2023/12/07

ブリヂストン、フォーミュラEにタイヤ供給か

Formula-E Image (C)Mercedes Motorsport
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日本のブリヂストンタイヤが、次シーズンからFIA(国際自動車連盟)肝煎りのカテゴリーである『フォーミュラE』にタイヤを独占供給することになりそうだ。

これはイギリスの一部メディアが伝えたもので、先に行われた入札の結果、現在供給している韓国のハンコックに代わって供給資格を獲得したとのこと。
間もなく正式発表される見通しという。
なおフォーミュラEのタイヤは溝付きのもので、軽い雨でも使用できる全天候型となっている。

1997年から2010年までF1にタイヤを供給してきたブリヂストンは、F1復帰に向けても入札に参加したが、こちらはイタリアのピレリが獲得している。

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中国とマイアミも来季スプリント方式導入

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2024年シーズン、新たに中国の上海とアメリカのマイアミ両グランプリでスプリントレース方式が導入されることになった。

これはFIA(国際自動車連盟)が今週発表したもの。
それによれば、他にすでに実績を持つオーストリア、アメリカ(US-GP)、ブラジル(サンパウロGP) そしカタールの4戦と合わせた全6戦が行われる。

なお肝心の具体的な週末のフォーマットについてはまだ最終的な合意が得られていない。

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2023/12/06

スペインで再びマドリッドGP開催の噂

Madrid demo (C)RedBull Racing
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スペインの首都マドリッドで、再びグランプリ開催の噂が広がっている。
これは同国の地方紙『ディアリオ』らが報じているもの。

それによればマドリッドGPは2026年初開催を目途にカレンダー入りを果たすというもので、場所はマドリッド市内のスペイン最大の空港があるバラハスに設営される特設コースが念頭に置かれているという。

ただし今年7月に報じられたようにFIA(国際自動車連盟)は『マドリッドGP』を商標登録していて、現行のスペインGP(バルセロナ)を脅かすものではなく共存させる方向を模索しているとみられる。
なおモータースポーツが盛んなスペインではこれまでハラマやヘレス等でもスペインGPが行われているが、1991年からは現在のバルセロナが定着している。

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アウディF1にアレクサンダー・アルボンの名前

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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2005年シーズンからF1新規参戦を予定するアウディF1チームだが、その最初のレースドライバーとして現ウィリアムズ・レーシングのアレクサンダー・アルボン(27歳:タイ)の名前が浮上していることが伝えられている。

2019年に当時のトロ・ロッソからF1デビューを果たしたアルボンは、その活躍が評価されレッドブル・レーシングに抜擢されたが、王者フェルスタッペンには及ばず無念の放出の憂き目に。
しかし1年のブランクを経て加入したウィリアムズでは再び際立つ輝きを放っていることからアウディF1の候補に挙げられているようだ。

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2023/12/05

メルセデスAMG、来季に向け課題はブレーキ

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、来シーズンのタイトル奪還に向け大きな課題の一つがブレーキの改善にあると説明した。

同チームのチーフ・ストラテジスト(戦略担当者)によれば、最終戦アブダビGP決勝レースでもハミルトンが『W10』のブレーキの不調に悩み、最悪リタイヤも覚悟する状況だったとのこと。
コンストラクターズ・ランキングの2位争いでフェラーリに競り勝ったのは上位フィニッシュ車のペナルティなど偶然の要素による幸運な出来事だったということだ。

そのため来季はハミルトンを満足させるブレーキシステムの構築が重要な課題となるのが必須の状況となった。

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再考の必要あり、スプリントレース方式

Image (C)Pirelli Motorsport 拡大します F1のステファーノ・ドメニカリ/CEO肝煎りで導入されたスプリントレース方式だが、2度目のシーズンを終えた各チーム代表らからは相変わらず賛否両論が呈されている。

 

中でも両タイトルを獲得したレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「ファンの意見を聞くべき」との持論を披露した。
それによれば、「どんな改革も、最終的にはファンの理解と支持がなければ長続きしない」というもの。

 

具体的には一部の下位カテゴリーで行われているリバースグリッド方式などもその叩き台に上がっているとのことだが、ただ改革に残される時間は多くはない。

 

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2023/12/04

レッドブル、来季の参加費が15億円に

Redbull Racing (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は、来シーズンに各チームが負担するエントリー料を明らかにした。
これは前のシーズンに獲得したボイント数に応じて算出するもので各年度、各チームにより異なるもの。

一番高額なのは、当然のことながら連続でコンストラクターズ・タイトルを獲得したレッドブル・レーシングで、2024年は1,062万ドル(約15億6千万円)になるということで、これは2023年に比べ、約12%増ということになる。

ちなみに今季獲得ポイントが減少した姉妹チームのアルファタウリは、7%減の約117万ドル(約1億7千万円)となっている。

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ピレリ、来季開幕3戦のタイヤを発表

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来シーズンも引き続きF1にタイヤを独占供給することが決まっているイタリアのピレリタイヤは、開幕3戦に使用されるコンパウンドを早くも発表した。

それによれば3戦それぞれで、第1戦のバーレーンGPにはハード寄りの3種類を、第2戦サウジアラビアGPには中間の部類の3種類を、そして市街地コースである第3戦オーストラリアGPには柔らかい部類の3種類が供給されるとのこと。
加えてピレリの担当者は、来年前半は実績のある今季のスペックを流用することで安定を図りたいとしている。

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2023/12/03

ステファーノ・ドメニカリ/CEO、来季のF1隆盛に期待

Stefano Domenicali (C)Ferrari S.p.A
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元フェラーリ・チーム代表で現在F1のCEO(最高経営責任者)を務めるステファーノ・ドメニカリ氏(58歳:イタリア)が、「来シーズンのF1は今年より盛り上がる」と、期待を込めて語っている。

それによれば今シーズンはフェルスタッペンとレッドブルが圧勝、スポーツとしては称賛されるべきものだがその影響で優勝争いはごく一部に限定されテレビ視聴率は伸び悩んだとされる。
しかし来季は他チームのマシンも熟成が進み、トップ(レッドブル)との差はかなり縮まると予測、それと共にファンの関心も再び高まるというものだ。
その布石として同氏は3強6人の他にマクラーレン・レーシングやアストンマーティンF1らの台頭を挙げた。

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マックス・フェルスタッペン、専属トレーナーが辞任

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ここ3年間ドライバーズ・タイトルを獲得し続けているフェルスタッペン(レッドブル)だが、そのフィジカル面を支えてきたパーソナルコーチが、4年間に渡った契約を今季限りで終了したことがわかった。

それによればそのコーチであるブラッドリー・スキャンズ氏は、来年もカレンダー増加するF1の過密スケジュールがもう限界であるとして、仕事より家族との時間を優先させる判断をしたというもの。
なお新たに同じポジションに就いたルパート・マンウォリング氏はこれまでサインツ(フェラーリ)の専属トレーナーだったとのことだ。

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2023/12/02

ローガン・サージェント、ウィリアムズ残留決定

Logan Sargeant (C)Williams Racing
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2023年のレースドライバーであるローガン・サージェント(22歳:アメリカ)について、ウィリアムズ・レーシングは1日、2024年シーズン残留を決定、正式発表した。
チームメイトは複数年契約によりやはり残留したアレクサンダー・アルボンということになる。

他チームのシートがすべて確定する中、ウィリアムズ・レーシングはルーキードライバーであるサージェントについて慎重な戦績評価を行っているとされていた。

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野田樹潤、スーパー・フォーミュラのテストに参加へ

Super Formula Test
これまでヨーロッパ地域を舞台にモータースポーツ活動を続けてきた野田樹潤(17歳)が、12月6日(水)~8日(金)に鈴鹿サーキットで開催されるスーパー・フォーミュラのルーキー・テストに参加することか関係者から発表された。
チームは『TGM Grand Prix』とされている。

JUJUこと野田樹潤は元F1ドライバーである野田英樹の長女。
幼い頃からカートコースやサーキットで非凡なポテンシャルを発揮していたが、あまりに若いことに加えて女性ドライバーであることもあってななか出場レースに恵まれず、海外に活動の舞台を求め、ジノックスF2000トロフィーではシリーズチャンピオンに輝いた。
国内で走るのは2019年の岡山国際サーキット以来ということになる。

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2023/12/01

角田裕毅(アルファタウリ)、公式サイトで3位の評価

角田 裕毅 (C)Scuderia Alphatauri
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今季最終戦アブダビGPで8位に入賞した角田裕毅(アルファタウリ)の走りに対し、F1公式サイトでこのレースで3位に相当するパフォーマンスとしてランク付けされたことがわかった。

自身最高位となる予選6番手からスタートした角田は数少ないワンストップ作戦を選択、
一時は首位を走行するなど善戦した。
最終盤では前チャンピオンのハミルトン(メルセデス)とバトルを演じるなど見せ場を作り、観客が選ぶ『ドライバー・オブ・ザ・デー』にも初選出されている。
なお同ランクの1位は優勝したフェルスタッペン(レッドブル)、2位はレースでも2位となったルクレール(フェラーリ)が選ばれている。

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ウィリアムズ、サージェントの来季去就はまもなく

Logan Sargeant (C)Williams Racing
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今シーズン、ルーキードライバーの一人としてウィリアムズ・レーシングからF1参戦を果たしたローガン・サージェント(22歳:アメリカ)だが、唯一来季のシートがまだ確定していないとされる。

これについて同チームの広報担当は「現在この1年間のサージェントのパフォーマンスを精査中で、結論はここ数週間中に下されるだろう」との方針を説明した。

サージェントにとってはまさに『まな板の上の鯉』状態だが、アメリカ人である当人は、シーズン最終盤に行われたラスベガスGPでみせた予選7位というスピードを残留の拠り所にしているようだ。
なおオースティン・サーキットのアメリカGPでも初入賞でポイントを獲得しており、ホームに強いところを示している。

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2023/11/30

フランツ・トスト代表、コンサルタントとして残留か

Franz Tost (C)Scuderia Alfatauri
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今シーズン限りでチーム代表としてトロ・ロッソ時代から18年間に渡って率いてきたスクーデリア・アルファタウリを去ることが決まっているフランツ・トスト氏(67歳:オーストリア)に、新たな職務の噂が伝えられてきた。

それによれば、レッドブル・レーシング&アルファタウリ両チームを擁するレッドブル・グループで チームコンサルタントとしてF1活動に関与し続けることになるというもの。
ただこれについて当のトスト氏はレッドブル側からの接触は認めたものの、「チームが来シーズンの準備にあたる頃、自分はファクトリーにはいないよ」と一蹴。
その時期はかねて子どもの頃からの趣味だった、大好きなスキーに打ち込んでいることだろう」と、煙に巻いている。

もし実現すれば、かねて良き理解者として慕ってきた角田裕毅にとって心強いのだが。

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岩佐歩夢(アルファタウリ)、「F1は最高」

岩佐 歩夢 (C)Scuderia Alphatauri
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ホンダやレッドブル・グループの計らいにより、念願だったF1ドライブを実現させた岩佐歩夢はその感動を次のように熱弁した。
「F1マシンを走らせるのは子どもの頃からの夢だったからこうして実現できてほんとうにうれしい。
連絡が来たのはちょっと前のことでびっくりしたけどね。
実際のF1はパワーもダウンフォースもブレーキングもF2とは段違いのものだった。
最後、アタックする前にマシントラブルに見舞われてしまったのが心残り。
でも様々なことが学べとても良い経験になったのでこれからのレースに役に立つものと確信している。
今回の機会をくれたすべての人に感謝しています」

来シーズン、岩佐は日本に戻りスーパー・フォーミュラに参戦する予定だ。

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2023/11/29

アブダビ合同テストタイム(11/28)

1. オコン(アルピーヌ) 1'24.393 110Laps
2.オワード(マクラーレン) 1'24.662 103Laps
3. ベスティ(メルセデス) 1'24.679 106Laps
4. ペレス(レッドブル) 1'24.715 117Laps
5. サインツ(フェラーリ) 1'24.799 69Laps
6. アロンソ(アストンマーティン) 1'24.827 25Laps
7. ドゥーハン(アルピーヌ) 1'15.038 107Laps
8. シュワルツマン(フェラーリ) 1'25.050 123Laps
9. サージェント(ウィリアムズ) 1'25.263 55Laps
10. ルクレール(フェラーリ) 1'25.371 65Laps
11. プルシェール(アルファロメオ) 1'25.4214 96 Laps
12. ドルゴビッチ(アストンマーティン) 1'25.554 123Laps
13. 角田裕毅(アルファタウリ) 1'25.570 58Laps
14. デニス(レッドブル) 1'25.666 124Laps
15. 岩佐歩夢(アルファタウリ) 1'25.753 95Laps
16. ベアマン(ハース) 1'25.779 110Laps
17. オサリバン(ウィリアムズ) 1'25.842 50Laps
18. ピアストリ(マクラーレン) 1'25.930 123Laps
19. フィティパルディ(ハース) 1'25.940 130Laps
20. ラッセル(メルセデス) 1'16.283 58Laps
21.ストロール(アストンマーティン) 1'16.681 50Laps
22. コラピント(ウィリアムズ) 1'26.832 65Laps
23. リカルド(アルファタウリ) 1'26.965 55Laps
24. 周冠宇(アルファロメオ) 1'27.387 105Laps
25. アルボン(ウィリアムズ) 1'27.824 51Laps

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岩佐歩夢、アルファタウリでF1初テスト

Yas Marina Circuit (C)Pirelli Motorsport
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11月28日(火)、F1アブダビGPを終えたばかりのヤス・マリーナ・サーキットを舞台にアブダビ合同テストが行われた。

各チーム2台がテストに提供され、1台はすでにスーパーライセンスを持つドライバーによるピレリの2024年仕様タイヤのテストにあたり、もう1台はグランプリ出走が2回以下の若手ドライバーのF1習熟にあてられ、総勢24人のドライバーが参加した。

アルファタウリでは角田裕毅とF2の岩佐歩夢という日本人コンビが参加、それぞれ13番手と15番手タイムを記録した。

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アロンソ、現行予選方式に不満示す

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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F1の中でも最年長ドライバーとなったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、現行のノックアウト方式の予選に不満をみせている。

それによれば20台ものマシンがひしめく現在のやりかただとコース上のトラフィックに見舞われることが多く、より良いタイミングを得るべくコース上に行列ができるほど。
アロンソはこれを「不公平だし、安全面でも問題が多い」と指摘しているもの。

代案としてはインディ500予選のように1台ずつのアタック方式というものだがこちらにも条件面の不公平さやスケジュールに時間が掛かりすぎるという難点がある。
ただアロンソは両方を知る貴重なベテランドライバーではある。

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2023/11/28

レッドブル、「『RB19』は不世出のマシン」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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全23戦中、実に21戦で勝利という歴史に残る好成績で2023年シーズンを締め括ったレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「『RB19』は不世出のマシンだった」と振り返った。

「シーズンが始まる前、こんな圧倒的な成績を誰が予想しただろうか。
もちろん最高のドライバーや最高のスタッフがいて、最高のチームがあってこそ成し遂げられたものだが、F1で最も重要なのは優れたマシンだ。
その意味で『RB19』は最高だと思わないかい。
ニューイを始めとした技術陣やホンダのサポートに感謝しているよ。
まさに不世出のマシンだ」と讃えた。

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