2023/10/04

アルピーヌ、ミック・シューマッハとの接触認める

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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アルピーヌは、かねて噂になっているミック・シューマッハ(元ハース)との接触報道について言及、これを同陣営のブルーノ・ファミン代表が認めたことがわかった。

ただこれは同チームが来シーズンから計画するスポーツカーレース『WEC(世界耐久選手権)』参戦プログラムの一環で、シューマッハが切望するF1レースドライバー復帰とは異なるものだ。
今季、シューマッハはメルセデスAMGチームのリザーブドライバーとして登録されているが、実際の参戦計画はないままだ。
交渉に進捗があれば、サーキットでの実車走行テストが予定されているとのことだ。
ちなみに父親のミハエル・シューマッハはF1デビュー前、ザウバー・チームからスポーツカーレースに参戦していた。

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ピレリ、プロトタイプタイヤの導入断念へ

Tyre Work (C)Pirelli Motorsport
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F1にタイヤを独占供給しているピレリタイヤは、複数のグランプリで来季用のプロトタイプタイヤをテストしているが、先の日本GPのフリー走行セッションでトライした新開発C2タイヤについて、実戦投入を見送る模様だ。

伝えられるところによれば、これまでのC2より柔らかい方向にコンパウンド等を変更したものというが、ドライバーからの意見は納得のいくものとは言えなかったという。
新しいシーズンの開幕までまもなく半年を切る。

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2023/10/03

FIA、アンドレッティの新規F1参戦を認可

Andretti Global F1 Image (C)Andretti Autosport
FIA(国際自動車連盟)は、かねてF1への新規参戦の意思を表明してきたアンドレッティ・チームの申請を承認したことを明らかにした。
正式チーム名は『アンドレッティ・フォーミュラ・レーシング』となる。

アンドレッティはインディカー・シリーズの名門で、一族からは複数のF1ドライバーを輩出、マリオ・アンドレッティは1978年のチャンピオンでもある。

ただF1に正式に参入するためにはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との商業権契約に合意する必要があり、前途にはまだ大きな障害がある。

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ホーナー代表(レッドブル)、「リカルドは急ぐ必要なし」

Christian Horner (C)RedBull Racing
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当初、日本GPからのレース復帰を予定していたスクーデリア・アルファタウリのダニエル・リカルドだが、結局叶わなかったことから今度は今週行われるカタールGPでの復活をを目途にアピールを続けている。

しかしこれにいてイタリアのテレビ局『スカイ』はホーナー代表の言葉として次のように伝えている。

、「リカルドは2024年もアルファタウリのレースドライバーとして走ることが決まっているのだから、何もいま復帰を急ぐ必要はないんだ。
無理をしてまた再び手首を痛めたりしたらそれこそ元も子もないじゃないか」

いま何としても『結果』を出したいのは、むしろ代役リアム・ローソンのほうかも知れない。

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2023/10/02

メルセデスAMG、今季マシンの開発止めず

Mercedes 『W14』 (C)Mercedes Motorsports
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満を持して投入したとされるシーズン中のアップデートも目立った功を奏すことなく、ライバルと目されたマクラーレン・レーシング勢に明らかに後れを取った感のあるメルセデスAMGチームだが、それでもまだ今季マシンである『W14』の開発を続けるとしている。

『W14』の不振を受け、同チームのトト・ウォルフ代表は来季のメルセデス・マシンがそのコンセプトの劇的変更必至であるとしながらも、それでもさらなる『W14』アップデートの積み重ねは来季に向け無駄になるものではないとしている。

それを裏付けるように、同チームでは今月のアメリカGPでも再び新機軸をトライする方針であることを示唆している。

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2023/10/01

マルコ博士(レッドブル)、「ノリスの長期契約は残念」

Lando Norris (C)McLaren Group
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レッドブル・グループでドライバー起用に大きな影響力を持つヘルムート・マルコ/レーシング・アドバイザーが、マクラーレン・レーシングで表彰台に上がる活躍をみせているランド・ノリス(23歳:イギリス)に秋波を送っている。

これは、オーストリアのテレビ『サーヴァスTV』の番組で語ったもの。
その中で同氏は「ノリスは特筆すべき才能を持っていると確信している。
ぜひともウチのクルマで走らせたいと思っているが残念なことに彼はマクラーレンとの間で長期の契約を結んでいる。
フェルスタッペンと同じ土俵で戦わせてみたいのだがね」と、無念さを語っている。
ノリスの契約は2026年末までという長期のものと伝えられている。

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2023/09/30

ホンダ、青山の本社ビル建て替えへ

ウエルカムプラザ青山/ホンダ (C)Honda Racing
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ホンダは、東京青山にある本社ビルの建て替えを行うことを明らかにした。

同ビルは本田技研工業本社だけでなく、1階に『ウエルカムプラザ青山』が入っていてF1マシンの展示や、レース体制の記者発表が行われるなどモータースポーツ・フアンには馴染み深いところ。

なお現在のホンダ青山ビルは2025年春までに解体、新ビルは2030年度の完成を予定しているという。

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2023/09/29

サージェント(ウィリアムズ)、来季残留の芽

Logan Sargeant (C)Williams Racing
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今季ウィリアムズ・レーシングからF1デビュー、を果たしながらまだ無得点のローガン・サージェント(22歳:アメリカ)だが、チームの期待は高いようだ。

これはジェームズ・ボウルズ代表がスイスのメディアに語ったもの。
それによればルーキーであるサージェントは小さなミスによるクラッシュ等が多く、それらによって本来の優れた能力が覆い隠されているというもの。
さらに今シーズンの残り6戦でみせるパフォーマンス次第で来季残留の可能性も否定しないと語った。

今シーズン、チームメイトのアレクサンダー・アルボンがここまで5回の入賞でチームの全ポイントを稼いでるのに対し、残念ながらサージェントは無得点に留まっている。

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アルファタウリ、次戦のドライバー明言せず

Liam Lawson (C)Scuderia Alphatauri
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早ければ日本GPでのレース復帰を目指すとしてきたスクーデリア・アルファタウリのダニエル・リカルドだが、結局間に合わなかったばかりか、次戦カタールGP(10月8日)への参戦も危ぶまれていることがわかった。

再びリカルドが欠場の場合、引き続き新人のリアム・ローソン(20歳:ニュージーランド)が代替参戦するものとみられるが、先の日本GPではチームメイトである角田裕毅のマシンと激しく接触しながらもまったく譲らず、レースを終えてからも「ユーキに勝っても意味がない」と嘯くなど、必ずしも二人が良好な関係にあるとは思えないことが周囲に要らぬ懸念を呼んでいるようだ。

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2023/09/28

デ・フリース(元アルファタウリ)、フォーミュラE復帰へ

Nyck de Vries (C)Scuderia Alphatauri 拡大します 2020/2021年フォーミュラEチャンピオンの勲章と共に今季スクーデリア・アルファタウリから本格F1デビューを果たしながら、わずか10戦で放出となったニック・デ・フリース(28歳:オランダ)が、再びフォーミュラEに復帰することが明らかとなった。

 

2022年、デ・フリースは体調不良となったアレックス・アルボンの代役としてウィリアムズ・レーシングからF1スポット参戦、9位という好成績を収めポイントを獲得したことが評価されていた。
なお復帰するフォーミュラEでは『マヒンドラ』に所属することが決まっている。

 

 

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ベッテル(アストンマーティン)にポルシェ転向の噂

Image (C)Porsche AG
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昨シーズン限りでアストンマーティンF1チームを離脱、目下フリーの立場にある元4回のチャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(37歳:ドイツ)にスポーツカーレース転向の可能性が報じられている。

それによればイギリスに本拠を置く『JOTA』チームからルマン24時間レースのドライバーとしてコンタクトが寄せられているというもの。
ただその場合、マシンはLMP2クラスのポルシェになる見込みで、トヨタ・チームが総合優勝を遂げたようなものとは異なるものになる。

なお交渉が進展した場合、正式調印に先駈け実車でのテストが行われる筈だ。

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2023/09/27

ミック・シューマッハ、来季WEC転向も視野に

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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元ハースF1のレースドライバーで現在はメルセデスAMGチームのリザーブドライバーを務めるミック・シューマッハが、あくまでもレギュラードライバーのシートを求め、WEC(世界耐久選手権)に参戦するフランスのアルピーヌF1チームと接触していることが報じられた。

これはスイスの戦闘力『モータースポーツ・アクチュエル』が伝えたもので、それによればシューマッハのマネージメントを担当するサビーネ・ケームさんがアルピーヌの幹部とコンタクトを取っているのが目撃されているとのことだ。

シューマッハ自身もF1シミュレーターばかりで実際に走れないでいるよりはスポーツカーレースで実戦の場を重ねることを優先させたい考えのようだ。

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アルピーヌF1、オコンは意に介さず

Alpine 『A523』 (C)Alpine F1 Team
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日本GP決勝レース終盤、当時チームメイトの前を走行中だったピエール・ガスリーに、事実上のチームオーダーが出されたことが波紋を呼んでいるが、もう一方の当事者であるエステバン・オコンのほうはどこ吹く風と余裕をみせている。

「僕らは互いに異なる戦略で戦っていたからね。
それでチームは僕を前に出したほうが得策と判断したんだろう。
そういうのはウチではよくあることで、そんなのをいちいちチームオーダーなんて騒いでいたら身が持たないよ」と、一蹴した。

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2023/09/26

「3位だと思った」、ルクレール(フェラーリ)

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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日本GP決勝レースを4位で終えたフェラーリ・チームのシャルル・ルクレールだが、一時自分が3位だと勘違いしていたことを明かした。

それによればレース終盤、スローダウンしたレッドブル・レーシングのマシンをオーバーテイクした際にこれが首位にいたフェルスタッペンのものだと勘違い、当時4位走行中だった自分も3位表彰台圏内に上がったと錯覚したのだという。

当時ペレス(レッドブル)が一旦リタイヤした後、ペナルティ消化のため1周だけガレージを出て再走していたことが思わぬ誤解を生んでしまったようだ。

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アルピーヌF1、チームオーダーで亀裂か

Alpine 『A523』 (C)Alpine F1 Team
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日本GP決勝レースをオコン9位、ガスリー10位のW入賞で終えたアルピーヌF1チームだが、これが小さな亀裂のきっかけになったかも知れない。

レース終盤、昨季のレースドライバーだったアロンソ(アストンマーティン)を追って9位を走行中だったガスリーに、チームから無線で後続のチームメイトであるオコンに道を譲るよう指示があったという。
タイヤ戦略等の違いからチームはオコンのほうに分があると判断しとみられるが、ガスリーは一時抵抗の姿勢をみせたと伝えられている。

「われわれが対等というのなら、次は僕が順位を譲ってもらえるのだろう。
楽しみにしているよ」と、ガスリーは皮肉った。
自慢のオール・フランス・チームに亀裂が走らなければいいのだが。

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2023/09/25

久々大盛況の日本GP(鈴鹿サーキット)

鈴鹿サーキット (C)Redbull Racing
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新型コロナウイルスの影響もピークを超えたことに加え、ホンダ・パワーの活躍、角田裕毅(アルファタウリ)への期待と熱い話題が重なった今年の日本GPは、久々に多くの観客が詰めかけたことがわかった。

開催地鈴鹿サーキットの発表によれば、フリー走行の金曜日に4万4000人、公式予選の土曜日は7万9000人、そして決勝レースの日曜日には10万1000人。
3日間の合計で22万2000人が入場したという。

過去には30万人以上という年もあったが、消防法による制限が強化されてからは最多ということだ。

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ピアストリ(マクラーレン)、「3位でも大満足」

Oscar Piastri (C)McLaren Group
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今年F1デビューしたばかりの新人ながら、日本GPでみごと3位表彰台に輝いたマクラーレン・レーシングのオスカー・ピアストリは「3位でも満足」と笑顔をみせた。

「2番グリッドからのスタートだから一つ順位を下げちゃったけれど、こうしてチームメイトと一緒に表彰台に上がれたなんて大満足だよ。
鈴鹿サーキットは難しいコースだけれど、チームが用意してくれた僕らの『MCL60』には戦闘力があった」

また「F1で表彰台に上がれるのはホンの一部のドライバーに過ぎないけれど、1年目で実現できて最高だよ」と、F2時代以来となる好成績に胸を張った。

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2023/09/24

今年も日本GPはフェルスタッペン(レッドブル)が完勝

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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9月24日(日)14時(日本時間:同)から鈴鹿サーキットを舞台に2023年F1第17戦日本GPの決勝レースが全53周で行われた。
スタート時の天候は晴れ、気温27度、路面温度45度、路面はドライコンディションでスタート前大空には初めてブルーインパルスが飛来して雰囲気を盛り上げた。
なお最後尾グリッドのサージェント(ウィリアムズ)はピットレーンスタートを選択している。

オープニングラップで複数の接触事故がありいきなりのセーフティカー。
アルファタウリもチームメイトどうして接触を繰り返している。
ボタス(アルファロメオ)をリタイヤに追い込んだサージェント(ウィリアムズ)に5秒のタイムペナルティ。ペレス(レッドブル)にもセーフティカーラインの違反で5秒のタイムペナルティが通告された。
そのペレスはさらにマグヌッセン(ハース)と接触、結局チームはリタイヤを決断した。ししかしペレスは1周だけ再走、複数ペナルティの次戦持ち越し回避を図ったものとみられる。

53周に渡ったレースを制したのは昨年に続いての連続となるポールTOウィンを果たしたフェルスタッペン(レッドブル)。
イタリアGP以来の今季13勝目、自身通算48勝目となる快挙となった。
2位にノリス(マクラーレン)、3位大型新人のピアストリ(マクラーレン)、4位ルクレール(フェラーリ)、5位ハミルトン(メルセデス)、6位サインツ(フェラーリ)、7位ラッセル(メルセデス)、8位アロンソ(アストンマーティン)、9位ワンストップのオコン(アルピーヌ)、10位ガスリー(アルピーヌ)までがポイント獲得。
以下、ローソン(アルファタウリ)、角田裕毅(アルファタウリ)、周冠宇(アルファロメオ)、ヒュルケンバーグ(ハース)、マグヌッセン(ハース)までが完走。
リタイヤしたのはアルボン(ウィリアムズ)、サージェント(ウィリアムズ)、ストロール(アストンマーティン)、ペレス(レッドブル)、ボタス(アルファロメオ)の5台となった。

なおレッドブル・レーシングは今回の日本GPで今季のコンストラクターズ・タイトルを決めた。
F1次戦は10月08日決勝スプリントレース方式のカタールGP。

日本GP決勝レースの結果はこちら
日本GPの画像はこちら

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「ファンと一緒に楽しみたい」と、角田裕毅

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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23日(土)行われた2023年F1第17戦日本GPの公式予選で久々のシングルである9番グリッドを獲得したアルファタウリの角田裕毅は、日曜日の決勝レースを「ファンと一緒に楽しみたい」と、笑顔をみせた。

角田にとってトップ10以内のグリッドは今年第6戦のモナコGP以来となる3回目の好ポジション。同じく予選11番手を得たチームメイトをも上廻る好プレーとなった。

「母国グランプリとなる日本でQ3まで進めたことは、僕にとって格別のもの。
みんなが一生懸命働いてマシンが進化したというのはもちろんのこと、新しいチームメイトの存在が後押ししたことも間違いないけれど、最大の力は日本の熱心なファンの声援だ。
僕のこれまでのモーターレーシング経験の中でも一番さ。
ほんとうに感謝しているよ」

世界でも類なき日本のF1ファンの応援は、日曜日の決勝レースでも大きなパワーとなるに違いない。

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アルファタウリ、来季角田裕毅の僚友はリカルド

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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今回ホンダが発表したリリースでは角田裕毅(アルファタウリ)の残留は記載されていたものの、来季のチームメイトについては触れられていなかった。

同チームでは昨シーズンまでのピエール・ガスリーに替え開幕から新人のニック・デ・フリースを起用。
しかしわずか10戦でベテランのダニエル・リカルドを呼び戻したものの、クラッシュした際の負傷によりまた新人のリアム・ローソンの起用と混乱を極めているもの。

これについてチームでは、契約上リカルドとの契約が優先されると説明している。
来季のためにも、一戦でも早いリカルドの復帰が待たれるところだ。

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