トヨタ オーストラリアGP公式予選ニュース
オーストラリアGP予選 2台揃って予選トップ10入りを果たし決勝へ
ラルフ・シューマッハーが6番手。ヤルノ・トゥルーリは9番手グリッドからポイント獲得を目指す
F1第3戦オーストラリアGPの公式練習3回目に続き、「ノックアウト」方式の公式予選が行われた。
アルバート・パーク・サーキットは、朝から雨に見舞われ、午前11時から行われた公式練習3回目は雨は上がったもののウェット路面で開始された。
途中何度か降雨に見舞われ、スピンやコースアウトも続出したこのセッションでは、ラルフ・シューマッハーが5番手、ヤルノ・トゥルーリが9番手のタイムを刻み、午後の予選へと臨むこととなった。
午後2時から行われた予選の開始時には天候は回復し、路面もほぼドライコンディション。
気温19度、路面温度28度湿度49%の下、3セッションで「ノックアウト」方式のタイムアタックが行われた。
第1、第2セッション共に赤旗で中断され、第2セッション終盤には降雨にも見舞われる波乱の予選となったが、パナソニック・トヨタ・レーシングは、2台揃って最終第3セッションへと進出を果たした。
各チーム空模様を気にしながらの最終弟3セッションとなったが、ラルフ・シューマッハーが6番手タイムをマークし、3列目グリッドを確保。
ヤルノ・トゥルーリは、第2セッションで落下物の破片を踏み、リアウィングを損傷、電気系のトラブルからギアの不調にも見舞われ、最終第3セッションには出走しなかった。
しかし、J.ビルヌーブ(BMWザウバー)がエンジン交換のために10グリッド降格となるため、明日の決勝には9番手グリッドから挑むこととなった。
Ralf Schumacher (C)Panasonic Toyota Racing
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ラルフ・シューマッハー:カーナンバー7 シャシー:TF106/05
公式練習3回目 : 5番手 1分36秒445(トップと1.110秒差) 10周
予選第1セッション : 7番手 1分28秒007(トップと0.928秒差) 7周
予選第2セッション : 9番手 1分26秒596(トップと0.867秒差) 7周
予選第3セッション : 6番手 1分26秒612(トップと1.383秒差) 14周
グリッド : 6番手(暫定)
「予選で上位グリッドを得ることが出来、喜んでいる。
問題を抱えていた後だけに、チームにとっても、良い結果となった。
昨日は厳しい状況だったが、今日の午前中には改善されており、結果には満足している。
午後の予選、特に第2セッション終盤に雨が降り始めたことで難しかったが、サーキットのコンディションは風の影響もあり、最終セッションでは良くなった。
タイヤの印象も良く、“TF106”も、最終セッションの燃料を積んだ状態でも、期待以上の仕上がりであった。
われわれはグリップの確保に努力を続けてきたが、今日の最終セッションは、今シーズンで最も良い感触を得られた。
明日は戦略次第だが、目標はポイント獲得であり、それは有望だと思う」
ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー8 シャシー:TF106/04
公式練習3回目 : 9番手 1分37秒492(トップと2.157秒差) 10周
予選第1セッション : 4番手 1分27秒748(トップと0.669秒差) 7周
予選第2セッション : 7番手 1分26秒327(トップと0.598秒差) 7周
予選第3セッション :10番手 走行せず
グリッド : 9番手(暫定)
「改善の兆しが見え始めたことは素晴らしいが、私にとっては、ここまでの週末は非常に不運なものとなってしまった。
私はインフルエンザに苦しめられており、体調は万全とは言い難い。
予選開始時のバランスおよびタイヤにも問題なく、第1,第2セッション共に、多くのF1カーが走っていたにもかかわらず、良いラップタイムをマークすることができた。
そして、最後のアタックに出た時、電気系に問題を抱え、さらに、落下物を乗り越え、リアウィングを破損してしまった。
とはいえ、今回見せられたペースには非常に喜んでいる。
上位グループに近いレベルで戦うことを見せられるというのはチームにとっても、誰にとっても良いことだ。
ただ、ほんの少し私には不運だっただけだ。私はいつもメルボルンでは
良い走りを見せてきたが、また、大変な不運にも耐えてきた。
明日は心機一転、ポイント獲得出来ることを期待している」
マイク・ガスコイン:シャシー部門テクニカルディレクター
「予選の結果には納得している。
ラルフ・シューマッハーは素晴らしい走りで3列目グリッドを獲得してくれた。
しかし、ヤルノ・トゥルーリは残念だった。
第2セッション最後の走行で、最速ラップへアタックしていた時に、電気系トラブルに見舞われ5速ギアが不調に陥った。
また、何かの破片を踏み、リアウィングも破損してしまった。
彼が第3セッションに出走していれば、素晴らしい結果を残してくれたことは確実だが、残念ながら修復する時間はなかった。
われわれは明日の決勝へ向けての戦略的な視点から、出走を諦めることにした。
赤旗による予選の中断によって、とてもエキサイティングなセッションとなったが、これは全てのチームに同じ条件であり、今回はわれわれには有利に働いた。
“TF106”は、この週末、好調であり、今回のコンディションに合わせたタイヤを用意してくれたブリヂストンには特に感謝したい。
われわれは今、着実に2台をポイント圏内でフィニッシュさせなくてはならない」
新居章年:技術コーディネーション担当ディレクター
「ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリが2人揃ってトップ10で予選を終えることができ、少しづつではあるが、改善が進んでいることを確認出来た。
一方で、ヤルノ・トゥルーリのトラブルは、まだまだ課題のあることも示しており、調査し対策する。
明日の決勝レースでは2台揃っての入賞を目指す」
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