ、レッドブルのクリエン、フェラーリのシューマッハ、ルノーのフィジケーラ、ホンダのバトンと続いた。

またスーパー・アグリの佐藤琢磨は28台中の26番手、しかし今回もチームメイトとなったモンタニーはマシントラブルに悩み最下位と苦戦している。

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スペインGPはウェットでのスタートに

ヨーロッパGPからの連続開催となったスペインGP第1日目はは、フリー走行セッション前に降った雨によりウェット路面でのスタートとなった。

しかし路面はどんどん乾き、タイムはアップ。
いつものように下位チームの第3ドライバーが周回を重ねてタイムを更新していったが、セッション終了間際になってフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサとミハエル・シューマッハがコースインすると、たちまちこの二人が1-2タイムをマーク。
これにウィリアムズのブルツ、BMWのクビサ、ホンダのデビッドソンらが続いた。

スーパー・アグリの佐藤琢磨は有効なタイムを計測した9台の9番手。
また今回もチームメイトとなったフランク・モンタニーはマシントラブルでストップを余儀なくされた。

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ドーンボス、次戦からクリエンと交代か

『F1レーシング・ネット』は、レッドブル・レーシングが次戦からクリスチャン・クリエンに代えて現在第3ドライバー&テストドライバーを務めるロバート・ドーンボス(24歳:オランダ)をレギュラー・ドライバーに起用する方針と報じている。
Robert Doornbos (C)RedBull Racing
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それによれば、クリエン自身に何か不都合があった訳ではなく、ドーンボスを支援するスポンサーからの資金が増大することからという、(金満の)レッドブルらしからぬ理由なのだという。

これまでも800万ユーロ(約11億4千万円)という金額をドーンボスのために拠出していたオランダの大手建設土木工事コンサルタント会社『ミューマンス』が、同選手のレギュラー・シート確保のためさらに700万ユーロを積み増して1,500万ユーロ(約21億3千万円)を支払うことになったということだ。

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ルノー、GPMAから離脱の可能性も

伝えられるところでは、先週のヨーロッパGPの際、ニュルブルクリンクでGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)のメンバーであるルノー、メルセデス、BMW、ホンダ、そしてトヨタ5社の代表が会談を持ったということだ。
Alain Dassas (C)Renault F1 UK
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そしてこの席でルノー・スポールのアラン・ダサス社長は、2008年からの新コンコルド協定へのサイン、そしてGPMAからの離脱の意志を表明したとされている。

F1を取り巻く状況が変化しつつあるとはいえ、これが事実であれば昨年9月に前社長のパトリック・フォール氏が「1社たりとも離脱することなく統一行動を取る」と明言していたことを考えると他社にとっては背信に近いもの。
いよいよ事態はマックス・モズレーFIA会長とバーニー・エクレストン氏の思い描いた通りのシナリオに近づきつつあるのか。

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バトン「スペインでの勝利 現実的じゃない」

初勝利を渇望するジェンソン・バトン(ホンダ)だが、本人は今週のスペインGPでの優勝について「現実的じゃない」と悲観的な見方を示している。
Jenson Button (C)Honda Racing
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「多くのチームと同様に、バルセロナは繰り返しテストをしている所だし、僕たちはここでコンペティティブであると思っているよ。
でも、ここでは非常に優れたエアロダイナミックスと、高いダウンフォースが必要なコースなんだ。
それを持っているのはルノーであり、マクラーレンであり、そしてフェラーリもだ。
残念なことに、僕たちが彼らよりずっと強いとは思えないから、ここで優勝というのは現実的なことじゃない。
ただ信頼性はあると思うから、日曜日には確実にチェッカーフラッグを受けていい成績を挙げたいとは思っているよ」

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クルサード、今週のスペインGPで通算『200戦目』

F1生活13年目、F1ドライバーの中ではミハエル・シューマッハに次ぐ長老となったレッドブル・レーシングのデビッド・クルサード(35歳:イギリス)が、今週のスペインGPで通算『200戦目』の節目を迎えることになる。(決勝レース出走は199戦目)

現役ドライバーの中ではミハエル・シューマッハ(238)、ルーベンス・バリチェッロ(224)に次ぐ3番目。全F1ドライバーの中ではリカルド・パトレーゼ氏の257戦が最高だ。(予選出走:次戦含む)
D.Coulthard & M.Schumacher (C)RedBull Racing
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「僕がF1デビューしたのは1994年のここバルセロナで、あのアイルトン・セナが死んだことによるものだった。
そのためにいろいろ言われることがあるけれど、でも僕はこの記録がパドックで誇りを持って歩けるものだと自負しているね」

第3戦のイモラでセナを失ったウィリアムズ・チームは、翌戦のモナコGPをデイモン・ヒルだけで戦ったあと、第5戦のスペインGPでクルサードをデビューさせた。
なお総獲得ポイントではバリチェッロ(495)を凌ぎ、シューマッハ(1279)に次いでクルサードが現役2番手(500)に位置している。

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トヨタ首脳、「『TF106B』に過大な期待しない」

トヨタ・チームは次戦モナコGPから早くも改良型の『TF106B』を投入する構えだが、トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)のジョン・ハウェット社長は「過大な期待はしていない」と、控えめな見方を『スピードTV』で示している。

「たしかに『TF106B』は全く新しいモノコックであるのが特徴で、現行のものよりも進化しているものだ。
しかし一番大きいのはメカニカルな部分であるし、またエアロダイナミックスなどの部分はすでにそのほとんどが投入されている。
だから『TF106B』になったからといって、劇的に変わるものではないだろう。
おそらくそのアドバンテージはわずかなものだよ」
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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また同社長は「開幕のバーレーンGPではレッドブルやBMWらの後塵を拝していたが、いまやわれわれは確実に彼らの先頭にいるし、ウィリアムズよりも速いと認識している」と自信をみせた。
ちなみにこれらチームの中で今季表彰台に上がったのはトヨタ(ラルフ)だけだ。

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アロンソ、エクレストン氏の指摘に反論

ルノー・チームの若きチャンピオン、フェルナンド・アロンソ(24歳:スペイン)について、バーニー・エクレストン氏が「ファンへの感謝が不十分」と指摘していることに対し、次のように反論した。
Fernando Alonso Fans(C)Renault F1 UK
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「エクレストンがどういう意味でそんなことを言っているのか知らないけれど、僕には僕の仕事に対してお金を払ってくれるチームがあって、そこでテストをし、レースをし、またスポンサーに対してはプロモーションに協力する、それが僕のF1での仕事のすべてなんだ。
これ以上、僕が何をしなくちゃならないのかわからないよ。
だって、僕は自分が持っている契約のすべてをちゃんとこなしているんだからね」

そう語ったアロンソは、地元のファンに自分のキャップを投げ渡してみせた。

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ビルニューブのエンジン損傷はFIAに責任?

『BMWザウバーF1』では、今週のスペインGPで同チームのジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)のエンジンを交換することを明らかにしているが、その原因がFIAにあるのでは、との噂がバルセロナのパドックで流れている。
BMW Sauber (C)BMW Motorsports
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それによれば、前戦ヨーロッパGPからスペインへの輸送中にビルニューブのエンジンが落とされたために損傷したのではないかという見方がもっぱらだからだ。
現在のF1レギュレーションでは、エンジンはレース後もFIAの完全なコントロール下にあり、輸送も通称FOCA便で行われている。
そのためチーム側が勝手に開けることは許されないが、BMWの原因解明要求に対しFIAはこれを拒否したと伝えられる。

もしこれが事実であれば、ビルニューブとBMW・チームはFIAによって大きなハンディキャップを強いられたことになる。

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フェラーリ監督、「ポイント・システムが負担」

サンマリノ・ヨーロッパGPと連勝を果たし、アロンソ追撃の構えを整えつつあるフェラーリ・チームのミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)だが、同チームのジャン・トッド監督は「ポイント・システムが負担になっている」ことを伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙でこぼしている。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「正直言って、いまのこのポイント・システムはわれわれにとって負担になっていると言わざるを得ないね。
いまアロンソとシューマッハとの差は13ポイントある。
しかしこれを逆転するためには、アロンソがずっと2位に入るならシューマッハが今後7連勝しなきゃならないということだからね、これはたいへんなことだよ」

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モンタニー、「残りシーズンはわからない」

FIAが井出有治のスーパーライセンス失効を決めたことにより、前戦ヨーロッパGPに続き今週のスペインGPでも『スーパー・アグリ・F1』から参戦することになったフランク・モンタニー(28歳:フランス)だが、残りのシーズンについてはまだわからないとしている。
Frank Montagny (C)Super Aguri F1
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「最初、ヨーロッパGPの1週間前にチームから電話があって、第3ドライバーとして金曜日に走って欲しいということだった。
ところが着いたらセカンド・ドライバーに問題が生じたということで僕にレースをするよう要請があったんだ。それはうれしかったね。
われわれがいまのこの『SA05』を改善できるとは思わないけれど、タクマの過去の経験や僕が学んだことにより、将来もっといいクルマが作れると思っている。それが『SA06』なんだ。

僕は過去4年間スペインに住んでいたから、ここバルセロナはちょっとホームグランプリのようなもの。
ここで戦えるのはうれしいね。
でも、次のモナコまでは言われているけれど、その先はまだ決まっていない。
僕はチームのためにいい仕事をしたいと考えているけれど、僕がそれを決める訳じゃない。
このチームのマシンのサイドポッドには『日本生まれ』と書いてあるのだしね……」

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「ロッシのF1転向ない」とヤマハ・チーム監督

2輪モトGP王者バレンティーノ・ロッシ(27歳:イタリア)のF1転向については依然として見方が分かれているが、現在ロッシが所属するヤマハ・チームのリン・ジャービス/マネージング・ディレクターは否定的な観測をしている。
Valentino Rossi (C)Yamaha Racing
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これは同氏が『モーターサイクル』誌に語ったもので、「モチベーションを持ち続けること困難であることは理解するが、われわれはロッシが真のモーターサイクリストであることを知っている。
6月には決定すると思うが、おそらく2輪に留まるのではないか」と、期待を込めて語っている。

ロッシ自身の思惑とは裏腹に、フェラーリ・チームの2007年はシューマッハ&ライコネン体制になることが有力視されており、あるいは2008年シーズンからの転向を目論んでいるかも知れない。

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ビルニューブ、エンジン交換でペナルティ

前戦ヨーロッパGPで、みごと8位入賞を果たした『BMWザウバーF1』のジャック・ビルニューブ(35歳:カナダ)だが、今週のスペインGPではエンジン交換をすることが明らかとなった。
BMW V8 F1 Engine (C)BMW Motorsports
拡大します
ビルニューブは前戦からフレッシュ・エンジンを搭載しており、今回は2戦目ということで本来であれば同じエンジンで戦う予定だったが、ヨーロッパGP決勝レース後に異常が確認されたという。

なおエンジン交換となれば、もちろん予選グリッド10番降格のペナルティを受けることになる。

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2006/05/11

亜久里代表、「時間あればF1マシン乗りたいけど」

『F1トータル』によれば、スーパー・アグリの鈴木亜久里代表が自身のチームのマシンのドライブに頭を悩ませているようだ。
鈴木 亜久里 (C)Super Aguri F1
拡大します
「もしも時間があれば『SA05』を走らせてみたいと思うけれどね。
でも今はどうしようもないほど忙しくて、とてもそんな時間はないんだよ。
それに、もしも僕が乗ってクラッシュでもしたら、修復する部品がないかも知れないからね。
いまはそれよりも、とにかく早く新しい『SA06』を用意することのほうがチームにとって大事なことだから」

1988年の日本GPにローラでF1デビューを果たした同代表は、1995年を最後にF1から引退している。
なお最も最近F1マシンをドライブしたチーム代表は、2002年にバレンシア・サーキットでジャガーを走らせたニキ・ラウダ氏ということになっている。

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スペイン紙、アロンソのタイトル防衛苦戦予測

スペインの地元紙『マルカ』は、同国の英雄フェルナンド・アロンソ(24歳)について、今年タイトルの防衛に苦戦を予測している。
Fernando Alonso Fans(C)Renault F1 UK
拡大します
それによれば同紙は「アロンソがもし今年もタイトルを防衛しようとするならば、血と涙を流さなければならないだろう」と、危機感をあおっている。

昨年のこの同じ時期、アロンソはやはり5戦を終わって同じ44ポイントで首位だったが、昨年は2位のトゥルーリが26ポイントだったのに対し、今年はシューマッハが31ポイントで迫っている。
なおそうしたこともあってか、今週のホームグランプリであるスペインGPはこれまでにない盛り上がりをみせているということだ。

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スーパー・アグリ首脳、モンタニーを賞賛

日本のファンには残念なことながらスーパー・アグリでは、今週のスペインGPでも井出有治に代わりフランク・モンタニー(28歳:フランス)が出走することになったが、同チームのマーク・プレストン/テクニカル・オフィサーは同選手の力量について次のように高く評価している。
Frank Montagny (C)Super Aguri F1
拡大します
「彼は私の周囲では最高の男だよ。
とにかく初めてわれわれのクルマに乗ったとき、その最初のインストレーションラップですら彼はエンジンとマシンのトラクション・コントロールについてフィードバックを返して寄こしたくらいさ。
前に一度もそのクルマに乗ったことがないのに、だよ。
とにかく彼がほんとうに優れたテストドライバーであったことがそれだけでもわかったね」

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ホンダ、風洞責任者にアルペリン氏を指名

かねてホンダ・チームが建設に掛かっていた最新鋭の大型ウィンド・トンネルは、いよいよ今月にも本格稼働する見通しだが、同チームはこのほどその責任者にマリアーノ・アルペリン氏(アルゼンチン)の起用を決めた。
Wind Tunnel Image (C)BMW Sauber F1
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今年40歳になるマリアーノ・アルペリン氏は1998年のB.A.R・ホンダ・チーム設立時からの空力担当メンバーで、今回の起用によりホンダ・チームのエアロダイナミックス部門で最も重要な任務を担うことになった。

同氏は過去AGSやランボルギーニ、フォンドメタルなどで経歴を積んだが、日本ではミナルディ時代に当時の中野信治選手と共に仕事をしたことで知られる。

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エクレストン氏、「今年もシューマッハに賭ける」

F1を最も良く知る男バーニー・エクレストン氏が、今年のタイトルはミハエル・シューマッハが獲得すると予想している。
Michael Schumacher & Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
拡大します
これはドイツ・ミュンヘンの地元紙『アーベンツァイトゥング』に語ったもので、その中で同氏は「今年のF1はここ何年で最も面白いシーズンになっている。
今はまだアロンソがシリーズをリードしているが、私はシューマッハが8度目のタイトルを獲るとみているよ。
そう、シューマッハに私はお金を掛けるね」と、語っている。

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スーパー・アグリ、井出有治についてのリリース

Superagurif1_logo井出有治のスーパーライセンス取り消しに関する経緯についてこのたび、FIA(国際自動車連盟)よりSUPER AGURI F1 TEAMのドライバーである井出有治のスーパーライセンスを取り消す旨の通告がありました。
これにより、井出有治はチームドライバーとして今年のF1レースに出場することができなくなりました。

これまでの経緯は以下のとおりです。
ヨーロッパGPの前週にFIAより井出有治の第4戦サンマリノGPにおけるクリスチャン・アルバース選手との接触及び開幕3戦のパフォーマンスに関して、FIAにおいてスーパーライセンス取り消しも視野に入れた審議をしているとの通知がありました。
さらに、スーパーライセンスが取り消される前に井出をレースドライバーから外したらどうかというアドバイスもありました。
チームはすぐにFIAと連絡を取り、チームとしてはヨーロッパGPでは井出を走らせたい意向を伝えましたが、FIA側で決めることであるという返事が返ってきただけでした。
そのため、チームはスーパーライセンス取り消しという最悪の事態を避けるために、断腸の思いでヨーロッパGPから井出を外す決定をし、井出が一日でも早くレースドライバーとして復帰するための計画を立てるべく、全力を上げることにしました。
しかし、その甲斐もなく、その後FIAは井出のスーパーライセンスを取り消す旨をチームに通告してきました。

SUPER AGURI F1 TEAMはオールジャパンを旗印に立ち上げたチームです。
その方針を覆すつもりはありません。
しかし、思わぬFIAからの通告にとまどっていることも事実です。
確かに井出は開幕前に十分なテストをできずに、ほとんどぶっつけ本番でレースに突入してしまったという経緯があり、F1での経験が足りないことは否定できません。
しかし、チームとしてはとにかく井出に少しでも多く走行のチャンスを与え、井出もまた厳しい状況の中で一日も早くF1の世界に慣れようと必死に努力をしてきました。
事実、サンマリノGPの金曜日の練習走行では佐藤選手に引けを取らない走りを見せてくれました。
レースは残念な結果になってしまいましたが、ヨーロッパGPでは井出の力がさらに発揮できるものとチームも本人も期待をしていました。

今後、井出有治に関して、何か進展がありましたらまたご報告いたします。

提供:スーパー・アグリ・F1チーム

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トヨタ スペインGP事前ニュース

Toyota_new_logo2F1第6戦スペインGP テスト経験豊富なサーキットでの活躍に期待
過去2年連続表彰台獲得のJ.トゥルーリと、雪辱戦のR.シューマッハーが更なるアタック

パナソニック・トヨタ・レーシングは、今季初となる2週連戦の2戦目へと挑む。
今週末、第6戦スペインGPが開催されるカタルニア・サーキットでのグランプリ開催は16回目。チームは、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーがそれぞれ3位、4位のダブル入賞を果たした昨年の成果を上回るべく、ハードな作業を続けてきた。
今年、サーキットは新たにグランドスタンドを追加し、記録的な観客数を迎えることになるだろう。
スペインGPは常にエキサイティングなレースが展開されることで知られており、舞台となるカタルニア・サーキットは各チームのテストが行われるサーキットとしても人気が高い。
そのため、全てのチームとドライバーはこのコースを熟知しており、混戦が予想される。
パナソニック・トヨタ・レーシングは今年、既に3度に渡ってテストを行っており、通算走行距離は6000kmを超える。
その経験を活かし、ポイント獲得へと邁進する。

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メルセデス首脳「マクラーレン・チーム買収も選択肢」

現在マクラーレン・チームと組んでF1を戦っているメルセデス・モータースポーツでは、同チームを買収する可能性があることを示唆した。
Norbert Haug (C)Mercedes Motorsport
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これは同モータースポーツのノルベルト・ハウグ/ディレクターが独『モータースポーツ・アクチュエル』誌に語ったもので「そう決定した訳ではないが、選択肢の有力な一つであることは確かだ。
もしもわれわれが自身の手でF1に参戦するとしたら、マクラーレンが最高の選択であることは間違いないからね」

現在同チームの株式は、ロン・デニス代表が30%、メルセデスが40%、そしてマンスール・オジェイ氏が残りの30%を保有しているされている。

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井出有治、スーパーライセンス喪失

10日(水)『スーパー・アグリ・F1チーム』は、FIAから同チームの井出有治(31歳)のスーパーライセンスを取り消すとの通知を日本のJAFを通じて受けたことを明らかにした。
これにより同チームでは今週のスペインGPでも引き続きフランク・モンタニー(28歳:フセンス)を起用することを決めた。
井出 有治 (C)Super Aguri F1
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オールジャパン・チームを目指していた鈴木亜久里代表は「今回の件はとても残念。
FIAとは交渉を続けてきたが最終的に厳しい判断が下された。
しかし井出のライセンス再取得の可能性を否定されている訳ではないので、今後もチームとしてできる限りのことをやっていきたい」と、無念の弁を語った。

ただし今回の異例とも言うべきFIAの処分には、他チームからの働きかけがあったとされていて、2008年シーズンに向け、F1界の裏の政治的な動きも感じられるもの。

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2006/05/10

マクラーレン首脳「モントーヤの去就 ライコネン次第」

マクラーレン・チーム離脱の噂も聞かれるファン・モントーヤ(30歳:コロンビア)について、同グループのマーティン・ウィットマーシュCEOは、「モントーヤの去就はライコネン次第」であることを明かした。
Juan Montoya (C)McLaren Group
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これは英『ガーディアン』紙に語ったもので、その中で同氏は「2007年、ルノーからアロンソが加入するのは明らかなこと。
しかしまだライコネンがどうするのか結論は出ていない。
われわれの考えるベスト・ラインナップは、アロンソ&ライコネンというものだよ。
だからモントーヤについては、ライコネンの判断次第ということになる」と、語っている。

しかし当のモントーヤは、アロンソと組んだ場合には明確にナンバー2扱いになるとして難色を示しているという。
現在有力とみられているのがレッドブルだが、こちらも交渉は簡単ではなさそうだ。

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リウッツィ、「トロ・ロッソでポイント獲得困難」

前戦ヨーロッパGPでは14番グリッドからスタート。
しかし友軍レッドブルのクルサードと絡むアクシデントを起こしてしまったトロ・ロッソのリウッツィは、「ポイント獲得しようと思ったら、リスクを犯さなければならない」と、釈明している。
Vitantonio Liuzzi (C)Scuderia Toro Rosso
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「スタートはほんとうに良かったから、僕は行けると思ったんだけどね。
第一コーナーではラルフ(トヨタ)とクルサードとサイド・バイ・サイドで進入したんだ。
不運にもアクシデントを起こしてしまったから結果的に非難されるけど、でもいまのウチのチームでポイントを獲得しようと思ったら、必然的にリスクを犯さなければならないさ。
これはビジネスなんだもの、与えられた道具と環境で精一杯頑張らなくては。
せっかくフィニッシュしても、9位じゃこの世界では何の意味もないんだよ」

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ブリヂストン、スペインGPで3連勝狙う

サンマリノ、ヨーロッパGPと、2004年の日本GP以来となる連勝を果たしたブリヂストン陣営では、今週末のスペインGPでも引き続き連勝を果たして『ハットトリック』を狙っている。
Bridgestone Tyre Staff(C)Ferrari S.p.A
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同モータースポーツの安川ひろし/推進室長は「最近のスペインGPは大変な盛り上がりをみせるが、このスペインはまたブリヂストンタイヤにとってとても重要なマーケットでもある。
今の勢いをもって、ぜひともこの週末も栄冠を勝ち取りたいと願っている」と語る。

また菅沼寿夫/テクニカル・マネージャーも「バルセロナはほとんどのチームが本格テストをするサーキットなので、それぞれの実力が発揮されることだろう。
最近舗装し直された路面は、タイヤにとっても要求が厳しいものがある。
おそらくタフなレースになると思われるが、しかしわれわれには勝利する自信があるよ」と、語っている。

ここまで陣営の通算記録は、ブリヂストンの97勝に対してミシュランが96勝と拮抗している。

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ホンダ スペインGP事前ニュース

honda_f1_logo先週のヨーロッパGPは、Honda Racing F1 Teamにとって、悲喜こもごものレースとなった。
ルーベンス・バリチェロが2戦連続してポイントを獲得した一方、ジェンソン・バトンは上位入賞を視野に入れながら、エンジントラブルでリタイヤという、残念な結果に終わってしまったからだ。

ヨーロッパGPから2週連続で第6戦スペインGPが、バルセロナで行なわれる。
カタロニア・サーキットは、F1チームのテストに一番よく使われるコースの一つであるため、どのチームもホームサーキットに帰ってきたような気分になる。

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シューマッハ「タイトル獲得マッサの援護不可欠」

フェラーリ・チームのミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)が、タイトル獲得のためには僚友フェリッペ・マッサの援護が不可欠であると語っている。
M.Schumacher & F.Massa (C)Ferrari S.p.A
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「もしもこのまま僕とアロンソとが今シーズンのタイトル争いをするとしたら、僕のタイトル獲得のためにはマッサの援護が絶対に必要だ。
なぜなら、いまのようにアロンソがコンペティティブであり続けるなら、たとえ僕が優勝したとしてもアロンソは2位に入ってポイントは1戦でわずかにポイントしか縮まらないんだもの。
だから、マッサがアロンソの前に入ってくれたら、それは僕にとって大きな援護になるものだね」

第3戦オーストラリアGPを終えた時点でアロンソが28ポイントに対しシューマッハは11ポイントで両者の間には17ポイントの差があった。
それからシューマッハは2連勝を果たし合わせて20ポイントを追加したが、アロンソはいずれのレースでも2位に入って16ポイントを加算。
第5戦を終わって両者にはまだ13ポイントもの差があるのだが、もしもシューマッハの期待通りマッサが2戦とも2位に入っていたとしたら、計算上アロンソとの差は9ポイントにまで縮まっていたことになる。

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BMW、P.ザウバー氏にグランプリ出席要請

前ザウバー・チームの代表であるペーター・ザウバー(62歳:スイス)は、『BMWザウバーF1』チームから予定していたよりも多くのグランプリに出席してくれる要請されたことを独『ビルト』紙で明らかにしている。
Peter Sauber (C)Ex.Sauber Motorsport AG
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「私が完全にF1からリタイヤするにはまだまだ道は遠いようだね。
さりとて、私はデビッド・リチャーズのようにF1に完全復帰するようなつもりはまったくないんだがね」

チームを昨年BMWに売却したザウバー氏だが、現在も新チームの『アドバイザー』の肩書きを持っており、スタッフからは大きな信頼を寄せられていて、ここまで苦戦の同チームとしては同氏の存在そのものに大きな価値を認めているようだ。

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ウェバー、「まだやり残した仕事がある」

ウィリアムズ・チームに移籍して2年目となるマーク・ウェバー(29歳)が、来季以降も同チーム残留を希望していることを明らかにした。。
Mark Webber (C)Williams F1
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これは英『ロイター』に語ったもので、その中でこの豪州人は「まだまだこのチームでやり残したことがあるよ。
この2年間はとても厳しいシーズンとなったが、来年はマシンもさらに良くなる筈だし、きっと僕もいい仕事ができるものと確信しているんだ。
だから、僕は来年以降もこのチームで走りたいと願っているけれど、まあすべてはフランク(ウィリアムズ代表)次第だから、僕は冷静に頑張るだけ……」と、期待感を滲ませた。

大きな期待を以って当時のジャガー・チームから迎え入れられたウェバーだったが、表彰台は昨年のモナコだけと、首脳陣が満足する結果は得られていない。
また新人ロズベルグがチームメイトとなった今季も、ここまで20歳の若者が4ポイントに対してウェバーは6ポイントと、経歴の割には不満足な経緯に終始している。

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フェラーリ監督、「マッサはトップ3に次ぐレベル」

ヨーロッパGPで自身初となる3位表彰台を得たフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)について、フェラーリ・チームのジャン・トッド監督が高い評価を与えている。
Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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「今シーズン、ここまで彼はいくつかの小さなミスを犯したし、まだパーフェクトな仕事をしているという訳ではない。
しかし、開幕のバーレーンでは予選でフロントロウを獲得したし、今回のニュルブルクリンクでは始めて表彰台を獲得するなど、確実にそのポテンシャルを発揮しつつある。
いまF1でシューマッハ、アロンソ、そしてライコネンの3人がトップにあるとすれば、マッサはこれに次ぐレベルにあると私は確信するね」

とはいえ、同監督の子息であるニコラス・トッド氏がマネージャーを務めるマッサのこと、もしも期待通りの活躍ができなければトッド親子のチーム内の立場も危うくなりかねないのが実状だ。

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2006/05/09

マッサ、シューマッハ勝利の陰に……

ヨーロッパGPでは、自身初となる3位表彰台を獲得したフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)だが、本来ならば2位獲得も可能であったと打ち明けている。
Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「チームとしてのタイヤの事情から、結果的に僕が決勝レースで中古タイヤのほうを引き受ける形になったんだ。
フリー走行でのタイヤ評価のプログラムの都合からね。
もちろんそれはシューマッハに新品タイヤを使ってもらうためにだよ。
その結果、レースの最後の部分で僕はいま一歩アロンソを追いつめることができなかった。
もしもあの時フレッシュ・タイヤを履いていたなら、あるいは2位も可能だったかも知れないとは思うけれど。
でも、なんとかライコネンの追撃を押さえて3位になれたのだから、いいけれどね」

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コスワース、「もうエンジンのトラブルない」

エンジン内部にトラブルの兆候が発見されたとして、ヨーロッパGPではウェバー、ロズベルグ双方のエンジンを交換したウィリアムズ・チームだが、今週のスペインGPには「もうトラブルは出ない」と、同チームにエンジンを供給するコスワースでは自信をみせている。
Williams Cosworth FW28 (C)Williams F1
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同エンジニアリングのサイモン・コービン氏は「ニュルブルクリンクでのレース後、再びオイルを抜いて確認したが、心配されたような金属粉などの異物は確認されていない。
従ってわれわれはすでにこの問題は解決されたと認識している」と、説明した。

ヨーロッパGPではトラブルを避けるため、予選グリッド10番降格のペナルティを覚悟の上で公式予選直前にエンジンを載せ替えてレースに臨み、ウェバーはギヤボックスのトラブルによりリタイヤしたものの、ロズベルグのほうは最後尾スタートからみごと7位入賞を果たしている。

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予選方式変更、モナコGPまではない

ここに来て急速に高まってきている公式予選最終ピリオドの変更案だが、少なくとも5月末の第7戦モナコGPまでは実施されない見込みだ。
Monaco Image (C)Renault F1 UK
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これは、第1・2ピリオドについてはこれまでよりよりスペクタクルになったと評判がいいものの、残り10台で行われる最終ピリオドは、燃料規定の問題もあり最後のタイムアタックまでただいたずらに周回を重ねるだけでつまらない、と指摘されているもの。

しかしこの変更についてF1に大きな力を持つバーニー・エクレストン氏は、最終ピリオドだけ従前の1台ずつのアタックに戻すという案を支持しているものの、モナコGPについては「1台ずつのアタックより10台がひしめくほうが超面白いだろう」と期待を口にしているためだ。

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バトン、「まだタイヤ問題解決していない」

ヨーロッパGP決勝レースでは、オープニングラップでのリウッツィとクルサードとのアクシデントにより再びセーフティカー導入のシーンがみられたが、ホンダ・チームのジェンソン・バトンは依然としてタイヤ問題が解決されていないと訴えている。
『RA106』Michelin Tyre (C)Honda Racing
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「ニュルブルクリンクでもまったく症状は同じだったね。
セーフティカーが入ってスピードが落ちると、フロントタイヤの熱が下がってしまってそれを取り戻すことができないんだ。
そのためレース再開時には著しいアンダーステアに悩まされるんだよ」

バトンのヨーロッパGPは、しかし突然のエンジントラブルにより途中で戦線離脱を余儀なくされてしまうこととなった。

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アロンソ、「次のスペインでは自分が勝つ!」

ニュルブルクリンクで行われたヨーロッパGPがミハエル・シューマッハのホームグランプリであるならば、今週のスペインGPはもちろんフェルナンド・アロンソにとってのホームグランプリになる。

これまで2輪のWGPやWRC等に比べ、いまいち盛り上がりに欠けていたとされるスペインでも、史上最年少のチャンピオン誕生により、急速にF1人気が増大しつつある。
2005 Spain GP Stand (C)Renault F1 UK
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「バルセロナでのテストというのはとても重要なもので、もちろん僕たちもそこでのテストを繰り返してきた。
この間のテストではとてもルノーはコンペティティブだったし、自信を持っているよ。
そしてなによりスペインGPは僕の母国グランプリ。
ニュルではシューマッハに譲ったけれど、バルセロナでは他のどのレースよりも僕は勝ちたいと願っているよ。
そしてそれを日曜日には必ず実現させるさ」と、アロンソ。

今年のバルセロナのスタンドも、アロンソの故郷アストゥリアス公国からの観客がブルー一色に染め上げることだろう。

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ミッドランド、スペインでは再びモンディーニ起用

今季これまで5戦で、延べ3人の第3ドライバーを金曜日のフリー走行セッションに起用している『ミッドランドF1レーシング』だが、今週末のスペインGPには再びジョルジョ・モンディーニ(25歳:スイス)を指名したことを明らかにした。
Giorgio Mondini (C)Midland F1 Team
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同チームでは開幕のバーレーンGPと第3戦オーストラリアGPではヴィンケルホック、先週末の第5戦には新人のスーティル、第2戦マレーシアGPと第4戦サンマリノGPにはモンディーニが起用されていた。

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ハミルトン、「現在のレースに集中するだけ」

メルセデスの秘蔵っ子と言われ、早ければ来シーズンにもF1にステップアップするのではないかとも言われるルイス・ハミルトン(21歳:イギリス)だが、当人はまだいたって控えめだ。
Lewis Hamilton (C)McLaren Group
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「いまは自分自身のF1のことは考えていないよ。
いまはただ現在のチャンピオンシップで勝利することだけを考えていて、すべてこれに集中しているんだ」と、マクラーレン・メルセデス育成ドライバーのハミルトン。

現在F1登竜門と言われる『GP2シリーズ』に参戦中のハミルトンは、先週末F1関係者が見守る中、みごとサポートレースのGP2で連勝してその実力をみせつけた。
なお昨季のGP2チャンピオン、ニコ・ロズベルグは今年みごとウィリアムズ・チームからF1デビューを果たしている。

ハミルトンを高く買っていると伝えられるマクラーレン・チームのロン・デニス代表は「われわれのゴールは手に入れられる最高のドライバーと契約すること。そのオプションをより多く持つというのはナイスなことだよ」と、ハミルトン起用の可能性も示唆した。

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ホンダ、「今週末のエンジンは問題ない」

ヨーロッパGP決勝レースでは、エンジントラブルにより無念のリタイヤをジェンソン・バトンに強いたホンダ・チームだが、今週末のスペインGPでは問題は解消されていると強調した。
Honda『RA806E』V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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これについてHRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)の中本修平/エンジニアリング・ディレクターは「今週末のスペインGPには、両ドライバー共にフレッシュ・エンジンを搭載することになる。
ニュルブルクリンクではバトンのエンジンに問題が発生したが、これについてはすでに対策が講じられている。
スペインではきっとフロントランナーにより接近していくことだろう」と、語っている。

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モントーヤ、「シューマッハ 今季で引退すべき」

ヨーロッパ・ラウンドに入って2連勝、完全復活の勢いを示すフェラーリのミハエル・シューマッハだが、マクラーレンのファン・モントーヤは「ここで引退すべき」との『勧告』を行っている。
Juan Montoya (C)McLaren Group
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これは伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語ったもので、その中でこのコロンビア人は「いずれにせよ、シューマッハは今季限りで引退すべきだと僕は思っているんだけど、それがこうして頂点にあることを示して去っていくのなら、まさに最高なんじゃないか。
もしも今シーズンタイトルを獲得して、そして結局まだ続けるというのなら、それは愚かというものだよ」と、語っている。

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2006/05/08

ブリヂストン、「シューマッハ母国GPに貢献うれしい」

前戦サンマリノGPに続き、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に勝利をもたらせたブリヂストンタイヤでは、菅沼寿夫/テクニカル・マネージャーが次のように語っている。
Pitin Image (C)Ferrari S.p.A
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「週末を通じてタイヤ・パフォーマンスはとても良かった。
それにシューマッハにとっての母国グランプリで優勝できたことはとてもうれしいね。
しかし何よりわれわれがうれしく思うのは、マッサの3位というフェラーリのみならず、ウィリアムズのロズベルグ、そしてトヨタのラルフも力強いレースを展開したことだ。
またウェバーも走り続けていれば6位以内には入った筈で、だからリタイヤしたことはとても残念。
次のバルセロナはこのニュルブルクリンクと比べてタイヤに厳しいコースだが、今年何度か有効なタイヤテストを行っており、次の週末もきっとわれわれのタイヤはコンペティティブであると確信している」

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F1初表彰台のマッサ、「シャンパンはいい匂い」

これまで2004年のベルギーGP、2005年のカナダGP(いずれもザウバー)、そして前戦サンマリノGPといずれも4位が最高位だったフェラーリのフェリッペ・マッサ(25歳:ブラジル)が、ついに念願だった初の表彰台をゲットした。
Fellipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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「チームの戦略はうまくいったし、マシンは調子良かった。そしてブリヂストンタイヤのパフォーマンスも素晴らしかったしね。
初めてこうして表彰台の上に上がったんだもの、気分は最高さ。
これはほんとうにグレートだよ。
初めてのシャンパンはとてもいい匂いがして……
このレーシングスートはこのままとっておこうかな」

今回の入賞で、マッサはドライバーズ・チャンピオンシップでも7位から4位へとジャンプアップを果たし、今後に期待が掛かる。

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スコット・スピード、ピットで「スピード違反」

ヨーロッパGP公式予選では、『スクーデリア・トロ・ロッソ』のスコット・スピード(23歳:アメリカ)が、ピットレーン速度違反を犯したとして高額の罰金が科せられた。
Scott Speed (C)RedBull Racing
拡大します
それによればスピードへの罰金額は2,750ドル(約31万円)と、かなり高額のもの。
ニュルブルクリンクでのピットレーン制限速度は80キロになっているが、マシンにはリミッターがついているため、速度違反だとしても普通は数キロで罰金も数万円というレベルがほとんどだ。

スピードの速度については伝えられていないが、罰金の額から推定すると12-3キロか。
過去にはジョーダンのカーティケヤンに6,110ドルというケースもある。

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予選時の計時トラブル、お咎めなし

6日(土)行われたヨーロッパGPの公式予選では、その第1ピリオドの際に突然タイミングスクリーンがレッドシグナルによるセッション中断を表示、一時セッションは混乱に陥った。
Signal Image (C)Ferrari S.p.A
拡大します

結局これはすぐにシステムの技術的な誤りであることが判明したが、一部のドライバー、クリスチャン・クリエン(レッドブル)などはあわてて走行を中止するなど、明らかに迷惑を被るケースが見出された。

普通こうしたミスがあった場合には、かなりの額の罰金など主催者に処分が下されるのが常なのだが、しかしFIAはこのトラブルについて何もお咎めがないことを明らかにしている。
なぜなら、これはニュルブルクリンク側のミスではなく、バーニー・エクレストン氏率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)自身のミスであることがわかったからだ。

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シューマッハ、「ホームでの勝利は格別」

今季2勝目、F1通算86勝目をホームグランプリでもあるニュルブルクリンクで記録したミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は「素晴らしいレースだった」と、レース後両手を挙げてその喜びを表した。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「チームによる素晴らしい戦略と、チーム全員が果たした素晴らしいパフォーマンスによる最高のレースだった。
マシンもエンジンもタイヤもまた燃料も、それらのすべてが素晴らしくて。僕はこれに関わったすべての人たちにお礼が言いたいね。
レース序盤はひたすらアロンソのスリップストリームに入ってついていった。
ただ一つ危なかったのは最初のピットストップの前に第6コーナーではらんでしまったこと。
その後ミラーに後続は映らなかったので、2位のポジションは安全だと感じたね。
アロンソが2度目のピットストップに入った時、僕はもうここぞと思ってハードにプッシュしたんだ。
あれで正直、勝てたと感じたね。
残念なことにアロンソにはわずか2ポイントしか差を付けられなかったけれど、それでもこうしてホームグランプリに勝つというのはほんとうに格別さ」

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FIA、井出有治のスーパーライセンス取り消しへ

ニュルブルクリンクのパドックで、FIAが『スーパー・アグリ・F1チーム』の井出有治に対し、スーパーライセンスをいったん取り消す方針であるとのニュースが流れた。
井出 有治 (C)Super Aguri F1
拡大します
これは先のヨーロッパGP決勝レース時に起きたアルバースとのアクシデントが原因。
FIAは当初、再びテストで経験を積めば復帰できるとの見通しを示唆していたが、突然処分が重くなった模様だ。
全チームの同意があれば、また井出のスーパーライセンス復活の可能性はあるというが、現実には厳しいものとみられる。

正式には今週にも日本のACN(ナショナル・スポーティング・オーソリティ)であるJAF(日本自動車連盟)から通達されるということだが、昨季フォーミュラ・ニッポンの純チャンピオンとして井出が得たスーパーライセンスだけに、日本のモータースポーツ界にとっても大きなダメージになりかねない様相だ。

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スーパー・アグリ ヨーロッパGP決勝レースニュース

Superagurif1_logoNurburg, Germany
7 May 2006

2006年ヨーロッパGP 決勝

佐藤琢磨 カーナンバー22 (SA05-05)
リタイア 最速ラップタイム 1:36.706

フランク・モンタニー カーナンバー23 (SA05-02)
リタイア 最速ラップタイム 1:37.214

T Car SA05-01

ヨーロッパGPはSUPER AGURI F1 TEAMにとって残念な結果となってしまった。
佐藤琢磨はいいスタートを切り、21番手のスタートから7ポジションのジャンプアップを果たしていた。
フランク・モンタニーはスタート直後の第1コーナーでの混乱に巻き込まれることもなく、32周目にコース上でストップしてしまうまでは順調にレースを進めていた。
しかし、その後、2台ともにそれぞれ異なる油圧系の問題が生じ、ふたりのドライバーはレースをフィニッシュすることができなかった。

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ホンダ ヨーロッパGP決勝レースニュース

honda_f1_logo「バリチェロ、今季自己最高の5位入賞」

5月7日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:19〜21度

ヨーロッパGP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロが、今季自己ベストとなる5位入賞。
ジェンソン・バトンは、29周目にリタイアを喫した。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝日も晴れ。
風はやや強いが、気温20度、路面温度39度というコンディションの下、レースは始まった。
6番グリッドのバトンは、出足良く4番手に浮上。しかし4周目のシケインでK・ライコネン(マクラーレン)に抜かれ、5番手に下がる。
一方4番グリッドからスタートしたバリチェロは、1コーナーでの混走で、7番手に後退した。

ほぼ全員が1回目の給油を終えた29周目。バトンは5番手をキープ。
しかし直後のストレートで突然減速。
エンジントラブルによりコース脇にマシンを止めてリタイアを喫した。

一方、R・シューマッハ(トヨタ)の猛追をかわしながら5位を走行していたバリチェロは、44周目に、R・シューマッハと同時にピットイン。
給油時間もほぼ同じだったが、バリチェロがからくも先行し、そのままコース復帰に成功する。
その後ラルフはトラブルにより戦線を離脱したが、代わってG・フィジケラ(ルノー)がすぐ後ろに迫る。
しかし、そのまま逃げ切りバリチェロは今季自己最高の5位入賞を果たした。

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トヨタ ヨーロッパGP決勝レースニュース

Toyota_new_logo2F1第5戦ヨーロッパGP 波乱のレースでJ.トゥルーリが9位完走
巧みな戦略と粘りで6位まで順位を上げたR.シューマッハーはチェッカー目前で無念のリタイア

F1第5戦ヨーロッパGPの決勝レースが、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われた。
レースウィークを通じて好天に恵まれたニュルブルクリンクは、気温20度、路面温度39度、湿度33%という爽やかなコンディション。

午後2時に60周のレースが開始されたが、スタート直後の第1コーナーで中団グループが混乱。
10番手グリッドからスタートを切ったラルフ・シューマッハーは、上手く接触はかわしたものの、15位まで順位を落として序盤戦へと挑んだ。
その後、地元ファンの声援に応えて着実にポジションアップ。
レース終盤には、6位へと進出を果たした。
しかし、チェッカー目前の53周目にまさかのエンジントラブルに見舞われ無念のリタイア。
一方、7番手グリッドから決勝へと臨んだヤルノ・トゥルーリは、出走22台中9台が戦列を去る波乱のレースを戦い抜き、9位で完走を果たした。

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2006/05/07

シューマッハ、2連勝飾る!

ゴールまであと6ラップというところで5位争いを演じていたモントーヤ(マクラーレン)、ラルフ(トヨタ)が相次いでリタイヤ。
トヨタはケルンから多くのトヨタ社員が応援に駆けつけていたが、トヨタの大看板の前でラルフが白煙を上げてストップするという皮肉となった。

レースは結局シューマッハが2位アロンソに約4秒の差を付けてゴール。
サンマリノGPに続いてみごと2連勝を飾った。

また終盤激しく2位争いを演じたアロンソ、マッサ、ライコネンはそのままの順位でゴールになだれ込んだ。
これによりマッサは自身初の表彰台ということになった。

5位にはバリチェッロ、6位フィジケーラ、7位ロズベルグ、8位ビルニューブとここまでが入賞。
以下トゥルーリ、ハイドフェルド、スピード、モンテイロ、アルバースまでが完走となった。

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シューマッハ、首位に立つ

38周目、ルノーのアロンソが2度目のピットイン。
すかさず2位のシューマッハ(フェラーリ)が真骨頂である連続ファステストラップを刻みながらタイム差を広げに掛かった。

フェラーリはマッサのほうが先にピットイン。
シューマッハはさらに遅れて41勝目にピットへ。
俊敏なピット作業でついにシューマッハがアロンソの前に出ることに成功、クルー、そしてスタンドの観客は手を叩いて声援を送った。

上位が2回目のピットストップをほぼ終え、シューマッハ、アロンソ、マッサ、ライコネン、モントーヤ(1回)、ロズベルグ(1回)、バリチェッロ。ラルフという順。
スーパー・アグリの佐藤琢磨はセンターウィングの折損というトラブルに見舞われながら16位走行を続けていたが、ハイドロリック系とみられるトラブルでガレージにマシンを入れた。

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バトン(ホンダ)、リタイヤ

ヨーロッパGP決勝レースは、オープニングラップでリウッツィ(トロ・ロッソ)とクルサード(レッドブル)が接触。
これによりレースはセーフティカー導入となった。

リウッツィは左リヤタイヤがリムから脱落してリタイヤ。
クルサードはピットで修復を行なったがその後結局リタイヤ。
またウィリアムズのウェバーも序盤にリタイヤしている。

28周目、1回目のピットストップを終え、6位を走っていたホンダのバトンだが、エンジントラブルか白煙を上げてストップ。
その後スーパー・アグリのモンタニーも小さな火災と共にストップした。

レースは32周目の段階でルノーのアロンソがリード。
これにフェラーリのシューマッハとマッサが続き、さらにマクラーレンのライコネン、ウィリアムズの新鋭ロズベルグが続いている。
ロズベルグはまだピットストップを行っていない。

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ビルニューブ、グリッド降格ペナルティ

ヨーロッパGP公式予選で8番グリッドを得た『BMWザウバーF1』のジャック・ビルニューブだが、その第2ピリオドにおいてジャンカルロ・フィジケーラのアタックの邪魔をしたとして上位3ラップのタイムが無効とされた。

これにより、ビルニューブのスターティンググリッドは8位から9位へと降格になった。

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『デル』、BMWザウバーF1のスポンサーに

6日(土)『BMWザウバーF1』チームはコンピュータの大手『デル』と、新たにスポンサー契約を結んだことを明らかにした。
BMW Sauber『F1.06』 (C)BMW Motorsports
拡大します

BMWとデル社とは、これまでもスポーツカーやツーリングカー等で関係があったが、F1部門で正式に契約を持ったのはもちろん今回が初めてのことになる。

BMWチームのマリオ・タイセン/ディレクターは、これについて「デル社とわれわれとは、非常に高いレベルでの技術水準において深い関係を築いてきた。
彼らはとても意欲的なプロジェクトの計画を持っていて、それはわれわれの目標とも合致するもの。
これからのさらなる関係発展に向けて、大いなる希望を共有しているものだ」と、語っている。

今回の契約により、同社のロゴが3人のドライバーのヘルメットに表示されることになるという。

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ウィリアムズ、「戦略を考え直さないと……」

新鋭ニコ・ロズベルグは第2ピリオドで力尽きたものの、マーク・ウェバーが最終ピリオドまで残るなど力量をみせたウィリアムズ・チームだったが、事前にエンジン交換をしているため最終的にはトップ10グリッド獲得のチャンスを逸している。
M.Webber & S.Michael (C)Williams F1
拡大します
これについて同チームの若き指揮官サム・マイケル/テクニカル・ディレクターは「午前のフリー走行が終わってから、予定通り2台共にエンジンを載せ替えた。
このニュルブルクリンクで後尾からのスタートはとても厳しい。
そのため当然レース戦略も考え直さないとならないが、幸いロングランでのペースが良いことは確認されているので、きっと挽回できるものと確信しているよ」と、語っている。

明日の決勝レースでは、予選で10位だったウェバーは20番グリッド、12位だったロズベルグが22番手からのスタートになる見込み。

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スーパー・アグリ ヨーロッパGP公式予選ニュース

Superagurif1_logo2006年ヨーロッパGP フリー走行/予選

佐藤琢磨  カーナンバー22 (SA05-05)
フリー走行3回目 22位 走行周回数 15 最速ラップタイム 1:36.082
予選  21番手 最速ラップタイム 1:35.239

フランク・モンタニー カーナンバー23 (SA05-02)
フリー走行3回目 21位 走行周回数 20 最速ラップタイム 1:35.706
予選  22番手 最速ラップタイム 1:46.505

T-Car SA05-01

午前中のフリー走行は、SUPER AGURU F1 TEAMにとっては不運と幸運の両方が訪れた。
佐藤琢磨にブレーキ関係の問題が生じてしまったが、その一方でフランク・モンタニーは納得のいくセットアップを見つけることができたのだ。
しかし、午後の予選第1セッションではタイム計測のトラブルとレッドフラッグの誤報という事態が発生し、混乱はピットレーンからコースにまで波及し、ふたりのドライバーが不運に見舞われることになってしまった

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ホンダ ヨーロッパGP公式予選ニュース

honda_f1_logo「バリチェロ、バトンが、2、3列目グリッドを獲得」
5月6日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:20〜21度(予選)

ヨーロッパGP2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは4番グリッド、ジェンソン・バトンは6番グリッドを獲得した。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
ニュルブルクリンクは2日目も青空が広がったが、気温は午前11時の段階で17度と、やや低め。
午前中のフリー走行では、二人とも予定していた周回をこなし、バトン7番手、バリチェロ13番手だった。

午後の予選は、快晴、気温21度、路面温度38度というコンディション下で行われた。
燃料を抑えて走る第1セッションでは、バトン4番手、バリチェロ9番手のタイムで、次のセッションに進んだ。

第2セッションは、トップのM・シューマッハ(フェラーリ)が昨年のポールタイムをしのぐなど、一段とペースが上がる。
11番手のR・シューマッハ(トヨタ)まで、1分30秒台がずらりと並ぶ大接戦。
そんな中Honda勢は、バリチェロが4番手、バトン8番手で、揃って最終予選へ向かった。

周回を重ねて搭載燃量がかなり減ったセッションの終盤、各車はニュータイヤを履いて最後のアタックに賭ける。
バリチェロは1分30秒754で4番手。
バトンはそこからコンマ2秒遅れたが6番グリッドを獲得した。

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トヨタ ヨーロッパGP公式予選ニュース

Toyota_new_logo2F1第5戦ヨーロッパGP予選 J.トゥルーリが予選7番手から明日の決勝へ
R.シューマッハーは惜しくも最終ピリオド進出ならず。10番手グリッドから上位巻き返し

F1第5戦ヨーロッパGPの公式練習3回目と予選が行われた。
昨日の公式練習初日に続き好天に恵まれ、公式練習3回目の開始された午前11時には、気温17度、路面温度27度、湿度45%というコンディション。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2人のドライバーは、序盤から積極的に走行を重ね、ラルフ・シューマッハーが3番手タイムを刻み、昨日の公式練習でわずかな周回に留まったヤルノ・トゥルーリも、24周を走り込みセットアップ。予選へと準備を整えた。

「ノックアウト」方式で行われる予選の第1ピリオドは、午後2時に、気温21度、路面温度38度でスタート。
終盤計時に関する混乱があったものの、トップ15台が1秒以内という僅差のタイムアタックで、ラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリは13番手につけ、2台共に第2ピリオド進出を決めた。
計時の修復で、予定よりも遅れて午後2時半に開始された第2ピリオドでは、終盤に激しく順位が入れ替わるトップ10入りへのバトルで、ラルフ・シューマッハーは終了直前に逆転を許し11番手となり、惜しくも最終第3ピリオドへの進出はならなかった。
一方、ヤルノ・トゥルーリは7番手で最終ピリオドへと進出し、最終ピリオドでも7番手グリッドを堅持した。
なお、ラルフ・シューマッハーはマーク・ウェーバー(ウィリアムズ・コスワース)がエンジン交換でグリッド降格となるため、暫定10番手グリッドから明日の決勝へと臨む。

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2006/05/06

アロンソ(ルノー)、10回目のポールポジション獲得

最後の10台によって争われたヨーロッパGP公式予選最終ピリオドは、王者アロンソ(ルノー)が通算10回目となるポールポジションを獲得した。

2-3番手は共にフェラーリのシューマッハとマッサ。
これにホンダのバリチェッロ、マクラーレンのライコネン、ホンダのバトン、トヨタのトゥルーリ、BMWのビルニューブ、マクラーレンのモントーヤ、そしてウィリアムズのウェバーという順となった。

なおウェバーはエンジン交換のためグリッド10番降格となる。

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フィジケーラ(ルノー)、第2ピリオドで脱落

ヨーロッパGP公式予選第2ピリオドはもミハエル・シューマッハをトップに最後の10台が決定。
ここで脱落したのはトヨタのラルフ、ウィリアムズのロズベルグ、ルノーのフィジケーラ、レッドブルのクルサード、BMWのハイドフェルド、そしてトロ・ロッソのリウッツィの6人。

優勝候補に挙げられながら、フィジケーラはこれで2戦連続最終ピリオドへの進出ができなかった。
ビルニューブに邪魔をされたとして、BMWのガレージに抗議に行くシーンが国際映像で流された。

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ヨーロッパGP公式予選第1ピリオドは混乱

ヨーロッパGPの公式予選第1ピリオドは、途中誤って赤旗のシグナルが出されたため混乱。結果の確認のため第2ピリオドのスタートが10分遅らせられた。

第1ピリオドで脱落したのはレッドブルのクリエン、ミッドランドのアルバース、トロ・ロッソのスピード、ミッドランドのモンテイロ、そしてスーパー・アグリの佐藤琢磨とモンタニーの6人。
モンタニーは何かマシントラブルに見舞われた模様だ。

なお、ウィリアムズ・チームの2台は事前のニュース通りエンジン交換をしているためグリッド10番降格のペナルティということになる。

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フリー走行3回目はミハエル・シューマッハ

ニュルブルクリンクで行われているヨーロッパGPフリー走行の3回目セッションは、フェラーリ・チームのミハエル・シューマッハがトップタイム。
2番手にも同僚フェリッペ・マッサが飛び込んだ。

3番手はトヨタの弟ラルフ、4番手にBMWのビルニューブ、以下、ルノーのフィジケーラとアロンソが続いた。

スーパー・アグリでは新加入のモンタニーが佐藤琢磨を上回って21番手に。
このあとの公式予選に注目が集まる。

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ベルガー氏、「モントーヤは自分の選択肢にない」

現マクラーレン・チームのファン・モントーヤ(30歳:コロンビア)について、2007年シーズンはレッドブル移籍の可能性がささやかれているが、同グループで『スクーデリア・トロ・ロッソ』の共同オーナーとなったゲルハルト・ベルガー(46歳:オーストリア)は「自分の選択肢にモントーヤはない」と、つれない発言を英『ガーディアン』紙で行っている。
Gerhard Berger (C)Redbull Racing
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「もしあなたがミハエル・シューマッハか、フェルナンド・アロンソ、そしてキミ・ライコネンらをチームに入れることができないのであれば、明日のことを期待して能力のある5人の若いドライバーを育てるべきだね。
私の考えでは、モントーヤはそのリストに入っていないんだよ」

同氏によれば、その5人とはヘイキ・コバライネン(ルノー)、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ロバート・クビサ(BMW)、そしてレッドブルのスコット・スピードやビタントニオ・リウッツィらであるという。

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シューマッハ(フェラーリ)の去就は息子次第?

その去就に注目が集まるミハエル・シューマッハ(37歳:ドイツ)だが、同選手のパーソナル・マネージャーであるウィリ・ウェバー(64歳:ドイツ)氏は「息子次第のところもある」と、独『DPA』通信に明かしている。
Willi Weber (C)Ferrari S.p.A
拡大します
「当然契約書にはその常として『出口条項』というものがある。
だから彼がもうこれ以上走らないと言った場合には、チームにはそれ以上継続を強制することはできないんだ。
そしてシューマッハがさらに現役を続けるかどうかの要素は、ただスポーツとしての面だけではないんだな。
彼はその家族…… 彼の妻と、そして2人の子供とも相談するだろう。
だからあるいは子供の意見によって現役にピリオドを打つことだってあり得るのさ。
なにしろ彼にとって家族は、人生で最も優先されるべきものだからね」

とはいえウェバー氏は、シューマッハのフェラーリ・チーム2年残留に自信を持っているようだ。

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佐藤琢磨のマシンはステップアップ

鈴木亜久里代表によれば「もう『SA05』には手を掛けない」という『スーパー・アグリ・F1チーム』だが、今回新たなシャシー『05号車』を投入した佐藤琢磨のマシンには、またいくつかの改良が施されていることが確認されている。
佐藤琢磨/2006 Europe GP (C)Honda Racing
拡大します
それは、引き続きさらに改良が図られたエアロ・パッケージ。
そしてこれまで他車に比べてアシスト量が少なく著しく重いと指摘されていたステアリングだ。
今回の『05号車』にはアシスト量を増したパワーステアリングが装着されており、やっと改善が図られたという。

これによりこれまで井出有治が手こずっていた『03号車』はお蔵入り、佐藤琢磨が開幕から使っていた『02号車』を新加入のフランク・モンタニーが今回から使うようになっている。

なお、同チームのこれまでのシャシーは以下の通りだ。

Rd. GP 佐藤琢磨 井出有治 T-Car
1 バーレーンGP 『SA05-02』 『SA05-03』 ----------
2 マレーシアGP 『SA05-02』 『SA05-01』 ----------
3 オーストラリアGP 『SA05-02』 『SA05-03』 『SA05-01』
4 サンマリノGP 『SA05-02』 『SA05-03』 『SA05-01』
5 ヨーロッパGP 『SA05-05』 『SA05-02』 『SA05-01』

   (第5戦は井出有治に代わりモンタニー)

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去就聞かれるシューマッハ、「セイ、セイ、セイ……」

ヨーロッパGPが行われているニュルブルクリンクは、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)にとってホームグランプリということで、この週末にも何かその去就について発表があるのでは、と期待されている。
しかし当のシューマッハは、これについて明確に否定している。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「何も言うべきことはないよ。
あなたがたがみんな何か、僕が言うのを待っているのは知っているけれどね。
みんなあわてちゃいけないよ。
ま、それでも望むというのであれば、10回尋ねてもいいけれど、でも僕の答えは常に同じものになるよ。
あなたがたにいまできることは、そう、ただ待つことだけだね」

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F1予選方式、改定の動き広がる

今シーズン、新たに導入された『ノックダウン方式』の公式予選は、これまでのところ概ね「エキサイティングなものになった」と好評だ。
Image (C)Honda Racing
拡大します
ただし最終ピリオドだけは問題点が指摘されている。
これは、最終ピリオドに残った10台だけについては、決勝レース用の燃料を搭載することになっていて、アタックラップ以外はもっぱら燃料消費だけのためにただ周回を重ねるという弊害が表面化したため。

すでにほとんどのドライバーからこの部分の改定を求める声が上がっているが、バーニー・エクレストン氏はこれについて「確かに私も最後のセッションについては再検討の余地があると考えている。しかしルールの変更には全チームの合意が必要だ」と伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語っている。

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ホンダ首脳、「バトンに勝てるクルマを用意する」

これまで初勝利までに一番レース数を要したのはルーベンス・バリチェッロの125戦ということになっているが、ホンダ・チームでの同僚ジェンソン・バトン(26歳:イギリス)はすでに今回のヨーロッパGPで105戦目ということになった。
Jenson Button (C)Honda Racing
拡大します
これについて同チームのジル・ド・フェラン/スポーティング・ディレクターは「レースに勝つためにはもちろんドライバーだけの力ではどうにもならないよ。自動車レースというのはマシンとドライバーのコンビネーションに頼るものだから、勝利のためには勝てるマシンが必要になる。
プアーなクルマでは誰だって勝つことはできないだろう。
それはすべてではないにしても、たいへん重要な要素なのだから。
条件さえそろえば、彼はいつでも勝てるだけのものを持っているんだ。
だからわれわれは、彼にその勝てるクルマを用意する、というのが一番の仕事だよ」

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モンタニー「スーパー・アグリのマシン思ったほど遅くない」

ルノー・チームのテストドライバーから、今回初めてスーパー・アグリのマシン『SA05』をドライブしたフランク・モンタニー(28歳:フランス)の感想は、「思ったほど遅くなかった」というものだった。
Frank Montagny (C)Super Aguri F1
拡大します
「マシンは僕が事前に思っていたほど遅くはなかったよ。
これは正直、うれしい驚きだったね。
午前のセッションは順調だったんだけれど、午後のセッションになってハイドロリック系のトラブルが出たのと、ファストラップの時にちょっとミスをしてしまった。
でもトラック・コンディションが改善されるにしたがってマシンのフィーリングは良くなってきたし、全体に見れば心配しなくちゃならないようなことは何もなかったよ」と、この遅れてきた実力派の新人は笑顔をみせた。

これまで常に2秒近くの差があった佐藤琢磨とチームメイトとの差は、今回わずかに0.4秒に狭まった。
(ただし井出有治の名誉のために付け加えるならば、佐藤琢磨は今回から新シャシー『SA05-05』。モンタニーは井出と異なり前戦まで佐藤が使用していた『SA05-02』を使用している)
なおフランス人ドライバーがF1を走るのは、2004年の日本GPでのオリビエ・パニス(トヨタ)以来ということになる。

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スーパー・アグリ ヨーロッパGPフリー走行ニュース

Superagurif1_logoNurburg, Germany
5 May 2006
2006年ヨーロッパGP フリー走行
佐藤琢磨カーナンバー22 (SA05-05)
フリー走行1回目15位 走行周回数:20 最速ラップタイム1:37.817
フリー走行2回目26位 走行周回数:25 最速ラップタイム1:36.255
フランク・モンタニーカーナンバー23 (SA05-02)
フリー走行1回目16位 走行周回数:16 最速ラップタイム1:37.933
フリー走行2回目27位 走行周回数:16 最速ラップタイム1:36.665
T-Car SA05-01

今日、ニュルブルクリンクで開催されたヨーロッパGPのフリー走行は、SUPER AGURI F1 TEAMにとって励みになる結果だった。
一時的なメカニカルな問題が発生しただけで、SAF1の両ドライバーは、予定されていたプログラムをすべて終えることができた。

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ホンダ ヨーロッパGPフリー走行ニュース

honda_f1_logo「Honda勢最高位は、デビッドソンの5番手」

5月5日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:18〜23度

ヨーロッパGP初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのアンソニー・デビッドソンが午後のフリー走行で5番手。ジェンソン・バトンは7番手、ルーベンス・バリチェロは15番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
例年より3週間ほど早い開催となった、今年のヨーロッパGP。
つい数日前には雪も降ったが、今週末の気温は心配したほど低くならないようだ。

午前中の1回目フリー走行では、デビッドソンが積極的に周回を重ねた。
このセッションで最も多い周回数をこなしたデビッドソンは総合2番手。
バトン、バリチェロは、6、7番手だった。

午後になると気温23度、路面温度は42度まで上がった。
路面グリップも上がり、各車、積極的に周回を重ねる。デビッドソンも29周をこなしたものの、午前中のベストタイムをしのぐことができず、5番手。
バトンは7番手、バリチェロは15番手だった。

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トヨタ ヨーロッパGPフリー走行ニュース

Toyota_new_logo2F1第5戦ヨーロッパGP チームの期待を担いホームGPへと公式練習開始
R.シューマッハーが着実にデータを収集。J.トゥルーリは不運のトラブルでタイム未計測

F1第5戦ヨーロッパGPの公式練習が、ドイツ・ニュルブルクリンクで開始された。
チームの本拠地ケルンから最も近いサーキットで開催されるGPへと挑む、パナソニック・トヨタ・レーシングは、先週、南仏ポールリカールでテストを実施。
第7戦モナコGPで投入予定である“TF106B”をシェイクダウンすると共に、従来型の“TF106”で、前戦サンマリノGPでの問題点を解決すべくデータを収集し、ホームGPへと体制を整えた。

午前11時に気温18度、路面温度28度、湿度55%のコンディションで開始された公式練習1回目では、ヨーロッパGPが、F1GP通算150戦目となるラルフ・シューマッハーが、6周のみの走行ながら9番手タイム。
ヤルノ・トゥルーリは初期チェックの1周のみでセッションを終えた。
午後2時から行われた公式練習2回目は、気温22度、路面温度40度で開始されたが、ヤルノ・トゥルーリは、車体前部の振動に悩まされ、幾度かのピットインを繰り返し、タイム計測はならず28番手。
一方、ラルフ・シューマッハーは、19周を走り込み、着実にデータ収集を行ないながら6番手タイムを刻み、明日の予選、明後日の決勝レースへと臨む。

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2006/05/05

フリー走行第2回目もウィリアムズのブルツが最速

Alexander Wurz (C)Williams F1
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ニュルブルクリンクで行われたヨーロッパGPフリー走行は、午後の第2セッションもウィリアムズ・チームの第3ドライバー、アレクサンドル・ブルツがトップタイムを記録した。
ブルツは昨年のマクラーレン時代にも『金曜最速ドライバー』として鳴らしていた実力者。

しかし2番手にはルノーのアロンソ、3番手にフェラーリのシューマッハと、タイトルを争うレギュラー・ドライバーの大御所が並んだ。
4-5番手はレッドブルのドーンボス、ホンダのデビッドソンのそれぞれ第3ドライバーが続き、その後にトヨタのラルフ、ホンダのバトンの順。

一方ラルフのチームメイト、トゥルーリのほうはトラブルかわずか5ラップの周回に留まり最後尾(全28台)。
スーパー・アグリは佐藤琢磨が26番手、新加入のモンタニーはさすがに力量を発揮、順位こそ27番手だが、佐藤との差はわずかに0.41秒というものだった。

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フリー走行1回目、佐藤琢磨にモンタニーが肉薄!

5月5日(金)ヨーロッパGPのフリー走行1回目がドイツ・アイフル山地に位置するニュルブルクリンクで始められた。
Alexander Wurz (C)Williams F1
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このセッションでトップタイムを記録したのはウィリアムズ・チームの第3ドライバー、アレクサンドル・ブルツ。
これにホンダ・チームのアンソニー・デビッドソンがわずか0.3秒差で、またBMWのロバート・クビサが0.7秒差で続いた。

前戦優勝のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は、たった4ラップしただけだが全体の4番手に。
もちろんレギュラー・ドライバーの中ではトップだ。
レギュラーで2番手、全体の6番手につけたのはホンダのバトン。
僚友バリチェッロも6番手となった。

またスーパー・アグリでは佐藤琢磨が15番手、注目のフランク・モンタニーも僅差で16番手と並んだ。
ただし、このセッションで有効なタイムを出したのはこの16位までだった。

フリー走行2回目セッションはこのあと2時間のインターバルを置いて行われる。

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モンタニー、「自分にとって大きなチャンス」

予想外の展開により、急遽今週末のヨーロッパGPで『スーパー・アグリ・F1チーム』からF1デビューを果たすことになったフランク・モンタニー(28歳:フランス)は、「これは僕にとって大きなチャンス」と、語っている。
Frank Montagny (C)Super Aguri F1
拡大します
「間違いなくこれは僕のキャリアにおいて大きなチャンスだと思う。
こうした機会を、僕はずっと長い間待っていたんだから……ね。
例えそれが理想的な条件ではないにしても、これが素晴らしい体験であるだろうことは事実だから。
この週末、僕にはとてつもなく多くの仕事が待っていることはわかっている。
冷静に考えて、この最初のレースに大きな結果を求めることはできないけれど、できる限りの努力をして、チームに尽くしたいと希望しているよ」

モンタニーはこれまでルノー・チームのテストドライバーとして経験を積んできたが、レース出場のチャンスを求め、昨年いっぱいでルノーを離れていた。

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クルサード、大量の埃に苦しむ

F1マシンのドライブには自信を持つデビッド・クルサード(35歳:イギリス)だが、ラリー・レイド車には苦しめられたようだ。
David Coulthard/VW Touareg (C)RedBull Racing
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これはレッドブルがヨーロッパGPを前に、ドイツ国内の採石場で企画したオフロード・イベントでのこと。
レッドブル&トロ・ロッソのドライバーらは今年のダカールラリーでフォルクスワーゲン・チームのG.ドゥビリエが操った『レース・トゥアレグ』を慣れない悪路の上で走らせた。

F1で実に12年の経験を持つクルサードだが、マシンを降りて「自分にはもっと才能があると思っていたけれどね」と、苦笑。
とりわけサーキットにはない大量の埃に悩まされたということだ。

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バトン、「今度はバリチェッロ速いかも」

今シーズン、優勝9回という実績を持つルーベンス・バリチェッロ(33歳:ブラジル)をチームメイトに迎え入れたホンダ・チームのジェンソン・バトン(26歳:イギリス)は、僚友がチームに落ち着くまでのペースに驚いたと、語っている。
Jenson Button/2006 Malaysia GP (C)Honda Racing
拡大します
「正直言って、バリチェッロがこのチームで落ち着くまでにこんな時間が掛かるとは思わなかったので驚いたよ。
シーズン前にはちゃんとテストを行ったのだし、実績を持つ彼は前任者(佐藤琢磨)よりもずっと強敵だと思っていたからね。
実際、彼を迎え入れた時のチームまの雰囲気はそれに敬意を表したものだったし。
それでも今はやっと彼は彼のペースを取り戻したと思うよ。
今度は速いかも。
これまではともかく、これからはきっと彼の経験がチームに活かされることだろう。
すぐさまわれわれがルノーに勝つとは言えないけれど、勝利に向けてチャレンジできるということは言えるよ」

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無念の井出有治、「仕方ないが諦めない」

テストドライバー降格の知らせを井出有治が聞いたのはニュルブルクリンク入りするために移動中のイギリスの空港であったということだ。
井出 有治 (C)Super Aguri F1
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チームの説明ではフランク・モンタニーの代わりに井出が第3ドライバー&テストドライバーに就くということだが、『スーパー・アグリ・F1チーム』ではオリジナル・マシン『SA06』の開発に集中するため現行『SA05』のこれ以上の改良を中止の方針を決めていて、今後は新車完成まで合同テストに参加の予定自体がない。

井出自身は「チームの決定だから仕方ない。でも僕は決して諦めない」と語っているが、実質的に同選手の走行の目途は立っていないという困難な状態だ。

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FIAの勧告で『オール・ジャパン・スーパー・アグリ』崩壊

4日(木)『スーパー・アグリ・F1チーム』はFIAの勧告により井出有治(31歳)のドライバー交代を決めた。
井出 有治 (C)Super Aguri F1
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これは井出が経験不足であり、テストによってもっと距離を走るよう『強く要請』されたもの。
同チームの鈴木亜久里代表によれば「強制ではないが、実質それに近いもの」と説明した。

2005年シーズン、フォーミュラ・ニッポンのランキング2位の実績を持つ井出だが、スーパー・アグリでは体制の不備からほとんどテストを行うこともできず、またマシンも不十分なままでの参戦を余儀なくされていた。
しかし前戦サンマリノGPではクリスチャン・アルバース(ミッドランド)クラッシュの原因を作ったとして戒告処分を受けるなど問題視されていた。

代役は今回のヨーロッパGPから同チームの第3&リザーブ・ドライバーに指名されていたフランク・モンタニー(28歳:フランス)。

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2006/05/04

トロ・ロッソ、来季『コスワースV8エンジン』?

『スクーデリア・トロ・ロッソ』だけが特例で使用する制限付き『V10-3.0リッター』エンジンについては他チームから非難の声が上がっているが、同チームはまだ2007年のエンジンについて明確な意向を示していない。

先のイモラでは、トロ・ロッソが現在本家のレッドブルが使用するフェラーリ・エンジンを搭載し、レッドブルは逆にコスワースのV8エンジン(現在ウィリアムズが使用)を搭載するのではないか、との噂が流れた。
Gerhard Berger (C)Redbull Racing
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これについて同チームの共同オーナーでもあるゲルハルト・ベルガー氏は「ここまで悩まされたフェラーリ・エンジンのトラブルについては、解決が図られたと認識している。
しかしそれでもわれわれにとって最良の選択はコスワースV8なのではないか。
もしそれらがうまくいかなければ、再びコスワースV10を使い続けることもあり得るよ。
ただし、われわれはもうミナルディじゃない。他チームからの指摘も考えなければいけないけれどね」

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バドエル、フィオラノでシェイクダウン(5/03)

Luca Badoer (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、ヨーロッパGPに向けたシェイクダウン・テストをテストドライバーのルカ・バドエルの手により地元フィオラノ・サーキットで行なった。

この日バドエルはショートコース9ラップを含むトータル20ラップを周回、3台の『248F1』をチームのために準備した。
なおベストタイムは1'00.437というものだった。

No. Driver Nat. Car TestTime Lap Note Tyre
1 L.バドエル ITA Ferrari 1'00.437 20 248F1 BS

   * 2004 Test Time : 0'56.060 M.Schumacher/Ferrari F2004 (4/15)
   * 2006 Test Time : 0'57.134 F.Massa/Ferrari 248F1 (4/27)
    (訳注:ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ホンダ ヨーロッパGP事前ニュース

honda_f1_logoHonda Racing F1 Teamは今週末、歴史あるニュルブルクリンクで行なわれる第5戦ヨーロッパGPに向け、ドイツに戦いの舞台を移す。

前戦イモラでの厳しいレースを終え、チームは本拠地ブラックリーとシルバーストーンのテストの双方で、RA106の開発、戦闘力強化に全力を注いだ。

3日間にわたったテストには、ルーベンス・バリチェロ、ジェンソン・バトン、そしてサードドライバーのアンソニー・デビッドソンが参加。
2週連続で開催されるヨーロッパ、スペインの両GPに向けて、確かな手応えを得た。

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トヨタ ヨーロッパGP事前ニュース

Toyota_new_logo2F1第5戦ヨーロッパGP チーム本拠地に近いホームGPで躍進を目指す
地元出身のR.シューマッハーと不運払拭を願うJ.トゥルーリが経験を活かしフルアタック

ドイツ・ニュルブルリンクで開催されるヨーロッパGPは、F1シリーズの中で、パナソニック・トヨタ・レーシングの本拠地ケルンから、最も近いサーキット開催される。
このため、常に多くのファンとチーム関係者がグランドスタンドへ応援に駆けつける。
TMGのファクトリーで働く全ての従業員は、このイベントのチケットを受け取る。
そして、このことはヨーロッパGPが、常に、チームにとって特別な雰囲気の下で開催されることを意味する。
しかし、チームは、今まで通り2006年シーズンのポイントを増加させることに集中するだろう。

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ライコネン「今年は『劇的レース』要らない」

昨年のヨーロッパGPでは、終盤までレースをリードしていながら最終ラップでタイヤトラブルによる壮絶なクラッシュによりレースを終えたマクラーレンのキミ・ライコネンだが、「今年は劇的レースは要らない」と、語っている。
Kimi Raikkonen (C)McLaren Group
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「このコースには多くの難しいコーナーがあるし、またイモラと違ってオーバーテイクが可能なか所もいくつかあるのでいつもエキサイティングなレースが期待できる。
だけど去年のような、あんな劇的な展開を僕自身が期待していた訳じゃないからね。
今年はあんなドラマは要らないよ。
僕らのマシンは確実に進歩を遂げている。
まともな予選ができて、まともなレースができたなら、自ずと好ましい結果が付いてくる筈さ」

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2006/05/03

ロズベルグ、初の『ホームグランプリ』だ

今シーズン、20歳という若さでウィリアムズ・チームに抜擢されてF1デビューを果たしたニコ・ロズベルグ(ドイツ)にとって、今週のヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)は初めて迎える『ホームグランプリ』ということになる。
Nico Rosberg (C)Williams F1
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「ホームグランプリの一つでドライブするというのは、ドライバーにとってとてもグレートなものだし、それはもちろんこの僕にとってもね。
ニュルブルクリンクを僕がF1マシンで走るのは初めてということになるけれど、このコース自体はジュニフ時代に走って好成績を残しているんだ。
ここにはあらゆるタイプのコーナーがあって、とても楽しい流れを持つサーキットだよ。
先週のシルバーストーン・テストで図られた改善が、ここでうまくその効果を発揮してくれたらいいと思っている」

ニコの父親である元F1チャンピオン、ケケ・ロズベルグ氏はフィンランド国籍だったが、ニコ自身はドイツ生まれ。
どちらの国籍も選択することは出来たが、父親は自分が苦労したスポンサー獲得のことを考え、ドイツを選んだと言われている。

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「レースで死ぬ訳にはいかないわ」と、ラルフ夫人

かねてミニによるツーリングカー・レースでの活躍が知られているラルフ・シューマッハ(トヨタ)夫人コラさんが、今年結んだ契約による初めての週末をクリアした。
Cora Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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これは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)シリーズのサポートレースである『スーパーコパ』シリーズの目玉として参戦するもの。

独『ビルト』紙が報じたところによれば、コラさんは2度に渡るスピンやクラッシュをうまく避け、ウェット路面でトップからは3-4秒遅れるペースだったものの、ウィナーから90秒遅れでみごとフィニッシュしたという。

「私は(夫と違って)プロじゃないわ、ただ楽しむためにレースをしているだけ。
私の第1プライオリティは母親ということだもの、レースで愚かなことをして死ぬ訳にはいかないわ」とのコメント。
逆に言えば、もしかしてこれは、夫への「死ぬほど頑張れ!」とのエール?

ちなみにコラさんが得る今年の契約金は並みのF1ドライバーを凌ぐ60万ドル(約7,000万円)とか。
同紙は今年のF1ルーキー、ニコ・ロズベルグの年棒は40万ドルであると伝えている。

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シューマッハ、「ニュルブルクリンクでも優勝争い」

フェラーリの地元とも言える前戦サンマリノGPでは、みごと復活の優勝を遂げたミハエル・シューマッハだが、今週のヨーロッパGPは逆にシューマッハ自身の地元。
ここでも優勝争いを演じると強い自信を示している。
Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「前回の勝利がわれわれに強いモチベーションを与えてくれたことは間違いない。
正直言って、(苦戦した)マレーシアとオーストラリアのあとで、この勝利はほんとうにプラスになるものだった。
チームの全員が懸命に目標に向かって全力を傾注し、この結果を得たんだ。
そしていま、僕はそれがこのニュルブルクリンクでも繰り返すことが出来ると確信しているね」

そしてシューマッハはここでもタイヤ選択が重要なカギになると予測している。

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レッドブル、クルサードと契約延長の機運

ファン・モントーヤがマクラーレンからレッドブルへ移籍するとの噂に伴い、今シーズンで満了するデビッド・クルサードとの契約を更新しないのではと言われたが、ここに来て逆にクルサードを再評価する声がレッドブル・チーム内で高まってきたようだ。
David Coulthard (C)RedBull Racing
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それによれば過去ウィリアムズやマクラーレンで、クルサードとエイドリアン・ニューイのコンビにより幾多の成功を収めた事実があること。
両者は互いに相手の力量を高く評価しているという。
そして今回ニューイをレッドブルが獲得できたのには、間違いなくクルサード自身の力が大きかったことがあらためて指摘されているもの。

同チームでは期待された若手ドライバー、クリスチャン・クリエンやビタントニオ・リウッツィ、スコット・スピードらがいまいち際だったスピードを見せつけることができず、ベテランのクルサードを乗り越えることができないでいることもチーム首脳らを苛立たせているようだ。

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2006/05/02

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佐藤 琢磨 (C)Honda Racing

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雪だってある!? 週末のニュルブルクリンク

ドイツ西北に位置するアイフェル山地の中にあるニュルブルクリンクのコースは、その環境から天候が安定しないのが定評だ。
以前はシーズン後半にスケジュールされていたヨーロッパGPも、このところは春先5月の開催ということで、さらに不安定さを増していると言われる。
Wet Race/2003 Europe GP (C)Panasonic Toyota Racing
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地元コブレンツの気象台によれば、この週末の天気予報は「気温は平年並みだがにわか雨がある」との予測。
もっともこうした予報ですらも、F1関係者によれば「気休め程度のものだから……」とか。

トヨタ・チームでマイク・ガスコイン氏のあとを継ぐパスカル・バセロン氏も「晴れか曇りか雨なのか、それとも雪かも知れないな。ま、ここではなんでもありだから」と、ほとんどお手上げ状態だ。

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リチャーズ代表、「F1でもイギリス人チャンピオン育成」

2008年シーズンからのF1参戦が決まったプロドライブ代表のデビッド・リチャーズ氏は、「F1においてもイギリス人世界チャンピオンを育てる」と、英『テレグラフ』紙で意欲を燃やしている。

「われわれのチームは、イギリス人ドライバーの能力を示すためのショーケースになる筈だよ。
若くて才能のあるドライバーを見出し、育て上げ、そしてやがてその中からイギリス人世界チャンピオンを産み出す、それがF1での私のゴールなんだ」
Colin McRae (C)Nissan Rally Reid Team
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かつてスバルのWRC(世界ラリー選手権)活動を請け負っていた時代に、リチャーズ氏はコリン・マクレー(37歳:1995年イギリス人初のWRCチャンピオン)、そしてリチャード・バーンズ(35歳:2001年イギリス人2人目のWRCチャンピオン:2005年死去)などイギリス人ドライバーの世界チャンピオンを育て上げた実績を持つ。

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ハーバート氏(MF1)、質問攻めにうれしい悲鳴

『ミッドランドF1レーシング』のスポーティング・リレーションズ・マネージャーとして今週のヨーロッパGPに臨むジョニー・ハーバート氏(41歳:イギリス)だが、ここニュルブルクリンクならではのうれしい悲鳴を上げている。
Johny Herbert/1999 Europe GP (C)Ex.Stewart Racing
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「ここではみんなから『どうやったら弱小チームで優勝できるのか?』って聞かれるんだ。
そう、僕がこのニュルブルクリンクで優勝したのは1999年、スチュワート・チーム最後の年だったんだけど、あそこもプライベートで苦労し続けたチームだったからね。
確かに当時と状況は似ているかも知れないな。
でもいまこのミッドランドの誰もがやっているように、自分たちを信じて困難な仕事に立ち向かう、それしかないんだよ成功の秘策は。
ま、望むらくは、今週同じようにわれわれも成功の一片でも楽しめたらいいね」

数十年に一人の逸材と期待されてF1入りしたハーバート氏だったが、国際F3000選手権でのアクシデントによる負傷がたたり、結局F1では3勝。
このうち2勝がベネトンでのもので、最後がスチュワートでのものとなった。
Mazda 787B (C)Mazda Sport
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なお1991年、マツダ787Bにより日本車として初めてルマン24時間レース総合優勝を飾ったことでも知られている。

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ジャッキー・スチュワート氏、英政府を非難

このほどイギリスGPを主催するシルバーストーン・サーキットの保有者BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)代表の座をデイモン・ヒル氏に譲り渡したジャッキー・スチュワート氏は、イギリス政府の支援が不十分であると非難した。
Silverstone Circuit (C)Ferrari S.p.A
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この『サー』の称号を持つ元3回のF1チャンピオンは英『タイムズ』紙で「イギリス政府は、シルバーストーンの開発のために必要な資金援助を行うとした2003年7月のスポーツ大臣の約束を果たしていない。
だから私は先週トニー・ブレア(イギリス首相)に抗議の手紙を書いたんだ。
政府は約束を違えて他のスポーツにその資金を廻している。
このままではシルバーストーンはイギリスGP開催の権利も失うことになりかねない」と、警告している。

混乱が続くBRDCでは、現在の委員会が新代表の信任投票に成功した一方で、対立するグループのメンバーがクラブを去ったとも伝えられている。

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マクラーレン首脳、「依然倒すべきはルノー」

メルセデス・エンジンを搭載するマクラーレン・チームにとってもまた、今週末のニュルブルクリンクはホームグランプリと言えるグランプリだ。
そのマクラーレンでマネージング・ディレクターを務めるマーティン・ウィットマーシュ氏は「倒すべき最大の的は依然としてルノーだ」と断言している。
Martin Whitmarsh (C)McLaren Group
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「サンマリノでのフェラーリの勝利にはお祝いを言うよ。
でもまだ一番強いのはルノーだろう。
前回われわれがフェラーリの後塵を拝したとはいえ、今シーズン中にウチが彼らを打ち破るであろうことは間違いないものと確信するね。
われわれが倒すべき相手、それがルノーであることはいまもなお変わっていないんだ」

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