ホンダ サンマリノGP事前ニュース
F1世界選手権2006年シーズンも、第4戦サンマリノGPから、いよいよヨーロッパラウンドがスタートする。
序盤3戦はヨーロッパから遠く離れた地域でのレースが続いたが、今後しばらくは伝統的なサーキットで開催される。
Honda Racing F1 Teamは、第3戦オーストラリアGP終了後、イタリア・バレルンガとスペイン・バルセロナの両サーキットで、2週にわたって重要なテストを行ってきた。
合計6日間のテスト期間中、チームは3500km以上を走行。新たな空力パッケージを試したほか、メルボルンで問題となったタイヤの温まりに関しても、いくつかの解決策を見出した。
その結果チームは、RA106が持つ予選での速さを、決勝レースでも継続して発揮できると自信をのぞかせている。
Honda Team Trio (C)Honda Racing
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ルーベンス・バリチェロ:
イモラはドライバーにとって、実に走りがいのあるコースだよ。
ここのレイアウトは大好きだけど、車体セットアップはむずかしい。
ここでは僕自身、いろんなことがあった。
ファンから熱烈な応援も受けたけれど、悲しい思い出もたくさんある。
メルボルンで出た問題を解決するために、この2週間のテストでは、いつも以上に集中して走った。その甲斐あって、かなりの進歩を感じたよ。
チームは今週末のレースに自信を持ってるし、僕もその気持ちを共感できる。
いい結果が得られることを、期待してるよ。
ジェンソン・バトン:
イモラではいつも、存分にレースを楽しんできた。
コース自体はいろんなコースとシケインが混ぜ合わさったレイアウトで、かなり難易度は高い。
でもサーキットの雰囲気は最高だし、僕自身いくつもの素晴らしい思い出がある。
2004年には初めてのポールポジションを獲得し、レースでは2位表彰台に上がってるしね。
今週からのヨーロッパラウンド開幕は、本当に楽しみだよ。
序盤3戦で、表彰台にも上がり、ポイント獲得も重ねてきた。
でも第3戦オーストラリアGPの結果には、本当にがっかりだった。
それだけにここ2週間のテストで、マシンがかなり進化したことは、イモラに向けての好材料だよ。いい週末になることを祈ってるよ。
ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター:
イモラはヨーロッパラウンド初戦であり、そしてわれわれはこれから1ヶ月で4つのレースを戦うことになる。
例年ここでは、各チームともかなり性能を強化したマシンを持ち込む。
その結果、フライアウェイでの順位が入れ替わることも珍しくない。
もちろんそのことは十分わかっていて、メルボルン以降集中的にテストを行ってきた。
その結果、RA106は信頼性とパフォーマンスの両方で、成果を上げることができた。
このチームは昔からイモラとは相性がいいので、今週末もいい結果が残せるはずだよ。
中本修平 Honda Racing F1 Team シニアアドバイザー、ホンダ・レーシング・ディベロップメント エンジニアリングディレクター:
メルボルンでのジェンソンのマシンに関するエンジントラブルは、バルセロナで対策できました。
ヨーロッパラウンド初戦となるイモラでは、よりパワフルなスペックを投入する予定です。
●イモラ・サーキット
決勝 62周、全長 4.933km
1952年、ボローニャ南東30kmに位置するアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで初めてレースが行われた。
それ以降、ここイモラでは、長年に渡り、イタリアGPとサンマリノGPが開催されてきた。
かつてのイモラは、高速で、誰もが攻めあぐねるコーナーを持つサーキットとして知られていた。
しかし1994年にアイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーが相次いで事故死したことで、直線はいくつかのシケインによって分断された。
コース特性が変わった結果、車体セットアップもよりコーナリング重視のダウンフォースを付けるものへと変化していった。
コースの大幅変更にもかかわらず、ドライバーにとって、ここは依然として攻めがいのあるサーキットである。
直線が長くないだけに、パワーだけで左右されず、さらにシケインと凹凸の多い路面は、ハンドリングの良さを要求する。
またここは、ブラジルのインテルラゴス、イスタンブールと並んで、数少ない反時計回りのサーキットでもある。
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