2019/06/16

「カナダGPの結果を深刻に受け止める」ボタス(メルセデス)

Merrcedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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チームメイトであるハミルトンが今季7戦で早くも5勝目を挙げる一方で、カナダGPでは3位表彰台にも上がれなかったボタス(メルセデス)は、「この結果を深刻に受け止めている」と、あらためて引き締めた。

スタートから終始トップのベッテル(フェラーリ)を追い、最後はライバルへのペナルティにより優勝まで勝ち取ったハミルトンに比べ、今回ボタスは6位スタートで4位フィニッシュ、ハミルトンのような「特別ボーナス」も得ることなく静かにレースを終えた。
ランキング2位は動かないものの、これでシーズン当初は拮抗していたハミルトンとのポイント差は1レースでは取り返せない29点まで拡大することとなった。

「この状況は自分自身が招いたものだから、謙虚に受け止めなければいけない。
ミスをした自分にフラストレーションは感じるけれど、ここでは冷静になる必要がある。
シーズンはまだ長いし、取り返すチャンスは十分にあると思っている。
それでもハミルトンの5勝に対し、僕のまだ2勝というのは数字以上に大きな開きが感じられるね」と、フィンランド人。

「プレッシャーは感じていない」とするボタスだが、静かに、そして徐々に追い詰められつつあるのは間違いない。

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来季から金曜フリー出走にもスーパーライセンスポイント

FIA
14日(金)、パリのFIA(国際自動車連盟)本部で行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)の会合で、新たなスーパーライセンス獲得の要項を変更することで合意されたことがわかった。

それによればこれまで下位の各選手権でのみ認められていたスーパーライセンスポイントについて、グランプリウィーク金曜日のフリー走行出走に対してもこれが認められることになった。
これによるポイントは一グランプリについて1点。
ただしそれには「100キロ以上の距離を走行すること」、「この走行でペナルティ・ポイントを科せられなかったこと」が条件で、これによるポイント獲得は「最大3年間で10ポイントまで」とされている。

なお、F1レースに出走するめたには40点のスーパーライセンスポイントが必要だが、フリー走行のみであれば25点で出走可能となった。

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マクラーレン、ノリスのトラブル原因解明できず

Lando Norris
マクラーレン・チームの新人ランド・ノリス(19歳:イギリス)は、カナダGP決勝レース8周目、ポイント圏内を走りながら右リヤサスペンション部から炎を上げてストップ、無念のリタイヤを喫した。
しかしこれについてチームではまだトラブルの完全な原因究明ができていないことを明らかにした。

モントリオールのコースは市街地コース特有のウォールとの近さが指摘されるが、ノリスが直前にマシンを接触させた事実はなし。
リヤブレーキの過熱も疑われたが、サスペンションアームが曲がるほど高温をいきなり出すことは考えにくいという。
いずれにせよメカニカルなトラブルとされるが、せっかくルノー製パワーユニットに戦闘力が戻ってきたいま、シャシー側に解明できない問題があるとちぐはぐな戦いを余儀なくされてしまうことになる。

チームは、「次戦フランスGPまでには原因究明を果たさなくてはならない」と、いささか困惑気味だ。

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2019/06/15

ミカ・ハッキネン氏、「今のF1はまるで監視社会」

Mika Hakkinen (C)Mercedes Motorsport
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元F1チャンピオンのミカ・ハッキネン氏(50歳:フィンランド)が、「今のF1はまるで監視社会だ」との、ユニークな見方を披露した。

これはハッキネン氏がコラム欄を持つ大手ブックメーカー『ユニベット』で明らかにしたもの。
その中で同氏は、カナダGPでのベッテルとハミルトンとのバトルについて「僕が現役当時はあんなこと日常茶飯事のことだったよ。
僕とシューマッハなんか、しょっちゅうあのくらいのことやっていたからね。
でもあの頃はそんなにカメラがなかったから、さしておおごとになることもなかった、
いまスチュワードが見たら、みんなペナルティだろう。
それに比べると、今のF1はまるで監視社会のようだ。
ただスチュワードもが難しい立場に追い込まれたと言える。
今回もあの裁定で満足したものはおらず、ただ非難だけが湧き起こった。
必要なのは判断基準が統一されることで、そのためにはスチュワードが今のように毎レース替わるのではなく、常勤にすべきなんじゃないか」と、指摘している。

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「両刃の剣」か、フェラーリが目論むレース結果への抗議

S.Vettel & C.Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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カナダGPでのセバスチャン・ベッテルに対するペナルティへの抗議が規定の96時間(4日)を過ぎ、フェラーリ・チームによる当初の抗議はなくなったが、同チームではカナダGPのレース結果に対して14日以内の正式抗議を検討していると伝えられている。

ただ、これは新たな証拠が見つかった場合にのみ許されるもので、同チームが検討しているとされるビデオやテレメトリーデータらはすでに確認されていて客観的効力が薄いとみられる。
さらに関係者の間では、同チームが新たな抗議提出に封戸切った場合、逆にレース後のベッテルの非紳士的な振る舞いについて処分が下されるのではないか、とみる向きも多い。
ベッテルはフィニッシュ後、規定のインタビューを拒否したばかりかパルクフェルメにマシンを止めなかったうえに順位表示板を勝手に移動させたりしていた。

新たな抗議はチームとベッテルにとって「両刃の剣」になりかねないようだ。

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レッドブル、「次のホンダのアップデートはイタリアGP」

Honda Logo (C)Honda Racing
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ホンダ・パワー勢では、次戦フランスGPでバージョンアップが施されるとの期待が囁かれているが、今回の変更は大きなものでなく、本格的なアップグレードは第12戦のイタリアGPになるとの見通しがレッドブル・レーシングから伝えられた。

これは同陣営でレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士がドイツの専門誌『スピード・ウィーク』に語ったもの。
それによればホンダ・エンジンはまだメルセデスやフェラーリのレベルには届いておらず、それがここ数戦追い詰め切れていない原因であるとのこと。
ただ、フランスGPに投入されるのはまだ過渡的なもので、大幅なパワーアップではないという。
本格的なパワーアップはヨーロッパ・ラウンド最後となるイタリアGPが目標。
パワー・サーキットとされるモンツァこそ『スペック4』のデビューにふさわしいと語調を強めた。
ただ例年モンツァはライバルチームも最大限パワーアップを図る場所。
厳しい条件になるのは間違いないところだ。

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2019/06/14

F1、2021年のルール改正の決定を10月まで延期

FIA
F1は、今月が期限となっていた2021年シーズンからのレギュレーション改正の最終決定を、今年の10月末まで延期することで合意した。
これは13日(木)にパリのFIA(国際自動車連盟)本部で行われた関係者の会議で合意されたもの。

会議にはFIA、F1、全10チームの代表とテクニカル・ディレクター、またタイヤの独占サプライヤーであるピレリ、ドライバーとしてハミルトン(メルセデス)、ヒュルケンバーグ(ルノー)の二人、そしてF1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)代表のアレクサンダー・ブルツ氏らが参加して行われた。

F1の将来を決めるルール改訂には、関係者による十分な審議と合意が必要であるとし、今回はいったん延期するものの、今後追加の会議を集中させるとしている。

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メルセデス、薄氷だったハミルトンのトラブル修復作業

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ベッテル(フェラーリ)へのペナルティもあり、カナダGPで今季5勝目を飾ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、前日の予選後にマシントラブルが見つかり、日曜日のスタートまで慌ただしい作業が繰り広げられていたことがわかった。

これは同チームのトラックエンジニアリング責任者が明かしたもの。
それによれば予選後、ハミルトンのマシンからオイル漏れがあることを確認。
しかしマシンは規定によりパルクフェルメにあり、日曜日の朝まで作業が許されなかった。
その結果、決勝レースまでのわずか数時間で原因をスロットルのアクチュエータと特定、直ちにその交換作業に取り掛かったという。

ただもしも作業が間に合わなかった場合、あるいはトラブル原因が他にもあった場合など優勝どころかレースを完走できなかったことも考えられ、まさに薄氷を渡る思いだったという。

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エマニュエル・ピロ氏、「何より安全性が優先されるべき」

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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今季初となる筈だったフェラーリによる勝利を奪い取る結果となったカナダGP・レーススチュワード(審査委員)の裁定には非難の声が収まらないが、中でもドライバー出身枠のスチュワードであるエマニュエル・ピロ氏(57歳:イタリア)への風当たりは強いようだ。
スチュワードが下した5秒のタイムペナルティがせっかくの好レースを台無しにしたというもので、「被害者」であるフェラーリ・チームは正式抗議の準備を進めているとさえ伝えられている。

これについて当のピロ氏は、「私もいちモータースポーツ・フアンとしてはレースがこのような形になったことを残念に思っている。
たしかにスチュワードの間でもこの結論を下すのは決して容易なことではなかった。
しかしこのスポーツでは何より安全性が優先されなければならない。
判断は難しかったが、求められるレースの安全性こそが今回レースの魅力を上回った最大の、そして最も正当な理由なんだ」と、胸を張った。

ちなみにベテランのピロ氏がF1のレーススチュワードを務めるのは今回が通算28回目のことで、これは全体でも最多となるものだ。

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2019/06/13

ニキータ・マゼピン、マルコ博士(レッドブル)に反論も

Nikita Mazepin (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチームのテストドライバーであるニキータ・マゼピン(20歳:ロシア)の周囲が騒がしくなっている。
というのも、レッドブルでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士との間でバトルが繰り広げられているからだ。

先のバルセロナ合同テストで全体のトップタイムをマークする活躍をみせ、一躍「時の人」になったマゼピンだが、これについてマルコ博士はドイツの専門誌に「二流のF2ドライバーがすぐに最速タイムをマークできるという事実はメルセデスのマシンがいかに優れているかを示している」と語ったもの。
事実、この時はマゼピンにベストタイムをマークさせるべくのスペシャル・ラップだったとされる。

「二流のF2ドライバー」呼ばわりされたマゼピンだが、実際問題まだ0勝でランキング17位というのでは反論にも迫力を欠く。
父親でロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピン氏の威光という噂を封じるにはもっと戦績を上げなければならないところだ。

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ロマン・グロージャン(ハース)、『真の英雄』になる

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームのロマン・グロージャン(33歳:フランス)が家族から『真の英雄』と、讃えられた。
これは、同選手の妻であるマリオンさんが自身のインスタグラムで被害に遭ったドアの写真と共に明らかにしたもの。

それによればカナダGP後のグロージャン家に二人組の強盗が侵入。
しかし家にいたグロージャンは家族を守るため犯人らの前に立ち塞がり、廊下まで追いやり撃退したという。

マリオンさんは「幸い誰も怪我することなく済みました。
子供たちは怖かったと思いますが、主人は勇敢に家族を守りました。
彼は私はたちにとって真の英雄です」と、讃えた。
ちなみにマリオンさんは結婚前、F1のリポーターだったという。

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トト・ウォルフ氏(メルセデス)、「スチュワード非難は誤り」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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世界中のF1フアンに大きな波紋を呼んでいるカナダGP決勝レースでのベッテル(フェラーリ)に対する裁定だが、メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「レーススチュワード(審査委員)を非難するのは間違いだ」と、加熱する騒動に釘を刺した。

「このようなインシデント(出来事)については、常に騒動の種になるものだ。
なぜなら、誰もが満足する裁定などあり得ないものだから。
誰もがクリーンなやり方で勝ちたいと思っているのは当たり前で、だからわれわれも最後まで諦めることなくコース上のバトルで結着を付けたかったんだ。
二人のドライバーは共に全力で戦ったのであり、この結果に非難されるべきではない。
ましてやスチュワードを非難するなど完全に間違ったことだ。
彼らにとっても今回は非常に難しい判断だったろうし、時間も限られていた。
それに文句を言うのは筋違いというものだよ」

カナダGPの4人のスチュワードの中にはドライバー出身枠としてエマニュエル・ピロ氏も加わっていたが、彼を名指しで「口撃」するフアンもいるようだ。

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2019/06/12

ヒュルケンバーグ(ルノー)、「チームオーダー」に不機嫌

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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カナダGPではリカルドが6位、ヒュルケンバーグが7位と今季初のW入賞を決めるなど戦闘力アップが実感されたルノー・チームだが、レース後のピットガレージの雰囲気はただならないものだったようだ。

今回、予選こそ後塵を拝したものの決勝レースでチームメイトよりペースが良かったのはむしろヒュルケンバーグのほうだったとされる。
しかしチームは無線でそのままポジションをキープするよう指示を出したということで、実際ヒュルケンバーグのゴールタイムは6位リカルドのわずか0.402秒後方という「際どいもの」だった。
チーム関係者によれば、ゴール後のヒュルケンバーグは明らかに不機嫌で、怒りを押し隠しているようだったという。

これについて同チームのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは、「ヒュルケンバーグの気持ちはわかるが、優先すべきはまずチームとしての成績。
われわれの判断に誤りはない」と、胸を張った。

ただ、先にはガスリー(レッドブル)との入れ替え話も浮上したヒュルケンバーグのこと、騒動はこの後も尾を引きそうだ。

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フェルスタッペンのレッドブル離脱話が再燃

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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過去にも伝えられたマックス・フェルスタッペン(21歳:オランダ)のレッドブル・レーシング離脱話だが、ここに来てまた喧しくなっているようだ。

今回これを示唆するのはレッドブル・グループでドライバーの人事に大きな影響力を持つレーシング・アドバイザーのヘルムート・マルコ博士。
同氏によれば、移籍話は父親のヨス・フェルスタッペン氏が火元のようで、マックス・フェルスタッペン自身は現状に不満は持っていないとされる。

マルコ博士は、「今年のF1を見るがいい。
レースに勝てるクルマはただ1台、メルセデスだけ。
誰もがメルセデスのシートを求めるのは誰においても当然こと。
ヨス氏が移籍を望んでも別におかしな話ではない」と、余裕の構え。

フェルスタッペンのレッドブルとの契約は2020年末までとされるが、契約には『パフォーマンス条項』があるとされ、一定の戦績が残せない場合、いずれかの側からも契約解消が持ち出せるようになっていると目されている。

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クビサ(ウィリアムズ)、「不振打開に魔法はない」

Robert Kubica (C)Williams F1
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今回のカナダGPでも予選、決勝レースともにほぼ最後尾と相変わらずマシンの戦闘力不足に苦しむウィリアムズ・チームのロバート・クビサだが、今回は金曜日のフリー走行でコクピットをリザーブドライバーであるニコラス・ラティフィ(23歳:カナダ)に譲る場面もあり、心中穏やかでなかった筈だ。
もちろんこれはカナダGPがラティフィにとってのホームだから、という意味合いもあるが、巷では秘かにシート喪失の噂も囁かれていたためだ。

結果的に今回も他チームに大きな後れを取ったクビサだが、次のように釈明した。
「今回も苦しんでいるのは見ての通りだけれど、残念ながら不振を打開するのに魔法はない。
燃料が軽くても重くても、また路面温度が高くても低くても、ロングランでもショートランでも、とにかくグリップがないんだ。
結果的にアクセルを踏むことができないから、こういう結果になることはわかっているんだけれど……」

次のフランスGPでも最初のフリー走行はラティフィにシートを譲る予定になっているとのことだ。

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2019/06/11

非難&声援受けるベッテルにハミルトンは同情も

Race Scene (C)Ferrari S.p.A
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カナダGP決勝レースで痛恨の逸勝を喰らったフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテル。
その裁定には世界中から様々な声が寄せられているが、元メルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ氏らからはベッテルに苦言が呈されている。

後輩チャンピオンである同氏は、「タイヤがグリップしなかったせいでコースオフしてしまったのはベッテル自身の問題だ。
あわててコースに戻ろうとした彼にはもうハミルトンのことが頭になかったんだろう。
コース端まで右へとスライドした結果、後続のハミルトンにはもうスペースが残されていなかった。
もしも彼が引かなかったなら、大変な惨事が起きていたことだろう。
だからスチュワードが今回下した5秒加算という裁定は決して誤ってはいないということだよ」と、解説。

一方、突然『被害』を受けたハミルトン(メルセデス)は、「リプレイも見たけれど、ほんとうにあわやだったというのは間違いないようだね。
でも、もしも僕がベッテルの立場だったなら、やはり同じことをしたんじゃないかと思うよ。
なせならF1ドライバーというのは死ぬ気でポジションを守ろうとするものだから。
ましてや僕たちは勝利を掛けて争っていたんだもの。
ただこのスポーツにはルールというものがあるから、それに従わなければならないというのは当然のことなんだ」と、難しい対応をみせた。

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ルクレール(フェラーリ)、今度は「情報・蚊帳の外」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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今年のカナダGPはスチュワードが下した5秒加算のペナルティにより勝者が入れ替わるという椿事となったが、この件について僅差で3位を走っていたルクレール(フェラーリ)に対してチームは情報を知らせていなかったことが判明、話題を呼んでいる。

これについて当のルクレールは、「僕はベッテルに下されたペナルティについてゴールするまで何も知らされていなかったんだ。
僕だって(3位走行中だった)表彰台を掛けて争っていたのだし、そういう大事な無線で教えて欲しかったな」と、控え目に抗議。

これについてチーム側は、「当時ギャントリーがドタバタしていたので単純に連絡を忘れただけ」と、釈明。
ルクレール本人も「知らされていても基本的にレースへの姿勢は変わらなかった」とは言うものの、モナコでの予選Q1敗退に続くチームの失態に周囲からは同情と非難の声が止まらない。

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ハミルトン(メルセデス)、「ベッテルを抜いて決めたかった」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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カナダGP決勝レースの終盤に起きた首位ベッテル(フェラーリ)のコースオフ事件は、レースの勝者がライバルであるハミルトン(メルセデス)に変わるという大きな騒動になったが、最終盤の両者のせめぎ合いはチャンピオンシップ争いとして十分なものだった。

これについてハミルトンは次のように語っている。
「5秒以内の差でフィニッシュすれば優勝できるのはわかっていたよ。
でも僕は実際にコース上で彼を抜いて勝利を決めたかったんだ。
でもこのコースで前車のすぐ後ろを走るのは容易なことじゃなかったし、終盤はもう僕のタイヤが限界だったのでとても苦しかった。
それに今朝はエンジントラブルもあったのでちょっぴり不安でもあったからね」

それでも5秒でいいタイム差を、ハミルトンは1.342秒まで削り取ってフィニッシュしてみせた。

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2019/06/10

2019カナダグランプリ決勝

(C)Pirelli Motorspotrs
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2019年6月9日、モントリオール
フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップでフィニッシュしましたが、ベッテルには 5 秒ペナルティーが課されたことから、カナダグランプリの優勝は、メルセデスのルイス・ハミルトンとなりました。トップ 4 を占めたフェラーリとメルセデスのドライバーは、4 位のバルテリ・ボッタスを除き、我々が最速戦略と予測したミディアムからハードへ繋ぐ 1 ストップ戦略を採りました。

キーポイント
• 近年で最も高温下でのカナダグランプリ決勝となり、スタート時の気温は 30℃、路面温度は 50℃を上回っていました。
• ポールポジションからスタートしたベッテルは 26 周目に、ハミルトンは 28 周目にそれぞれピットストップを行いました。両ドライバーは、僅差の中で終始トップ争いを繰り広げました。その闘いは、ベッテルに対してレース・スチュワードから課された「アンセーフ・リエントリー」ペナルティーによって決着しました。
• 9 番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ハードタイヤでの長いオープニングスティント後、ミディアムでのファイナルスティントを走行しました。これと同じ戦略を採ったレーシング・ポイントのランス・ストロールは 9 位を獲得しました。
• 高温のコンディション下にもかかわらず、1 ストップが主流のレースとなりました。注目すべき例外は、メルセデスのバルテリ・ボッタスでした。ボッタスは、終盤にソフトタイヤへ交換する 2 回目のピットストップを行い、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ルノーは、ソフト – ハードと繋ぐ 1 ストップ戦略で、今シーズン初めてとなる両ドライバー入賞を果たしました。トップ 6 で 4 種類の異なる戦略が実行されました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C3: その耐久性が高温下のレースに適応したハードは、全般的に積極的に使用されました。スタートから 48 周をハードで走行したフェルスタッペンは、4 つのポジションアップに成功しました。
• ミディアム C4: ミディアムは、勝利の鍵を握るタイヤとなりました。トップ 10 グリッド中、ミディアムでスタートしたドライバーが、フィニッシュ時のトップ 4 を占めました。レースの序盤、高速のペースにもかかわらず、ミディアムのデグラレーションは予測よりも小さいものでした。
• ソフト C5: 高温のコンディションがソフトのサーマルデグラデーションを誘発したことから、ソフトでのスティントは比較的短くなりました。終盤にソフトで計測されたファステストラップは、これまでのラップレコードを更新しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「スタート時の路面温度が 52℃という非常に高温なコンディション下、両ドライバー合わせて 9回のタイトルを獲得している 2 人のチャンピオンによる見応えある闘いが終始展開されました。今日のコンディションは、明らかにソフトコンパウンドに影響を及ぼしましたが、ミディアムのサーマルデグラデーションは予測よりも小さいものでした。全体的に、タイヤはコンディションの厳しさに対応し、大半のドライバーが 1 ストップを実行しました。ミディアムからハードへ交換する 1ストップ戦略が、今日の最適な戦略でした。また、ハードで長いオープニングスティントを走行したマックス・フェルスタッペンとランス・ストロールは、ハードを上手く活用し、価値あるポイントを獲得しました」

ピレリジャパン・プレスリリース

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フェラーリ・チーム、ベッテルへのペナルティに抗議の構え

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、9日(日)行われたカナダGP決勝レースで受けた同チームのセバスチャン・ベッテルへのペナルティについて、スチュワードが下した裁定は不当なものであるとして正式に抗議する準備を始めたことを明らかにした。
正式に抗議するかどうかは今後関係する資料等を検討し、96時間(4日間)以内に決定するとしている。

今回ベッテルはコースオフした際に後続のハミルトン(メルセデス)に対し危険なコース復帰をしたとされ、レース結果に5秒加算のタイム・ペナルティ、ベッテル自身にはペナルティ・ポイント2点を科している。
ただこれまでの例をみると、ペナルティの裁定が覆ることは難しそうだ。

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