2019/07/19

ハミルトン(メルセデス)の最速ラップに、ボタス呆れ顔

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンから決勝レース中のファステストラップを記録したドライバーに対し、1ポイントが与えられるようになった。
これまでは多くの場合、後続とのギャップが(ピットインしても逆転されない)レース終盤に、フレッシュ・タイヤに履き替えてベストタイムを出して獲得するというのが定番となった。

今回その戦略に出たとみられるのが2位走行中だったメルセデスAMGチームのボタス。
ボタスはレースが残り7周となったところでピットインし、タイムの出やすいソフトタイヤに履き替え、思惑通り1'27.406のファステストラップタイムを記録してみせた。

ところがレース最終周、トップのハミルトンがタイヤを履き替えることなくベストタイムにチャレンジ。
すでに32周を走ったボロボロのハードタイヤでボタスのタイムを塗り替える1'27.369を記録、このレースのファステストラップ・ポイントをもぎ取ったのだ。
これにはボタスも「ホームのハミルトンはどこか近道を知っているようだ」と呆れるしかなかった。

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2021年F1新レギュレーション、概要が公表される

FIA
F1はFIA(国際自動車連盟)、各チームと共に2021年から導入される新しいレギュレーションの策定を進めてきたが、予定より遅れたもののその概要がやっと公表された。

それによれば18インチ径タイヤへの変更やグランドエフェクト(床底面の気流)などの導入、ウィングの小型化等エアロダイナミックスの見直しによりオーバーテイクの増加を目論む。
またコスト削減を目標に向けPU(パワーユニット)コンポーネンツの一部やブレーキ、ギヤボックス、さらに車からピットへのテレメトリーも共通化を図るとのこと。

当初、6月に発表される予定だったものがやっと今回概要が公開、さらに10月を最終期限として詳細を詰めるということだがなかなか合意には障害が多いようだ。

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ストロール(レーシング・ポイント)、捨てバイザーに泣く

Lance Stroll (C)Racing Point F1
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イギリスGP決勝レース、13位フィニッシュで入賞を逃がしたレーシング・ポイントのランス・ストロールだが、10位のヒュルケンバーグ(ルノー)とのタイム差はわずか8秒余りと言う僅差だった。

これについてストロールは次のようにその背景を説明している。
「2度目のピットストップをする前までは、とてもいいペースで走れていたんだ。
これなら入賞(10位以内)も可能だと思っていたからね。
そしたら予定よりも早く『ボックス!』(ピットインの意味)の指示が来たんだ。
タイヤはまだ生きていたし、調子良く走れている時にはドライバーというのは走行を邪魔されたくないんだよ。
みすみす順位を落とすことになるからね。
ところが後で聞いたら、ピットに戻ったのはタイヤのせいでなく、ブレーキのオーバーヒートのためだったって。
誰かの捨てバイザーがブレキダクトに詰まってしまって、それを取り除くためだったんだね。
ほんとツイてないよ」

F1で使われるカーボン・ブレーキはよく効く反面、温度管理が超シビア。
空気抵抗の問題もあり、冷却のためのダクトもぎりぎりであるとされる。

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2019/07/18

ボタス(メルセデス)、「来季も同じ体制が理想」

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、ここまで2勝と王者ルイス・ハミルトンに次ぐ成績を収めているメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスが、早くも来季の体制について言及、「いまの体制が続くのがベスト」と理想を語った。

これはフランスのテレビ局である『カナル・プリュス』の取材で明らかにしたもの。
その中でこのフィンランド人は、「僕もずいぶんと頑張っているつもりだけれど、チームメイトが強すぎてそのせいで目立たないというところもあるよ。
もしもチームメイトがハミルトンでなかったならもっと多くのレースで勝てていた筈だからね。
でもそれが嫌なんじゃない。
むしろ彼のお陰で僕は成長できていると思うのでこれは僕にとっても理想の形。
来年も同じ体制で行けたら最高だよ」と、強調。

それでももしも契約延長が叶わないとしたら、その場合はフェラーリの一員になるのが魅力と明かした。

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株式売却&社名も変更の『リッチ・エナジー』

Haas 『VF-19』 (C)Haas F1 Team
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混乱が続くハースF1チームのタイトル・スポンサーである『リッチ・エナジー』だが、オーナーでトップを務めていたCEO(最高経営責任者)のウィリアム・ストーリー氏が株式を手放して経営から手を引いたことが確認された。

タイトル・スポンサーから突然の離脱はストーリー氏が表明したもので、一方その後の残留宣言は新経営陣によるものとわかった。
なおこれにより社名も『リッチ・エナジー』から『ライトニングボルト』(Lightning Volt)へと変更されたとのこと。
ただハースF1チームへのスポンサー名は引き続きリッチ・エナジーで行われる見通しだ。

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「ライバルはレッドブルに」と、フェラーリ・チーム代表

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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シーズン当初、王者メルセデスAMGチームとタイトル争いをするとみられたフェラーリ・チームだが、いまや戦うべき相手はレッドブル・ホンダであると変化しつつある。

これは同チームのマッティア・ビノット代表が語ったもの。
「彼ら(レッドブル・ホンダ)は明らかに戦闘力をアップさせつつある。
その改善ぶりはおそらくわれわれのペースを上回っていることだろう。
オーストリアでは実際に優勝して見せたし、今回のイギリスでも十分なスピードをみせていたね。
正直いって、メルセデスとはまだ開きがあるものの、レッドブルとは非常に接近していると言わざるを得ない。
つまりわれわれのライバルはいま、レッドブルであるということだよ」と、警戒心をみせた。

ビジネス界出身だった前任者のマウリツィオ・アリバベーネ氏とは異なり、ビノット氏はテクニカル・ディレクター等を経験したレーシング・エンジニア上がりの技術者だ。

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2019/07/17

ハースF1チーム、再び起きた同士討ちに呆れ顔

Haas Duo (C)Haas F1 Team
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ほぼ平穏に過ぎたイギリスGPのオープニングラップで唯一特筆すべきは、ウェリントン・ストレート手前の5コーナの出口で起きた接触事故だった。
これはレーシング・インシデント(出来事)として処理されペナルティを受けることはなかったが、その当事者はロマン・グロージャン&ケビン・マグヌッセンといういずれもハースF1チームという皮肉なものだった。

これについて同チームのギュンター・シュタイナー代表は次のように断じて二人のドライバーを非難した。

「チームメイト同士でポジションを争って衝突するなんて余りに馬鹿げた行為だ。
そんなことをしているのはウチのチームだけじゃないか。
こんなことでドライバーに説教をしなければならないななんて、まったく情けないよ」と、呆れ顔。

関係者によれば、今回同チームは異なるセットアップでレースに臨み、それを比較する目的だったがマシンの損傷はひどく、いずれも完走することすら叶わなかったという。
度重なるチーム内の「不祥事」に、オーナーであるジーン・ハース氏の忍耐も限界が近づいていると危惧されている。

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去就が二転三転の『リッチ・エナジー』

Haas 『VF-19』 (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームのタイトル・スポンサーである『リッチ・エナジー』は、イギリスGPを前に突然契約解消を表明して驚かせたが、その後一転これが取り消されたということでさらに混乱に拍車を掛けている。

これは同チームのギュンター・シュタイナー代表が明らかにしたもので、それによれば契約解消はリッチ・エナジーのF1担当者が個人的に先走ったもので、同社の経営陣はこれを否定しているとのこと。

解約の理由も明確でなかったことから、同チームの関係者は「まるでミステリー。それでも解約されるよりはいい」と、胸をなで下ろしているとのことだ。
いまのところ同チームのマシン『VF-19』からリッチ・エナジーのロゴは外されていない。

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ベッテル(フェラーリ)のミスに代表がプレッシャー

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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今回のイギリスGP決勝レースでの追突事故によりペナルティと共に期待されたポイントも逸したフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルについて、同チーム代表であるマッティア・ビノット氏が苦言を呈している。

「ベッテルは言うまでもなく世界最高レベルのドライバーに間違いないが、しかしそれでも時にはミスを犯す。
今回がまさにそれだった。
あのバトルは今回のレースの一つのハイライトともいえる重要な場面だったが、そこでのミスは結果も大きなものだった。
彼自身、自分が犯したミスの重さは十分に理解しているだろうが、われわれはこれから話し合わなくてはならない」と、スイス出身の代表。

口さがないイタリア・メディアの中には、早くも「これで跳ね馬チームのナンバーワンが入れ替わる」と、厳しい見方を報じ始めている。
イギリスGPを終え、ベッテルはついにポイント・ランキングでチームメイト(ルクレール)の後塵を拝すことになった。

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2019/07/16

2019 イギリスグランプリ 決勝 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorspotrs
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2019年7月14日、シルバーストン
メルセデスのルイス・ハミルトンが、スリリングなイギリスグランプリを制し、同グランプリ6度目の優勝を達成しました。ハミルトンは、レース中盤のセーフティーカー導入周回中、ミディアムからハードへ交換し、当初の予定とは異なる1ストップ戦略を採りました。トップ3で唯一の1ストッパーだったハミルトンは、2位を20秒以上引き離し、ファイナルラップでファステストラップレコードを更新しました。レース全般を通じて、各 P Zero コンパウンドは非常に良く機能していました。

キーポイント
• トップ5で4種類の戦略が見られたように、52周のレースで広範囲に渡る戦略が展開されました。
• トップ10グリッド中、メルセデスとレッドブルの4台がミディアムタイヤでスタートしました。メルセデスは1位と2位を、レッドブルは 4 位と 5 位を獲得しました。
• ソフトタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、3位を獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールでした。
• セーフティーカー導入がターニングポイントとなりました。メルセデスのバルテリ・ボッタスを除く上位勢が、このタイミングを活かしてピットストップを行いました。
• レース中、ドライでクールなコンディションが続きました。過去2日間とは異なり、雨は全く降りませんでした。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1: 驚くべきことに、32周走行済みの2019年型 P Zero レンジ中最も硬いコンパウンドが、ファイナルラップで、シルバーストンの昨年までのラップレコードを 3.3短縮しました。
• ミディアム C2: ミディアムでのスタートが勝利戦略となりました。さらに、優勝ドライバーを含む6名が、ミディアムを使用した1ストップ戦略を実行しました。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ミディアムでスタート後、2ストップ戦略で5位を獲得しました。ボッタスも、ミディアムでスタートした2ストッパーでした。
• ソフト C3: ボッタスとレーシング・ポイントの両ドライバーのみが、ソフトタイヤでフィニッシュしました。オープニングスティントでは、多くのドライバーがソフトを使用しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「今日の素晴らしいレースで、全3種類のコンパウンドは、それぞれ重要な役割を演じました。最も注目すべきパフォーマンスは、ハードタイヤを使用したルイス・ハミルトンによるものだと思います。ハミルトンは、既に32周を走行したタイヤで、ファイナルラップでファステストラップを更新しました。しかも、4Gを超える負荷を課すコーナーが存在する、シーズン中屈指の厳しいサーキットにおいてです。終始、アクション満載の接戦が展開された、レベルの高いレースが見られました。セーフティーカーが決定的な要素となりました。多くのドライバーが、この機を活かしてピットストップを行い、レースの様相が変わりました。セーフティーカー導入周回中にミディアムからハードへ交換したハミルトンの決断は、優勝の鍵となりました。我々は、レッドブルとウィリアムズとともにシルバーストンに留まり、2020年型コンパウンド開発の2日間テストに臨みます」

ピレリジャパン・プレスリリース

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リヤウィングに亀裂でフェルスタッペンらあわや

Starting Grid (C)RedBull Racing
イギリスGP決勝レースでは、すでにグリッドに着いたレッドブルのマシン後部にメカニックたちが緊張した面持ちで集まっているところが国際映像で流された。
これについてイギリスの専門誌『オートスポーツ』は、「フェルスタッペンのリヤウィングの一部に小さなひび割れが発見されたため、応急作業が進められていた」と報じた。

ただこの段階でマシンはパルクフェルメ状態にあったため、対応するには作業の許可をオフィシャルから得なければならず、加えて念のため点検したガスリーのマシンにも同様の症状が確認されたということで一時チームはパニック状態に陥ったという。

幸い修復は間に合って両者共無事スタートできたが、場合によってはレッドブル・レーシングは大混乱に陥る可能性があったことになる。

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レッドブル、イギリスGPで最速ピットストップを記録

Pitstop Scene (C)RedBull Racing
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このところピットストップの最速タイムで話題になっていたのはウィリアムズ・チームの素早い作業時間だったが、今回のイギリスGPではレッドブル・レーシングがこれを上回ったことがわかった。

それによればピエール・ガスリーのマシンのタイヤ交換を行ったレッドブル・レーシングのピットクルーは、マシンが静止してから作業を終えて再び発進するまで1.91秒しか掛からず終了。
これはウィリアムズ・チームが記録していた今季最速の1.97秒を上廻るだけでなく、これまで最速とされた2016年アゼルバイジャンGPでの同チームの記録である1.92秒をも書き換える史上最短記録であるということだ。

その甲斐あってか、ガスリーは今回自身の最高位となる4位フィニッシュを達成している。

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レッドブル首脳、「ベッテル(フェラーリ)は過大評価」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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イギリスGP決勝レース終盤、バトルを演じていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルに追突されて順位を落としたマックス・フェルスタッペンのチーム、レッドブルではレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士が憤懣やるかたない表情を隠せなかった。

「あれは明らかにアクシデントだ。
それもすこぶるレベルの低い、ね。
ブレーキングが間に合わないだなんて。
ベッテルは自分の能力を課題に評価していたのではないか。
あるいは自身が考えているほどにはマシンにポテンシャルがないかだ。
終盤のレース展開次第では、フェルスタッペンには2位フィニッシュも見えていたんだからね。
彼はわれわれから表彰台を奪ったということだよ」

自由に走らせれば、メルセデスAMG勢のペースにも負けなかった筈と、マルコ博士は豪語している。

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2019/07/15

危険だったアルボン(トロ・ロッソ・ホンダ)のトラブル

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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イギリスGP決勝レース終盤、ポイント圏内の10位を走りながらもファイナルラップに12位まで順位を落としたトロ・ロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンだったが、スローダウンの原因は推察されたタイヤが原因ではなく、PU(パワーユニット)の電気系のトラブルだったことがわかった。

これはホンダF1の田辺豊治/テクニカルディレクターが明らかにしたもので、トラブルがハイブリッド仕様の高圧電力系だったため、安全面のリスクを考慮して2度目のピットストップが行えなかったとのこと。
そのためアルボンは痛んだタイヤのままで孤独の走りを続けざるを得なかったようだ。

予選9位からのスタートということでポイント獲得が期待されたアルボンだったが、残念ながら今季4回目の入賞はならなかった。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(7/14)

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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フェルスタッペンとピエール・ガスリーは、序盤からトップ6のポジションでレースを進めます。フェルスタッペンは前を行くシャルル・ルクレール(フェラーリ)をパスしようと仕掛ける間に、ガスリーはターン3でベッテルをオーバーテイクして5番手に浮上。
その後、1度目のピットストップでは、Red Bullのメカニックが見事な作業によって、ルクレールより前の3番手でフェルスタッペンを送り出します。

コース上でルクレールに再度先行されたものの、その後数周でセーフティカー(SC)が出動。
このタイミングでフェルスタッペン、さらにその後ルクレールが2度目のピットインを行ったため、ベッテルが3番手、ガスリーが4番手に浮上し、フェルスタッペン、ルクレールというオーダーとなります。

ガスリーの前に出たフェルスタッペンは、ベッテルにも迫り、残り15周となった37周目にターン15のストウコーナーでアウトサイドからオーバーテイク。
しかし、その次のコーナーのブレーキング時にベッテルに後方から追突されてコースアウトを喫しました。
大きなクラッシュでしたがそのまま走行を継続。
5番手までポジションを下げる結果となりました。チームとして表彰台は逃したものの、ガスリー、フェルスタッペンともに競争力を発揮してトップ3争いを展開。
ガスリーは、F1での自己ベストリザルトに並ぶ4位でフィニッシュしました。

ポイント圏内にいたRed Bull Toro Rosso Hondaのアレクサンダー・アルボンは、SC導入時点でスタート時のソフトタイヤからミディアムタイヤに交換を済ませていましたが、戦略的にはもう1度タイヤ交換が必要でした。
しかし、不運にもパワーユニットの高圧電力系に問題が発生し、安全面を考慮して2度目のピットストップを行うことができませんでした。
それにもかかわらず、アルボンは最終ラップにパスされるまでポジションをキープし、あと一歩でポイント獲得という健闘を見せました。

チームメートのダニール・クビアトは、後方グリッドから着実に順位を上げ、力強いレース運びを披露しました。
序盤でミディアムタイヤに交換した後、SC導入のタイミングでハードに履き替え、そこからポイント圏内までポジションアップ。
9位でチェッカーフラッグを受けました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(5位)

「マシンの調子はとてもよく、速さも見せられていたレースウイークであっただけに、表彰台を逃してしまったことはとても残念です。
ルクレール選手とのバトルは手強いものではありましたが、とてもフェアであり、彼も上手にブロックして応戦したと思います。
まだレースの先は長かったので、あまりリスクを負うような無理はせずにいました。
明らかに僕たちのほうが速かったため、仕掛ける正しいタイミングを探りながらのバトルはとても楽しかったです。
ハードタイヤに交換するためにチームが下した2回目のピットストップのタイミングの判断は正しく、ルクレール選手に対してアドバンテージを得ることに成功しました。
それからはベッテル選手に追いつくのに十分なペースで走行することができたのですが、彼をオーバーテイクした後、ブロックをしたターン17で、ブレーキのタイミングが遅れたベッテル選手に後方から追突されてしまいました。
その結果、縁石とグラベルを飛び越えてしまい、その瞬間『レースは終了してしまった』と思ったほどでした。
パワステに違和感があり、フロアもダメージを負ったような感覚の中、自分がどうやって最後まで走らせることができたのか正直分かりません。
そんな状況の中、5番手でポイントを獲得してレースを終えることができたので、この結果に十分満足しています。
これはレーシングアクシデントであり、ベッテル選手の故意で起きたことではないので、怒っているわけではありませんが非常に残念です。
マシンから降りた直後に、ベッテル選手は謝罪に来てくれました。
ファンの皆さんに『モータースポーツは面白い』と改めて感じてもらえるシーンを見せられたのではないでしょうか」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(4位)

「このレースウイークは初日から今日まで常に力強い走りができ、僕にとって今年一番のレースとなりました。
本来僕たちがいるべき上位の中でバトルし、4位という結果でレースを終えることができて、とても喜ばしく思います。
もちろん、表彰台まであと一歩であるポジションは“悔しくない”筈がありませんが、このレースウイークでチームとして正しい方向への大きな一歩を踏み出すことができました。
ベッテル選手やルクレール選手とのバトルなど、レースを通してたくさん見応えのあるアクションを見せられたと思います。
表彰台に立つためにまだ改善すべき点は残っているのですが、そう遠い現実ではないと感じているので、引き続き全力を尽くします。
今日のようなレースが毎回できれば、さらに盛り上がるシーズンとなる筈です」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(9位)

「今日のレースにはとても満足しています。
正直、後方グリッドからのスタートだったため、あまり期待はしていませんでした。
このレースウイークを通して思ったようにリズムがつかめず、マシンのバランスにも苦戦をしていましたが、今日は必要なときにマシンのポテンシャルをすべて引き出すことができました。
昨日セットアップの方向性を見出すことができたおかげで、マシンの感触が著しく改善しました。
レース後半は、ライコネン選手と8番手争いのバトルを楽しむことができました。
残念ながら残り周回数が足りず、仕掛けるチャンスがあまりないまま終わってしまいました。
ここ最近悔しいレースが続いていたので、この大会で2ポイントを獲得できたことはとてもいい結果となりました」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(12位)

「タイヤのマネージメントが難しい一戦でした。
あのセーフティカーのタイミングがラッキーに働いたドライバーもいれば、そうでなかったドライバーもいました。
マシンに問題を抱えており、ピットインもできなければマシンにも触れず、他チームがタイヤ交換をする中で走行を続けなくてはならない状況でした。
フラストレーションのたまるレースでしたが、そういうときもあるのだと自分に言い聞かせて、次戦に向けて気持ちを切り替えたいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の決勝ではフェルスタッペン選手が素晴らしい走りを見せ、2戦連続の表彰台が間近だっただけに、あのようなクラッシュでポジションを失ったことは非常に残念です。

一方で、ガスリー選手が今季最高かつ自身のベストに並ぶ4位というリザルトを獲得したことはポジティブに捉えています。これをきっかけにさらなる上位争いに絡んでいってほしいと思います。

Toro Rossoについてはクビアト選手が粘り強い走りとチームの的確な戦略により、17番グリッドからの入賞を果たしました。
アルボン選手についてはレース中にPUの高圧電力系に問題が発生し、安全面のリスクを考慮したために2度目のピットストップを行えず、2台同時入賞を逃す形になってしまいました。ここから早急に問題の分析を進めていきます。

我々としては残念な部分もありましたが、今日はオーストリアに続き、ファンにとっては見応えのあるレースになりました。
この先のレースでもいい戦いを続けられるよう、懸命にプッシュを続けていきます」

提供:本田技研工業(株)

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ベッテル(フェラーリ)にペナルティ・ポイント

FIA
イギリスGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、14日(日)行われた決勝レース中、16コーナーで起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)のアクシデントについて、ブレーキングの際ホイールをロックさせ前車に追突したとしてベッテルにペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになる。
ベッテルはこれで通算6点ということになった。

なおベッテルにはすでにレース中、10秒のタイムペナルティが科せられている。

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2019/07/14

イギリスGPはハミルトン(メルセデス)がホーム優勝飾る

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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14日(日)14時10分(日本時間:22時10分)から今季F1第10戦イギリスGPの決勝レースがシルバーストーン・サーキットを舞台に行われた。
スタート前の天候は曇り、気温は18度、路面温度28度、路面はドライコンディションと報告されている。
ピレリはC1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という最も堅い部類の3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。
Q2の結果、すでにメルセデスとレッドブルの4台はミディアムタイヤでのスタート、フェラーリの2台はソフトタイヤでのスタートが決まっている。
なおペナルティ等によるグリッドの変更、またピットレーンスタートは報告されていない。

予選4番手のフェルスタッペン(レッドブル)がリヤウィングあたりの作業をグリッドでなお行っているのが気掛かりだ。
スタートではベッテルがガスリーの前に出たくらいで上位の変動はなし。
オープニングラップでグロージャンとマグヌッセンのハースどうしが接触した模様で両者ピットインを余儀なくされる。
4周目にいったんハミルトンが首位に立つがすぐさまボタスが抜き返す超バトル。
8周目、マグヌッセンが再度ピットインして遅れる。
12周目、ガスリーがベッテルをかわして5位に上がるが直後にピットイン、ハードタイヤに換え、10位まで落ちる。
14周目にはルクレールとフェルスタッペンが同時ピットイン、共にミディアムタイヤに。
これでベッテルが3位に上がる。
20周目、ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースアウトしたためイエローコーション&セーフティカーに。
まだタイヤ交換を終えていない1位のハミルトンと2位のベッテルには好チャンスとなった。
各車ピットイン、この時点で首位ハミルトン、以下ボタス、ベッテル、ルクレール、ガスリー、フェルスタッペンの順。
ただボタスは連続ミディアムタイヤなのでもう1回ピットインの必要がある。
24周目にレース再開。
28周目、レッドブルはタイヤの新しいフェルスタッペンをガスリーの前に出す。
38周目、3位を争っていたフェルスタッペンにベッテルが追突するアクシデント。
両者コースアウト、ベッテルはフロントノーズ交換のため緊急ピットイン、フェルスタッペンは今のところ5位で留まっている。
その後ベッテルには10秒のタイムペナルティがスチュワードから通告された。
46周目、2位のボタスがタイヤ交換、その後ファステストラップを記録。

結局イギリスGPはここがホームグランプリであるハミルトン(メルセデス)で、フランスGP以来の今季6勝目、自身通算80回目の勝利、またここイギリスGPでは単独首位の6勝目となった。
さらにファイナルラップでファステストラップを更新、しかもすり減ったハードタイヤでの快挙にボタスは面目を失う形。
2位はそのボタスで再びメルセデスAMG勢による1-2フィニッシュ。
3位ルクレール(フェラーリ)、4位ガスリー(レッドブル)、5位フェルスタッペン(レッドブル)、6位サインツ(マクラーレン)、7位リカルド(ルノー)、8位ライコネン(アルファロメオ)、9位クビアト(トロ・ロッソ)、10位ヒュルケンバーグ(ルノー)までが入賞。
以下11位ノリス(マクラーレン)、12位アルボン(トロ・ロッソ)、アルボンはミディアムタイヤが限界でファイナルラップに力尽き10位から転落した。
13位ストロール(レーシング・ポイント)、14氏ラッセル(ウィリアムズ)、15位ベッテル(フェラーリ)、16位クビサ(ウィリアムズ)、そして17位のペレス(レーシング・ポイント)までが完走。
リタイヤはジョビナッツィ(アルファロメオ)、グロージャン(ハース)、マグヌッセン(ハース)の3台だった。
F1次戦は再来週の7月28日、第11戦ドイツGP(ホッケンハイム)ということになる。

イギリスGP決勝レースの結果はこちら
イギリスGPの画像はこちら

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イギリスGP、スターティンググリッドはそのまま

イギリスGPのスターティンググリッドは、13日(土)に行われた公式予選の通りであることがわかった。
これはグリッド降格に繋がるようなレギュレーション違反やコンポーネンツ交換が1件もなかったためで、最近では珍しいケースとなった。

イギリスGPの予選結果はこちら

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ベッテル(フェラーリ)、「ロングランのペースに期待」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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フランスでは7位、オーストリアでは10位、そして今回のイギリスでも6位と予選で苦戦しているフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルは、「せめてロングランのペースに期待する」と、いささか意気消沈の体だ。

「この週末もどたばたしてしまったね。
マシンのバランスも良かったり悪かったりを繰り返していて、なかなかいいフィーリングを掴むことができないんだ。
ただ少なくともルクレールを見ればわかるように、マシンのパフォーマンスはこんなものじゃない。
僕の場合、一周のペースに苦労しているんだ。
タイヤからもいいフィードバックが得られないしね。
それでも予選より決勝レースのロングランのほうがまだ良いようだから、明日はこれに期待するしかないな」

とはいえフェラーリの2台はソフトタイヤでのスタートが決まっていて、これが共にミディアムタイヤでスタートのメルセデス&レッドブルにどこまで対抗できるか注目だ。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(7/13)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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マシンバランスの最適化に苦戦したRed Bull Toro Rosso Hondaのクビアト選手は、惜しくも0.072秒足りずQ1にて敗退。17番グリッドという結果となりました。
一方、チームメートのアルボン選手とAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手、ガスリー選手はQ2でもすばらしいパフォーマンスを発揮し、トップ10を決めるQ3へと進出。
フェルスタッペン選手はQ3でポールポジションに迫る速さをみせ、トップとわずか0.179秒差のタイムをマークしチェッカーを受けました。
激しい接戦となった予選でフェルスタッペン選手は決勝4番グリッドを獲得し、すべてのセッションにおいてフェルスタッペン選手に迫る勢いを見せたガスリー選手が5番グリッドに続く結果となりました。

Aston Martin Red Bull Racingの両選手は、ベストタイムを出したQ2で使用したミディアムタイヤで明日の決勝レースをスタートすることになります。

アルボン選手はQ3の2回目のアタックで、すべてのセクターで自己ベストタイムを0.15秒ずつ更新する走りを見せ、ルノーのヒュルケンベルグ選手を抑えて9番グリッドを獲得しました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選4位)

「明日の決勝は2列目グリッドからスタートとなり、満足しています。
予選の前はあまり納得がいかず、いいマシンのバランスを探していました。
高速コーナーが続くこのサーキットでは、いいラップタイムを出すにはマシンに十分な自信が必要です。
予選までにすばらしい改善を見せ、いいセットアップを見つけることができました。
残念なことに、ラグの問題があり低速コーナーでタイムロスをしてしまいましたが、ポールポジションとのタイム差は本当にわずかだったので、『すべてパーフェクトだったらポールポジション争いもできたかもしれない』と思うと歯がゆい結果ではあります。
このコースのストレートに最適なウイング角を見つけられていると思います。
今日の予選でのマシンのバランスには手応えを感じているので、普段からよりよいパフォーマンスを発揮できている決勝レースには自信があります。
タイヤへの負担が大きいコースのため、戦略が重要となりますが、決勝でいい戦いができるよう全力を尽くします」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(予選5位)

「いいグリッドポジションを予選で獲得できましたし、チームとして大きく前進することができたのではないでしょうか。
フリー走行での感触はよく、レースウイークを通してチーム一丸となって改善に努めたおかげで、予選には万全な体制で臨めたと思います。
Q3では完ぺきなラップとはなりませんでしたが、ミディアムタイヤで5番グリッドから決勝をスタートできることに満足しています。
このレースウイークを通してポジティブな結果を出せていますし、これまでより大きく改善できている手応えもあるので、あとは明日の決勝に集中するだけです。
金曜日でのレースペースの手応えはよく、マシンの仕上がりにも十分自信があるので、明日のレースがとても楽しみです」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(予選17位)

「マシンのバランスにあまり納得がいかず、正しい方向性を見出せなかったように感じました。
この週末で自分のリズムがつかめずにいるので、明日の決勝でなにができるか十分に解析する必要があると思います。
P3では著しい改善が見られたのですが、予選では思ったようなマシンのパフォーマンスは発揮されませんでした。
今日のように中団が僅差であると、たった0.1、2秒でもQ2進出を逃す大きな差となってしまうようです」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(予選9位)

「今日の結果にとても満足しています。
このレースウイークではどのセッションでもトップ10入りすることができましたが、他のどのチームも予選では手強い相手になると予想していました。
しかし走れば走るほどマシンのバランスもよくなり、予選をうまくまとめることができたのではないかと思います。
タフなレースが続きましたが、再びQ3に進出することができました。
マシンの仕上がりにはとても満足していますし、このサーキットが大好きです。
レースウイークを通してマシンの感触はよく、路面が次第にグリップし始めると、さらにマシンのパフォーマンスを引き出して走行することができました。
P2の結果からレースでのペースはよかったですし、タイヤとの相性もよさそうなので、明日はどんなレースを見せることができるかとても楽しみです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の予選では、3台のマシンがQ3に進出することができました。
Aston Martin Red Bull Racingの2台はフェルスタッペン選手が4番手、ガスリー選手が5番手といいポジションですので、明日のレースで表彰台争いに絡めるよう、きっちりと準備を進めます。

Red Bull Toro Rosso Hondaのアルボン選手もモナコ以来のQ3進出を果たし9番手ですので、明日は確実にポイント獲得につなげたいと思います。
クビアト選手については0.07秒という非常に僅差でQ2進出を逃したことは残念でしたが、ロングランペースは悪くありませんので、ポイント圏内を目指してチャレンジを続けていければと考えています」

提供:本田技研工業(株)

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