FIA会長、新規参入チームの保証金撤廃を示唆
マックス・モズレーFIA会長は、2008年シーズンからのF1参戦は全12チームに限定する意向を示しているが、これに伴い新規参入チームに科せられている保証金の撤廃を示唆した。
Max Mosley FIA President
今回の『スーパー・アグリ・F1』など、新規歳入のチームに対しては総額4,800万ドル(約56億円)もの保証金をFIAに預託する必要があってこれが新規参入への大きな枷になっているのが事実だ。
これは参戦後、毎月400万ドル(約4億7千万円)ずつ返戻されることになっているとされるものの、新たに発足したチームが活動資金とは別にこれだけの巨費を集めるのは容易なことではない。
事実、亜久里チームもこの56億円についてはスポンサーから借り入れして賄ったと伝えられている。
モズレー会長は、この保証金を撤廃することにより新規チームの参入を容易にすることで、いまだに対立状態を続けるGPMA(グランプリ・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)側5チーム(ルノー、マクラーレン、トヨタ、ホンダ、そしてBMW)に対していっそう揺さぶりを掛ける心づもりだ。
現在、12チーム中すでに6チーム(フェラーリ、ウィリアムズ、レッドブル、ミッドランド、トロ・ロッソにスーパー・アグリ)が埋まっているとされていて、場合によってはGPMA側チームの中に2008年から参戦できないケースすら想定される。
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