2023/12/12

角田裕毅、米ESPNでトップ10に選出される

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今季最終戦アブダビGPで8位に入賞した角田裕毅(アルファタウリ)の走りに対し、アメリカのスポーツ専用チャンネル『ESPN』が2023年の『F1ドライバー・トップ10』を選定、その一人として発表した。

角田はこのレースで少数派(20台中3台)のワンストップ作戦を選択、一時は首位を走行、またレース終盤にはハミルトン(メルセデス)らとの壮絶バトルを演じて印象を残し、観客が選ぶ『ドライバー・オブ・ザ・デー』に初選出されている。

ESPNは今回の選出理由について「今年のグリッドで最も遅いマシンにも関わらず、チームにとって貴重な17ポイントを獲得した」と高く評価、また「今年最も成長した若手ドライバーの一人」と、讃えた。

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オコン(アルピーヌ)、「1年間無駄にした」

Esteban Ocon (C)Alpine F1 Team
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アルピーヌF1から参戦して3年目のシーズンを昨年のランキング8位から12位に後退して終えたエステバン・オコン(27歳:フランス)は、リタイヤが多かったことを挙げ、来シーズンの挽回を誓った。

「ポイントを獲得するためにはとにかく最後まで走り切らなければならない。
でも今シーズンはリタイヤが多すぎた。
マシントラブルに加え僕自身のミスやアクシデントもあったしね。
来シーズンは慎重かつアグレッシブなドライビングに徹して、また表彰台に上がれるように心掛けたいと思っているよ」

昨年、2回のみだったリタイヤは今年6回まで急増、完走率も2022年の91%から73%まで低下、結果的にポイント獲得の機会を多く失っていた。

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2023/12/11

2024日本GPの観戦チケット販売開始

Image (C)Suzuka Circuit
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12月10日、2024年日本GP観戦チケットの前売り販売が開始された。
来年の日本GPはFIA(国際自動車連盟)の意向でこれまでの秋開催から春の開催へ変更。
その影響で2024年はわずか4か月のインターバルをおいての開催となる。

それでもホンダ製パワーユニットによるタイトル獲得への貢献や角田裕毅(アルファタウリ)の活躍もあって人気は上々。
ホームスタンドや1-2コーナなど人気の席は早くも完売になるなど順調な滑り出しをみせたものの、その一方でチケット代金が大幅値上げになっているとの悲鳴も聞かれた。
これは世界的なF1ブームの広がりによる影響で開催権料が高騰するなどのためとみられるが、日本の熱心なF1ファンにとっては不都合な流れか。

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角田裕毅(アルファタウリ)、ラップリード8位に

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今年の最終戦アブダビGP決勝レース中、5周に渡ってラップリードを記録した角田裕毅(アルファタウリ)だが、これが2023年シーズンとして全体の8位に相当するものであることがわかった。
日本人ドライバーとしてこれは2004年のヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)で佐藤琢磨(B.A.R・ホンダ)が2周を記録して以来、史上2人目の快挙となるもの。

ちなみに今シーズンもラップリード数1位はチャンピオンを獲得したフェルスタッペンで計1,003周という圧倒的な新記録となった。
大きく離れた2位はペレス(レッドブル)の146周、3位サインツ(フェラーリ)の77周、4位ルクレール(フェラーリ)41周、5位ノリス(マクラーレン)30周、6位ハミルトン(メルセデス)13周、7位ラッセル(メルセデス)6周、8位角田裕毅(アルファタウリ)5周、9位アロンソ(アストンマーティン)3周、そして10位ピアストリ(マクラーレン)の1周と続いた。

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2023/12/10

ピアストリ、FIA『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』に

Oscar Piastri (C)FIA Formula 2
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今年マクラーレン・レーシングからF1デビューを果たしたオーストラリア期待の新人オスカー・ピアストリ(22歳)が、FIA(国際自動車連盟)が選出する2023年の『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』に輝いた。

賞の対象はF1だけでなく全カテゴリーの中から関係者の投票で決められたもの。
ピアストリは2007年のルイス・ハミルトン(当時マクラーレン)以来となるデビューイヤー表彰台を獲得して非凡なところをみせた。

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アストンマーティン代表、アロンソに高評価

Fernando Alonso (C)Aston Martin F1 Team
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今シーズン、アストンマーティンF1チームに移籍、ランキング4位と好成績を残したフェルナンド・アロンソについて同チームのマイク・クラック代表が高い評価を与えている。

それによればアロンソの起用にあたり、チーム内で当初は不安があったとのことだ。
それは、アロンソがドライバーとしての能力には定評があったものの、過去に所属したチーム内で不和を起こすなど人間性に問題を指摘する声があったからという。
とりわけアストンマーティンはランス・ストロールの父親がオーナーのチームということもあったからだ。

しかし2023年のアロンソはチームメイトとの関係も良好でチーム内に波紋を起こすことも皆無だったという。
クラック代表は2024年で契約が満了するアロンソにさらなる契約延長を持ち掛けていると明かしている。

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2023/12/09

F1、2026年マシン開発を2025年まで禁止に

FIA
F1の技術的な取り決めを検討するF1委員会での合意を受け、FIA(国際自動車連盟)は大きく仕様が変更される2026年以降のF1マシンについて、開発作業開始時期を2025年1月まで禁止することを決定、各チームに通達した。

衆知のように2026年からF1は地球環境保護の観点から主にパワーユニットに関する規定が大幅に変更される他、エアロダイナミックス面においても改定の方向が示されているが、これによりCFD(計算流体力学)や風洞実験等の開発が2024年末まで出来ないことになるようだ。

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FIA、コクピットの酷暑対策を検討開始

Nikolas Tombazis (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は、一部のグランプリでコクピット内部が耐えられないレベルの高温になるとして、その対策に乗り出す意向を明らかにした。

今年のカタールGPではとりわけ苛酷なコンディションとなり、レース後脱水症状を訴えるドライバーが相次いだことがその背景にある。

FIAでシングルシーターの技術責任者を務めるニコラス・トムバジス氏(元フェラーリ/チーフ・デザイナー)は、新開発のドライバー冷却装置を念頭に置いていることを示唆した。

ただ安全規則や車両重量に関わるケースが考えられるため、その場合にはレギュレーションの改定が必要になりそうだ。

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2023/12/08

ブリヂストン、フォーミュラEへの供給決定

Formula-E Image (C)Mercedes Motorsport
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イギリスの一部メディアが伝えたように、先に行われた入札の結果、現在供給している韓国のハンコックに代わって日本のブリヂストンがフォーミュラEへのタイヤ供給単独サプライヤー資格を獲得したことがFIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)から正式発表された。

これによりブリヂストンは来たる2026-2027シーズンから2029-2030年シーズンまでの4年間、フォーミュラEタイヤの単独サプライヤーを務めることになる。

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ビン・スライエム会長(FIA)、マドリッドGP計画を認める

Madrid demo (C)RedBull Racing
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スペインの地方紙『デアリオ』が報じて話題になっているF1マドリッドGP計画だが、FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長も非公式ながらこれを認めていることがわかった。
さらに
会長のその口ぶりからは、FIA自身が積極的に関わっていることが窺われるという。

それを裏付けるように、まだ計画が表面化する前から『F1マドリッドGP』のロゴとその名称がFIAにより商標登録されたことがわかっている。
マドリッドGPはバラハスの市街地特設コースとして計画されているが、さらに2輪モトGPも同時併催という話も聞こえてきて注目を高めている。

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2023/12/07

ブリヂストン、フォーミュラEにタイヤ供給か

Formula-E Image (C)Mercedes Motorsport
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日本のブリヂストンタイヤが、次シーズンからFIA(国際自動車連盟)肝煎りのカテゴリーである『フォーミュラE』にタイヤを独占供給することになりそうだ。

これはイギリスの一部メディアが伝えたもので、先に行われた入札の結果、現在供給している韓国のハンコックに代わって供給資格を獲得したとのこと。
間もなく正式発表される見通しという。
なおフォーミュラEのタイヤは溝付きのもので、軽い雨でも使用できる全天候型となっている。

1997年から2010年までF1にタイヤを供給してきたブリヂストンは、F1復帰に向けても入札に参加したが、こちらはイタリアのピレリが獲得している。

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中国とマイアミも来季スプリント方式導入

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2024年シーズン、新たに中国の上海とアメリカのマイアミ両グランプリでスプリントレース方式が導入されることになった。

これはFIA(国際自動車連盟)が今週発表したもの。
それによれば、他にすでに実績を持つオーストリア、アメリカ(US-GP)、ブラジル(サンパウロGP) そしカタールの4戦と合わせた全6戦が行われる。

なお肝心の具体的な週末のフォーマットについてはまだ最終的な合意が得られていない。

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2023/12/06

スペインで再びマドリッドGP開催の噂

Madrid demo (C)RedBull Racing
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スペインの首都マドリッドで、再びグランプリ開催の噂が広がっている。
これは同国の地方紙『ディアリオ』らが報じているもの。

それによればマドリッドGPは2026年初開催を目途にカレンダー入りを果たすというもので、場所はマドリッド市内のスペイン最大の空港があるバラハスに設営される特設コースが念頭に置かれているという。

ただし今年7月に報じられたようにFIA(国際自動車連盟)は『マドリッドGP』を商標登録していて、現行のスペインGP(バルセロナ)を脅かすものではなく共存させる方向を模索しているとみられる。
なおモータースポーツが盛んなスペインではこれまでハラマやヘレス等でもスペインGPが行われているが、1991年からは現在のバルセロナが定着している。

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アウディF1にアレクサンダー・アルボンの名前

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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2005年シーズンからF1新規参戦を予定するアウディF1チームだが、その最初のレースドライバーとして現ウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボン(27歳:タイ)の名前が浮上していることが伝えられている。

2019年に当時のトロ・ロッソからF1デビューを果たしたアルボンは、その活躍が評価されレッドブル・レーシングに抜擢されたが、王者フェルスタッペンには及ばず無念の放出の憂き目に。
しかし1年のブランクを経て加入したウィリアムズでは再び際立つ輝きを放っていることからアウディF1の候補に挙げられているようだ。

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2023/12/05

メルセデスAMG、来季に向け課題はブレーキ

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、来シーズンのタイトル奪還に向け大きな課題の一つがブレーキの改善にあると説明した。

同チームのチーフ・ストラテジスト(戦略担当者)によれば、最終戦アブダビGP決勝レースでもハミルトンが『W10』のブレーキの不調に悩み、最悪リタイヤも覚悟する状況だったとのこと。
コンストラクターズ・ランキングの2位争いでフェラーリに競り勝ったのは上位フィニッシュ車のペナルティなど偶然の要素による幸運な出来事だったということだ。

そのため来季はハミルトンを満足させるブレーキシステムの構築が重要な課題となるのが必須の状況となった。

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再考の必要あり、スプリントレース方式

Image (C)Pirelli Motorsport 拡大します F1のステファーノ・ドメニカリ/CEO肝煎りで導入されたスプリントレース方式だが、2度目のシーズンを終えた各チーム代表らからは相変わらず賛否両論が呈されている。

 

中でも両タイトルを獲得したレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「ファンの意見を聞くべき」との持論を披露した。
それによれば、「どんな改革も、最終的にはファンの理解と支持がなければ長続きしない」というもの。

 

具体的には一部の下位カテゴリーで行われているリバースグリッド方式などもその叩き台に上がっているとのことだが、ただ改革に残される時間は多くはない。

 

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2023/12/04

レッドブル、来季の参加費が15億円に

Redbull Racing (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は、来シーズンに各チームが負担するエントリー料を明らかにした。
これは前のシーズンに獲得したボイント数に応じて算出するもので各年度、各チームにより異なるもの。

一番高額なのは、当然のことながら連続でコンストラクターズ・タイトルを獲得したレッドブル・レーシングで、2024年は1,062万ドル(約15億6千万円)になるということで、これは2023年に比べ、約12%増ということになる。

ちなみに今季獲得ポイントが減少した姉妹チームのアルファタウリは、7%減の約117万ドル(約1億7千万円)となっている。

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ピレリ、来季開幕3戦のタイヤを発表

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来シーズンも引き続きF1にタイヤを独占供給することが決まっているイタリアのピレリタイヤは、開幕3戦に使用されるコンパウンドを早くも発表した。

それによれば3戦それぞれで、第1戦のバーレーンGPにはハード寄りの3種類を、第2戦サウジアラビアGPには中間の部類の3種類を、そして市街地コースである第3戦オーストラリアGPには柔らかい部類の3種類が供給されるとのこと。
加えてピレリの担当者は、来年前半は実績のある今季のスペックを流用することで安定を図りたいとしている。

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2023/12/03

ステファーノ・ドメニカリ/CEO、来季のF1隆盛に期待

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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元フェラーリ・チーム代表で現在F1のCEO(最高経営責任者)を務めるステファーノ・ドメニカリ氏(58歳:イタリア)が、「来シーズンのF1は今年より盛り上がる」と、期待を込めて語っている。

それによれば今シーズンはフェルスタッペンとレッドブルが圧勝、スポーツとしては称賛されるべきものだがその影響で優勝争いはごく一部に限定されテレビ視聴率は伸び悩んだとされる。
しかし来季は他チームのマシンも熟成が進み、トップ(レッドブル)との差はかなり縮まると予測、それと共にファンの関心も再び高まるというものだ。
その布石として同氏は3強6人の他にマクラーレン・レーシングやアストンマーティンF1らの台頭を挙げた。

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マックス・フェルスタッペン、専属トレーナーが辞任

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ここ3年間ドライバーズ・タイトルを獲得し続けているフェルスタッペン(レッドブル)だが、そのフィジカル面を支えてきたパーソナルコーチが、4年間に渡った契約を今季限りで終了したことがわかった。

それによればそのコーチであるブラッドリー・スキャンズ氏は、来年もカレンダー増加するF1の過密スケジュールがもう限界であるとして、仕事より家族との時間を優先させる判断をしたというもの。
なお新たに同じポジションに就いたルパート・マンウォリング氏はこれまでサインツ(フェラーリ)の専属トレーナーだったとのことだ。

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