2021/09/20

ヘルメットカメラの画像に懸念の声も

Image (C)Alpine F1 Team
F1は、ベルギーGPのフリー走行セッションで、史上初めての試みとなる『ヘルメットカメラ』の映像をアロンソ(アルピーヌ)によりお披露目、また今回のイタリアGPでもラッセル(ウィリアムズ)により披露した。
いずれもドライバー目線に近いこれまでにない画角ということですこぶる好評価を得たとされている。

しかし同時にステアリングホイールに表示されるドライバーへの様々なデータも視野に入るため、ライバルに知られたくないデータの流出を警戒する向きもある。
そのためデータの公開には制限を設けようとする動きも始まってきた。
ちなみに同様の試みにトライした他のカテゴリーでは映像の該当部分にボカシを入れているケースもあるということだ。

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周冠宇(中国)のF1昇格はスーパーライセンス待ちか

周 冠宇 (C)Renault Sport
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来季のF1シートはほぼ埋まりつつあり、残されたのは事実上アルファロメオ・レーシングだけとみられている。
一つはキミ・ライコネンの引退によるものだが、こちらはすでにバルテリ・ボタス(メルセデス)の加入が確定している。

そこで注目を集めるのは母国のイタリア自動車クラブから大きなエールを受けるアントニオ・ジョビナッツィの去就だが、チームはこれについて言及していない。
ここに現F2ドライバーである周冠宇(チョウ・グアンユー)の昇格を予測する向きも多い。
周冠宇には中国から3000万ユーロ(約39億円)ともいわれるスポンサーマネーが支援に廻っているとも言われていて魅力的だ。
周冠宇は現在オーストラリアのピアストリに次ぐランキング2位に位置していてスーパーライセンス獲得も有力となっている。

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伝統のモナコGP、イベント・スケジュール変更か

Montecarlo Street Circuit (C)Pirelli Motorsport
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F1はまもなく2022年のレースカレンダーが発表される見通しだが、グランプリウィークのイベント・スケジュール変更を強いられるものがあるかも知れない。

俎上に挙がっているのは、1950年初開催と伝統を誇るモナコGPだ。
モンテカルロの狭い市街地特設コースを舞台とするこのモナコGPは、コースだけでなくスケジュールも唯一木曜日スタートと、異彩を放っているもの。
その主な理由はモナコが観光立国であることから、イベントの期間を長くしてより経済効果を上げるためとみられている。

しかしグランプリの標準化を図る昨今の流れの中で、モナコGPも他に倣って金曜日からスタートする3日間のイベントに揃えようとされている。
ただ実現するかどうかはまだ霧の中と言える。

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2021/09/19

メルセデス、アルボンを通しての技術情報漏洩を警戒

Alexander Albon(R) (C)Williams Racing
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ウィリアムズ・レーシングは2022年のレースドライバーとして全レッドブル・レーシングのアレクサンダー・アルボンの起用を決めているが、ウィリアムズにPU(パワーユニット)を供給するメルセデスは、同選手を通じてメルセデス・エンジンの技術的な情報がレッドブル側に漏洩することを警戒しているようだ。

というのも、チームは離脱したもののアルボンはまだレッドブルとの良好な関係を維持しているとされるからだ。
このためメルセデス側の関係者はウィリアムズとアルボンとの契約について、メルセデスの知的財産を保護する条項が盛り込まれていることを示唆している。

ただ、アルボン本人は「まだすべてのことに説明を受けた訳ではなく、それが具体的にどういうことを意味するのか知らない」と、防御線を張った。

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フェラーリ・チームがプライベートテスト敢行

Imola Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週、ロシアGPまでのインターバルを利用して、フェラーリ・チームがイタリアのイモラ・サーキットで2日間に渡るプライベートテストを敢行したことがわかった。

ただレギュレーションでシーズン中の本格テストは禁止されているため、2018年仕様の旧型車『SF71』を使った制限付きのプロモーション走行とみられる。
16日(木)がルクレール、翌17日(金)をサインツが担当、主にシミュレーターや空洞設備実験用のデータ収集を行ったとのこと。

コンストラクターズ・チャンピオンシップで3番手を争うフェラーリだが、このところのマクラーレン勢の活躍により今大きく後れを取っていて挽回が迫られる状況になっている。

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メルセデス代表、スプリント予選に懐疑的見解

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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今年のイギリスGPでF1史上初として導入、先のイタリアGPで2度目の試みが行われた『スプリントレース予選方式』だが、メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターはこれに懐疑的な見解を示している。

ウォルフ氏は「グランプリの週末に変化をもたらすという意味ではスプリント予選は有効だと思うが、全体としてメリットがあるかについはまだみんなが混乱している状況なのではないか。
もしここで無理をしてクラッシュしたり順位を落としてしまえば、それが直ちに決勝レースのグリッド、ひいてはレース結果に直結することになる。
しかしそれに対して得られるポイントは上位3台だけ、しかも最大でも3ポイントに過ぎないからね。
残念ながらこれではみんな慎重になってリスクを冒せないだろう。
つまりつまらない100キロということになる」と語り、今後検討の余地があることを訴えた。

今年は最後にサンパウロでもスプリント予選が行われることになっている。

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2021/09/18

イタリア自動車連盟、ジョビナッツィ残留に政府支援期待

ACI (C)Ferrari S.p.A
イタリアのACN(各国のモータースポーツ権能団体)でイタリアGPの主催者でもあるACI(Automibile Club d'Italie:イタリア自動車クラブ)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長が、現在唯一のイタリア人F1ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)の残留を熱望、政府にも支援を働き掛ける姿勢を明らかにした。

多くの来季シートが埋まる中、ジョビナッツィが所属するアルファロメオ・レーシングはチームメイトであるキミ・ライコネンの1引退は決まったものの、ジョビナッツィの残留を含めいまだそのラインナップが確定していない。

一方で今年36年ぶりに復活したオランダGPは、母国ドライバーであるフェルスタッペン(レッドブル)の活躍もあって最高の盛り上がりをみせている。
ダミアーニ会長がイタリア人ドライバーを失いたくない気持ちであるのは明確なことだ。

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F1責任者、「2022年も全23戦開催を目指す」

Hockenheim Stand (C)Mercedes Motorsport
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F1は近く2022年のF1カレンダーを発表になる予定だが、F1の責任者であるステファーノ・ドメニカリ/CEOは、来季も史上最多となる全23戦の開催を目指していることを示唆した。

本来であれば今年のF1も当初全23戦が組まれていたのだが、新型コロナウイルスの影響で複数のグランプリが中止に追い込まれた。
いくつかは代替開催で補ったものの、日本GPなどの分は消滅したままで、結局今の段階で22戦に縮小を余儀なくされている。

来シーズンも見通しはまだ不透明な部分があるが、ドメニカリ氏はドイツGPの復活についてはホッケンハイム、ニュルブルクリンクを含め明確に否定しているという。

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アロンソ、「イタリアGPの事故はインシデント(出来事)」

 Image
イタリアGP決勝レースで起きたフェルスタッペン(レッドブル)とハミルトン(メルセデス)とのシケインでの事故について、同GPのレーススチュワード(審査委員)はフェルスタッペンの側に大きな責任があるとして次戦3グリッド降格というペナルティを科した。

しかしこれについてアルピーヌF1のフェルナンド・アロンソは「起こるべくして起きた通常のレーシング・インシデント(出来事)」と、タイトルを争った元チャンピオンとしての見解を示した。

「今回の事故はマシンが縁石でジャンプした後、マシンが乗り上げる形で止まったから大きな騒動になっているけれど、実態はそんなたいしたことじゃない。
今回、スピードだって低かったし、たまたまタイヤどうしが接触してジャンプしたから派手に見えたもの。
彼らはいま共にタイトルを懸けて限界ギリギリで戦っている際中で、お互いにわかってバトルを繰り広げているんだ。
だから彼ら自身は共にちゃんとアクシデントの本質をわかっている筈さ」

アロンソによればこのペナルティは無用のものということだ。

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2021/09/17

マクラーレン、ジョナサン・ニール氏が離脱へ

Jonathan Neale (C)McLaren Group
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マクラーレン・グループは、最高執行責任者であるジョナサン・ニール/COO(59歳)が今年後半にも退社することを明らかにした。

ニール氏は2001年にマクラーレンに入社してF1オペレーション・ディレクターを担当。
2005年にマネージング・ディレクターに昇格、2008年にはルイス・ハミルトンのドライバーズ・タイトル獲得に貢献、2015年からはチーフ・オペレーション・オフィサーとしてマクラーレン・グループ全体の経営に携わってきた。

マクラーレンにとって在籍20年にも及ぶキーパーソンだが、現在F1の現場からは離れているため退社による直接的な影響はないとみられる。

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ピレリの18インチ径タイヤテストに暗雲

18inch Tyre Image (C)Pirelli Motorsport
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F1では2022年シーズンから大きくレギュレーションが変更されるが、その一つである18インチ径タイヤの導入に備え、独占サプライヤーであるピレリではウィリアムズ・レーシングを除く全チームと共同でこれまで各地で開発テストを重ねてきた。

その最終として、今週は2日間に渡りフランスのマニクール・サーキットを舞台にアルピーヌF1チームのテスト&リザーブドライバーのダニール・クビアトによるテストの予定が組まれていた。
しかし初日は順調だったものの、2日目はマシンにトラブルが発生し、予定したテストプログラムが消化できなかったという。
そのためピレリではプログラムを完遂させるため、再度のテスト日程を組むべくFIA(国際自動車連盟)と交渉中とのことだ。

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マクラーレン代表、「イタリアGP完勝は実力じゃない」

McLaren Team (C)McLaren Racing
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先のイタリアGPで実に2010年以来となる1-2勝利を収めたマクラーレン・チームは、その後ウォーキングのファクトリーに関係者を集めて祝勝会を開き勝利に酔いしれた。
しかし同チームのアンドレアス・ザイドル代表は「勝利はわれわれの実力じゃない」と、陣営を戒めた。

「確かにこの勝利は感動すべきもので、今われわれのモチベーションは最高に盛り上がっているが、しかしこれがほんとうの実力というものではない。
喜ぶのはこれで終わり、いつまでも夢中になるのは誤りだ。
今回はたまたま勝てたが、まだ上位チームとわれわれとの間には間違いなく大きなギャップがある。
彼らのように毎週、どのレースでも勝てるマシンを持って初めてトップ争いができるというものだ」

今回の勝利でコンストラクターズ・チャンピオンシップ3位争いでは大きなポイント差をつけたが、伝統チームの指揮官の目はさらに上位を見据えているようだ。

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メルセデス、MGU-Hの廃止に同意の姿勢

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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F1はエネルギーの見直しが図られるカーボン・ニュートラル時代の到来を見据え、2026年を目途に大きくPU(パワーユニット)のレギュレーションを変更しようとしているが、その一つであるMGU-H(熱エネルギー回生システム)が廃止になるかも知れない。

というのも、この準備会合には現行のエンジン・サプライヤーの他、新たに共にフォルクスワーゲン・グループであるアウディ&ポルシェ両社が関心をみせているが、改革の一つとしてMGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止を提言しているとされる。
それによれば装置は複雑な上に市販車への技術転換に貢献する要素が確認できないという。

既存メーカーの一つで影響力を持つメルセデスは、新サプライヤーの参入を図るため、これを受け入れる姿勢であるとのことだ。

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2021/09/16

アストンマーティン、来季もベッテル&ストロールで

Aston Martin F1 (C)Aston Martin F1 Team
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16日(木)、アストンマーティンF1は2022年シーズンも今季と同じセバスチャン・ベッテル&ランス・ストロールというドライバー・ラインナップで戦うことを正式発表した。

ベッテルは2年目、ストロールのほうは前身のレーシング・ポイント時代を含め4年目ということになる。
今季はベッテルが現在ランキング12位、ストロールが13位にランクされている。

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F1、トゥ奪い合いの激化に懸念の声

Monza Image (C)Pirelli Motorsport
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F1サーキットの中でも随一の高速コースであるモンツァのイタリアGPでは、各ドライバーとも前車のスリップストリームを使うべく、戦略が展開された。
伝えられるところによれば、モンツァ・サーキットの場合前車のスリップストリームが使えた場合には単独でのラップに比べ、1周約0.7秒の短縮になる計算という。

しかしこれが激化すると、有利なポジションの奪い合いのため熾烈なバトルが引き起こされて危険なシーンも現れているのが事実だ。
そのためチーム関係者からはこれ以上過剰なバトルになるのを防ぐため、早急にルール作りを進める必要があると指摘されている。

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レッドブル、ピットストップのタイムロスは人的ミス

Redbull/Pit (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングは、先のイタリアGP決勝レース中フェルスタッペンのピットストップで起きた大幅なタイムロスについて検証した結果、マシンや機器等に異常は確認されず、人的ミスによるものだったと結論づけた。

これは、当時リカルド(マクラーレン)に次ぐ2位のポジションを争っていた中、23周目にピットイン、タイヤ交換に臨んだ際に通常2秒ほどで終える作業が右フロントタイヤで手間取り、実に10秒以上というレッドブルらしからぬ大幅なタイムロスを演じた。
結果、これが遠因となってライバルであるハミルトン(メルセデス)と最初のシケインで交錯することとなり不幸なアクシデントに結び付いたものだ。

これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は「本来の作業ができていれば、両車が交錯するような事態は起きなかった筈」と、無念の表情をみせた。

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フェルスタッペン(レッドブル)、ソチで4基目PU投入か

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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イタリアGPでのハミルトン(メルセデス)とのアクシデントの責任を問われ、次戦ロシアGPではすでに3グリッド降格のペナルティが決まっているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)陣営は、これに併せ4基目のPU(パワーユニット)を投入する構えとみられている。

F1レギュレーションでは年間使えるPU(パワーユニット)には制限が設けられていて、すでに3基を投入したフェルスタッペンの場合、今後の残りレース数を考えるとどこかのレースで4基目の投入は必至となっている。

その場合決勝レースを最後尾グリッドからスタートというペナルティを受けることになるが、今回のペナルティと併せて消化すれば3グリッド降格は事実上意味がなくなるためだ。
また元々次のソチ・サーキットはメルセデスAMG勢にアドバンテージがあるスとみられていることもあるようだ。

最後尾スタートでも、もし今回のイタリアGPでボタスがみせたような表彰台まで追い上げができればフェルスタッペンにとって御の字だろう。

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2021/09/15

F1、若手ドライバーの金曜フリー起用を義務化へ

Ros Brawn (C)Brawn GP F1 Team
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F1は、次世代ドライバーの育成を推進するため、2022年シーズンから一部グランプリで若手ドライバーの起用を義務付けることを検討していることがわった。

それによれば来シーズンの何戦かで、金曜日のフリー走行1回目セッションにおいて全チームに一人の若手ドライバー出走の機会を義務付けようというもの。

現在のレギュレーションでは通常のシーズン中テストが禁じられているため、各チーム共経験のないドライバーに出走のチャンスを与えられないでいる。
今回の案ではそうした現状のマイナス面補填を後押ししようとするものだ。

F1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは「計画の具体的な内容はまだ決定していない」としながらも、実現に意欲をみせている。

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ライコネン(アルファロメオ)、次戦ロシアGPから復帰へ

Kimi Raikkonen (C)Alfaromeo Racing
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新型コロナウイルス検査で陽性だったことから、先のオランダGP2日目セッションか以降自主隔離に入り次のイタリアGPも含め欠場を続けていたアルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、来週のロシアGP(9月26日決勝)から現場復帰する方向であることを明らかにした。

オランダから戻ったライコネンはスイスの自宅で静養を続けていて体調は心配ないという。
なおその間2戦の代替ドライバーには同チームのリザーブ&開発ドライバーであるベテランのロバート・クビサが起用され。それぞれ15位と14位で完走した。

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『公約』果たしたバルテリ・ボタス(メルセデス)

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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イタリアGPではスプリント予選で最速、決勝レースに向けてポールポジションの権利を獲得しながらペナルティにより最後尾スタートとなったバルテリ・ボタス(メルセデス)だったが、レース前に広言した通り、「表彰台に上がる」という『公約』を実現させてみせた。

「レース前、確かに今日は表彰台に上がると言ったんだけれど、まさかほんとうに実現できるとは思わなかった。
みんなとの約束が果たせうれしいよ。
僕のキャリアの中でも、これだけ順位を上げたレースはないと思うな。
レースではオーバーテイクやバトルを思い切り楽しむことができた。
とりわけペレスとの争いは面白かったね。
最終的に(ライバルである)レッドブルよりも多くのポイントが得られたことにも満足しているよ」と、ボタス。

ただ残念ながらこのレースの『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選出されたのは3年ぶりに優勝したリカルド(マクラーレン)のほうとなっている。

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