2019/04/19

ロシア富豪、ウィリアムズ・チーム買収の噂

Nikita Mazepin (C)Ex.Force India F1
ウィリアムズ・チームにロシアの富豪による買収話が勃発、F1関係者に衝撃を与えている。

プライベートチームの雄として、かつてはタイトル獲得を欲しいままにしたこともある名門ウィリアムズ・チームだが、ここ数年は苦戦、昨シーズンはコンストラクターズ・ランキング最下位と低迷、これに伴い資金難にも陥っているとされる。

そんな中、複数のメディアが伝えたのはロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピン氏の名前。
同氏は気鋭のレーシングドライバーであるニキータ・マゼピン(20歳:ロシア)の父親でも知られる。
マゼピンは2014年にCIK-FIA カートで2位、2015年にフォーミュラ・ルノー2.0 NECでランキング12位、2018年はGP3にARTグランプリから参戦し4勝を挙げランキング2位となっている。
また2016年、まだ16歳の時に当時のフォース・インディアで開発ドライバーとしてF1テストを経験、現在はメルセデスAMGチームに籍を置きながら『F2シリーズ』に挑戦する。

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ボタス(メルセデス)、チームの戦略に疑問示唆

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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中国GP決勝レースで、ポールポジションからスタートしながらも結局チームメイトのハミルトンに次ぐ2位で終えたバルテリ・ボタスが、チームの戦略に疑問を持っていることを示唆した。

ボタスが触れたのは36周目、当時上位を争っていたベッテル(フェラーリ)やフェルスタッペン(レッドブル)らの追撃を絶つため、1位のハミルトンと2位のボタスを同時にピットインさせ、ライバルのアンダーカットを阻む作戦に出たこと。
チームとしては成功を導く優れた戦略だったが、これはそれぞれ単独でのピットストップと違い、絶対に両者の順位は逆転できないもので2番手のドライバーにはメリットがないものだった。

これについてボタスは「2台同時ピットインは順位を守るのが目的で、2番手だった僕には上に出られる作戦ではなかったけれど、これもスタートで抜かれた自分が悪い……」と、悔やんだ。

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メルセデス、フェルスタッペン引き抜き工作を否定

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンも開幕戦でいきなり3位表彰台を奪うなど非凡な才能をみせるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には、メルセデスAMGチームから複数回に渡り接触が図られていると報じられたが、メルセデスの側はこれを否定している。

この件についてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「もちろん、フェルスタッペンの父親のことは知っているよ。
しかしコンタクトを執ったことはないね。
なぜなら私は先方の電話番号すら知らないんだから。
それなのにこちらから何回も電話したことになっているそうで、呆れたね」と、全面否定。

また同様にフェルスタッペン自身もトト・ウォルフ氏と話し合ったことはないと否定した。
ただこうした接触を当事者が否定するのはこの世界の常で、メディアがこれで納得する筈もない。

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2019/04/18

フェラーリ、メルセデス追撃のため空力改善へ

Ferrari 『SF90』 (C)Ferrari S.p.A
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開幕後ここまでの3戦、前評判に反してメルセデスAMG勢に3連勝を許しているフェラーリ・チームだが、追撃に向け課題とされるエアロダイナミックスの大幅見直しに掛かるようだ。

これはライバルの母国ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもの。
それによれば改善はエアロダイナミックスの主要パーツでドラッグの主因とされるリヤウィング周りとしていたが、その影響によってはさらにフロントウィングの変更にまで及ぶものとされる。
なおその投入時期は、ヨーロッパラウンドの初戦スペインGPということで、次戦アゼルバイジャンGPはフェラーリ・チームにとって辛抱の戦いになるかも知れない。

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ロス・ブラウン氏、ガスリーの最速ラップ挑戦容認

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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今シーズンから新たに導入されたファステストラップ・ポイント制度では、レース終盤にこの1ポイント獲得のためだけにタイヤ交換してアタックすることを強く警戒しているが、中国GPではレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがまさにこの作戦でファステストラップを記録した。

これについては一部に懐疑的な見方をする向きもあるが、ロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターはこれを成功した一例だとして歓迎する姿勢をみせた。

「われわれが導入した新たなポイント獲得正ドライバーは明らかに成功している。
毎レース、ファンは誰がレース中のファステストラップを記録するか、固唾を呑んで見守っているではないか。
この制度は、F1で新しいエキサイティングな魅力を引き出したんだ。
ガスリーの件についても、まったく問題はない。
彼はレギュレーション通り10位以内を走行していたのだから、何ら問題を指摘される理由はないよ。
実際、同じ頃にやはりタイムアタックを検討していた他チームの無線も私は聞いている」

ガスリーが最速タイムを記録したのはレースが終わるわずか2周前のことだった。

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2019/04/17

フェラーリ、アゼルバイジャンのタイヤも戦略的に

Azerbaijan GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来週末上海サーキットで行われるF1第4戦アゼルバイジャンGPに持ち込まれる3種類のタイヤがピレリから発表された。
今回も前戦中国GPと同じく、ハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC2、C3、そしてC4が適用されている。

多くのドライバーが最も柔らかいソフトタイヤのC4を中心に選択。
そんな中、フェラーリの2台はミディアムタイヤのC3を他よりも多い5セット用意するという作戦を採っているのが目立つ。(メルセデスは4セット、レッドブルは3セット)

なお規定で予選Q3ではC4を、また決勝レースではC2とC3のいずれか1セットを必ず使用しなければならないことになっている。

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ホンダ、アゼルバイジャンでバージョンアップの噂

Honda Staff (C)RedBull Racing
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今季開幕から健闘を続けるホンダ・パワーだが、来週行われる第4戦のアゼルバイジャンGPでは、早くもさらにパワーアップした新バージョンのPU(パワーユニット)が投入される見込みと報じられた。

これはフェルスタッペン(レッドブル)の母国であるオランダの『テレグラーフ』紙が伝えたもの。
それによれば、新バージョン版のPU(パワーユニット)は現行のものより約20馬力アップするものになるという。

これはレッドブル陣営の幹部であるヘルムート・マルコ博士がホンダ側から通知を受けたとされるもので、大いに期待されるものの、それでもまだメルセデスAMGやフェラーリに比べて数十馬力は劣るとされる。
ただ計算上は20馬力アップすれば、サーキットによるものの1周あたり0.2秒短縮できるだけのパフォーマンスアップになるという。

PU(パワーユニット)については1台あたり年間3基までの制限があるが、それでもホンダ&レッドブルはペナルティ覚悟でバージョンアップさせる方針という。

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ロズベルグ氏、「フェラーリよりメルセデスが上」

Chinese GP Scene (C)Mercedes Motorsports 拡大します シーズン前テストから好調だったフェラーリには、揃って「メルセデスよりもマシンは上」というのが周囲の一致した見方だったが、元メルセデスAMGチームのドライバーで、2016年のチャンピオンであるニコ・ロズベルグ氏(33歳:ドイツ)は、逆の戦力分析を行っている。


「これまでのところ、言われてきたのとは反対にメルセデスのマシンのほうがフェラーリよりも優れているようだ。
それはそのまま戦績に現れているよね。
苦戦したのはむしろフェラーリの方だったんだ。
とりわけ空力にその差は顕著で、見たところ、フェラーリはエアロダイナミックスに問題があると思える。
スピードを稼ぐためにドラッグを減らしているようだが、そのためコーナーでの安定性が犠牲になっているようだ。
これを早く解決しないと、また今年もタイトル争いで苦戦することになるね」


開幕3戦を終え、すでに両者のポイント差は57点にまで拡大した。

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波紋広がる、フェラーリの『チームオーダー』

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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中国GPで起きたフェラーリ・チーム・デュオに対する「チームオーダー」がさらに波紋を呼んでいる。
これは決勝レース中、当時ベッテルを従えて3位を走っていたルクレールに対し、ペースが上がらないとみたチームがベッテルを先行させるよう指示を出してルクレールが従ったもの。
しはかし前に出たベッテルもペースは上がらず、結局メルセデスAMG勢の1-2フィニッシュを許す結果になった。

これについては日頃から辛口のイタリア・メディアだけでなく、F1熱が盛んなフィンランドのテレビ局『MTV3』も次のように皮肉を込めて伝えている。
「報酬が3000万ドルの男とわずか250万ドルの男が同じ走りというのであれば、どちらを優先させるのかなんて……」

いつものことだがこうした報道に当惑しているというフェラーリ・チームでは、「チームとしてはああした状況で何かを決断しなければならなかった」と、マッティア・ビノット代表が苦しい胸の内を明かしている。

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2019/04/16

メルセデス、中国GP成功で『2グランプリ開催』に期待

Chinese GP (C)Redbull Racing
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中国GP決勝レースをみごと1-2フィニッシュで終え、チャンピオンシップ争いで大きな前進を果たしたメルセデスAMGチームだが、自動車メーカーが参戦するもう一つの意義である『市場の拡大』に向け、期待を示した。

これはメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクター
がドイツのスポーツチャンネル『スポルト1』に語ったもので、具体的には上海での現・中国GPに続く2つ目のグランプリ開催を挙げた。

「中国市場はメルセデスにとっても販売戦略上重要な国で、そのためにも今回の中国GP制覇は意義のあることだった。
詰め掛けたファンは熱心で、その数もすごいものだったね。
中国は自動車市場で世界第2の国。
モータースポーツだってそれにふさわしい活動があっていい。
実際、フォーミュラEは中国で2戦しているじゃないか。
北京でも香港でもいい、もう一つのグランプリを期待するよ」

2004年にスタートした中国GP。
当初は観客も疎らで、一部スタンドを巨大看板に造り替えたり、観客席のシートにバラバラのカラーリングを施して空席を隠す細工を施すなどしたのは有名な話だ。
しかし十数年を経た現在は熱心なファンで埋めつくされている。

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ルノーのトラブルはMGU-K(運動エネルギー回生システム)

Renault V6 Turbo Engine (C)Renault Sport
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ルノーF1チームは、中国GPでニコ・ヒュルケンバーグのマシンに起きたトラブルが、MGU-K(運動エネルギー回生システム)関連のものであることを明らかにした。

開幕戦で同じくルノー製パワーユニットを使用するサインツ(マクラーレン)にトラブルが起きたため、制作元のルノー・スポールでは改良型のMGU-Kを搭載して今回戦ったというが、ヒュルケンバーグ(ルノー)はその改良型にトラブルが起きたという。
ただまだトラブルが機器のハードにあるのか、コントロールするソフトタイヤにあるのか不明のため、機器全体をフランスのファクトリーに戻して究明にあたるとのことだ。

ルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは「困難な仕事だが、なんとしても次戦アゼルバイジャンGPまでにすべての準備を整えなくてはならない」と、危機感を顕わにした。

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サインツ&ノリス(マクラーレン)、「避けられた事故」

Image
中国GP決勝レースで、マクラーレン・チームのサインツ&ノリスはいずれもオープニングラップで起きたクビアト(トロ・ロッソ)とのアクシデントによりダメージを負い、共に入賞圏外でレースを終えることとなった。

この件で事故の責任があるとしてドライブスルーなどペナルティーを受けたクビアトは反論しているが、サインツ&ノリスはいずれも「避けられる事故だった」としてHaas F1 Teamを揃えている。

サインツは、「オープニングラップの混雑した状態で僕らは全員が6コーナーへと飛び込んだ。
でも誰かサイド・バイ・サイドを楽しめないドライバーがいて、譲らなかったのでアクシデントは起きてしまったんだと思う。
もう少し慎重になれば、起きないで良い筈の事故だったんだ。
確かにオープニングラップはポジションを上げる大きなチャンスだけれど、それだって中国GPのような長いレースでは辛抱すべきところでもあるんだよ」と、諭した。

またノリスも「僕の位置からはすべてが見通せた訳ではないけれど、空撮画像なんかも確かめてスチュワードがそう言う(クビアトに責任)んだからそうなんだろう。
誰かがそんなに無理をしなければ」と、同調した。

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2019/04/15

2019 中国グランプリ 決勝 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorspotrs
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2019年4月14日、上海
ルイス・ハミルトンが第1コーナーでトップに立ち、メルセデスを3戦連続のワンツーフィニッシュへと導きました。Formula 1の1000戦目となる中国グランプリは、トップ5がミディアム – ハード – ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略を採るなど、2ストッパーが主流のレースとなりました。予報より低温のコンディションがタイヤの動作に影響を及ぼしました。

キーポイント
• 戦略が鍵を握ったレースとなり、上位チームはお互いを良く観察し、戦略に反応していました。
• 温暖だった土曜日と異なり、予報よりも低温となった今日の気温は21℃、路面温度は29℃でした。
• 各ピットストップの先陣を切ったのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンで、ライバルたちがこれに続きました。若干の順位の変動があったものの、スターティンググリッド上のトップ5が、フィニッシュ時のトップ5となりました。
• ソフトタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、6番グリッドからスタートして6位を獲得したレッドブルのピエール・ガスリーでした。ガスリーと他の7名のドライバーが、全3種類のコンパウンドを使用しました。また、最後のピットストップでソフトタイヤに交換したガスリーは、ファイナルラップでファステストラップを記録し、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ピットレーンからスタートしたトロ・ロッソのアレックス・アルボンが、ポイント圏内の10位を獲得しました。ソフトでスタートしたアルボンは、ハードに交換してフィニッシュする1ストップ戦略を採りました。ルノーのダニエル・リカルドも同様の戦略を採用しました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: 後方からスタートしたアルファ・ロメオのアントニオ・ジョヴィナッツィ以外の全ドライバーが、このコンパウンドを使用しました。金曜日と土曜日よりも低温のコンディション下、性能に影響を及ぼすアブレーションがフロントタイヤに発生していました。
• ミディアム C3: 性能とデグラデーションの卓越したバランスを持つミディアムは、理論上はソフトよりも遅いものの、レースタイヤとして良好に機能し、トップ5がスタート時とフィニッシュ時に装着していました。
• ソフト C4: ガスリーが、ファイナルラップでソフトを使用してファステストラップを記録しました。また、ガスリーとアルボンは、ソフトで長めの第一スティントを走行しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「昨日までよりも低温のコンディションがハードタイヤの性能に影響を及ぼしたことで、上位勢は最終スティントでのパフォーマンスを見出すべく、ミディアムタイヤを使用しました。戦略が鍵を握ったレースとなり、各チームは、お互いを注意深く観察し、ライバルたちの動きに反応してピットストップのタイミングを計っていました。また、メルセデスのダブルピットストップも見られました。2ストップが主流となった中、興味深い1ストップ戦略も見られました。また、ピエール・ガスリーは、3回目のピットストップでソフトタイヤへ交換し、そのスピードのアドバンテージを活かしてファステストラップポイントを獲得しました。最後に、昨日のアクシデントによる不利な状況を克服し、ポイントを獲得したアレックス・アルボンを祝福したいと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ハミルトン(メルセデス)、1000th記念イベントを制して感涙

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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開幕戦こそ2位だったものの、これでバーレーンGPから2連勝。
ランキングでも堂々1位を走るメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、1000回という記念イベントでの勝利はまた格別なもののようだ。

「ライバルやチームメイトとの力が接近している中で勝つというのは難しいことだけど、チームがいい働きをしてくれたお陰で素晴らしい勝利を挙げることができた。
しかもこれがF1通算1000回目の記念すべきグランプリだなんて、最高さ。
歴史に残ることだから、チームにもこれ以上ないプレゼントになったと思う。
ただメルセデスが3連勝したとはいえ、全員がまだ接戦の状況だ。
すぐまた気分を切り換えて、次のグランプリに臨みたい」

今年は力が拮抗、あるいはスピードで他チームに劣ると言われながらも結果を残し続けているのはチャンピオン・チームの底力か。
次戦はまた状況が異なるアゼルバイジャン市街地特設コースが舞台となる。

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ルクレール(フェラーリ)、チーム指示に従うも

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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今回の中国GPでフェラーリのシャルル・ルクレールは2強4人の中で唯一フェルスタッペン(レッドブル)に牙城を崩され5位に甘んじた一人となった。
その裏には、レース序盤に起きた『チームオーダー』があったのでは、とみる向きもあるようだ。

これは11周目のこと、オープニングラップで僚友ベッテルよりも前に出たルクレールだったが、先行するボタス(メルセデス)を捉えられないとみたチームはルクレールにベッテルを先行するよう順位の変更を指示したとされる。
結果的にそれぞれの戦略の違いもありメルセデスAMG勢を捉えるというチームの期待は果たされなかったが、本来4位には入れた筈のルクレールはこの指示が不満だったようだ。

レース後ルクレールは「前に出たベッテルは僕をどんどん引き離していくのかと思ったけど、全然速くはなかった」と、皮肉を込めた。

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ガスリー(レッドブル)のファステストラップに疑問の声も

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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14日(日)行われた中国GP決勝レースで、連続入賞となる6位フィニッシュを果たしたばかりでなく、自身初となるレース中のファステストラップを記録、今季から導入されたエキストラ・ポイント1点を獲得して歓びに沸くピエール・ガスリーのレッドブル陣営だが、この戦略に懐疑的な見方をする関係者も少なくない。

というのも、ガスリーの場合、通常のレース走行の中で生まれたラップタイムではなく、明らかにファステストラップを狙いに行った成果だからだ。
今回のガスリーは、「ピットストップしても順位が変わらないほど後続とのタイム差があったこと」、「アタックすべくフレッシュなタイヤセットが残っていたこと」、そして「レース終盤で再逆転される可能性が少ないこと」など、タイムアタックの条件が揃っていた。

ただこうして、入賞するという本来の目的から外れてファステストラップだけを狙うケースを排除するため「レース結果が10位以内」という条件が付されたが、ガスリーはこれをもクリアしたもの。
関係者の中にはファステストラップではなくポールポジションにエキストラ・ポイントを与えるべきという声も多い。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(4/14)

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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Aston Martin Red Bull Racingの2台は3列目からクリーンなスタートを切りました。
しかしその1周目のターン6で、Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトが他車に接触されたはずみで前方のマシンに接触し、マシンにダメージを負いました。
その接触でクビアトはドライブスルーペナルティーを科され、ポジションを下げると、その後ダメージの影響によりリタイアとなりました。

Aston Martin Red Bull Racingの2台が5番手と6番手に付ける中、Red Bull Toro Rosso Hondaのアレクサンダー・アルボンはピットレーンスタートから順調にポジションを上げていきました。

5位を走るマックス・フェルスタッペンは前を行く2台のフェラーリとの差を詰めると、17周目にピットイン。
22周目までピットインを遅らせたルクレール選手を抜き、4番手に浮上しました。
3番手のベッテル選手を抜くチャンスを狙いましたが叶わず、4位でフィニッシュし12ポイントを獲得しました。

ピエール・ガスリーはいい走りを見せ、レース完走を目指しました。
そして、残り3周で3回目のピットストップを行いファステストラップを記録。
エクストラポイントを含めて全11ポイントを獲得しました。

アルボンはピットレーンスタートから大きくポジションを上げ、グロージャン選手の追走をかわすと、10位フィニッシュでポイントを獲得しました。
クビアトは1周目の接触でマシンダメージを負い、その後ポジションを回復する機会を得られず、26周目にリタイアとなりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4位)

「簡単なレースではありませんでしたが、チームとしていい結果を得ることができました。
フェラーリを抜くための戦略が奏功し、シャルルより前の4位でフィニッシュできました。
タイヤを交換してピットから出てきた後のセバスチャンとのバトルも楽しむことができました。
彼を抜くチャンスでしたが、そこまでのペースはなく、そのままフィニッシュとなりました。
レースではできる限りプッシュしましたし、チームの結果に満足しています。
メルセデスやフェラーリと勝負するにはもっとペースが必要ですが、いい位置で走れていますし、毎戦ポイントを獲得できているのはいいことです」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(6位)

「F1で自身初のファステストラップを記録できてうれしいです。
レース終盤で後方のマシンと大きな差があったので、ピットストップを行いファステストラップを狙うことにしましたが、うまくいきました。
レース中はリズムを保ち、タイヤの消耗に気を付けるとともに、マシンフィーリングの向上に努めました。
レースごとに1歩ずつ向上ができて安心していますが、一度に3歩ずつ向上できるよう、さらに頑張ります。
次戦に向けてやるべきことはまだ多いですが、やるべきことは分かっています。
ポイント圏内でフィニッシュし、ファステストラップというエクストラポイントまで獲得できてうれしいです。
今夜ファクトリーに向かい明日、明後日はシミュレーターで次戦に向けた準備を進めます」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(リタイヤ)

「1周目以降、いいレースができずにそのまま終わってしまって残念です。
マシンにダメージは負いましたがペースはよく、ポイント圏内でフィニッシュできる可能性があっただけに、残念な結果になってしまいました。
1周目のマクラーレン2台との接触で、僕がペナルティーを受けるのは納得しがたいです。
両側を他のマシンに挟まれていましたし、接近して走る1周目であのような接触が起きてしまうのは避けようがありません」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(10位)

「まずは決勝に向けてチームスタッフが頑張ってくれたことにお礼を言いたいです。
FP3の後は落ち込んでいましたが、昨夜シャシーの交換などをみんなが頑張ってくれ、今日はいいレースができました。
ポイントを獲得し、彼らの努力に報いることができてよかったです。
レースウイークをとおしていいペースで走れていたのでQ3に進出する自信がありましたが、クラッシュからの修復のために予選を走ることはできませんでした。
今日は2回のピットストップで走る戦略でしたが、タイヤの消耗が思ったよりも大きく、判断の難しいレースになりました。
FP2ではライバルチームよりもタイヤマネジメントが上手くできていたので、当初の戦略どおりハードタイヤでできるだけ走ることにしました。
レース終盤でグロージャンが追い上げてきた時にはヒヤッとしましたが、抜かれることなくフィニッシュできてよかったです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「先日のバーレーンGPに続き3台が入賞できました。
フェルスタッペン選手のいい走りとAston Martin Red Bull Racingのレース戦略が上手く噛み合い、ポディウムには届きませんでしたがフェラーリの2台の間に割って入り、4位でフィニッシュすることができました。
バーレーンに続いての入賞となったガスリー選手は、レース終盤にはファステストラップも獲得しましたし、明るい話題を提供してくれました。
ここのところ、結果が出ていませんでしたが今後のレースに向け弾みが付くことを期待しています。

Red Bull Toro Rosso Hondaについては昨日激しいクラッシュを喫したアルボン選手が、10位で入賞を果たしました。
ピットレーンスタートとなり最下位から追い上げる難しいレースでしたが、マシンのパフォーマンスを活かし見事なオーバーテイクを見せてくれました。
最後は激しいライバルの追い上げを凌ぎ、こちらもいい走りだったと感じています。
また、限られた時間の中で懸命にマシンを修復し、レースに間に合わせたチームの努力にも感謝しています。
クビアト選手については、マシンのダメージによりリタイアすることになり、残念に思っています。

PUとしても、色々なことが起こった週末でした。
このあと金曜に発生したクビアト選手のPUに関する問題や、クラッシュのダメージなどの分析を早急に行い、次のレースの準備を進めます。
開幕戦と第2戦に続き、トップチームと我々とのパフォーマンスの差が明らかに結果に現れたレースでもありましたし、その差を詰めるべく、チーム一丸となって開発を進めます」

【クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)】

「いいチームワークのおかげで、4位と6位を獲得できました。
2回目のピットストップを早めに行うという賢明なストラテジーのおかげで、マックスがルクレールを抜くことができました。
表彰台獲得のため、さらに前のベッテルのオーバーテイクを目指しましたが、そこまでのペースはありませんでした。
ピエールはマシンへの習熟を進めて今日もいい走りを見せ、ファステストラップを記録して6位でフィニッシュしました。
フェラーリに続いてフィニッシュし、ファステストラップでアディショナルポイントも獲得できたので、自信を付けたと思います」

【フランツ・トスト代表(トロ・ロッソ)】

「レースウイークの始めから競争力のあるパッケージを準備できました。
中団でいい勝負ができていたので、予選ではいい結果を期待していました。
残念ながらFP3の終盤でアレックスがクラッシュし、マシンに大きなダメージを負ってしまいました。
モノコックを交換するなど多くの作業が発生し、予選を走らずピットレーンから決勝を走ることになりました。
決勝では多くのマシンをオーバーテイクし、ポイント圏内の10位でフィニッシュできました。
いいパッケージであったことを証明してくれたと思います。
ダニールは不運なことに、1周目で後ろから接触されバランスを崩しました。
そしてワイドに開いていたノリス選手がトラックに戻ると、ダニールのマシンの左前に接触しました。
ダニールにはなす術がなかったと思っていますが、ドライブスルーペナルティーを科されてしまいました。
その後のピットストップの際にフロントノーズのダメージを確認しました。
さらに次のピットストップの際にフロントウイングを交換しましたが、ポジションを下げる結果となり、PUのマイレージを節約するためにもリタイアを決めました。
ダニールはいいラップタイムで走れていてポイント獲得の可能性があっただけに残念です」

提供:本田技研工業(株)

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2019/04/14

衝突事故のクビアト(トロ・ロッソ)にペナルティ・ポイント

FIA
中国GPのレーススチュワード(競技審査委員)は、14日(日)に行われた決勝レース中に6コーナー出口で起きた衝突事故について、ビデオや走行データ等を検証した結果、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)に責任があったとして、ペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるが、この12か月間でクビアトは初の処分となった。

なおクビアトにはすでにレース中、ドライブスルーのペナルティーが科せられている。

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中国GPはハミルトン優勝、ガスリーが最速ラップ記録

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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14日(日)14時10分(日本時間:15時10分)から上海国際サーキットを舞台に、F1グランプリ通算1000回目を記念する2019年F1第3戦中国GPの決勝レースが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、気温は19度、路面温度30度、路面はドライコンディションだが風が強いと報告されている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類のコンパウンドのうちホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の3種類のタイヤを持ち込んでいる。
このうち規定で決勝レースでは2セット以上、ハードかミディアムのいずれか1セットは必ず使用しなければならないことになっている。
なお既報のようにジョビナッツィ(アルファロメオ)は予選ノータイムのためグリッド最後尾に、またフリー走行でクラッシュしたアルボン(トロ・ロッソ)はモノコック交換によりピットレーンスタートとなっている。

スタートでハミルトンが首位に。
オープニングラップでクビアト(トロ・ロッソ)、ノリス(マクラーレン)、サインツ(マクラーレン)らが絡む接触事故、マクラーレンの両車がピットイン。
この件でクビアトにはその後ドライブスルー・ペナルティーが通告された。
17周目、ヒュルケンバーグ(ルノー)がマシントラブルによりピットで戦線離脱。
43周目にはクビアト(トロ・ロッソ)がピットガレージに戻ってそのままリタイヤ。
53周目、ノリス(マクラーレン)も同じくピットガレージでストップ。
残り2周となったところで6位走行中のガスリー(レッドブル)がソフトタイヤに履き替えてファステストラップを狙いにいく。
直後のリカルド(ルノー)とはタイムが離れているので順位の心配はない。
後方ではピットレーンスタートから10位まで順位を取り戻したアルボン(トロ・ロッソ)にグロージャン(ハース)が肉薄して激しいバトルを続けている。

56周に渡った中国GPのレースを制したのはスタートで首位に躍り出たメルセデスのルイス・ハミルトン、4回のタイトルに輝くアラン・プロスト氏が振るチェッカーフラッグを真っ先にかいくぐった。
前戦バーレーンに続くもので今季2勝目、自身通算75勝目を記録した。

2位にボタス(メルセデス)、3位ベッテル(フェラーリ)、4位フェルスタッペン(レッドブル)、5位ルクレール(フェラーリ)、6位ガスリー(レッドブル)、ガスリーはみごと自身初となるファステストラップを記録してポイント1を加えている。
7位リカルド(ルノー)、8位ペレス(レーシング・ポイント)、9位ライコネン(アルファロメオ)、そして10位アルボン(トロ・ロッソ)が逃げ切って入賞を果たした。

以下、11位グロージャン(ハース)、12位ストロール(レーシング・ポイント)、1位マグヌッセン(ハース)、14位サインツ(マクラーレン)、15位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、16位ラッセル(ウィリアムズ)、17位クビサ(ウィリアムズ)、18位ノリス(マクラーレン)までが完走に。
リタイヤはクビアト(トロ・ロッソ)とヒュルケンバーグ(ルノー)の2台となった。

中国GPのレース結果はこちら
中国GPの画像はこちら

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PPのボタス(メルセデス)、「決勝レースはスタートが肝心」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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今季初となるポールポジションを獲得したメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、「決勝レースではスタートが肝心になる」と、引き締めた。

「みんなタイムが接近している中、ポールが獲れてとてもいい気分だよ。
今週は金曜日から調子が良かったけれど、グリッドというのはたった1回、良いラップが周回できたかどうかに掛かっていて、それまでどうだったか、なんてまったく関係ないんだ。
今日はその大事な1ラップを成功させることができてほんとうにハッピーさ」

「決勝レースでは予選よりもタイトな戦いにると思うから、強力なレースペースとタイヤを含め優れたレース戦略が不可欠になる。
そして何より、このポジションを活かすためにもスタートをバッチリ決めなくっちゃね」

ボタスが最後にポールTOウィンを果たしたのは2017年のこと(アブダビGP)で、昨シーズンは2回のチャンスをいずれも逸している。

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