トヨタ バレルンガ・テストの模様(2/16)
待望の新空力パッケージを導入した初テストをイタリア・バレルンガで実施
悪天候に見舞われながらもヤルノ・トゥルーリが開幕戦へ向けたレース仕様“TF106”をテスト
パナソニック・トヨタ・レーシングは、2月16日(木)、イタリア・ローマ北部に位置するバレルンガ・サーキットでのテストを完了した。
今回のテストの目的は、2006年シーズン開幕へ向けて、全く新しい空力パッケージを
まとった“TF106”の初走行にあった。
しかし、残念ながら、降雨と低温のために予定していたプログラムは2日間で中断された。
とはいえ、ヤルノ・トゥルーリは天候が悪化する前に新パッケージでの初走行をこなすことが出来た。
ラルフ・シューマッハーは来週予定されているバルセロナ合同テストで新空力パッケージを試すことになる。
両ドライバーは、メインストレート直後にシケインが追加された新しいバレルンガ・サーキットでのテストを終えたが、ヤルノ・トゥルーリは明日17日(金)もウェットコンディションでのテストを行う予定。
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Toyota TF106 New Aero (C)Panasonic Toyota Racing
拡大します
ヤルノ・トゥルーリ:TF106/03
ベストラップ:1分15秒900 周回数:107周 走行距離:438.165km
ヤルノ・トゥルーリは新空力パッケージが導入された“TF106”の初走行を行い、曲がりくねったバレルンガ・サーキットを100周以上に渡って走行し、好印象を抱いた。
「今週のテストは非常に寒く、ウェットコンディションにも見舞われてしまい残念だ。
しかし、悪条件下で、さらに天候が悪化する前に空力パッケージをテストすることは出来た。
初印象はとても良いもので、2日目のタイヤテストも行えた。
来週われわれはバルセロナの合同テストに参加するが、そこでこの空力パッケージの真価を導くことが出来るだろう。
そして、ライバルチームとのパフォーマンス比較も出来、シーズン開幕へ向け、われわれの位置が分かるはずだ。
これまでのところは良い状況だと言える」
ラルフ・シューマッハー:TF106/02
ベストラップ:1分16秒530 周回数:142周 走行距離:581.49km
ラルフ・シューマッハーも、バレルンガ・サーキットを初めて訪れた。
「バレルンガ・サーキットでの初めてのテストとなったが、全体的に素晴らしいコースと施設だ。
コースはバレンシア・サーキットに似ており、夏季テストを行うには価値あるサーキットだと思う。
不運にも、今週は気温が非常に低く、結果的に、私は新空力パッケージで走行する機会をまだ得られていない。
わずか2日前にヤルノ・トゥルーリが新空力パッケージのテストを開始したばかりであるが、彼の最初の印象は前向きなものであり、予想されていた目標は達成した。
これからの数週間で、最終的な評価を得られることを期待している。
今回のテストは低温のために、温度の上がらないタイヤと格闘することになってしまったが、雨の中でのテストを行うことは出来た」
マイク・ガスコイン:シャシー部門テクニカルディレクター
待望の新空力パッケージを得て、パナソニック・トヨタ・レーシングは、寒さの中でのテストを終え、好印象を得た。
「われわれにとって、バレルンガでのテストは初めての経験となったが、実りは多かった。
過去には他のチームもここでテストを行っているが、今回われわれは、第1コーナーにシケインが加えられた新しいレイアウトでの走行となり、タイムの比較は出来ない。
今回テストを行った両ドライバー共に、初めてのサーキットでの走行であり、さらに、気温が低く、有意義な走行には難しいコンディションであった。
しかし、新空力パッケージが十分に機能し、パフォーマンスが予想通りに向上していることを確認することは出来た。
そして、新空力パッケージでの走行テストと並行して、ブリヂストンタイヤの評価テストも継続した。コースコンディションのために走行距離は限られたものとなってしまったが、2日間で予定されていたほとんどのテストプログラムは遂行することが出来た。
全体的に見て、今回のテストは納得行くものであり、開幕戦バーレーンGPへ向けたレース仕様で走行出来たのは良かった」
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